JP4024849B2 - インフルエンザウイルスのサブユニット複合体 - Google Patents
インフルエンザウイルスのサブユニット複合体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4024849B2 JP4024849B2 JP50588296A JP50588296A JP4024849B2 JP 4024849 B2 JP4024849 B2 JP 4024849B2 JP 50588296 A JP50588296 A JP 50588296A JP 50588296 A JP50588296 A JP 50588296A JP 4024849 B2 JP4024849 B2 JP 4024849B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- influenza
- virus
- total
- complex
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N7/00—Viruses; Bacteriophages; Compositions thereof; Preparation or purification thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/12—Viral antigens
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/12—Viral antigens
- A61K39/145—Orthomyxoviridae, e.g. influenza virus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/385—Haptens or antigens, bound to carriers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
- A61P31/14—Antivirals for RNA viruses
- A61P31/16—Antivirals for RNA viruses for influenza or rhinoviruses
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6031—Proteins
- A61K2039/6037—Bacterial toxins, e.g. diphteria toxoid [DT], tetanus toxoid [TT]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6031—Proteins
- A61K2039/6075—Viral proteins
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/60—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characteristics by the carrier linked to the antigen
- A61K2039/6087—Polysaccharides; Lipopolysaccharides [LPS]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/62—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the link between antigen and carrier
- A61K2039/627—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the link between antigen and carrier characterised by the linker
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N2760/00—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssRNA viruses negative-sense
- C12N2760/00011—Details
- C12N2760/16011—Orthomyxoviridae
- C12N2760/16111—Influenzavirus A, i.e. influenza A virus
- C12N2760/16134—Use of virus or viral component as vaccine, e.g. live-attenuated or inactivated virus, VLP, viral protein
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Virology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は、インフルエンザウイルスの赤血球凝集素(HA)がキャリヤー分子に接合した複合体、ならびにそのような複合体を免疫原性組成物、とりわけヒトに投与するワクチンとして使用することに関する。
発明の背景
生体に投与された全ウイルスワクチンは、ウイルス性抗原に対する抗体を形成することにより免疫応答を起こす。インフルエンザウイルスの場合には、このウイルスに対するウイルス中和抗体の標的はインフルエンザHAタンパク質である。ある市販の全ウイルスワクチンは分断ウイルスワクチンであり、これは不活化ウイルスを界面活性剤で処理して得られるものであり、コノートラボラトリーズ(Connaught Laboratories, Inc.)からフルゾン(FLUZONE)という商標名で販売されている。
ワクチンに関する傾向としては、全ウイルスを材料とするものから離れて、一般的により小さく、十分に確認されている、より精製された材料からなるものへと移行している。インフルエンザHA抗原は単離されているが、特定のサブユニットは免疫原性が弱く、多くの個体に対して十分に高い免疫応答を誘起することができない。
本発明の出願者によって出願され、EP87−310377として公開されているものの中には、HAをジフテリア毒素へ共有結合させたものについて既に記載されている。その中の記載においては、ブロメリン開裂により全ウイルスからHAを除去し、異種二機能性の架橋剤であるマレイミド−N−ヒドロキシ−スクシンイミドエステル型ものも、好ましくはMCS(マレイミド−カプロン酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル)を用いて、得られたHAサブユニットをジフテリア毒素に共有結合した。このHA−D複合体を調製するにあたっては、まずSATA(N−スクシンイミディル−S−アセチルチオ酢酸)で処理することによってHAサブユニットにスルフヒドリル基を導入し、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルがジフテリア毒素(DT)のアミノ基と反応し、次に、マレイミド部位がHA抗原に導入された遊離のスルフヒドリル基と反応してHA分子とDT分子とが結合し、HA−D複合体が形成される。
ヒトに対する有効性試験で得られた結果では、HA−D複合体ワクチンはHAサブユニットワクチン単独よりも高い免疫応答を示したが、全インフルエンザウイルスワクチンと比較すると、HA−D複合体はヒトに対して十分な免疫応答を示さなかった。
発明の概要
このたび、発明者らは、これまでに記載されている複合体(conjugates)よりも免疫原としての効果が高いHA複合体、およびその他のウイルスのサブユニットタンパク質の複合体を調製する新規な方法を開発した。本発明においては、これまでに記載されていた方法と異なる方法で全ウイルスからHAサブユニットを分離し、このことにより、より良い結果が得られる。
本発明は、HAタンパク質の免疫的に重要な部位を無傷(インタクト)のまま残すような方法を開示するものである。これまでに行われていた方法−これはブロメリン開裂と呼ばれ、複合体形成過程においてアミノ基の誘導体化を伴うものである−においてはそのような部位の変性を行うため、全インフルエンザワクチンと比較すると有効性が大きく劣るといった結果を招いた。
すなわち、本発明のひとつの目的は、インフルエンザウイルスのHAタンパク質の複合体を形成する方法を提供することにある。該方法の第一の工程は、界面活性剤抽出により、インフルエンザウイルスから全HAタンパク質を分離することである。従来の方法においては、ブロメリンによりHAタンパク質を該ウイルスから切り出していた。本発明で使用している界面活性剤による抽出法の効果としては、分離されたHAタンパク質内にトランスメンブレンとエンドドメインとが含まれていることであり、ブロメリン開裂の場合には、これらの部分はウイルス材料の方に残っていた。ウイルスからHAタンパク質を抽出する以外に、HAタンパク質を組換えによって作成し、次の工程に供することもできる。
次に、分離したHAタンパク質をヒドロキシルアミンまたはその他の適切な化学物質で処理し、エンドドメイン内のチオエステル基を転換することにより、エンドドメイン内に反応性に富むスルフヒドリル基を生成する。従来の方法においては、硫化により、ブロメリン開裂したサブユニットにスルフヒドリル基を導入していた。2つの異なる抽出方法により得られたHAサブユニット内のこの違いが、特性が異なっていることの原因だと考えられる。
得られた遊離のスルフヒドリル基を有するHAタンパク質を、HAタンパク質に対して有効な免疫応答を示すことができるキャリヤー分子に架橋する。そのような架橋が、ビスマレイミド架橋剤を用いて該HAタンパク質自身に対して行われるか、またはマレイミド変性ジフテリア毒素、破傷風毒素、もしくはインフルエンザNPタンパク質に対して行うことにより、複合体を形成することができる。得られたHA複合体をインフルエンザに対するワクチンとして製剤化することができる。
発明の詳細な説明
上述のように、本発明は、複合体化により、インフルエンザウイルスHAタンパク質に対する有効な免疫応答を得ることに関する。本発明の方法において重要な点は、インフルエンザウイルスから全HAタンパク質を抽出、もしくは組換えにより形成し、複合化する際に、免疫学的に重要な部位をすべてHAタンパク質にインタクトのまま残していることである。本発明は、A型インフルエンザおよびB型インフルエンザを含むインフルエンザのさまざまな株からのHAタンパク質の分離に応用することが可能である。
HAタンパク質に関して、本発明で得られた成功は、全ウイルスから単離され、または組換え過程によって形成されたその他の免疫原性の弱いタンパク質であって、エンドドメインに遊離のスルフヒドリル基が生じているようなタンパク質に対してもこの手法が応用可能であることを示唆している。本発明の手法を用いることができるその他の免疫原性の弱いタンパク質としては、ラクロッスウイルスのG1およびG2タンパク質(明細書の最後に掲載されている参考文献リスト内の参考文献1)、マウス肝炎ウイルスのE2タンパク質(参考文献2)、1型単純ヘルペスウイルスのgEタンパク質(参考文献3)、ニューカッスル病ウイルスのFタンパク質およびHNタンパク質(参考文献4)、ラウス家禽肉腫ウイルスのgp35タンパク質(参考文献5)、腹腔小胞ウイルスのタンパク質G(参考文献6)、牛痘ウイルスのP37タンパク質(参考文献7)、シンドビスウイルスのE1タンパク質およびE2タンパク質(参考文献8)、H−ラスタンパク質(参考文献9)、インフルエンザM2タンパク質(参考文献11)およびヒトトランスフェリンレセプター(参考文献10)が挙げられる。従って、本発明は広い観点からみると、細胞性材料からの抽出あるいは組換え手法によって、細胞性材料に関連するタンパク質の複合体を形成する方法であって、末端部位に少なくともひとつのチオエステル基を有するタンパク質を細胞性材料から分離し、分離したタンパク質を処理することにより、少なくともひとつのチオエステル基から少なくともひとつの遊離のスルフヒドリル基を形成し、さらに、少なくともひとつの遊離のスルフヒドリル基の結合を介して、スルフヒドリル基を有するタンパク質をキャリヤー分子に架橋することを含む方法を提供するものである。
本発明の手法は、以後、HAタンパク質に関して記載しているが、同様の手法は、他のタンパク質についてそれらの複合体を形成する場合にも用いることができることに留意されたい。
複合体形成の第一段階は、変性を起こさない条件下でインフルエンザウイルスから全HAタンパク質を単離することである。そのような方法には、オクチル−β−グルコシド、コリン酸ナトリウム、またはその他の非変性界面活性剤を用いた界面活性剤抽出が含まれる。別の方法としては、適切な発現系を用いて発現を行うことにより、組換えによってHAタンパク質を形成することもできる。
界面活性剤を用いて全HAタンパク質を抽出、または組換え手法によりHAタンパク質の形成を行った後、HAタンパク質をヒドロキシルアミン、チオール還元剤で処理することにより、または酸加水分解もしくはアルカリ加水分解により、タンパク質のエンドドメイン内に遊離のスルフヒドリル基を形成するか、あるいはエンドドメイン内のチオエステル結合を解離することにより遊離のスルフヒドリル基を形成する。
次に、遊離のスルフヒドリル基を有するHAタンパク質を、遊離のスルフヒドリル基による化学結合を介して他の分子に結合する。そのような結合は、次式で表されるような適切なビスマレイミド化合物を利用することにより、HAタンパク質自身への結合を経由しているものと考えられる:
ここで、Rはヘキサンなどの炭化水素ラジカルである。
別の方法としては、HAタンパク質の結合は、ジフテリア毒素、破傷風毒素、もしくはインフルエンザ(NP)タンパク質などのマレイミド変性キャリヤータンパク質に対して、またはアルギニン酸、デキストラン、もしくはポリエチレングリコールなどの炭水化物に対して行うことができる。そのようなマレイミド変性キャリヤー分子は、上述の従来技術に記載されているように、キャリヤー分子をマレイミド−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル型の異種二機能性の架橋剤に反応させることにより形成することができる。
そのような化合物は次のような構造式で表される:
ここでRは任意の適切な酸残基であり、また、必要に応じて置換されたフェニレン基、炭素数1〜12、好ましくは炭素数5〜12のシクロアルケン基またはアルキレン基を含むことがある。そのような二機能性エステルの例としては、マレイミド−カプロイック−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MCS)、マレイミド−ベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、マレイミド−ベンゾイル−スルフォスクシンイミドエステル(スルフォ−MBS)、スクシンイミディル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)、スクシンイミディル−4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート(SMPP)、スルフォスクシンイミディル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(スルフォ−SMCC)およびスルフォスクシンイミディル−4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート(スルフォ−SMPP)がある。
N−ヒドロキシ−スクシンイミドエステル部位はキャリヤータンパク質のアミン基と反応してマレイミド部位をフリーにし、抗原のスルフヒドリル基と反応して架橋材料を形成する。
このようにして形成された複合体分子を精製し、ワクチン材料としての免疫原性組成物に用い、宿主に投与した際にHAタンパク質に対する免疫応答を誘起するが、その強さはHA単独よりも強く、いくつかの例においては市販の分断インフルエンザワクチンによる応答を越えている。
そのような複合体分子を含む免疫原性組成物は、液体溶液またはエマルジョンなどの注射可能な形態に調製することができる。複合体分子は、それらと適合性のある生体許容性のキャリヤーと混合することができる。これらのキャリヤーとしては、水、生理食塩水、デキストラン、グリセロール、エタノールおよびそれらの組み合わせが挙げられる。組成物にはさらに、湿潤剤もしくは乳化剤、またはpH調整剤などの補助剤を含んでいてもよい。ワクチンは皮下もしくは筋肉内注射によって投与することができ、または粘膜表面において免疫応答を誘起するような方法で投与することができる。
該免疫原性組成物は、製剤として適合できるような方法で、治療上有効、防御的、または免疫原性を有するような量で投与する。投与する複合体の量は、免疫を与える対象に依存しており、この中には、該対象の免疫系が抗体を合成する能力、さらに、必要に応じて細胞性免疫を産生する能力も考慮される。投与する複合体の正確な量は、医療従事者の判断にゆだねられている。しかしながら、好ましい投与量の範囲は同業者によって容易に決定でき、それはμgからmgのオーダーである。好ましい初回投与および追加投与の方式における投与量もさまざまであるが、初回投与後数回に分けて投与を行うこともできる。ワクチンの投与量は、投与経路にも依存しており、また、対象の大きさもよっても異なる。
本明細書に開示している新規な複合体からなる免疫原性組成物は、抗原特異的な抗体を産生するのに有用であり、この抗体は、イムノアッセイにおいて該抗原を特異的に同定するのに役立つ。そのようなイムノアッセイとしては、エンザイムイムノアッセイ(ELISA)、RIAおよびその他の当業者に知られている非酵素性抗体結合アッセイなどが含まれる。
実施例
実施例1
本実施例は、インフルエンザウイルスサブユニットの調製について記述する。
インフルエンザウイルス(A/台湾型およびA/北京型)を遠心分離により沈澱させ、上清を除去し、この沈澱を少量のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に再懸濁した。10重量%の界面活性剤、オクチル−β−グルコシドを含有するPBSを加え、界面活性剤の最終濃度を2重量%とした。材料を穏やかに混合し、37℃で1時間インキュベートした。ウイルスのコアおよび組織片は遠心分離により除去した。遠心分離により得られた上清には、界面活性剤抽出によってウイルスから分離されたHAサブユニットが含まれていた。
実施例2
本実施例は、HA−BMH:HA複合体の調製について記述する。
実施例1の記載に従って調製した界面活性剤抽出HAに、次に、5MのヒドロキシルアミンとpH7.2の2mMのEDTAとを4:1の割合で混合し、HA分子内に末端スルフヒドリル基を生成した。3倍モル量以上のビスマレイミドヘキサン(BMH、ジメチルスルフォキシドに溶解して5mg/mlとしたもの)をHA単体に加えた。反応は、室温で30分インキュベートして行った。次に、BMH変性HAを過量のヒドロキシルアミン処理HAと混合した。A/台湾型のHAを用いて材料を調製し、このときのBMH変性HAに対する非変性HAの比は1:2、1:4、1:8、および1:16とした。A/北京型のHAを用いて材料を調製した場合の比は、1:2、1:4および1:8とした。これらの反応は、室温で数時間インキュベートして行った。最終生成物は、分子量300,000を基準として分離する膜を用いた限外ろ過により精製した。
実施例3
本実施例は、HA−キャリヤー抗原複合体の調製について記述する。
まずはじめに、スルフォ−SMCCを用いてキャリヤー抗原を変性した。キャリヤータンパク質の濃度は、マイクロ−BCAタンパク質分析を用いて測定した。これは、pH7.3のリン酸緩衝生理食塩水中の毒素キャリヤータンパク質を15倍モル量以上のスルフォ−SMCCと室温下で2時間インキュベートして行った。NPタンパク質は、1モルの塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝生理食塩水中において25倍モル量以上のスルフォ−SMCCと室温下で2時間インキュベートした。アルギニン酸は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドの存在下、pH5において、アジピン酸ジヒドラジドを用いて室温下で120分間インキュベートすることにより変性した。アジピン酸による変性に続いて、この材料をリン酸緩衝生理食塩水に対して透析し、未反応のヒドラジドを除去した。ヒドラジド変性アルギニン酸は、pH7.3のリン酸緩衝生理食塩水中、2倍モル量以上のスルフォ−SMCCと室温下で270分インキュベートした。
未反応のスルフォ−SMCC架橋剤は、急速脱塩カラム(ファルマシアLKBバイオテクノロジー(Pharmacia LKB Biotechnology)社製、米国、ニュージャージー州(New Jersey)、ピスカタウェイ(Piscataway))を用いてゲルろ過を行うことにより除去した。変性キャリヤー中のマレイミド含量は、5’5−ジチオ−ビス−(2−ニトロ安息香酸)を用いて測定した。次に、遊離のスルフヒドリル基1個につきマレイミド基1個の割合で、実施例2に記載しているように調製したヒドロキシルアミン処理HAに変性キャリヤーを結合した。架橋反応および複合体形成した材料の精製は実施例2の記載に従って行った。
実施例4
本実施例は、ある複合体(A/台湾型を使用)に対してマウスにおいて得られた免疫応答に関して記述する。
A/台湾型のHA−BMH:HA複合体およびHA−カルボヒドレート複合体について、マウスを用いて免疫原性および有効性を調べた。マウスに0週および3週目に免疫し、5週目に採血または生きているA/台湾型ウイルスをチャレンジした。HA−HA複合体およびHA−カルボヒドレート複合体をさまざまなワクチン投与量において市販の分断インフルエンザワクチン(フルゾン(Fluzone))およびプラセボと比較した。得られた結果を次の表Iに示している:
このデータからわかるように、BMHを用いて作成した自己複合体はマウスの肺においてウイルスの複製を阻止することができ、従来型のワクチンよりも高い抗体価が得られた。
実施例5
本実施例は、その他の複合体(A/台湾型を使用)に対するマウスの免疫応答について記述する。
DT、TTおよびNPとHAとの複合体についてもマウスにおける免疫原性および有効性を実施例4と同様のプロトコールに従って調べ、市販の分断インフルエンザワクチン(フルゾン(Fluzone))およびプラセボ(PBS)と比較した。得られた結果を次の表IIに示している:
このデータからわかるように、毒素複合体はマウスの肺中でウイルスの複製を阻止することができる。複製の阻止という点に関しては、破傷風毒素複合体がわずかに優れている。
実施例6
本実施例は、ある複合体(A/台湾型を使用)に対してモルモットにおいて得られた免疫応答に関して記述する。
モルモットにおける抗体アッセイでは、マウスについて行った実施例4および5に示されている結果とは異なる結果が得られた。本実施例においては、モルモットを0週目に免疫し、2週目および4週目に追加免疫を行った。5週目および7週目に採血し、試験を行った。
自己複合体および破傷風毒素複合体ともに全細胞ワクチンと同程度の結果を示した。ジフテリア毒素複合体は極めて高い抗体価を示した。NPタンパク質との複合体は低い抗体応答しか示さなかったが、試験期間中を通して応答が上昇し続け、試験終了時には極めて高い抗体応答を示した。得られた結果を表IIIに示す:
実施例7
実施例1および2に記載した方法でA/北京型のHA−BMH:HA複合体を調製し、実施例4の記載に従って試験を行った。得られた結果はA/台湾型でのものと類似しており、次の表IVに示す:
開示のまとめ
本開示をまとめると、本発明は、インフルエンザウイルスからHAタンパク質を分離し、複合体化して、HAタンパク質に対する有効な免疫応答を得るための新規な方法に関する。本方法の各種の変形も本発明の範ちゅうに含まれる。
Claims (9)
- インフルエンザAウイルスの赤血球凝集素(HA)タンパク質の複合体を形成する方法であって、
最終濃度約2質量%で非変性界面活性剤を用いて37℃で1時間インフルエンザAウイルスから全HAタンパク質を抽出する工程を含む方法によって、インフルエンザAウイルスからトランスメンブレンおよびエンドドメインを含む全HAタンパク質を単離し、
前記全HAタンパク質を処理してタンパク質のエンドドメイン内に遊離のスルフヒドリル基を形成し、さらに、
前記遊離のスルフヒドリル基を介して、前記HAタンパク質に結合することによって該HAタンパク質に対する免疫応答を高めることができるキャリヤー分子に、スルフヒドリル基含有HAタンパク質を架橋結合させる、工程を含むことを特徴とする方法。 - 前記非変性界面活性剤抽出において、オクチル−β−グルコシドまたはコリン酸ナトリウムを用いることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
- 単離された全HAタンパク質を処理して遊離のスルフヒドリル基を形成する際に、ヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
- 前記キャリヤー分子が、架橋剤分子を介して前記全HAタンパク質に結合する遊離のスルフヒドリル基を有する全HAタンパク質を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
- 前記架橋剤分子がビスマレイミド化合物であることを特徴とする請求の範囲第4項記載の方法。
- 前記キャリヤー分子が、異種二機能性架橋剤分子を介して前記全HAタンパク質に結合するキャリヤータンパク質または炭水化物を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
- 前記キャリヤータンパク質または炭水化物が、ジフテリア毒素、破傷風毒素またはインフルエンザNPタンパク質を含むことを特徴とする請求の範囲第6項記載の方法。
- 前記異種二機能性架橋剤がマレイミド−N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを含むことを特徴とする請求の範囲第7項記載の方法。
- 前記複合体がワクチンとして製剤化されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US280,463 | 1994-07-26 | ||
US08/280,463 US5612037A (en) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | Influenza virus subunit conjugates |
PCT/US1995/009235 WO1996003145A1 (en) | 1994-07-26 | 1995-07-20 | Influenza virus subunit conjugates |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10503494A JPH10503494A (ja) | 1998-03-31 |
JP4024849B2 true JP4024849B2 (ja) | 2007-12-19 |
Family
ID=23073201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50588296A Expired - Fee Related JP4024849B2 (ja) | 1994-07-26 | 1995-07-20 | インフルエンザウイルスのサブユニット複合体 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5612037A (ja) |
EP (1) | EP0810876B1 (ja) |
JP (1) | JP4024849B2 (ja) |
AT (1) | ATE394120T1 (ja) |
AU (1) | AU707143B2 (ja) |
CA (1) | CA2194183A1 (ja) |
DE (1) | DE69535750D1 (ja) |
FI (1) | FI970277A0 (ja) |
IL (1) | IL114666A (ja) |
NO (1) | NO319525B1 (ja) |
WO (1) | WO1996003145A1 (ja) |
ZA (1) | ZA955945B (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000035481A2 (en) | 1998-12-17 | 2000-06-22 | Connaught Laboratories Limited | Multivalent immunogenic composition containing rsv subunit composition and influenza virus preparation |
US8106098B2 (en) * | 1999-08-09 | 2012-01-31 | The General Hospital Corporation | Protein conjugates with a water-soluble biocompatible, biodegradable polymer |
WO2002026252A1 (fr) * | 2000-08-10 | 2002-04-04 | Tsinghua University | Vaccin contre le virus de la grippe et son procede de preparation |
US7838619B2 (en) * | 2002-01-14 | 2010-11-23 | The General Hospital Corporation | Biodegradable polyketal polymers and methods for their formation and use |
JP4800614B2 (ja) * | 2002-07-19 | 2011-10-26 | ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション | オキシム結合体、およびそれらの形成および使用のための方法 |
RU2005131016A (ru) * | 2003-03-07 | 2006-06-10 | Мерк энд Ко., Инк. (US) | Вакцина вируса гриппа |
DE602004032553D1 (de) | 2003-09-05 | 2011-06-16 | Gen Hospital Corp | Polyacetal-arzneimittelkonjugate als freisetzungssystem |
US20060190188A1 (en) * | 2005-01-25 | 2006-08-24 | Nauta Jozef J | Methods and systems for determining lot consistency |
CA2552596A1 (en) * | 2005-08-09 | 2007-02-09 | Solvay Pharmaceuticals B.V. | Methods and systems for determining mid-value titers |
ES2534332T3 (es) * | 2006-03-07 | 2015-04-21 | Vaxinnate Corporation | Composiciones que incluyen hemaglutinina, métodos de preparación y métodos de uso de las mismas |
EP2772267B1 (en) * | 2007-08-27 | 2016-04-27 | Longhorn Vaccines and Diagnostics, LLC | Immunogenic compositions and methods |
US10004799B2 (en) | 2007-08-27 | 2018-06-26 | Longhorn Vaccines And Diagnostics, Llc | Composite antigenic sequences and vaccines |
WO2009128950A2 (en) * | 2008-04-18 | 2009-10-22 | Vaxinnate Corporation | Deletion mutants of flagellin and methods of use |
KR20110102420A (ko) * | 2008-12-10 | 2011-09-16 | 메르사나 테라퓨틱스, 인코포레이티드 | 생분해성 및 생체적합성 캄토테신-중합체 접합체의 약학 제제 |
WO2010144797A2 (en) | 2009-06-12 | 2010-12-16 | Vaccine Technologies, Incorporated | Influenza vaccines with enhanced immunogenicity and uses thereof |
US20130115237A1 (en) | 2010-06-09 | 2013-05-09 | Vaccine Technologies, Incorporated | Therapeutic immunization in hiv infected subjects to augment antiretroviral treatment |
US8932598B2 (en) | 2012-08-28 | 2015-01-13 | Vaxinnate Corporation | Fusion proteins and methods of use |
KR102094727B1 (ko) | 2012-10-05 | 2020-03-30 | 덴카 세이켄 가부시키가이샤 | 인플루엔자 바이러스의 헤마글루티닌 측정 방법 |
JP6426103B2 (ja) * | 2013-10-15 | 2018-11-21 | 国立大学法人 東京大学 | c−Metタンパク質アゴニスト |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4762913A (en) * | 1973-05-07 | 1988-08-09 | The Ohio State University | Antigenic modification of polypeptides |
EP0270295A3 (en) * | 1986-12-03 | 1989-08-02 | Connaught Laboratories Limited | Conjugate vaccine |
US5354554A (en) * | 1989-02-10 | 1994-10-11 | Celltech Limited | Crosslinked antibodies and processes for their preparation |
NZ240369A (en) * | 1990-10-30 | 1993-09-27 | Daiichi Seiyaku Co | Muramyl dipeptide derivatives and vaccine compositions |
-
1994
- 1994-07-26 US US08/280,463 patent/US5612037A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-07-17 ZA ZA955945A patent/ZA955945B/xx unknown
- 1995-07-19 IL IL11466695A patent/IL114666A/xx active IP Right Revival
- 1995-07-20 CA CA002194183A patent/CA2194183A1/en not_active Abandoned
- 1995-07-20 WO PCT/US1995/009235 patent/WO1996003145A1/en active Application Filing
- 1995-07-20 AU AU32342/95A patent/AU707143B2/en not_active Ceased
- 1995-07-20 AT AT95928672T patent/ATE394120T1/de not_active IP Right Cessation
- 1995-07-20 DE DE69535750T patent/DE69535750D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-07-20 EP EP95928672A patent/EP0810876B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-07-20 JP JP50588296A patent/JP4024849B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-09 NO NO19970080A patent/NO319525B1/no not_active IP Right Cessation
- 1997-01-23 FI FI970277A patent/FI970277A0/fi unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
NO970080D0 (no) | 1997-01-09 |
EP0810876B1 (en) | 2008-05-07 |
EP0810876A1 (en) | 1997-12-10 |
ZA955945B (en) | 1996-02-21 |
FI970277A (fi) | 1997-01-23 |
JPH10503494A (ja) | 1998-03-31 |
US5612037A (en) | 1997-03-18 |
NO970080L (no) | 1997-01-09 |
FI970277A0 (fi) | 1997-01-23 |
EP0810876A4 (en) | 2002-10-23 |
ATE394120T1 (de) | 2008-05-15 |
CA2194183A1 (en) | 1996-02-08 |
IL114666A (en) | 1999-12-22 |
NO319525B1 (no) | 2005-08-22 |
DE69535750D1 (de) | 2008-06-19 |
IL114666A0 (en) | 1995-11-27 |
WO1996003145A1 (en) | 1996-02-08 |
AU3234295A (en) | 1996-02-22 |
AU707143B2 (en) | 1999-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4024849B2 (ja) | インフルエンザウイルスのサブユニット複合体 | |
EP0180564B1 (en) | Immunogenic complex, a method for producing the same, and the use thereof as an immune stimulant, vaccines and reagents | |
DE68917126T2 (de) | T-zellen-epitope als träger für einen konjugierten impfstoff. | |
EP0006916B1 (en) | Immunological preparations incorporating mhc antigens and their production | |
EP0245078B1 (en) | Enhancement of antigen immunogenicity | |
EP0191536B1 (en) | Synthetic immunogen | |
JPH0347253B2 (ja) | ||
EP1015027B1 (en) | Process for preparing conjugate vaccines including free protein | |
JPH11510507A (ja) | 細胞由来の抗原提示小胞 | |
JPH0825900B2 (ja) | 細菌由来中性多糖類と免疫原性タン白との安定な、共有結合された多糖―タンパク質結合体、該結合体の製造方法並びに該結合体を含む医薬組成物 | |
NZ220027A (en) | Antigens or haptens coupled to escherichia coli outer membrane proteins for enhancement of immune response | |
CA1206094A (en) | Synthetic antigenic composition and process for making same | |
JPH10504524A (ja) | 合成ワクチンの開発に好適な免疫学的構築物において担体として使用されるペプチド類 | |
US20090214598A1 (en) | Monovalent and polyvalent synthetic polysaccharide antigens for immunological intervention in disease | |
JPH05506234A (ja) | ワクチン組成物 | |
JPS63215638A (ja) | 接合体 | |
JPH07116055B2 (ja) | 合成ワクチン | |
WO1999036088A1 (en) | RECOMBINANT CtB-BASED VACCINES | |
CA1327523C (en) | Antigen immunogenicity | |
JPH0222300A (ja) | 免疫原性接合体およびその製法ならびに免疫を生ぜしめる方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20060118 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20060306 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20060829 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20061016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070918 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071004 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |