JP4019986B2 - 非接触データ通信システム、位置情報管理システム、データ通信装置及びデータ通信装置制御プログラム - Google Patents
非接触データ通信システム、位置情報管理システム、データ通信装置及びデータ通信装置制御プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触識別タグを利用したデータ通信システム、及び、当該データ通信システムを利用して所定物の位置情報を管理する位置情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図書館などにおいて、無線ICカードを書籍に貼付して、本棚の各区画毎に設置されたリーダ・ライタにより区画内にあるICカードの情報を読み出し、当該情報を書籍管理用の装置に送信し、当該装置によって本棚に収納された書籍の管理を行うシステムがある(特許文献1参照)。このシステムにおいては、本棚の各区画毎に対応付けられた棚番号とICカードに記憶された棚番号とを比較して、書籍が正確な棚番号の区画に存在するか否かを知ることが可能である。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−101285
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムでは、本棚の正確な位置に書籍が存在するか否かは解るが、本棚の近くに落ちている書籍や本棚の上に置かれた書籍などがあった場合に、これらの本棚の近くにはあるが本棚に収納されていない書籍がどこに置かれたかを知ることはできない。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、所定物の位置情報を管理するのに好適な非接触データ通信システム、位置情報管理システム、データ通信装置及びデータ通信装置制御プログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔形態1〕 上記目的を達成するために、本発明に係る形態1に記載の非接触データ通信システムは、
非接触識別タグと、任意の場所に配設可能な複数のデータ通信装置と、を含んだ非接触データ通信システムであって、
前記非接触識別タグは、自非接触識別タグ固有の識別情報である第1の識別情報を有しており、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する駆動用電力生成手段と、前記データ通信装置からの前記第1の識別情報の取得要求を受信する取得要求受信手段と、当該取得要求受信手段によって受信した前記第1の識別情報の取得要求に応じて、当該第1の識別情報を前記データ通信装置に対して送信する識別情報送信手段と、を備え、
前記データ通信装置は、自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信手段と、複数のアンテナと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信手段と、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得手段と、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定手段と、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信手段と、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出手段と、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持手段と、他のデータ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第1の保持内容取得手段と、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信手段と、前記第1の保持内容取得手段によって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出手段と、を備え、
前記複数のデータ通信装置のうち、特定のデータ通信装置として選択されたものが、他のデータ通信装置から、前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報、前記第2の通信状態情報、前記第1の方向の情報、前記第2の方向の情報及び前記時間情報を取得し、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出し、前記第1の移動履歴算出手段によって、前記移動履歴を算出するようになっていることを特徴としている。
【0007】
このような構成であれば、非接触識別タグは、駆動用電力生成手段によって、データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成することが可能であり、取得要求受信手段によって、前記データ通信装置からの前記第1の識別情報の取得要求を受信することが可能であり、識別情報送信手段によって、前記取得要求受信手段によって受信された前記第1の識別情報の取得要求に応じて、当該第1の識別情報を前記データ通信装置に対して送信することが可能である。
また、データ通信装置は、電力供給用電磁波送信手段によって、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信することが可能であり、識別情報取得手段によって、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得することが可能であり、情報送信手段によって、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報とを送信することが可能であり、情報取得手段によって、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得することが可能である。
更に、データ通信装置は、方向推定手段によって、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定することが可能であり、通信状態情報送信手段によって、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信することが可能であり、位置情報算出手段によって、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出することが可能である。
なお更に、データ通信装置は、情報保持手段によって、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持することが可能であり、第1の保持内容取得手段によって、他のデータ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得することが可能であり、第1の保持内容送信手段によって、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信することが可能であり、第1の移動履歴算出手段によって、前記第1の保持内容取得手段によって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出することが可能である。
また、複数のデータ通信装置のうち、特定のデータ通信装置として選択されたものが、他のデータ通信装置から、第2の識別情報、第1の識別情報、第1の通信状態情報、第2の通信状態情報、第1の方向の情報及び前記第2の方向の情報を取得し、位置情報算出手段によって、非接触識別タグの位置情報を算出し、第1の移動履歴算出手段によって、移動履歴を算出する。
【0008】
従って、他のデータ通信装置から、それぞれの識別情報、それぞれの通信可能領域内に存在する非接触識別タグの識別情報、それぞれの第1通信状態情報、それぞれの第2通信状態情報を取得することによって、これらの情報に基づき、例えば、データ通信装置の相対位置から非接触識別タグのだいたいの位置情報を算出することが可能である。これにより、データ通信装置を予め決められた位置に配設したり、配設後の位置情報を取得したりする必要が無く、データ通信装置の再配置等を簡易に行うことが可能である。
また、代表となるデータ通信装置において、システム内の非接触識別タグの位置情報を把握することが可能である。
また、複数のアンテナを介して取得した非接触識別タグからの受信電波の強弱によって、非接触識別タグのデータ通信装置からの距離を知ることができ、複数のアンテナを介して取得した他のデータ通信装置からの受信電波の強弱によって、自データ通信装置と他のデータ通信装置との距離を知ることができ、複数のアンテナを介して取得した非接触識別タグからの受信電波の強弱によって、データ通信装置から非接触識別タグの存在する方向情報を推定することができ、複数のアンテナを介して取得した他のデータ通信装置からの受信電波の強弱によって、自データ通信装置から他のデータ通信装置の存在する方向情報を推定することができるので、正確な位置情報を算出することが可能である。
