JP4027093B2 - 2−アミノメチル−4−シアノチアゾールの製造方法 - Google Patents

2−アミノメチル−4−シアノチアゾールの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は2−アミノメチル−4−シアノチアゾールの新規製造方法に関する。
【0002】
4位でカルボン酸またはカルボン酸誘導体、例えばエステル、アミドまたはチオアミドのような電子吸引性基により置換されている2−アミノメチルチアゾールを製造する合成は文献に記載されている。
【0003】
連続合成の基本的な工程は、チアゾール環の形成である。一般的な文献の合成においてはチオアミドをブロモピルビン酸誘導体と反応させることによりチアゾール環が得られる。(1)G.Videnov、D.Kaiser、C.Kempter、G.Jung、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1996、35、1503;(2)Y.ナカムラ、C.シン、K.ウメムラ、J.ヨシムラ、Chem.Lett.1992、1005;(3)J.A.Sowinski、P.L.Toogwood、J.Org.Chem.1996、61、7671;(4)M.North、G:Pattenden、Tetrahedron1990、46、8267;(5)U.Schmidt、Synthesis、1987、233;(6)WO98/6741。
【0004】
このために使用されるチオアミドは、例えばアミドをローソン試薬(1)、(2)、(3)と反応することによりまたはアミノニトリルをHSと反応することにより得られる。(7)K.P.Moder、F.R.Busch、D.C.Richter、Org.Prep.Proced.Int.1992、24,66;G.Li、P.M.Warner、D.J.Jebaratnam、J.Org.Chem.1961、61,778;T.P.Holler、F.Q.Ruan、A.Spaltenstein、P.B.Hopkins、J.Org.Chem.1989、54,4570;T.P.Culbertson、J.M.Dornagala、P.Peterson、S.Bongers、J.B.Nichols、J.Heterocycl.Chem.1987、24、1509;H.Moser、A.Flin、A.Steiger、A.Eschenmesser、Helv.Chim.Acta 1986、69、1224。
【0005】
文献に記載される方法は多くの場合に実験室規模で小さいバッチのみに適している。この方法は工業的な規模で使用する場合に出発物質の高い費用により製造費用が増加する保護基を使用する。更にこの方法はHSとの反応によりチオアミドを合成する場合に高い環境および安全性の要求により工業的な規模での実施が困難である。チオアミドとローソン試薬の合成は工業的な規模で実施する場合に出発物質の高い費用により経済的な見地から不利である。更にこの方法が反応を工業的な規模に移行する際に記載された収率を生じないかまたはきわめて高い工業的な費用をかけてのみ実現できることが判明した。
【0006】
前記の分子内環化のほかにミツノブ条件下のN−(ヒドロキシエチル)チオアミドの分子内環化が文献に記載されている。(8)C.シン、A.イトウ、K.オクムラ、Y.ナカムラ、Chem.Lett.1995、45。しかしこの方法も前記の欠点を有する。
【0007】
2−アミノメチル−4−シアノチアゾールは、工業的に良好に得られる場合は、セリンプロテアーゼ阻害性低分子量の物質(例えばトロンビン阻害剤)を製造するための中間生成物として重要である。これらのトロンビン阻害剤は、例えばWO9806741号に記載されている。更にL−アミノメチル−4−シアノチアゾールは他のトロンビン阻害剤およびそのプロドラッグ、例えばN−(エトキシカルボニル−メチレン)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキシアミジノ)−チアゾール]メチルアミド塩酸塩を製造するために使用することができる。
【0008】
本発明の課題は、費用をかけずに合成成分を他の合成に使用できる、2−アミノメチル−4−シアノチアゾールを製造する方法を提供することである。
【0009】
前記課題は、4−シアノ−2−メチルチアゾール成分を工業的に獲得する、チアゾール骨格を形成する新規の方法により解決されることが判明した。
【0010】
【化15】
Figure 0004027093
【0011】
式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたは
【0012】
【化16】
Figure 0004027093
【0013】
であり、この場合にnは0、1または2であり、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたはC〜C−アルコキシまたはC〜C−ジアルキルアミノである。置換基として−OCH、OCHCH、N(CH、N(C、CH、C、Cが有利である。
