JP4023218B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器等の発熱機器を収納する筐体内を冷却する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、携帯電話基地局等では、発熱量の多い電子機器等を収納する筐体からなる基地局の内部を冷却するために冷却装置が用いられている。
【0003】
このような冷却装置として、電子機器等の発熱機器を収納する筐体の内部に設けられ、筐体内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器と、室内熱交換器に筐体内の空気を流通するための室内ファンと、筐体の外部に設けられ、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、室外熱交換器に外気を流通するための室外ファンとを備え、室内熱交換器と室外熱交換器との間に冷媒を循環して、室内熱交換器内で沸騰気化した冷媒を室外熱交換器内で放熱凝縮させ、筐体内を冷却するものが知られている。
【0004】
そして、室内熱交換器の表面に結露水が生成するような条件下では、室内ファンおよび室外ファンを停止して、熱交換を抑制するようになっている。これにより、室内熱交換器の表面での結露を抑制し、結露水が電子機器等に滴下して電子機器等がダメージを受けることを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の冷却装置においては、室内ファンおよび室外ファンを停止して送風を中止しても、両熱交換器ではわずかではあるが徐々に熱交換が行なわれる。すると、筐体の内部の温度より室内熱交換器の表面温度が低くなり、室内熱交換器の表面において結露が発生する場合があるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記点を鑑みてなされたものであって、室内熱交換器の表面における結露を更に抑制することが可能な冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
発熱機器(3)を収納する筐体(2)の内部に設けられ、筐体(2)内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(51)と、
室内熱交換器(51)に筐体(2)内の空気を流通するための室内ファン(52)と、
筐体(2)の外部に設けられ、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器(53)と、
室外熱交換器(53)に外気を流通するための室外ファン(54)とを備え、
室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間に冷媒を循環して、筐体(2)内を冷却する冷却装置(5)において、
室内熱交換器(51)の表面で結露が発生する環境条件を検出する結露環境検出手段(61、62)と、
結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、室内ファン(52)を作動制御するとともに、室外ファン(54)を停止制御する制御手段(100)とを具備することを特徴としている。
【0008】
これによると、結露が発生する環境条件となったときには、室外ファン(54)を停止して、室外熱交換器(53)からの放熱を抑止することができる。さらに、室内ファン(52)を作動することで、室内熱交換器(51)内の冷媒を短時間のうちに筐体(2)内の温度と同温とすることが可能である。筐体(2)内の温度と室内熱交換器(51)の温度が同温となれば、室内熱交換器(51)の表面で結露は発生しない。このようにして、室内熱交換器(51)の表面における結露を更に抑制することが可能となる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明では、
筐体(2)は、筐体(2)の外部から内部に進入するためのドア部(2a)を有しており、
ドア部(2a)を介して筐体(2)内に外気が侵入可能な状態を検出する外気侵入状態検出手段(65)を備え、
制御手段(100)は、外気侵入状態検出手段(64)が外気侵入可能状態を検出したときには、室内ファン(52)を作動制御するとともに、室外ファン(54)を停止制御することを特徴としている。
【0010】
筐体(2)内に外気が侵入すると、外気に含まれる水蒸気により室内熱交換器(51)の表面で結露が発生しやすくなる。請求項2に記載の発明によると、このような場合には、室内ファン(52)を作動するとともに室外ファン(54)を停止することで、室内熱交換器(51)内の冷媒を短時間のうちに筐体(2)内の温度と同温とすることが可能である。このようにして、室内熱交換器(51)の表面における結露を更に抑制することが可能となる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、
発熱機器(3)を収納する筐体(2)の内部に設けられ、筐体(2)内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(51)と、
室内熱交換器(51)に筐体(2)内の空気を流通するための室内ファン(52)と、
筐体(2)の外部に設けられ、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器(53)と、
室外熱交換器(53)に外気を流通するための室外ファン(54)とを備え、
室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間に冷媒を循環して、筐体(2)内を冷却する冷却装置(5)において、
室内熱交換器(51)の表面で結露が発生する環境条件を検出する結露環境検出手段(61、62)と、
室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間の冷媒の循環を禁止する冷媒循環禁止手段(71)と、
結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、冷媒循環禁止手段(71)を循環禁止状態に制御する制御手段(100)とを具備することを特徴としている。
【0012】
これによると、結露が発生する環境条件となったときには、室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間の冷媒循環を停止することができる。したがって、室内熱交換器(51)が受熱しても、この熱が室外熱交換器(53)から放熱されることはない。これにより、室内熱交換器(51)内の冷媒を短時間のうちに筐体(2)内の温度と同温とすることが可能である。筐体(2)内の温度と室内熱交換器(51)の温度が同温となれば、室内熱交換器(51)の表面で結露は発生しない。このようにして、室内熱交換器(51)の表面における結露を更に抑制することが可能となる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明では、冷媒循環禁止手段(71)は、室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)とを繋ぐ冷媒通路(55)に設けられた通路開閉手段(71)であることを特徴としている。
【0014】
これによると、室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間の冷媒循環を確実に禁止することが可能である。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、請求項3または請求項4に記載の発明において、制御手段(100)は、結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、室内ファン(52)および室外ファン(54)を停止制御することを特徴としている。
【0016】
これによると、室内ファン(52)および室外ファン(54)の消費エネルギーを低減することが可能である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明では、
筐体(2)は、筐体(2)の外部から内部に進入するためのドア部(2a)を有しており、
ドア部(2a)を介して筐体(2)内に外気が侵入可能な状態を検出する外気侵入状態検出手段(65)を備え、
制御手段(100)は、外気侵入状態検出手段(65)が外気侵入可能状態を検出したときには、冷媒循環禁止手段(71)を循環禁止状態に制御することを特徴としている。
【0018】
筐体(2)内に外気が侵入すると、外気に含まれる水蒸気により室内熱交換器(51)の表面で結露が発生しやすくなる。請求項6に記載の発明によると、このような場合には、室内熱交換器(51)と室外熱交換器(53)との間の冷媒循環を停止することで、室内熱交換器(51)内の冷媒を短時間のうちに筐体(2)内の温度と同温とすることが可能である。このようにして、室内熱交換器(51)の表面における結露を更に抑制することが可能となる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明のように、外気侵入状態検出手段(65)は、ドア部(2a)の開閉を検知する開閉検知手段(65)とすることができる。
【0020】
また、請求項8に記載の発明のように、外気侵入状態検出手段は、筐体(2)内の電灯を点灯する点灯スイッチとすることができる。
【0021】
また、請求項9に記載の発明のように、結露環境検出手段(61、62)は、室内熱交換器(51)の表面に設けられた温度センサ(61)および湿度センサ(62)とすることができる。
【0022】
また、請求項10に記載の発明では、外気の温度を検出する外気温センサ(64)を備え、制御手段(100)は、温度センサ(61、63)および外気温センサから(64)の温度情報に基づいて、筐体(2)内の温度が外気の温度より高い場合であっても、室内熱交換器(51)で熱交換が行なわれていないと判断したときには、警告信号を発することを特徴としている。
【0023】
通常、筐体(2)内の温度が外気温より高い場合には、室内熱交換器(51)および室外熱交換器(53)において熱交換が行なわれる。請求項10の発明によると、筐体(2)内の温度が外気温より高い場合であっても筐体(2)内の熱を外気に放出できない異常状態である旨の警告信号を発することができる。
【0024】
また、請求項11に記載の発明では、冷媒は、室内熱交換器(51)内において沸騰気化し、室外熱交換器(53)内で凝縮することにより、筐体(2)内を冷却することを特徴としている。
【0025】
このような所謂沸騰冷却のより冷却を行なう冷却装置(5)においては、室内熱交換器(51)内で冷媒が気化するため、室内熱交換器(51)の表面温度は筐体(2)内の温度より低温になりやすい。したがって、本発明により更なる結露抑制が可能になる効果は大きい。
【0026】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の冷却装置が搭載される電話基地局1の概略構成図である。電話基地局1は、密閉空間を形成する筐体2の内部に通信機器3を収納するものであり、通信機器3は、内部に作動によって発熱する送受信機やパワーアンプ等の電気機器を収納している本実施形態の発熱機器である。なお、本例では、筐体2は、複数のアルミニウム板の間にウレタン発泡断熱材を挟装した部材により構成している。
【0029】
冷却装置5は、筐体2外の外気によって筐体2内の内気(空気)を冷却するもので、本例では、筐体2の天井面に装着されている。冷却装置5は、筐体2の内部に傾斜して設けられ、筐体2内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器51と、筐体2の外部に傾斜して設けられ、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と53とを備えている。室内熱交換器51と室外熱交換器53とは、後述する蒸気管55と液戻し管56とで接続されている。
【0030】
室内熱交換器51の上方側には、室内熱交換器51に筐体2内の空気を流通するための室内ファン52が設けられ、室外熱交換器53の図中左方側には、室外熱交換器53に外気を流通するための室外ファン54が設けられている。
【0031】
4はエアコンであり、図示しない冷凍サイクルを搭載して吹き出す空気を冷却するもので、夏期等の高外気温時に、冷却装置5により筐体2内を冷却していても、筐体2内の温度が所定温度より高くなった場合に作動するように設けられている。このエアコン4は、筐体2の上部内面に取り付けられ、その冷風の吹出し方向は通信機器3に向けられている。
【0032】
図2は、室内熱交換器51と室外熱交換器53との接続関係を示す説明図であり、傾斜配置部分を含め、各構成の上下関係のみを揃えて図示したものである。
【0033】
本実施形態の冷却装置5は、図2に示すように、受熱して沸騰気化する液冷媒が封入された室内熱交換器51と、この室内熱交換器51の上方に配置され、気化冷媒を凝縮して液化させる室外熱交換器53と、室内熱交換器51で沸騰気化した気化冷媒を室外熱交換器53の上部へ導く蒸気管55と、室外熱交換器53で液化凝縮した液冷媒を室内熱交換器51の下部へ戻す液戻し管56とを備えている。
【0034】
図2に示すように、室内熱交換器51は、複数本のチューブ51aと、各チューブ51aの端を連通する上下タンク51b、51cと、各チューブ51a間に介在されたコルゲートタイプのフィン51dにより構成されている。また、室外熱交換器53は、室内熱交換器51と同様に、複数本のチューブ53aと、各チューブ53aの端を連通する上下タンク53b、53cと、各チューブ53a間に介在されたコルゲートタイプのフィン53dにより構成されている。なお、図2では、一部のフィン51d、53dのみ図示し、他は図示を省略している。
【0035】
室外熱交換器51および室外熱交換器53は、アルミニウム材からなる上記の各部材をろう材を介して一体ろう付けして形成されている。そして、蒸気管55は、上タンク51bと上タンク53bとを連通し、液戻し管56は下タンク51cと下タンク53cとを連通するように接続している。
【0036】
室内熱交換器51の内部には上タンク51bまで冷媒が封入されている。この冷媒は、高温の筐体2内の空気によって沸騰し、低温の外気によって液化するもので、本例では、HFC134a(化学式CH2 FCF3 )を用いている。HFC134a以外に、低圧封入された水、エチレングリコール水溶液等を用いることもできる。
【0037】
冷媒は、チューブ51a→上タンク51b→蒸気管55→上タンク53b→チューブ53a→下タンク53c→液戻し管56→下タンク51c→チューブ51aと流れ、室内熱交換器51と室内熱交換器53との間を循環する。そして、チューブ51a内で沸騰気化し、チューブ53a内で凝縮することで、室内熱交換器51が配設された筐体2内を冷却するようになっている。
【0038】
図1に示す61は、室内熱交換器51の下面側(内気吸込み側)の下端部近傍の表面に配設された温度センサであり、62は、温度センサ61に隣接配置された湿度センサである。また、63は、室内熱交換器51の上面側(内気吹き出し側)表面に、温度センサ61に対し対向配置された温度センサである。両温度センサ61、63は配設された部位の温度情報を、湿度センサ62は配設された部位の絶対湿度情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
【0039】
64は、室外熱交換器53の上面側(外気吸込み側)に配設された外気温センサであり、外気温情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
【0040】
2aは、筐体2の一部を構成し、筐体2の外部から内部へメンテナンス作業者等の進入を可能にするドア部である。ドア部2aの内側には、ドア部2aの開閉を検知する開閉検知手段である開閉センサ65が設けられている。そして、開閉センサ65は、ドア部2aの開閉状態情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
【0041】
室内熱交換器51に隣接配置された100は、制御手段である制御装置であり、制御装置100は、温度センサ61、63、湿度センサ62、外気温センサ64および開閉センサ65からの情報に基づいて、後述する手順にしたがって、室内ファン52および室外ファン54等を制御するように構成されている。
【0042】
次に、上記構成に基づき冷却装置5の作動について説明する。
【0043】
図3は、制御装置100の概略制御動作を示すフローチャートである。
【0044】
電話基地局1が運転され、冷却装置5に電力供給されると、図3に示すように、制御装置100は、まず、室内ファン52および室外ファン54を作動させる(ステップS101)。これにより、室内熱交換器51のチューブ51a間に筐体2内の空気が流通し、冷媒との熱交換が行なわれる。一方、室外熱交換器53ではチューブ53a間に外気が流通し、冷媒との熱交換が行なわれる。これにより筐体2内の冷却が行なわれる。
【0045】
ステップS101を実行したら、制御装置100は、温度センサ61からの温度情報と湿度センサ62からの湿度情報に基づいて、室内熱交換器51の表面が結露発生環境条件であるか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、温度センサ61からの情報により得られた室内熱交換器51の表面の温度と、湿度センサ62からの情報により得られた絶対湿度との組み合わせが、制御装置100が既に収納している湿り空気線図データの結露領域にあるか否かを判断する。
【0046】
温度センサ61と湿度センサ62とが本実施形態における結露環境検出手段である。なお、温度センサ61と湿度センサ62とは、室内熱交換器51の略最下部に配設されている。室内熱交換器51は下方部側ほど温度が低く表面において結露が発生しやすいので、両センサ61、62により結露発生環境条件を確実に検出することができる。
【0047】
ステップS102において室内熱交換器51の表面が結露発生環境条件であると判断した場合には、制御装置100は、室外ファン54を停止する(ステップS103)。このとき、室内ファン52の作動は継続する。これにより、室外熱交換器53からの放熱を抑止することができ、室内熱交換器51内において、冷媒は短時間のうちに筐体2内の温度と同温となる。ステップS103を実行したら、ステップS102にリターンする。
【0048】
ステップS102において室内熱交換器51の表面が結露発生環境条件でないと判断した場合には、開閉センサ65からの開閉状態情報に基づいて、ドア部2aが開状態にあるか否かを判断する(ステップS104)。ドア部2aが開状態である場合には、ドア部2aから外気とともに水蒸気が侵入し、しばらく後には室内熱交換器51の表面において結露が発生する可能性がある。したがって、ドア部2aが開状態であると判断した場合には、室内熱交換器51の表面が結露発生環境条件であると判断した場合と同様に、ステップS103に進む。
【0049】
ステップS104において、ドア部2aが開状態でないと判断した場合には、制御装置100は、冷却装置5から冷媒漏れが発生しているか否かを判断する(ステップS105)。具体的には、温度センサ61からの情報により得られた室内熱交換器51の吸込み側の温度が外気温センサ64からの情報により得られた外気温より高く、かつ上記室内熱交換器51の吸込み側の温度と温度センサ63からの情報により得られた室内熱交換器51の吹き出し側の温度とが等しいかどうかを判断する。
【0050】
室内熱交換器51の吸込み側の温度が外気温より高い場合には、室内熱交換器51および室外熱交換器53において熱交換が行なわれるはずである。ところが、室内熱交換器51の吸込み側の温度と吹き出し側の温度とが等しいということは室内熱交換器51において熱交換がおこなわれていないということである。したがって、室内熱交換器51の吸込み側の温度が外気温より高く、かつ室内熱交換器51の吸込み側の温度と吹き出し側の温度とが等しい場合には、冷媒漏れが発生していると判断できる。
【0051】
ステップS105において、冷媒漏れが発生していると判断した場合には、制御装置100は、オペレータセンタ等へ冷媒漏れという異常状態である旨のアラーム(警告信号)を発生する(ステップS106)。そして、ステップS101にリターンする。また、ステップS105において、冷媒漏れが発生していないと判断した場合もステップS101にリターンする。
【0052】
上述の構成および作動によれば、室内熱交換器51の表面に結露が発生する環境条件となったときには、室外ファン54を停止するとともに室内ファン52の作動を継続することで、室内熱交換器51内の冷媒を短時間のうちに筐体2内の空気の温度と同温とすることができる。筐体2内の温度と室内熱交換器51の温度が同温となれば、室内熱交換器51の表面で結露は発生しない。このようにして、室内熱交換器51の表面における結露を確実に抑制することができる。
【0053】
また、ドア部2aが開状態となり筐体2内に外気が侵入する状態となったときにも、上記と同様に両ファン52、54を制御することで、室内熱交換器51内の冷媒を短時間のうちに筐体2内の温度と同温とし、ドア部2aから侵入した外気に含まれる水蒸気が室内熱交換器51の表面で結露することを確実に抑制することができる。
【0054】
また、定常運転時に冷却装置5から冷媒漏れが発生した場合には、その旨をオペレータセンタ等へ報知することができる。
【0055】
(他の実施形態)
上記一実施形態では、図3に示すステップS103において、室外ファン54を停止制御し、室内ファン52を継続作動制御したが、室内熱交換器51と室外熱交換器53との間の冷媒循環を禁止することで、室内熱交換器51が受熱しても室外熱交換器53から放熱させないようにしてもよい。
【0056】
これによっても、室内熱交換器51内の冷媒を短時間のうちに筐体2内の温度と同温とすることが可能である。筐体2内の温度と室内熱交換器51の温度が同温となれば、室内熱交換器51の表面で結露は発生しない。このようにして、室内熱交換器51の表面における結露を更に抑制することが可能である。
【0057】
例えば、図4に示すように、室内熱交換器51と室外熱交換器53とを繋ぐ冷媒通路である蒸気管55に、通路開閉手段として電磁弁71を設け、制御装置100は、ステップS103において、この電磁弁71を閉制御するものであってもよい。電磁弁71は、図4に示す例における冷媒循環禁止手段である。電磁弁71は冷媒通路である液戻し管56に設けてもよいが、ガス冷媒の移動が禁止できる蒸気管55に設ける方が冷媒循環を即時に禁止でき好ましい。
【0058】
なお、このとき、ステップS103においては、両ファン52、54を停止制御してもよいし、室外ファン54を停止制御し、室内ファン52を継続作動制御してもよい。前者のファン制御は、ファンの消費エネルギーを低減できるという利点がある。また、後者のファン制御は、室内熱交換器51内の冷媒温度を極めて短時間に筐体2内の温度と同温にすることができるという利点がある。
【0059】
また、上記一実施形態では、ドア部2aからの外気侵入状態検出手段として開閉センサ65を採用したが、筐体2内の電灯を点灯する点灯スイッチを外気侵入状態検出手段としてもよい。点灯スイッチがオンオフ切り替えされるのはドア部2aから人が出入りする場合であるため、これによっても外気侵入状態を推定検知することが可能である。
【0060】
また、上記一実施形態では、結露環境検出手段として温度センサ61および湿度センサ62を用いたが、結露が発生する環境条件が検出できるものであればこれに限定されるものではない。例えば、温度センサ63および湿度センサ62を用いてもよいし、温度センサ61、湿度センサ62および温度センサ63を組み合わせて用いてもよい。また、結露環境検出手段として結露センサを採用してもよい。
【0061】
また、上記一実施形態では、冷却装置5は、冷媒を室内熱交換器51内において沸騰気化し室外熱交換器53内で凝縮する所謂沸騰冷却装置であったが、沸騰を伴なわない冷媒を循環する冷却装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における冷却装置が搭載された電話基地局の概略構成図である。
【図2】室内熱交換器51と室外熱交換器53との接続関係を示す説明図である。
【図3】制御装置100の概略制御動作を示すフローチャートである。
【図4】他の実施形態における室内熱交換器51と室外熱交換器53との接続関係を示す説明図である。
【符号の説明】
2 筐体
2a ドア部
3 通信機器(発熱機器)
5 冷却装置
51 室内熱交換器
52 室内ファン
53 室外熱交換器
54 室外ファン
55 蒸気管(冷媒通路)
56 液戻し管(冷媒通路)
61 温度センサ(結露環境検出手段の一部)
62 湿度センサ(結露環境検出手段の一部)
63 温度センサ
64 外気温センサ
65 開閉センサ(外気侵入状態検出手段)
71 電磁弁(通路開閉手段、冷媒循環禁止手段)
100 制御装置(制御手段)

Claims (11)

  1. 発熱機器(3)を収納する筐体(2)の内部に設けられ、前記筐体(2)内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(51)と、
    前記室内熱交換器(51)に前記筐体(2)内の空気を流通するための室内ファン(52)と、
    前記筐体(2)の外部に設けられ、前記冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器(53)と、
    前記室外熱交換器(53)に前記外気を流通するための室外ファン(54)とを備え、
    前記室内熱交換器(51)と前記室外熱交換器(53)との間に前記冷媒を循環して、前記筐体(2)内を冷却する冷却装置(5)において、
    前記室内熱交換器(51)の表面で結露が発生する環境条件を検出する結露環境検出手段(61、62)と、
    前記結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、前記室内ファン(52)を作動制御するとともに、前記室外ファン(54)を停止制御する制御手段(100)とを具備することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記筐体(2)は、前記筐体(2)の外部から内部に進入するためのドア部(2a)を有しており、
    前記ドア部(2a)を介して前記筐体(2)内に外気が侵入可能な状態を検出する外気侵入状態検出手段(65)を備え、
    前記制御手段(100)は、前記外気侵入状態検出手段(64)が外気侵入可能状態を検出したときには、前記室内ファン(52)を作動制御するとともに、前記室外ファン(54)を停止制御することを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 発熱機器(3)を収納する筐体(2)の内部に設けられ、前記筐体(2)内の空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(51)と、
    前記室内熱交換器(51)に前記筐体(2)内の空気を流通するための室内ファン(52)と、
    前記筐体(2)の外部に設けられ、前記冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器(53)と、
    前記室外熱交換器(53)に前記外気を流通するための室外ファン(54)とを備え、
    前記室内熱交換器(51)と前記室外熱交換器(53)との間に前記冷媒を循環して、前記筐体(2)内を冷却する冷却装置(5)において、
    前記室内熱交換器(51)の表面で結露が発生する環境条件を検出する結露環境検出手段(61、62)と、
    前記室内熱交換器(51)と前記室外熱交換器(53)との間の前記冷媒の循環を禁止する冷媒循環禁止手段(71)と、
    前記結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、前記冷媒循環禁止手段(71)を循環禁止状態に制御する制御手段(100)とを具備することを特徴とする冷却装置。
  4. 前記冷媒循環禁止手段(71)は、前記室内熱交換器(51)と前記室外熱交換器(53)とを繋ぐ冷媒通路(55)に設けられた通路開閉手段(71)であることを特徴とする請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記制御手段(100)は、前記結露環境検出手段(61、62)が結露発生環境条件を検出したときには、前記室内ファン(52)および前記室外ファン(54)を停止制御することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記筐体(2)は、前記筐体(2)の外部から内部に進入するためのドア部(2a)を有しており、
    前記ドア部(2a)を介して前記筐体(2)内に外気が侵入可能な状態を検出する外気侵入状態検出手段(65)を備え、
    前記制御手段(100)は、前記外気侵入状態検出手段(65)が外気侵入可能状態を検出したときには、前記冷媒循環禁止手段(71)を循環禁止状態に制御することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1つに記載の冷却装置。
  7. 前記外気侵入状態検出手段(65)は、前記ドア部(2a)の開閉を検知する開閉検知手段(65)であることを特徴とする請求項2または請求項6に記載の冷却装置。
  8. 前記外気侵入状態検出手段は、前記筐体(2)内の電灯を点灯する点灯スイッチであることを特徴とする請求項2または請求項6に記載の冷却装置。
  9. 前記結露環境検出手段(61、62)は、前記室内熱交換器(51)の表面に設けられた温度センサ(61)および湿度センサ(62)であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の冷却装置。
  10. 前記外気の温度を検出する外気温センサ(64)を備え、
    前記制御手段(100)は、前記温度センサ(61、63)および前記外気温センサから(64)の温度情報に基づいて、前記筐体(2)内の温度が前記外気の温度より高い場合であっても、前記室内熱交換器(51)で熱交換が行なわれていないと判断したときには、警告信号を発することを特徴とする請求項9に記載の冷却装置。
  11. 前記冷媒は、前記室内熱交換器(51)内において沸騰気化し、前記室外熱交換器(53)内で凝縮することにより、前記筐体(2)内を冷却することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つの記載の冷却装置
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