JP4026451B2 - 衣類乾燥装置 - Google Patents

衣類乾燥装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4026451B2
JP4026451B2 JP2002254326A JP2002254326A JP4026451B2 JP 4026451 B2 JP4026451 B2 JP 4026451B2 JP 2002254326 A JP2002254326 A JP 2002254326A JP 2002254326 A JP2002254326 A JP 2002254326A JP 4026451 B2 JP4026451 B2 JP 4026451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
drying
cooling
air
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002254326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004089413A (ja
Inventor
重陽 中本
秀隆 藪内
己紀夫 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002254326A priority Critical patent/JP4026451B2/ja
Publication of JP2004089413A publication Critical patent/JP2004089413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026451B2 publication Critical patent/JP4026451B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭で使用される洗濯と乾燥を同一槽で行う乾燥機能付き洗濯機、もしくは、乾燥のみを行う衣類乾燥機に具備される衣類乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のヒートポンプ装置を用いた衣類乾燥機としては、例えば、特開平7−178289号公報に記載されているようなものがあった。図12は、前記公報に記載された衣類乾燥機の構成を示すものである。
【0003】
図12において、1は衣類乾燥機本体、2は本体1内にて回転自在に設けられた乾燥庫として使用される回転ドラムで、モータ3によってドラムベルト4を介して駆動される。5は本体1の前面に設けた衣類投入口、6は循環ダクトで乾燥用空気を導く通路である。7は乾燥用空気を回転ドラム2から循環ダクト6へ送るための送風機であり、モータ3によってファンベルト8を介して駆動される。9は送風機7のケーシングであり、回転ドラム2の後面に設けられ、中央部には吸気口10を有している。11は回転ドラム2及び送風機7を回転自在に支持する軸である。
【0004】
12は冷媒を蒸発させ乾燥用空気を冷却除湿する吸熱器、13は冷媒を凝縮させ乾燥用空気を加熱する放熱器、14は冷媒を圧縮する圧縮機、15は冷媒の圧力を減圧して冷媒の圧力差を維持するためのキャピラリチューブ等の絞り手段、16は冷媒が通る配管であり、上記吸熱器12、放熱器13、圧縮機14、絞り手段15、これらを連結する配管16でヒートポンプ装置を構成している。
【0005】
17は放熱器13で加熱された乾燥用空気の一部を本体1外へ排出するための排気口である。18はこの循環ダクト6の途中の吸熱器12の近くに設けた排水口であり、吸熱器12での熱交換で発生した乾燥用空気の結露水を排出する。19は乾燥すべき衣類である。
【0006】
ヒートポンプ装置を用いることによって、衣類19に当たった後の乾燥用空気から顕熱および潜熱を吸熱器12で回収し、放熱器13において再び乾燥用空気を加熱するための熱量に利用できるため、より少ない入力で所定量の衣類19の乾燥が可能となる。なお、矢印Aは乾燥用空気の流れを示している。
【0007】
次に、その動作を説明する。まず、乾燥すべき衣類19を回転ドラム2内に置く。次に、モータ3を回転させると、回転ドラム2及び送風機7が回転して乾燥用空気の流れAが生じる。乾燥用空気は、回転ドラム2内の衣類19から水分を奪って多湿となった後、送風機7により循環ダクト6内を通ってヒートポンプ装置の吸熱器12へ運ばれる。
【0008】
吸熱器12で低温の冷媒に熱を奪われた乾燥用空気は除湿され、更に放熱器13へ運ばれ、前記吸熱器12で吸熱された熱量に、圧縮機14からの熱量が加わって高温となった冷媒からの放熱で加熱され、再び回転ドラム2内へと循環される。以上の繰り返しで衣類19は乾燥していく。
【0009】
ここで、ヒートポンプ装置における冷媒の冷凍サイクルを考えると、放熱器13から乾燥用空気へ放出される熱量は、吸熱器12にて乾燥用空気から奪う熱量に、圧縮機14が消費する電力にほぼ相当する分だけ多くなるため、乾燥用空気をそのまま循環すると、乾燥用空気全体の持つ熱量が増えるとともに、ヒートポンプ装置内の冷媒の持つ熱量が増え、その圧力が高くなる。
【0010】
より高温高圧となった冷媒を圧縮するため、圧縮機14のモータ負荷が増えて、やがて限度を超える恐れがあるため、通常は過負荷防止装置(図示せず)が作動して圧縮機14が停止する。過負荷防止装置が復帰するには時間がかかるため、その間ヒートポンプ装置が作動せず、乾燥が進まない。
【0011】
したがって、ヒートポンプ装置を安全に安定して運転するには、乾燥用空気の熱量の一部を本体1外へ排出しつつ乾燥を行わなくてはならない。従来例によれば、放熱器13から出た高温低湿の乾燥用空気の一部を排気口17から本体1の外へ排出することで、外部に最小限の水分しか漏らさずに熱を逃がすことで、安全で安定したヒートポンプ装置の運転を実現している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、放熱器13で加熱した高温低湿の乾燥用空気の一部を外部に排気するため、結果的には、衣類乾燥に必要な熱量以上の熱量を、放熱器13において乾燥用空気に与えることになる。より多くの熱量を放出する分、放熱器13の能力も大きくする必要がある。具体的には、より放熱面積が広くなるように放熱器13の大きさが大きくなる。あるいは、乾燥用空気へ多くの熱量を移動させるために温度差を確保するように冷媒温度を高くするなど、乾燥に必要な熱量という観点からは、ムダな熱量を扱う構成になっている。
【0013】
また、衣類に当たって、衣類19から水分を奪った乾燥用空気は、衣類19に顕熱を十分に与えて、乾燥で発生する水蒸気を含んで、相対湿度100%になることはなく、温度(顕熱)はまだ高い。従って、吸熱器12において、衣類19から蒸発した水分を全て結露水として回収するには、乾燥用空気からまず顕熱を奪い、さらに、水蒸気の持つ潜熱を奪わなければならない。吸熱器12では、顕熱と潜熱のトータルの熱量(エンタルピ)を奪う必要があり、必要能力が大きくなる。
【0014】
熱量について、具体的な例を示して説明する。所定量の衣類を所定時間で乾燥するために必要な熱量が2200ワットで、圧縮機14で冷媒に加わる熱量が600ワット相当の場合、放熱器13での放熱量は2800ワットになる。放熱器13を通過後の乾燥用空気の一部を排気口17から外部に排気した後、乾燥用空気の熱量が2200ワットとなり、衣類19に当たる。衣類19の水分を蒸発させるため乾燥用空気の温度(顕熱)は低下するが、同量の熱量(潜熱)を有する水蒸気が空気に含まれる。
【0015】
衣類に当たる前と同等の熱量(エンタルピ)2200ワットを有する乾燥空気が吸熱器12に送られる。この乾燥用空気を冷却して、衣類19から蒸発した水分を結露水として回収するには、吸熱器12で2200ワットの吸熱が必要となる。吸熱器12で2200ワット、放熱器13で2800ワットの熱量の吸放熱が必要となる。
【0016】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、十分な除湿を実現して、水分の放出を少なく抑えながら熱を外部に放出し、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑えることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、ヒートポンプ装置と、放熱器と乾燥庫と冷却ダクトとを連結して乾燥用空気を循環させる風路と、前記風路に送風する送風機と、前記冷却ダクトを冷却する冷却手段とを備え、前記吸熱器は、前記ヒートポンプ装置の冷媒と冷却水との間で熱を交換する熱交換器を有し、前記冷却手段は、前記風路の冷却ダクト内に冷却水を供給する冷却水ポンプと、乾燥用空気を冷却して発生した結露水を外部に排出する排水手段を有し、前記冷却水ポンプにより前記冷却ダクト内に供給した冷却水を循環冷却水管を通して前記吸熱器に戻すようにしたものである。
【0018】
これにより、乾燥用空気を外部に排出しないため水分の外部空気中への放出はない。衣類に当たって、衣類から水分を奪った乾燥用空気の顕熱はまだ高い。乾燥用空気の熱量、特に、顕熱をあらかじめ冷却手段によって外部に放出することで、吸熱器では所定の吸熱量で潜熱を奪って十分な除湿を行う。また、凝縮器に相当する放熱器では乾燥用空気の一部を外部に排出することがないため、乾燥に必要な熱量以上に放熱することはない。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮機と圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、乾燥用空気を加熱する前記放熱器と衣類を入れた乾燥庫と前記乾燥庫の出口に設けた冷却ダクトとを連結して乾燥用空気を循環させる風路と、前記風路に送風する送風機と、前記冷却ダクトを冷却する冷却手段とを備え、前記吸熱器は、前記ヒートポンプ装置の冷媒と冷却水との間で熱を交換する熱交換器を有し、前記冷却手段は、前記風路の冷却ダクト内に冷却水を供給する冷却水ポンプと、乾燥用空気を冷却して発生した結露水を外部に排出する排水手段を有し、前記冷却水ポンプにより前記冷却ダクト内に供給した冷却水を循環冷却水管を通して前記吸熱器に戻すようにしたものであり、吸熱器の前で衣類を通過後の乾燥用空気の熱をあらかじめ外部に放出し、吸熱器でさらに冷却除湿することができる。衣類通過後の乾燥用空気の熱量、特に、顕熱をあらかじめ外部に放出することによって、吸熱器では乾燥用空気から必要な熱量を奪うだけで十分な除湿が実現でき、乾燥用空気の水分を強制的に外部空気中に放出することがない。
【0020】
また、放熱器から衣類までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器から与えられたほぼ全ての熱量をもって乾燥用空気が衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするもので、放熱器や吸熱器のサイズなどを小さくすることができる。また、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する熱量の一部は、冷却用送風機によって外部に放出され、さらに、乾燥用空気は冷却水で冷却除湿される。一方、熱を奪った冷却水は循環冷却水管を通って吸熱器に送られ、吸熱器で熱が回収される。外部空気による冷却を併用し、冷却水は循環して使用するため排水することがなく、節水型の冷却手段が実現できる。
【0021】
また、冷却水は吸熱器で熱回収されて冷却されるため、通常の水よりも低温にすることができるため、乾燥用空気への冷却除湿性能が向上する。よって、乾燥用空気の水分を強制的に外部に放出することなく、放熱器から衣類までは外部に熱を積極的に放出することがなく、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするもので、放熱器や吸熱器のサイズなどを小さくすることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、冷却手段は、冷却ダクトを熱交換器として空気を送風し冷却する冷却用送風機を有したものであり、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する顕熱および潜熱は一部は、冷却用送風機と給水手段からの冷却水によって外部に放出される。外部空気による冷却を併用することによって、冷却水の使用量の少ない冷却手段が実現でき、乾燥用空気の水分を強制的に外部に放出することなく、放熱器から衣類までは外部に熱を積極的に放出することがなく、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするもので、放熱器や吸熱器のサイズなどを小さくすることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、冷却ダクト内に冷却水を供給する給水手段を設けたものであり、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する熱量は冷却水に与えられ、その一部は冷却水の排水によって外部に放出され、残りは循環冷却水管を通って戻ってくる冷却水を介して吸熱器で回収される。冷却水の一部は放熱のため外部に排出するが、残りは循環して使用するため、節水型の冷却手段が実現できる。
【0024】
また、冷却水は吸熱器で熱回収されて冷却されるため、通常の水よりも低温にすることができるため、乾燥用空気への冷却除湿性能が向上する。よって、乾燥用空気の水分を強制的に外部に放出することなく、放熱器から衣類までは外部に熱を積極的に放出することがなく、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするもので、放熱器や吸熱器のサイズなどを小さくすることができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、放熱器以外に加熱手段として発熱体を有し、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまで前記発熱体を作動させるようにしたものであり、ヒートポンプ装置の放熱器での放熱量の不足を乾燥終了まで常時補うものではなく、圧縮機の立ち上がり時の入力が小さく、放熱器で放熱量および吸熱器での吸熱量が不足する特に乾燥初期だけに発熱体を作動させ、後半は停止することによって、トータルの使用熱量を低減するものである。
【0026】
請求項5に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、冷却手段は、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまで冷却用送風機を作動させないようにしたものであり、圧縮機の立ち上がり時の入力が小さく、放熱器で放熱量および吸熱器での吸熱量が不足する特に乾燥初期だけ、冷却用送風機を作動させず、外部への熱の放出を押さえ、乾燥初期の吸熱器での回収熱量を増加させるものである。
【0027】
請求項に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、冷媒は、超臨界状態で作用する冷媒を用いたものであり、放熱器における冷媒の温度を高く設定することが可能であり、よって、放熱器を通過する乾燥用空気も高温にできる。所定の乾燥能力の空気を得るために温度を高くした分は風量を少なくすることができるため、乾燥用空気が通過する部材や風路の圧力損失が少なくなる。
【0028】
特に、吸熱器の上流で乾燥用空気の熱を外部に放出するために風路を長くするなど、冷却手段において冷却のために新たに発生する圧力損失の増加分を軽減することができ、乾燥用空気を送風する送風機などが、より少ない能力や小型の送風機を使用することが可能になるなど、冷却手段を含んだ構成がより容易に実現可能になる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例の衣類乾燥装置を示す系統図である。図1において、20は圧縮機、21は圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器、22は高圧の冷媒の圧力を減圧するための膨張弁、もしくは、キャピラリーチューブからなる絞り手段、23は減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器であり、圧縮機20、放熱器21、絞り手段22、吸熱器23を順に接続して再び圧縮機20に冷媒が循環するように管路24で連結したヒートポンプ装置を具備している。
【0031】
28は乾燥用空気を循環させる風路で、乾燥用空気を加熱する放熱器21と、衣類を入れた乾燥庫26と、乾燥用空気から吸熱する吸熱器23とを連結するように構成している。29は風路28に送風する送風機、30は乾燥庫26と吸熱器23の間の風路に設けた冷却手段30で、風路28の外壁に略密着して熱的に接触する給水管25と、これに冷却水を通す給水弁27を有しており、乾燥用空気の熱を外部に放出する。31は乾燥用空気の冷却によって発生した結露水と冷却水の排水手段としての排水口である。なお、矢印Bは乾燥用空気の流れを示している。
【0032】
以上のように構成された衣類乾燥装置について、以下、その動作、作用を説明する。まず、乾燥を開始すると、送風機29と圧縮機20が作動する。送風機29によって乾燥用空気が循環される。放熱器21からの放熱で乾燥用空気を加熱し、温風にして乾燥庫26に送る。乾燥庫26内で衣類19と接触した乾燥用空気は衣類19から水分を奪って衣類19を乾燥する。
【0033】
乾燥用空気は、蒸発のための熱量として顕熱をあたえるため温度が低下するが、衣類から放出されたほぼ同等の潜熱を有する水蒸気を含んで高湿の空気となる。衣類19と接触する前後の乾燥用空気のエンタルピはほぼ一定である。高湿となった乾燥用空気は、風路28に設けられた冷却手段30を通過する間に熱を放出して冷却される。
【0034】
冷却手段30において主に顕熱を放出して冷えた乾燥用空気は、さらに吸熱器23において冷却され、結露して除湿される。除湿されて絶対湿度が低下した乾燥用空気は、再び放熱器21で加熱される。
【0035】
一方、ヒートポンプ装置では、圧縮機20で圧縮された高温高圧の冷媒の熱が放熱器21で放熱される。さらに、高圧の冷媒が絞り手段22で減圧されて低圧低温となり、吸熱器23で乾燥用空気から熱を奪い再び圧縮機20に戻る。
【0036】
本発明の衣類乾燥装置の乾燥用空気の温湿度と、ヒートポンプ装置での吸熱・放熱の熱量について、具体的な例を示して、その作用と効果を説明する。
【0037】
衣類乾燥に必要な熱量が2200ワットで、ヒートポンプ装置での安全で安定した放熱量も2200ワットとすると、圧縮機20で冷媒に加わる熱量が600ワット相当の場合、放熱量を2200ワット相当の熱量に抑えるには、吸熱器23での吸熱量は1600ワットにする必要がある。
【0038】
一方、乾燥用空気においては、例えば、循環する乾燥用空気の温湿度が20℃で100%(相対湿度)の場合、放熱器21で2200ワットで加熱されると、乾燥用空気は、風量が1分間当たり2立方メートルの場合、約74℃、6%となる。この乾燥用空気を衣類19に当てて、10分間で212グラムの水分を衣類19から奪うと、乾燥用空気は約52℃、28%になる。
【0039】
冷却手段30で予め600ワット相当の熱を奪うと、乾燥用空気は冷却手段30通過後には、約37℃、59%となり、これを吸熱器23で1600ワットの吸熱を行うと、乾燥用空気は約20℃、100%となり、冷却除湿量は212グラムである。これは、衣類19から奪った水分の100%に相当する。
【0040】
以上のように、乾燥用空気の熱量、特に、顕熱を冷却手段30によってあらかじめ外部に放出することで、吸熱器23では乾燥用空気から必要な熱量1600ワットを奪うだけで十分な除湿が実現できる。
【0041】
また、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量2200ワットをもった乾燥用空気が衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0042】
なお、本実施例で示す放熱器21および吸熱器23は、フィンチューブ型の熱交換器を図示しているが、その他チューブ管同士を連続接続した形状の熱交換器なども同様であり、熱交換器の形状を限定するものではない。
【0043】
図2は本発明の第1の実施例の衣類乾燥装置を、従来例と同様のタンブラー式衣類乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
図2において、乾燥用空気は、放熱器21で加熱されて乾燥庫である回転ドラム26内へ送られ、衣類19から水分を奪って多湿となった後、送風機29により風路28内を通る。風路28に設けられた冷却手段30を通過する間に周囲の空気に熱を放出して冷却される。冷却手段30において主に顕熱を放出して冷えた乾燥用空気は、さらに吸熱器23において冷却され、結露して除湿される。除湿されて絶対湿度が低下した乾燥用空気は、再び放熱器21で加熱される。結露水および冷却水は、排気口31から排水される。
【0045】
以上のように、乾燥用空気の熱量、特に、顕熱を冷却手段30によってあらかじめ外部に放出することで、吸熱器23では乾燥用空気から必要な熱量を奪い十分な除湿を実現する。従って、水分を放出することなく熱を外部に放出することができる。
【0046】
また、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量を捨てることなく乾燥用空気が衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0047】
図3は本発明の第1の実施例の衣類乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。
【0048】
筐体32は、内部に複数のサスペンション33によって弾性的に吊り下げた外槽34を設け、脱水時の振動をサスペンション33によって吸収する構成としている。外槽34の内部には、洗濯物および乾燥対象物の衣類19を収容する乾燥庫に相当する内槽35を洗濯・脱水軸36を中心に回転可能に配設し、内槽35の内底部に衣類19を撹拌する回転翼37を回転自在に配設している。また、内槽35の周壁には小孔38を多数設けている。上方には流体バランサ39を設けている。
【0049】
モータ(駆動手段)40は、外槽34の底部に取り付けられ、その回転力はクラッチ41を切り換えることによって洗濯・脱水軸36に伝達される。洗濯軸36aは回転翼37に、脱水軸36bは内槽35に連結されている。回転翼37は外周部に外周方向に高くなる略鍋型の形状をし、衣類撹拌用の突出リブを有している。乾燥行程においては、回転翼37の回転による遠心力と、突出リブの撹拌力によって衣類19を上方へと舞い上げる。
【0050】
送風機29は、放熱器21によって加熱された乾燥用空気を、伸縮自在の上部蛇腹状ホース42を通して吐出口43から内槽35内に送風する。乾燥用空気は、内槽35および外槽34を通過して、外槽34の下部の排出口44に接続した下部蛇腹状ホース45を通り、冷却手段30を通過する。46は排水弁で、外槽34の底部に位置している。外槽34からの排水と下部蛇腹状ホース45からの結露水は、排水管47を通して排水弁46に導かれ、排水口31から機外へ排水される。
【0051】
外槽カバー48は外槽34の上面を略気密的に覆うもので、この外槽カバー48に中蓋49を開閉自在に設け、衣類の出し入れを可能にしている。冷却手段30は、吸熱器23の上流の風路28の外壁に、略密着して熱的に接触する給水管25と、これに冷却水を通す給水弁27を有して、乾燥用空気の熱を外部に放出する。
【0052】
上記構成において動作を説明する。乾燥行程では、モータ40を駆動して回転翼37を回転させ、衣類19に遠心力を与えることにより、衣類19を外へはね飛ばすように衣類19を撹拌する。この撹拌を繰り返しながら、送風機29と圧縮機20が作動する。送風機29は乾燥用空気を送風し、放熱器21の放熱で温風にし、上部蛇腹状ホース42を通して乾燥庫となる内槽35内へと送り込む。
【0053】
この乾燥用空気は、衣類19の水分を奪った後、内槽35から外槽34の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース45、風路28を通過して、冷却手段30へ至る。乾燥用空気は、冷却手段30と吸熱器23で冷却除湿されて、再び放熱器21に送られる。結露水は、閉じていた排水弁46が所定時間開かれ、下部蛇腹状ホース45、排水管47、排水弁46を通過して排水口31から排水される。冷却水も排水口31から排水される。
【0054】
以上のように、乾燥用空気の熱量、特に、顕熱を冷却手段30によってあらかじめ外部に放出することで、吸熱器23では乾燥用空気から必要な熱量を奪い十分な除湿を実現する。従って、水分の放出を少なく抑えながら熱を外部に放出することができる。また、乾燥用空気は、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量を捨てることなく衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0055】
また、衣類乾燥装置は、洗濯乾燥機に設けているので、冷却水の供給が容易であり、洗濯から乾燥まで連続して実行することができる。さらに、乾燥庫である内槽35が上部に開口しており、衣類19の取り出しが容易である。
【0056】
なお、本発明の各実施例では、衣類乾燥装置を搭載した機器として、槽への投入口が上方を向いて回転軸が略垂直のいわゆる縦型洗濯乾燥機を例に説明したが、槽への投入口が横方向を向いて回転軸が略水平のいわゆるドラム式洗濯乾燥機の場合でも同様である。
【0057】
(実施例2)
図4は本発明の第2の実施例の衣類乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。実施例1と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
図4に示すように、洗濯乾燥機に設けた衣類乾燥装置の冷却手段30は、衣類を入れた内槽35の風下に設けた風路28の冷却ダクト50と、この冷却ダクト50内において、乾燥用空気を直接冷却するために冷却水を滴下する、給水手段としての給水パイプ51と給水弁52を有している。給水パイプ51は水道に繋がっている。また、乾燥用空気を冷却した後の冷却水と結露水は、排水口31から外部に排水される。
【0059】
上記のように構成された洗濯乾燥機の乾燥行程について、衣類乾燥装置の冷却手段30の動作、作用を中心に説明する。
【0060】
乾燥行程では、送風機29と圧縮機20が作動する。送風機29は乾燥用空気を送風し、放熱器21の放熱で温風にし、上部蛇腹状ホース42を通して乾燥庫となる内槽35内へと送り込む。この乾燥用空気は、衣類19の水分を奪った後、内槽35から外槽34の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース45、風路28を通過して、冷却手段30へ至る。給水弁52が作動し、水道から冷却用の水が給水パイプ51を通って冷却ダクト50内に流れ込み、ここを流れる乾燥用空気が冷却される。
【0061】
乾燥用空気は、冷却手段30と吸熱器23で冷却除湿されて、再び放熱器21に送られる。結露水と冷却水は、閉じていた排水弁46が所定時間開かれ、下部蛇腹状ホース45、排水管47、排水弁46を通過して排水口31から排水される。
【0062】
以上のように、乾燥用空気の熱量、特に、顕熱を冷却手段30によってあらかじめ外部に放出することで、吸熱器23では乾燥用空気から必要な熱量を奪い十分な除湿を実現する。従って、水分の放出を行わずに熱を外部に放出することができる。
【0063】
また、乾燥用空気は、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量をもって衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0064】
また、本発明の実施例では、乾燥用空気を冷却して、その熱量の一部を奪った冷却水が外部に排水され、外部空気への強制的放熱をしないため周囲温度への影響が少ない。
【0065】
(実施例3)
図5は本発明の第3の実施例の衣類乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。実施例1、2と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0066】
図5に示すように、洗濯乾燥機に設けた衣類乾燥装置の冷却手段30は、乾燥庫である内槽35の出口で、かつ、吸熱器23の上流に設けた風路28の冷却ダクト50を熱交換器として、外部空気を送って冷却する冷却用送風機53と、さらに、冷却ダクト50内において、乾燥用空気を直接冷却するために、冷却水を冷却ダクト50内に滴下する、給水手段としての給水パイプ51と給水弁52を有している。給水パイプ51は水道に繋がっている。
【0067】
また、乾燥用空気を冷却した後の冷却水と結露水は、排水口31から外部に排水される。なお、矢印Cは冷却用の外部空気の流れを示している。
【0068】
上記のように構成された洗濯乾燥機の乾燥行程について、衣類乾燥装置の冷却手段30の動作、作用を中心に説明する。
【0069】
乾燥工程中は、冷却手段30の一つである冷却用送風機53が作動し、外部空気が、冷却ダクト50の外壁を冷却し、ここを流れる乾燥用空気が冷却される。一方、もう一つの冷却手段30である冷却水が、給水弁52の作動で、水道から給水パイプ51を通って冷却ダクト50内に流れ込み、ここを流れる乾燥用空気が冷却される。
【0070】
さらに、吸熱器23において冷却され、乾燥用空気は露天温度以下になり、結露が発生して除湿される。除湿された乾燥用空気は、再び放熱器21で加熱され、乾いた温風となって内槽35に送られる。結露水と冷却水は排水口31から外部に排出される。
【0071】
本発明の実施例では、冷却手段30として、冷却用送風機53と、給水パイプ51と給水弁52があり、衣類を通過した後の乾燥用空気を冷却して、その熱量の一部を奪った外部空気と冷却水が外部に放出される。本実施例では、冷却水だけでなく外部空気によっても冷却しているため、使用水量は少なくて済む。
【0072】
以上のように構成された衣類乾燥装置において、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する熱量の一部は外部に放出されて、吸熱器23では乾燥用空気を冷却することによって、残りの熱量を回収し、ヒートポンプ装置のサイクルを安定的なものにすることができる。
【0073】
また、乾燥用空気は、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量をもって衣類に当たる。従って、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0074】
(実施例4)
図6は本発明の第4の実施例の乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。実施例1〜3と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0075】
図6に示すように、洗濯乾燥機に設けた衣類乾燥装置は、吸熱器54は、ヒートポンプ装置の冷媒と冷却水との間で熱を交換する熱交換器からなり、冷媒が流れる管路24に接触して、冷却水が流れて熱交換する。冷却手段30は、乾燥庫である内槽35の出口に設けた風路28の冷却ダクト50を熱交換器として、外部空気を送って冷却する冷却用送風機53と、さらに、冷却ダクト50内において、乾燥用空気を直接冷却するために、前記冷却水を冷却ダクト50内に滴下する冷却水ポンプ55を有し、冷却水を冷却水ポンプ55によって前記吸熱器54に戻すための循環冷却水管56を有する。乾燥用空気を冷却して発生した結露水を外部に排出するための排水手段としての排水口31がある。
【0076】
なお、上記の循環冷却水管56は、内部に冷媒用管路24が通っているものを例に挙げたが、循環冷却水管56の外壁と冷媒用管路24の外壁とが熱的に接触して、互いの内部に流れる水と冷媒との熱交換を行う構成でも同様である。
【0077】
上記のように構成された洗濯乾燥機の乾燥行程について、衣類乾燥装置の冷却手段30と吸熱器54の動作、作用を中心に説明する。
【0078】
乾燥工程中は、冷却手段30の一つである冷却用送風機53が作動し、外部空気が、冷却ダクト50の外壁を冷却し、ここを流れる乾燥用空気が冷却される。一方、吸熱器54の冷却水ポンプ55が作動し、冷却ダクト50内に吸熱器54で冷却された冷却水が流れ込み、ここを流れる乾燥用空気が冷却され、結露して除湿される。
【0079】
乾燥用空気から熱を奪った冷却水は温度が上昇するが、再び吸熱器54で冷却され、吸熱器54は冷却水から熱を回収することになる。除湿された乾燥用空気は、放熱器21で加熱され、衣類から水分を奪うことができる乾いた温風となって内槽35に送られる。前記結露水は排水手段である排水口31から外部に排出される。
【0080】
本発明の実施例では、冷却手段30として、冷却用送風機53と吸熱器54からの冷却水があり、衣類を通過した後の乾燥用空気を冷却して、その熱量を奪い、一部は外部空気によって外部に放出されるが、残りの熱量はほぼ全て冷却水を介して吸熱器54で回収される。冷却水は循環しており外部に排水しないので節水できる。また、乾燥用空気が流れる風路28内に、吸熱器用の熱交換器がないので、この部分での乾燥用空気に対する圧力損失が少なくできる。
【0081】
以上のように構成された衣類乾燥装置において、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する熱量の一部は、外部に放出されてヒートポンプ装置のサイクルを安定的なものにして、残りの熱量は、冷却水の冷却によってほぼ全て吸熱器54において回収される。また、乾燥用空気は、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量を捨てることなく衣類に当たる。従って、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0082】
(実施例5)
図7は本発明の第5の実施例の乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載した構成を示す要部断面図である。実施例1〜4と同じ構成のものは同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0083】
図7に示すように、吸熱器54は、冷却水ポンプ55によって循環する冷却水が冷媒が通る管路24と接触して熱交換する熱交換器からなる。56は冷却水を流す循環冷却水管であり、循環冷却水管56内には吸熱器54に相当する管路24の一部が通っている。冷却手段30は、乾燥庫としての内槽35の風下に設けた風路28である冷却ダクト50内において、乾燥用空気を直接冷却するために冷却水を滴下する冷却水ポンプ55と、乾燥用空気を冷却して発生した結露水と冷却水の一部を外部に排出するための排水手段としての排水口31と、残った冷却水を冷却水ポンプ55によって吸熱器54に戻すための循環冷却水管56と、排出した冷却水を補うため新たに水を供給する、給水手段としての水道に繋がった給水パイプ51と給水弁52を有する。
