JP4026975B2 - 平面型画像表示装置の製造方法 - Google Patents

平面型画像表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4026975B2
JP4026975B2 JP04709299A JP4709299A JP4026975B2 JP 4026975 B2 JP4026975 B2 JP 4026975B2 JP 04709299 A JP04709299 A JP 04709299A JP 4709299 A JP4709299 A JP 4709299A JP 4026975 B2 JP4026975 B2 JP 4026975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
image display
anode cap
display device
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04709299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000251981A5 (ja
JP2000251981A (ja
Inventor
尚雄 田島
俊光 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP04709299A priority Critical patent/JP4026975B2/ja
Publication of JP2000251981A publication Critical patent/JP2000251981A/ja
Publication of JP2000251981A5 publication Critical patent/JP2000251981A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026975B2 publication Critical patent/JP4026975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は平面型画像表示装置に係り、特に表面伝導型電子放出素子を用いた表示装置における蛍光体導電性膜から引き出された配線部分に対して、高電圧を供給するためのアノードキャップの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CRT等の画像表示装置においてアノードキャップは、陰極線管のアノードボタンと高圧ケーブルとを接続する構造部品であり、この種のアノードキャップとして、たとえば特公昭56−21231号公報に記載のものがある。
【0003】
図9は、従来のアノードキャップを陰極線管の外壁に取付けた様子を示す断面図である。図9において、41は高圧リード線、42は金属体、43は接触片、44は絶縁カバー、45は高圧リード線保持部、46は椀状部、47は陽極カップ、48は陰極線管の外壁である。高圧リード線41の先端には、金属体42によって固定される接触片43が設けられる。この接触片43は、高圧リード線41の芯線と電気的に接続されている。
【0004】
絶縁カバー44は、接触片43が取付けられた部分の高圧リード線41を収納保持する高圧リード線保持部45と、椀状部46とを有している。椀状部46の底には、接触片43が貫通する孔が設けられている。接触片43は、弾性を有する線状導体を折曲したもので、椀状部46内において2本突出している。また、絶縁カバー44は弾性体からなり、たとえばシリコンゴムで成形されている。
【0005】
このような構成のアノードキャップを陰極線管の外壁に取り付けるにはまず、絶縁カバー44の椀状部46を逆方向に反らし、接触片43を露出させる。接触片43を、陰極線管の外壁48に設けられている陽極カップ47に引っ掛けて接触させる。そして椀状部46を元の状態に戻し、その弾性力により外壁48に密着させて取付ける。これにより高圧リード線41と陽極とが接続される。
【0006】
陰極線管の外壁48は、通常ガラス体で構成され、内面には陽極導電膜(図示せず)が設けられ、この陽極導電膜と陽極カップ47の底面とは接触している。また、椀状部46は、接触片43と陽極カップ47との結合部分を広く覆って絶縁保護を図っている。
【0007】
また、図10は図9で説明したアノードキャップの単部品を示し、荷重のかかっていない自然状態時の形状を表わす断面図である。取付け側をR形状の中心とする椀形状をなしている。先にも述べたように、アノードキャップを陰極線管の外壁に取り付けた図9の状態(変形状態)から、この単部品形状に戻ろうとする椀状部46の力が反発力(弾性力)となり、接触片43が確実に陽極カップ47に接続するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のアノードキャップは、陽極カップに引っ掛けて接触させた接触片をアノードキャップの椀状部の弾性で引っ張り保持する構造となっている。しかしながら、平面型画像表示装置においてはガラス板の厚みが薄い(3mm以下)ために、陽極カップのような引っ掛け構造が取れず、接触片を押し込んで保持する構造とならざるを得ない。
【0009】
このような平面型画像表示装置の構造に従来のアノードキャップを利用すると、以下のような不都合が生じ得る。すなわち、接触片が抜けないようにその押込み力を強くすると、押込み作業時に相手の高圧端子に無理な力がかかり、そのままではその高圧端子を曲げてしまう場合がある。逆に、接触片の押込み力を弱くすると、アノードキャップの椀状部の反発力(弾性)が勝り、ガラス板との密着性を確保するのが難しくなり絶縁性の問題が生じることもある。
【0010】
本発明はかかる実情に鑑み、ガラス板に確実に密着し得るアノードキャップおよびこれを用いた平面型画像表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明の平面型画像表示装置の製造方法は、アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、キャップ椀状部の先端が断面逆R形状を有するアノードキャップが、前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部が曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の平面型画像表示装置の製造方法は、アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、キャップ椀状部が断面R形状をなし、該キャップ椀状部の先端断面形状が外方向に向かう直線形状であるアノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部が曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の平面型画像表示装置の製造方法は、アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、キャップ椀状部が断面直線形状をなし、該キャップ椀状部の内側に溝を備えるアノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部の前記溝から先端の部分が該溝を支点とする曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする。
【0023】
第1の発明は、蛍光体導電性膜から引き出された配線部分の高圧端子に、高電圧を供給するための高圧リード線と、この高圧リード線の先端部に設けられ、その配線部分に接続される接触片と、高圧リード線と接触片との接合部を覆い、椀状部を有するアノードキャップと、を備える構造において、僅かな押込み力でアノードキャップをガラス板に密着させるために、椀状部の先端に逆R形状を設けたものである。
【0024】
さらに第2の発明は、高圧リード線の先端の接触片と高圧端子の接合部に板ばね形状を採用して、その保持力がアノードキャップ椀状部の反発力を上回るように設定したものである。
【0025】
ここで、本発明に係る平面型画像表示装置の基本構造と動作原理について説明する。この平面型画像表示装置は電子放出素子を用いたもので、一般にSEDと呼ばれている。その動作原理は、真空空隙を形成した対向する基板間において、背面側の後面ガラス板(リアプレート)上に各画素位置に電子放出のためのプラス(+)電極とマイナス(−)電極を導電性膜で数十μmの間隔で対向するかたちに形成する。つぎに真空空隙外の電気実装回路からの電気信号をプラス電極に導くためのX方向配線を印刷法で形成後、後述のY方向配線とX方向配線とを電気的に絶縁するための層間絶縁層を、X方向配線上においてY方向配線とX方向配線の交差部に形成する。その後に真空空隙外の電気実装回路からの電気信号をマイナス電極に導くためのY方向配線を印刷法で形成する。
【0026】
さらに、プラス電極とマイナス電極をつなぐ微粒子からなる導電性薄膜を形成し、プラス電極とマイナス電極に電位を与えて電子放出部を導電性薄膜の一部に形成する。
【0027】
一方、対向する表面側の前面ガラス板(フェイスプレート)の真空空隙側にはコントラストを向上するためのブラックストライプ膜、三原色RGB各色相の蛍光体膜、さらにその上に導電性のメタルバック膜が形成されている。また、この前面ガラス板の外面側には、ガラス飛散防止のための樹脂フィルムを貼り合わせ、その表面には帯電防止のための導電性膜とコントラストを向上する低反射膜が形成されている。
【0028】
この電子放出素子の動作は、電気実装回路で選択したX方向配線とY方向配線間に十数Vの電圧をかけて電子放出素子から電子を放出させる。そして、前面ガラス板の真空空隙側のメタルバック膜に外部高圧電源から供給された数kVの正電位により放出電子が加速され、蛍光体膜に衝突して発光を起こす。内側ガラス板と電気実装回路を接続しているフレキシブルケーブルは、電気実装回路側がコネクタで電気的機械的に接続される。一方の後面ガラス板側は、異方性導電膜によりこの後面ガラス板上に印刷されたX方向配線とY方向配線の電極部(配線端部)に電気的機械的に接続されている。
【0029】
前面ガラス板のメタルバック膜と高圧電源回路とを接続する高圧ケーブルは、高圧電源回路側は高圧用のコネクタで電気的機械的に接続し、一方の前面ガラス板側は、後面ガラス板に貫通する高圧端子を介してメタルバックに電気的機械的に接続している。高圧端子は、真空空隙の真空度を保ちつつ高電圧を供給する構造である。
【0030】
本発明によれば、上記のような構造の平面型画像表示装置においてアノードキャップを介して、高圧電源からの電流を確実に陰極線管に導き、その高圧を印加しかつ周囲部材との高い絶縁性を確保することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明の好適な実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表す高圧印加部の断面図であり、図2は図1の部分拡大図である。図3は本発明の特徴を最もよく表すアノードキャップの自然状態の断面図である。なお、図中の同一符号は同一部品または同一部分を表わしている。
【0032】
図において、1は前面ガラス板(フェースプレート)であり、内側面にはブラックストライプ膜、R,G,B各色相の蛍光体膜および導電性膜が形成されている。2は後面ガラス板(リアプレート)であり、前面ガラス板1側の表面には電子放出素子および絶縁層を挟んでマトリクス配線が印刷されている。3は真空の空隙を表わし、4は前面ガラス板1および後面ガラス板2を接合して真空空隙3を構成するための枠である。
【0033】
5はばね性を有する形状(図示せず)をした高圧端子の導電性膜接触部、6は電気的に沿面距離を確保するための溝形状をした高圧端子の碍子部、7は高圧端子のケーブル側接続部、8はケーブル側接続部7を挿入する形状をした接触片、9は半田付け部で接触片8と後述の高圧ケーブルの芯線17とを電気的機械的に接続している。
【0034】
10は高圧ケーブル11とアノードキャップの位置を決めるためのストッパ、高圧ケーブル11は、被覆の先端付近に円筒状のストッパ10がカシメられている。12はアノードキャップの高圧ケーブル保持部、13はアノードキャップの高圧ケーブル位置決め部、14はアノードキャップの椀状部、15はほぼ密閉された空間、16はアノードキャップの椀状部14の先端部を後面ガラス板2に密着させるための絶縁グリス、17は高圧ケーブルの芯線、18は接触片8の内部に形成された板ばねであり、高圧端子のケーブル側接続部7と摩擦力で機械的接続されている。
【0035】
つぎに上記構成を詳細に説明する。
まず、この高圧印加部分の組立て方法を述べる。高圧ケーブル11の芯線17の出張り量(長さ)を治具(図示せず)により決めて切断する。つぎにアノードキャップの高圧ケーブル保持部12側から高圧ケーブル11を通して充分貫通させておく。つぎに治具(図示せず)を利用して、芯線17の接触片8への挿入寸法を決めつつ半田付けを行う。
【0036】
つぎにストッパ10を接触片8側から通し、高圧ケーブル11の被覆部で工具を利用してカシメる。この場合も治具(図示せず)を利用して、接触片の先端からストッパ10までの長さを規定する。そして高圧ケーブル11を戻す方向に引っ張ることで、アノードキャップの高圧ケーブル位置決め部13で止まる。予め高圧端子が組み込まれた後面ガラス板2の表面に絶縁グリス16を塗布し、アノードキャップの椀状部14を高圧ケーブル11方向側に反らせた状態にしておき、接触片8を高圧端子のケーブル側接続部7に挿入する。この際、高圧端子のケーブル側接続部7の先端が高圧ケーブルの芯線17の先端に当たるまで確実に差し込む。
【0037】
つぎにアノードキャップの椀状部14の先端形状について述べる。図4は従来形状のアノードキャップの椀状部と本発明のアノードキャップの椀状部との押込み量に対する反発力を比較実験した結果を示している。接触片の高圧端子ケーブル側接続部7との保持力は370〜590gの範囲にある。それに対して従来形状のアノードキャップの椀状部の反発力は押込み量1mm以下のあたりと、5mm以上から急激に増すため安全に使用できる、すなわち接触片が高圧端子ケーブル側接続部7から抜けない範囲は押込み量0.8mm以下である。
【0038】
本発明のアノードキャップの椀状部の反発力は、押し込み始めから徐々に増加し、370gを超えるのは押込み量約3.4mmである。したがって、これ以下となるように押込み量を管理すれば、アノードキャップの椀状部14はつねに後面ガラス板2の表面に密着し、接触片が高圧端子ケーブル側接続部7から外れることもない。
【0039】