また、代表となるデータ通信装置において、他のデータ通信装置から情報保持手段の保持内容を取得し、非接触識別タグの移動履歴を算出することが可能なので、移動体等に非接触識別タグを貼付あるいは携帯させることにより、その移動体の移動履歴を簡易に知ることが可能となる。
【0009】
ここで、非接触識別タグとは、RFID(Radio Frequency IDentification)システムにおいて用いられるもので、一般にデータキャリアなどとも呼ばれている。その形状には、ラベル型、カード型、コイン型、スティック型等の様々なものがある。これらの形状はアプリケーションと密接な関係があり、例えば、人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものがある。また、半導体のキャリアIDとしてはスティック形が主流となっている。なお、リネン関連の服に縫い込まれるものはコイン形が主流となっている。また、カード型などにおいては、表示部を備えるものもある。
【0010】
また、非接触識別タグは、データ読取専用、あるいは、データの読み書きが自由に行える記憶領域を備えており、更に、アンテナ側からの非接触電力伝送により電池が無くても動作可能なものがある。
また、RFIDシステムとは、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステムであり、非接触識別タグが、(1) 携帯容易な大きさであること、(2) 情報を電子回路に記憶すること、(3) 非接触通信により交信することの3つの特徴を備えている。
【0011】
従って、RFIDシステムは、非接触識別タグを持つ人・物・車などと、その情報とを一元化させる目的で使用される。つまり、人・物・車がある場所で随時、必要な情報を取り出すことができ、かつ必要に応じて新たな情報を書き込むことができる。
また、RFIDシステムの代表的な種類としては、主に、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁結合方式、 主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁誘導方式、リーダ/ライタ側のアンテナと非接触識別タグ間で、2.45GHz帯のマイクロ波によりデータ交信を行なうマイクロ波方式、光の発生源としてLEDを、受光器としてはフォトトランジスタ等を配置し、光の空間伝送を利用して非接触識別タグとの交信を行なう光方式の4つがある。
【0012】
また、アクセス方式は、主に、シングルアクセスモード、FIFO(First In First Out)アクセスモード、マルチアクセスモード、セレクティブアクセスモードの4つがある。
シングルアクセスモードは、アンテナ交信領域内に存在する非接触識別タグは1個であり、複数の非接触識別タグがアンテナの交信領域内にあると交信エラーとなり、交信できなくなる。
【0013】
FIFOアクセスモードは、アンテナの交信領域内に順番に入ってくる非接触識別タグと順番に交信することができる。交信を終了した非接触識別タグにはアクセス禁止処理を行なうので、交信終了したタグがアンテナの交信領域内に複数存在しても、新たなタグが1個だけアンテナの交信領域内に入ってくれば交信ができる。同時に非接触識別タグが交信領域内にはいると、交信エラーとなり交信できなくなる。アクセス禁止された非接触識別タグは、交信領域外にでると再び交信が可能となる。
【0014】
マルチアクセスモードは、アンテナの交信領域内に複数の非接触識別タグが存在しても、全ての非接触識別タグと交信ができる。
セレクティブアクセスモードは、交信領域内にある複数の非接触識別タグのうち、特定の非接触識別タグと交信ができるもので、交信領域内の非接触識別タグに番号を割り当てるコマンドと、割り当てた番号をもとに、特定の非接触識別タグとの交信を行なうコマンドで実現される。
【0026】
〔形態2〕 また、形態2の位置情報管理システムは、形態1に記載の非接触データ通信システムにおいて、所定物と前記非接触識別タグとを一対一に対応付け、当該所定物の位置情報を管理する位置情報管理システムであって、
前記所定物の位置情報を管理するための管理装置を前記複数のデータ通信装置とデータ通信可能に備え、
前記管理装置は、前記複数のデータ通信装置の中から特定のデータ通信装置を選択するデータ通信装置選択手段と、当該データ通信装置選択手段によって選択された前記特定のデータ通信装置に対して、前記所定物の位置情報の取得要求を送信する取得要求送信手段と、前記データ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第2の保持内容取得手段と、前記データ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第2の移動履歴算出手段と、を備え、
前記データ通信装置は、前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記管理装置に送信する第2の保持内容送信手段を備え、
前記特定のデータ通信装置は、前記管理装置から送信された前記取得要求に応じて、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出するようになっており、前記位置情報算出手段によって算出された位置情報を前記管理装置に送信する位置情報送信手段を備えることを特徴としている。
【0027】
このような構成であれば、管理装置は、データ通信装置選択手段によって、複数のデータ通信装置の中から特定のデータ通信装置を選択することが可能であり、取得要求送信手段によって、データ通信装置選択手段によって選択された特定のデータ通信装置に対して、所定物の位置情報の取得要求を送信することが可能であり、第2の保持内容取得手段によって、データ通信装置から情報保持手段の保持内容を取得することが可能であり、第2の移動履歴算出手段によって、データ通信装置から取得した保持内容に基づき、非接触識別タグの移動履歴を算出することが可能である。
また、データ通信装置は、第2の保持内容送信手段によって、前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記管理装置に送信することが可能である。
また、特定のデータ通信装置は、位置情報算出手段によって、非接触識別タグの位置情報を算出することが可能であり、位置情報送信手段によって、位置情報算出手段によって算出された位置情報を管理装置に送信することが可能である。
【0028】
従って、管理装置によって、システム内の所定物の位置情報を容易に管理することが可能となる。例えば、図書館や本屋の書籍に非接触識別タグを対応させて管理することで、どのような種類の書籍がどの位置に置かれているかを容易に把握することが可能である。また、複数のデータ通信装置間の相対的な位置情報から非接触識別タグの位置情報を算出することになるので、例えば、本屋などでレイアウトの変更をする際にも、データ通信装置の位置情報が必要とならないので、当該データ通信装置を任意の位置に置くことができ、レイアウト変更が容易となる。
また、管理装置によって、システム内の所定物の移動履歴を簡易に知ることが可能である。
【0032】
〔形態3〕 また、形態3のデータ通信装置は、形態1に記載の非接触データ通信システムに適用可能な前記データ通信装置であって、
自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信手段と、複数のアンテナと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信手段と、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得手段と、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定手段と、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信手段と、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出手段と、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持手段と、他のデータ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第1の保持内容取得手段と、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信手段と、前記第1の保持内容取得手段によって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出手段と、を備え、
前記複数のデータ通信装置のうち、特定のデータ通信装置として選択されたものが、他のデータ通信装置から、前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報、前記第2の通信状態情報、前記第1の方向の情報、前記第2の方向の情報及び前記時間情報を取得し、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出し、前記第1の移動履歴算出手段によって、前記移動履歴を算出するようになっていることを特徴としている。
