JP4019917B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の盗難防止を図ることができる車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の盗難防止のために、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応するか否かを判別し、相対応しない限りエンジンの始動を拒否する盗難防止装置が開発されている。しかし、短時間だけ車両を離れる場合にエンジンを停止させて盗難防止装置をセットするのは煩わしいものである。また、車内に空調が必要なペットや生鮮食品を残して車両を離れる場合や、空調装置を作動させて車内温度が適温になるまで車両から離れるような場合、エンジンを停止させることができないので盗難防止装置をセットできない。
【0003】
エンジンを停止させることなく盗難防止を図ることができるものとして、盗難検出手段と、盗難検出時にステアリングホイールの回転を操舵補助力発生用モータによりロックする手段とを備える電動パワーステアリング装置が提案されている。その盗難検出手段は、ドアロックが解除されてから設定時間経過してもイグニッションスイッチがオフであったり、ドアロックが解除されてから設定時間経過しても暗証番号が入力されない場合に盗難検出信号を出力するものである(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−277142号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
盗難検出時にステアリングホイールの回転をロックする従来例では、盗難検出手段が必要であるために構成が複雑であり、しかも盗難の有無を必ずしも正確に検出できないため、盗難防止を十分に図ることができない。
本発明は、上記課題を解決することのできる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作部材の操作に応じて舵角を変化させる車両用操舵装置において、パスデータの入力手段と、識別データの記憶手段と、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応するか否かを判別する手段と、その操作部材に作用する力として、その操作部材の操作を阻止する力を発生するモータと、その操作部材の操作を阻止する力をそのモータにより発生する盗難防止モードと、その操作部材の操作を阻止する力が解除される通常モードとの間でモード変更を行わせるモード設定スイッチと、そのモード設定スイッチの操作により選択されたモードに応じてそのモータを制御する手段とを備え、そのモード設定スイッチの操作による盗難防止モードから通常モードへのモード変更は、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応しない場合は許容されないことを特徴とする。
本発明によれば、モード設定スイッチにより通常モードから盗難防止モードへ変更するだけで、操作部材の操作を阻止する力をモータにより発生させることができる。しかも、盗難防止モードから通常モードへのモード変更は、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応しない場合は許容されない。これにより、簡単な操作で且つ確実にエンジンを停止させることなく盗難防止を図ることができる。
【0007】
車速を検出する手段を備え、車速が零でない場合は、盗難防止モードから通常モードへのモード変更は許容されないのが好ましい。
これにより、車両走行中は盗難防止モードから通常モードへのモード変更は許容されないので、車両窃盗犯が逃走しようとしても、操作部材の操作はできないので逃走を阻止できる。
【0008】
車両のエンジンが作動しているか否かを判別する手段を備え、通常モードであって、且つ、そのエンジンの停止時に、そのパスデータの入力手段により入力されるパスデータを新たな識別データとして記憶可能であるのが好ましい。
これにより、識別データの更新のための入力をパスデータの入力と同様に行うことができ、構成の簡単化を図ることができる。また、エンジン作動中に識別データの更新が行われることはなく、安全性を高めることができる。さらに、エンジンの停止時でなければ識別データの更新が行われないので、エンジン作動中にパスデータを入力して盗難防止モードから通常モードに変更しようとして、誤って識別データが更新されるのを防止できる。
【0009】
その操作部材の操作検出手段を備え、そのパスデータは、その操作部材の操作により入力されると共に、操作の回数と各回の操作の方向により特定されるのが好ましい。
これによりパスデータの入力を容易に行うことができる。
【0010】
識別データは操作部材の操作により入力されると共に、操作の回数と各回の操作の方向により特定されるのが好ましい。その識別データは、モード設定スイッチにより通常モードから盗難防止モードに変更された時に入力されることで仮設定され、その仮設定後にモード設定スイッチにより通常モードが選択されている時に仮設定された識別データが再入力され、しかる後にモード設定スイッチにより盗難防止モードが選択されることで、仮設定された識別データと再入力された識別データとが対応するか否かが判断され、対応する場合に設定が確定されるのが好ましい。これにより意図していない識別データが設定されるのを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
車両用操舵装置の一例として図1に示す電動パワーステアリング装置1は、操舵によるステアリングホイール2(操作部材)の回転操作に応じて舵角を変化させる。本実施形態では、ステアリングホイール2の回転がステアリングシャフト4を介してピニオン5に伝達されることで、ピニオン5に噛み合うラック6が移動し、そのラック6の動きがタイロッド7やナックルアーム8を介して車輪3に伝達されることで舵角が変化する。
【0012】
ステアリングホイール2に作用する力を発生するモータ10が設けられている。本実施形態では、モータ10の出力シャフトの回転が減速ギヤ機構11を介してステアリングシャフト4に伝達される。
【0013】
モータ10は駆動回路21を介してコンピュータにより構成される制御装置20に接続される。制御装置20に、ステアリングホイール2の操作検出手段としてステアリングシャフト4により伝達される操舵トルクTを検出するトルクセンサ22、車速Vを検出する車速センサ24、モータ電流センサ25、ステアリングホイール2の操作を阻止する力をモータ10により発生する盗難防止モードとステアリングホイール2の操作を阻止する力が解除される通常モードとの間でモード変更を行わせるモード設定スイッチ26、報知手段としてのランプ27、および車両のエンジンが作動しているか否かの判別手段としてのエンジン回転数検出センサ28が接続される。報知手段はランプ27に限定されず、例えばブザーであってもよい。
【0014】
モード設定スイッチ26は、本実施形態ではオン、オフの切り換えスイッチにより構成され、オンによって盗難防止モードが選択され、オフによって通常モードが選択され、その選択に応じた信号が制御装置20に入力される。制御装置20は、モード設定スイッチ26の操作により選択されたモードに応じてモータ10を制御する。
【0015】
通常モードにおいては、制御装置20による制御によってモータ10は運転条件に応じて変化する操舵補助力をステアリングホイール2に作用させる。例えば図2に示すように、操舵トルクTと操舵補助用目標駆動電流I* と車速Vとの関係が予め定められて制御装置20に記憶される。操舵トルクTの大きさが大きくなる程に、また、車速Vが低速になる程に操舵補助用目標駆動電流I* の大きさが大きくなるものとされる。その記憶した関係と求めた操舵トルクTと車速Vから操舵補助用目標駆動電流I* が求められ、検出したモータ電流Iが操舵補助用目標駆動電流I* に対応するようにモータ10を駆動回路21を介してフィードバック制御する。これにより、操舵トルクTの大きさが大きく、車速Vが低速になる程に大きな操舵補助力がステアリングホイール2に作用する。
【0016】
盗難防止モードにおいては、制御装置20による制御によってモータ10は検出操舵トルクTと大きさが等しく方向が逆の力をステアリングホイール2に作用させる。例えば図3に示すように、操舵トルクTと操作阻止用目標駆動電流Ia* との関係が予め定められて制御装置20に記憶される。その記憶した関係と求めた操舵トルクTから操作阻止用目標駆動電流Ia* が求められ、検出したモータ電流Iが操作阻止用目標駆動電流Ia* に対応するようにモータ10を駆動回路21を介してフィードバック制御する。これにより、操舵トルクTと大きさが等しく方向が逆の操作阻止力がステアリングホイール2に作用する。
【0017】
制御装置20にパスデータを入力する手段が設けられている。本実施形態ではステアリングホイール2とトルクセンサ22がパスデータの入力手段とされている。ステアリングホイール2の操作により入力されるパスデータは、操作回数Nと各回の操作の方向により特定される。本実施形態においては、制御装置20はトルクセンサ22による検出トルクの大きさが設定値以上になることでパスデータの入力を認識し、しかる後に設定値未満になることで一回分のパスデータの入力が終了したと認識する。そのトルクセンサ22の検出トルク値が正負一方の時に左右一方へ操作され、正負他方の時に左右他方へ操作されたと認識し、左右一方への操作時の入力パスデータが1、左右他方への操作時の入力パスデータが0とされる。例えばパスデータを12回の操作回数と、各回の操作方向を一回目から順に右、左、右、左、右、右、右、左、右、左、左、右により特定する。この場合、検出操舵トルクの時間変化は図4に示すものとなり、パスデータは101011101001となる。図4において設定値の大きさはαとされ、検出操舵トルク値は右操作時に正とされる。すなわちパスデータをN回の操作回数と操作方向により特定する場合、2N 通りのパスデータを設定できる。なお、パスデータを特定するための操作回数は盗難防止効果を高めるために10回以上とするのが好ましい。また、パスデータを体力や大きな電力消費を要することなくテンポ良く入力する上では設定値αの大きさを小さくするのが好ましい。ステアリングホイール2の操作により入力される識別データも、パスデータと同様に操作回数Nと各回の操作の方向により特定される。
【0018】
制御装置20は入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応するか否かを判別する。モード設定スイッチ26の操作による盗難防止モードから通常モードへのモード変更は、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応しない場合は許容されない。すなわち盗難防止モードにおいては、正しいパスデータを入力しない限り、モード設定スイッチ26は操作してもオン状態に維持される。また、車速が零でない場合は、盗難防止モードから通常モードへのモード変更は許容されない。
【0019】
上記操舵装置において通常操舵モードから盗難防止モードにモード変更する場合は、車速が零の時にモード設定スイッチ26をオフからオンに切り替える。このモード設定スイッチ26の操作による通常モードから盗難防止モードへの変更は車両のエンジンの停止時でもモータ10の制御系に電力が供給されていれば許容される。なお、走行中にモード設定スイッチ26をオフからオンに切り替えた場合、車速が零になった時点で通常操舵モードから盗難防止モードにモード変更される。
【0020】
盗難防止モードから通常モードにモード変更する場合は、車速が零の時にパスデータを入力した後にモード設定スイッチ26をオンからオフに切り替える。入力されたパスデータが記憶された識別データに対応するか否かを制御装置20は判別し、対応する場合は通常モードにモード変更され、対応しない場合は盗難防止モードが維持される。なお、ステアリングホイール2に操舵トルクを作用させて一回のパスデータの入力がなされるとランプ27が点灯するものとされ、しかる後に操舵トルクが解除されるとランプ27が消灯するものとされている。これにより、ドライバーは必要な回数のパスデータの入力がなされたか否かをランプ27の点灯と消灯により確認できる。また、パスデータを入力した後にモード設定スイッチ26をオンからオフに切り替えることで、パスデータと識別データの照合後に入力されたパスデータはリセットされる。
【0021】
通常モードであって、且つ、車両のエンジンの停止時に、モード設定スイッチ26の操作により盗難防止モードを選択することで、ステアリングホイール2により入力されるパスデータを新たな識別データとして記憶可能である。すなわち、制御装置20に記憶される識別データを更新する場合は、通常モード時に、イグニッションキーをアクセサリー位置にしてエンジンを作動させることなく制御系に電力を投入した状態において、モード設定スイッチ26をオフからオンに切り替え、新しい識別データに対応するパスデータを仮識別データとして入力したならば、モード設定スイッチ26をオフからオンに切り替えた上で、新しい識別データに対応するパスデータを確認のために再度入力し、しかる後にモード設定スイッチ26をオンからオフに切り替える。通常モードであるか盗難防止モードであるかはステアリングホイール2を操作できるか否かにより判断すればよい。通常モード時に、エンジンを作動させることなく制御系に電力を投入した状態において、モード設定スイッチ26をオフからオンに切り替えることでランプ27が点灯し続け、識別データを更新できる状態であることが表示される。また、識別データが更新されたならばランプ27が点滅するものとされ、その点滅はエンジンの作動あるいは制御系への電力投入の解除まで継続される。識別データの更新に失敗した場合はランプ27が消灯するものとされ、モード設定スイッチ26をオフからオンに切り替えることで再度更新を図ることが可能とされている。
【0022】
図5のフローチャートは制御装置20による制御手順を示す。
まず、各センサによる検出データを読み込み(ステップS1)、現時点が通常モードか否かを判定する(ステップS2)。通常モードであれば操舵補助用目標駆動電流I* を求め(ステップS3)、盗難防止モードであれば操作阻止用目標駆動電流Ia* を求め(ステップS4)、検出したモータ電流Iが目標駆動電流に対応するようにモータ10を駆動回路21を介してフィードバック制御し(ステップS5)、制御を終了するか否かを例えばイグニッションスイッチがオンか否かにより判断し(ステップS6)、終了しない場合はステップS1に戻る。
【0023】
図6〜図13のフローチャートは、通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示す。
まず、エンジン回転数Eが零か否か判断し(ステップS101)、零でなければ更新報知フラグをオフし、ランプ点灯時間t1を零にリセットし、ランプ消灯時間t2を零にリセットする(ステップS102)。次に、車速Vが零か否かを判断し(ステップS103)、零でなければ盗難防止モードか否かを判断する(ステップS104)。盗難防止モードでなければステアリングホイール2の操作回数と各回の操作方向により特定されるパスデータPと、そのパスデータ入力のための操作回数Nを零にリセットし(ステップS105)、通常モードであると判定し(ステップS106)、リターンする。ステップS104において盗難防止モードであればパスデータPと操作回数Nを零にリセットし(ステップS107)、盗難防止モードであると判定し(ステップS108)、リターンする。
ステップS103において車速Vが零であればモード設定スイッチ26がオンすなわち盗難防止モードが選択されているか否かを判断する(ステップS109)。
【0024】