【0014】
この場合にアミノニトリルをL−システインと反応させ、チアゾリジンを形成し、引き続き酸化による芳香族化によりチアゾール環が得られる。
【0015】
チアゾリジンまたはチアゾランの酸化によるチアゾール合成は文献から公知であるが、実験室規模でのみ記載されている。この酸化はしばしば軟マンガン鉱を使用して実施する。しかしながらこの変法は収率がよくない。(9)Y.ハマダ、K.コウダ、T.シオイリ、Tetrahedron Lett.1984、25、5303。銅塩の存在で過安息香酸エステルを使用してよりよい収率が得られる。(10)F.X.Tavares、A.I.Meyers、Tetrahedron Lett.1994、35、6803;(11)A.I.Meyers、F.X.Tavares、J.Org.Chem.1996、61、8207。ブロモクロロホルムおよびDBUの存在でほぼ定量的な変換率が得られる。(12)D.R.Williams、P.D.Lowder、Y.G.Yu、D.A.Brooks、Tetrahedron Lett.1997、38、331。この反応は特に穏和な反応条件によりすぐれている。しかしこの合成はグラムの規模でしか実施できない。
【0016】
システイン誘導体から出発するチアゾリジンまたはチアゾランの製造は文献にまれにしか記載されていない。システインエステルをアミノアルデヒドと反応させ、チアゾランを形成し(3)、(4)、これを引き続きチアゾリジンの中間生成物を介してチアゾールに変換する例が知られている。しかしながらα−アミノアルデヒドはあまり安定でない。更にα−アミノアルデヒドは商業的に入手できず、従って相当するアミノ酸から多段階の方法により製造しなければならない。
【0017】
これと並んでシステイン誘導体をイミドエステルと反応させることにより得られるチアゾリジン合成が公知である。(3)、(4)、(10)、(13)K.イナミ、T.シバ、Bull.Chem.Soc.Jpn.1985、58、352。しかしイミドエステルも商業的に入手できず、多工程の方法により、例えばアミノニトリルから合成しなければならない。
【0018】
本発明により、アミノニトリルから出発して定量的な変換率でチアゾリジンの合成が達成される。システインエステル塩酸塩、特にメチルエステルおよびエチルエステルと保護されたアミノアセトニトリルとの反応は、不活性溶剤、例えば環式または開鎖エーテル、例えばTHF、ジオキサン、DME、アセトニトリル、DMFまたは塩素化炭化水素、例えばCHCl、CHCl、またはトルエンまたはアルコール媒体(C〜C−アルコール、有利にはイソプロパノール、エタノールまたはメタノール)中で、塩基、例えばNEt、モルホリン、ピリジン、ルチジン、DMAP、DBU、DBN(有利にはトリエチルアミン)の存在で実施する。引き続きチアゾリジンを定量的な変換率で相当するチアゾールに酸化することができる。酸化を同様に不活性溶剤、例えば塩素化炭化水素、トルエンまたは環式および開鎖エーテル中で実施する。
【0019】
塩基として有機アミン、例えばNEt、モルホリン、ピリジン、DMAP(ジメチルアミノピリジン)、ルチジンを使用する。
【0020】
両方の工程で粗製生成物を費用のかかる精製をせずに直接次の工程で使用することができる。
【0021】
本発明の連続合成の次の工程はエステルからアミドへのアミノリシスである。アミノリシスは水性媒体中でおよびアルコールのアンモニア溶液中で実施することができる。アルコールのNH溶液(例えばMeOH、EtOH、iPrOH中)および水性NH溶液(例えば25%)を使用することができる。
【0022】
水性NH溶液中で多くのNH過剰が必要であり、従ってアルコールのNH溶液が高い空時収率のために有利である。本発明の方法はきわめて濃縮した形で粗製チアゾールカルボン酸エステルとの反応を達成することにより際立っている。これにより工業的な規模で実施する際に良好な空時収率が生じる。
【0023】
引き続き2−アミノメチル−4−シアノチアゾール(VIII)または(Ia)および(Ib)を生じる反応は、例えばトリフルオロ酢酸無水物での脱水および引き続く穏和なBOC基の分離により容易に行うことができる。
【0024】
本発明の方法は費用のかかる精製のない簡単な実施によりすぐれている。すべての基本的な反応工程は定量的なまたはほぼ定量的な収量を有して進行する。出発物質の費用は少なく、有毒な物質(特にガス)の使用を省くことができる。
【0025】
チアゾールカルボン酸エステルと水性アンモニアからチアゾールカルボン酸アミドへのアミノリシスは同様に意想外なことであった。少なくとも5モル当量過剰のNH、特に少なくとも10モル当量の値のNHが有利である。溶剤助剤として、同様にアルコールを使用することができる。しかしながらこの場合に多くのアルコールのうちイソプロパノールよりメタノールを使用した方が収率が高い。アルコールを使用する場合は、少ない量のNHで反応を実施することができる。