【0033】
ここで、本形態は、形態1に記載の非接触データ通信システムにおけるデータ通信装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
【0036】
〔形態4〕 また、形態4のデータ通信装置制御プログラムは、形態3に記載のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信ステップと、複数のアンテナと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得ステップによって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信ステップと、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得ステップと、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定ステップと、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信ステップと、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出ステップと、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持ステップと、他のデータ通信装置から前記情報保持ステップの保持内容を取得する第1の保持内容取得ステップと、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信ステップと、前記第1の保持内容取得ステップによって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出ステップとを有する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴としている。
【0037】
ここで、本形態は、形態1に記載の非接触データ通信システムにおけるデータ通信装置を制御するプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図15は、本発明に係る位置情報管理システムを図書館に適用した実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る位置情報管理システムの構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る位置情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【0050】
図1に示すように、位置情報管理システム1は、管理装置2と、後述するデータ通信装置3の配設された複数の本棚10と、を含んだ構成となっている。
管理装置2は、本棚に収納された書籍の位置情報等を管理するためのもので、書籍の種類、書籍名、収納位置、貸出しの有無等の情報を管理するものである。
本棚10は、図書館で貸し出す書籍が収納された棚である。各本棚10には、管理用の番号が付せられており、本実施の形態において、各書籍の収納位置は、この番号に対応付けられて管理される。
【0051】
更に、図2に基づき、図1に示す複数の本棚10のうち、本棚100について詳細な構成を説明する。図2は、本棚100の詳細な構成を示す図である。
図2に示すように、本棚100は、収納部100a〜100fと、当該収納部100a〜100fのそれぞれに各1台ずつ配設されたデータ通信装置3A〜3Fと、を含んだ構成となっている。更に、本棚100の上には書籍200が置かれており、本棚100の前側床上には書籍201が置かれた状態となっている。
【0052】
収納部100a〜100fには、それぞれ、複数の書籍20(6冊)と、データ通信装置3A〜3F(各収納部に1台ずつ)と、が収納されており、各書籍20には、それぞれ後述する非接触識別タグ4が取り付けられている。本実施の形態においては、データ通信装置3によって、書籍20に取り付けられた非接触識別タグ4と通信を行うことで、その非接触識別タグ4に対応した書籍20の位置や書籍名等の各種情報を管理する。
【0053】
更に、図3に基づき、書籍20に対する非接触識別タグ4の取り付け位置について説明する。図3は、書籍20に対する非接触識別タグ4の取り付け位置の一例を示す図である。
図3(a)に示すように、書籍20に対する非接触識別タグ4の取り付け位置は、書籍の背表紙や、図3(b)に示すように、書籍20の中表紙等が考えられる。なお、これらの取り付け位置に限らず、別の場所に取り付けるようにしても良い。また、図3(a)、(b)に示すように、取り付け位置としては、各表紙の左上に限らず、右上や左下等の任意の場所で良い。
【0054】
更に、図4に基づき、管理装置2の詳細な構成を説明する。図4は、管理装置2の詳細な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、管理装置2は、データ通信装置選択部2aと、情報管理部2bと、データ通信部2cと、移動履歴算出部2dと、を含んだ構成となっている。
【0055】
データ通信装置選択部2aは、複数のデータ通信装置3の中から代表して処理を行うものを選択するためのもので、これにより選択されたデータ通信装置3は、他のデータ通信装置3によって取得された非接触識別タグ4の情報を収集し、位置情報の算出等の算出処理を行うことになる。
情報管理部2bは、上記データ通信装置選択部2aによって選択されたデータ通信装置3から書籍20に関する位置情報を含む各種情報を取得し、自己の備える書籍管理用情報の蓄積されたデータベースに基づき書籍20を管理するためのものである。ここで、書籍管理用情報としては、書籍の種類、書籍名、書籍の収納位置、貸出し状況等がある。
【0056】
データ通信部2cは、データ通信装置3との間の無線によるデータ通信を行う機能を有したものである。
移動履歴算出部2dは、データ通信装置3に保持された指定書籍20の位置情報を取得して、前記指定書籍20の移動履歴を算出するものである。ここで、指定書籍20とは、情報を取得する対象として指定された書籍20のことである。
【0057】
更に、図5に基づき、データ通信装置3の詳細な構成を説明する。図5は、データ通信装置3の詳細な構成を示すブロック図である。
図5に示すように、データ通信装置3は、データ受信部3aと、データ送信部3bと、近距離無線通信部3cと、データ制御部3dと、データ記憶部3eと、位置情報算出部3fと、移動履歴算出部3gと、を含んだ構成となっている。
【0058】
データ受信部3aは、電磁誘導方式によって非接触識別タグ4からデータを受信する機能を有したものである。
データ送信部3bは、電磁誘導方式によって非接触識別タグ4にデータを送信する機能を有したものである。なお、本実施の形態においては、通信時の搬送波が非接触識別タグ4への電力供給用の電磁波となる。
【0059】
近距離無線通信部3cは、管理装置2との間のデータの送受信及び他のデータ通信装置3との間のデータの送受信を無線で行う機能を備えたものである。
データ制御部3dは、図示しないCPUによって、図示しないROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、データ通信装置3の動作を制御するものである。その制御内容としては、まず、非接触識別タグ4からのデータの受信や、非接触識別タグ4へのデータの送信などの、データ受信部3a及びデータ送信部3bを用いた電磁誘導方式によるデータ通信処理の制御がある。他にも、近距離無線通信部3cを用いた、管理装置2との通信処理及び他のデータ通信装置3との通信処理の制御等、データ通信装置3を構成する各機能部を統括制御する。
【0060】
データ記憶部3eは、非接触識別タグ4の位置情報及びその時間情報を記憶保持するためのものである。
位置情報算出部3fは、指定書籍20に取り付けられた非接触識別タグ4との間のデータ通信によって、そのときの電波強度を検出し、当該電波強度に基づき指定書籍20との距離及び最も強い電波を受けている方向から当該データ通信装置3に対する指定書籍20の存在方向を推定する機能を有している。従って、方向を推定するために、色々な方向から電波を受信するための複数のアンテナを有している。
【0061】
更に、当該データ通信装置3が、上記した管理装置2におけるデータ通信装置選択部2aによって選択されたときに、他のデータ通信装置3から指定書籍20の前記距離情報及び方向情報(例えば、角度情報)を取得して、当該指定書籍20の位置情報を算出する処理を行うものである。
移動履歴算出部3gは、当該データ通信装置3が、上記した管理装置2におけるデータ通信装置選択部2aによって選択されたときに、管理装置2からの要求に応じて、他のデータ通信装置3から、当該他のデータ通信装置3の保持する指定書籍20の履歴情報を取得し、当該履歴情報に基づき、指定書籍20の移動履歴を算出するものである。
