JP4021557B2 - 使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 - Google Patents
使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4021557B2 JP4021557B2 JP15043398A JP15043398A JP4021557B2 JP 4021557 B2 JP4021557 B2 JP 4021557B2 JP 15043398 A JP15043398 A JP 15043398A JP 15043398 A JP15043398 A JP 15043398A JP 4021557 B2 JP4021557 B2 JP 4021557B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- absorbing polymer
- raw material
- cooker
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
吸水性ポリマーは、小量で多量の水を吸水して流動性のないゲル状に変化すると共に、多少の圧力を加えても吸水した水を逃がさない強い保水力を示す特性を有した高分子素剤である。
【０００３】
かかる吸水性ポリマーは、生理用品や紙おむつ用の吸収剤として急速に実用化されており、かかる衛生用品用途のみならず、砂漠での農業用保水剤、生鮮食品の保存、輸送用資材、医療材料、通信ケーブル、土木工事、人工雪など、吸水保水を必要とする各種用途に活用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる吸水性ポリマーを応用した製品を使用して吸水目的を達した使用済の製品はその処理方法がなく、単に廃棄処分するしかなかった。
【０００５】
仮に焼却処分をせんとすれば多量の水分を吸水しているため、吸水分を蒸散するのに多大の焼却エネルギーを有し、更には原料の樹脂が燃焼する時に有害ガスを発生し、公害のもとになる危険がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は、吸水性ポリマーを用いた使用済み製品を原料として加熱油中に浸漬し、二段階または三段階の減圧条件のもとで加熱脱水処理した後に、原料から脱油して粉砕して燃料とすることを特徴とした使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法を提供せんとするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
この発明では、吸水性ポリマーを用いた製品を原料とし、その処理方法に関する。
【０００９】
吸水性ポリマーを用いた製品としては、衛生関係の製品が主体となり、オムツ、生理用品等があり、これ以外にも他種の応用製品がある。
【００１０】
かかる原料は、予備処理として予め低温油で加熱処理されたり、また小片にさい断処理されたり、また単なる低温加熱処理されたりする。
【００１１】
次いで、クッカー中に投入されるクッカーは１０ｍ3 の内容積を有するクッカーであり、これに原料５，０００Ｋｇを投入する。
【００１２】
クッカー中には動物油、植物油、鉱物油等から選択した一種または多種の油を収納している。
【００１３】
とくに厨房や工場等の廃棄油を用いると廃棄油の処理も同時に行うことができる。
【００１４】
このように、クッカー中に収納した油は加熱される。
【００１５】
加熱油中に原料を浸漬しながらクッカー中を減圧処理する。
【００１６】
減圧処理は二段階または三段階の複数段の減圧処理を行う。
【００１７】
減圧処理時に原料から蒸散する水分はクッカー外へ取出される。
【００１８】
このようにして、所要時間の油温加熱処理を行うと原料中の含水分は約６％〜３％に脱水処理される。
【００１９】
その後、クッカーより取出された原料は遠心分離機により圧搾処理されて脱油され、塊状に固形化する。
【００２０】
これをミキサーで粉砕して粉末状、または小片にする。
【００２１】
この最終処理物は適当に油分も残っており燃料として使用できる。
【００２２】
【実施例】
この発明の実施例を詳説すれば、１０ｍ3 の容積のクッカー中に予め動植物油または鉱物油または、廃棄混合油等を収納しておく。
【００２３】
クッカーのジャケットに蒸気を流入して油を７０℃〜１２０℃に加熱する。
【００２４】
油は予め収容しておく場合と、原料と同時にクッカー中に投入する場合もある。
【００２５】
かかる油収容のクッカー中に５０００Ｋｇの原料を投入する原料は、吸水性ポリマーを用いた使用済みのオムツ、生理用ナプキン等を用いる。
【００２６】
クッカーを密閉して油温により加熱を始めると同時にクッカー中を減圧する。
【００２７】
減圧条件は二段階または三段階の複数段で行う。
【００２８】
三段階減圧を例にとって説明すると、初期は約１０〜１５分間、約２００ｍｍＨｇを減圧し、中期は約２０分間、更に約４００ｍｍＨｇを減圧し、後期は、約３０分間、更に約１５０ｍｍＨｇを減圧し、後期はほぼ真空状態とする。
【００２９】
なお、温度は初期状態で約７０℃〜８０℃、中期状態で９０℃〜１００℃、後期状態で１００℃〜１２０℃とする。
【００３０】
次いで、クッカー中より処理原料を取出す。
【００３１】
かかる密閉クッカー中で油温による減圧加熱処理を行うと、原料に含有された多量の水分は蒸散する。
【００３２】
油分は、原料ポリマーの３次元架橋構造に浸透して含有する自由水を蒸散させてクッカーの減圧と共に、クッカー外に取出される。
【００３３】
吸水性ポリマーが水を吸収した場合には、結合水、半結合水は極くわずかであり、９９％以上は自由水であるため、通常の水と同様に常圧で１００℃で蒸発するために減圧条件下では、低温で充分な蒸発を果すことができる。
【００３４】
上記のようにクッカー中で加熱脱水処理された原料は、クッカーより取出されて遠心分離機にかけられて搾油される。
【００３５】
搾油分は６〜２０％位に搾油、脱油した後に、塊原料を粉砕して粉状または小片にし、この最終処理原料は燃焼効率のよい燃料とする。
【００３６】
【発明の効果】
この発明によれば、多量の水分を吸収して、使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理が簡単に行える効果を有し、かかる処理済みの吸水性ポリマー応用製品は燃料として使用できるため、廃棄処理にこまっていた原料の処理と共に、燃料として有益な使用も行える効果を有する。
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
吸水性ポリマーは、小量で多量の水を吸水して流動性のないゲル状に変化すると共に、多少の圧力を加えても吸水した水を逃がさない強い保水力を示す特性を有した高分子素剤である。
【０００３】
かかる吸水性ポリマーは、生理用品や紙おむつ用の吸収剤として急速に実用化されており、かかる衛生用品用途のみならず、砂漠での農業用保水剤、生鮮食品の保存、輸送用資材、医療材料、通信ケーブル、土木工事、人工雪など、吸水保水を必要とする各種用途に活用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる吸水性ポリマーを応用した製品を使用して吸水目的を達した使用済の製品はその処理方法がなく、単に廃棄処分するしかなかった。
【０００５】
仮に焼却処分をせんとすれば多量の水分を吸水しているため、吸水分を蒸散するのに多大の焼却エネルギーを有し、更には原料の樹脂が燃焼する時に有害ガスを発生し、公害のもとになる危険がある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は、吸水性ポリマーを用いた使用済み製品を原料として加熱油中に浸漬し、二段階または三段階の減圧条件のもとで加熱脱水処理した後に、原料から脱油して粉砕して燃料とすることを特徴とした使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法を提供せんとするものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
この発明では、吸水性ポリマーを用いた製品を原料とし、その処理方法に関する。
【０００９】
吸水性ポリマーを用いた製品としては、衛生関係の製品が主体となり、オムツ、生理用品等があり、これ以外にも他種の応用製品がある。
【００１０】
かかる原料は、予備処理として予め低温油で加熱処理されたり、また小片にさい断処理されたり、また単なる低温加熱処理されたりする。
【００１１】
次いで、クッカー中に投入されるクッカーは１０ｍ3 の内容積を有するクッカーであり、これに原料５，０００Ｋｇを投入する。
【００１２】
クッカー中には動物油、植物油、鉱物油等から選択した一種または多種の油を収納している。
【００１３】
とくに厨房や工場等の廃棄油を用いると廃棄油の処理も同時に行うことができる。
【００１４】
このように、クッカー中に収納した油は加熱される。
【００１５】
加熱油中に原料を浸漬しながらクッカー中を減圧処理する。
【００１６】
減圧処理は二段階または三段階の複数段の減圧処理を行う。
【００１７】
減圧処理時に原料から蒸散する水分はクッカー外へ取出される。
【００１８】
このようにして、所要時間の油温加熱処理を行うと原料中の含水分は約６％〜３％に脱水処理される。
【００１９】
その後、クッカーより取出された原料は遠心分離機により圧搾処理されて脱油され、塊状に固形化する。
【００２０】
これをミキサーで粉砕して粉末状、または小片にする。
【００２１】
この最終処理物は適当に油分も残っており燃料として使用できる。
【００２２】
【実施例】
この発明の実施例を詳説すれば、１０ｍ3 の容積のクッカー中に予め動植物油または鉱物油または、廃棄混合油等を収納しておく。
【００２３】
クッカーのジャケットに蒸気を流入して油を７０℃〜１２０℃に加熱する。
【００２４】
油は予め収容しておく場合と、原料と同時にクッカー中に投入する場合もある。
【００２５】
かかる油収容のクッカー中に５０００Ｋｇの原料を投入する原料は、吸水性ポリマーを用いた使用済みのオムツ、生理用ナプキン等を用いる。
【００２６】
クッカーを密閉して油温により加熱を始めると同時にクッカー中を減圧する。
【００２７】
減圧条件は二段階または三段階の複数段で行う。
【００２８】
三段階減圧を例にとって説明すると、初期は約１０〜１５分間、約２００ｍｍＨｇを減圧し、中期は約２０分間、更に約４００ｍｍＨｇを減圧し、後期は、約３０分間、更に約１５０ｍｍＨｇを減圧し、後期はほぼ真空状態とする。
【００２９】
なお、温度は初期状態で約７０℃〜８０℃、中期状態で９０℃〜１００℃、後期状態で１００℃〜１２０℃とする。
【００３０】
次いで、クッカー中より処理原料を取出す。
【００３１】
かかる密閉クッカー中で油温による減圧加熱処理を行うと、原料に含有された多量の水分は蒸散する。
【００３２】
油分は、原料ポリマーの３次元架橋構造に浸透して含有する自由水を蒸散させてクッカーの減圧と共に、クッカー外に取出される。
【００３３】
吸水性ポリマーが水を吸収した場合には、結合水、半結合水は極くわずかであり、９９％以上は自由水であるため、通常の水と同様に常圧で１００℃で蒸発するために減圧条件下では、低温で充分な蒸発を果すことができる。
【００３４】
上記のようにクッカー中で加熱脱水処理された原料は、クッカーより取出されて遠心分離機にかけられて搾油される。
【００３５】
搾油分は６〜２０％位に搾油、脱油した後に、塊原料を粉砕して粉状または小片にし、この最終処理原料は燃焼効率のよい燃料とする。
【００３６】
【発明の効果】
この発明によれば、多量の水分を吸収して、使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理が簡単に行える効果を有し、かかる処理済みの吸水性ポリマー応用製品は燃料として使用できるため、廃棄処理にこまっていた原料の処理と共に、燃料として有益な使用も行える効果を有する。
Claims (1)
- 吸水性ポリマーを用いた使用済み製品を原料として加熱油中に浸漬し、二段階または三段階の減圧条件のもとで加熱脱水処理した後に、原料から脱油して粉砕して燃料とすることを特徴とした使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15043398A JP4021557B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15043398A JP4021557B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11343363A JPH11343363A (ja) | 1999-12-14 |
| JP4021557B2 true JP4021557B2 (ja) | 2007-12-12 |
Family
ID=15496830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15043398A Expired - Fee Related JP4021557B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4021557B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP15043398A patent/JP4021557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11343363A (ja) | 1999-12-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU648788B2 (en) | Process and apparatus for pathogen reduction in waste | |
| RU2003122066A (ru) | Желируемый растительный белок | |
| Gögüs et al. | Drying of olive pomace by a combined microwave‐fan assisted convection oven | |
| CN106267317A (zh) | 一种高止血医用敷料的制备方法 | |
| RU2000111439A (ru) | Сухой продукт, восстанавливаемый водными жидкостями, и способ его производства | |
| JP4021557B2 (ja) | 使用済みの吸水性ポリマー応用製品の処理法 | |
| CA2128405C (en) | Method for producing liquid fertilizer | |
| CN103261122A (zh) | 用生物材料产生保水性聚合物复合物的加工方法 | |
| JPS63165490A (ja) | 汚泥より燃料を製造する方法 | |
| WO2009081124A2 (en) | Disposal of water-containing waste | |
| JP3574178B2 (ja) | 汚泥の乾燥方法 | |
| RU2366306C1 (ru) | Способ получения сухого пищевого продукта из ламинариевых водорослей | |
| CN1054320C (zh) | 动物性废弃物的处理方法 | |
| US4536412A (en) | Method of producing protein-rich forage or nitrogenous fertilizer from fowl droppings, swine dung, cow dung and the like | |
| JPH08168750A (ja) | 動植物細片の処理方法、及び、処理装置 | |
| JPH0616679B2 (ja) | 鶏糞の飼料化処理法 | |
| JP2766891B2 (ja) | 動物の残滓から抽出した水溶性蛋白質の油温脱水法 | |
| CN102058756A (zh) | 一种烫伤膏及其制备方法 | |
| JP2005006626A (ja) | ビタミン強化粉末コーヒー | |
| JPS60164431A (ja) | 玄米の長期保存処理方法 | |
| CN1220891A (zh) | 治疗乳房肿块、瘰疬、腰脱等疾病的大膏药的配方及制法 | |
| Pathak et al. | The effects of temperature on the retention and denaturation of protein in lucerne leaves subjected to mechanical dewatering | |
| JPH0660071B2 (ja) | 液体肥料の製法 | |
| KR20040075588A (ko) | 포장용 순선지 제조방법 | |
| KR840001868B1 (ko) | 인분뇨의 탈취방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050527 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070518 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070730 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070828 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070927 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |