JP4023488B2 - 空調機 - Google Patents
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Description
また、従来のマルチ式空調機を上位の管理システムに接続する際には、各室内ユニットと、上位の管理システムのコントローラとを接続するのが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の空調機を上位の管理システムに接続する際には、各室内ユニットと、上位の管理システムのコントローラとを接続するまたは各室内ユニットに上位の管理システムのコントローラとの伝送変換装置を接続するのが一般的であるが、前者の場合は全室内機に上位の管理システム対応の通信H/W,S/Wを搭載する必要があり、コストが高くなるという欠点があった。また後者の場合は後から上位の管理システムに接続する際の工事性が悪い、伝送変換装置を設置するスペースが室内機にない等の欠点があった。
また、第3の目的は、室内機、室外機のいずれにもスイッチ等の設定手段を持たずに、室内ユニット接続台数およびユニット識別番号を自動設定する空調機を得るものである。
以下、この発明の実施の形態の一例を説明する。
図1に、同一の運転を行う空調機の一実施例の構成ブロック図を示す。図において、1は室外ユニットであり、2〜4はそれぞれ室内ユニット(A)〜(C)であり、5はワイヤードタイプの手元リモコンであり、6〜8はそれぞれ室外ユニット1と室内ユニット(A)2〜(C)4間の伝送線であり、9は手元リモコン5と室内ユニット(A)1間の伝送線であり、10はワイヤレスタイプの手元リモコンである。
図2に、室外ユニット1内の制御部構成ブロック図を、図3に室内ユニット(A)2〜(C)4の制御部構成ブロック図を、図4に手元リモコン5の制御部構成ブロック図を示す。
図2において、20は室外ユニット1内の制御部であり、21は室内ユニットからの運転情報を受信する室内外通信受信手段、22は室内ユニットへ運転設定を送信する室内外通信送信手段、23は室内外通信受信手段21により受信した各室内機の運転情報により室内ユニットの同時運転内容を設定する空調ユニット運転設定手段であり、24は室外ユニットの制御を行う室外ユニット処理部である。
図4において、40は手元リモコン5内の制御部であり、41は室内ユニットからの運転状態を受信するリモコン通信受信手段、42は室内ユニットへ運転設定を送信するリモコン通信送信手段、43は手元リモコンの制御を行う手元リモコン処理部である。
例えば、図1に示すように室内ユニット(A)2と、室内ユニット(B)3,室内ユニット(C)4が室外ユニット1に接続されている。室内ユニット(A)2〜室内ユニット(C)4は手元リモコン5またはワイヤレスタイプの手元リモコン10にて運転内容が設定され、同じ設定にて同時運転を行う。
このように、まず手元リモコン5からの運転設定受信により、リモコンが接続された室内ユニット(A)2が、受信運転設定内容に応じて運転を開始し、室内ユニット(A)2が室外ユニット1へ運転設定内容を送信し、室外ユニット1が各室内ユニット(A)2〜(C)4へ運転設定内容を送信することにより全室内ユニットが同時運転を実施する。
まず手元リモコン5からの運転設定すなわち冷房設定受信により、リモコンが接続された室内ユニット(A)2が、冷房運転を開始し、ワイヤレスタイプの手元リモコン10からの運転設定受信すなわちドライ設定受信により、室内ユニット(C)4がドライ運転を開始する。室外ユニット1は、室内外通信受信手段21にて室内ユニット(A)2及び室内ユニット(C)4からの異なる運転設定内容すなわち冷房設定およびドライ設定を受信すると、空調ユニット運転設定手段23にて予め定めた優先順位に従い、室内ユニット(A)2及び(C)4からの運転設定のいずれかに運転内容を決定する。たとえばユニット番号の大きい室内ユニットの設定に従うとした場合は、室内ユニット(C)4から受信したドライ設定に決定する。運転内容が決定すると、室外ユニット処理部24にて室外ユニットの制御を行うと共に、室内外通信送信手段22にて、運転内容すなわちドライ設定を室内ユニット(A)2,室内ユニット(B)3,室内ユニット(C)4へ送信し、各室内ユニット(A)2〜(C)4は同じ設定内容すなわちドライ設定にて同時運転を行う。室内ユニット(A)2では手元リモコン5からの冷房設定受信により、まず冷房運転を開始するが、室外ユニットからの運転設定を新たに受信することにより、室外ユニットが決定した同時運転内容であるドライ運転を実施するようになり、全室内ユニットが同じ設定にて同時運転を行うようになる。
以上のように室内ユニット(A)2〜(C)4は、室外ユニット1及び手元リモコン5と運転情報の送受信を行うため、室内ユニット(B)3,(C)4と手元リモコン5間の配線工事をすることなく、また複数のリモコンの、異なる運転設定をどのユニットで何時受信しても同じ設定により同時運転制御できる。
本例では、手元リモコン5を室内ユニット(A)2に接続し、ワイヤレスタイプの手元リモコン10の信号を室内ユニット(C)4にて入力しているが、何れの室内機にて接続しても同様に同時運転制御が可能である。また、操作可能なリモコンの台数は2台に制限されるものではない。
このように、ステップS11、12にて手元リモコンからの運転設定に従って制御を行っても、ステップS14にて新たに室外ユニットより他の運転設定を受信した場合にはその内容に従って室内ユニットが制御を行うため、複数の室内ユニットが異なる運転設定を受信しても、室外ユニット1が運転設定を決定して送信することにより、各空調ユニットが同じ設定で動作する。
ステップS22にて、複数台の空調ユニットからの運転設定を受信したと判断した場合は、ステップS23にて予め設定された優先順位に従って運転設定内容を決定し、ステップS24にて自ユニットの制御を行い、ステップS25にて 運転設定内容を全室内ユニット(A)2〜(C)4へ送信する。ステップS22にて複数台の空調ユニットから運転設定を受信しなかったと判断した場合すなわち1台の空調ユニットからの運転設定受信と判断した場合は、その運転設定内容でステップS24にて自ユニットの制御を行い、ステップS25にて運転設定内容を全室内ユニット(A)2〜(C)4へ送信する。またステップS21にて室内ユニットからの運転設定を受信しなかった場合は前回の運転制御を継続する。
図7に、空調機の他の実施の形態の例の構成ブロック図を示す。図において、1,12は室外ユニットであり、2〜4,13,14はそれぞれ室内ユニットであり、5,15はワイヤードタイプの手元リモコンであり、6〜8はそれぞれ室外ユニット1と室内ユニット(A)2〜(C)4間の伝送線であり、9は手元リモコン5と室内ユニット(A)1間の伝送線であり、10はワイヤレスタイプの手元リモコンである。11は空調管理システムのコントローラとの間で制御情報を送受信する伝送変換装置であり、16は複数の空調機を集中管理する空調管理装置である。