【0062】
更に、図6に基づき、非接触識別タグ4の詳細な構成を説明する。図6は、非接触識別タグ4の詳細構成を示すブロック図である。
図6に示すように、非接触識別タグ4は、データ受信部4aと、データ送信部4bと、データ制御部4cと、データ記憶部4dと、電源生成部4eと、を含んだ構成となっている。
【0063】
データ受信部4aは、データ通信装置3から伝送されたデータを電磁誘導方式により受信する機能を備えるものである。
データ送信部4bは、情報記憶部4dによって記憶された所定データを、電磁誘導方式によってデータ通信装置3に送信する機能を備えるものである。
制御部4cは、図示しないCPUにより制御プログラムを実行することによって、非接触識別タグ4の各部の動作を制御するものである。
【0064】
情報記憶部4dは、データ通信装置3から送信されたデータなどの所定データを自己の備えるメモリに記憶する機能を備えるものである。
電源生成部4eは、データ通信装置3からの電磁波を受信し、この電磁波から電源を生成して上記各部に供給するものである。
ループアンテナ4fは、金属インクを用いたインクジェット法または銅、アルミなどを用いたスクリーン印刷法などによって回路基板上にコイルを形成して成るものである。
【0065】
更に、図2、図7及び図8に基づき、図書館に適用した位置情報管理システム1のより具体的な動作を説明する。図7は、指定書籍の位置の算出例を示す図であり、図8は、指定書籍の移動履歴の一例を示す図である。ここで、説明の便宜上、図2に示す本棚100に着目して本システムの動作を説明する。
【0066】
図書館において、まず、管理装置2のオペレータは、例えば、閲覧者から、ある書籍を探して欲しいという依頼を受ける。ここで、オペレータは、閲覧者から、書籍名等の当該閲覧者が探している書籍(以下、指定書籍)の情報を入手する。そして、次に、この情報をキーワードとして管理装置2の情報管理部2bの備えるデータベースを検索することにより、指定書籍が図書館内にあるか否かといった情報及び指定書籍が貸出し中か否かといった情報を検出する。指定書籍が図書館内にあり、貸出し中の時は、その旨を閲覧者に報告する。一方、指定書籍が図書館内にあり、貸出し中で無いときは、予めデータベースに設定されている指定書籍の位置情報を、図示しない表示部に表示する。これにより、オペレータは閲覧者に対して、表示された位置情報を教えたり、この位置情報に基づきその場所まで案内することが可能である。
【0067】
しかし、指定書籍のあるはずの場所において、指定書籍が見つからなかった場合は、オペレータは、次に、管理装置2によって、指定書籍が図書館内のどこにあるかを探索する処理を行う。オペレータは、まず、データ通信装置選択部2aによって、代表となるデータ通信装置3を選択する(例えば、図2に示す、データ通信装置3Aを選択)。ここで、代表となるデータ通信装置3は、その都度、新たに選択しても良いし、以前に一度選択したものをそのまま利用しても良い。
【0068】
そして、情報管理部2bにおいて、指定書籍を探索する処理が選択がされると、情報管理部2bは、指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報をデータベースから取得し、当該識別情報を含む指定書籍の探索要求を生成して、これをデータ通信部2cを介して、代表として選択されたデータ通信装置3Aに送信する。
【0069】
データ通信装置3Aは、データ制御部3dにおいて、近距離無線通信部3cを介して管理装置2からの探索要求を受信すると、この探索要求に対して自己の識別情報を付加し、当該識別情報の付加された探索要求を、図書館内の他のデータ通信装置3B〜3Fに対して、近距離無線通信部3cを介して送信する。
一方、代表として選択されたデータ通信装置3からの探索要求を、近距離無線通信部3cを介して受信したデータ通信装置3B〜3Fは、データ制御部3dにおいて、探索要求に含まれる対象の書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報に基づき、当該識別情報を含む応答要求を生成し、この応答要求を、データ送信部3bを介して自己の通信範囲内に存在する書籍に取り付けられた非接触識別タグ4に対して送信する。
【0070】
非接触識別タグ4は、データ通信装置3から送信された応答要求を含む電波をループアンテナ4fによって受信すると、まず、電源生成部4eによって駆動用電源を生成し、これを各部に供給する処理を行う。駆動電源が供給され、各部が駆動すると、データ制御部4cによって、データ受信部4aを介して受信電波を復調することで、データ通信装置3からの応答要求を取得する。そして、この応答要求に含まれる識別情報を抽出して、自己の識別情報と比較し、両者の識別情報が一致したときに、応答要求の送信元のデータ通信装置3に対して、データ送信部4b及びループアンテナ4fを介して応答を返す。また、本実施の形態において、両者の識別情報が一致しなかったときは、応答を返さないこととする。
【0071】
データ通信装置3は、データ制御部3dによって、指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4からの応答をデータ受信部3aを介して受信すると、まず、この時の時刻と当該応答に含まれる識別情報とをデータ記憶部3eによって記憶する。そして、位置情報算出部3fにおいて、非接触識別タグ4から受信した電波から電波強度を測定し、受信電波強度の最も高いアンテナの位置に基づき、非接触識別タグ4の存在する方向を推定する。更に、電波強度から、当該データ通信装置3から非接触識別タグ4までの距離を推定する。これら推定された方向及び距離の情報は、これらの情報に自己の識別情報を付加して、近距離無線通信部3cを介して、代表として選択されたデータ通信装置3Aに送信する。また、これら推定された方向及び距離の情報は、データ記憶部3eによって、先ほど記憶した識別情報に対応付けられて記憶される。つまり、これらの情報は、各データ通信装置3において、書籍の履歴情報として記憶され管理される。また、上記した、方向情報及び距離情報の算出処理及び算出結果等の記憶処理は、代表として選択されたデータ通信装置3Aにおいても行う。
【0072】
そして、データ通信装置3Aは、通信範囲内に指定書籍の存在するデータ通信装置3B〜3Fのいずれかから、上記した方向情報及び距離情報を、近距離無線通信部3cを介して受信すると、位置情報算出部3fにおいて、これら受信した方向情報及び距離情報に基づき、指定書籍の位置を算出する。つまり、指定書籍の存在が検出されたデータ通信装置3からの前記情報から、データ通信装置3からの距離及び方向が解るので、これらの情報に基づき指定書籍の位置を算出することが可能である。ここで、複数のデータ通信装置3からの情報を総合して評価することで、指定書籍のより正確な位置を算出することが可能となる。これにより、例えば、図2に示す、本来とは別の収納部に収納された書籍、本棚100の上に置かれた書籍200、本棚100の前側床上に置かれた書籍201などの、正確な収納位置に収納されていない指定書籍の位置を算出することが可能である。
【0073】
そして、算出された位置情報は、データ制御部3dによって、データ送信部3bを介して管理装置2に送信される。これを受信した管理装置2は、取得した位置情報を解析して、指定書籍の位置を特定し、図示しない表示部に表示する。ここで、本実施の形態においては、データ通信装置3の本棚100における配設位置情報を管理装置2に持たせており、例えば、CGにより、図書館内をグラフィカルに表示し、そのグラフィック上に指定書籍のだいたいの位置をグラフィック表示することで、オペレータに探索された指定書籍の位置を視覚的に解りやすく表示することなどが可能である。
【0074】
更に、指定書籍を図2に示す書籍201として、指定書籍の位置を算出する一例を図7に基づき説明する。
まず、代表として選択されたデータ通信装置3Aが、図7に示すように、データ通信装置3E及び3Fの2台から、それぞれ指定書籍201に取り付けられた非接触識別タグ4の推定方向情報(θ)及び距離情報(l)((θ1、l1)、(θ2、l2))を取得する。次に、位置情報算出部3fは、取得した推定方向情報(θ)及び距離情報(l)に基づき、三角関数等を利用した演算によって、図7に示す、θ3、l3〜l5などの値を算出する。従って、この算出結果に基づき、指定書籍201の位置を、データ通信装置3Eからデータ通信装置3Fに向けてl3の距離、データ通信装置3Fからデータ通信装置3Eに向けてl4の距離、この位置から本棚100の全面に向けてl5の距離の位置として表現することが可能である。
【0075】
更に、図書館内のどこにも、指定書籍の存在が検出されなかったときなどは、オペレータは、管理装置2によって、指定書籍の移動履歴を知ることが可能である。この場合、本実施の形態では、第1の方法として、代表として選択されたデータ通信装置3Aに対して、指定書籍の移動履歴の取得要求を送信することで、データ通信装置3に移動履歴の算出を任せて、代表として選択されたデータ通信装置3から前記算出された移動履歴を取得する方法がある。また、第2の方法として、管理装置2が、図書館内に配設されたデータ通信装置3に対して、直接データ記憶部3eによって記憶された指定書籍の上記した履歴情報の取得要求を送信することで、データ通信装置3から履歴情報を取得し、移動履歴算出部2dによって、前記取得した履歴情報に基づき、指定書籍の移動履歴を算出する方法がある。
【0076】
いずれの方法も、移動履歴算出部2d、あるいは、移動履歴算出部3gにおいて、データ通信装置3から取得した指定書籍の検出された時間とその位置情報(方向及び距離)に基づき、指定書籍がどのような足跡を辿ったかを算出する。
ここで、図8に示すように、図書館内には、本棚10A〜10D、閲覧用机11A〜11Dが設けられているとする。更に、本実施の形態においては、この閲覧用机11A〜11Dにも、それぞれデータ通信装置3を配設することで、閲覧のために持ち出された書籍の位置を算出することが可能となっている。
【0077】
例えば、データ通信装置3から取得した指定書籍の履歴情報から、指定書籍の、図中Aの位置における存在をAM10:00に検出し、Bにおける存在をAM10:20に検出し、Cにおける存在をPM1:00に検出し、Dにおける存在をPM3:00に検出し、Eにおける存在をPM5:00に検出したことが解るとする。ここで、実際に検出されるのは、指定書籍に対応付けられた識別情報を有する非接触識別タグ4の存在及びその位置に関する情報である。
【0078】
つまり、上記取得した履歴情報により、指定書籍は、まず最初に本棚10AにおけるAの位置にあり、その後、閲覧用机11AにおけるBの位置→閲覧用机11BにおけるCの位置→本棚10CにおけるDの位置→閲覧用机11DにおけるEの位置の順でその位置を移動していることが解る。
更に、図9に基づき、管理装置2における指定書籍の探索処理の流れを説明する。図9は、管理装置2における指定書籍の探索処理を示すフローチャートである。
【0079】
図9に示すように、まずステップS100に移行し、データ通信装置選択部2aにおいて、代表となるデータ通信装置3が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場合(No)は選択されるまで待機する。ここで、本実施の形態において、代表となるデータ通信装置3の選択は、毎回行う必要はなく、一度選択したデータ通信装置3を設定しておくことで、この処理を省くことが可能である。
【0080】
ステップS102に移行した場合は、情報管理部2bによって、指定書籍を選択してステップS104に移行する。ここで、本実施の形態において、指定書籍の選択は、書籍名、著者名等の予め解っている情報をキーワードとして入力し、情報管理部2bの備えるデータベースから検索することで表示部に表示されるリストの中からオペレータが選択する。
【0081】
ステップS104では、情報管理部2bによって、選択された書籍に対応する非接触識別タグ4の識別情報に基づき、指定書籍の探索要求を生成し、これを、データ通信部2cを介して、代表として選択されたデータ通信装置3に送信してステップS106に移行する。
ステップS106では、情報管理部2bにおいて、代表として選択されたデータ通信装置3から指定書籍の位置情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS108に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで待機する。
【0082】
ステップS108では、情報管理部2bにおいて、上記取得した位置情報を解析してステップS110に移行する。
ステップS110では、解析された位置情報に基づき、オペレータ等の利用者から見て解りやすい情報として、表示部に表示してステップS112に移行する。
【0083】
ステップS112では、情報管理部2bにおいて、探索処理が終了か否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は処理を終了し、そうでない場合(No)はステップS102に移行する。つまり、他に探索する書籍がある場合は、ステップS102に移行して、再び指定書籍を選択する処理から順に処理を行う。
更に、図10に基づき、データ通信装置3における位置情報の算出処理の流れを説明する。図10は、データ通信装置3における位置情報の算出処理を示すフローチャートである。
【0084】
図10に示すように、まずステップS200に移行し、データ制御部3dにおいて、管理装置2から、近距離無線通信部3cを介して探索要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS202に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
ステップS202に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、受信した探索要求を解析しステップS204に移行する。この解析処理により、自データ通信装置3が代表として選択されたことが解る。
【0085】
ステップS204では、データ制御部3dにおいて、管理装置2から受信した探索要求の解析結果に基づき、他のデータ通信装置3から指定書籍の位置に関する情報を取得するための探索要求を生成してステップS206に移行する。
ステップS206では、データ制御部3dにおいて、生成した探索要求を他のデータ通信装置3に、近距離無線通信部3cを介して送信しステップS208に移行する。
【0086】
ステップS208では、データ制御部3dにおいて、指定書籍の存在する方向及び距離の情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS210に移行し、そうでない場合(No)はステップS214に移行する。ここで、本実施の形態においては、代表として選択されたデータ通信装置3においても指定書籍の探索処理を行うため、このデータ通信装置3が指定書籍の存在を確認し、その方向情報及び距離情報を算出した場合も取得したと判定する。
【0087】
ステップS210に移行した場合は、位置情報算出部3fにおいて、他のデータ通信装置3から取得した、指定書籍の存在する方向情報及び距離情報に基づき、指定書籍の位置情報を算出してステップS212に移行する。
ステップS212では、データ制御部3dによって、前記算出された指定書籍の位置情報を、近距離無線通信部3cを介して管理装置2に送信して処理を終了する。
【0088】
一方、ステップS214に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、所定時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定された場合(Yes)はステップS216に移行し、そうでない場合(No)はステップS208に移行する。
ステップS216に移行した場合は、データ制御部3dは、指定書籍が図書館内に存在しないと判断しステップS218に移行する。
【0089】
ステップS218では、データ制御部3dによって、指定書籍が存在しないことを示す情報を、近距離無線通信部3cを介して管理装置2に送信して処理を終了する。
更に、図11に基づき、データ通信装置3における指定書籍の方向情報及び距離情報の算出処理の流れを説明する。図10は、データ通信装置3における指定書籍の方向情報及び距離情報の算出処理を示すフローチャートである。
【0090】
図11に示すように、まずステップS300に移行し、データ制御部3dにおいて、代表として選択されたデータ通信装置3から、近距離無線通信部3cを介して指定書籍の探索要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS302に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0091】
ステップS302に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、代表として選択されたデータ通信装置3から受信した探索要求を解析してステップS304に移行する。この解析処理によって、代表として選択されたデータ通信装置3の識別情報、指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報等が解る。
ステップS304では、データ制御部3dにおいて、探索要求の解析結果に基づき、指定書籍に取り付けられた非接触識別4への応答要求を生成しステップS306に移行する。
【0092】
ステップS306では、データ制御部3dにおいて、前記生成した応答要求を、近距離無線通信部3cを介して通信範囲内に存在する非接触識別タグ4に向けて送信しステップS308に移行する。
ステップS308では、データ制御部3dにおいて、データ受信部3aを介して、通信範囲内に存在する非接触識別タグ4から応答要求に対する応答を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS310に移行し、そうでない場合(No)はステップS320に移行する。
【0093】
ステップS310に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、前記受信した応答を解析してステップS312に移行する。ここで、解析内容としては、複数設けられた各アンテナにおける受信電波強度等がある。
ステップS312では、データ制御部3dにおいて、各アンテナにおける電波強度に基づき、非接触識別タグ4の存在する方向を推定してステップS314に移行する。
【0094】
ステップS314では、データ制御部3dにおいて、各アンテナにおける電波強度に基づき、自データ通信装置3と非接触識別タグ4との距離を推定してステップS316に移行する。
ステップS316では、データ制御部3dにおいて、前記算出された方向情報及び距離情報を、近距離無線通信部3cを介して代表として選択されたデータ通信装置3に送信してステップS318に移行する。
【0095】
ステップS318では、データ記憶部3eにおいて、応答のあった非接触識別タグ4の識別情報に対応付けて、前記算出された方向情報及び距離情報を記憶して処理を終了する。
一方、ステップS320に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、応答を受信しない時間が所定時間経過したか否かを判定し、経過したと判定された場合(Yes)はステップS322に移行し、そうでない場合(No)はステップS308に移行する。
【0096】
ステップS322に移行した場合は、データ制御部3dは、通信範囲内に指定書籍が存在しないと判断し処理を終了する。
更に、図11に基づき、管理装置2における移動履歴の算出処理の流れを説明する。図11は、管理装置2における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。この処理は、上記した第1の方法による移動履歴の算出処理である。
【0097】
図11に示すように、まずステップS400に移行し、情報管理部2bにおいて、移動履歴を知りたい指定書籍の選択を行いステップS402に移行する。ここで、本実施の形態において、指定書籍の選択は、予め解っている書籍の情報をオペレータがキーワードとして入力してデータベースを検索し、その検索結果として表示部に表示されるリストの中から選択する。
【0098】
ステップS402では、情報管理部2bにおいて、前記選択された指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報に基づき、履歴情報の取得要求を生成して、これを図書館内のデータ通信装置3に、データ通信部2cを介して送信してステップS404に移行する。
ステップS404では、情報管理部2bにおいて、図書館内のデータ通信装置3から、データ通信部2cを介して履歴情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS406に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで待機する。
【0099】
ステップS406に移行した場合は、移動履歴算出部3gにおいて、前記取得した履歴情報を解析してステップS408に移行する。
ステップS408では、移動履歴算出部3gにおいて、前記解析結果に基づき、指定書籍の移動履歴を算出してステップS410に移行する。
ステップS410では、データ制御部3dによって、前記算出された移動履歴を表示部に表示してステップS412に移行する。
【0100】
ステップS412では、データ制御部3dにおいて、移動履歴の算出処理が終了するか否かを判定し、終了すると判定された場合(Yes)は処理を終了し、そうでない場合(No)はステップS400に移行する。つまり、他に移動履歴を算出する指定書籍がある場合は、ステップS400に移行し、再び指定書籍の選択処理からの処理を順に行う。
【0101】
更に、図12に基づき、管理装置2における移動履歴の算出処理の流れを説明する。図12は、管理装置2における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。この処理は、上記した第2の方法による移動履歴の算出処理である。
図12に示すように、まずステップS500に移行し、データ通信装置選択部2aにおいて、代表となるデータ通信装置3が選択されたか否かを判定し、選択されたと判定された場合(Yes)はステップS502に移行し、そうでない場合(No)は選択されるまで待機する。
【0102】
ステップS502に移行した場合は、情報管理部2bにおいて、移動履歴を取得したい指定書籍を選択してステップS504に移行する。
ステップS504では、情報管理部2bにおいて、前記選択された指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報に基づき、移動履歴の取得要求を生成し、これを代表として選択されたデータ通信装置3にデータ通信部2cを介して送信しステップS506に移行する。
【0103】
ステップS506では、情報管理部2bにおいて、代表として選択されたデータ通信装置3から、移動履歴を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS508に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで待機する。
ステップS508に移行した場合は、情報管理部2bによって、前記取得した移動履歴を表示部に表示してステップS510に移行する。
【0104】
ステップS510では、情報管理部2bにおいて、移動履歴の取得処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は処理を終了し、そうでない場合(No)はステップS502に移行する。つまり、他に移動履歴を算出する指定書籍がある場合は、ステップS502に移行し、再び指定書籍の選択処理からの処理を順に行う。
【0105】
更に、図13に基づき、データ通信装置3における移動履歴の算出処理の流れを説明する。図13は、データ通信装置3における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。
図13に示すように、まずステップS600に移行し、データ制御部3dにおいて、管理装置装置2から移動履歴の取得要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS602に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0106】
ステップS602に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、前記受信した取得要求を解析してステップS604に移行する。この解析により、指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報等が解る。
ステップS604では、データ制御部3dにおいて、前記解析結果に基づき、履歴情報の取得要求を生成してステップS606に移行する。この取得要求には、代表として選択された自己の識別情報、指定書籍に取り付けられた非接触識別タグ4の識別情報などが含まれる。
【0107】
ステップS606では、データ制御部3dによって、前記生成された取得要求を、近距離無線通信部3cを介して、他のデータ通信装置3に送信してステップS608に移行する。
ステップS608では、データ制御部3dにおいて、履歴情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)はステップS610に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。ここで、代表として選択された自己の履歴情報に指定書籍の情報があった場合も取得したと判定される。
【0108】
ステップS610に移行した場合は、移動履歴算出部3gにおいて、前記取得した履歴情報に基づき、移動履歴を算出してステップS612に移行する。
ステップS612では、データ制御部3dによって、前記算出された移動履歴を、近距離無線通信部3cを介して管理装置2に送信して処理を終了する。
更に、図14に基づき、データ通信装置3における履歴情報の送信処理の流れを説明する。図14は、データ通信装置3における履歴情報の送信処理を示すフローチャートである。
【0109】
図14に示すように、まずステップS700に移行し、データ制御部3dにおいて、履歴情報の取得要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS702に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
ステップS702に移行した場合は、データ制御部3dにおいて、前記受信した取得要求を解析してステップS704に移行する。この解析結果によって、取得要求が管理装置2から送信されたものか、代表として選択されたデータ通信装置3から送信されたものかなどが解る。
【0110】
ステップS704では、データ記憶部3eにおいて、前記取得要求に該当する指定書籍の履歴情報を有しているか否かを判定し、有していると判定された場合(Yes)はステップS706に移行し、そうでない場合(No)は処理を終了する。
ステップS706に移行した場合は、データ記憶部3eによって、該当する履歴情報をメモリから読み出してステップS708に移行する。
【0111】
ステップS708では、データ制御部3dによって、前記読み出した履歴情報を、近距離無線通信部3cを介して、取得要求の送信元の装置に送信し処理を終了する。
更に、図15に基づき、本棚10におけるデータ通信装置3の配設作業について説明する。図15は、本棚10におけるデータ通信装置3の配設位置例を示す図である。
【0112】
本実施の形態における、位置情報管理システム1においては、データ通信装置3が、その位置情報を有して無くても、非接触識別タグ4との相対位置によって位置情報を算出することが可能である。従って、データ通信装置3は、図15(a)、(b)に示すように、極端な場所でない限り、本棚10のどのような位置に配設してもその機能を発揮することが可能である。
【0113】
また、データ通信装置3が、本棚10に収納された書籍に取り付けられた非接触識別タグ4た対してデータ通信装置3の通信範囲がその全てをカバーするように配設されるのであれば、図15(b)に示すように、データ通信装置3を収納部毎に設ける必要はなく、必要な台数だけ配設すれば良い(場合によっては一台でも可)。
【0114】
以上、代表として選択されたデータ通信装置3は、他のデータ通信装置3から、それぞれの識別情報及びデータ通信装置3と書籍に取り付けられた非接触識別タグ4との通信状態情報として、非接触識別タグ4の存在する方向情報及び非接触識別タグ4との距離情報を取得し、これらの情報に基づき非接触識別タグ4の位置情報を算出することが可能であるので、これにより書籍の位置情報を求めることが可能となる。
【0115】
また、前記データ通信装置3は、データ記憶部3eによって、自データ通信装置3の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグ4の存在が検出された時間情報とその識別情報とを記憶保持するようにしたので、管理装置2、又は、代表として選択されたデータ通信装置3は、これらの各データ通信装置3の保持する情報を取得して、これらの情報に基づき、指定書籍の移動履歴を算出することが可能である。
【0116】
ここで、図4に示す、データ通信装置選択部2aは、形態2に記載のデータ通信装置選択手段に対応し、情報管理部2b及びデータ通信部2cによる探索要求の送信処理は、形態2に記載の取得要求送信手段に対応し、情報管理部2b及びデータ通信部2cによるデータ通信装置3から履歴情報を取得する処理は、形態2に記載の第2の保持内容取得手段に対応し、移動履歴算出部2dは、形態2に記載の第2の移動履歴算出手段に対応し、図5に示す、データ制御部3d及びデータ送信部3bによる電力供給用の電波の送信処理は、形態1又は3に記載の電力供給用電磁波送信手段に対応し、データ制御部3d及びデータ受信部3aによる非接触識別タグ4からの応答(識別情報を含む)の受信処理は、形態1又は3に記載の識別情報取得手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる自データ通信装置3の識別情報及び応答のあった非接触識別タグ4の識別情報の送信処理は、形態1又は3に記載の情報送信手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる他のデータ通信装置3からの、そのデータ通信装置3の識別情報及びそのデータ通信装置3に対して応答のあった非接触識別タグ4の識別情報の取得処理は、形態1又は3に記載の情報取得手段に対応し、位置情報算出部3gは、形態1、2及び3のいずれか1に記載の位置情報算出手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる方向情報及び距離情報の送信処理は、形態1又は3に記載の通信状態情報送信手段に対応し、データ制御部3dによる非接触識別タグ4の方向情報の推定処理は、形態1、3及び4のいずれか1に記載の方向推定手段に対応し、データ記憶部3eによる履歴情報の記憶保持処理は、形態1、2及び3のいずれか1に記載の情報保持手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる他のデータ通信装置3からの履歴情報の取得処理は、形態1又は3に記載の第1の保持内容取得手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる他のデータ通信装置3への履歴情報の送信処理は、形態1又は3に記載の第1の保持内容送信手段に対応し、移動履歴算出部3gは、形態1又は3に記載の第1の移動履歴算出手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる管理装置2への履歴情報の送信処理は、形態2に記載の第2の保持内容送信手段に対応し、データ制御部3d及び近距離無線通信部3cによる管理装置2への位置情報の送信処理は、形態2に記載の位置情報送信手段に対応し、図6に示す、電源生成部4eは、形態1に記載の駆動用電力生成手段に対応し、ループアンテナ4f、データ受信部4b及びデータ制御部4cによる応答要求の受信処理は、形態1に記載の取得要求受信手段に対応し、ループアンテナ4f、データ送信部4a及びデータ制御部4cによる応答要求への応答処理は、形態1に記載の識別情報送信手段に対応する。
【0117】
なお、上記実施の形態においては、データ通信装置3に対する非接触識別タグ4の方向情報と、データ通信装置3と非接触識別タグ4との距離情報と、に基づき非接触識別タグ4の位置情報を算出するようにしているが、これに限らず、データ通信装置3同士の通信によって、互いの方向及び距離を測定又は推定し、これらの情報にも基づいて、非接触識別タグ4の位置を算出するようにしても良い。
【0118】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る位置情報管理システム1を図書館に適用した例を説明しているが、これに限らず、スーパーやデパート等の販売店等の商品管理や、駐車場の車の位置情報の管理等の他の分野に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る位置情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本棚100の詳細な構成を示す図である。
【図3】 書籍20に対する非接触識別タグ4の取り付け位置の一例を示す図である。
【図4】 管理装置2の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】 データ通信装置3の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】 非接触識別タグ4の詳細構成を示すブロック図である。
【図7】 指定書籍の位置の算出例を示す図である。
【図8】 指定書籍の移動履歴の一例を示す図である。
【図9】 管理装置2における指定書籍の探索処理を示すフローチャートである。
【図10】 データ通信装置3における位置情報の算出処理を示すフローチャートである。
【図11】 データ通信装置3における指定書籍の方向情報及び距離情報の算出処理を示すフローチャートである。
【図12】 管理装置2における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。
【図13】 管理装置2における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。
【図14】 データ通信装置3における移動履歴の算出処理を示すフローチャートである。
【図15】 データ通信装置3における履歴情報の送信処理を示すフローチャートである。
【図16】 本棚10におけるデータ通信装置3の配設位置例を示す図である。
【符号の説明】
1…位置情報管理システム、2…管理装置、2a…データ通信装置選択部、2b…情報管理部、2c…データ通信部、2d…移動履歴算出部、3…データ通信装置、3A〜3F…データ通信装置、3a…データ受信部、3b…データ送信部、3c…近距離無線通信部、3d…データ制御部、3e…データ記憶部、3f…位置情報算出部、3g…移動履歴算出部、4…非接触識別タグ、4a…データ受信部、4b…データ送信部、4c…データ制御部、4d…データ記憶部、4e…電源生成部、4f…ループアンテナ、10、10A〜10D、100…本棚、100a〜100f…収納部、11A〜11D…閲覧用机、20、200、201…書籍
Claims (4)
- 非接触識別タグと、任意の場所に配設可能な複数のデータ通信装置と、を含んだ非接触データ通信システムであって、
前記非接触識別タグは、自非接触識別タグ固有の識別情報である第1の識別情報を有しており、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する駆動用電力生成手段と、前記データ通信装置からの前記第1の識別情報の取得要求を受信する取得要求受信手段と、当該取得要求受信手段によって受信した前記第1の識別情報の取得要求に応じて、当該第1の識別情報を前記データ通信装置に対して送信する識別情報送信手段と、を備え、
前記データ通信装置は、自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信手段と、複数のアンテナと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信手段と、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得手段と、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定手段と、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信手段と、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出手段と、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持手段と、他のデータ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第1の保持内容取得手段と、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信手段と、前記第1の保持内容取得手段によって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出手段と、を備え、
前記複数のデータ通信装置のうち、特定のデータ通信装置として選択されたものが、他のデータ通信装置から、前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報、前記第2の通信状態情報、前記第1の方向の情報、前記第2の方向の情報及び前記時間情報を取得し、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出し、前記第1の移動履歴算出手段によって、前記移動履歴を算出するようになっていることを特徴とする非接触データ通信システム。 - 請求項1に記載の非接触データ通信システムにおいて、所定物と前記非接触識別タグとを一対一に対応付け、当該所定物の位置情報を管理する位置情報管理システムであって、
前記所定物の位置情報を管理するための管理装置を前記複数のデータ通信装置とデータ通信可能に備え、
前記管理装置は、前記複数のデータ通信装置の中から特定のデータ通信装置を選択するデータ通信装置選択手段と、当該データ通信装置選択手段によって選択された前記特定のデータ通信装置に対して、前記所定物の位置情報の取得要求を送信する取得要求送信手段と、前記データ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第2の保持内容取得手段と、前記データ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第2の移動履歴算出手段と、を備え、
前記データ通信装置は、前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記管理装置に送信する第2の保持内容送信手段を備え、
前記特定のデータ通信装置は、前記管理装置から送信された前記取得要求に応じて、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出するようになっており、前記位置情報算出手段によって算出された位置情報を前記管理装置に送信する位置情報送信手段を備えることを特徴とする位置情報管理システム。 - 請求項1に記載の非接触データ通信システムに適用可能な前記データ通信装置であって、
自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信手段と、複数のアンテナと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得手段によって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信手段と、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得手段と、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定手段と、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信手段と、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出手段と、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持手段と、他のデータ通信装置から前記情報保持手段の保持内容を取得する第1の保持内容取得手段と、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信手段と、前記第1の保持内容取得手段によって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出手段と、を備え、
前記複数のデータ通信装置のうち、特定のデータ通信装置として選択されたものが、他のデータ通信装置から、前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報、前記第2の通信状態情報、前記第1の方向の情報、前記第2の方向の情報及び前記時間情報を取得し、前記位置情報算出手段によって、前記非接触識別タグの位置情報を算出し、前記第1の移動履歴算出手段によって、前記移動履歴を算出するようになっていることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項3に記載のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
自データ通信装置固有の識別情報である第2の識別情報を有しており、前記非接触識別タグに電力供給用の電磁波を送信する電力供給用電磁波送信ステップと、通信可能領域内に存在する前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して前記第1の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、他のデータ通信装置に対して、自データ通信装置固有の前記第2の識別情報と前記識別情報取得ステップによって取得された前記第1の識別情報とを送信する情報送信ステップと、他のデータ通信装置から当該他のデータ通信装置固有の前記第2の識別情報と当該他のデータ通信装置において取得された前記第1の識別情報とを取得する情報取得ステップと、自データ通信装置において前記非接触識別タグから前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す前記第1の通信状態情報に基づき、その非接触識別タグの存在する方向である第1の方向を推定すると共に、自データ通信装置において前記他のデータ通信装置から前記複数のアンテナを介して受信した電波の電波強度を示す第2の通信状態情報に基づき、他のデータ通信装置の存在する方向である第2の方向を推定する方向推定ステップと、前記第1の通信状態情報と、前記第2の通信状態情報と、前記第1の方向の情報と、前記第2の方向の情報とを、他のデータ通信装置に送信する通信状態情報送信ステップと、他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報と、自データ通信装置の前記第2の識別情報、前記第2の通信状態情報及び前記第2の方向の情報とに基づき、自データ通信装置と他のデータ通信装置との位置情報を算出し、当該算出した位置情報と、前記他のデータ通信装置から取得した前記第2の識別情報、前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報と、自データ通信装置の前記第1の識別情報、前記第1の通信状態情報及び前記第1の方向の情報とに基づき前記非接触識別タグの位置情報を算出する位置情報算出ステップと、自データ通信装置の通信範囲内に存在する前記非接触識別タグの時間情報と前記第1の識別情報とを保持する情報保持ステップと、他のデータ通信装置から前記情報保持ステップの保持内容を取得する第1の保持内容取得ステップと、他のデータ通信装置からの前記保持内容の取得要求に応じて、当該保持内容を前記他のデータ通信装置に送信する第1の保持内容送信ステップと、前記第1の保持内容取得ステップによって、前記他のデータ通信装置から取得した前記保持内容に基づき、前記非接触識別タグの移動履歴を算出する第1の移動履歴算出ステップとを有する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とするデータ通信装置制御プログラム。
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