JP4026894B2 - 光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファインダ画面内の任意の位置に指標を表示可能な光学装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファインダ画面内に指標を表示するものとして、スーパーインポーズ表示装置を有するカメラが知られている。この様なカメラとして、特開平4−278931号公報に記載のカメラでは、一眼レフカメラのフォーカシングスクリーン上の測距位置に反射面によって構成される表示部を設け、これをペンタダハプリズムの上面部に配置した投光レンズと光源によって照明し、表示部での反射光がペンタダハプリズムと接眼レンズを通して確認されるようにしたもので、具体的には、多点測距装置の測距点をファインダ内に表示させ、その表示部を反射面とし、選択した測距点を該当する光源からの照明光により照明するようにしている。
【0003】
また、コンパクトカメラにおける測距点のファインダ内表示として、特開平3−257440号公報に測距方向変更可能なカメラが開示されている。これは、測距方向を変更可能なカメラにおいて、ファインダ結像面に設けられる液晶表示装置に複数の測距指標セグメントを設け、ズームレンズの焦点距離情報と測距方向の位置情報とからファインダ内での対応する測距指標セグメントを表示して、測距位置をファインダ内で確認できるようにしたものである。
【0004】
また、特開平6−194561号公報に記載のカメラ、及び、その制御方法として、ファインダ光学系内に設けられる液晶表示装置に複数の測距指標セグメントを設け、ズームレンズの焦点距離情報と被写体距離情報とからファインダ内での対応する測距指標セグメントを表示して、測距位置をファインダ内で確認できるようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例における特開平4−278931号公報に記載のカメラは、一眼レフカメラに限定されるものであり、このような機構をコンパクトカメラに応用するには、例えばファインダの一次結像面に反射面によって構成される表示部を設ける方法が考えられるが、この場合ファインダ上での測距位置は反射面を設けた位置のみに固定されてしまい、コンパクトカメラのようにファインダ光軸と多点測距装置の光軸とが独立しているものでは、焦点距離の変化や被写体距離の変化によりファインダ上での測距位置が変化してしまうため、このような機構では正確な測距表示ができない。
【0006】
また、上記従来例における特開平3−257440号公報に記載の測距方向変更可能なカメラや、特開平6−194561号公報に記載のカメラ及びその制御方法では、ともに液晶による測距表示であり、液晶セグメントの分割ピッチには限界があるため、実際には焦点距離の変化や被写体距離の変化に連続的に対応して正確に測距表示することは難しいといった事や、ファインダ光学系内に液晶を組み込む必要があることから、液晶の透過率や偏光板の影響によりファインダが著しく暗くなるといった事や、液晶による大幅なコストアップを招くといった欠点を有していた。
【0010】
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、安価かつコンパクトな構成により、測距領域を示す指標をファインダ画面内に正確に表示させると共にその表示を明るく見易いものとし、さらにその測距領域指標により振れの状態を認識させることのできる光学装置を提供しようとするものである。
【0012】
本発明の第2の目的は、安価かつコンパクトな構成により、測距領域を示す指標をファインダ画面内に正確に表示させることができ、さらにその測距領域指標により振れの状態を認識させることのできる光学装置を提供しようとするものである。
【0013】
本発明の第3の目的は、移動可能な投光手段への給電を安価かつコンパクトに行うことのできる光学装置を提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、該多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、光を投射してファインダ画面内の異なる位置にそれぞれ指標を形成する複数の投光手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い位置に指標を形成する投光手段を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された投光手段にて形成される指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記選択された投光手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記投光手段を移動させる表示位置制御手段とを有する光学装置とするものである。
【0024】