【0026】
チアゾールカルボン酸エステルは結晶の形で得ることができる。例えば水酸化ナトリウム水溶液を使用するエステルの加水分解および引き続くpH値を調節した酸の添加により、この方法により容易に、良好な収率で相当するBOC保護されたチアゾールカルボン酸を製造することができる。
【0027】
工業的な規模で合成するために、エステルを単離せずにチアゾールカルボン酸アミドをワンポット法で製造することが有利である。システインエステルから出発して少ない工業的費用で結晶質アミドの50%より高い収率を生じることができる。
【0028】
本発明は、式IaおよびIb:
【0029】
【化17】
Figure 0004027093
【0030】
[式中、nは1または2であり、かつnが1である場合は、Xは塩化物、臭化物、トリフラートおよび硫酸水素塩であり、nが2である場合は、Xは硫酸塩である]で表される2−アミノメチル−4−シアノチアゾールおよびその塩を製造する方法に関し、この方法はt−ブチルオキシカルボニル保護基(BOC)をアミノアセトニトリルの窒素に導入し、引き続きシステインエステルと反応させ、酸化することにより相当するチアゾール−4−カルボン酸エステルを形成し、ここから更に反応させ、チアゾール−4−カルボン酸アミドを形成し、最後に4−シアノチアゾール誘導体を生じることができる。
【0031】
4−シアノチアゾールVIIおよびVIIIは新規である。中間化合物IVおよびVはこの方法により有利には更に処理せずに反応させ、それぞれの目的生成物を生じることができる。
【0032】
一般式Iaに含まれる4−シアノチアゾール塩VIIIは、pHを調節した条件下で塩基と反応させ、式Ibの塩不含の形を生じることができる。
【0033】
本発明は更に、式IaおよびIb:
【0034】
【化18】
Figure 0004027093
【0035】
(式中、nは1または2であり、かつnが1である場合は、Xは塩化物、臭化物、トリフラートおよび硫酸水素塩であり、nが2である場合は、Xは硫酸塩である)で表される2−アミノメチル−4−シアノチアゾールおよびその塩を製造する方法に関する。
【0036】
本発明の方法において、式II:
【0037】
【化19】
Figure 0004027093
【0038】
のアミノニトリルを、式III:
【0039】
【化20】
Figure 0004027093
【0040】
[式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたは
【0041】
【化21】
Figure 0004027093
【0042】
を表し、この場合にnは0、1または2であり、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたはC〜C−アルコキシまたはC〜C−ジアルキルアミノを表す]のシステインエステルと共に、不活性溶剤中で、塩基の存在で、0℃〜80℃で、実質的に完全に反応するまで撹拌する。
【0043】
システインエステルは有利には塩酸塩として存在する。
【0044】
更に本発明により、得られたチアゾリジンIV:
【0045】
【化22】
Figure 0004027093
【0046】
を不活性溶剤中で酸化することができる。
【0047】
得られた式V:
【0048】
【化23】
Figure 0004027093
【0049】
(式中、Rは前記のものを表す)のチアゾールカルボン酸エステルを、実質的に完全に反応するまで、アルコールROH(式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C−アルキル、HO−CH−CH−、HO−CH−CH−CH−またはC〜C−アルキル−O−CH−CH−を表す)中で、0℃〜40℃で1〜50モル当量のNHと共に撹拌する。
【0050】
前記工程に続いて、この方法は中間生成物を単離せずに行うことができる。
【0051】
式VI:
【0052】
【化24】
Figure 0004027093
【0053】
のチアゾールカルボン酸アミドは固体として濾別することができる。
【0054】
更に引き続きアミドVIを、式VII:
【0055】
【化25】
Figure 0004027093
【0056】
のBOC保護された4−シアノチアゾールに脱水し、BOC保護基を除去することができる。
【0057】
本発明は更に、式V:
【0058】
【化26】
Figure 0004027093
【0059】
の化合物を製造する方法に関し、この場合に式II:
【0060】
【化27】
Figure 0004027093
【0061】
のアミノニトリルを、式III:
【0062】
【化28】
Figure 0004027093
【0063】
[式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたは
【0064】
【化29】
Figure 0004027093
【0065】
を表し、この場合にnは0、1または2であり、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたはC〜C−アルコキシまたはC〜C−ジアルキルアミノである]のシステインエステルと共に、不活性溶剤中で、塩基の存在で、0℃〜80℃で、実質的に完全に反応するまで撹拌する。
【0066】
前記方法により式IV:
【0067】
【化30】
Figure 0004027093
【0068】
の化合物を製造する場合に、場合により、得られた式V:
【0069】
【化31】
Figure 0004027093
【0070】
(Rは前記のものを表す)のチアゾールカルボン酸エステルを、実質的に完全に反応するまで、アルコールROH中で、0〜40℃で、水性アンモニア溶液中の1〜50モル当量のNHと共に撹拌する。
【0071】
本発明は更に、式IaおよびIb:
【0072】
【化32】
Figure 0004027093
【0073】
(式中、nは1または2であり、かつnが1である場合は、Xは塩化物、臭化物、トリフラートおよび硫酸水素塩であり、nが2である場合は、Xは硫酸塩である)の化合物および式VII:
【0074】
【化33】
Figure 0004027093
【0075】
の化合物に関する。
【0076】
例1
チアゾリジン(IV)
BOCアセトニトリル205.1g(1.31モル)をメタノール1160mlに溶解し、トリエチルアミン23.2g(0.23モル)の存在でL−システインエチルエステル244.7gと混合する。20時間かけて60〜65℃に加熱する。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をトルエン700mlおよび水300mlと混合する。混合物を室温で1時間更に撹拌する。相を分離し、有機相を水200mlで2回洗浄する。合わせた水相をトルエンで抽出する。合わせた有機相を減圧下、60℃で濃縮する。
【0077】
収量366.3g(>97%)
【0078】
【外1】
Figure 0004027093
【0079】
例2
チアゾールカルボン酸エチルエステル(V)
チアゾリジン464g(1.61ミリモル)を塩化メチレン2リットルに溶解し、−5℃〜0℃でDBU277gと混合する。引き続き−5℃〜0℃でブロモトリクロロメタン364gを1時間以内で滴加し、この温度で混合物を20時間更に撹拌する。水1リットルを添加し、その際反応混合物を室温に温める。有機相を水1リットルおよび塩化アンモニウム水溶液1リットルで洗浄し、減圧下、50℃で濃縮する。
【0080】
収量458g(100%)[純度に関して修正した収率96%]
【0081】
【外2】
Figure 0004027093
【0082】
例3
チアゾールカルボン酸エチルアミド(VI)
チアゾリルエステル33.5g(0.18モル)をメタノール140mlおよび水3mlに溶解し、5〜10℃で飽和するまでアンモニアを導入する。反応混合物を夜通し室温で撹拌する。溶剤を濃縮し、残留物を80℃でn−ブタノール100mlに取る。混合物を0℃に冷却する。沈殿物を吸引濾過し、n−ブタノールそれぞれ35mlで2回、MTBEそれぞれ35mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥する。
【0083】
収量17.3g(58%)、純度に関して修正した収率、使用されるチアゾリジンに対して55%
【0084】
【外3】
Figure 0004027093
【0085】
例4
2−アミノメチル−4−シアノチアゾール塩酸塩(VIII)の製造
BOC保護されたチアゾールカルボン酸アミド(VI)75.0g(0.29モル)をジクロロメタン524ml中で懸濁させ、−5℃〜0℃でトリエチルアミン78.9g(0.78モル)およびトリフルオロ酢酸無水物79.5g(0.38モル)と混合した。混合物を1時間撹拌し、20〜25℃に温め、水1190mlを添加し、相を分離した。有機相に5〜6NイソプロパノールのHCl 160mlを添加し、混合物を3時間加熱して沸騰させ、20〜25℃で夜通し撹拌し、2.5時間冷却して−5℃〜0℃にし、固体を濾別した。この固体をジクロロメタンで洗浄し、かつ乾燥した。HPLC純度99.4面積%を有する2−アミノメチル−4−シアノチアゾール48.1gが得られ、これはこの2つの工程の94.3%の収率に相当する。
【0086】
【外4】
Figure 0004027093
【0087】
例5
N−(エトキシカルボニル−メチレン)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキシアミジノ)−チアゾール]メチルアミド塩酸塩の製造
例4で得られた2−アミノメチル−4−シアノチアゾール塩酸塩を以下のように更に処理する。
【0088】
a)3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−シアノ)−チアゾリルメチル]アミド塩酸塩
塩化メチレン(150ml)中のBoc−3,4−デヒドロプロリン(77.5g、349ミリモル)の溶液に2−アミノメチル−4−シアノチアゾール塩酸塩(64g、364ミリモル)を添加した。撹拌下で懸濁液に0〜10℃の温度でジイソプロピルエチルアミン(157g、1.2モル)を滴加した。引き続き−2〜−5℃の温度でプロパンホスホン酸無水物(酢酸エチル中50%、290g、456ミリモル)を2時間で滴加した。13時間後、反応混合物を20℃に温め、塩化メチレン240ml、引き続き水310mlを添加した。有機相を分離し、水相を塩化メチレン200mlで洗浄し、かつ有機相を合わせた。集めた有機相を水200mlと混合し、濃塩酸を加えてpH値をpH3に調節した。有機相を再び分離し、引き続き水200mlで洗浄した。有機相の溶剤を蒸留分離し、残留物をイソプロパノール860mlに取った。イソプロパノールの塩酸140ml(約2モル当量)を添加し、混合物を40〜45℃に加熱した。約12時間後、保護基の除去が完了した(TLC制御)。更にイソプロパノール140mlを添加し、溶液を1時間で80℃に加熱した。引き続き混合物を徐々に0℃に冷却し、0℃で18時間撹拌し、その際表題化合物が塩として沈殿した。生成物を濾別し、結晶を予め冷却したイソプロパノールで、その後ジイソプロピルエーテルで洗浄した。白い結晶生成物として表題化合物680g(収率72%)を単離した。
【0089】
b)N−(t−ブトキシカルボニル−メチレン)−(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−シアノ)−チアゾール]メチルアミド
塩化メチレン(640ml)中のN−(t−ブトキシカルボニル−メチレン)−(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニン(製造はWO9806741号に記載されている、79g、206ミリモル)の溶液に、3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−シアノ)−チアゾリルメチル]アミド塩酸塩(59g、218ミリモル)を添加した。0〜10℃でジイソプロピルエチルアミン(112g、867ミリモル)およびプロパンホスホン酸無水物溶液(酢酸エチル中50%、193g、303ミリモル)を順次滴加した。反応をDCにより追跡した。完全に反応後、溶液を室温に温め、水180mlを添加した。混合物のpH値を濃塩酸を加えてpH3に調節した。有機相を分離し、水相を再び塩化メチレン120mlで抽出した。合わせた有機相をpH3で更に水170mlで洗浄し、引き続き水170mlで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶剤を減圧下で蒸留分離した。無色の固形物として表題化合物117g(収率90%)が得られた。
【0090】
c)N−(t−ブトキシカルボニル−メチレン)−(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキシアミジノ)−チアゾール]メチルアミド
N−(t−ブトキシカルボニル−メチレン)−(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−シアノ)−チアゾール]メチルアミド(22.2g、36.7ミリモル)をエタノール(250ml)に溶解し、溶液をヒドロキシルアミン塩酸塩(6.41g、92.2ミリモル)と混合し、冷却下(水浴)でこの懸濁液にジイソプロピルエチルアミン(23.8g、31.6ml、184.5ミリモル)を徐々に滴加した。室温で3時間撹拌後、反応溶液を減圧下で回転蒸発器で濃縮し、残留物を塩化メチレン/水に取り、水相を2N塩酸でpH3に調節し、抽出した。有機相を水で数回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で回転蒸発器で濃縮した。残留物をn−ヘキサンで粉砕し、ほとんど純粋な白い固体として表題化合物22.5gが得られた。
【0091】
d)N−(エトキシカルボニル−メチレン)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキシアミジノ)−チアゾール]メチルアミド塩酸塩
N−(t−ブトキシキカルボニル−メチレン)−(Boc)−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリル−[2−(4−ヒドロキシアミジノ)−チアゾール]メチルアミド(2.0g、3.15ミリモル)をエタノール(25ml)に溶解し、溶液をエーテル中の5N塩酸10mlと混合し、60℃で3時間撹拌した。
【0092】
TLC(塩化メチレン/メタノール/酢酸:100/20/5)により反応がなお完了していないので、再びエーテル中の5N塩酸10mlを添加し、混合物を60℃で3時間撹拌する。減圧下で反応混合物を回転蒸発器で濃縮した後にエタノールおよびエーテルと共に数回一緒に蒸留し、付着する塩酸を除去した。引き続き生成物を少量の塩化メチレンに溶解し、エーテルで沈殿し、残留物を吸引濾過し、減圧下で乾燥した。白い吸湿性固形物として表題化合物1.65gが得られた。
【0093】
FAB−MS(M+H):507。

Claims (4)

  1. 式IaおよびIb:
    Figure 0004027093
    [式中、
    nは1または2であり、かつ
    nが1である場合は、Xは塩化物、臭化物、トリフラートおよび硫酸水素塩であり、
    nが2である場合は、Xは硫酸塩である]で表される2−アミノメチル−4−シアノチアゾールまたはその塩を製造する方法において、式II:
    Figure 0004027093
    (式中、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基である)のアミノニトリルを、式III:
    Figure 0004027093
    (式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたは
    Figure 0004027093
    を表し、この場合にnは0、1または2であり、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたはC〜C−アルコキシまたはC〜C−ジアルキルアミノである)のシステインエステルと共に、不活性溶剤中で、塩基の存在で、0℃〜80℃で実質的に完全に反応するまで撹拌し、得られたチアゾリジンIV:
    Figure 0004027093
    を不活性溶剤中で酸化し、得られた式V:
    Figure 0004027093
    (式中、Rは前記のものを表す)のチアゾールカルボン酸エステルを、実質的に完全に反応するまでアルコールROH(式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C−アルキル、HO−CH−CH−、HO−CH−CH−CH−またはC〜C−アルキル−O−CH−CH−を表す)中で、0℃〜40℃でNH1〜50モル当量と共に撹拌し、得られた式VI:
    Figure 0004027093
    のチアゾールカルボン酸アミドを固体として濾別し、アミドVIを脱水し、式VII:
    Figure 0004027093
    のBOC保護された4−シアノチアゾールを生じ、かつBOC保護基を除去する処理工程を有することを特徴とする、2−アミノメチル−4−シアノチアゾールまたはその塩を製造する方法。
  2. 請求項1記載の式IaおよびIb:
    Figure 0004027093
    [式中、
    nは1または2であり、かつ
    nが1である場合は、Xは塩化物、臭化物、トリフラートおよび硫酸水素塩であり、
    nが2である場合は、Xは硫酸塩である]で表される2−アミノメチル−4−シアノチアゾールまたはその塩を製造する方法において、式II:
    Figure 0004027093
    (式中、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基である)のアミノニトリルを、式III:
    Figure 0004027093
    (式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたは
    Figure 0004027093
    を表し、この場合にnは0、1または2であり、Rは分枝状または直鎖状C〜C10−アルキルまたはC〜C−アルコキシまたはC〜C−ジアルキルアミノである)のシステインエステルと共に、不活性溶剤中で、塩基の存在で、0℃〜80℃で実質的に完全に反応するまで撹拌し、得られた式V:
    Figure 0004027093
    (式中、Rは前記のものを表す)のチアゾールカルボン酸エステルを、実質的に完全に反応するまでアルコールROH(式中、Rは分枝状または直鎖状C〜C−アルキル、HO−CH−CH−、HO−CH−CH−CH−またはC〜C−アルキル−O−CH−CH−を表す)中で、0℃〜40℃でNH1〜50モル当量と共に撹拌し、得られた式VI:
    Figure 0004027093
    のチアゾールカルボン酸アミドを固体として濾別し、アミドVIを脱水し、式VII:
    Figure 0004027093
    のBOC保護された4−シアノチアゾールを生じ、かつBOC保護基を除去する処理工程を有することを特徴とする、請求項1記載の2−アミノメチル−4−シアノチアゾールまたはその塩を製造する方法。
  3. 2つの最初の処理工程を中間生成物IVを単離せずに行う請求項1記載の方法。
  4. 中間生成物を単離しない請求項1または2記載の方法。
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