ステップS109においてモード設定スイッチ26がオンの場合、図7に示すように盗難防止フラグをオンする(ステップS110)。次に、トルクセンサ22による操舵トルクTの検出信号のローパス処理を行う(ステップS111)。そのローパス処理により操舵トルクの時間変動の高周波成分を除去し、一回のパスデータ入力を複数回のパスデータ入力であると誤認識するのを防止する。次に、入力パスデータを特定する操作方向が右か否かを、検出操舵トルクTが正値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS112)。操作方向が右であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS113)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、検出操舵トルクTの大きさがパスデータ入力により設定値α以上になった後に、未だ設定値α未満になっていない状態である。この場合、前回までのパスデータ入力のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する。また、前回までに入力されて記憶されたパスデータPの最終桁の後に今回の入力パスデータ(本実施形態では1)を付加することで、記憶されるパスデータPを1桁大きい値に増大させる(ステップS114)。次にランプ27を点灯する(ステップS115)。ランプ27の点灯によりドライバーは一回のパスデータ入力がなされたことを認識できる。次にパスデータ入力フラグをオンし(ステップS116)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。ステップS113においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0025】
ステップS112において操作方向が右でなければ、入力パスデータを特定する操作方向が左か否かを、検出操舵トルクTが負値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS117)。操作方向が左であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS118)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、前回までのパスデータ入力のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する(ステップS119)。本実施形態では左操作時のパスデータは零であるため、操作回数Nに1を加算することで、前回までに入力されて記憶されたパスデータPの最終桁の後に今回の入力パスデータである零が付加されて記憶されるパスデータPが増大されたことになる。しかる後にステップS115においてランプ27を点灯する。ステップS118においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0026】
ステップS117において操作方向が左でなければ、未だパスデータが入力されていないか、一回分のパスデータ入力のためのステアリングホイール2の操作が解除されて検出操舵トルクTの大きさが設定値α未満の状態であるから、ランプ27を消灯し(ステップS120)、パスデータ入力フラグをオフし(ステップS121)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。
【0027】
ステップS109においてモード設定スイッチ26がオフの場合、すなわち通常モードが選択されていれば、図8に示すように盗難防止フラグがオンか否かを判断する(ステップS122)。盗難防止フラグがオンでない場合、通常モードにおいてモード設定スイッチ26はオンされていないので、ステップS105に進む。盗難防止フラグがオンである場合、記憶されたパスデータPの最終桁の後にマーキングデータを付加し、パスデータPの桁数を確定する(ステップS123)。次に、桁数を確定されたパスデータPが記憶された識別データIDに対応するか否かを判断し(ステップS124)、対応する場合は盗難防止フラグをオフし(ステップS125)、ステップS105でパスデータPと操作回数Nをリセットし、ステップS106で通常モードであると判定してリターンする。ステップS124でパスデータPが識別データIDに対応しない場合、ステップS107でパスデータPと操作回数Nをリセットし、ステップS108で盗難防止モードであると判定してリターンする。
【0028】
ステップS101においてエンジン回転数Eが零であれば、図9に示すように、更新報知フラグがオンか否かを判断する(ステップS126)。更新報知フラグがオンでなければ盗難防止モードか否かが判断される(ステップS127)。盗難防止モードであればステップS101に進み、盗難防止モードでなければ操舵トルクTの大きさが設定値Ta未満か否かを判断する(ステップS128)。その設定値Taは、ドライバーがステアリングホイール2に実質的に操作力を作用させていない時の操舵トルク値とされる。
【0029】
ステップS128において操舵トルクTの大きさが設定値Ta未満であれば、図10に示すように、モード設定スイッチ26がオンすなわち盗難防止モードが選択されているか否かを判断する(ステップS129)。ステップS128において操舵トルクTの大きさが設定値Ta以上であれば、ステップ101に進む。
【0030】
ステップS129においてモード設定スイッチ26がオンの場合、仮設定フラグをオフし(ステップS130))、トルクセンサ22による操舵トルクTの検出信号のローパス処理を行う(ステップS131)。次に、識別データ仮設定のための入力パスデータを特定する操作方向が右か否かを、検出操舵トルクTが正値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS132)。操作方向が右であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS133)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、前回までのパスデータ入力による識別データ仮設定のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する。また、前回までに入力されて記憶された識別データ仮設定のためのパスデータPの最終桁の後に今回の入力パスデータ(本実施形態では1)を付加することで、記憶されるパスデータPを1桁大きい値に増大させる(ステップS134)。次にランプ27を点灯する(ステップS135)。次にパスデータ入力フラグをオンし(ステップS136)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。ステップS133においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0031】
ステップS132において操作方向が右でなければ、識別データ仮設定のための入力パスデータを特定する操作方向が左か否かを、検出操舵トルクTが負値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS137)。操作方向が左であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS138)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、前回までのパスデータ入力による識別データ仮設定のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する(ステップS139)。しかる後にステップS135においてランプ27を点灯する。ステップS138においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0032】
ステップS137において操作方向が左でなければ、未だパスデータが入力されていないか、一回分の識別データ仮設定のためのパスデータ入力のためのステアリングホイール2の操作が解除されて検出操舵トルクTの大きさが設定値α未満の状態であるから、ランプ27を消灯し(ステップS140)、パスデータ入力フラグをオフし(ステップS141)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。
【0033】
ステップS129においてモード設定スイッチ26がオフの場合、すなわち通常モードが選択されていれば、図11に示すように仮設定フラグがオンか否かを判断する(ステップS142)。仮設定フラグがオンでない場合、パスデータ入力による識別データ仮設定のための操作回数Nが5回以上か否かを判断する(ステップS143)。その操作回数Nが5回未満であれば、新しく設定しようとしている識別データは桁数が少なく十分な盗難防止効果が図れないことから、識別データ仮設定のためのパスデータPと操作回数Nをリセットし(ステップS144)、ランプ27を点灯し(ステップS145)、ステップS101に進む。なお、十分な盗難防止効果を図る上での識別データの桁数は本実施形態では5回以上としたが、任意の桁数としてよい。ステップS143において操作回数Nが5回以上であれば、識別データ仮設定のための記憶されたパスデータPの最終桁の後にマーキングデータを付加してパスデータPの桁数を確定し、その桁数を確定されたパスデータを仮設定識別データIDとし、仮設定フラグをオンし、識別データ仮設定のためのパスデータPと操作回数Nをリセットする(ステップS146)。
【0034】
しかる後に、図12に示すように、モード設定スイッチ26がオンすなわち盗難防止モードが選択されているか否かを判断する(ステップS147)。ステップS142において仮設定フラグがオンである場合もステップS147に進む。ステップS147においてモード設定スイッチ26がオンでなくオフの場合、トルクセンサ22による操舵トルクTの検出信号のローパス処理を行う(ステップS148)。次に、識別データ確定のための入力パスデータを特定する操作方向が右か否かを、検出操舵トルクTが正値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS149)。操作方向が右であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS150)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、前回までのパスデータ入力による識別データ確定のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する。また、前回までに入力されて記憶された識別データ確定のためのパスデータPの最終桁の後に今回の入力パスデータ(本実施形態では1)を付加することで、記憶されるパスデータPを1桁大きい値に増大させる(ステップS151)。次にランプ27を点灯する(ステップS152)。次にパスデータ入力フラグをオンし(ステップS153)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。ステップS150においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0035】
ステップS149において操作方向が右でなければ、識別データ確定のための入力パスデータを特定する操作方向が左か否かを、検出操舵トルクTが負値で大きさが設定値α以上か否かにより判断する(ステップS154)。操作方向が左であればパスデータ入力フラグがオンか否かを判断する(ステップS155)。パスデータ入力フラグがオンでない場合、前回までのパスデータ入力による識別データ確定のための操作回数Nに1を加算した値を新たな操作回数Nとして記憶する(ステップS156)。しかる後にステップS152においてランプ27を点灯する。ステップS155においてパスデータ入力フラグがオンであればステップS108に進む。
【0036】
ステップS154において操作方向が左でなければ、未だパスデータが入力されていないか、一回分の識別データ確定のためのパスデータ入力のためのステアリングホイール2の操作が解除されて検出操舵トルクTの大きさが設定値α未満の状態であるから、ランプ27を消灯し(ステップS157)、パスデータ入力フラグをオフし(ステップS158)、ステップS108において盗難防止モードであると判定してリターンする。
【0037】
ステップS147においてモード設定スイッチ26がオンの場合、すなわち盗難防止モードが選択されていれば、図13に示すように識別データ確定のために再入力されて記憶されたパスデータPの最終桁の後にマーキングデータを付加してパスデータPの桁数を確定する(ステップS159)。次に、仮設定識別データIDと再入力されたパスデータPとが対応するか否かを判断する(ステップS160)。対応しない場合はステップS101に進む。対応する場合は仮設定識別データIDを識別データIDとして記憶することで識別データIDの更新を行い、更新報知フラグをオンする(ステップS161)。次に、記憶したランプ点灯時間t1が設定時間(本実施形態では250制御周期とされ、1制御周期が8msecとされることで2秒に相当)以上か否かが判断され(ステップS162)、設定時間未満であればランプ27を点灯し(ステップS163)、ランプ点灯時間t1に1制御周期を加算した値を新たなランプ点灯時間t1として記憶し(ステップS164)、ステップS101に進む。ステップS162においてランプ点灯時間t1が設定時間以上であればランプ27を消灯し(ステップS165)、記憶したランプ消灯時間t2が設定時間(本実施形態では250制御周期とされ、1制御周期が8msecとされることで2秒に相当)以上か否かが判断され(ステップS166)、設定時間未満であればランプ消灯時間t2に1制御周期を加算した値を新たなランプ消灯時間t2として記憶し(ステップS167)、ステップS101に進む。ステップS166においてランプ消灯時間t2が設定時間以上であればランプ点灯時間t1とランプ消灯時間t2を零にリセットし(ステップS168)、ステップS101に進む。ステップS126において更新報知フラグがオンであればステップS162に進む。これにより、識別データIDの更新が成功するとランプ27は2秒間隔で点滅し、その点滅はエンジンの作動あるいは制御系への電力投入の解除まで継続する。
【0038】
上記実施形態によれば、モード設定スイッチ26により通常モードから盗難防止モードへ変更するだけで、ステアリングホイール2の操作を阻止する力をモータ10により発生させることができる。しかも、盗難防止モードから通常モードへのモード変更は、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応しない場合は許容されない。これにより、簡単な操作で且つ確実にエンジンを停止させることなく盗難防止を図ることができる。また、車両走行中は盗難防止モードから通常モードへのモード変更は許容されないので、車両窃盗犯が逃走しようとしても、ステアリングホイール2の操作はできないので逃走を阻止できる。その識別データの更新のための入力をパスデータの入力と同様に行うことができ、構成の簡単化を図ることができる。また、エンジン作動中に識別データの更新が行われることはなく、安全性を高めることができる。さらに、エンジンの停止時でなければ識別データの更新が行われないので、エンジン作動中にパスデータを入力して盗難防止モードから通常モードに変更しようとして、誤って識別データが更新されるのを防止できる。そのパスデータをステアリングホイール2の操作回数と各回の操作の方向により特定することでパスデータの入力を容易に行うことができる。同様に識別データもステアリングホイール2の操作により入力されると共に、操作の回数と各回の操作の方向により特定されるので、識別データの更新も容易に行うことができる。その識別データは、モード設定スイッチ26により通常モードから盗難防止モードに変更された時に入力されることで仮設定され、その仮設定後にモード設定スイッチ26により通常モードが選択されている時に仮設定された識別データを再入力し、しかる後にモード設定スイッチ26により盗難防止モードが選択されている時に仮設定された識別データと再入力された識別データとが対応することで設定が確定されるので、意図していない識別データが設定されるのを防止できる。
【0039】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態の制御装置はトルクセンサによる検出操舵トルクの大きさが設定値以上になることでパスデータの入力を認識しているが、ステアリングホイールには直進走行位置近傍に遊びがあるため、ステアリングホイールの操作角センサを操作部材の操作検出手段として設け、その操作角の大きさが設定値以上になることでパスデータの入力を認識するようにしてもよい。また、パスデータの入力を操作部材以外の例えばキーボードを用いて行うようにしてもよい。上記実施形態では盗難防止モードにおいては操舵補助力発生用モータにより操作部材の操作を阻止したが、専用のアクチュエータにより操作部材の操作を阻止する力を発生するようにしてもよい。また、ステアリングホイールを模した操作部材を車輪に機械的に連結することなく、操作部材の操作に応じて駆動されるアクチュエータの動きを舵角が変化するように車輪に伝達するステアバイワイヤ機構を採用した車両用操舵装置や、ステアリングホイールの回転操作角と舵角の比を車速等の運転条件に応じて変化させる機構を備えた車両用操舵装置に本発明を適用してもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の車両用操舵装置によれば、簡単な操作で且つ確実にエンジンを停止させることなく盗難防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置の構成説明図
【図2】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における操舵トルクと操舵補助用目標駆動電流と車速との関係を示す図
【図3】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における操舵トルクと操作阻止用目標駆動電流との関係を示す図
【図4】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置におけるパスデータ入力時の検出操舵トルクの時間変化を示す図
【図5】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図8】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図9】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図10】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図11】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図12】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【図13】本発明の実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置による制御が通常モードか盗難防止モードかの判定手順を示すフローチャート
【符号の説明】
2 ステアリングホイール(操作部材)
10 モータ
20 制御装置
24 車速センサ
26 モード設定スイッチ
28 エンジン回転数検出センサ
Claims (4)
- 操作部材の操作に応じて舵角を変化させる車両用操舵装置において、
パスデータの入力手段と、
識別データの記憶手段と、
入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応するか否かを判別する手段と、
その操作部材に作用する力として、その操作部材の操作を阻止する力を発生するモータと、
その操作部材の操作を阻止する力をそのモータにより発生する盗難防止モードと、その操作部材の操作を阻止する力が解除される通常モードとの間でモード変更を行わせるモード設定スイッチと、
そのモード設定スイッチの操作により選択されたモードに応じてそのモータを制御する手段とを備え、
そのモード設定スイッチの操作による盗難防止モードから通常モードへのモード変更は、入力されたパスデータと記憶された識別データとが相対応しない場合は許容されないことを特徴とする車両用操舵装置。 - 車速を検出する手段を備え、
車速が零でない場合は、盗難防止モードから通常モードへのモード変更は許容されない請求項1に記載の車両用操舵装置。 - 車両のエンジンが作動しているか否かを判別する手段を備え、
通常モードであって、且つ、そのエンジンの停止時に、そのパスデータの入力手段により入力されるパスデータを新たな識別データとして記憶可能な請求項1または2に記載の車両用操舵装置。 - その操作部材の操作検出手段を備え、
そのパスデータは、その操作部材の操作により入力されると共に、操作の回数と各回の操作の方向により特定される請求項1〜3の中の何れかに記載の車両用操舵装置。
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