これらの結果は、以下の理由によるものである。図5は、従来形状のアノードキャップの椀状部と本発明のアノードキャップの椀状部先端形状による変位方向を比較した図である。図5(A)のBはアノードキャップの押込み量(図は約2mm)を示している。このとき本発明のアノードキャップの椀状部先端は主に曲げの力を受けてC方向に変位する。従来形状のアノードキャップの椀状部先端は放射方向Dに変位しようとするため、主に円周方向に伸びる力を受ける。つまり同じ押込み量に対して、弾性体であるアノードキャップ椀状部先端を逆R形状にすることで、単純に僅かな曲げ応力だけを受けることになる。このため図4で示したように押込み量に対する反発力の変化が小さくなる。なお、この実験に使用したアノードキャップの材質は、ゴム硬度約55度のシリコン系である。
【0040】
さらに本発明のアノードキャップの設計に際して重要な点は、高圧端子接続部と接触片の挿入量である。図2のAは接触片8と高圧端子のケーブル側接続部7の挿入量を表わしている。また、図5のBはアノードキャップの押込み量を表わしている。ちなみに本実施例においては、A≒5mm、B≒2mmである。つまり、本発明の高圧印加部分を組み立てる際は、まず接触片8を高圧端子のケーブル側接続部7に合わせ、約3mm挿入後にアノードキャップ椀状部先端14が後面ガラス板2に当たり変形を始める。約5mm挿入後に高圧端子のケーブル側接続部7の先端と高圧ケーブルの芯線17の先端が当たり挿入が終わる。
【0041】
この場合アノードキャップ椀状部先端14は約2mmの押込み量で確実に後面ガラス板2に密着している。このように高圧印加部の高圧ケーブルと高圧端子の接続において、電気的に安定して接続し機械的にも確実に保持するためには、高圧端子のケーブル側接続部7と接触片8の挿入寸法Aをアノードキャップ椀状部の先端変位量Bよりも大きくすることで実現可能である。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、弾性体であるアノードキャップ椀状部先端形状が曲率を有し、その曲率中心がキャップ椀状部の外側にあることで、押込み量に対する反発力の変化が小さくなる。また、高圧端子のケーブル側接続部と接触片の挿入寸法Aをアノードキャップ椀状部の先端変位量Bよりも大きくし、さらに高圧ケーブルとアノードキャップを位置決めして接触片のアノードキャップからの凸量を管理することで、高圧ケーブル側と高圧端子側の電気的な接続が確保される。そして機械的にも安定して保持が可能となり、さらに高圧印加部の周囲部材への絶縁性も確保される。
【0043】
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表す高圧印加部の断面図であり、図7は図6の部分拡大図である。図中、図1および図2と同一部品または同一部分は、同一符号で表している。
【0044】
図において、20は本発明の第2の実施形態に係る接触片、21は接触片20に一体化された高圧ケーブルの芯線17をカシメるカシメ部分、22はアノードキャップに設けられた高圧ケーブル11の位置決め部、23はアノードキャップの高圧ケーブル保持部であり、高圧端子の引出し方向に対して角度を設けている。
【0045】
高圧ケーブルの芯線17と接触片20の接続にカシメを応用した。その接続手順は、接触片20のカシメ部分21の挿入部に、治具(図示せず)を利用して所定の長さだけ高圧ケーブルの芯線17を挿入する。そしてカシメ工具により接触片20のカシメ部分21を外側からつぶす。
本実施例のアノードキャップの高圧ケーブル保持部23は後面ガラス板2に沿う方向に傾けてあるので、本実施形態の平面型画像表示装置を筐体に組む場合、装置全体の厚みを薄くできる。
【0046】
このように高圧ケーブルの芯線17と接触片20の接続にカシメを採用したことで、半田作業がなくなり、工程作業の時間短縮と安全性の向上を図ることができる。また、高圧ケーブルの配線方向を後面ガラス板2に沿う方向に設定したため装置全体の厚みを薄くでき、たとえば壁掛けテレビへの応用など平面型画像表示装置として、製品の展開が広がった。
【0047】
(第3の実施形態)
は、本発明の第3の実施形態の特徴を最もよく表すアノードキャップの断面図である。
【0048】
図8(A)はアノードキャップ椀状部がR形状をなし、その先端が外方向に折曲成形されている。アノードキャップを押し込むと、この椀状部先端の折曲げ部が単純に僅かな曲げ応力だけを受けることになるため、図4で示したように押込み量に対する反発力の変化が小さくなる。
【0049】
図8(B)はアノードキャップ椀状部が直線形状をなし、その先端付近の内側に溝が設けられている。アノードキャップを押し込むと、この椀状部先端付近の溝を支点に先端直線部が単純に僅かな曲げ応力だけを受けることになるため、図4で示したように押込み量に対する反発力の変化が小さくなる。
【0050】
図8(C)はアノードキャップ椀状部全体が外側に拡開するR形状をなし、椀状部の先端が先細になるように肉厚を設定している。アノードキャップを押し込むと、椀状部全体が曲げ応力だけを受ける。この椀状部の肉厚を先端に行くに従い薄くすると、先端部の撓みがより大きくなり、図4で示したように押込み量に対する反発力の変化が小さくなるとともに、後面ガラス板への密着面積も大きくなる、すなわち絶縁性が向上する。
【0051】
図8(D)はアノードキャップ椀状部が直線形状をなし、その先端付近の内側に溝が設けられ、さらに先端部は逆R形状をなしている。アノードキャップを押し込むと、この椀状部先端付近の溝を支点に先端逆R形状が単純に僅かな曲げ応力だけを受けることになるため、図4で示したように押込み量に対する反発力の変化が小さくなる。
【0052】
以上のようにアノードキャップの椀状部の形状、その先端部の形状あるいはその先端付近の溝の設定を組み合わせることで、押込み量に対する反発力の変化を小さくすることができるとともに、後面ガラス板への密着面積も大きくする(絶縁性が向上)ことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、平面型画像表示装置の高圧端子と高圧ケーブル接触片の電気的接続を確実にするとともに、ガラス板にアノードキャップを確実に密着させて絶縁性の向上を図るようにしたアノードキャップの構造と、それを取り付けた薄型の平面型画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表す高圧印加部の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表す図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の特徴を最もよく表すアノードキャップの自然状態の断面図である。
【図4】本発明に係るアノードキャップ椀状部の押込み量に対する反発力を従来例との関係で比較したグラフである。
【図5】本発明に係るアノードキャップの椀状部先端形状による変位方向を従来例との関係で比較した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表す高圧印加部の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の特徴を最もよく表す図6の部分拡大図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の特徴を最もよく表すアノードキャップの自然状態の断面図である。
【図9】従来のアノードキャップを陰極線管の外壁に取付けた場合の様子を示す断面図である。
【図10】従来例のアノードキャップの自然状態の断面図である。
【符号の説明】
1 前面ガラス板
2 後面ガラス板
3 真空の空隙
4 枠
5 高圧端子の導電性膜接触部
6 高圧端子の碍子
7 高圧端子のケーブル側接続部
8 接触片
9 半田付け部
10 ストッパ
11 高圧ケーブル
12 アノードキャップの高圧ケーブル保持部
13 アノードキャップの高圧ケーブル位置決め部
14 アノードキャップの椀状部
15 略密閉空間
16 絶縁グリス
17 高圧ケーブルの芯線
18 接触片内部の板ばね
20 接触片
21 接触片のカシメ部
22 アノードキャップの高圧ケーブル位置決め部
23 アノードキャップの高圧ケーブル保持部
41 高圧リード線
42 金属体
43 接触片
44 絶縁カバー
45 高圧リード線保持部
46 椀状部
47 陽極カップ
48 陰極線管の外壁

Claims (6)

  1. アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、
    キャップ椀状部の先端が断面逆R形状を有するアノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部が曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
  2. 前記キャップ椀状部の先端が先細であることを特徴とする請求項1に記載の平面型画像表示装置の製造方法。
  3. 前記キャップ椀状部の内側に溝を備えることを特徴とする請求項1に記載の平面型画像表示装置の製造方法。
  4. 前記アノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、前記キャップ椀状部の前記溝から先端の部分が該溝を支点とする曲げ応力を受けることを特徴とする請求項3に記載の平面型画像表示装置の製造方法。
  5. アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、
    キャップ椀状部が断面R形状をなし、該キャップ椀状部の先端断面形状が外方向に向かう直線形状であるアノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部が曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
  6. アノードキャップと該アノードキャップが取り付けられる取付部位とを有する平面型画像表示装置の製造方法であって、
