JP4024074B2 - 管状部材埋設方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道管、ガス管、通信ケーブル等が配設される埋設管等の管状部材を、道路や鉄道等の地下領域(地中)に敷設する方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路や鉄道または河川等を横断して水道管、ガス管、通信ケーブル等の延長・設置工事を行う場合に、道路、鉄道の交通制限あるいは河川の堰きとめを行うことは困難である。
そのため、水道管、ガス管、通信ケーブル等が配設される埋設管等の管状部材を、道路や鉄道あるいは河川を横断する様に、(道路や鉄道あるいは河川等の)地下領域に埋設する必要がある。
【0003】
道路や鉄道あるいは河川を横断する様に管状部材を埋設する場合には、従来、当該道路や鉄道あるいは河川の両側に発進立坑と到達立坑をそれぞれ掘削し、発進立坑と到達立坑とを連通する様に水平方向にトンネルを掘削していた。
【0004】
しかし、家屋が密集している市街地では、当該道路や鉄道あるいは河川の両側に発進立坑と到達立坑を掘削するための土地の確保が困難で、特に発進立坑は推進機を入れるために大きな立坑が必要で、そのためのコスト負担や長工期が問題であった。
【0005】
ここで、可撓性を有するロッドを用いて、湾曲した掘削孔を削孔する技術、所謂「曲がりボーリング」(或いは「自在ボーリング」:本明細書においては「曲がりボーリング」なる名詞を用いる)なる技術が存在する。係る技術を用いれば、可撓性を有するガイドロッドにより地中を湾曲状に掘削して、地上の任意の2地点を連通することが可能である。
そして、曲がりボーリングを使用すれば、施工困難な土地に発進立坑、到達立坑を掘削する必要が無くなる。
【0006】
この様に、曲がりボーリングは有用な技術ではあるが、次のような問題が存在する。
第1に、通常の曲がりボーリングのボーリング孔よりも、大径の孔が必要なガス管や水道管を、道路下等に埋設するために、当該ボーリング孔を拡径する必要がある。
【0007】
第2に、曲がりボーリングで掘削された比較的小径の掘削孔と、その後に拡径された比較的大径の掘削孔とを、地山の崩落、土圧に対して保持しなければならない。曲がりボーリングで掘削孔を掘削しても、道路下の地下領域では車両等の通行重量物により、鉄道下の地下領域では鉄道車両により、絶えず土圧が生じるため、当該掘削孔は直ちに崩落してしまう可能性が高いからである。
曲がりボーリングで掘削された掘削孔を拡径した後の拡径孔についても、地山の崩落、土圧に対して保持しなければならない点で、同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、曲がりボーリングにより道路や鉄道および河川部等の地下領域を横断する様に掘削した際に、当該掘削孔(ボーリング孔)を、水道管、ガス管、通信ケーブル等が配設可能な程度まで拡径することが出来て、しかも、曲がりボーリングにより掘削された掘削孔を土圧による崩落から保護することが出来る様な管状部材埋設方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の管状部材埋設方法によれば、可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、可撓性を有するロッドの先端に膨張可能で且つ収縮状態にある中空管状部材を接続し、可撓性を有するロッドを発進側へ引き込むことにより前記先導孔内に前記中空管状部材を挿入する収縮管配置工程とを有し、その中空管状部材は複数の部材を接続して構成されており、そして高圧流体を前記中空管状部材内に供給して周囲の土壌を圧縮しつつ前記中空管状部材を膨張させる高圧流体供給工程と、その高圧液体供給後に膨張していない部材間の継目領域を膨張させる工程とを有している。
【0010】
また本発明の管状部材埋設方法によれば、可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、可撓性を有するロッド、該ロッドの先端に接続された拡径ビット及び該拡径ビットに接続された膨張可能で且つ収縮状態にある中空管状部材を引っ張ることにより、先導孔を拡径し且つ拡径された先導孔に前記中空管状部材を挿入する工程とを有し、その中空管状部材は複数の部材を接続して構成されており、高圧流体を前記中空管状部材内に供給して周囲の土壌を圧縮しつつ前記中空管状部材を膨張させる高圧流体供給工程と、高圧流体供給後、膨張していない部材間の継目領域を膨張させる工程とを有している。
【0011】
係る構成を具備する本発明の管状部材埋設方法によれば、膨張した中空管状部材は水道管、ガス管、通信ケーブル等が配設可能な程度まで拡径されている。また、曲がりボーリングにより掘削された掘削孔(先導孔)が道路下や鉄道下等であっても、膨張した中空管状部材が補強ライナと同様に作用するので、先導孔の拡径前後にかかわらず土圧による崩落から保護することが出来る。
【0012】
上述した本発明の管状部材埋設方法は、特に中空管状部材としてメタルチューブを用いた場合には、メタルチューブの可撓性に起因して、(障害物が存在する場合や、立孔が1つしか掘れない場合等の様に)先導孔経路の曲率半径が小さい場合に、特に有効である。
【0022】
そして本発明の管状部材埋設方法によれば、可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、長手方向に収縮可能で且つ長手方向に収縮した際に半径方向外方へ膨張する様に構成されており且つ振動手段を設けた中空管状部材を前記先導孔に配置する中空管状部材配置工程と、振動手段により中空管状部材を振動しつつ長手方向に収縮させ、以って中空管状部材を半径方向外方へ膨張させる管状部材拡径工程とを有している。
【0023】
係る構成を具備する本発明によれば、掘削孔拡径時に、地山に振動を加えれば、見掛けの柔軟度が増加する。
前記中空管状部材を蛇腹状に形成し長手方向寸法を収縮して半径方向寸法を増大して拡径する際に、当該蛇腹に振動素子を設けて、地山を振動して、拡径し易くする。
しかも、振動を負荷された周囲は、空隙が埋まって、地盤が締まる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1〜図6は、第1実施形態を示している。
道路や鉄道または河川等の施設Rの横断を、施設Rの直下地盤Gを湾曲掘削してその掘削孔に水道、ガス管等を保護する中空管状部材のメタルチューブ6Aを埋設させる方法を示している。
【0025】
図1において、施設Rから適宜の距離をおいた地上GLの掘削発進点P1と到達点P2を設け、発進点P1の近傍に曲がりボーリング機械1を配置した準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が、先導孔掘削工程である。
【0026】
次に、図2で示す様に、ガイドロッド2の先端部2aに設けた牽引用継手4によって収縮状態のメタルチューブ6を把持接続し連結状態にして、前記工程によって掘削した先導孔3内に、到達点P2側から引込み配置する。符号sは、メタルチューブ6の単体長さを示している。
【0027】
図3および図4は、本工事に使用する加圧によって膨張するメタルチューブ6を示している。図3は、メタルチューブ6の収縮状態を示していて、前記図2に示すメタルチューブ6の引込み時の形状である。図示の例では管厚tのメタルチューブ6は、内隙6aを包むようにC字状に屈曲して外径dに収縮している。
図4は、メタルチューブ6が、内隙6aに供給された高圧流体によって内隙6b、外径Dの円筒状に膨張した状態を示している。
【0028】
図5は、収縮状態のメタルチューブ6が先導孔3の全長にわたって配置された状態を示している。符号10は、高圧流体Qhの供給装置である。
図2および図5の工程が、収縮管配置工程である。
【0029】
図6では、先導孔3に引込み配置されたメタルチューブ6を高圧流体(高圧水、高圧エア、その他の加圧された流体)Qhによって膨張させる。この高圧流体Qhの供給による内隙6aへの加圧によって、メタルチューブ6の外径周囲の地盤Gが圧縮されて膨張状態のメタルチューブ6Aになる。この工程が高圧流体供給工程である。
【0030】
メタルチューブ6Aは上記のようにして施工されており、メタルチューブ6Aの内部は、メタルチューブ6Aが膨張し、且つ、裏込め材Cgが固化しているので、施設Rからの荷重と土圧による土壌の崩落から、補強ライナを設けているのと同様に保護されており、安定している。そのため、水道管、ガス管、通信ケーブル等が安全に配設される。
この第1実施形態は、障害物の存在により発進立坑及び到達立坑を掘削できない場合等で経路の曲率半径が小さい場合に特に有効である。
【0031】
図7〜図16は、上述した第1実施形態において、高圧流体供給後も膨張しない領域を膨張させるための各種態様を示している。
【0032】
図7〜図9は、メタルチューブ6Aの継目領域である接続部7jが未膨張状態にある場合の接続部7jの膨張方法の1例を示す。
【0033】
図7を参照して、それぞれ膨張して拡径した前後のメタルチューブ6A、6Aの未膨張接続部7jと、その接続部7jの拡径に要するパッカ14を示している。
図7において左側後部の接続端7aと、右側前部の接続端7bとが未膨張で接続されている。この前後両端部7a、7bで形成される接続部7jの内部に圧力供給ライン13に連通されたパッカ14を縮小状態で配置する。
【0034】
図8を参照して、前記縮小状態のパッカ14に加圧し、膨張させて接続部7jを膨張、拡径させる。この接続部7jの膨張、拡径によって前後のメタルチューブ6A、6Aが一体となり、地盤Gからの土砂や地下水の侵入等を防ぐことができる。
【0035】
図9を参照して、前記のようにして膨張したパッカ14を減圧縮小させて、別の未膨張接続部7jに移動させる、または撤収させる。
【0036】
図10〜図12は、前後の膨張したメタルチューブ6A、6Aの継目領域である未膨張接続部7jを拡径させる別の方法を示している。
【0037】
図10では、左側後部の接続端7aと、右側前部の接続端7bとで構成する接続部7jが未膨張で接続されている。
【0038】
図11を参照して、接続端7aの前部と、接続端7bの後部のそれぞれに、図においては各2ケのパッカ15を配置して膨張させる。接続部7jを挟んだパッカ15の配置と膨張によって、接続部7j内部に気密室18を形成させる。
その気密室18に、外部の高圧源に連通する高圧供給管17を片側のパッカ15、15の間を通して配置させる。
【0039】
そして図12で示す様に、上記高圧供給管17から気密室18に高圧流体Qjを供給して接続部7jを膨張、拡径させる。
上記のようにして、各接続部7jにパッカ15による気密室18の形成をし、高圧流体Qjを供給して接続部7jの拡径をする。
【0040】
図13〜図16は、メカ式拡径ロボットによって前後の膨張したメタルチューブ6A、6Aの継目領域である未膨張接続部7jを拡径させる方法を示している。
【0041】
図13では拡径ロボット20の正面を、図14に側面を示している。図13、図14において、拡径ロボット20は、ドラム状の本体21に、ストロークrで半径方向に伸縮する複数の拡径翼24がピストン23を介し装着され、前後方向に移動するための駆動輪22aを備えた走行部22が装着されている。本体21はライン20Lによって外部の動力源と制御装置に連通されている。
【0042】
このロボットにより未膨張接続部7jを拡径させるには、先ず、図15で示す様に、未膨張部7j内に拡径翼24を収縮させた前記拡径ロボット20を配置する。
【0043】
次に、図16で示す様に、拡径翼24をピストン23によって伸張させ、接続部7jを拡径させる。
この方式では、拡径ロボット20がリモコン操作で自走して接続部7jに位置するので、作業が容易である。
【0044】
図17〜図20は、上述した第1実施形態の変形例を示している。換言すれば、図17〜図20は、先導孔3に配置されたメタルチューブをパッカで拡径させる態様を示している。
【0045】
図17において、先導孔3内に図18に示す収縮状態のメタルチューブ6Bを配置する。収縮状態のメタルチューブ6Bは、厚さt1の板材で空隙Asを囲むC字状に形成され、空隙As内に細長いパッカ14Aが内包されていて、パッカ14Aの膨張によって拡径するよう形成されている。
【0046】
図19で示す様に、先導孔3の全長にわたって配置された収縮状態のメタルチューブ6Bをパッカ14への加圧によって膨張拡径し、拡径状態のメタルチューブ6Cとする。
【0047】
図20は、拡径されたメタルチューブ6Cを示したもので、図18における空隙Asの内部のパッカ14Aが膨張し、メタルチューブ6Cが拡径された状態を示している。
【0048】
図21〜図24は、本発明の第2実施形態で、接続部のない単一部材によるメタルチューブを埋設させる方法を示している。この方法は施工領域が10m〜20m程度の施工に適していてコイルドチューブ状のメタルチューブの使用も可能である。
【0049】
先ず、図21において、施設Rから適宜の距離をおいた地上GLの掘削発進点P1と到達点P2を設け、発進点P1の近傍に曲がりボーリング機械1を配置した準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が、先導孔掘削工程である。
【0050】
次に、図22で示す様に、上記先導孔3内に、加圧によって膨張して拡径するメタルチューブ16を引込み、配置する。到達点P2側からガイドロッド2の先端部2aに設けた牽引用継手4によって連結状態のメタルチューブ16が把持接続され、発進点P1側に引込み挿入させる。
【0051】
そして図23で示す様に、収縮状態のメタルチューブ16を先導孔3の全長にわたって配置する。メタルチューブ16はコイルドチューブ状のものでもよい。なお、符号10は、高圧流体Qhの供給装置である。
【0052】
図24において、先導孔3に引込み配置されたメタルチューブ16を高圧流体(高圧水、高圧エア、その他の加圧された流体)Qhによって膨張させる。
高圧流体Qhの供給による加圧によって、メタルチューブ16の外径周囲の地盤Gが圧縮されて膨張状態のメタルチューブ16Aになる。
【0053】
図25〜図28は、上述した第2実施形態の変形例を示しており、係る変形例においては、先導孔に接続部のない単一部材によるメタルチューブを配置して、細長いパッカで拡径させている。
【0054】
図25において、先導孔3内に細長いパッカ14A(図26)を内包した収縮状態の接続部のないメタルチューブ16Bを配置する。収縮状態のメタルチューブ16Bは、厚さt1の板材で空隙Asを囲むC字状に形成され、空隙As内に細長いパッカ14Aが内包されていて、パッカ14Aの膨張によって拡径するよう形成されている。
【0055】
そして、図27で示す様に、先導孔3の全長にわたって配置された収縮状態のメタルチューブ16Bをパッカ14Aへの加圧膨張によって拡径状態のメタルチューブ16Cにする。
【0056】
図28は、拡径されたメタルチューブ16Cを示したもので、図26における空隙Asの内部一杯に膨張したパッカ14Aがメタルチューブ16Cに拡径させている。
【0057】
図29〜図34は、本発明の第3実施形態であって、関東ローム層のような崩落の心配のない堅牢な土壌にメタルチューブを埋設させる方法を示している。
第1の実施形態と同様に準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が先導孔掘削工程である。
【0058】
図29において、上記によって掘削した先導孔3内に、先端に拡径ビット32とメタルチューブ26を接続したガイドロッド2を引込み、発進点P1方向に拡径ビット32により先導孔3を拡径孔3Cに拡径しながら収縮状態のメタルチューブ26を挿入させる。これが中空管状部材を挿入する工程である。
【0059】
次に図30で示す様に、先導孔3を全長にわたって拡径孔3Cに拡径し、拡径孔3C内にメタルチューブ26を配置する。そしてメタルチューブ26に連通する高圧流体供給装置10が、高圧流体を供給できる状態にする。
【0060】
そして図31において、メタルチューブ26の全長にわたって高圧流体による加圧をし、拡径メタルチューブ26Cを施工埋設する。この加圧作業が、高圧流体供給工程である。
図32で示すのが、高圧流体による加圧を行う以前の収縮した状態のメタルチューブ26の断面である。メタルチューブ26の内部空間26aに高圧流体を供給することにより、メタルチューブ26は半径方向外方に加圧されて膨張・拡径する。高圧流体により膨張した拡径メタルチューブ26Cの断面を、図33で示す。
なお、図32、図33において、符号12は、後述する裏込め注入で裏込め材を注入するための裏込め材注入管を示す。
【0061】
裏込めを要する際には、この全長にわたる拡径メタルチューブ26Cの施工完成後に裏込め材を注入する。
裏込め材の注入に際しては、例えば図34で示す様に、膨張したメタルチューブ(拡径メタルチューブ)26Cと、拡径後の先導孔3Cとの間の隙間に、到達点P1(図34では左側)に向って裏込め材注入管12を移動させながら、断続的に裏込め材CGを注入する。
【0062】
上記のようにして、崩落の心配のない堅牢な土壌では、先導孔3の拡径と収縮状態のメタルチューブ26挿入配置を全長にわたって行ってからメタルチューブ26Cに拡径をする。これによって、先導孔3の拡径と収縮状態のメタルチューブ26挿入が連続して行われ、高圧流体による加圧も1回ですむので、作業が単純かつ容易である。
【0063】
図35〜図38は、本発明の第4実施形態で、交差噴流噴射手段であるクロスジェットモニタにより先導孔を拡径して管状部材を埋設させる方法を示している。
【0064】
先ず、図35で示す様に、準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が先導孔掘削工程である。
【0065】
そして図36において、上記先導孔3内に、先端にクロスジェットを噴射して拡径するクロスジェットモニタ15と、可撓性を有する管状部材36(図37参照)とを接続したガイドロッド2を準備する。
【0066】
次に、図37で示す様に、先導孔3内に上記のガイドロッド2を引込み、クロスジェットモニタ15を回転しながら固化材のクロスジェットJsを噴射して先導孔3より大きい拡径孔15aに拡径して地盤Gを改良する。同時に改良された地盤領域に、管状部材36を引っ張り込む。
図示はされていないが、管状部材36にコイル状補強材を巻き付け、該コイル状補強材により不測の事態が生じた際に可撓性を有する管状部材36を保護する様に構成することが可能である。
【0067】
ここで、符号28はクロスジェットモニタ15と管状部材36を連結する継手で、クロスジェットモニタ15の回転は伝達せずに軸方向力のみを管状部材36に伝えるような機能を有して構成されている。
また、管状部材36は、拡径孔15aに引込み容易な程度の可撓性を有する形状或いは材質の部材が用いられる。また、改良地盤への管状部材36の引込み時に浮力で浮揚あるいは揺動しないような比重を有する材料を、管状部材36に充填しておくとよい。
【0068】
モニタ15からの固化材ジェットJsによる拡径、地盤改良時に、スラリーやエアリフトを排除するために先導孔3を介して発進点P1側に設けた負圧供給手段のスラリー処理装置30が負圧吸引の作動を行い、到達点P2側からのスラリーやエアリフトの放散をさける。
固化材ジェットJsは所謂「交差噴流」を構成しており、ジェットJsにより地盤が掘削される領域が不必要に広がることが無い様に、ジェットJsによる掘削範囲を限定している。
【0069】
ここで、モニタ15からは固化材ジェットが噴射される旨の説明をしたが、固化材に代えて、ベントナイト等の地盤安定用の薬液(地盤安定液:安定材)のジェット噴流(交差噴流)を噴射しても良い。
【0070】
固化材或いは安定材の噴射が完了した後、図38において、管状部材36を全長にわたって引き込む。なお、必要であれば、裏込め材37を注入することが可能である。
【0071】
図36〜図38の工程、すなわち先導孔3を削孔する先導孔掘削工程(図35)より以後の工程が、中空管状部材配置工程に該当する。
【0072】
第4実施形態では、クロスジェットモニタ15からの固化材クロスジェット噴射で地盤の改良をしながら引込み可撓性のある管状部材を埋設するので、施工が容易である。また、管状部材36の外部に改良地盤を造成するので、裏込め注入が不要である。
【0073】
図39及び図40は、前記第4実施形態の変形例に係る技術であり、管状部材36を並列複数にして同時に埋設する方法を示している。
【0074】
図39で示す掘削部11は、ロッド2と、クロスジェットを噴射して拡径するクロスジェットモニタ15と、継手28Aを介してクロスジェットモニタ15と管状部材36を連結する継手体29、とを有して構成されている。継手28Aは、クロスジェットモニタ15の回転を継手体29に伝達せずに、軸方向力のみを伝えるような機能を有して構成されている。
継手体29は、前部でクロスジェットモニタ15に牽引され、後部で可撓性を備えた複数の管状部材36を把持する様に構成されている。
【0075】
図40は図39のZ矢視で、クロスジェットJsを噴射しつつモニタ15を回転し且つ発進点P1(図37中左側)方向へ移動せしめることによって、固化材Cgで地盤改良をし、図39の場合、6つの管状部材36を同時に引込みできるようにしている。
上記構成によって、ロッド2の穿孔孔3への引込みとクロスジェットモニタ15のクロスジェットJs回動によって、地盤Gのハッチング部分(図40参照)が切削される。図40で示す例では、ハッチング部分には、6つの管状部材36を引込みできる。
図40におけるハッチング部分を切削すると共に固化材Cgで改良し、6つの管状部材36を同時に引込みをする。これによって1つの先導孔で複数の管状部材36の埋設ができて、施工工数が短縮される。
【0076】
図41及び図42は、第4実施形態の変形例を示している。
第4実施形態における図37で示す工程では、固化材或いは安定材のジェット噴流(交差噴流)により先導孔3を拡径しているが、図41及び図42で示す技術では、図37で示すよりも遥かに大径となる様に拡径している。
【0077】
特に図42で明確に示されている通り、ロッド2には拡径ビット32Aが連結されており、当該拡径ビット32Aに交差噴流用のモニタ15Jが連結されている。そして、モニタ15Jより噴射される固化材或いは安定材のジェット(交差噴流)Jsは、図37で示すよりも半径方向外方の位置で衝突する様に設定されている。
従って、モニタ15JからジェットJsを噴射しつつ回転し且つP1方向(図41中左側)へ移動することにより、固化材或いは安定材が充填された大径の拡径孔15aが掘削される。
この際に、拡径ビット32Aは先導孔3を拡径しつつ、モニタ15Jを案内する際にモニタ15Jを先導孔3に対して芯出しする作用を奏する。
【0078】
なお、図41及び図42で示す点以外については、(図41及び図42の変形例の技術内容は)第4実施形態と同様である。
【0079】
可撓性を有する管であっても、当該可撓性管の外径よりも僅かに大きい程度の掘削孔に挿入することは非常に困難であることが良く知られている。しかしながら、図41及び図42の変形例によれば、図35〜図38の第4実施形態よりも遥かに大径な掘削孔を掘削することが出来る。
換言すれば、図41及び図42で示す変形例によれば、可撓性を有する管状部材36を拡径された掘削孔15aに対して、比較的容易に挿入することが出来るのである。
【0080】
図43〜図46は、本発明の第5実施形態であって、膨張拡径性を有するコイルで外周を補強した管状部材を埋設させる方法を示している。
第1実施形態と同様な準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が先導孔掘削工程である(図示せず)。
【0081】
図43において、上記によって掘削した先導孔3内に、先端に拡径ビット32Bと、コイル状補強材のコイル6Kで中空の管状部材6の外周を巻き回して補強した収縮状態のメタルチューブ6と、を接続したガイドロッド2を引込み、発進点P1方向に拡径ビット32Bにより先導孔3を拡径孔32Cに拡径しながら収縮状態のメタルチューブ6を挿入させる。
【0082】
次に、図44で示す様に、先導孔3を全長にわたって拡径孔32Cに拡径し、拡径孔32C内にメタルチューブ26を配置する。図43、図44の工程が、中空管状部材配置工程である。そしてメタルチューブ6に高圧流体Qhを供給できる準備をする。
【0083】
そして、図45において、メタルチューブ6の全長にわたって高圧流体Qhによる加圧をし、メタルチューブ6とコイル6Kを膨張拡径させる。コイル6Kは膨張によりメタルチューブ6の外周部に嵌着して一体となり、耐圧剛性を向上させ土圧や振動等により地盤が緩んでもメタルチューブの圧潰を防止する。この加圧作業が、高圧流体供給工程である。
次に図46で示す様に、この全長にわたる拡径メタルチューブ6Aの施工完成後に、拡径後の先導孔32C内周面と拡径メタルチューブ6Aとの間隙に、裏込め材CGを注入する。
【0084】
なお、裏込め材CGの注入に際しては、例えば図47で示すように、膨張したメタルチューブ6Aと、拡径後の先導孔32Cとの間の隙間に、図示しない到達点(図47では左側)に向って裏込め材注入管12を移動させながら、断続的に裏込め材CGを注入する。
【0085】
上記のようにして、コイル6Kで可撓性を低減させずに耐圧性を向上させて拡径孔32Cに挿入し、加圧供給によってメタルチューブ6と共にコイル6Kを拡径して、耐土圧強度を補強する。この工法は、メタルチューブ6の耐圧強度が不充分な場合に有効である。
【0086】
図48〜図50は、本発明の第6実施形態であって、中空管状部材を流体圧によらないで、軸方向の圧縮力付加によって拡径埋設させる方法を示している。
【0087】
第1の実施形態と同様に準備工程を経て、曲がりボーリング機械1に取付けた可撓性を有するガイドロッド2により発進点P1から到達点P2に達する地下方向に湾曲する先導孔3を掘削する。この工程が先導孔掘削工程である(図示せず)。
【0088】
そして図48で示す様に、上記によって掘削した先導孔3内に、軸方向への圧縮力付与によって外径が膨張拡径する中空管状部材たとえば図示のような蛇腹襞の大きいメタルチューブ46を挿入し全長にわたって配置する。そして、メタルチューブ46の外周に振動手段の振動素子40を装着する。これが中空管状部材配置工程である。
メタルチューブ46の発進側および到達側に、メタルチューブ46に圧縮力Fを付与する準備をする。
【0089】
振動素子40は、1999年8月26日発行のネイチャー誌第400号の第853−855頁に掲載された多孔質シリコン材料を用いた微細なアレイにより構成されるのが好ましいが、同様の振動機能を有する素子でもよい。
【0090】
次に、図49では、図48における自由径のメタルチューブ46に軸方向外力Fを付与し、かつ振動素子40を作動させて管状部材46を拡径させる。外力Fの半径方向外方への方向変換により土壌Gが圧縮され、さらに振動付与によって土壌が揺すられる。振動を付与された周囲の土壌は柔軟度が増加し、空隙が埋まって地盤が締まる。メタルチューブ46は拡径したメタルチューブ46Aになり、土壌に密着する。この工程が、管状部材拡径工程である。
【0091】
図50は、上記工程によりメタルチューブ46Aが安定した状態を示している。
上記の工法により、メタルチューブの拡径を流体圧の加圧によらずに施工できる。
【0092】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
【0093】
【発明の効果】
本発明の効果を以下に列挙する。
(1) 可撓性を有するガイドロッドで湾曲して掘削した先導孔に膨張可能な中空管状部材を挿入して高圧流体で加圧膨張させて拡径させるので、従来の湾曲孔では埋設できなかった道路、鉄道および河川等の地下に大径の中空管状部材を横断して埋設でき、水道管、ガス管および通信ケーブル等を配設できる。
(2) 湾曲して掘削した先導孔を拡径ビットで拡径しながら膨張可能な中空管状部材を全長にわたって一度で引込み、その後高圧流体で加圧膨張させて拡径させるので工事が簡単で、崩落の心配がない堅牢な土壌での中空管状部材の埋設に適し工期短縮、工費低減ができる。
(3) 中空管状部材の膨張配置後に中空管状部材と地盤との間の隙間に固化材を注入すれば、中空管状部材が安定に埋設できる。
(4) 中空管状部材を継目のない単一部材にすれば、工事に可能な湾曲の範囲では、工事が簡単になる。
(5) 複数の中空管状部材が接続して構成されている場合には膨張拡径しない部材間の継目領域を膨張させる工程例えばパッカ膨張、高圧加圧、油圧ロボットによる拡径工程を採用すれば、隘路をなくすことができる。
(6) 可撓性を有するロッドの先端に(或いは、拡径ビットを介して)接続した交差噴流噴射手段(クロスジェットモニタ)で先導孔を固化材噴射で掘削拡径し地盤改良しながら管状部材を引込めば、脆弱な地盤に大径の管状部材を埋設できる。
(7) 拡径ビットで拡径した拡径孔に膨張可能コイルで補強した膨張可能な中空管状部材を引込み、高圧流体で加圧膨張させれば、コイルが耐圧補強材となって拡径した中空管状部材を強化する。
(8) 軸方向に圧縮すると拡径する中空管状部材に振動素子を付与して先導孔に配置し、前後方向から力を付加し拡径させるとともに振動素子を加振させれば、拡径し易くかつ周囲の空隙が埋まって地盤がしまる。また、高圧流体による加圧なしで中空管状部材を埋設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるガイドロッドによる先導孔掘削工程を示す側断面図。
【図2】上記先導孔にガイドロッドによりメタルチューブを引き込む施工を示す側断面図。
【図3】メタルチューブの収縮状態を示す断面図。
【図4】メタルチューブの膨張状態を示す断面図。
【図5】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブに高圧流体を供給する状態を示す側断面図。
【図6】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブが高圧流体によって膨張した状態を示す側断面図。
【図7】メタルチューブの膨張しない接続部を膨張させる態様を示すもので、メタルチューブの膨張しない接続部に膨張用のパッカを挿入配置した状態を示す側面図。
【図8】上記パッカを膨張させてメタルチューブの未膨張の接続部を膨張させている状態を示す側面図。
【図9】メタルチューブの未膨張の接続部を膨張させて後にパッカを収縮させて移動させる状態を示す側面図。
【図10】メタルチューブの膨張しない接続部を膨張させる別の態様を示すもので、メタルチューブの未膨張の接続部を示す側面図。
【図11】未膨張の接続部前後にパッカを配置し接続部に向けて高圧流体供給用のチューブを挿入した状態を示す側面図。
【図12】上記のチューブから高圧流体が供給され接続部が膨張した状態を示す側面図。
【図13】メタルチューブの膨張しない接続部を膨張させるさらに別の態様で使用するロボットの正面図。
【図14】上記ロボットの側面図。
【図15】メタルチューブの膨張しない接続部に上記ロボットが自走配置された状態を示す側断面図。
【図16】上記ロボットが拡翼して接続部を膨張させた状態を示す側断面図。
【図17】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブを拡径させる別の態様で、中空管状部材の内部全長にわたる細長いパッカを配置した状態を示す側断面図。
【図18】収縮状態のメタルチューブとパッカとの関係を示すX−X断面図。
【図19】パッカ膨張によりメタルチューブが膨張、拡径した状態を示す側断面図。
【図20】メタルチューブが膨張、拡径した、状態を示す図20のX1―X1断面図。
【図21】本発明の第2実施形態で、接続部のないメタルチューブを埋設施工するためにガイドロッドによる先導孔掘削を示す側断面図。
【図22】上記先導孔にガイドロッドによりメタルチューブを引き込む施工を示す側断面図。
【図23】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブに高圧流体を供給する状態を示す側断面図。
【図24】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブが高圧流体によって膨張した状態を示す側断面図。
【図25】先導孔に引き込み配置されたメタルチューブに中空管状材内部全長にわたる細長いパッカが配置され、高圧流体を供給する状態を示す側断面図。
【図26】収縮状態のメタルチューブとパッカとの関係を示すX2−X2断面図。
【図27】パッカ膨張によりメタルチューブが膨張、拡径した状態を示す側断面図。
【図28】メタルチューブが膨張、拡径した状態を示す図28のX3―X3断面図。
【図29】本発明の第3実施形態で、先導孔を拡径ビットで拡径しながら収縮状態のメタルチューブを引き込む状態を示す側断面図。
【図30】引き込んだメタルチューブを全長にわたって加圧膨張させる状態を示す側断面図。
【図31】メタルチューブが全長にわたって膨張した状態を示す側断面図。
【図32】メタルチューブの収縮状態を示す断面図。
【図33】メタルチューブの膨張後の状態を示す断面図。
【図34】膨張したメタルチューブと地盤との間の隙間に固化材(裏込め材)を注入する状態を示す側面図。
【図35】本発明の第4実施形態で、ガイドロッドによる先導孔掘削を示す側断面図。
【図36】先導孔掘削後、ガイドロッド先端に拡径モニタを取付けた状態を示す側断面図。
【図37】拡径モニタからクロスジェットを噴射して拡径しながら波形メタルチューブを引き込む状態を示す側断面図。
【図38】波形メタルチューブが全長にわたり引き込まれ裏込めされた状態を示す側断面図。
【図39】複数のメタルチューブを同時に設置する態様を示す上面図。
【図40】図43のZ矢視図。
【図41】図37で示す拡径モニタよりも大径に拡径するモニタを用いて波形メタルチューブを引き込む状態を示す速断面図。
【図42】図42で示すモニタを詳細に示す部分拡大図。
【図43】本発明の第5実施形態で、拡径ビットにより先導孔を拡径しながらコイルで補強されたメタルチューブを引き込む状態を示す側断面図。
【図44】コイルで補強されたメタルチューブが全長にわたり引き込まれ、高圧流体により膨張される状態を示す側断面図。
【図45】コイルで補強されたメタルチューブが全長にわたり膨張された状態を示す側断面図。
【図46】高圧流体を排除した後に裏込め注入される状態を示す側断面図。
【図47】膨張したメタルチューブと地盤との間の隙間に固化材(裏込め材)を注入する状態を示す側面図。
【図48】本発明の第6実施形態で、先導孔に軸線方向に圧縮すると半径方向に拡径する蛇腹状のメタルチューブを配置した状態を示す側断面図。
【図49】上記の蛇腹状のメタルチューブを軸方向に圧縮させると共にメタルチューブを振動させて拡径する状態を示す側断面図。
【図50】拡径後の状態を示す側断面図。
【符号の説明】
R・・・交通路線
Cg・・裏込め材
G・・・土壌
GL・・地表
P1・・掘削発進点
P2・・掘削到達点
1・・・曲がりボーリング機械
2・・・曲がりボーリングロッド
2a・・先端部
3・・・先導孔
4・・・継手
6・・・収縮状態のメタルチューブ
6A・・膨張状態のメタルチューブ
6a・・収縮状態の空隙
6b・・膨張状態の空隙
7j・・接続部
7a、7b・・接続端
12・・裏込め材注入管
13・・導圧管
14・・パッカ

Claims (3)

  1. 可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、可撓性を有するロッドの先端に膨張可能で且つ収縮状態にある中空管状部材を接続し、可撓性を有するロッドを発進側へ引き込むことにより前記先導孔内に前記中空管状部材を挿入する収縮管配置工程とを有し、その中空管状部材は複数の部材を接続して構成されており、そして高圧流体を前記中空管状部材内に供給して周囲の土壌を圧縮しつつ前記中空管状部材を膨張させる高圧流体供給工程と、その高圧液体供給後に膨張していない部材間の継目領域を膨張させる工程とを有していることを特徴とする管状部材埋設方法。
  2. 可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、可撓性を有するロッド、該ロッドの先端に接続された拡径ビット及び該拡径ビットに接続された膨張可能で且つ収縮状態にある中空管状部材を引っ張ることにより、先導孔を拡径し且つ拡径された先導孔に前記中空管状部材を挿入する工程とを有し、その中空管状部材は複数の部材を接続して構成されており、高圧流体を前記中空管状部材内に供給して周囲の土壌を圧縮しつつ前記中空管状部材を膨張させる高圧流体供給工程と、高圧流体供給後、膨張していない部材間の継目領域を膨張させる工程とを有していることを特徴とする管状部材埋設方法。
  3. 可撓性を有するロッドを用いて先導孔を削孔する先導孔掘削工程と、長手方向に収縮可能で且つ長手方向に収縮した際に半径方向外方へ膨張する様に構成されており且つ振動手段を設けた中空管状部材を前記先導孔に配置する中空管状部材配置工程と、振動手段により中空管状部材を振動しつつ長手方向に収縮させ、以って中空管状部材を半径方向外方へ膨張させる管状部材拡径工程とを有することを特徴とする管状部材埋設方法。
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