JP4024996B2 - 都市ガス製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化天然ガス(以下、「LNG」と略称することがある)を主原料として、規定の発熱量に調整して市中に供給する都市ガス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、都市ガスの製造にはLNGが主原料として用いられ、海外から搬入されるLNGを貯留して、都市ガスの需要に応じ、熱量調整後に送出する設備を有するLNG基地で製造されている。LNG基地では、原料のLNGを約−160℃の極低温の液体の状態で、常圧のLNGタンクに貯蔵している。LNG基地から供給する都市ガスは、導管によって需要家まで輸送する必要があるため、LNGタンクに貯蔵されているLNGを都市ガスの原料として取出す際には、たとえば4.9MPaGまで昇圧する必要がある。LNGを主原料とする都市ガス製造設備では、LNGを送出に必要な圧力まで昇圧し、LNG気化器で気化させる。
【0003】
気化したLNGは天然ガス(以下、「NG」と略称することがある)となり、規定の発熱量、たとえば標準状態で1m3の単位体積当り46MJに調整されて、市中に送出される。この規定の発熱量は、天然ガスが有する発熱量よりも大きいので、通常は発熱量が大きい液化石油ガス(以下、「LPG」と略称する)等を混合して発熱量を調整してから市中に送出される。ただしLPGは高価であるので、LPGをできるだけ削減することができる技術として、分留技術が開発されてきている。
【0004】
分留技術では、気液平衡関係を利用して、LNG中から低カロリーのメタン(NH4)などの軽質成分を取出し、残留部分の発熱量を高める。このような分留技術を用いると、LNGを標準状態で1m3の単位体積当り40.2MJの低カロリーガスと、46MJの高カロリーガスとに分離することができる。LNG中から重質成分を分留して増熱用に用いるか、規定の発熱量の成分を得て、LPGの使用量を削減すれば、LNGとLPGとの価格差によって、原料費のコストダウンを図ることができる。ただしこのためには、分留の際に発生する低カロリーガスを、熱量調整なしで供給する工業用等の低カロリー顧客が存在することが必要である。多量のガス燃料を使用する設備で、ガスの発熱量を40.2MJとして設計しておけば、低カロリーガスの供給先として確保することができる。このような低カロリー顧客の確保が可能であれば、通常ならLNGより高価なLPGを使用して増熱しなければならないところを、LNGのみで所定の熱量に調整することができる。また、分留することによって、LNG使用量が増え、都市ガスの需要が少ないときのLNG在庫調整に寄与し、原料購入の弾力化も図ることができる。
【0005】
図4は、分留設備を用いた都市ガス製造設備の概要を示す。LNGタンク1内には、たとえば温度が−157℃、圧力が39.2kPaGでLNGが貯蔵される。貯蔵されているLNGから都市ガスを得るためには、先ずLNG昇圧ポンプ2でLNGを4.9MPaGまで昇圧する。昇圧されたLNGの一部は、LNG気化用熱交換器3に送られる。LNG気化用熱交換器3では、LNGと海水ポンプ4から供給される熱交換用の海水との間で熱交換が行われ、LNGは海水からの熱で気化し、かつ昇温される。LNG気化用熱交換器3からは、温度が20℃で圧力が3.4MPaGの天然ガス(NG)が得られる。
【0006】
LNG昇圧ポンプ2で昇圧されたLNGのうち、LNG気化用熱交換器3で気化される一部を除く残りの部分は、気化したNGと混合して、分留器5に送られる。LNGは、流量調整弁6によって流量が43t/hに調整され、流量調整弁7によって27t/hに調整されるNGと混合され、−95℃の温度で2.5MPaGの圧力の気液混合状態となっている。この気液混合状態が分留器5に供給されると、塔頂5aからは総発熱量が約40.2MJの気体が23t/hで、塔底5bからは総発熱量が約46MJの液体が流量47t/hでそれぞれ生成される。その後、分留された気体は工業用等低カロリー顧客等に引取られ、また分留された液体は海水を熱源として気化され、都市ガスとして市中へ送出される。分留液の昇圧用に分留液昇圧ポンプ8が設けられ、分留液昇圧ポンプ8の吐出側には流量調整弁9が設けられる。
【0007】
なお、LNG分留技術について、本件出願人は、たとえば特開昭60−262890号公報、特開平8−269468号公報および特開平10−195464号公報などで開示を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示すような都市ガス製造装置では、分留器5で分留した液の圧力が都市ガスとして必要な送出圧力よりも低いので、分留液を送出圧力まで昇圧する必要がある。分留液を昇圧する手段として、分留器5の後流に分留液昇圧ポンプ8を設置してある。このとき分留液昇圧ポンプ8が分留した液だけを吸込み、分留した気体を吸込まないようにする必要がある。このため、分留器5の液面が一定になるように、分留液昇圧ポンプ8の出口側に流量調整弁9を設け、送出する分留液の流量を制御する。分留液昇圧ポンプ8に分留気体が吸引されると、キャビテーションと呼ばれる現象で分留液昇圧ポンプ8が損傷を受ける恐れが生じる。分留器5と分留液昇圧ポンプ8との間に分留液を貯留する容器を設け、流量調整弁9で容器の液面が一定となるように制御する方法も考えられる。
【0009】
分留器5で所定の熱量の液を得ることができる原理は、所定の熱量に対応する濃度で、液が飽和状態となっていることに基づく。したがって、分留器5で分留される液は、LNGにNGの重質成分が飽和濃度で含まれている。このとき分留器5や、分留器5と分留液昇圧ポンプ8との間に設ける容器内の圧力が変動して下がる場合には、飽和液であるLNGは低下した圧力に対応した飽和濃度になろうとして急激に蒸発する。このため、液面に大きな変動が生じ、制御が困難になる。また、分留液は飽和液であるため、分留液昇圧ポンプ8に到達するまでの配管経路に対して入熱があると、分留液が蒸発し、ガスが発生する。発生したガスが混合されているような分留液が分留液昇圧ポンプ8に導入されると、分留液昇圧ポンプ8内で、キャビテーションが発生する。分留液昇圧ポンプ8内でキャビテーションが発生すると、分留液中に気泡が生じ、昇圧が緩和され、分留液を目的の圧力まで昇圧することができなくなってしまう。
【0010】
本発明の目的は、液化天然ガスを分留して都市ガスを製造する際に、分留液を安定して取扱うことができる都市ガス製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液化天然ガスを主原料とし、天然ガスの発熱量よりも大きい規定の発熱量に調整して市中に送出する都市ガス製造方法において、
気化した天然ガスと液化天然ガスを混合し、予め定める発熱量を有する飽和液が得られるように、混合した液体の温度を調整して気液を分留し、
分留液を液化天然ガスの冷熱で冷却してから、
ポンプで昇圧することを特徴とする都市ガス製造方法である。
【0012】
本発明に従えば、液化天然ガスを主原料とし、天然ガスの発熱量よりも大きい規定の発熱量に調整して市中に都市ガスとして送出する際に、液化天然ガスの一部を気化し、気化した天然ガスと液化天然ガスとを混合して、予め定める発熱量を有する飽和液を得るように温度を調整し、分留する。分留液は、飽和液になっているので圧力変動によって沸騰して制御が不安定になりやすいけれども、飽和液を液化天然ガスの冷熱で冷却するので、分留液は過冷却状態となり、圧力低下が生じても沸騰しにくく、安定した液面制御などを行うことができる。分留液をポンプで昇圧する際にも、配管への入熱で液が蒸発し、ポンプでキャビテーションが発生しにくくすることができる。
【0013】
また本発明で前記予め定める発熱量は、前記規定の発熱量に一致し、
前記冷却は、熱交換器で行うことを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、規定の発熱量に対応する飽和液の温度で分留液を生成させてから、熱交換器で液化天然ガスからの冷熱で冷却して過冷却状態とするので、規定の発熱量を有する分留液を安定して制御し、キャビテーションを生じないで昇圧することができる。
【0015】
また本発明で前記予め定める発熱量は、前記規定の発熱量よりも大きくし、
前記冷却は、直接混合によって行うことを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、分留液の発熱量を都市ガスとして必要な規定の発熱量よりも大きくするので、分留液中には低カロリー成分が少なくなる。分留液に液化天然ガスを直接混合すると、発熱量は低下するけれども、混合前の分留液の発熱量が規定の発熱量よりも大きくなっているので、混合後に規定の発熱量となるようにすることができる。低温の液化天然ガスを分留液に混合するので、分留液と液化天然ガスとの混合後は過冷却状態となり、取扱いを安定して行い、ポンプなどでキャビテーションが発生しないようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態としての都市ガス製造方法を適用する都市ガス製造設備10の概略的な構成を示す。本実施形態では、分留前のLNGと分留後の分留液とを熱交換して分留液を過冷却状態にすることができるので、圧力変動に対して分留液が沸騰することがなく、安定した液面制御が可能となる。また、配管からの入熱に対しても、分留液の一部が蒸発することなくポンプでキャビテーションが発生しないようにすることができる。
【0018】
都市ガスの原料となるLNGは、LNGタンク11内に貯蔵される。都市ガスとしてLNGを使用するときには、LNGをLNG昇圧ポンプ12で送出に必要な圧力まで昇圧する。LNG昇圧ポンプ12からは、温度が−155℃、圧力が4.9MPaG、発熱量が標準状態で1m3の単位体積当り44MJとなる状態N1で、LNGが製造設備に供給される。N1の状態のLNGの一部は、LNG気化用熱交換器13に供給され、海水ポンプ14から供給される海水と熱交換して気化昇温される。N1の状態のLNGの残りの部分は、分留器15に供給され、分留による熱量調整の対象となる。分留器15に供給されるLNGは、流量調整弁16で流量製整され、温度が−154℃で45t/hの流量の状態N2に調整される。分留器15には、LNG気化用熱交換器13で気化したNGも、流量調整弁17を介して供給される。LNGとNGとを混合した後の温度は、混合比率に応じて変化し、その温度で気液平衡状態となる飽和液が得られる。飽和液の発熱量が都市ガスとしての規定値になるように混合比率を調整する。分留器15では、塔頂15aから低カロリー成分のガスが分離され、塔底15bから所定の発熱量の分留液が分離される。所定の発熱量の分留液は、分留液昇圧ポンプ18で昇圧され、流量調整弁19で流量が調整された後、分留液気化用熱交換器20で昇温気化され、都市ガスとして市中に送出される。LNG気化用熱交換器13で気化したNGは、LPG混合器21でLPGが混合されて発熱量が調整され、分留液気化用熱交換器20から得られる気体とともに、都市ガスとして市中に送出される。
【0019】
本実施形態の都市ガス製造設備10では、分留器15に供給される前で、LNG気化用熱交換器13で気化したNGと混合する前のLNGが有する冷熱を熱交換器22を用いて、分留器15の塔底15bから得られる分留液の冷却のために使用する。また、熱交換器22で過冷却状態となった分留液は、一旦容器23に貯留してから、分留液昇圧ポンプ18で昇圧するようにしている。
【0020】
流量調整弁16でN2の状態に調整されたLNGは、熱交換器22で分留液と熱交換する結果、−147℃の状態N3まで昇温する。N3の状態のLNGと混合するNGは、LNG気化用熱交換器13から常温、たとえば20℃の状態N4で生成され、流量調整弁17によって流量を調整されて、15℃で26t/hの流量の状態N5で、N3の状態のLNGと混合する。混合によって、−95℃の温度で70t/hの流量の状態N6が得られる。この気液混合の液体は、2.65MPaGの圧力である。状態N6の気液混合の液体は、分留器15で気体と分留液とに分離される。塔頂15aからは低カロリー成分が取出され、塔底15bからは標準状態の単位体積1m3当りの総発熱量が46MJとなり、温度が−95℃の状態N7の分留液が、47t/hの流量で得られる。分留器15の塔頂15aからは、標準状態で単位体積1m3当りの総発熱量が約40.2MJとなる状態N8の気体が、流量23t/hで得られる。
【0021】
熱交換器22で、−95℃の状態N7の分留液は状態N2のLNGと熱交換し、LNGの冷熱によって冷却され、−100℃の状態N9となる。分留液は、熱交換器によって過冷却状態となり、容器23内に貯留される。容器23内の液面は、分留液昇圧ポンプ18の出側に設けられる流量調整弁19によって、一定の高さとなるように制御される。容器23から分留液昇圧ポンプ18へ導かれる分留液は、分留液昇圧ポンプ18で圧力が4.2MPaG、温度が−98℃の状態N10に昇圧する。状態N10の液は、分留液気化用熱交換器20に送られ、気化された後、都市ガスとして送出される。
【0022】
図2は、本発明の実施の他の形態としての都市ガス製造方法を適用する製造設備の部分的構成を示す。本実施形態の都市ガス製造方法の対象となる都市ガス製造設備は、図1に示す実施形態の都市ガス製造設備10と大部分は同等であり、分留器15の代りに内部にトレイ24を備える分留器25を用いる点で異なっている。分留器25内の上方には、デミスタ26が設けられ、塔頂25aに抜ける低カロリーのガス中から霧状の液成分を除去するようにしている。このようなデミスタ26は、図1に示す分留器15中にも同様に設けることができる。分留器25中のトレイ24は、分留器25内に貯留される分留液の液面27よりも上方となる位置に設ける。トレイ24には、飽和液が得られ、飽和液を抜出して、図1に示す熱交換器22でLNGと熱交換し、過冷却状態となった液を分留器25の液面27側に戻して、過冷却状態の分留液を貯留し、分留液昇圧ポンプ18に供給する。
【0023】
図3は、本発明の実施のさらに他の形態としての都市ガス製造方法の対象となる都市ガス製造設備30の概略的な構成を示す。本実施形態で図1に示す実施形態の都市ガス製造設備10に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、分留器35を用い、分留液を流量調整弁36を介して供給するLNGと直接混合して過冷却状態にする。LNG昇圧ポンプ12で昇圧された状態N1のLNGは、流量調整弁16を介して分留器35に供給される。このLNGと混合するNGは、LNG気化用熱交換器13で気化したNGの一部を、流量調整弁17で温度が15℃で流量が19t/hとなるように調整した状態N11である。状態N11のNGが混合されるLNGは、−154℃で流量が21t/hの状態N12である。一方、LNG昇圧ポンプ12からの状態N2のLNGは、流量調整弁36で流量調整され、温度が−154℃、流量が30t/h、標準状態で単位体積1m3当りの総発熱量が44MJの状態N13となって分留器35に供給される。状態N11のNGと状態N12のLNGとを混合した後で、温度が−93℃、圧力が2.56MPaG、流量が40t/hの状態N14となる気液混合の液が、分留器35に導入され、気体と分留液とに分離される。分留器35の塔頂35aからは標準状態の単位体積1m3当りで総発熱量が約40MJとなる状態N15の気体が流量20t/hで排出される。分留器35内で分離された標準状態の単位体積1m3当りの総発熱量が47.4MJの飽和の液は、分留器35の下部に溜まる。この液に状態N13のLNGが導入されると、分留液と混合後に、分留器35内の圧力に対して過冷却になるとともに、総発熱量が標準状態の単位体積1m3当り46MJとなる液が生成される。この場合も分留器35内の液としては過冷却となり、安定した液面制御が可能となるとともに、温度約−130℃の状態N16となり、分留液昇圧ポンプ18まで導かれる配管から入熱があっても一部が気化することを防止することができ、分留液昇圧ポンプ18でキャビテーションが生じるのとを防ぐことができる。
【0024】
以上説明したように、本発明によれば、分留器15,25,35中での気液平衡関係を利用して、LNGを低カロリーガスと高カロリー液とに分離する際に、分留した後の液を分留前のLNGによって過冷却状態まで冷却し、圧力変動により低下すると考えられる圧力に対しても安定して液面制御などを行い、また昇圧ポンプでのキャビテーションも防ぐことができる。LNG中から重質成分を分留し増熱用に用いるか、都市ガスとして所定の発熱量を有する成分を直接得るように分留することができるので、LPGの使用量を削減し、都市ガスの原料費のコストダウンを図ることができる。また、分留することによってLNGの使用量が増えるので、LNGの在庫調整にも寄与し、原料購入の弾力化も図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、液化天然ガスを分留して飽和状態の分留液を生成しても、分留液を液化天然ガスの冷熱で冷却してからポンプで昇圧するので、過冷却状態として圧力低下などで沸騰しにくい状態で安定して取扱い、ポンプでキャビテーションなどを発生させないで昇圧することができる。
【0026】
また本発明によれば、液化天然ガスを分留して規定の発熱量に調整した後、液化天然ガスとの熱交換によって過冷却し、安定して取扱えるようにすることができる。
【0027】
また本発明によれば、液化天然ガスを分留して、都市ガスとしての規定の発熱量よりも大きい発熱量が得られる状態にするので、直接液化天然ガスを混合して過冷却状態とするとともに規定の発熱量となるように調整し、安定に取扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての都市ガス製造方法を適用する都市ガス製造設備10の概略的な構成を示す配管系統図である。
【図2】本発明の実施の他の形態として都市ガス製造方法の適用対象となる都市ガス製造設備の部分的な構成を示す配管系統図である。
【図3】本発明の実施のさらに他の形態としての都市ガス製造方法の適用対象となる都市ガス製造設備30の概略的な構成を示す配管系統図である。
【図4】LNG分留設備を備える都市ガス製造設備の概略的な構成を示す配管系統図である。
【符号の説明】
10,30 都市ガス製造設備
11 LNGタンク
12 LNG昇圧ポンプ
13 LNG気化用熱交換器
15,25,35 分留器
15a,25a,35a 塔頂
15b,25b,35b 塔底
16,17,19,36 流量調整弁
18 分留液昇圧ポンプ
20 分留液気化用熱交換器
22 熱交換器
23 容器
24 トレイ
27 液面

Claims (3)

  1. 液化天然ガスを主原料とし、天然ガスの発熱量よりも大きい規定の発熱量に調整して市中に送出する都市ガス製造方法において、
    気化した天然ガスと液化天然ガスを混合し、予め定める発熱量を有する飽和液が得られるように、混合した液体の温度を調整して気液を分留し、
    分留液を液化天然ガスの冷熱で冷却してから、
    ポンプで昇圧することを特徴とする都市ガス製造方法。
  2. 前記予め定める発熱量は、前記規定の発熱量に一致し、
    前記冷却は、熱交換器で行うことを特徴とする請求項1記載の都市ガス製造方法。
  3. 前記予め定める発熱量は、前記規定の発熱量よりも大きくし、
    前記冷却は、直接混合によって行うことを特徴とする請求項1記載の都市ガス製造方法。
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