    キャップ椀状部が断面直線形状をなし、該キャップ椀状部の内側に溝を備えるアノードキャップが前記取付部位に押込まれることで、該キャップ椀状部の前記溝から先端の部分が該溝を支点とする曲げ応力を受けるように変形して前記取付部位に取り付けられることを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
JP04709299A 1999-02-24 1999-02-24 平面型画像表示装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4026975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04709299A JP4026975B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 平面型画像表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04709299A JP4026975B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 平面型画像表示装置の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000251981A JP2000251981A (ja) 2000-09-14
JP2000251981A5 JP2000251981A5 (ja) 2007-06-28
JP4026975B2 true JP4026975B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=12765555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04709299A Expired - Fee Related JP4026975B2 (ja) 1999-02-24 1999-02-24 平面型画像表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026975B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3984942B2 (ja) 2002-09-26 2007-10-03 キヤノン株式会社 画像表示装置及び情報表示装置
JP4557781B2 (ja) * 2005-04-07 2010-10-06 キヤノン株式会社 画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000251981A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060028119A1 (en) Display device, hermetic container, and method for manufacturing hermetic container
US4786842A (en) Resistor assembly
US8093794B2 (en) Anode cap, and voltage supply unit and image display apparatus utilizing the same
JP4026975B2 (ja) 平面型画像表示装置の製造方法
JP4250608B2 (ja) 画像表示装置とその製造方法
US4450379A (en) Cathode ray tube
CN1319110C (zh) 显示装置
JPS62262346A (ja) 陰極線管
KR100583863B1 (ko) 애노드단자커버와 그것을 가지는 표시장치
JP3400361B2 (ja) アノード接続構造
JPH041984B2 (ja)
KR950003481Y1 (ko) 음극선관의 에노드 컨넥터 고정구조
KR200160913Y1 (ko) 음극선관의 콘텍트 스프링
JPH0822783A (ja) 陰極線管のアノード接続構造
JP2000223045A (ja) 陰極線管内蔵抵抗体および陰極線管
JP3408977B2 (ja) アノード接続構造
KR840002135Y1 (ko) 음극선관
KR100436704B1 (ko) 평판표시소자
JP2009054524A (ja) 画像表示装置
JP3026694U (ja) 電界放射型電子銃
JPS6226750A (ja) 蛍光表示管の取付部構造
JP2000340278A (ja) ブラウン管取付用高圧ケーブル装置
JPH09129292A (ja) 高圧コネクタ
JP2001008131A (ja) 陰極線管装置及び陰極線管装置の組み付け方法
JPH0594783A (ja) 陰極線管装置及び偏向ヨークの取付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees