JP4022278B2 - 熱電変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、保冷や冷凍なども含む冷蔵庫、保温を含む温蔵庫、電流の流す方向を切り替えることにより冷蔵と温蔵が兼用できる冷・温蔵兼用庫などの熱電変換装置に係り、特に水などの液状の熱移動媒体を使用する熱電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱電変換素子を使用した例えば電子冷蔵庫などの熱電変換装置の放熱には空冷や水冷が用いられ、特に水冷は空冷よりも冷却効率が高いという特長を有している。
【0003】
図18は、従来の水冷ジャケット100の斜視図ある。同図に示すように水冷ジャケット100は、合成樹脂の成形体からなり比較的厚さ(高さ)が厚くて(例えば厚さ10〜20mm程度)中空状の箱体101の側面に注入管体102と、排出管体103とが接続されている。
【0004】
図示していないがこの箱体101の一方の平面(例えば下面)が放熱側の熱導体と密着しており、前記注入管体102から注入された水104が箱体101の中を流れる間に放熱側熱導体の熱を奪い、その水104は排出管体103から排出される。
【0005】
図19および図20は、従来、特開平8−75303号公報で提案された熱交換装置の断面図およびベース部材の平面図である。この熱交換装置は、図19に示すように熱電変換素子201と、熱電変換素子201の一方の片面に密着した吸熱側熱導体202と、熱電変換素子201の他方の片面に密着した放熱側熱導体203と、その放熱側熱導体203の熱電変換素子201と反対側に接合されたベース部材204とから主に構成されている。
【0006】
ベース部材204の放熱側熱導体203と対向する側に向けて開口した凹部205を有し、凹部205の底部中央には摺り鉢状部206が連設されている。ベース部材204の側面から凹部205に向けて延びた媒体入口207と、摺り鉢状部206に向けて延びた媒体出口208とが、それぞれ形成されている。図20に示す如く、媒体入口207は凹部205の一つの側壁に沿って延びるように形成されている。また図19に示すように、ベース部材204を放熱側熱導体203に接合することにより、放熱側熱導体203の下面とベース部材204の凹部205により密閉された媒体供給室209が形成される。
【0007】
熱移動媒体である水201は媒体入口207より凹部205内に噴射され、凹部205内を図20に示すように矢印方向に旋回し、その間に放熱側熱導体203から熱を奪い、水201の渦流の一部はその中心にある摺り鉢状部206から抜き出され、媒体出口208から排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図18に示す比較的厚い水冷ジャケット100の場合、箱体101内を流れる水流の放熱側熱導体203近傍においては線速が下がり層流に近い状態あるいは層流になった境界層が形成されるため、熱コンダクタンスが低く、放熱効率が悪い。熱コンダクタンスを高くするためには、単位時間当たりの水量を多くする必要があるが、そのために容量の大きなポンプが必要となり、またポンプ駆動のための消費電力が大きくなるという欠点を有している。
【0009】
また図19ならびに図20に示す熱交換装置の場合、前記媒体供給室209で乱流が生じるため前記図18に示す水冷ジャケット100の場合よりも熱コンダクタンスは高いが、問題がない訳ではない。
【0010】
すなわち、ベース部材204には熱電変換素子201とほぼ同じ面積を有する凹部205と、その凹部205の中央底部に摺り鉢状部206が連設されており、それらの空間を水210が旋回しながら貫流している。ところで、放熱側熱導体203から熱を奪うのは放熱側熱導体203の表面と接触する極く一部の水であるのに、前述の空間に流す単位時間当たりの水の量は多く、そのために容量の大きなポンプが必要で、またポンプ駆動のための消費電力が大きく、ランニングコストが高くつく。
【0011】
さらに、媒体入口207より噴出された水201は、乱流となって凹部205内を旋回し、その後一部の水201は摺り鉢状部206内に流れ込み、そこから媒体出口208を通って排出される経路を辿るため、水流による騒音が発生し、静音性が損なわれるなどの欠点を有している。
【0012】
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、熱コンダクタンスが高く、しかも流す熱移動媒体の量が少なくて済み、そのためコストの低減が図れる熱電変換装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、熱電変換素子の熱を移動するために例えば水や不凍液などの液状の熱移動媒体を使用する熱電変換装置を対象とするものである。
【0014】
そして前記熱移動媒体の流通経路で、前記熱電変換素子の全面とほぼ対向しかつ熱電変換素子に近接する位置に例えば0.5〜2mm程度の液層の薄い流通路を形成し、その液層の薄い流通路の片側に熱移動媒体を分散して液層の薄い流通路に供給する液層の厚い分散部と、その分散部と対向して液層の薄い流通路を通過した熱移動媒体を集める液層の厚い集合部とを有し、
前記液層の薄い流通路と分散部と集合部が、前記熱電変換素子と接する熱導体と、その熱導体と接合する媒体ジャケットから形成され、
その媒体ジャケットに水平方向に延びた熱移動媒体の注入口と排出口が設けられ、
その媒体ジャケットの熱導体と対向する側に開口した凹部を有し、その凹部を形成する底壁が前記熱導体側に向けて突出してギャップ形成部を構成し、
前記熱導体のギャップ形成部と対向する側に熱移動媒体の流れ方向に沿って延びた突条が多数形成され、前記ギャップ形成部に前記突条と対向するように熱移動媒体の流れ方向に沿って延びた溝が多数形成されて、
その媒体ジャケットと熱導体を接合することにより、前記突条が前記溝に挿入されて突条と溝の間に前記液層の薄い流通路が形成され、
その液層の薄い流通路と注入口の間に設けられた分散溝部により分散部が形成され、液層の薄い流通路と排出口の間に設けられた集合溝部により集合部が形成されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は前述のように、0.5〜2mm程度の液層の薄い流通路を形成することにより、熱移動媒体の境界層ができにくく、淀みがなく、熱移動媒体が高速で通過するから、熱抵抗が少なくなり(熱コンダクタンスが高い)、効率の良い熱の移動が可能となる。
【0016】
また流す熱移動媒体の量は従来のものに比較して少量であり、しかも液層の薄い流通路の前後に液層の厚い分散部と集合部が形成されているから、熱移動媒体をいち早く分散したり集合したりすることができ、そのため流通抵抗が小さくなるから、ポンプの容量が小さくて済み、消費電力も軽減でき、コストの低減が図れる。
【0017】
次に本発明の実施の形態を図とともに説明する。図1ないし図3は第1の実施の形態に係る熱電変換装置を説明するための図で、図1は熱電変換装置の断面図、図2は図1A−A線上の断面図、図3は水冷ジャケットの底面図である。
【0018】
熱電変換装置は図1に示すように、アルミニウムなどからなるブロック状の吸熱側熱導体1と、図示しないN型半導体ならびにP型半導体を含む熱電変換素子2と、アルミニウムなどからなる板状の放熱側熱導体3と、ABS樹脂などの合成樹脂あるいはアルミニウムなどの金属からなる水冷ジャケット4と、吸熱側熱導体1と放熱側熱導体3を連結する合成樹脂の成形体からなる枠体5とから主に構成されている。
【0019】
前記水冷ジャケット4の放熱側熱導体3側には熱電変換素子2よりも広い面積を有する開口6をもった凹部7が形成され、水冷ジャケット4の左右対称位置には凹部7と連通した注入口8と排出口9とが設けられている。凹部7の底部となる上壁10には、熱電変換素子2とほぼ同じがそれより若干広い面積を有し、開口6側に向けて突出した平面状のギャップ形成部11が設けられている。
【0020】
ギャップ形成部11と注入口8の間には図2に示すように水12の流れ方向とほぼ直交する方向に延びた比較的深い分散溝部13が形成され、注入口8と連通している。また、ギャップ形成部11と排出口9の間には水12の流れ方向とほぼ直交する方向に延びた比較的深い集合溝部14が形成され、排出口9と連通しており、分散溝部13と集合溝部14はギャップ形成部11を間にして対向した位置にある。分散溝部13と集合溝部14の深さは後述する0.5〜2mm程度のギャップGに対して例えば4〜6mm程度が適当で、その幅は図3に示すようにギャップ形成部11の幅と同寸かあるいはそれより広くなっている(本実施の形態では同寸になっている)。
【0021】
図1に示すように水冷ジャケット4を放熱側熱導体3に例えば接着剤あるいは(および)Oリングを介して液密に接合することにより、前記ギャップ形成部11が放熱側熱導体3に接近して0.5〜2mm程度の極めて狭いフラットなギャップGが形成され、このギャップGは放熱側熱導体3を介して熱電変換素子2と対向している。
【0022】
水冷ジャケット4の注入口8から水12を注入すると、水12は図2に示すように分散溝部13で素早く分散して、放熱側熱導体3とギャップ形成部11の間の狭いギャップGを高速で通過し、その間に放熱側熱導体3の表面と接触して熱を奪い、集合溝部14で集められて排出口9から排出される。
【0023】
図1においてギャップ形成部11の分散溝部13と対向する段部に傾斜または丸みを付けて、水12をギャップG側にスムーズに流すこともできる。
【0024】
図4ないし図6は第2の実施の形態を説明するための図で、図4はこの実施の形態に使用する放熱側熱導体の平面図、図5はその放熱側熱導体の側面図、図6はその放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。
【0025】
この実施の形態の場合、放熱側熱導体3の水冷ジャケット4と対向する表面に、水12の流れ方向に沿って延びた突条15が多数形成されており、この突条15の形成領域は熱電変換素子2の面積とほぼ一致している。図6に示すように放熱側熱導体3と水冷ジャケット4を接合することにより、ギャップ形成部11と各突条15との間に狭いギヤップGが形成される。
【0026】
図7は、第3の実施の形態を説明するための放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。第2の実施の形態と相違する点は、水冷ジャケット4のギャップ形成部11に放熱側熱導体3の突条15と対向するように水12の流れ方向に沿って延びた溝16が多数形成され、突条15が溝16に挿入されている点である。
【0027】
図8ないし図11は第4の実施の形態を説明するための図で、図8はこの実施の形態に係る熱電変換装置の断面図、図9は水冷ジャケットの底面図、図10はその水冷ジャケットの正面図、図11は図9B−B線上の断面図である。
【0028】
この実施の形態の場合、図9ならびに図10に示すように注入口8と排出口9が水冷ジャケット4の手前側に設けられ、この注入口8と排出口9の延長線上に分散溝部13と集合溝部14が形成されている。そして前記実施の形態と同様に、分散溝部13と集合溝部14の間にギヤップ形成部11が設けられ、図8に示すように放熱側熱導体3と水冷ジャケット4を接合することにより、放熱側熱導体3とギヤップ形成部11の間に狭いフラットなギヤップGが形成される。
【0029】
図12は第5の実施の形態を説明するための放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。この実施の形態の場合、放熱側熱導体3と水冷ジャケット4のギヤップ形成部11にそれぞれ波形の凹凸部17a,17bが設けられ、放熱側熱導体3と水冷ジャケット4の間に波形の狭いギヤップGが形成される。水12はこの波形のギヤップGを順次乗り越えるようにして通過し、その間に熱の授受がなされる。
【0030】
図13は、第6の実施の形態を説明するための放熱側熱導体の一部斜視図である。この実施の形態の場合、放熱側熱導体3の水冷ジャケット4と対向する面に柱状、方形、半球状あるいは他の形状の突出部18が多数形成されている。なお、水冷ジャケット4の方に前記突出部18がギヤップGを介して挿入される凹部を形成することもできる。
【0031】
図14は、第7の実施の形態を説明するための放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。この実施の形態の場合、放熱側熱導体3の水冷ジャケット4と対向する面に半球状、溝状あるいは他の形状の窪み19が多数形成されている。この実施の形態の場合、放熱側熱導体3と水冷ジャケット4の間を通過する水12は窪み19の所で少し旋回しながら流通する。
【0032】
図4(図5)、図7、図12〜図14に示す実施の形態の場合は伝熱面積が広く確保でき、熱電変換効率を高めることができる。
【0033】
図21ならびに図22は、第8の実施の形態を説明するための熱電変換素子と水冷ジャケットの断面図ならびに斜視図である。この実施の形態の場合、水冷ジャケット70全体がアルミニウムなどの熱伝導性の良好な金属から構成され、水冷ジャケット70の左右対称位置にはパイプ状のものから形成された流通断面積の大きい分散溝部71と集合溝部72が設けられ、分散溝部71と集合溝部72の間は0.5〜2mm程度の極めて狭いフラットなギャツプGを介して2枚の平行板73a,73bで接続されている。
【0034】
一方の平行板73aの外表面には直接熱電変換素子2が密着しており、この平行板73aは放熱側熱導体を兼ねている。分散溝部71と集合溝部72の手前側に水12の注入管74と排出管75が接続され、分散溝部71と集合溝部72の奥側は閉塞されている。
【0035】
水冷ジャケット70の注入管74から水12を注入すると、水12は分散溝部71で素早く奥側まで流れて分散し、全面的に平行板73a,73bの間のギャップGを高速で通過し、その間に熱電変換素子2の熱を奪い、集合溝部72で集められて排出管75から排出される。
【0036】
本実施の形態では水冷ジャケット70の全体を金属で構成したが、熱電変換素子2と密着する平行板73a(フィン付きまたはフィンなし)は金属で構成し、他の部分は合成樹脂で例えばインサート成形などにより一体に成形することもできる。
【0037】
図23は第9の実施の形態を説明するための熱電変換素子と水冷ジャケットの斜視図である。この実施の形態で第8の実施の形態と相違する点は、排出管75の取付け位置が集合溝部72の奥側になった点である。従ってこの実施の形態では注入管74と排出管75が水冷ジャケット70のほぼ対角線上に配置された形になっている。
【0038】
また同図は変形例も示しており、その第1変形例は、破線で示すように注入管74aを分散溝部71の長手方向と直交する方向でかつ分散溝部71の手前側に水平に接続し、排出管75aを排出管75の長手方向と直交する方向でかつ排出管75の奥側に水平に接続している。
【0039】
第2変形例は、一点鎖線で示すように注入管74bを分散溝部71の長手方向と直交する方向でかつ分散溝部71のほぼ中央部に水平に接続し、排出管75bを排出管75の長手方向と直交する方向でかつ排出管75のほぼ中央部に水平に接続している。
【0040】
第3変形例は、二点鎖線で示すように注入管74cを分散溝部71の長手方向と直交する方向でかつ分散溝部71のほぼ中央部に垂直に接続し、排出管75cを排出管75の長手方向と直交する方向でかつ排出管75のほぼ中央部に垂直に接続している。このように注入管74ならびに排出管75は、分散溝部71ならびに排出管75に対して色々な位置ならびに角度で取付け可能である。
【0041】
前述した第8ならびに第9の実施の形成において、熱電変換素子2と接触する平行板73aの内面に図4ならびに図5に示すように水12の流れ方向に沿って多数の突条を設けて、伝熱面積を増大することも可能である。
【0042】
図15は、本発明の実施の形態に係る熱電変換装置を用いた電子冷蔵庫の断面図である。この例では、四隅にキャスターの付いたワゴン(図示せず)の上部に搭載された保冷ピット31と、中間部に搭載された冷蔵庫32と、下部に取り付けられた放熱ラジェータ33とから主に構成されている。
【0043】
保冷ピット31は、上方が開口した箱型の断熱容器34を有し、その開口を開閉するスライド天板35が開口部に取付けられている。断熱容器34の内面に密着するように箱型の第1吸熱側熱導体36が配置され、第1吸熱側熱導体36の底部の中央裏側にはブロック状の第2吸熱側熱導体37が複数個配置されている。各第2吸熱側熱導体37の下面には熱電変換素子38を介して水冷ジャケット39が密着している。
【0044】
冷蔵庫32は、側面が開口した箱型の断熱容器40を有し、その開口を開閉するように断熱ドア41が設けられている。断熱容器41の内面に密着するように箱型の第1吸熱側熱導体42が配置され、第1吸熱側熱導体42の奥の底部にはフイン付きブロック状の第2吸熱側熱導体43が複数個配置されている。各第2吸熱側熱導体43の後面には熱電変換素子44を介して水冷ジャケット45が密着している。前記吸熱側熱導体37,43、熱電変換素子38,44ならびに水冷ジャケット39,45は、図1ないし図14または図21ないし図23に示すいずれかの構造が採用される。
【0045】
断熱容器40の後方に、各熱電変換素子38,44を駆動するためのコントローラを含む直流電源(1次電池または2次電池)47と、各水冷ジャケット39,45に熱移動媒体である水を送り込むためのポンプ48が設置されている。
【0046】
放熱ラジェータ33には放熱フィン49と放熱ファン50とが設けられ、各水冷ジャケット39,45から送られてきた水を送風52により強制的に冷却している。図示していないが各水冷ジャケット39,45とポンプ48と放熱ラジェータ33は、フレキシブルなホースによって水が循環できるように接続されている。図示していないが、水の循環経路の途中に熱移動媒体用のリザーブタンクやアキュムレータを設けることもできる。
【0047】
本実施の形態の場合、前記保冷ピット31の容量は16リッターで、室温が25℃の際に庫内温度は−6℃に保持でき、一方、冷蔵庫32の容量は30リッターで、室温が25℃の際に庫内温度は3℃に保持できるように、各熱電変換素子38,44に供給する電力を調整して、保冷ピット31と冷蔵庫32が個別に温度制御できるように構成されている。
【0048】
最近、マンションなどの集合住宅に保管用ボックス装置を設置し、宅配業者が受取人宅に訪れて不在のとき、荷物を保管用ボックス装置に預けるとともに、伝票を受取人宅の郵便受けなどに投入し、受取人が帰宅してその伝票から不在のときに荷物が配達されたことを知り、保管用ボックス装置内の荷物を受け取るシステムが開発されている。
【0049】
図16および図17は、本発明の実施の形態に係る熱電変換装置を用いた保管用ボックス装置の正面図および側面図である。
【0050】
保管用ボックス装置61は、多数の収納ユニット62と、1つの操作制御ユニット63を積載した集合体から主に構成されている。収納ユニット62のうち、例えば図16に向かって左側の縦列は断熱層によって内張りされた冷蔵・冷凍機能を有する収納ユニット62a〜62dで、そのうち下から1段目と2段目の収納ユニット62a,62bは冷凍保存と冷蔵保存の切り替えが可能で、下から3段目と5段目の収納ユニット62c,62dは冷蔵保存が可能なユニットになっている。これら収納ユニット62a〜62dは、通電しなければ常温の収納ユニットとして使用できる。
【0051】
図17に示すように収納ユニット62a〜62dには熱電変換装置64がそれぞれ内蔵されており、各熱電変換装置64は配水管65で接続され、その途中に放熱ラジェータ66と循環ポンプ67が接続され、放熱ラジェータ66の近傍に送風ファン68が付設されている。この実施の形態では複数個の熱電変換装置64に対して1個の放熱ラジェータ66を設けたが、各熱電変換装置64に対してそれぞれ個別に放熱ラジェータを設けることもできる。
【0052】
図示していないが前記熱電変換装置64は、吸熱側熱導体、熱電変換素子ならびに水冷ジャケットを有し、図1ないし図14または図21ないし図23に示すいずれかの構造が採用される。
【0053】
前記操作制御ユニット63は図示していないが、受領確認書などを発行するタイマー付きプリンタ、操作手順などを指示する音声出力装置ならびにディスプレイ、ICカードや磁気カードなどのカードリーダーライタ、テンキー、冷蔵保存と冷凍保存の選択キー、モデムなどが内蔵、設置されている。
【0054】
各収納ユニット62はオートロック方式になっており、操作制御ユニット63のキーを操作することにより、ロック解除ができるようになっている。収納ユニット62a〜62dには、冷蔵保存中または冷凍保存中の表示が個別になされる。
【0055】
前述の実施の形態では熱移動媒体として水を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば不凍液などの他の液状媒体を使用することも可能である。
【0056】
前述の実施の形態では放熱の場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、吸熱側にも適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
本発明は前述のように、0.5〜2mm程度の液層の薄い流通路を形成することにより、熱移動媒体の境界層ができにくく、淀みがなく、熱移動媒体が高速で通過するから、熱抵抗が少なくなり(熱コンダクタンスが高い)、効率の良い熱の移動が可能となる。
【0058】
また流す熱移動媒体の量は従来のものに比較して少量であり、しかも液層の薄い流通路の前後に液層の厚い分散部と集合部が形成されているから、熱移動媒体をいち早く分散したり集合したりすることができ、そのため流通抵抗が小さくなるから、ポンプの容量が小さくて済み、消費電力も軽減でき、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る熱電変換装置の断面図である。
【図2】図1A−A線上の断面図である。
【図3】その熱電変換装置に用いる水冷ジャケットの底面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る熱電変換装置に用いる放熱側熱導体の平面図である。
【図5】その放熱側熱導体の側面図である。
【図6】その熱電変換装置における放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る熱電変換装置における放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る熱電変換装置の断面図である。
【図9】その熱電変換装置に用いる水冷ジャケットの底面図である。
【図10】その水冷ジャケットの正面図である。
【図11】図9B−B線上の断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る熱電変換装置における放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る熱電変換装置に用いる放熱側熱導体の一部斜視図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る熱電変換装置における放熱側熱導体と水冷ジャケットの一部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る熱電変換装置を用いた電子冷蔵庫の概略構成図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る熱電変換装置を用いた保管用ボックス装置の正面図である。
【図17】その保管用ボックス装置の側面図である。
【図18】従来の水冷ジャケットの斜視図である。
【図19】従来提案された熱交換装置の断面図である。
【図20】その熱交換装置に用いられるベース部材の平面図である。
【図21】本発明の第8の実施の形態を説明するための熱電変換素子と水冷ジャケットの断面図である。
【図22】その実施の形態の熱電変換素子と水冷ジャケットの斜視図である。
【図23】本発明の第9の実施の形態を説明するための熱電変換素子と水冷ジャケットの斜視図である。
【符号の説明】
1 吸熱側熱導体
2 熱電変換素子
3 放熱側熱導体
4 水冷ジャケット
6 開口
7 凹部
8 注入口
9 排出口
10 上壁
11 ギヤップ形成部
12 水
13 分散溝部
14 集合溝部
15 突条
16 溝
17a,17b 凹凸部
18 突出部
19 窪み
31 保冷ピット
32 冷蔵庫
33 放熱ラジェータ
36,42 第1吸熱側熱導体
37,43 第2吸熱側熱導体
38,44 熱電変換素子
39,45 水冷ジャケット
61 保管用ボックス装置
62a〜62d 収納ユニット
64 熱電変換装置
65 配水管
70 水冷ジャケット
71 分散溝部
72 集合溝部
73a,73b 平行板
74,74a〜74c 注入管
75,75a〜75c 排出管
G ギャップ

Claims (1)

  1. 熱電変換素子の熱を移動するために液状の熱移動媒体を使用する熱電変換装置において、
    その熱移動媒体の流通経路で、前記熱電変換素子の全面とほぼ対向しかつ熱電変換素子に近接する位置に液層の薄い流通路を形成し、その液層の薄い流通路の片側に熱移動媒体を分散して液層の薄い流通路に供給する液層の厚い分散部と、その分散部と対向して液層の薄い流通路を通過した熱移動媒体を集める液層の厚い集合部とを有し、
    前記液層の薄い流通路と分散部と集合部が、前記熱電変換素子と接する熱導体と、その熱導体と接合する媒体ジャケットから形成され、
    その媒体ジャケットに水平方向に延びた熱移動媒体の注入口と排出口が設けられ、
    その媒体ジャケットの熱導体と対向する側に開口した凹部を有し、その凹部を形成する底壁が前記熱導体側に向けて突出してギャップ形成部を構成し、
    前記熱導体のギャップ形成部と対向する側に熱移動媒体の流れ方向に沿って延びた突条が多数形成され、前記ギャップ形成部に前記突条と対向するように熱移動媒体の流れ方向に沿って延びた溝が多数形成されて、
    その媒体ジャケットと熱導体を接合することにより、前記突条が前記溝に挿入されて突条と溝の間に前記液層の薄い流通路が形成され、
    その液層の薄い流通路と注入口の間に設けられた分散溝部により分散部が形成され、液層の薄い流通路と排出口の間に設けられた集合溝部により集合部が形成されることを特徴とする熱電変換装置。
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