JP4026255B2 - データ伝送方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、例えば、10ビットワード列データにデータ変換が施されて得られる、映像信号情報等の信号情報をあらわす8ビットワード列データを、同期ワードデータを含んだ10ビットワード列データに変換して伝送路に送出する、データ伝送方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像信号情報等の各種の信号情報をあらわすディジタルデータの伝送の一態様として、ディジタルデータを光信号に変換し、オプティカル・ファイバが用いられて形成された伝送路を通じて伝送する光伝送システムが提案されている。このような光伝送システムのもとで扱われるディジタルデータは、例えば、数百Mbps から1Gbps まで程度のビットレートを有したシリアルデータとされる。
【0003】
斯かる光伝送システムとして知られているシステムの一つ(以下、ファイバーチャンネル・システム(Fibre Channel System) と言う)のもとで扱われるディジタルデータは、送信側において、例えば、8ビットをもって1ワードが構成される8ビットワード列データから10ビットをもって1ワードが構成される10ビットワード列データへのビット変換、即ち、8B−10B変換が行われて、10ビットワード列データとされる。そして、実際に伝送されるのは、このようにして形成された10ビットワード列データに、さらにパラレル/シリアル変換処理が施されて得られるシリアルデータとされる。一方、受信側においては、受信されたシリアルデータにシリアル/パラレル変換処理が施されて10ビットワード列データが形成され、その10ビットワード列データについて、元の8ビットワード列データに戻すための、10ビットをもって1ワードが構成される10ビットワード列データから8ビットをもって1ワードが構成される8ビットワード列データへのビット変換、即ち、10B−8B変換が行われる。
【0004】
また、ファイバーチャンネル・システムのもとで、オプティカル・ファイバが用いられて形成された伝送路を10ビットワード列データとして伝送されるディジタルデータは、例えば、図6に示される如くの、“フレーム”と称される最小の独立したパケットが形成されるデータフォーマットに従うものとされる。図6に示される“フレーム”にあっては、全体が2148バイトで構成されており、その内容は、4バイト構成のフレームスタート部分,24バイト構成のフレームヘッダ部分,64バイト構成のオプショナルヘッダ部分,2048バイト構成のペイロード部分,4バイト構成のエラーチェック部分及び4バイト構成のフレームエンド部分が順次連なるものとなっている。
【0005】
これらの“フレーム”を構成する各部分のうちの2048バイトのペイロード部分が、信号情報をあらわす10ビットワード列データを格納する。即ち、10ビットワード列データが伝送されるにあたっては、送信側において、ペイロード部分に最大で2048バイトの10ビットワード列データを格納した“フレーム”が多数形成され、それらが順次送出され、受信側においては、順次到来する多数の“フレーム”の夫々におけるペイロード部分から、10ビットワード列データを取り出す。
【0006】
このような10ビットワード列データにおける10ビット構成のワードの夫々は、それを構成する10ビットが、“1”の数が“0”の数より多いもの,“0”の数が“1”の数より多いもの、もしくは、“1”の数と“0”の数とが等しいものとなる。斯かる“1”及び“0”の夫々の数の状態をあらわすにあたって、例えば、ランニング・ディスパリティ(Running Disparity : RD)という考え方が導入されており、“1”の数が“0”の数より多いとき、ランニング・ディスパリティ(RD)が正であると言い、また、“0”の数が“1”の数より多いとき、RDが負であると言い、さらに、“1”の数と“0”の数とが等しいとき、RDがニュートラルであると言う。そして、“1”の数が“0”の数より多いワードデータはRDを正とするワードデータ,“0”の数が“1”の数より多いワードデータはRDを負とするワードデータ,“1”の数と“0”の数とが等しいワードデータはRDをニュートラルとするワードデータ(ニュートラル・ワードデータ)と称される。
【0007】
また、前述の如くにして10ビットワード列データが伝送されるに際しては、受信側において10ビットワード列データについて行われる10B−8B変換にあたり、10ビット構成の各ワードデータを的確に把握することが要され、そのため、送信側において、シリアルデータとされて伝送される10ビットワード列データが同期ワードデータが適宜挿入されたものとされる。この同期ワードデータは、10ビット構成のワードデータではあるが、情報伝達を行う10ビット構成のワードデータとしては用いられない特定のコードを有するものとされる。そして、同期ワードデータは、挿入されるに際して、直前のワードデータがRDを負とするものであるとき、RDを正とするものとされ、また、直前のワードデータがRDを正とするものであるとき、RDを負とするものとされる。
【0008】
このような同期ワードデータは、例えば、K28.5というコードネームで呼ばれる10ビット構成のワードデータDS(10)とされる。図7は、K28.5というコードネームで呼ばれる10ビット構成のワードデータDS(10)を示し、このワードデータDS(10)は、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが負(−)であるとき、RDを正とする" 001111 1010 "とされ、また、直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが正(+)であるとき、RDを負とする" 110000 0101 "とされる(以後、" 001111 1010 "を+K28.5と言い、また、" 110000 0101 "を−K28.5と言う)。
【0009】
斯かるもとで、伝送されるべき10ビットワード列データが映像信号情報をあらわすものとされるとき、伝送効率を高めるためには、各“フレーム”のペイロード部分にできるだけ多くの10ビットワード列データを詰め込むことが望まれるので、送信側において、各“フレーム”におけるペイロード部分に、映像信号における多数の水平期間分に対応する10ビットワード列データが格納されることになる。そこで、受信側におけるデータ処理にあたっての水平同期のため、ペイロード部分に格納される10ビットワード列データが、映像信号における各水平期間分に対応する部分毎に同期ワードデータが挿入されたものとされることが望まれる。
【0010】
そこで、送信側において、各“フレーム”のペイロード部分に格納される、映像信号情報をあらわす10ビットワード列データが、それがあらわす映像信号情報における水平期間分に対応する部分毎に、同期ワードデータとしての役割を果たすべく、例えば、ワードデータDS(10)が、前述の如くに、直前のワードデータによるRDが負か正かに応じてRDを正とする+K28.5もしくはRDを負とする−K28.5として、挿入されたものとされることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くに、例えば、ファイバーチャンネル・システムのもとで、送信側において、ワードデータDS(10)が同期ワードデータとしての役割を果たすべく挿入された10ビットワード列データを、ペイロード部分に格納した“フレーム”が、多数形成され、それらの“フレーム”が順次送出されて伝送されるもとで、伝送された多数の“フレーム”を順次受ける受信側においては、各“フレーム”のペイロード部分から取り出した10ビットワード列データの処理に際しての同期ワードデータ検出にあたり、ワードデータDS(10)のうちのRDを正とするもの、即ち、+K28.5のみを同期ワードデータとして検出する状態、もしくは、ワードデータDS(10)のうちのRDを負とするもの、即ち、−K28.5のみを同期ワードデータとして検出する状態がとられるのが一般的である。これは、通常の場合、送信側において行われる10ビットワード列データに対する同期ワードデータ付加が、所定の制約に従うものとされ、それにより、受信側における同期ワードデータ検出が、+K28.5のみの検出、もしくは、−K28.5のみの検出で事足りるようにされるからである。
【0012】
しかしながら、このように、受信側における同期ワードデータ検出が、ワードデータDS(10)のうちのRDを正とするもの、即ち、+K28.5のみを同期ワードデータとして検出することにより、もしくは、ワードデータDS(10)のうちのRDを負とするもの、即ち、−K28.5のみを同期ワードデータとして検出することにより行われるようにされると、上述の如くに、各“フレーム”のペイロード部分に格納される10ビットワード列データが、映像信号情報をあらわし、映像信号における水平期間分に対応する部分毎に、その直前のワードデータによるRDの状況に応じて、RDを正とするワードデータDS(10)である+K28.5とRDを負とするワードデータDS(10)である−K28.5とが、同期ワードデータの役割を果たすべく挿入されたものとされる場合には、受信側においてデータ処理が行われるに際して不都合が生じる。
【0013】
即ち、受信側における同期ワードデータ検出が、RDを正とするワードデータDS(10)である+K28.5のみを同期ワードデータとして検出することにより、もしくは、RDを負とするワードデータDS(10)である−K28.5のみを同期ワードデータとして検出することにより行われる状況のもとでは、受信側において各“フレーム”のペイロード部分から取り出した10ビットワード列データの処理が行われるに際し、10ビットワード列データにおけるそれがあらわす映像信号情報における水平期間分に対応する部分毎に同期ワードデータ検出が行われる状態が確保されなくなってしまう。そして、その結果、10ビットワード列データによりあらわされた映像信号情報の再生にあたり、適正な水平同期が確実に得られる状態でなくなってしまう虞がある。
【0014】
このことは、映像信号情報等の各種の信号情報をあらわすディジタルデータの伝送を、例えば、ファイバーチャンネル・システムに準じ、送信側における8B−10B変換及び同期ワードデータの付加、及び、受信側における同期ワードデータの検出及び10B−8B変換を伴って行おうとする際に、例えば、ファイバーチャンネル・システムによるディジタル・データ処理用に提供されている集積回路(IC)素子の利用が困難とされることにつながる。ファイバーチャンネル・システムによるディジタル・データ処理用に提供されている集積回路(IC)素子を利用すると、送信側から送出される10ビットワード列データが、直前のワードデータによるRDの状況に応じて、RDを正とするワードデータDS(10)である+K28.5とRDを負とするワードデータDS(10)である−K28.5とが、同期ワードデータの役割を果たすべく挿入されたものとされることになり、その結果、斯かる10ビットワード列データを受ける受信側において、同期ワードデータ検出上の不都合が生じることになるからである。
【0015】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、映像信号情報等の信号情報をあらわす8ビットワード列データを、同期ワードデータを含んだ10ビットワード列データに変換して伝送するにあたり、受信側における同期ワードデータ検出が、RDを正とする同期ワードデータのみを検出するもの、もしくは、RDを負とする同期ワードデータのみを検出するものとされる場合においても、受信側において10ビットワード列データから8ビットワード列データへの変換等の信号情報の再生のための処理に必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる状態が確保されることになるデータ伝送方法、及び、それを実施するデータ伝送装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法は、信号情報をあらわす8ビットワード列データを得て、所定のタイミング信号に応じて、8ビットワード列データにおけるワード間に、各々が予め設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを配し、その付加ワードデータグループが配された8ビットワード列データについての10ビットワード列データへのビット変換を行って、特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含んだ付加ワードデータグループに基づく部分を有する複合10ビットワード列データを得、その複合10ビットワード列データを伝送すべく送出するようになし、その際、8ビットワード列データにおけるワード間に付加ワードデータグループを配すにあたり、付加ワードデータグループを、複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時正もしくは常時負とすることになるものに選定するものとされる。
【0017】
また、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置は、信号情報をあらわす8ビットワード列データを得るディジタルデータ形成部と、所定のタイミング信号に応じて、ディジタルデータ形成部からの8ビットワード列データにおけるワード間に、各々が予め設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを配し、付加ワードデータグループが配された8ビットワード列データについての10ビットワード列データへのビット変換を行って、特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含んだ付加ワードデータグループに基づく部分を有する複合10ビットワード列データを得る10ビットワード列データ形成部と、複合10ビットワード列データを伝送すべく送出するデータ送出部とを備えて構成され、10ビットワード列データ形成部が、付加ワードデータグループを、10ビットワード列データ形成部からの複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時正もしくは常時負とすることになるものとして、8ビットワード列データにおけるワード間に配するものとされて、構成される。
【0018】
上述の如くの本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、8ビットワード列データに対して、所定のタイミング信号に応じて各々が設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを付加したもとで、10ビットワード列データへのビット変換を行って複合10ビットワード列データを得、それを伝送すべく送出するにあたり、その複合10ビットワード列データが、付加ワードデータグループに基づく部分を含むものとされ、そのワードデータグループに基づく部分が、特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含み、かつ、その10ビット同期ワードデータが、RDを常時正もしくは常時負とするものとされる。
【0019】
従って、伝送されるべく送出される複合10ビットワード列データにあっては、RDを常時正もしくは常時負とする10ビット同期ワードデータが含まれていることになる。このような10ビット同期ワードデータは、例えば、RDを正とするワードデータDS(10)である+K28.5、もしくは、RDを負とするワードデータDS(10)である−K28.5とされる。斯かる複合10ビットワード列データに含まれる10ビット同期ワードデータが、RDを常時正とするものとされるか、RDを常時負とするものとされるかは、伝送された複合10ビットワード列データを受ける受信側における同期ワードデータ検出が、RDを正とする同期ワードデータのみを検出するものされているか、RDを負とする同期ワードデータのみを検出するものとされているかに応じて設定される。
【0020】
このように伝送されるべく送出される複合10ビットワード列データは、それを受ける受信側が同期ワードデータ検出を、RDを正とする同期ワードデータのみを検出することにより行う場合、もしくは、RDを負とする同期ワードデータのみを検出することにより行う場合のいずれのもとにおいても、受信側において、10ビット同期ワードデータが、10ビットワード列データから8ビットワード列データへの変換等のため必要とされる同期ワードデータとして、適正に検出されることになるものとされる。それゆえ、受信側にあっては、受信された複合10ビットワード列データに基づく信号情報の再生のための処理に必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる状態が確保されることになる。
【0021】
そして、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、例えば、ファイバーチャンネル・システムによるディジタル・データ処理用に提供されている集積回路(IC)素子を有効に利用することができることになる。
【0022】
また、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置においては、複合10ビットワード列データに含まれる付加ワードデータグループに基づく部分は、例えば、4ワードデータ構成,3ワードデータ構成もしくは2ワードデータ構成をとるものとされる。
【0023】
複合10ビットワード列データに含まれる付加ワードデータグループに基づく部分が、4ワードデータ構成とされる場合には、本願の特許請求の範囲における請求項4に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項15に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDを負とする10ビットワードデータ,その10ビットワードデータにRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを正とする10ビット同期ワードデータ、及び、その10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータ,その10ビットワードデータに他のRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを正とする10ビット同期ワードデータ、及び、その10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして形成される。
【0024】
あるいは、本願の特許請求の範囲における請求項7に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項19に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDを正とする10ビットワードデータ,その10ビットワードデータにRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを負とする10ビット同期ワードデータ、及び、その10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータ,その10ビットワードデータに他のRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを負とする10ビット同期ワードデータ、及び、その10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして形成される。
【0025】
また、複合10ビットワード列データに含まれる付加ワードデータグループに基づく部分が、3ワードデータ構成とされる場合には、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項14に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDを負とする10ビットワードデータ、及び、その10ビットワードデータにRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを正とする10ビット同期ワードデータを含むものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、その10ビットワードデータに他のRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを正とする10ビット同期ワードデータを含むものとして形成される。
【0026】
あるいは、本願の特許請求の範囲における請求項7に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項18に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDを正とする10ビットワードデータ、及び、その10ビットワードデータにRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを負とする10ビット同期ワードデータを含むものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、その10ビットワードデータに他のRDをニュートラルとする10ビットワードデータを介在させて、もしくは、介在させることなく続く、RDを負とする10ビット同期ワードデータを含むものとして形成される。
【0027】
さらに、複合10ビットワード列データに含まれる付加ワードデータグループに基づく部分が、2ワードデータ構成とされる場合には、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項14に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDを負とする10ビットワードデータに、RDを正とする10ビット同期ワードデータが続くものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータに、RDを正とする10ビット同期ワードデータが続くものとして形成される。
【0028】
あるいは、本願の特許請求の範囲における請求項7に記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、請求項18に記載された発明に係るデータ伝送装置における如くに、当該付加ワードデータグループに基づく部分は、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを負とするとき、RDを正とする10ビットワードデータに、RDを負とする10ビット同期ワードデータが続くものとして形成され、また、当該部分の直前の10ビットワードデータがRDを正とするとき、RDをニュートラルとする10ビットワードデータに、RDを負とする10ビット同期ワードデータが続くものとして形成される。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送方法が実施される、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示す。
【0030】
図1に示される例においては、3種類の映像信号情報を夫々あらわす10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)が、データ多重部11に供給される。データ多重部11には、ワードクロック発生部12から送出されるワードクロック信号CWA及びCWBが供給され、データ多重部11においては、10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)が、ワードクロック信号CWA及びCWBのもとに、夫々の水平期間部分が同期せしめられた状態で多重化され、多重10ビットワード列データDX(10) が形成される。多重10ビットワード列データDX(10) は、図2のAに示される如く、その各水平期間部分が、10ビットワードデータ(A0〜A9),(A10〜A19),(A20〜A29),・・・・・・ の配列,10ビットワードデータ(B0〜B9),(B10〜B19),(B20〜B29),・・・・・ の配列,・ ・ ・ ・ ・ によって構成され、斯かる各水平期間部分においては、3種類の映像信号情報の夫々における各水平期間分が多重化されて格納されている。
【0031】
データ多重部11から得られる多重10ビットワード列データDX(10) は、8ビットワード列データ形成部13に供給される。8ビットワード列データ形成部13には、ワードクロック発生部12から送出されるワードクロック信号CWB及びCWCが供給されるとともに、10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)により夫々あらわされる3種類の映像信号情報に共通の水平同期信号SHも供給される。そして、8ビットワード列データ形成部13においては、図2のBに示される如くに、水平同期信号SHの前縁部を基準時点として、多重10ビットワード列データDX(10) にワードクロック信号CWB及びCWCのもとでの10B−8B変換が施され、多重10ビットワード列データDX(10) に基づく多重8ビットワード列データDX(8) が形成される。
【0032】
多重8ビットワード列データDX(8) は、図2のCに示される如く、その各水平期間部分が、8ビットワードデータ(A0〜A7),(A8〜A15),(A16〜A23),・・・・・・ の配列,8ビットワードデータ(B0〜B7),(B8〜B15),(B16〜B23),・・・・・ の配列,・ ・ ・・ ・ によって構成され、斯かる各水平期間部分においては、3種類の映像信号情報の夫々における各水平期間分が多重化されて格納されている。
【0033】
8ビットワード列データ形成部13から得られる多重8ビットワード列データDX(8) は、10ビットワード列データ形成部14に供給される。10ビットワード列データ形成部14には、ワードクロック発生部12から送出されるワードクロック信号CWC及びCWBが供給されるとともに、水平同期信号SHが供給されるタイミング信号発生部15から送出される、水平同期信号SHに基づくタイミング信号STMが供給される。さらに、10ビットワード列データ形成部14には、ワードデータ送出部16から送出される、4個の8ビットワードデータである補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、及び、ワードデータ送出部17から送出される、4個の8ビットワードデータである補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループが、必要に応じて供給される。
【0034】
そして、10ビットワード列データ形成部14においては、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループが配される。そして、第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配された多重8ビットワード列データDX(8) に、ワードクロック信号CWC及びCWBのもとでの8B−10B変換が施されて、第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配された多重8ビットワード列データDX(8) に基づく複合10ビットワード列データDZ(10) が形成される。
【0035】
このようなもとにあって、同期ワードデータDEK(8)は、10ビットワードデータに変換されると前述のワードデータDS(10)とされる8ビットワードデータである。従って、同期ワードデータDEK(8)は、10ビットワードデータに変換されるとK28.5というコードネームで呼ばれるものとなり、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが負(−)であるとき、+K28.5となり、また、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが正(+)であるとき、−K28.5となる。
【0036】
一方、補助ワードデータDEA(8),DEB(8)及びDEC(8)は、図3に示される如く、夫々" 011 10101 "," 100 10101 "及び" 101 10101 "とあらわせる8ビットワードデータであり、10ビットワードデータに変換されるとD21.3,D21.4及びD21.5というコードネームで呼ばれるものとなる。D21.3は、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが負(−)であるときRDをニュートラルとする“101010 1100”とされ、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが正(+)であるときRDをニュートラルとする“101010 0011”とされる。また、D21.4は、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが負(−)であるときRDを正とする“101010 1101”(以下、+D21.4という)とされ、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが正(+)であるときRDを負とする“101010 0010”(以下、−D21.4という)とされる。さらに、D21.5は、その直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが負(−)であるか正(+)であるかにかかわらず、RDをニュートラルとする“101010 1010”とされる。
【0037】
10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される際には、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々(図2のB及びC)から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の4個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0038】
その際、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々(図2のB及びC)から5ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の4個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々(図2のB及びC)から5ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の4個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0039】
次に、このようにして、タイミング信号STMに応じて、補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループが配された多重8ビットワード列データDX(8) に、8B−10B変換が施されて、複合10ビットワード列データDZ(10)が形成されるが、その際、同期ワードデータDEK(8)は、K28.5に変換され、また、補助ワードデータDEA(8),DEB(8)及びDEC(8)は、夫々、D21.3,D21.4及びD21.5に変換される。
【0040】
また、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ は、夫々、10ビットワードデータ(A’0〜A’9),(B’0〜B’9),・・・・・ に変換され、また、8ビットワードデータ(A0〜A7)に続く8ビットワードデータ(A8〜A15),(A16〜A23)・・・・・ が、夫々、10ビットワードデータ(A’0〜A’9)に続く10ビットワードデータ(A’10〜A’19),(A’20〜A’29)・・・・・ に変換され、8ビットワードデータ(B0〜B7)に続く8ビットワードデータ(B8〜B15),(B16〜B23)・・・・・ が、夫々、10ビットワードデータ(B’0〜B’9)に続く10ビットワードデータ(B’10〜B’19),(B’20〜B’29)・・・・・ に変換される。
【0041】
このようにして得られる複合10ビットワード列データDZ(10)は、図2のD及びEに示される如く、タイミング信号STMの前縁部の時点以降の4個の10ビットワードデータが、第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分を形成する挿入4ワードデータとされる。そして、挿入4ワードデータは、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の10ビットワードデータがRDを正(+)とするとき、第1の付加ワードデータグループに基づく部分を形成し、補助ワードデータDEB(8)が変換されて得られた10ビットワードデータである−D21.4,補助ワードデータDEA(8)が変換されて得られた10ビットワードデータである−D21.3,同期ワードデータDEK(8)が変換されて得られた10ビット同期ワードデータである+K28.5及び補助ワードデータDEC(8)が変換されて得られた10ビットワードデータであるD21.5が順次連なるものとされ、また、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の10ビットワードデータがRDを負(−)とするとき、第2の付加ワードデータグループに基づく部分を形成し、補助ワードデータDEC(8)が変換されて得られた10ビットワードデータであるD21.5,補助ワードデータDEA(8)が変換されて得られた10ビットワードデータであるD21.3,同期ワードデータDEK(8)が変換されて得られた10ビット同期ワードデータである+K28.5及び補助ワードデータDEC(8)が変換されて得られた10ビットワードデータであるD21.5が順次連なるものとされる。
【0042】
従って、10ビットワード列データ形成部14において形成される複合10ビットワード列データDZ(10)にあっては、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ が、夫々、8ー10ビット変換されて得られる10ビットワードデータ(A’0〜A’9),(B’0〜B’9),・・・・・ の各々から2ワードデータだけ遡ったところに、必ず、RDを正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5が存在することになる。即ち、10ビットワード列データ形成部14においては、多重8ビットワード列データDX(8)におけるワード間に第1もしくは第2の付加ワードデータグループを配すにあたり、その第1もしくは第2の付加ワードデータグループが、10ビットワード列データ形成部14から得られる複合10ビットワード列データDZ(10)における第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分において、RDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5が含まれることになるものに選定されることになる。
【0043】
10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5が含まれるものとされて得られる、複合10ビットワード列データDZ(10)は、データ伝送部を形成するパラレル/シリアル(P/S)変換部18に供給される。P/S変換部18においては、複合10ビットワード列データDZ(10)がシリアルデータDZSに変換される。そして、P/S変換部18から、シリアルデータDZSが、例えば、光送信部を通じて伝送されるべく送出される。光送信部は、例えば、シリアルデータDZSを光信号に変換し、その光信号を、オプティカル・ファイバが用いられて形成されたデータ伝送路に送出する。それによって、シリアルデータDZSの伝送が行われる。
【0044】
上述の例にあっては、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む4個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配されるようになされているが、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送方法が実施される、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送装置は斯かる例に限られるものではなく、例えば、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む3個、あるいは、2個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配されるようになされてもよい。
【0045】
10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む3個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合には、ワードデータ送出部16が、補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を送出し、また、ワードデータ送出部17が、補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を送出するものとされる。そして、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0046】
斯かる際においても、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0047】
さらに、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む2個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合には、ワードデータ送出部16が、補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を送出し、また、ワードデータ送出部17が、補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を送出するものとされる。そして、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から2ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0048】
斯かる際においても、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0049】
さらに、上述の例にあっては、10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようになされているが、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送方法が実施される、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送装置は斯かる例にも限られず、例えば、10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようになされてもよい。
【0050】
10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようにされるもとにあっても、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む4個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合,10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む3個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合、及び、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む2個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合が考えられる。
【0051】
10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようにされるもとにあって、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む4個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合においては、ワードデータ送出部16が、補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を送出し、また、ワードデータ送出部17が、補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)及びを送出するものとされる。そして、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の4個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0052】
斯かる際においては、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から5ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の4個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から5ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0053】
また、10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようにされるもとにあって、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む3個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合においては、ワードデータ送出部16が、補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を送出し、また、ワードデータ送出部17が、補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を送出するものとされる。そして、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0054】
斯かる際においては、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から4ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の3個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0055】
さらに、10ビットワード列データ形成部14から、第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分においてRDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5が含まれるものとされる、複合10ビットワード列データDZ(10)が得られるようにされるもとにあって、10ビットワード列データ形成部14において、タイミング信号STMに応じて、多重8ビットワード列データDX(8) におけるワード間に、同期ワードデータを含む2個の8ビットワードデータを含む第1の付加ワードデータグループもしくは第2の付加ワードデータグループが配される場合においては、ワードデータ送出部16が、補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を送出し、また、ワードデータ送出部17が、補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を送出するものとされる。そして、タイミング信号STMの前縁部により、多重8ビットワード列データDX(8) における、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から2ワードデータだけ遡った8ビットワードデータの始端が特定され、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、ワードデータ送出部16からの補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループ、もしくは、ワードデータ送出部17からの補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループに置き換えられる。
【0056】
斯かる際においては、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを負(−)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEB(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第1の付加ワードデータグループによって置き換えられ、また、多重8ビットワード列データDX(8) における、タイミング信号STMの前縁部の時点の直前の8ビットワードデータ、即ち、水平同期信号SHの前縁部に対応する始端を有する8ビットワードデータ(A0〜A7),(B0〜B7),・・・・・ の夫々から3ワードデータだけ遡った8ビットワードデータが、10ビットワードデータに変換されたときRDを正(+)とするものであるとき、タイミング信号STMの前縁部の時点から水平同期信号SHの前縁部の時点までの間の2個の8ビットワードデータが、補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)を含んだ第2の付加ワードデータグループによって置き換えられる。
【0057】
図4は、図1に示される例におけるデータ送出部を形成するP/S変換部18から送出される複合10ビットワード列データDZ(10)に基づくシリアルデータDZSを受信するデータ受信装置の一例を示す。
【0058】
この図4に示されるデータ受信装置の例にあっては、例えば、オプティカル・ファイバが用いられて形成されたデータ伝送路を通じて伝送された、複合10ビットワード列データDZ(10)に基づくシリアルデータDZSが供給される、シリアル/パラレル(S/P)変換・クロック検出部21が備えられている。そして、S/P変換・クロック検出部21にあっては、シリアルデータDZSにシリアル/パラレル変換が施されて、図5のAに示される如くの、パラレルデータである複合10ビットワード列データDZ(10)が形成される。
【0059】
また、S/P変換・クロック検出部21においては、シリアルデータDZSについてのクロック検出が行われて、クロック信号CLKが再生される。S/P変換・クロック検出部21によって再生されたクロック信号CLKは、ワードクロック発生部22に供給され、ワードクロック発生部22から、クロック信号CLKに基づく3種類のワードクロック信号CWB,CWC及びCWAが送出される。
【0060】
S/P変換・クロック検出部21において得られた複合10ビットワード列データDZ(10)は、8ビットワード列データ形成部23及び同期ワードデータ検出部24に供給される。同期ワードデータ検出部24は、複合10ビットワード列データDZ(10)における第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分に含まれる、RDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5を検出し、図5のBに示される如くの、同期ワードデータ検出信号SKDを送出する。
【0061】
同期ワードデータ検出部24から得られる同期ワードデータ検出信号SKDは、ワードクロック発生部22及び同期信号形成部25に供給される。ワードクロック発生部22においては、同期ワードデータ検出信号SKDによってワードクロック信号CWB,CWC及びCWAの位相が設定される。また、同期信号形成部25においては、同期ワードデータ検出信号SKDに基づく同期信号SSが形成される。
【0062】
S/P変換・クロック検出部21からの複合10ビットワード列データDZ(10)が供給される8ビットワード列データ形成部23には、ワードクロック発生部22から送出されるワードクロック信号CWB及びCWCも供給される。そして、8ビットワード列データ形成部23においては、複合10ビットワード列データDZ(10) にワードクロック信号CWB及びCWCのもとでの10B−8B変換が施され、複合10ビットワード列データDZ(10) に基づく複合8ビットワード列データDZ(8) が形成される。
【0063】
斯かる際、複合10ビットワード列データDZ(10) に含まれる10ビットワードデータ(A’0〜A’9),(A’10〜A’19),(A’20〜A’29)・・・・・(B’0〜B’9),(B’10〜B’19),(B’20〜B’29)・・・・・ は、夫々、8ビットワードデータ(A0〜A7),(A8〜A15),(A16〜A23)・・・・・,(B0〜B7),(B8〜B15),(B16〜B23)・・・・・ に変換される。さらに、複合10ビットワード列データDZ(10) における第1の付加ワードデータグループに基づく部分に含まれる10ビットワードデータである−D21.4,D21.3及びD21.5、及び、10ビット同期ワードデータである+K28.5は、夫々、補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)に変換され、また、複合10ビットワード列データDZ(10) における第2の付加ワードデータグループに基づく部分に含まれる10ビットワードデータであるD21.5,D21.3及びD21.5、及び、10ビット同期ワードデータである+K28.5は、夫々、補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),補助ワードデータDEC(8)及び同期ワードデータDEK(8)に変換される。そして、これらの変換された8ビットワードデータは、複合8ビットワード列データDZ(8) に含まれる。
【0064】
8ビットワード列データ形成部23から得られる複合8ビットワード列データDZ(8) は、データ分離部26に供給される。データ分離部26には、同期信号形成部25において形成される同期ワードデータ検出信号SKDに基づく同期信号SSも供給される。そして、データ分離部26においては、同期信号形成部25からの、複合10ビットワード列データDZ(10)における第1もしくは第2の付加ワードデータグループに基づく部分に含まれる10ビット同期ワードデータである+K28.5に対応した同期信号SSに基づいて、複合8ビットワード列データDZ(8) から、多重8ビットワード列データDX(8) と、第1の付加ワードデータグループを形成する補助ワードデータDEB(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)と、第2の付加ワードデータグループを形成する補助ワードデータDEC(8),補助ワードデータDEA(8),同期ワードデータDEK(8)及び補助ワードデータDEC(8)とが分離されて取り出される。
【0065】
データ分離部26において取り出された多重8ビットワード列データDX(8) は、10ビットワード列データ形成部27に供給される。10ビットワード列データ形成部27には、ワードクロック発生部22から送出されるワードクロック信号CWC及びCWBも供給される。そして、10ビットワード列データ形成部27においては、多重8ビットワード列データDX(8) にワードクロック信号CWC及びCWBのもとでの8B−10B変換が施され、多重8ビットワード列データDX(8) に基づく多重10ビットワード列データDZ(10) が形成される。
【0066】
そして、10ビットワード列データ形成部27から得られる多重10ビットワード列データDZ(10) は、データ再生部28に供給される。データ再生部28には、ワードクロック発生部22から送出されるワードクロック信号CWB及びCWAも供給される。そして、データ再生部28においては、ワードクロック信号CWB及びCWAに基づいて、多重10ビットワード列データDZ(10) が、3種類の映像信号情報を夫々あらわす10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)に分解され、データ再生部28から10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)が個別に導出される。それにより、10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)の夫々が再生されることになる。
【0067】
図4に示されるデータ受信装置の例にあっては、RDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5を含むものとされた複合10ビットワード列データDZ(10)に基づくシリアルデータDZSを受信して、10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)を再生する動作を行い、ワード同期データ検出部24が、RDを常時正(+)とする10ビット同期ワードデータである+K28.5を検出するものとされているが、例えば、RDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5を含むものとされた複合10ビットワード列データDZ(10)に基づくシリアルデータDZSを受信して、10ビットワード列データSVA(10),SVB(10)及びSVC(10)を再生する動作を行うデータ受信装置も、図4に示されるデータ受信装置の例と同様に構成される。但し、その場合には、ワード同期データ検出部24が、RDを常時負(−)とする10ビット同期ワードデータである−K28.5を検出するものとされる。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置によれば、8ビットワード列データに対して、所定のタイミング信号に応じて各々が設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを付加したもとで、10ビットワード列データへのビット変換を行って複合10ビットワード列データを得、それを伝送すべく送出するにあたり、その複合10ビットワード列データが、付加ワードデータグループに基づく部分を含むものとされ、そのワードデータグループに基づく部分が、特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含み、かつ、その10ビット同期ワードデータが、RDを常時正もしくは常時負とするものとされる。
【0069】
従って、伝送されるべく送出される複合10ビットワード列データにあっては、RDを常時正もしくは常時負とする10ビット同期ワードデータが含まれていることになり、斯かる複合10ビットワード列データに含まれる10ビット同期ワードデータが、RDを常時正とするものとされるか、RDを常時負とするものとされるかは、伝送された複合10ビットワード列データを受ける受信側における同期ワードデータ検出が、RDを正とする同期ワードデータのみを検出するものとされているか、RDを負とする同期ワードデータのみを検出するものとされているかに応じて設定される。
【0070】
従って、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、もしくは、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置により送出される複合10ビットワード列データは、それを受ける受信側が同期ワードデータ検出を、RDを正とする同期ワードデータのみを検出することにより行う場合、もしくは、RDを負とする同期ワードデータのみを検出することにより行う場合のいずれのもとにおいても、受信側において、10ビット同期ワードデータが、10ビットワード列データから8ビットワード列データへの変換等のため必要とされる同期ワードデータとして、適正に検出されることになるものとされる。それゆえ、受信側にあっては、受信された複合10ビットワード列データに基づく信号情報の再生のための処理に必要とされるデータ同期状態が、確実に得られる状態が確保されることになる。
【0071】
また、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法、及び、本願の特許請求の範囲における請求項11から請求項22までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置にあっては、例えば、ファイバーチャンネル・システムによるディジタル・データ処理用に提供されている集積回路(IC)素子を有効に利用することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送方法が実施される、本願の特許請求の範囲に記載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】 図1に示される例の動作説明に供されるタイムチャートである。
【図3】 図1に示される例において用いられる補助ワードデータの説明に供される概念図である。
【図4】 図1に示される例により送出されたデータを受信するデータ受信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図5】 図4に示されるデータ受信装置の例の動作説明に供されるタイムチャートである。
【図6】 ディジタルデータの伝送にあたって用いられる“フレーム”の説明に供される概念図である。
【図7】 ディジタルデータの伝送にあたって用いられる同期ワードデータの説明に供される概念図である。
【符号の説明】
11・・・データ多重部, 12・・・ワードクロック発生部, 13・・・8ビットワード列データ形成部, 14・・・10ビットワード列データ形成部, 15・・・タイミング信号発生部, 16,17・・・ワードデータ送出部, 18・・・P/S変換部
Claims (22)
- 信号情報をあらわす8ビットワード列データを得て、所定のタイミング信号に応じて、上記8ビットワード列データにおけるワード間に、各々が予め設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを配し、該付加ワードデータグループが配された8ビットワード列データについての10ビットワード列データへのビット変換を行って、上記特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含んだ上記付加ワードデータグループに基づく部分を有する複合10ビットワード列データを得、該複合10ビットワード列データを伝送すべく送出し、
上記8ビットワード列データにおけるワード間に上記付加ワードデータグループを配すにあたり、該付加ワードデータグループを、上記複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、上記10ビット同期ワードデータがランニング・ディスパリティを常時正もしくは常時負とすることになるものに選定することを特徴とするデータ伝送方法。 - 付加ワードデータグループを、複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時正とすることになるものに選定することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- 複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分を、該部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを正とするものであるとき、ランニング・ディスパリティを負とする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータにランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとし、また、上記部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを負とするものであるとき、ランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータに他のランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとすることを特徴とする請求項2記載のデータ伝送方法。
- 複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分を、10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとすることを特徴とする請求項3記載のデータ伝送方法。
- 付加ワードデータグループを、複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時負とすることになるものに選定することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- 複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分を、該部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを負とするものであるとき、ランニング・ディスパリティを正とする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータにランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとし、また、上記部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを正とするものであるとき、ランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータに他のランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとすることを特徴とする請求項5記載のデータ伝送方法。
- 複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分を、10ビット同期ワードデータにに続く他の10ビットワードデータを含むものとすることを特徴とする請求項6記載のデータ伝送方法。
- 複合10ビットワード列データをシリアルデータに変更し、該シリアルデータを伝送すべく送出することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のデータ伝送方法。
- シリアルデータの送出が、オプティカル・ファイバが用いられて構成されたデータ伝送路を通じて伝送されるべく行われることを特徴とする請求項8記載のデータ伝送方法。
- 8ビットワード列データが映像信号情報をあらわし、該8ビットワード列データにおけるワード間に付加ワードデータグループが配されるに際して用いられるタイミング信号が、上記映像信号情報における各水平期間分に同期したものとされることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載のデータ伝送方法。
- 信号情報をあらわす8ビットワード列データを得るディジタルデータ形成部と、
所定のタイミング信号に応じて、上記8ビットワード列データにおけるワード間に、各々が予め設定されたコードを有する8ビットワードデータとされた特定同期ワードデータ及び少なくとも一つの補助ワードデータを含んだ付加ワードデータグループを配し、上記付加ワードデータグループが配された8ビットワード列データについての10ビットワード列データへのビット変換を行って、上記特定同期ワードデータに基づく10ビット同期ワードデータを含んだ上記付加ワードデータグループに基づく部分を有する複合10ビットワード列データを得る10ビットワード列データ形成部と、
上記複合10ビットワード列データを伝送すべく送出するデータ送出部と、
を備えて構成され、
上記10ビットワード列データ形成部が、上記付加ワードデータグループを、上記10ビットワード列データ形成部からの上記複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、上記10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時正もしくは常時負とすることになるものとして、上記8ビットワード列データにおけるワード間に配することを特徴とするデータ伝送装置。 - 10ビットワード列データ形成部が、付加ワードデータグループを、10ビットワード列データ形成部からの複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時正とすることになるものとして、8ビットワード列データにおけるワード間に配することを特徴とする請求項11記載のデータ伝送装置。
- 10ビットワード列データ形成部に付加ワードデータグループを供給するワードデータ送出部が設けられたことを特徴とする請求項12記載のデータ伝送装置。
- ワードデータ送出部が、付加ワードデータグループを、10ビットワード列データ形成部からの複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを正とするものとなるとき、ランニング・ディスパリティを負とする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータにランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとして、また、上記部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを負とするものであるとき、ランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータに他のランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとして、上記10ビットワード列データ形成部に供給することを特徴とする請求項13記載のデータ伝送装置。
- ワードデータ送出部が、付加ワードデータグループを、10ビット同期ワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして、10ビットワード列データ形成部に供給することを特徴とする請求項14記載のデータ伝送装置。
- 10ビットワード列データ形成部が、付加ワードデータグループを、10ビットワード列データ形成部からの複合10ビットワード列データにおける上記付加ワードデータグループに基づく部分において、10ビット同期ワードデータが、ランニング・ディスパリティを常時負とすることになるものとして、8ビットワード列データにおけるワード間に配することを特徴とする請求項11記載のデータ伝送装置。
- 10ビットワード列データ形成部に付加ワードデータグループを供給するワードデータ送出部が設けられたことを特徴とする請求項16記載のデータ伝送装置。
- ワードデータ送出部が、付加ワードデータグループを、10ビットワード列データ形成部からの複合10ビットワード列データにおける付加ワードデータグループに基づく部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを負とするものとなるとき、ランニング・ディスパリティを正とする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータにランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとして、また、上記部分の直前の10ビットワードデータがランニング・ディスパリティを正とするものであるとき、ランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータ、及び、該10ビットワードデータに他のランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータを介させて、もしくは、介在させることなく続く10ビット同期ワードデータを含むものとして、上記10ビットワード列データ形成部に供給することを特徴とする請求項17記載のデータ伝送装置。
- ワードデータ送出部が、付加ワードデータグループを、10ビット同期ワードデータにさらに他のランニング・ディスパリティをニュートラルとする10ビットワードデータに続く他の10ビットワードデータを含むものとして、10ビットワード列データ形成部に供給することを特徴とする請求項18記載のデータ伝送装置。
- データ送出部が、複合10ビットワード列データをシリアルデータに変更し、該シリアルデータを伝送すべく送出することを特徴とする請求項11から請求項19までのいずれかに記載のデータ伝送装置。
- データ送出部が、シリアルデータを、オプティカル・ファイバが用いられて構成されたデータ伝送路へと送出することを特徴とする請求項20記載のデータ伝送装置。
- ディジタルデータ形成部から得られる8ビットワード列データが映像信号情報をあらわし、10ビットワード列データ形成部により上記8ビットワード列データにおけるワード間に付加ワードデータグループが配されるに際して用いられるタイミング信号が、上記映像信号情報における各水平期間分に同期したものとされることを特徴とする請求項11から請求項21までのいずれかに記載のデータ伝送装置。
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