図8に他の例の室外ユニット1の制御部構成ブロック図を示す。
図9において、71は室内外通信受信手段21により受信した各室内機の運転情報により手元リモコン5,15または空調管理装置16により操作できる機能を設定するリモコン機能設定手段である。
図10において、81はリモコン通信受信手段41により受信したリモコン機能情報により操作できる機能を設定する機能設定手段である。この例ではリモコン内の制御部40に設けたが、同様のものを室内ユニットに設けることができる。
例えば図7に示すように室内ユニット(A)2,(B)3,(C)4が室外ユニット1に接続され、室内ユニット(D)13,(E)14が室外ユニット12に接続されている。室内ユニット(A)2,(D)13にはそれぞれ手元リモコン5,15が接続され、室外ユニット1,12はそれぞれ伝送変換装置11を介して空調管理装置16に接続され、手元リモコン5,15及び空調管理装置16により運転制御される。
まず、空調管理装置16にて室内ユニット(A)2〜(C)4の運転設定を行う場合を例にとって動作の説明をする。室外ユニット1の制御部は図8に示した構成となっており、室外ユニット1は、空調管理装置16からの運転設定内容を伝送変換装置11により受信すると、空調ユニット運転設定手段23にて全室内ユニットの同時運転内容を決定し、決定した運転内容に従い室外ユニット処理部24にて室外ユニットの制御を行うと共に、室内外通信送信手段22にて、運転内容を室内ユニット(A)2,室内ユニット(B)3,室内ユニット(C)4へ送信する。室内ユニット(A)2〜(C)4は、図3の如く室内外通信受信手段31にて運転内容を受信すると、運転設定手段35にて運転内容を決定し、決定した運転内容に従い室内ユニット処理部36にて室内ユニットを制御する。このとき室内ユニット(A)2は、リモコン通信送信手段により運転内容,運転状況データを手元リモコン5へ送信し、手元リモコン5は図10の如くリモコン通信受信手段41にて室内ユニット(A)2からの運転内容,運転状況を受信すると、リモコン処理部43にて不図示の表示部等により報知する。
このように室外ユニットに伝送変換装置を備えるだけで複雑な施工をすることなく空調管理装置16による空調機の集中管理,運転制御を行うことができる。
このような室内・室外間通信と室外・上位コントローラ間通信の信号変換を行う伝送変換装置は図8,9のごとく制御装置にあらかじめ組み込んでおいても、あるいは図1,2の構成に後からアダプタとして追加してもよい。
このように、リモコンにて操作可能な項目をリモコン接続された室内ユニットの機能に限定されることなく設定することが可能となる。
なお、機能設定手段81はリモコンに設けず室内機に設けてリモコン操作による機能情報を室内機で変換し運転させてもよい。
室内ユニット(B)3,(C)4は「ルーバーなし,スウィングあり」の機能であるため、室内外通信受信手段31により運転設定を受信すると、左右風向の連続動作は実施せず、ベーンスウィングすなわち上下風向の連続動作を実施する。
このように、従来の同時運転マルチ空調機ではリモコンが接続された機種がスウィング機能なしの機種の場合は、同じ室外ユニットに接続された他の室内ユニットがスウィング機種であっても、ベーン設定をスウィングにすることが不可能であり、またリモコンが接続された機種がルーバー機能なしの機種の場合は、他の室内ユニットがルーバー機種であっても、ルーバー設定をONにすることが不可能であったものが、本実施例の同時運転マルチ空調機では可能となる。
すなわち、リモコンにて操作可能な項目を特定の室内ユニットの機能に限定されることなく設置された室内機の本来備える機能を全て設定可能とすることができる。
また、空調管理装置の場合も同様に、室外ユニット1が伝送変換装置11を介して機能情報を送信することにより操作可能な項目を設定することができる。
すなわち、マルチ式空調機は室外ユニットに伝送変換装置を備え、複数の空調機を集中管理する空調管理システムのコントローラとの間で制御情報を送受信し、空調管理システムのコントローラによるマルチ式空調機の運転設定、管理を行うようにしたため、台数の多く、かつ後施工のしにくい室内ユニットにでなく、室外ユニットに伝送変換装置を備えるだけで複雑な施工をすることなく安価に空調管理装置16による空調機の集中管理、運転制御を行うことができるという効果がある。また、伝送変換装置を設置するスペースがない室内機でも、空調管理装置16による空調機の集中管理、運転制御を行うことができるという効果がある。
以下、この発明の実施形態について、図1,図11,図12により説明する。
図11は他の実施の形態である。
空調機の室内ユニット及び室外ユニットの制御装置を、図12は室内ユニット及び室外ユニットの制御装置の動作を示すフローチャートである。
図11において311は室内ユニットまたは室外ユニットの各制御を行うユニット制御部、312は例えば、スイッチ,ジャンパーなどにより室内ユニットまたは室外ユニットの機種を設定する自ユニット機種設定手段、313は自ユニット機種設定手段312にて設定された自ユニットの機種データを不揮発メモリ等に記憶する自ユニット機種記憶手段、314は自ユニット機種設定手段312にて選択しうる機種に関する全機能情報を記憶する全機種機能記憶手段、315は自ユニット機種設定手段312で設定した機種と全機種機能記憶手段314にて記憶した各機種毎の機能から自ユニットの機能を設定する自ユニット機能設定手段である。
各ユニット(室内ユニット,室外ユニット)は電源投入時、ステップS101にて、スイッチ,ジャンパー設定を入力する等により自ユニットの機種を設定(自ユニット機種設定手段312)し、ステップS102にて、不揮発メモリ等の自ユニット機種記憶手段313にて記憶している自ユニットの機種データと、ステップS101にて新たに設定した機種データと比較する。比較した結果、ステップS103にて機種データが異なると判断した場合は、ステップS104にて、ステップS101にて新たに設定した機種データを自ユニット機種記憶手段313にて記憶し、ステップS105にて、全機種機能記憶手段314にて記憶した各機種毎の機能データを読み出し、ステップS106にて、各機種毎の機能データの中から、ステップS101にて新たに設定した機種データに対応する機能を自ユニットの機能に設定する(自ユニット機能設定手段315)。ステップS103にて、機種データを比較した結果、機種データが一致する場合は、ステップS106にて、前回設定値を自ユニットの機能とする。
なお、スイッチの例としては基板に設けたオン、オフや、スライドが可能なDIPスイッチを複数設けこのスライド状態によって0や1の信号の組み合わせとしてマイコン(ユニット制御部311)に読みとらせて機種設定の判断が可能となる。
図13は請求項11記載の空調機の一実施形態を用いる室内ユニットの制御装置を、図14は室外ユニットの制御装置を、図15はリモコンの制御装置を示す構成図、図16は室内ユニットの制御装置の動作を、図17は室内ユニットの制御装置の動作を示すフローチャートである。
図13において121は室内ユニットの各制御を行う室内ユニット制御部、122は例えば、スイッチ,ジャンパーなどにより室内ユニットの機種を設定する自ユニット機種設定手段、123は自ユニット機種設定手段122にて設定された自ユニットの機種データを不揮発メモリ等に記憶する自ユニット機種記憶手段、124は自ユニット機種設定手段122にて選択しうる機種に関する全機能の初期値を記憶する全機種機能初期値記憶手段、125は自ユニット機種設定手段122で設定した機種と全機種機能初期値記憶手段124にて記憶した各機種毎の機能から自ユニットの機能を設定する自ユニット機能設定手段、126は自ユニット機能設定手段125にて設定した自ユニットの機能情報を記憶する自ユニット機能記憶手段、127はリモコンと運転情報,機能情報の送受信を行うリモコン通信手段、128は室外ユニットと運転情報,機能情報の送受信を行う室内外通信手段である。
まず、室内ユニットの動作について図16のフローチャートに基づいて説明する。室内ユニットは電源投入時、ステップS111にて、スイッチ,ジャンパー設定を入力する等により自ユニットの機種を設定(自ユニット機種設定手段122)し、ステップS112にて、不揮発メモリ等の自ユニット機種記憶手段123にて記憶している自ユニットの機種データと、ステップS111にて新たに設定した機種データと比較する。比較した結果、ステップS113にて機種データが異なると判断した場合は、ステップS114にて、ステップS111にて新たに設定した機種データを自ユニット機種記憶手段123にて記憶し、ステップS115にて、全機種機能初期値記憶手段124にて記憶した各機種毎の機能データ初期設定値を読み出し、ステップS116にて、各機種毎の機能データ初期値の中から、新たに設定した機種データに対応する機能を自ユニットの機能に設定(自ユニット機能設定手段125)した後、ステップS117にて、自ユニットの機能情報を不揮発メモリ等の自ユニット機能記憶手段126で記憶する。ステップS113にて、機種データを比較した結果、機種データが一致する場合は、ステップS116にて、前回設定値を自ユニットの機能とする。
この設定は例えば室内機の運転に必要なデータであれば室内機を運転制御する図13の制御装置121の内部に設けられた記憶手段(RAM)の設定を変更することで行われる。更に、この内容を不揮発メモリである自ユニット機能記憶手段126にも同様に設定変更が行われる。
ステップS118で、リモコン通信手段127によりリモコンから機能情報データを受信したと判断し、ステップS119で受信データが自ユニットに対する機能情報データであると判断すると、受信内容に応じて、ステップS120にて、新たに機能情報を設定し直し(更新する)、ステップS121にて機能情報を自ユニット機能記憶手段126で記憶し、ステップS122にて、室内外通信手段128により機能情報を室外ユニットへ送信する。ここで、ステップS119で受信データが自ユニットに関する機能情報データでないと判断した場合ステップS120,S121を実施せず、ステップS122にて受信データを室外ユニットへ送信する。
ステップS122終了後、またはステップS118にてリモコンから機能情報データを受信せず、ステップS123で室内外通信手段128により室外ユニットから機能情報データを受信したと判断し、ステップS124で受信データが自ユニットに対する機能情報データであると判断すると、受信内容に応じて、ステップS125にて、新たに機能情報を設定し直し(更新する)、ステップS126にて機能情報を自ユニット機能記憶手段126で記憶し、ステップS127にて、リモコン通信手段127により機能情報をリモコンへ送信し、ステップS118の受信待ち状態へ戻る。ここで、ステップS124で受信データが自ユニットに関する機能情報データでないと判断した場合ステップS125,S126を実施せず、ステップS127にて受信データをリモコンへ送信する。
ステップS123にて室外ユニットから機能情報データを受信せず、ステップS128でリモコン通信手段127または室内外通信手段128により運転制御データを受信した場合、ステップS129で受信内容に応じて運転制御を行い、ステップS118の受信待ち状態へ戻る。また、ステップS128でリモコンまたは室外ユニットからの運転制御データを受信しなかった場合はステップS118の受信待ち状態へ戻る。
ステップS138で、室内外通信手段137により室内ユニットから機能情報データを受信したと判断し、ステップS139で受信データが自ユニットに対する機能情報データであると判断すると、受信内容に応じて、ステップS140にて、新たに機能情報を設定し直し(更新する)、ステップS141にて機能情報を自ユニット機能記憶手段136で記憶し、ステップS142にて、室内外通信手段137により機能情報を全室内ユニットへ送信し、ステップS138の受信待ち状態へ戻る。
ステップS138にて室内ユニットから機能情報データを受信せず、ステップS143で室内外通信手段137により運転制御データを受信した場合、ステップS144で受信内容に応じて運転制御を行い、ステップS138の受信待ち状態へ戻る。また、ステップS143で室内ユニットからの運転制御データを受信しなかった場合はステップS138の受信待ち状態へ戻る。
リモコンは、ユニット機能設定変更手段144にて、例えばスイッチ操作によりユニット機能設定変更モードへ移行すると、リモコン通信手段142にて室内ユニットから全室内ユニット、室外ユニットの機能情報を収集し、スイッチ操作により選択されたユニット、設定変更項目における現在設定データをユニット機能表示手段143で表示する。更にスイッチ操作により設定変更入力があると、リモコン通信手段142にて室内ユニットへ送信し、ユニット機能表示手段143で表示する。
図18において141はリモコンの各制御を行うリモコン制御部、142は室内ユニットと運転情報,機能情報の送受信を行うリモコン通信手段、143は各室内ユニット,室外ユニットの機能を表示するユニット機能表示手段、144〜146はそれぞれユニット機能表示手段143にて表示されたユニットの機能を設定変更するユニット機能設定変更手段1〜nであり、ユニット機能設定変更手段1〜nは、例えば設定変更する項目毎に異なる入力手段を設ける。
例えば、初期据え付け時に据え付け作業者が設定する項目と、客先からの要求等によりサービス業者が設定する項目の2種類に分けた場合について説明する。初期据え付け時に、据え付け作業者が設定する項目はユニット機能設定変更手段1、例えばスイッチAを押すことにより設定モードへ移行し、客先からの要求等によりサービス業者が設定する項目はユニット機能設定変更手段2、例えばスイッチBを押すことにより設定モードへ移行するようにする。
据えつけ業者は据えつけ場所の高さや汚れ状況により吹き出し風量を変化させたり、或いは汚れに対応してフィルタ目詰まり検出時期を変更したりする。
一方、サービス業者は凍結防止温度設定やスイングの有無等、客先の要請に応じて機能の変更を実施する。
すなわち、図20に示した本実施例のリモコンにおいてスイッチA(ユニット機能設定変更手段144)にて設定モードへ移行した場合は、据え付け作業者が設定する項目例えば項目番号1〜10のみユニット機能表示手段143で表示する。例えば、項目を上下キー151,152で選択する場合は、上下キー入力の度に項目番号1〜10を項目表示部153にて順に表示し、1〜10の項目の内から選択された項目が設定変更可能となる。また、スイッチB(ユニット機能設定変更手段145)にて設定モードへ移行した場合は、サービス業者が設定する項目例えば項目番号11〜20のみユニット機能表示手段143で表示する。同様に項目を上下キー151,152で選択する場合は、上下キー入力の度に項目番号11〜20を項目表示部153にて順に表示し、11〜20の項目の内から選択された項目が設定変更可能となる。このようにモードに移行する操作を分けることで、設定変更する項目の種別に応じて、設定変更できる項目を分類することができる。
図20はマルチ式空調機の一実施例を用いる室内ユニットの制御装置を示す構成図、図21は室内ユニットの制御装置の動作を示すフローチャートである。
図20において129はワイヤレスリモコンからのアドレス符号を含む点検信号を受信するワイヤレス信号受信手段である。
動作について図21のフローチャートで説明する。室内ユニットは、ステップS151にてワイヤレスリモコンからアドレス符号を含む点検要求信号を受信すると、ステップS152にて、受信したアドレス符号が予め決められたアドレスに一致するか判断する。受信したアドレス符号が予め決められたアドレスたとえば50に一致する場合には、ステップS153にて機能情報設定変更モードへ移行する。機能情報設定変更モードへ移行した後、ステップS154で、ワイヤレスリモコンからのアドレス符号を含む点検要求信号を再度受信すると、受信したアドレス符号に対応してステップS155で、設定変更する項目を確定する。例えば、アドレス3を受信した場合は、風量UPの設定変更モードへ移行する。ステップS156にて、ワイヤレスリモコンからのアドレス符号を含む点検要求信号を再度受信すると、受信したアドレス符号に対応してステップS157で、設定変更する内容を確定する。例えば、アドレス2を受信した場合は、風量UP設定2の設定を行う。
ステップS158では確定した設定変更項目,設定変更内容に従い、自ユニットの機能を設定変更する。
ステップS152にて、受信したアドレス符号が予め決められたアドレスたとえば50に一致しない場合には、通常の点検要求信号と認識し、ステップS160にて過去の異常コードをブザー,LEDにより出力する等の自己診断を実施した後、ステップS151の受信待ち状態に戻る。また、ステップS151にてワイヤレスリモコンからアドレス符号を含む点検要求信号を受信せず、ステップS161で運転データを受信した場合は、受信データに応じてステップS162にて、運転制御し、ステップS151の受信待ち状態に戻る。ステップS161で運転データを受信しない場合にも、ステップS151の受信待ち状態に戻る。
以下、この発明の一実施例について、図22,図23により説明する。
図22は、この発明のマルチ式空調機の一実施例を用いる制御装置の構成である。 図において、1は室外ユニットを、2は室外ユニット1に接続される室内ユニット(A)を、3は室外ユニット1に接続される室内ユニット(B)を、4は室外ユニット1に接続される室内ユニット(C)を、6〜8は室外ユニット1と室内ユニット(A)2〜室内ユニット(C)4間の電源線及び通信線を共有した室内外接続線である。
20は通信回路213を介して各室内ユニットと制御情報の送受信を行い、室外ユニットの各動作を制御する室外ユニット制御部を、22は室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットに各制御情報を送信する送信回路を、21は室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットからの制御情報を受信する受信回路を、213は送信回路22及び受信回路21で構成される室外ユニット通信回路を、30は室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットに備えられ、通信回路223を介して室外ユニットと制御情報の送受信を行い、各室内ユニットの動作を制御する室内ユニット制御部を、32は室外ユニット1に各制御情報を送信する送信回路を、31は室外ユニット1からの制御情報を受信する受信回路を223は送信回路32及び受信回路31で構成される室内ユニット通信回路を示す。
室内ユニット(A)2〜(C)4は、室外ユニットから制御情報(データ10)を受信したら、設定した自ユニット識別番号に従い、応答データ(データ11〜13)を順に送信する。このとき、例えば、室内ユニット(C)4が識別番号1,室内ユニット(A)2が識別番号2,室内ユニット(B)3が識別番号3に設定されたとすると、
室内ユニット(C)4はデータ10受信後T1経過時に応答データ(データ11)を、室内ユニット(A)2はデータ10受信後T2経過時に応答データ(データ12)を室内ユニット(B)3はデータ10受信後T3経過時に応答データ(データ13)を順に送信する。また、データ10受信後T0経過時に全室内ユニットが送信処理を終了して受信処理に移行する。
室外ユニットは、データ10送信後T0経過時に、次の制御データ(データ20)を送信する。このときの室外ユニットの送信タイミングT0は、接続台数設定手段にて設定した室内ユニット接続台数により、室内ユニット1台当たりの送信時間を基に設定する。
尚、上記通信動作は、室内ユニットどうしの送受信ができないような安価な通信回路を用いた場合の一実施例であり、これに限ることはない。
図24は室外ユニットにおける、室内ユニット接続台数設定手段の動作を示すフローチャートである。
図において、室外ユニット1は電源投入後、ステップS101にて全室内ユニット((A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニット)に対して、識別符号要求を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して送信する。ステップS102にて室内ユニットからの識別符号を受信するまで待機し、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて識別符号を受信したらステップS103にて受信した識別符号の所定の論理符号の数(本実施例の場合は論理”1”の数)をカウントする。このステップS101〜ステップS103までを、ステップS104にて、識別符号を一定回数n1回受信したと判断するまで繰り返し実施し、識別符号を一定回数n1回受信したと判断したら、ステップS105にて、ステップS103でカウントした論理”1”の数の、n1回実施した内の最大値を算出する。論理”1”の数の最大値を、ステップS106にて一定値m1で除算し、除算した商をステップS107にて、自ユニットに接続されている室内ユニットの接続台数に設定する。
図において、室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットは、電源投入後、ステップS111にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信するまで待機し、室内外接続線6〜8を介して受信回路31にて識別符号要求を受信したら、ステップS112にて、送信する符号列の論理”1”の数が一定値m1となるように識別符号を設定する。この一定値m1は、図24に示した室外ユニットのステップS106における一定値m1に同じとする。また、識別符号の設定は、ステップS111にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信する度に例えば乱数,マイコンのタイマカウント値からの演算等により任意に設定する。ステップS113にて、識別符号の送信タイミングとなるまで待機し、識別符号の送信タイミングとなったら、ステップS114にて、送信回路22により室内外接続線6〜8を介して識別符号を室外ユニット1へ送信する。ここで、ステップS113における識別符号の送信タイミングは、全室内ユニットの送信タイミングが同時になるよう、例えば、室外ユニット1からの信号受信後の一定時間経過時とする。
室外ユニットは、識別符号要求信号(信号101)を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して送信する。(図24ステップS101)
室内ユニット(A)2〜(C)4は、識別符号設定手段(図25ステップS112)により、送信する符号列の論理”1”の数が一定値2となるように識別符号を設定し、識別符号送信手段(図25ステップS114)にて、全室内ユニットの送信開始タイミングが同時となるように、例えば図のように室外ユニット1が”識別符号要求”を送信後、一定時間tを経過時に、同時に識別符号をビット1から送信する。(信号102〜104)
室外ユニットは、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて識別符号の論理和符号・信号105を受信(図24ステップS102)し、室内ユニット接続台数自動設定手段(図24ステップS103〜S107)により、室内ユニットの接続台数を設定する。
本実施例では、カウントした信号105の論理”1”の数が6であり(ステップS105)、一定値2で除算する(ステップS106)と商は3であるため、自ユニットに接続されている室内ユニットの接続台数を3に設定する(ステップS107)。
また、識別符号の送受信をn1回繰り返して行うが、n1を大きくすることで接続台数の誤設定の確率を下げることが可能である。また、識別符号の論理”1”の数m1を大きくすることで、全室内ユニットが乱数等により任意に設定する識別符号が重複する確率が下がり、接続台数の誤設定の確率を更に下げることが可能である。
図27は請求項15記載の室外ユニットにおける、室内ユニット接続台数設定手段と、室内ユニット識別番号設定手段と、接続台数,識別番号及び識別符号送信手段の動作を示すフローチャートである。ステップS201〜S206は室内ユニット接続台数設定手段、ステップS207〜S211は室内ユニット識別番号設定手段、ステップS212は接続台数,識別番号及び識別符号送信手段を示す。
図において室外ユニット1は電源投入後、ステップS201にて全室内ユニット((A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニット)に対して、識別符号要求を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して送信する。ステップS202にて室内ユニットからの識別符号を受信するまで待機し、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて識別符号を受信したらステップS203にて受信した識別符号の論理”1”の数をカウントする。このステップS201〜ステップS203までを、ステップS204にて、識別符号を一定回数n1回受信したと判断するまで繰り返し実施し、識別符号を一定回数n1回受信したと判断したら、ステップS205にて、ステップ203でカウントした論理”1”の数の最大値を算出する。論理”1”の数の最大値を、ステップS206にて、自ユニットに接続されている室内ユニットの接続台数に設定する。
ステップS206にて室内ユニット接続台数を設定すると、ステップS207にて全室内ユニット((A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニット)に対して、識別符号要求を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して送信する。ステップS208にて室内ユニットからの識別符号を受信するまで待機し、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて識別符号を受信したらステップS209にて受信した識別符号の論理”1”の数をカウントする。カウントした論理”1”の数と、ステップS206にて設定した室内ユニット接続台数とをステップS210にて比較し、一致すれば、ステップS211にて識別番号の設定を行う。このとき、識別番号の設定は、例えば識別符号の若い順に設定する。ステップS206及びステップS211にて設定した室内ユニット接続台数,識別番号と、各室内ユニットから最後に受信した識別符号を、ステップS212にて各室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットへ送信する。ステップS210にて論理”1”の数と室内ユニット接続台数とを比較した結果、一致しなかった場合は再度ステップ207の識別符号要求送信からやり直す。
図において、室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットは、電源投入後、ステップS221にて受信回路31により室外ユニット1からの識別符号要求を受信したら、ステップS222にて、送信する符号列の論理”1”の数が1となるように識別符号を設定する。識別符号の設定は、ステップS221にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信する度に例えば乱数,マイコンのタイマカウント値からの演算等により任意に設定する。ステップS223にて、識別符号の送信タイミングとなるまで待機し、識別符号の送信タイミングとなったら、ステップS224にて識別符号を送信回路32により室外ユニット1へ送信し、送信した識別符号をステップS225にて記憶してステップS221へ戻る。ステップS221にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信せず、ステップS226にて、室外ユニット1からの接続台数,識別番号及び識別符号を受信したと判断するまでは、ステップS221〜S225を繰り返す。このとき、ステップS225にて記憶する識別符号は、ステップS224にて識別符号を送信する度に更新する。ステップS226にて、室外ユニット1から接続台数,識別符号及び識別符号を受信したと判断した場合は、ステップS227にて受信データを解析し、ステップS228にて受信したデータの識別符号が自ユニットが前回送信した識別符号(ステップS225にて記憶した識別符号)に一致したかを判断し、一致した場合に、ステップS229にて識別符号と同データにて室外ユニット1から受信した識別番号を自ユニットの識別番号に設定する。一致しなければステップS221へ戻る。
各室内ユニットは、室外ユニット1から送信された室内ユニット接続台数及び識別番号により、自ユニットの制御を行う。
室外ユニット1は、識別符号要求信号(信号201)を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して送信する。(図27ステップS201またはステップS207)室内ユニット(A)2〜(C)4は、識別符号設定手段(図28ステップS222)により、送信する符号列の論理”1”の数が一定値1となるように識別符号を設定し、識別符号送信手段(図28ステップS224)にて、全室内ユニットの送信開始タイミングが同時となるように、例えば図のように室外ユニット1が”識別符号要求”を送信後、一定時間tを経過時に、同時に識別符号をビット1から送信する。(信号202〜204)
室外ユニットは、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて識別符号の論理和符号(信号205)を受信し、室内ユニット接続台数自動設定手段(図27ステップS201〜S206)により、室内ユニットの接続台数を設定し、室内ユニット識別番号設定手段(図27ステップS207〜S211)により、各室内ユニットの識別番号を設定する。
本実施形態では、室外ユニット1にて、図27ステップS205にて論理”1”の数の最大値を算出したときの信号が図29とすると、カウントした信号205の論理”1”の数が3である(ステップS205)ため、自ユニットに接続されている室内ユニットの接続台数を3に設定する(ステップS206)。室外ユニット1は接続台数設定後、図27ステップS208にて再度図29と同じ信号を受信したとすると、信号205の論理”1”のカウント数が3であり(ステップS209)、ステップS206で求めた室内ユニット接続台数3に一致するため(ステップS210)、ステップS211にて識別番号を設定する。例えば、送信した識別符号の論理”1”のビット位置番号が若いユニットから順に識別番号1,2,3と設定する。本実施例では、ビット番号3を論理”1”として識別符号・信号204を送信した室内ユニット(C)4の識別番号を1、ビット番号11を論理”1”として識別符号・信号202を送信した室内ユニット(A)2の識別番号を2、ビット番号12を論理”1”として識別符号・信号203を送信した室内ユニット(B)3の識別番号を3に設定する。
本実施例のように一定値m1=1とすれば、室外ユニットが室内ユニット接続台数を設定する際と、室内ユニット識別番号を設定する際とで、室内ユニットの処理が共通であり、簡略化できる。この場合、識別符号の送受信回数n1を大きくすることで室内ユニットの接続台数の誤設定の確率を下げることが可能である。
図30は室外ユニットにおける、室内ユニット接続台数設定手段と、室内ユニット識別番号設定手段と、接続台数,識別番号及び識別符号送信手段と、室内ユニット識別番号重複検出手段の動作を示すフローチャートである。ステップS301は室内ユニット接続台数設定手段を、ステップS302は室内ユニット識別番号設定手段を、ステップS303は接続台数,識別番号及び識別符号送信手段を、ステップS304〜S308は、室内ユニット識別番号重複検出手段の動作を示す。
図において、室外ユニット1は電源投入後、ステップS301にて室内ユニットの接続台数を設定し、ステップS302にて、各室内ユニット((A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニット)の識別番号を設定する。ステップS301の詳細内容は、図24ステップS101〜S107または図27ステップS201〜S206に同じであり、ステップS302の詳細内容は、図27ステップS207〜S211に同じである。ステップS302にて各室内ユニットの識別番号を設定後、ステップS303にて、室内ユニット接続台数,識別番号と、各室内ユニットから最後に受信した識別符号を、各室内ユニット(A)2〜(C)4及び不図示の室内ユニットへ送信する。接続台数及び識別番号送信後、ステップS304にて、識別番号1の室内ユニットに対して、重複検出符号要求を送信回路22により室内外接続線6〜8を介して個別に送信する。ステップS305にて識別番号1の室内ユニットからの重複検出符号を受信するまで待機し、室内外接続線6〜8を介して受信回路21にて重複検出符号を受信したらステップS306にて受信した重複検出符号の論理”1”の数をカウントし、ステップS307にて、論理”1”の数が一定数m2を超えたと判断した場合は、ステップS301に戻り、接続台数の設定からやり直す。論理”1”の数が一定数m2を超えない場合は、このステップS304〜ステップS307までを、ステップS308にて、重複検出符号を一定回数n2回受信したと判断するまで繰り返し実施し、識別符号を一定回数n2回受信したと判断したら、識別番号1の室内ユニットに対する重複検出処理を終了とする。このステップS304〜ステップS308を、識別番号1の室内ユニットから室内ユニットの接続台数分だけ繰り返す。ステップS304〜ステップS308を全ユニット終了したら、ステップS309にて、立ち上げ完了として通常の運転制御へ移行する。
図において、室内ユニットは、電源投入後、ステップS321にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信したら、ステップS322にて、識別符号を設定し、ステップS323にて、室外ユニット1へ識別符号を送信し、ステップS324にて、送信した識別符号を記憶してステップS321へ戻る。ステップS322の識別符号設定処理は、図28ステップS222に、ステップS323の識別符号送信処理は、図28ステップ223〜S224に、ステップS324の識別符号記憶処理は図28ステップS225に同じである。ステップS321にて室外ユニット1からの識別符号要求を受信せず、ステップS325にて室外ユニット1からの接続台数,識別番号及び識別符号を受信した場合は、ステップS326にて、受信した識別番号に従い自ユニット識別番号を設定し、ステップS321へ戻る。ステップS326の自ユニット識別番号設定処理は、図28ステップS227〜S229に同じである。ステップS325にて接続台数,識別番号及び識別符号を受信せず、ステップS327にて室外ユニット1からの重複検出符号要求を受信したら、ステップS328にて、重複検出符号を論理”1”の数が一定値m2となるよう、例えば乱数,マイコンのタイマカウント値からの演算等により任意に設定し、ステップS329にて室外ユニット1へ送信し、ステップS321へ戻る。ステップS328の重複検出符号設定処理では、ステップS327で室外ユニット1からの重複検出符号要求を受信する度に重複検出符号を設定する。ステップS327にて重複検出符号要求を受信せず、ステップS330にて立ち上げ完了データを受信した場合は、ステップS331にて立ち上げ処理を完了し、通常の運転制御へ移行する。ステップS330で立ち上げ完了データを受信しなかった場合は、ステップS321へ戻る。立ち上げ完了データは、特別なデータである必要はなく、通常の運転制御データでもよい。
ここで、論理”1”とは、請求項1及び請求項2記載のマルチ式空調機の実施例に同様、複数の室内ユニットが論理”1”と論理”0”を同時に送信したとき、室外ユニット1が受信回路21にて、論理”1”を受信するように設定された符号のことを意味する。
図32は、空調機の一実施例を用いる室外ユニットの制御装置を示す構成図であり、図において214は設定した室内ユニット接続台数を記憶する不揮発メモリである。
図33は室外ユニットにおける、室内ユニット接続台数設定手段と、室内ユニット識別番号設定手段と、接続台数,識別番号及び識別符号送信手段と、室内ユニット識別番号重複検出手段の動作を示すフローチャートである。
図33において室外ユニットは、電源投入後、ステップS401にて、不揮発メモリ214に室内ユニット接続台数を記憶していると判断した場合は、ステップS402の室内ユニット接続台数設定処理を実施せず、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理,ステップS404の接続台数,識別番号及び識別符号送信処理,ステップS405の室内ユニット識別番号重複検出処理を実施し、重複が検出されなければステップS406にて立ち上げ完了として通常運転制御へ移行する。重複を検出した場合はステップS402へ戻る。
ステップS401にて、不揮発メモリ214に室内ユニット接続台数を記憶していないと判断した場合は、ステップS402の室内ユニット接続台数設定処理〜ステップS405の室内ユニット識別番号重複検出処理まで実施し、ステップS406にて立ち上げ完了として通常運転制御へ移行する。
ステップS402の室内ユニット接続台数設定処理は図30ステップS301に、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理は図30ステップS302に、ステップS404の接続台数,識別番号及び識別符号送信処理は図30ステップS303に、ステップS405の室内ユニット識別番号重複検出処理は、図30ステップS304〜ステップS308に同じである。
まず、不揮発メモリ214に記憶している室内ユニット接続台数より多く室内ユニットを接続した場合について説明する。室外ユニット1は、電源投入後、ステップS401にて、不揮発メモリ214に室内ユニット接続台数を記憶していると判断するため、ステップS402の室内ユニット接続台数設定処理を実施せず、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理を実施するが、室内ユニットの台数が多いため、記憶している室内ユニット接続台数より多い数の論理”1”を受信することになる。この場合は、受信した論理”1”の数を室内ユニット接続台数に設定し、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理をやり直した後、ステップS404の接続台数,識別番号及び識別符号送信処理,ステップS405の室内ユニット識別番号重複検出処理を実施し、重複が検出されなければステップS406にて立ち上げ完了として通常運転制御へ移行する。重複を検出した場合はステップS402へ戻る。
このように、一度据え付けたユニットに接続される室内ユニットの接続台数を変更した場合でも、室内ユニット接続台数を確実に設定することができる。
図34は空調機の一実施例を用いる室内ユニットの制御装置を示す構成図であり、図において224は設定した室内ユニット識別番号を記憶する不揮発メモリである。
図35は室内ユニットにおける、識別符号設定手段と、識別符号送信手段と、送信識別符号記憶手段と、自ユニット識別番号設定手段と、重複検出符号設定手段の動作を示すフローチャートである。ステップS501〜S504は識別符号設定手段を、ステップS505,S506は識別符号送信手段を、ステップS507は送信識別符号記憶手段を、ステップS508,S509は自ユニット識別番号設定手段を、ステップS510,S511は重複検出符号設定手段の動作を示す。
図において室内ユニットは、電源投入後、ステップS501にて、室外ユニット1からの識別符号要求を受信したら、ステップS502にて不揮発メモリ224で自ユニットの識別番号を記憶していないと判断した場合、ステップS503にて識別符号を新規に作成し、ステップS504にて、送信する識別符号に設定する。ステップS502にて不揮発メモリ224で自ユニットの識別番号を記憶していると判断した場合、ステップS503の識別符号新規作成処理は実施せず、不揮発メモリ224にて記憶している識別番号に対して一義的に定まる識別符号をステップS504にて設定する。
例えば、記憶している識別番号が1の場合はビット位置1のみ論理”1”とし、識別番号2の場合はビット位置2のみ論理”1”・・・識別番号iの場合はビット位置iのみ論理”1”となるように識別符号を設定する。この場合、ステップS503における識別符号の新規作成処理では、ビット位置1〜iは論理”0”とし、ビット位置i+1以降が論理”1”となるように符号を作成する。
ステップS504にて識別符号を設定したら、ステップS505にて送信タイミングとなった場合に、ステップS506にて室外ユニット1へ識別符号を送信し、ステップS507にて送信した識別符号を記憶してステップS501へ戻る。
ステップS501にて、室外ユニット1からの識別符号要求を受信しなかった場合の処理(ステップS508〜S514)は図31ステップS325〜S331に同じである。
例えば室内ユニットの最大接続台数を4台とすれば、不揮発メモリ224にて識別番号を記憶している場合の識別符号は、ビット位置1〜4を論理”1”とするため、不揮発メモリ224にて識別番号を記憶していない場合の識別符号は、ビット位置5以降を使用することになり、不揮発メモリ224にて識別番号を記憶していない据え付け時には図36のような信号となる。
室外ユニット1が受信した信号505に基づき、ビット番号5を論理”1”として識別符号・信号504を送信した室内ユニット(C)4の識別番号を1、ビット番号7を論理”1”として識別符号・信号502を送信した室内ユニット(A)2の識別番号を2、ビット番号10を論理”1”として識別符号・信号503を送信した室内ユニット(B)3の識別番号を3に設定した場合、
電源の再投入時の識別符号送受信は、図37のようになり、室外ユニット1が受信した信号515に基づき、ビット番号1を論理”1”として識別符号・信号524を送信した室内ユニット(C)4の識別番号を1、ビット番号2を論理”1”として識別符号・信号512を送信した室内ユニット(A)2の識別番号を2、ビット番号3を論理”1”として識別符号・信号513を送信した室内ユニット(B)3の識別番号を3に設定するため、据え付け時の設定から変化することはない。
このため、例えば室内ユニットに異常が発生した際に、異常が発生したユニットの識別番号をリモコン等に表示させ、自己診断時に該当する室内ユニットのファンを制御したり、基板上のLED等により各室内ユニットに設定されている識別番号を表示したりして、異常発生ユニットとそのユニットの識別番号,異常内容を報知するような場合にも、電源リセットする度に室内ユニットの識別番号が変化してしまい、サービス時に混乱を招くというようなことは発生しない。
室内ユニットの台数が既知であるため、ステップS401にて、不揮発メモリ214に室内ユニット接続台数を記憶していると判断する場合に同じであり、ステップS402の室内ユニット接続台数設定処理を実施しない。
例えば、室内ユニットの台数が1台と定められている空調機に室内ユニットを誤って2台以上接続した場合、室外ユニット1は電源投入後、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理を実施するが、室内ユニット接続台数(1台)より多い数の論理”1”を受信することになる。この場合は、誤設定であるので、立ち上げ処理を終了し、誤設定であることをリモコン,基板上のLED等の表示手段を用いて、報知する等により修正を促すことが可能となる。また、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理にて室内ユニット接続台数(1台)に同じ数の論理”1”を受信した場合は、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理,ステップS404の接続台数,識別番号及び識別符号送信処理,ステップS405の室内ユニット識別番号重複検出処理を実施し、重複が検出されなければステップS406にて立ち上げ完了として通常運転制御へ移行する。重複を検出した場合はステップS402へ戻る。
室内ユニット接続台数の既知数が1以外の場合、ステップS403の室内ユニット識別番号設定処理にて、室内ユニット接続台数より多い数の論理”1”または室内ユニット接続台数より少ない数の論理”1”を受信した際には、誤設定であるので、立ち上げ処理を終了し、誤設定であることをリモコン,基板上のLED等の表示手段を用いて、報知して修正を促すこと等が可能となる。
ここで、室外ユニットが記憶する室内ユニット接続台数は、あらかじめ、プログラムしておくか、あらかじめ不揮発メモリに記憶する。または、スイッチ等により設定してもよい。
このように、室内ユニットの台数が既知の空調機に応用した場合には、立ち上げ時間が短く、かつ接続される室内ユニットの数を誤った場合に、確実に検出でき、表示手段等で報知するなどにより、サービス性が向上する。
Claims (4)
- 1台の室外ユニットに単一または複数の室内ユニットを接続し、室外ユニットと室内ユニット間で制御情報を送受信して運転制御を行うマルチ式空調機において、前記室内ユニットは、この室内ユニットを識別するための識別符号を、送信する符号列の所定の論理符号の数が1となるように任意の値に設定する識別符号設定手段と、前記識別符号を、室内ユニットの送信タイミングが同時になるように送信する識別符号送信手段と、最後に送信した識別符号を記憶する送信識別符号記憶手段と、を備え、前記室外ユニットは、前記室内ユニットから同時に送信される異なる識別符号の論理符号の和を一つの受信回路で受信可能な通信回路と、前記通信回路で受信した前記論理符号の和を一定回数受信し、受信した符号の内所定の論理符号の最大値を一定値で除した商を自ユニットに接続される室内ユニットの台数として設定する室内ユニット接続台数設定手段と、前記室内ユニット接続台数設定後、前記通信回路で続けて受信した前記識別符号に対する受信符号の所定の論理符号の数が、前記室内ユニット接続台数に一致したときに受信した符号列に基づき、各室内ユニットを識別する識別番号を設定する室内ユニット識別番号設定手段と、設定した室内ユニット接続台数、前記室内ユニット識別番号及び室内ユニットより最後に受信した前記識別符号を前記各室内ユニットへ送信する接続台数、識別番号及び識別符号送信手段と、を備え、前記室内ユニットは前記室外ユニットから受信した識別符号が、前記送信識別符号記憶手段にて記憶した送信識別符号と一致した場合に、同時に前記室外ユニットから受信した前記識別番号により、自己の識別番号を設定する自ユニット識別番号設定手段と、を備えたことを特徴とする空調機。
- 室内ユニットは、識別番号の重複設定を検出するための重複検出符号を、符号列の所定の論理符号の数が一定となるよう任意に設定する重複検出設定手段を備え、前記室外ユニットは、前記室内ユニット識別番号設定手段にて前記各室内ユニットの識別番号を設定後、前記各室内ユニットから個別に前記重複検出符号を受信し、前記受信回路で受信する前記重複検出符号の所定の論理符号の数が、予め定められた値以上の場合は、設定した前記室内ユニットの識別番号が重複設定されていることを検出し、前記室内ユニット接続台数設定手段にて再度室内ユニット接続台数を設定する室内ユニット識別番号重複検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空調機。
- 前記室外ユニットに、前記室内ユニット接続台数を記憶する不揮発メモリを備え、前記不揮発メモリに前記室内ユニット接続台数を記憶している場合は、前記室内ユニット接続台数設定手段による接続台数設定処理を実施しないようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の空調機。
- 前記室内ユニットは、前記室外ユニットから送信される室内ユニット接続台数と室内ユニット識別番号を記憶する不揮発メモリを備え、前記識別符号設定手段は、前記不揮発メモリに前記室内ユニット識別番号を記憶している場合は、記憶している前記室内ユニット識別番号に対して一義的に定まる符号を識別符号として設定し、前記不揮発メモリに前記室内ユニット識別番号を記憶していない場合は、全室内ユニット識別番号に対応して一義的に定まる符号を除いて前記識別符号を設定するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空調機。
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