同じく上記第1の目的を達成するために、請求項2に記載の本発明は、光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、選択されている焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、前記多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、光を投射してファインダ画面内の異なる位置にそれぞれ指標を形成する複数の投光手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報及び前記焦点距離検出手段にて検出される焦点距離情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い位置に指標を形成する投光手段を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された投光手段にて形成される指標が、前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記選択された投光手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標を移動表示するように前記投光手段を移動させる表示位置制御手段とを有する光学装置とするものである。
【0028】
また、上記第2の目的を達成するために、請求項3に記載の本発明は、光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、該多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、通電状態により、ファインダ画面内の異なる位置でそれぞれ指標を表示可能な液晶表示手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い前記液晶表示手段にて表示可能な指標を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記液晶表示手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記液晶表示手段を移動させる表示位置制御手段とを有する光学装置とするものである。
【0029】
同じく上記第2の目的を達成するために、請求項4に記載の本発明は、光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、選択されている焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、前記多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、通電状態により、ファインダ画面内の異なる位置でそれぞれ指標を表示可能な液晶表示手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報及び前記焦点距離検出手段にて検出される焦点距離情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い前記液晶表示手段にて表示可能な指標を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記液晶表示手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記液晶表示手段を移動させる表示位置制御手段とを有する光学装置とするものである。
【0031】
また、上記第3の目的を達成するために、請求項5に記載の本発明は、複数の投光手段は少なくとも2つ以上の導電性の弾性手段によって移動可能に支持され、該弾性手段は前記投光手段に電気信号を伝達する光学装置とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1は本発明の実施の形態に係るカメラのファインダ表示装置の構成を示す斜視図である。
【0035】
同図において、1は対物レンズ、2は変倍レンズ、3はプリズム、4はファインダ結像面近傍にある視野枠、5は全反射ミラー、6はハーフミラー、7は接眼レンズであり、前記対物レンズ1から接眼レンズ7までにより実像ズームファインダ系が構成される。
【0036】
8,9,10はLED等による光源であり、所定の間隔で横一列に配置される。11は光源8,9,10の発光面に面する位置にそれぞれ指標形状(線状の正方形)の透過部が設けられたマスク、12は可動地板であり、前記マスク11はこの可動地板12に固定され、又前記光源8〜10は不図示のホルダーを介してマスク11を間に挟んで可動地板12に固定される。ここで、マスク11はハーフミラー6により接眼レンズ7から見てファインダ結像面とほぼ等価位置に設定される。可動地板12にはマスク11の固定部中央に不図示の穴が開いており、光源8〜10から発光されマスク11により指標形状に制限される投射光は、この穴を通ってハーフミラー6の方向に投射された後、該ハーフミラー6により接眼レンズ方向へと反射される。撮影者はハーフミラー6により、被写体像にこの投射光(指標)を重ね合わせて観察することができる。
【0037】
なお、ここでは6をハーフミラーとしているが、光源8〜10の主たる発光波長を700nmのものとし、ハーフミラーの代わりに700nmの波長の光の大部分を反射させる特性をもつダイクロイックミラーを使用しても良い。
【0038】
13,14は可動地板12に固定されるマグネット、15,16はそれぞれ前記マグネット13,14に対して所定の隙間を持って不図示の地板に固定されるコイルである。17,18,19,20は引張りコイルスプリングであり、それぞれの一端17a,18a,19a,20aは可動地板12に固定され、他端17b,18b,19b,20bは不図示の地板に固定され、可動地板12を四方へ引っ張って釣合い状態を保つよう支持している。また、引張りコイルスプリング17〜20は導電性があり、その一端17a,18a,19aはそれぞれ光源8〜10のプラス電源端子と接続され、一端20aは光源8〜10全てのグランド端子と接続され、他端17b,18b,19b,20bから給電することにより光源8〜10を発光させることができる。
【0039】
コイル15に所定の電流を流すと、マグネット13が固定されている可動地板12は電磁力により引張りコイルスプリング17〜20の付勢力に抗して図中矢印Pの方向に移動する。これにより指標投射位置はファインダ画面上縦方向に移動する。
【0040】
同様にコイル16に所定の電流を流すと、マグネット14が固定されている可動地板12は電磁力により引張りコイルスプリング17〜20の付勢力に抗して図中矢印Yの方向に移動する。これにより指標投射位置はファインダ画面上横方向に移動する。
【0041】
図2は本発明の実施の第1の形態に係るカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0042】
同図において、21はマイクロコンピュータを含む制御回路、22はカメラのレリーズボタンの第1ストローク(いわゆる半押し)で入る第1ストロークスイッチ(以下、単にスイッチSW1とも記す)、23は前記レリーズボタンの第2ストロークで入る第2ストロークスイッチ(以下、単にスイッチSW2とも記す)、24は被写体の明るさを測る測光回路、25は所定の3つの方向(左,中央,右)それぞれについて測距情報を算出する多点測距装置、26は前記多点測距装置25より得られる測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び測距情報を選択する主被写体選択回路である。
【0043】
27は不図示のズーム釦の操作により、撮影レンズを光軸方向に移動することでズーミングするズームレンズ駆動装置であり、該ズームレンズ駆動装置27に連動してファインダ光学系の変倍レンズ2も光軸方向に移動することにより、ファインダ像もズーミングする。28は前記ズームレンズ駆動装置27により駆動された撮影レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出回路である。
【0044】
29はファインダ画面内に3つの測距指標を投射可能な投光装置であり、該投光装置29は図1の光源8〜10及びマスク11で構成される。30は前記光源8〜10の中から投射される測距指標位置が主被写体選択回路26により選択された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に最も近いものを選択する光源選択回路である。31は、前記光源選択回路30により選択された光源から投射される測距指標位置が、主被写体選択回路26により選択された測距領域のファインダ画面内の対応する位置にほぼ等しくなるまで、前記光源8〜10を移動する光源駆動装置であり、該光源駆動装置31は、図1の可動地板12とマグネット13,14とコイル15,16と引張りコイルスプリング17,18,19,20で構成される。
【0045】
32は主被写体選択回路26により選択された主被写体の測距情報を基に撮影レンズの中のフォーカスレンズを光軸方向に動かしてピントを合わせるフォーカスレンズ駆動装置、33は前記測光回路24からの測光情報を基にシャッタを開閉してフィルムへの露出を行うシャッタ駆動回路、34はモータ等によりフィルムを次の駒まで送ったり、全駒撮影終了後にフィルムを巻き戻すフィルム給送回路である。
【0046】
図3は本発明の実施の第1の形態に係るカメラのファインダ内での焦点距離の変化による測距領域の変化を示した図である。
【0047】
図3(A)は焦点距離が30mm(WIDE)の場合を示し、図3(B)は焦点距離が60mm(MIDDLE)の場合を示し、図3(C)は焦点距離が90mm(TELE)の場合を示している。また、被写体距離はすべて3mである。
【0048】
同図において、35は図1の視野枠4の中央付近にある開口部により決められるファインダ視野枠、36は前記多点測距装置25における左のセンサにより測距される測距領域、37は前記多点測距装置25における中央のセンサにより測距される測距領域、38は前記多点測距装置25における右のセンサにより測距される測距領域である。
【0049】
図3の様に焦点距離が変化すると、3つの測距領域36,37,38の間隔が変化すると共に測距領域の大きさも変化し、その割合は焦点距離に比例する。これは、ファインダ光学系の光軸と多点測距装置25の光軸とが異なっているとともに撮影光学系の焦点距離を変えることによりファインダ光学系はこれに連動して図1の変倍レンズ2が光軸方向に移動することにより焦点距離が変化するが、多点測距装置25は焦点距離によらず固定されたままである事によるものである。
【0050】
図4は本発明の実施の第1の形態に係るカメラのファインダ内での被写体距離の変化による測距領域の変化を示した図である。
【0051】
図4(A)は被写体距離が3mの場合を示し、図4(B)は被写体距離が60cmの場合を示し、(C)は被写体距離が無限の場合を示している。また、焦点距離はすべて60mm(MIDDLE)である。ここで、図3と同一のものには同一符号を付し、その説明は省略する。
【0052】
同図の様に被写体距離が変化すると、3つの測距領域36,37,38の位置が変化し、その割合は被写体距離が3mの時、図4(A)を基準にして、近距離になる程右上にずれ、遠距離になる程左下にずれる。これは、ファインダ光学系の光軸と多点測距装置25の光軸とは異なっており、多点測距装置25の光軸は接眼レンズ側から見て右上にあり、被写体距離が3mの時に互いの光軸は交叉し、それ以外の距離では交叉しないように設定されている為である。
【0053】
図5は本発明の実施の形態例におけるカメラのファインダ画面内での測距指標位置を示した図であり、光源駆動装置31が動作する前の状態である。
【0054】
同図において、39は光源8から発光されマスク11により指標形状に投射される測距指標であり、40は光源9から発光されマスク11により指標形状に投射される測距指標であり、41は光源10から発光されマスク11により指標形状に投射される測距指標である。
【0055】
図5の如く、光源駆動装置31が動作する前の測距指標39,40,41の表示位置は、焦点距離がズーム領域のMIDDLE位置である60mm、被写体距離がファインダ光学系の光軸と多点測距装置25の光軸が交叉する3mの時の測距領域(図3(B),図4(A)の状態)とほぼ一致するように設定される。
【0056】
図6は本発明の実施の第1の形態に係るカメラのファインダ表示例であり、42は主被写体である。
【0057】
同図は主被写体42がファインダ画面内の右にある場合、その位置から光源選択回路30により光源10が選択され、この光源10から投射される測距指標41の位置が、焦点距離や被写体距離を加味した主被写体42の測距領域にほぼ等しくなるまで光源駆動装置31により光源を移動した後に、光源10を発光させた状態である。
【0058】
次に、上記の構成より成る本発明の実施の第1の形態におけるカメラの動作の一部を、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0059】
不図示のメインスイッチがONされると、まずステップ#101において、スイッチSW1がONされるのを待機する。その後、不図示のレリーズボタンの半押しによりスイッチSW1がONされたならステップ#102へと進み、測光回路24により被写体の輝度を測光する。次のステップ#103においては、多点測距装置25により所定の3つの方向(左,中央,右)それぞれについて測距情報を算出する。続くステップ#104においては、前記ステップ#103にて得られた測距情報から主たる測距対象の位置を判別(これは、主被写体選択回路26が行う)し、対応する測距領域及び測距情報を選択すると共に、選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、焦点距離検出回路28により検出される焦点距離及び選択された被写体距離(主たる測距対象の測距情報)から算出し(図3及び図4参照)、光源8〜10の中から、投射される測距指標位置(図5参照)が上記算出された測距領域のファインダ画面内対応位置に最も近いものを選択(これは、光源選択回路30が行う)する。
【0060】
次のステップ#105においては、上記ステップ#104にて選択された測距情報を基にフォーカスレンズ駆動装置32により撮影レンズ中のフォーカスレンズを光軸方向に駆動してピントを合わせる。そして、ステップ#106において、光源を駆動することにより上記ステップ#104にて選択された光源から投射される測距指標位置が、上記ステップ#104で選択された測距領域のファインダ画面内の対応する位置にほぼ等しくなるまでの光源駆動量を算出する。次のステップ#107においては、上記ステップ#106で算出された光源駆動量に基づき光源駆動装置31を介して光源を駆動する。そして、ステップ#108において、上記ステップ#104で選択された光源を点灯させる。
【0061】
ステップ#109においては、再びスイッチSW1の状態を判別し、該スイッチSW1がOFFであればステップ#110へと進んで、上記ステップ#108で点灯した光源を消灯し、続くステップ#111において、上記ステップ#107で駆動状態にある光源の駆動を停止し、ステップ#101へと戻る。
【0062】
よって、撮影せずに再測距を行う場合は、一旦レリーズボタンから指を離してスイッチSW1をOFFにし、再びステップ#101からの動作を繰り返せば良い。
【0063】
上記ステップ#109にてスイッチSW1がONであればステップ#112へと進み、ここではスイッチSW2の状態を調べ、OFFであれば先のステップ#109へ戻る。一方、不図示のレリーズボタンの全押しによりスイッチSW2がONされたならステップ#113へと進み、シャッタ駆動回路31により上記ステップ#102での被写体輝度情報を基にシャッタ機構を駆動してフィルムに露光を行う。そして、次のステップ#114において、上記ステップ#108にて点灯した光源を消灯し、続くステップ#115において、上記ステップ#107で駆動状態にある光源の駆動を停止する。
【0064】
ステップ#116においては、フィルム給送回路34により次の駒までフィルムを巻き上げる。そして、ステップ#117において、再びスイッチSW1の状態を判別し、該スイッチSW1がONであればステップ#102へと戻って上述の動作を繰り返し、一方、該スイッチSW1がOFFであれば終了する。
【0065】
よって、連写をする場合はレリーズボタンを押し続けて、再びステップ#102からの動作を繰り返せば良い。
【0066】
以上の様に、指標表示位置が所定の表示位置になるよう、3つの光源の中から最適な表示位置になる光源を選択し、つまり指標表示位置を大雑把(荒いピッチ)で選択し、さらに該光源を移動して該指標表示位置を変更させることにより、つまり細かいピッチで制御する事により、多点測距における測距領域指標を、焦点距離や被写体距離を加味して細かく正確に、かつ明るくファインダ内に表示することができる。つまり、従来の様に液晶表示手段のみを動かして指標表示を行うものに比べ、安価(高価な液晶表示手段を用いない為)かつコンパクト(大型化してしまう液晶表示手段を動かすものでなく、上記実施の形態の様に2段階に分けて表示位置制御を行う為)なものにすることができ、しかもLEDにて指標表示を行っている為、明るく、見易いものとすることができる。更に、LEDである為に、必要に応じて点灯色を変えたり、点灯,点滅等により、種々の表示形態を取る事が可能である。
【0067】
また、前記光源は導電性の引張りコイルスプリングによって移動可能に支持され、該引張りコイルスプリングは該光源に電気信号を伝達するようその一端と光源端子とが接続されており、光源の移動に伴い、制御回路21と前記引張りコイルスプリング17〜20との間に介在するフレキシブルプリント基板等が動かされることがない。よって、配線をはい回したりする必要が無くなり、作業性も良好となり、この面においても安価かつコンパクト化に寄与するものとなる。
【0068】
(実施の第2の形態)
本発明の実施の第2の形態においても、上記図1のカメラのファインダ表示装置の構成を示す斜視図は共通のものであり、ここにおいては、その説明については省略する。
【0069】
図8は本発明の実施の第2の形態に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であり、図2と同じ部分は同一符号を付すと共に重複説明は省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0070】
同図において、43はカメラの振れを検出する振れ検出器であり、該振れ検出器43は、振動ジャイロ等から成るカメラのピッチ方向の振れを検出するピッチセンサと、カメラのヨー方向の振れを検出するヨーセンサで構成され、撮影者の手振れを検出してカメラの振れ情報を制御回路21に送る。
【0071】
44は前記振れ検出器43による振れ情報を基に撮影レンズ内の補正光学系を偏心させる補正機構を駆動させて像振れ抑制を行う像振れ補正装置である。45は、前記光源選択回路30により選択された光源から投射される測距指標位置が主被写体選択回路26により選択された測距領域のファインダ画面内の対応する位置にほぼ等しくなるまで光源8〜10を移動し、前記振れ検出器43による振れ情報を基に測距指標が振れを相殺する方向に移動表示するよう、該光源を移動する光源駆動装置であり、該光源駆動装置45は、図1の可動地板12とマグネット13,14とコイル15,16と引張りコイルスプリング17〜20で構成される。
【0072】
図9は本発明の実施の第2の形態に係るカメラのファインダ表示の一例を示す図である。
【0073】
図9(A)は、ファインダ画面内に被写体を収めスイッチSW1をONする前の状態であり、図9(B)は、その後スイッチSW1をONした時の状態であり、図9(C)は、さらにスイッチSW1をONしたまま図中右下方向にカメラが振れた時の状態である。
【0074】
同図において、35’は振れる前のファインダ視野枠、46は主被写体である。
【0075】
図9(A)の様に主被写体46がファインダ画面内の左に居た場合に、スイッチSW1をONすると、図9(B)の様に主被写体46の位置から光源選択装置30により光源8が選択され、この光源8から投射される測距指標39の位置が焦点距離や被写体距離を加味した主被写体46の測距領域にほぼ等しくなるまで光源駆動装置45により該光源8が移動され、そして該光源8が発光する。
【0076】
その後、撮影者の手振れ等によりカメラが右下方向に振れると、図9(C)の様に、振れ検出器43の振れ情報に基づいて光源駆動装置45により光源を移動させることにより、測距指標39が振れを相殺する方向(図中、左上方向)に移動表示する。つまり、多点測距の測距指標がそのまま防振指標となる。
【0077】
次に、上記の構成より成る本発明の実施の第2の形態に係るカメラの動作の一部を、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0078】
不図示のメインスイッチがONされると、まずステップ#201において、振れ検出器43によりカメラの振れの検出を開始する。そして、次にステップ#202において、スイッチSW1がONされるのを待機する。その後、不図示のレリーズボタンの半押しにより該スイッチSW1がONされたならステップ#203へと進み、測光回路24により被写体の輝度を測光する。次のステップ#204においては、多点測距装置25により所定の3つの方向(左,中央,右)それぞれについて測距情報を算出する。続くステップ#205においては、上記ステップ#204にて得られた測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び測距情報を選択すると共に、選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を焦点距離検出回路28により検出される焦点距離及び選択された被写体距離(主たる測距対象の測距情報)から算出し(図3及び図4参照)、光源8〜10の中から投射される測距指標位置(図5参照)が算出された測距領域のファインダ画面内対応位置に最も近いものを選択する。
【0079】
ステップ#206においては、上記ステップ#205にて選択された測距情報を基にフォーカスレンズ駆動回路32により撮影レンズ中のフォーカスレンズを光軸方向に駆動してピントを合わせる。次のステップ#207においては、光源を駆動することにより上記ステップ#205で選択された光源から投射される測距指標位置が、上記ステップ#205で選択された測距領域のファインダ画面内の対応する位置にほぼ等しくなるまでの光源駆動量を算出する。続くステップ#208においては、上記ステップ#207で算出された光源駆動量に基づき光源駆動装置45を介して光源を駆動する。そして、ステップ#209において、上記ステップ#205にて選択された光源を点灯させる。
【0080】
ステップ#210においては、再びスイッチSW1の状態を判別し、該スイッチSW1がOFFであればステップ#211へと進んで上記ステップ#209にて点灯した光源を消灯し、次のステップ#212において、上記ステップ#208にて駆動状態にある光源の駆動を停止し、ステップ#202へと戻る。
【0081】
よって、撮影せずに再測距を行う場合は、一旦レリーズボタンから指を離してスイッチSW1をOFFにし、再びステップ#202からの動作を繰り返せば良い。
【0082】
上記ステップ#210にてスイッチSW1がONであればステップ#213へと進み、ここではスイッチSW2の状態を調べ、OFFであれば先のステップ#210へ戻る。一方、不図示のレリーズボタンの全押しによりスイッチSW2がONされたならステップ#214へと進み、像振れ補正装置44により振れ検出器43の振れ情報を基に撮影レンズ内の補正光学系の駆動を開始して像振れ抑制を行う。次のステップ#215においては、シャッタ駆動回路31により、上記ステップ#203での被写体輝度情報を基にシャッタ機構を駆動してフィルムに露光を行う。続くステップ#216においては、上記ステップ#214にて開始された補正光学系の駆動を停止する。すなわち、撮影レンズ系の像振れ抑制はシャッタ駆動時のみ行われるようにする。
【0083】
ステップ#217においては、上記ステップ#209で点灯した光源を消灯し、次のステップ#218において、上記ステップ#208で駆動状態にある光源の駆動を停止する。そして、ステップ#219において、フィルム給送回路34により次の駒までフィルムを巻き上げる。ステップ#220においては、再びスイッチSW1の状態を判別し、該スイッチSW1がONであればステップ#203へと戻って再び上述の動作を繰り返し、一方、該スイッチSW1がOFFであれば終了する。
【0084】
よって、連写をする場合はレリーズボタンを押し続けて、再びステップ#203からの動作を繰り返せば良い。
【0085】
以上の様に、指標表示位置が所定の表示位置になるよう、3つの光源の中から最適な表示位置になる光源を選択し、さらに該光源を移動することで該指標表示位置を変更させることにより、多点測距における測距領域指標を、焦点距離や被写体距離を加味して細かく正確に、かつ明るくファインダ内に表示することができ、しかも該指標が振れを相殺する方向に連続的に移動表示するように該光源を移動することで、該測距領域指標で振れ補正の効果を明確に表示できる。
【0086】
また、指標を多点測距の測距領域表示と防振表示に兼用することで、ファインダ内の表示が簡素化し、使用者に分かり易い表示となる。
【0087】
なお、この実施の第2の形態においても、前述の実施の第1の形態で説明した、図3の焦点距離の変化による測距領域の変化や、図4の被写体距離の変化による測距領域の変化、及び、図5の光源駆動装置が動作する前の測距指標位置は共通のものであることは言うまでもない。
【0088】
(発明と実施の形態の対応)
上記実施の第2の形態において、図8の光源選択回路30が本発明の第2の選択手段に相当し、図1の可動地板12、マグネット13,14、コイル15,16、引張りコイルスプリング17〜20、図8の光源駆動装置45や制御回路21内の図10のステップ#207,#208,#214本発明の表示位置制御手段に相当し、図1の光源8〜10及びマスク11が本発明の投光手段に、図8の主被写体選択回路26が本発明の第1の選択手段に相当し、図1の引張りコイルスプリング17〜20が本発明の弾性手段に相当し、制御回路21内の図10のステップ#205が本発明の領域位置算出手段に相当する。
【0089】
以上が実施の形態の各構成と本発明の各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施の形態の構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても良いことは言うまでもない。
【0090】
(変形例)
上記の実施の各形態においては、コンパクトカメラに適用した例を述べているが、その他のファインダ光軸と測距装置の光軸とが独立なカメラや双眼鏡等の光学装置にも適用可能である。
【0091】
また、上記の実施の各形態においては、指標を測距領域を示す測距指標や防振状態を示す防振指標として用いているが、これらに限定されるものではなく、ファインダ内に複数のスポット測光領域を有する場合にはその指標としても適用できるものである。更に、視線入力によって選択された指標を表示するものとしても適用可能である。この場合には、光源の選択や光源の移動に視線情報等が用いられることになるのは言うまでもない。
【0092】
また、多点測距装置の測距センサを3つ(測距方向を3方向)とし、投光装置としての光源も3つとしているが、これに限定されるものではなく、例えば測距センサは7つで光源は5つであっても良いし、その位置は上下左右に配列されていても良い。
【0093】
また、光源を移動させる手段として、コイルが固定でマグネットが移動するムービングマグネット方式を用いているが、これに限定されるものではなく、マグネットが固定でコイルが動くムービングコイル方式でも良いし、モータ等で動かすものであっても良い。
【0094】
また、光源の通電に弾性手段を利用しているが、駆動方式がムービングコイル式の場合、コイルの通電に弾性手段を利用しても良い。
【0095】
また、ファインダ内に指標を表示するための手段としてLED等の光源を用いているが、これに限定されるものではなく、液晶表示手段を用いても良い。この様な構成にしたとしても、従来の液晶表示手段を用いるものに比べ、2段階に分けて表示位置制御を行う為、装置のコンパクト化及び細かな移動表示が可能となる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、安価かつコンパクトな構成により、測距領域を示す指標をファインダ画面内に正確に表示させると共にその表示を明るく見易いものとし、さらにその測距領域指標により振れの状態を認識させることができる光学装置を提供できるものである。
【0099】
また、本発明によれば、移動可能な投光手段への給電を安価かつコンパクトに行うことができる光学装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラのファインダ表示装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の各形態に係るカメラのファインダ内での焦点距離の変化による測距領域の変化を示す図である。
【図4】本発明の実施の各形態に係るカメラのファインダ内での被写体距離の変化による測距領域の変化を示す図である。
【図5】本発明の実施の各形態に係るカメラのファインダ画面内での測距指標位置を示す図である。
【図6】本発明の実施の第1の形態に係るカメラのファインダ表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの動作の一部を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の第2の形態に係るカメラのファインダ表示の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8,9,10 光源
12 可動地板
13,14 マグネット
15,16 コイル
17,18,19,20 引張りコイルスプリング
21 制御回路
26 主被写体選択回路
30 光源選択回路
31,45 光源駆動装置
36,37,38 測距領域
39,40,41 測距指標

Claims (5)

  1. 光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、該多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、光を投射してファインダ画面内の異なる位置にそれぞれ指標を形成する複数の投光手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い位置に指標を形成する投光手段を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された投光手段にて形成される指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記選択された投光手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記投光手段を移動させる表示位置制御手段とを有することを特徴とする光学装置
  2. 光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、選択されている焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、前記多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、光を投射してファインダ画面内の異なる位置にそれぞれ指標を形成する複数の投光手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報及び前記焦点距離検出手段にて検出される焦点距離情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い位置に指標を形成する投光手段を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された投光手段にて形成される指標が、前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記選択された投光手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標を移動表示するように前記投光手段を移動させる表示位置制御手段とを有することを特徴とする光学装置
  3. 光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、該多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、通電状態により、ファインダ画面内の異なる位置でそれぞれ指標を表示可能な液晶表示手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報から算出する領域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い前記液晶表示手段にて表示可能な指標を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記液晶表示手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記液晶表示手段を移動させる表示位置制御手段とを有することを特徴とする光学装置
  4. 光学装置の振れを検出する振れ検出手段と、複数の測距領域それぞれについて測距情報を算出する多点測距手段と、選択されている焦点距離情報を検出する焦点距離検出手段と、前記多点測距手段にて得られる複数の測距情報から主たる測距対象の位置を判別し、対応する測距領域及び主たる測距対象の測距情報を選択する第1の選択手段と、通電状態により、ファインダ画面内の異なる位置でそれぞれ指標を表示可能な液晶表示手段と、前記第1の選択手段にて選択された測距領域のファインダ画面内の対応位置を、前記主たる測距対象の測距情報及び前記焦点距離検出手段にて検出される焦点距離情報から算出する領 域位置算出手段と、該領域位置算出手段にて算出された測距領域に最も近い前記液晶表示手段にて表示可能な指標を、前記複数の中より選択する第2の選択手段と、前記選択された指標が前記領域位置算出手段にて算出された測距領域のファインダ画面内の対応する位置に略等しくなるまで、前記液晶表示手段を連続的に移動させ、さらに前記振れ検出手段の出力に応じて該光学装置の振れを相殺する方向に前記指標が移動表示するように前記液晶表示手段を移動させる表示位置制御手段とを有することを特徴とする光学装置
  5. 前記複数の投光手段は少なくとも2つ以上の導電性の弾性手段によって移動可能に支持され、該弾性手段は前記投光手段に電気信号を伝達することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
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