【0084】
上記のように構成された洗濯乾燥機の乾燥行程について、衣類乾燥装置の冷却手段30と吸熱器54の動作、作用を中心に説明する。
【0085】
乾燥工程中は、冷却手段30である冷却水ポンプ55が作動し、冷却ダクト50内に吸熱器54で冷却された冷却水が流れ込み、ここを流れる乾燥用空気が冷却される。乾燥用空気から熱を奪った冷却水は温度が上昇するが、再び吸熱器54で冷却される。吸熱器54は冷却水から熱を回収することになる。
【0086】
一方、乾燥用空気は冷却によって露天温度以下になり、結露が発生して除湿される。除湿された乾燥用空気は、再び放熱器21で加熱され、衣類からの水分を奪うことができる乾いた温風となって乾燥庫である内槽35に送られる。結露水と冷却水の1部は排水口31から外部に排出される。流出した冷却水を補うため、給水手段として給水弁52が開き、給水パイプ51を通して水道水が冷却水として補給される。
【0087】
吸熱器54から出た直後の冷却水は吸熱器54で冷却されて低温であり、乾燥用空気を冷却するのに最適である。水道から補給される水はこれよりも高温なので補給する場所は、冷却水と乾燥用空気が十分に接触して熱交換が終わった後がよく、本実施例では冷却ダクト50の下部、つまり、風上側がよい。補給された水と残った冷却水は、冷却水ポンプ55によってともに吸い上げられて吸熱器54に供給される。
【0088】
本発明の実施例では、冷却手段30として、吸熱器54からの冷却水があり、衣類を通過した後の乾燥用空気を冷却して、その熱量を奪い、一部は排水として外部に放出されるが、残りの熱量はほぼ全て冷却水を介して吸熱器54で回収される。従って、冷却用送風機が不要で熱を周囲に放出することはない。また、乾燥用空気が流れる風路28内に、放熱器用の熱交換器がないので、この部分での乾燥用空気に対する圧力損失が少なくできる。
【0089】
以上のように構成された衣類乾燥装置において、衣類乾燥に供された後の多湿となった乾燥用空気の有する熱量の一部は、外部に放出されてヒートポンプ装置のサイクルを安定的なものにして、残りの熱量は、冷却水の冷却によってほぼ全て吸熱器54において回収される。
【0090】
また、乾燥用空気は、放熱器21から衣類19までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量を捨てることなく衣類に当たる。従って、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0091】
(実施例6)
図8は本発明の第6の実施例の衣類乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載して制御する場合のフローチャートである。実施例1〜5と同じ構成のものは同一符号を付して図面による詳細な説明は省略する。
【0092】
本実施例の衣類乾燥装置は、図7に示すように、放熱器21の風下に発熱体57を有している。発熱体57は電気ヒータなどの加熱手段からなる。また、制御手段(図示せず)を有し、発熱体57の作動は、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまでとする。乾燥用空気が所定の温度に到達したか否かは、サーミスタなどの温度検知手段(図示せず)で行う。
【0093】
温度検知手段は、乾燥用空気が流れる風路28内に配設し、放熱手段21を通過後の温度を検知する。ただし、風路28内の乾燥用空気の温度は、乾燥用送風機29吹き出し口、発熱体57通過後、乾燥庫の内槽35の出口通過後など、それぞれの箇所で互いに相関があるため、温度検知位置を放熱器21の直後に限定するものではない。
【0094】
図8のフローチャートで、制御手段の動作を説明する。ただし、説明は、衣類乾燥装置に関連する部分だけであり、洗濯に関する部分などは含まないものである。
【0095】
乾燥工程が開始されると、ステップS1で経過時間を測るため計時を開始し、ステップS2で温度データを計測する。ステップS3、S4で乾燥用の送風機29を作動して空気を流し、圧縮機20も作動して、乾燥が始まる。ステップS5では、冷却手段30を作動する。冷却手段30の作動とは、冷却用送風機53や給水弁27、52、冷却水ポンプ55などの作動を意味する。
【0096】
ステップS6で所定時間が経過したか、もしくは、乾燥用空気が所定温度に到達したかを判定する。乾燥工程の開始直後では、放熱器21の放熱が少なくて加熱が十分でないため、乾燥用空気は所定温度に到達していない。ステップS7で発熱体57を作動させて加熱量を補うとともに、ステップS8でその他の通常制御を行う。ステップS6での判定を繰り返して、所定温度、もしくは、所定時間になればステップS9に移行する。ステップS9で発熱体57を停止して、以降、通常の制御を行って乾燥を継続する。
【0097】
ヒートポンプ装置の放熱器21での発熱量の不足を乾燥終了まで常時補うものではなく、特に、熱量が必要な乾燥初期だけに発熱体57を作動させ、後半は停止することによって、トータルの使用熱量を低減するものである。
【0098】
(実施例7)
図9は本発明の第7および第8の実施例の衣類乾燥装置を洗濯乾燥機に搭載して制御する場合のフローチャートである。実施例1〜6と同じ構成のものは同一符号を付して図面による詳細な説明は省略する。
【0099】
冷却手段30において、冷却用送風機53は、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥用空気が所定温度に到達するまでは作動させないように制御する制御手段を有するものである。
【0100】
図9のフローチャートで、制御手段の動作を説明する。ただし、説明は、衣類乾燥装置に関連する部分だけであり、洗濯に関する部分などは含まないものである。
【0101】
乾燥工程が開始されると、ステップS1で経過時間を測るため計時を開始し、ステップS2で温度データを計測する。ステップS3、S4で乾燥用の送風機29を作動して空気を流し、圧縮機20も作動して、乾燥が始まる。ステップS5では、所定時間が経過したか、もしくは、乾燥用空気が所定温度に到達したかをを判定する。乾燥工程の開始直後では、放熱器21の放熱が少なくて加熱が十分でないため、乾燥用空気は所定温度に到達していない。
【0102】
ステップS6、S7、S8で発熱体57を作動させて加熱量を補うとともに、その他の通常制御を行い、冷却手段32とは冷却用送風機53のことである。ステップS6での判定を繰り返して、所定温度、もしくは、所定時間になればステップS9に移行する。ステップS9で冷却手段30を作動し、ステップS10で発熱体57を停止して、以降、通常の制御を行って乾燥を継続する。
【0103】
ヒートポンプ装置の放熱器21での発熱量が不足する乾燥初期には、冷却用送風機53を作動させず、外部への熱の放出を押さえ、乾燥初期の回収熱量を増加させるものである。
【0104】
なお、発熱体57がない場合もしくは発熱体57を乾燥途中で停止しない場合は、ステップS6とS10は実行しないものとする。
【0105】
(実施例8)
冷却手段30において、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまでは、冷却水の給水と排水を行わないように、給水手段である給水弁27、52および排水手段の排水弁46を制御する制御手段を有するものであり、ヒートポンプ装置の放熱器21での発熱量が不足する乾燥初期には、冷却水による、外部への熱の放出を押さえ、乾燥初期の回収熱量を増加させるものである。図8のフローチャートで、冷却手段30とは、給水弁27、52と排水弁46の意味である。
【0106】
(実施例9)
本発明の実施例9では、冷媒を二酸化炭素のように超臨界状態で作用するものを用いる。従来、冷媒のR22やR134aなどフルオロカーボン系のように、高圧側条件を臨界圧力未満のサイクルで用いるヒートポンプ装置では、冷媒の凝縮が発生するため、空気との熱交換を行う領域において冷媒の温度が凝縮温度で一定となる部分が多く、空気との熱交換においても、凝縮温度近辺が上限温度となり、通常は、臨界温度よりも20〜30℃低い温度で設計される。上記に挙げた従来の冷媒では、通常60〜65℃以下で使用される。従って、この冷媒と熱交換を行う乾燥用空気の放熱器21を通過後の温度は60〜65℃程度が上限となる。
【0107】
図10は、放熱器21における熱交換器での上記臨界温度以下で使用する場合の冷媒温度60と空気温度61の変化を示す。矢印は冷媒および空気の流れ方向である。例えばR134aの冷媒では、高圧側約1.68MPaで、凝縮温度60℃となる。放熱器21に入る手前の冷媒温度は通常これよりも高い温度であるが、放熱器21においては、空気側に放熱されて温度が下がり、冷媒の状態が気体から液体に変わる二相域領域になり、凝縮温度の60℃で一定となる。
【0108】
この間、冷媒からは凝縮熱が放熱され、乾燥用空気が温められる。乾燥用空気の温度は、放熱器手前の温度が例えば20℃として、冷媒から熱をもらって温度を上昇させる。冷媒が気相の状態では60℃よりも高温となっているが、熱の移動には温度差が必要であり、空気の温度上昇は60℃程度となる。
【0109】
しかし、二酸化炭素などを冷媒として用いて、超臨界状態で作用するようなサイクルのヒートポンプ装置の場合には、凝縮温度の制限を超えた温度での熱交換が可能である。従って、放熱器21を通過後の乾燥用空気の温度が実施例1で示したような74℃になるように設計することも可能である。
【0110】
図11は、冷媒として二酸化炭素を超臨界で使用する場合の冷媒温度62と空気温度63の変化を示す。例えば高圧側約11.5MPaで、冷媒の温度は約90℃から30℃に変化する。この間、冷媒から放熱され、乾燥用空気が温められる。乾燥用空気の温度は、放熱器手前の温度が例えば20℃として、冷媒から熱をもらって温度を上昇させる。冷媒の温度が90℃と高温のため、空気の温度上昇は74℃程度となる。
【0111】
以上のように、超臨界状態で作用する冷媒を用いてヒートポンプ装置のサイクルを設計すれば、放熱器21における冷媒の温度を高く設定することが可能であり、よって、放熱器21を通過する乾燥用空気も高温にできる。所定の乾燥能力の空気を得るために温度を高くした場合は風量を少なくすることができる。例えば60℃で風量が1分間当たり2.7立方メートル必要であったものが、74℃では、風量が1分間当たり、2立方メートルでよいことになる。
【0112】
風量を少なくすることができれば、乾燥用空気が通過する熱交換器などの部材や風路の圧力損失が少なくなる。従って、吸熱器23の上流で乾燥用空気の熱を外部に放出するために設けた熱交換器などの冷却手段30による圧力損失の増加分を軽減することができ、乾燥用空気を送風する送風機29などが、より少ない能力や小型の送風機を使用することが可能になるなど、冷却手段30を含んだ構成がより容易に実現可能になる。
【0113】
よって、吸熱器21の上流で、乾燥用空気の熱量、特に顕熱をあらかじめ外部に放出することによって、吸熱器23では乾燥用空気から必要な熱量を奪うだけで十分な除湿が実現できる。従って、水分の放出を少なく抑えながら熱を外部に放出することができる。
【0114】
また、放熱器21から衣類までは外部に熱を積極的に放出することがなく、放熱器21から与えられたほぼ全ての熱量をもって乾燥用空気が衣類に当たる。従って、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器21および吸熱器23で扱う熱量を少なく抑えることを可能とするものである。
【0115】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、冷却手段によって、乾燥用空気の熱量、特に、顕熱をあらかじめ外部に放出することができる。したがって、吸熱器では所定の吸熱量で潜熱を奪って十分な除湿が実現でき、また、放熱器では乾燥に必要な熱量以上に放熱する必要がなくなり、安全で安定したヒートポンプ装置の運転が実現できるとともに、放熱器および吸熱器で扱う熱量を少なく抑える効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の衣類乾燥装置の系統図
【図2】 同衣類乾燥装置を搭載したタンブラー式衣類乾燥機の要部断面図
【図3】 同衣類乾燥装置を搭載した洗濯乾燥機の要部断面図
【図4】 本発明の第2の実施例の衣類乾燥装置を搭載した洗濯乾燥機の要部断面図
【図5】 本発明の第3の実施例の衣類乾燥装置を搭載した洗濯乾燥機の要部断面図
【図6】 本発明の第4の実施例の衣類乾燥装置を搭載した洗濯乾燥機の要部断面図
【図7】 本発明の第5の実施例の衣類乾燥装置を搭載した洗濯乾燥機の要部断面図
【図8】 本発明の第6の実施例の衣類乾燥装置の制御を示すフローチャート
【図9】 本発明の第7および第8の実施例の衣類乾燥装置の制御を示すフローチャート
【図10】 従来の衣類乾燥機におけるヒートポンプ装置の放熱器における冷媒と空気の温度変化を示す図
【図11】 本発明の第9の実施例の衣類乾燥装置の放熱器における冷媒と空気の温度変化を示す図
【図12】 従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
20 圧縮機
21 放熱器
22 絞り手段
23、54 吸熱器
24 管路
25 給水管
26 乾燥庫
27 給水弁
28 風路
29 送風機
30 冷却手段
31 排水口
50 冷却ダクト
51 給水パイプ
52 給水弁
53 冷却用送風機
55 冷却水ポンプ
56 循環冷却水管
57 発熱体

Claims (6)

  1. 圧縮機と圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、乾燥用空気を加熱する前記放熱器と衣類を入れた乾燥庫と前記乾燥庫の出口に設けた冷却ダクトとを連結して乾燥用空気を循環させる風路と、前記風路に送風する送風機と、前記冷却ダクトを冷却する冷却手段とを備え、前記吸熱器は、前記ヒートポンプ装置の冷媒と冷却水との間で熱を交換する熱交換器を有し、前記冷却手段は、前記風路の冷却ダクト内に冷却水を供給する冷却水ポンプと、乾燥用空気を冷却して発生した結露水を外部に排出する排水手段を有し、前記冷却水ポンプにより前記冷却ダクト内に供給した冷却水を循環冷却水管を通して前記吸熱器に戻すようにした衣類乾燥装置。
  2. 冷却手段は、冷却ダクトを熱交換器として空気を送風し冷却する冷却用送風機を有した請求項1記載の衣類乾燥装置。
  3. 冷却ダクト内に冷却水を供給する給水手段を設けた請求項1記載の衣類乾燥装置。
  4. 放熱器以外に加熱手段として発熱体を有し、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまで前記発熱体を作動させるようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥装置。
  5. 冷却手段は、乾燥開始後の所定時間、もしくは、乾燥空気が所定温度に到達するまで冷却用送風機を作動させないようにした請求項2記載の衣類乾燥装置。
  6. 冷媒は、超臨界状態で作用する冷媒を用いた請求項1記載の衣類乾燥装置。
JP2002254326A 2002-08-30 2002-08-30 衣類乾燥装置 Expired - Fee Related JP4026451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002254326A JP4026451B2 (ja) 2002-08-30 2002-08-30 衣類乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002254326A JP4026451B2 (ja) 2002-08-30 2002-08-30 衣類乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004089413A JP2004089413A (ja) 2004-03-25
JP4026451B2 true JP4026451B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=32060115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002254326A Expired - Fee Related JP4026451B2 (ja) 2002-08-30 2002-08-30 衣類乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026451B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624001B1 (ko) 2005-06-21 2006-09-15 삼성전자주식회사 드럼세탁기
JP2008136848A (ja) * 2007-09-27 2008-06-19 Sanyo Electric Co Ltd 乾燥機
JP5174538B2 (ja) * 2008-05-30 2013-04-03 日立アプライアンス株式会社 洗濯乾燥機、および乾燥機
JP5241531B2 (ja) * 2009-01-16 2013-07-17 北日本ボイラ株式会社 排熱を補助熱源とする熱風式乾燥装置及び排熱を補助熱源とする熱風式乾燥方法
US8528227B2 (en) 2010-07-26 2013-09-10 General Electric Company Apparatus and method for refrigerant cycle capacity acceleration
US8601717B2 (en) 2010-07-26 2013-12-10 General Electric Company Apparatus and method for refrigeration cycle capacity enhancement
US8353114B2 (en) 2010-07-26 2013-01-15 General Electric Company Apparatus and method for refrigeration cycle with auxiliary heating
US9834882B2 (en) 2011-07-07 2017-12-05 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Device and method for heat pump based clothes dryer
CN104593991A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 海尔集团公司 一种波轮式热泵洗干一体机
CN104593992A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 海尔集团公司 一种波轮式热泵洗干一体机及烘干方法
CN105002711A (zh) * 2015-08-11 2015-10-28 珠海格力电器股份有限公司 热泵干衣机的预冷却装置、干衣机及控制方法
CN109307388B (zh) * 2018-10-17 2024-03-26 广东申菱环境系统股份有限公司 一种接水盘及包括该接水盘的热泵干燥机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004089413A (ja) 2004-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4386894B2 (ja) 乾燥機
JP4286712B2 (ja) 衣類乾燥機
JP4386895B2 (ja) 乾燥機
EP3040470A1 (en) Clothes treating apparatus
CN106968079B (zh) 具有冷却水回路的洗涤-烘干机
JP2004236965A (ja) 衣類乾燥装置
US20090094852A1 (en) Clothes dryer
JP4026469B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP2007082586A (ja) 衣類乾燥装置
JP4026451B2 (ja) 衣類乾燥装置
JP2008048810A (ja) 衣類乾燥装置
JP2011194035A (ja) 洗濯乾燥機
JP2004239549A (ja) 衣類乾燥装置
JP2013085794A (ja) 衣類乾燥機
JP2004089415A (ja) 衣類乾燥装置
JP2006204656A (ja) 洗濯乾燥機
JP2008048811A (ja) 衣類乾燥装置
JP3956825B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2008183298A (ja) 衣類乾燥装置および同装置を備えた洗濯乾燥機
JP2006296449A (ja) 洗濯乾燥機
JP2016123770A (ja) 洗濯乾燥機
JP2008079767A (ja) 衣類乾燥装置
JP2010194027A (ja) 衣類乾燥機
JP2015016184A (ja) 衣類乾燥機
JP5012225B2 (ja) 衣類乾燥装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees