JP2006224805A - 回転位置監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ステアリングホイールの回転位置を精度良く特定する技術を提案する。
【解決手段】 回転位置監視装置の監視制御部28は、回転位置取得部24を介して操舵角センサ20からステアリングホイール10の回転位置を取得する。このとき、監視制御部28は指示受付部22がIG−OFF状態に移行することにより回転位置監視の停止指示を受けても、所定の猶予時間T1だけ回転位置取得部24による回転位置の取得および監視を継続する。その結果、車両の駐車後何らかの理由によりステアリングホイール10の回転位置が変化した場合でも、その変化を認識する可能性が増加し、回転位置認識精度が向上する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ステアリングホイールの回転位置を監視するための技術に関する。
ステアリングホイールを含む操舵装置は、操舵輪の舵角を適切にコントロールするために、ステアリングホイールの回転位置を正確に把握しておくことが好ましい。そのため、ステアリングホイールの回転位置を精度良く特定するための技術が従来から提案されている。例えば特許文献1では、イグニッションスイッチをオフした時のステアリングホイールの回転角度を記憶しておき、再度イグニッションスイッチがオンされたときに、記憶しておいた回転角度をステアリングホイールの回転位置認識に利用する回転角度検出装置が提案されている。また、その他にも特許文献2や特許文献3において関連する技術が提案されている。
特開平11−287672号公報 特開平11−171034号公報 特開2002−340546号公報
通常、ステアリングホイールの回転位置を特定する場合、ステアリングホイールのシャフトなどの設けられたセンサの基準位置からの回転位置を参照する場合が多い。このステアリングホイールの回転位置を検出するセンサには、その性能に応じた所定の検出範囲が存在する。例えば、ステアリングホイールの2回転分、すなわち0〜720(deg)の検出範囲を有するものがある。一方、ステアリングホイールに要求される実際の回転可動範囲は、搭載される車両の特性などに応じて決定されるが、例えば3回転や3回転半などが存在し、センサの検出可能範囲を超えることがある。そのため、センサが検出可能なステアリングホイールの回転位置とステアリングホイールの実際の回転位置とは必ずしも1対1で対応させることができず、センサの検出値が、ステアリングホイールの複数の回転位置に割り当てられてしまう場合がある。例えば、720degを越えてステアリングホイールを回転させてしまった場合、720deg以上回転しているにも関わらず、720deg以下の検出値が出力されてしまうことになる。
ところで、通常の車両では、イグニションスイッチのオフ時に、ステアリングホイールの回転位置を検出するセンサは動作を停止してしまう。このため、イグニションスイッチのオフ状態の間にステアリングホイールが回転してしまうと、イグニッションスイッチのオフ直前のステアリングホイールの回転位置と次にイグニッションスイッチをオンしたときの回転位置との間に食い違いが生じる。したがって、イグニッションスイッチがオフする時にステアリングホイールの回転位置を記憶しておいても、イグニッションスイッチがオフの間にステアリングホイールが回転してしまうと記憶した情報は無意味なものになってしまう。特に、前述したように、センサが検出するステアリングホイールの回転位置とステアリングホイールの実際の回転位置とが一意に定まらない車両では、イグニッションスイッチがオンされた時にセンサが検出するステアリングホイールの回転位置が、複数の回転位置に対応してしまうため、ステアリングホイールの回転位置の保証になるという問題がある。
本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、ステアリングホイールの回転位置を精度良く特定する技術を提案することにある。
本発明の一態様は、ステアリングホイールの回転位置を監視する回転位置監視装置であって、前記ステアリングホイールの回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記ステアリングホイールの回転位置の監視の停止指示を受け付けて、当該停止指示に基づき、前記回転位置検出手段による前記監視を停止するタイミングを制御する監視制御手段と、を備え、前記監視制御手段は、前記停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後に前記監視を停止させることを特徴とする。
上記態様によれば、停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後にステアリングホイールの回転位置の監視が停止する。その結果、停止指示から猶予時間経過時までにステアリングホイールの回転位置が変動した場合であっても、ステアリングホイールの回転位置を的確に認識することが可能になり、停止指示後のステアリングホイールの回転位置の認識精度を向上することができる。なお、猶予時間は、ステアリングホイールの回転位置が変動する可能性の高い時間帯を基準に決定可能である。例えば駐車直後の10分程度であり、実験データなどに基づいて決定することが望ましい。また、車両搭乗者によってステアリングホイールの回転位置が変動される可能性が高い場合には車両搭乗者の行動心理などに基づいて適宜猶予時間を設定することも可能である。
また、上記態様において、前記監視制御手段は、前記停止指示を受け付けた後、前記ステアリングホイールの回転位置を所定の検出時間検出する動作を周期的に繰り返し、前記停止指示を受け付けた後、前記猶予時間が経過する前に前記ステアリングホイールの回転位置が所定量以上変化したと判断した場合、前記検出時間を延長するものであってもよい。
上記態様によれば、猶予時間中、ステアリングホイールの回転位置を所定の検出時間検出する動作を周期的に繰り返す。つまり、間欠的な検出動作を行うことにより検出に費やされるエネルギー消費を抑えることができる。ところで、ステアリングホイールの回転位置が変動する場合、時間的に連続して変動することが多い。そこで、ステアリングホイールの回転位置が所定量以上変化したと判断した場合には、検出時間を延長することによりステアリングホイールの回転位置の推移を精度良く認識することが可能である。なお、検出時間、およびその周期は、ステアリングホイールの回転位置を精度良く追跡することが可能な範囲で適宜決定されることが望ましい。また、検出時間の延長時間も過去のステアリングホイールの回転位置の変化パターンなどを考慮し適宜選択することが望ましい。
また、上記態様において、前記監視制御手段は、前記停止指示を受け付けた後、前記ステアリングホイールの回転位置を所定の検出時間検出する動作を周期的に繰り返し、前記停止指示を受け付けた後で、前記猶予時間経過時に前記回転位置検出手段が前記ステアリングホイールの回転位置を検出する動作を実行している場合、前記回転位置検出手段による検出が終了するまで前記検出時間を延長するものであってもよい。
この態様によれば、周期的に行われているステアリングホイールの回転位置の検出動作が猶予時間経過時に実行されている場合、猶予時間経過に関わらず、その検出動作が完了するまで検出動作を延長する。その結果、ステアリングホイールの回転位置の監視を完全な形で終了することができる。
また、上記態様において、前記監視制御手段は、前記監視の開始指示を受け付け、当該開始指示に基づき前記監視の開始のタイミングを制御し、前記停止指示を受け付けた後、前記猶予時間が経過する前に前記開始指示を受け付けた場合、前記猶予時間経過後の前記監視の停止を取り止めるものであってもよい。
この態様によれば、ステアリングホイールの回転位置監視の開始指示に基づき、猶予時間経過後の監視の停止が取り止められる。したがって、開始指示の受付後は、監視の停止処理が割り込むことなく、継続的にステアリングホイールの回転位置の監視が精度良く追跡される。
本発明の他の一態様は、検出されたステアリングホイールの回転位置に基づいて当該ステアリングホイールの回転位置を監視する回転位置監視装置であって、前記監視の停止指示を受け付けて、当該停止指示に基づき、前記監視を停止する場合に、前記停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後に前記監視を停止させる監視制御手段を備えることを特徴とする。
上記態様によれば、監視制御手段は、停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後にステアリングホイールの回転位置の監視が停止する。その結果、停止指示から猶予時間経過時までにステアリングホイールの回転位置が変動した場合であっても、ステアリングホイールの回転位置を的確に認識することが可能になる。
また、上記態様において、前記監視制御手段は、前記猶予時間中に前記ステアリングホイールの回転位置が所定量以上変化したことを認識した場合、前記猶予時間中に行われる前記ステアリングホイールの回転位置を検出する検出時間を延長するものであってもよい。
この態様によれば、監視制御手段が、ステアリングホイールの回転位置を検出する検出時間を延長することにより、検出が必要な場合に、その検出を詳細に行うことができる。また、検出動作を完全に終了することも可能になり、ステアリングホイールの回転位置の変化を高精度に認識することができる。
本発明によれば、停止指示から所定の猶予時間経過時までにステアリングホイールの回転位置の監視を継続するので停止指示後のステアリングホイールの回転位置の認識精度が向上する。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に基づいて説明する。
本実施形態の回転位置監視装置は、ステアリングホイールの回転位置監視の停止指示を受け付けた後、回転位置検出手段による監視動作を直ちに停止するのではなく、停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後に監視を停止させるものである。つまり、この猶予時間は、ステアリングホイールが回転する可能性の高い時間帯の監視動作を行うためのものである。例えば、車両の大半の電気系統の動作の停止を意味するイグニッションキーのオフ操作が行われた後でも、ステアリングホイールの回転位置を監視する監視動作は、所定の猶予時間継続する。その結果、車両の駐車後、あるいは停車後何らかの理由によりステアリングホイールの回転位置が変化してしまう場合でも、その変化を認識することを可能にして回転位置認識精度の向上を行うものである。
なお、車両停止後にステアリングホイールの回転位置が変化する原因としては、例えば駐停車時に操舵輪が縁石や路面の凸部に乗り上げていた場合などが考えられる。エンジンやブレーキに動作力が存在する場合には、その動作力により操舵輪が縁石などに載った姿勢を維持することができる。しかし、イグニッションスイッチがオフされ駐車状態に完全に移行した後ではエンジンやブレーキの動作力が解放され、操舵輪は自由に転動できる状態になる。その結果、操舵輪はより安定した姿勢に移行しようとして、縁石などから落ちる。このときに操舵輪の転動が起こり、ステアリングホイールの回転位置の変化が生じる。また、車両の駐停車後、運転者が降車する際にステアリングホイールを掴んで姿勢を変えたりする場合もステアリングホイールの回転位置が変化する原因となる。
図1は、本実施形態の回転位置監視装置を適用するステアリングホイール10(以下、「ハンドル」と表記する場合もある)の実際の回転位置と、ステアリングホイール10の回転位置を検出する回転位置検出手段が検出する回転位置との関係を説明する説明図である。なお、本実施形態では、回転位置検出手段として例えばEPS(電動パワーステアリング装置)に用いられているセンサを用いる場合を例に取り説明する。
ステアリングホイール10の回転位置を検出する操舵角センサは、その性能に応じた所定の検出範囲を有している。例えば、図1に示すように、ステアリングホイール10の2回転分、すなわち0〜720(deg)の検出範囲を有するものがある。その一方で、ステアリングホイール10に要求される実際の回転可動範囲は、ステアリングホイール10が搭載される車両の特性などに応じて決定されるが、例えば3回転や3回転半など2回転以上回転する場合が存在する。図1では、ステアリングホイール10の左回転側の回転限界位置(「ハンドルエンド」とも表記する)から右回転側の回転限界位置までの変動回転角度が0〜(720+X)(deg)の場合が図示されている。この変動回転角度が0〜(720+X)(deg)のステアリングホイール10の回転位置を上述の0〜720(deg)の検出範囲を有する操舵角センサで検出すると、図1に示すように、0〜X(deg)までの範囲の角度は2回登場するが、X〜720(deg)の範囲の角度は1回しか登場しない。すなわち、ハンドルエンド間の回転角度でX〜720(deg)の間の角度が検出できた場合には、その検出値に基づく検出角度は常に一義に決まり正確な角度となる(図1の斜線部または範囲c参照)。したがって、範囲cを絶対角度検出範囲とすることができる。
一方、絶対角度検出範囲の右回転側および左回転側では、0〜X(deg)となる検出角度がそれぞれ出現する。一般にステアリングホイール10はハンドルエンド間の中心位置(ハンドル中心)において操作されることが多いので、ハンドル中心およびその周辺が操舵角センサの絶対角度検出範囲とされる。したがって、検出回転角度が0〜X(deg)の場合にはステアリングホイール10の回転位置がハンドル中心から右回転側だけではなく左回転側でもある可能性がある。例えば操舵角センサの検出値が0〜X/2(deg)である場合、ステアリングホイール10の回転位置は、ステアリングホイール10を左回転側に2回転させた位置(図1の「範囲a」参照)およびステアリングホイール10を右回転側に1回転させた位置(図1の「範囲d」参照)である可能性がある。また、操舵角センサの検出値がX/2〜X(deg)である場合、ステアリングホイール10の回転位置は、ステアリングホイール10を左回転側に1回転させた位置(図1の「範囲b」参照)およびステアリングホイール10を右回転側に2回転させた位置(図1の「範囲e」参照)である可能性がある。
このように、回転位置によって(1:多)の対応関係を有するように調整された操舵角センサは、比較的安価であり、標準化部品として複数の車種に用いられている。本実施形態は、このような操舵角センサを利用して、より信頼性の高いステアリングホイールの回転位置の監視を可能にする装置を説明するものである。なお、以下の実施形態において、「操舵角」とは操舵角センサの出力する角度に基づくステアリングホイールの回転角度を意味し、「操舵位置」とはステアリングホイールの実際の回転位置を意味する。
図2は、本実施形態を適用する車両の操舵装置12、イグニションスイッチ部14、イグニッションキー16、および電子制御装置(ECU)18の関係を示す図である。
操舵装置12は、モータの回転力を利用した周知のEPSを搭載し、ステアリングホイール10と、当該ステアリングホイール10に連結されたステアリングシャフト部分に設けられる操舵角センサ20とを含む。ステアリングホイール10は、操舵輪の舵角を調整する際の車両と運転者の間のインターフェース部であり、図1に示す左右のハンドルエンド間で右回転あるいは左回転可能である。
操舵角センサ20は、ステアリングホイール10の回転角度を検出して、検出結果をECU18に送信する。本実施形態の操舵角センサ20は、ステアリングホイール10の基準位置、例えばハンドルエンドに対する回転角度を直接的あるいは間接的に検出することができる任意のセンサを用いることが可能であり、設置箇所や検出方式については適宜選択可能である。
イグニションスイッチ部14はイグニッションキー16の操作により、ECU18に車両の始動あるいは停止の指示信号を送信するものであり、特に、本実施形態では、ステアリングホイール10の回転位置監視の停止指示および開始指示をECU18に提供する。車両運転者は、イグニッションキー16をイグニションスイッチ部14に差し込んで、車両始動時にはイグニションスイッチ(「IG」とも表記する場合もある)をオン(ON)状態にし、車両停止時にはIGをオフ(OFF)状態にする。
ECU18は、CPUを含むマイクロプロセッサとして構成されており、マイクロコンピュータによる演算を行う演算ユニット、各種の処理プログラムを記憶するROM、一時的にデータやプログラムを記憶してデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、データを記憶するハードディスク等の記憶装置、および各種信号の送受信を行うための入出力ポートなどを有する。ECU18は、操舵角センサ20、イグニションスイッチ部14、あるいは車両に搭載された各種センサなどから車両状態量に関する信号を受け取り、各種装置に制御信号を送って車両を制御する制御部である。このECU18は、ステアリングホイール10の回転位置検出に関する様々な機能を有し、例えば図3に示すような構成を有する。
図3は、本実施形態のECU18が有する各種機能のうち、イグニションスイッチOFF後におけるステアリングホイール10の回転位置の監視に関連する機能を示す機能ブロック図である。図示のように、ECU18は、指示受付部22、回転位置取得部24、データ記憶部26、監視制御部28、操舵角センサ制御部30、および監視結果送信部32を有する。
指示受付部22は、イグニションスイッチ部14から送信されてくる始動あるいは停止の指示信号を受け付けて、ステアリングホイール10の回転位置の監視の開始指示および停止指示を認識する。
回転位置取得部24は、操舵角センサ20から送られてくるステアリングホイール10の回転角度に基づいて、ステアリングホイール10の回転位置を取得する。つまり、操舵角センサ20と回転位置取得部24により回転位置検出手段を構成する。図1に示すように、操舵角センサ20の検出値がX〜720(deg)の範囲に含まれる場合、操舵角センサ20の検出値からステアリングホイール10の回転位置が一意に定まるので、回転位置の特定を行うことができる。一方、操舵角センサ20の検出値がX〜720(deg)の範囲に含まれない場合、同一角度で示される回転位置が複数回、本実施形態の場合、2カ所存在するため、操舵角センサ20の検出結果に基づきステアリングホイール10の回転位置を特定することができない。つまり、回転位置が不確定になる場合が生じる。
データ記憶部26は、回転位置取得部24を介して送られてくる操舵角センサ20の検出値や回転位置取得部24におけるステアリングホイール10の回転位置の特定結果などを記憶する。なお、データ記憶部26に記憶されているデータは、必要に応じて適宜読み取り可能となっている。
監視制御部28は、操舵角センサ制御部30を制御して、ステアリングホイール10の回転位置の監視状態の調整を行うと共に、回転位置取得部24から提供される回転位置に関する処理を行う。監視制御部28は、例えば指示受付部22を介して受信されるステアリングホイール10の回転位置の監視の停止指示や監視の開始指示に基づいて、監視停止タイミングや監視開始タイミングを調整する。特に本実施形態の監視制御部28は、後述するように、ステアリングホイール10の回転位置監視の停止指示を受け付けてから所定の猶予時間T1が経過した以降に監視を停止するように調整を行う。
操舵角センサ制御部30は、操舵角センサ20の作動状態全般を制御する。例えば操舵角センサ20が周期的にステアリングホイール10の回転角度検出を行っている場合、その検出時間や検出タイミングなどを制御する。
監視結果送信部32は、監視制御部28により制御されて、監視制御部28が管理している監視結果を車両に搭載される各種装置に提供する。
次に、本実施形態の監視動作について説明する。
図4は、本実施形態の回転位置監視装置によるステアリングホイール10の回転位置の監視過程を示すフローチャートである。なお、図4に示すフローチャートは、イグニションスイッチ部14がON(以下、IG−ONと表記する場合もある)状態の時に、EPSなどの制御のためにステアリングホイール10の回転位置検出が常時行われていることを前提にしている。この状態からイグニションスイッチ部14がOFF(以下、IG−OFFと表記する場合もある)状態に移行して、車両が長時間駐車されるなどして回転位置検出が停止し、その後、次にIG−ON状態に移行し再び回転位置検出が開始される過程を示している。
そのため、IG−ON状態の時、ECU18は、常時車両運転者によりイグニッションキー16が操作されてIG−OFF状態に移行されるか否かの監視を行っている(S101のYまたはN)。もし、イグニッションキー16がOFFへ操作された場合(S101のY)、通常車両であれば、直ちに時計やイモビライザー、エンジンやモータの冷却装置など特定の機器を除く電気系統に停止指示が行われる。しかし、本実施形態の場合、例外的に後述する図5に示すような、ステアリングホイール10の回転位置の監視を所定の猶予時間延長する形でIG−OFF後の監視を開始する(S102)。
以下、図5のフローチャートを用いて、本実施形態においてステアリングホイール10のイグニッションキー16がOFF操作された以後の処理の手順を説明する。
イグニッションキー16のOFF操作により、ステアリングホイール10の回転位置検出の停止指令が、指示受付部22を介してECU18に提供されると、まず、ECU18は、IG−ON状態の時の最終データをデータ記憶部26に記憶する。つまり、IG−OFF状態に移行する直前でまだ操舵角センサ20により連続的にステアリングホイール10の回転位置が検出されていたときの信頼性の高いデータをステアリングホイール10の基準データとして記憶する(S200)。この時、記憶されるデータは、例えばステアリングホイール10のハンドル中心を基準にステアリングホイール10の回転位置が右回転側なのか左回転側なのかという回転方向情報と、操舵角センサ20が認識している回転角度などである。また必要に応じて、ステアリングホイール10の回転位置が図1に示す範囲a〜範囲eのいずれの範囲に属するのかを併せて保持してもよい。なお、この記憶動作は、イグニッションキー16をイグニションスイッチ部14に挿入してOFF位置に移動させた後、実際にIG−OFF状態が認識されるまでの、応答時間、例えば200〜300μsの間に実行される。
監視制御部28は、基準データの保持が完了すると、猶予監視モードでのステアリングホイール10の回転位置検出を開始する。IG−ONでは、EPSなどが動作している時、転舵が頻繁に行われるので詳細な操舵角データが必要になる。そのため、操舵角センサ20は例えば400μs周期で操舵角の検出を行っている。しかし、IG−OFF後は、ステアリングホイール10の頻繁な転舵は行われないので、監視制御部28は、操舵角センサ制御部30を介して、例えば、IG−ON時の10倍の検出周期で操舵角の検出を行うように操舵角センサ20を制御する。このような制御を行うことによりステアリングホイール10の回転位置検出による電力消費を抑制することができる。
図6〜図9はIG−ON、IG−OFFの状態、IG−OFF後のステアリングホイール10の回転位置監視実施状態、操舵角センサ20による操舵角の検出実施状態、およびステアリングホイール10の操舵角変化の状態を、時間の経過とともに示す説明図である。なお、図6は、猶予監視中に操舵角の変化がなかった場合の例を示している。このとき、監視制御部28は、操舵角センサ制御部30を介して、図6に示すように、操舵角センサ20に対し、周期C1、検出時間t1、休止時間t2で操舵角の検出を行うように指示を出す(S201)。図6には、ステアリングホイール10の回転角度の検出を所定の検出時間t1だけ実施すると共に回転角度の検出を所定の休止時間t2だけ停止する動作を周期C1、例えば4秒で繰り返し実施している様子が示されている。前述のように、IG−ONの時には、例えば400μs周期で密な検出動作を行っていたものを、4s周期の粗な検出動作に切り替えることにより検出動作の消費電力を抑制することができる。
監視制御部28は、操舵角センサ20の検出値が回転位置取得部24から提供されると、データ記憶部26に記憶されている基準データと提供された検出値とを比較し、操舵角に変化が所定量以上あるか否かの判断を行う(S202のYまたはN)。ここで、変化があるか否かを判断する所定量とは任意であるが、例えば、2degと設定することができる。もちろん、IG−OFF後に運転者が降車する時などに、ステアリングホイール10に触れてしまう可能性があるため、10degなど大きめの閾値を設定してよい。監視制御部28が操舵角の変化がないと判断した場合(S202のN)、続いて、IG−OFF後に所定の猶予時間T1が経過したか否かの判断を行う(S203のYまたはN)。ここで、猶予時間T1とは、任意に設定することのできる時間であるが、前述したように、車両が駐停車された後、何らかの原因によりステアリングホイール10が回転する可能性のある時間の長さを例えば過去のデータなどに基づいて設定する。この設定時間は、例えば、IG−OFF後10分とすることができる。前述したように、エンジンやブレーキによる作用量が解放された後、縁石などから落ちて操舵輪が回転する現象は、車両の駐停車後初期の段階で発生する可能性が高いからである。もちろん、設定により10分より短くしたり長くしたりすることが可能である。また、EPSの場合、IG−OFFした後でも、ステアリング回転駆動に利用していたモータの放熱を行うため冷却装置が動作している場合がある。この冷却装置の動作時間は、モータの発熱温度によって長短調整されるが、例えば最大10分の駆動時間が設定されている。したがって、この冷却装置の駆動時間に合わせて猶予時間の設定を行ってもよい。
監視制御部28は、IG−OFF後に操舵角の変化が発生することなく猶予時間T1が経過したと判断した場合(S203のY)、猶予時間T1の経過時点で、回転位置取得部24を介した操舵角検出中であるか否かの判断を行う(S204のYまたはN)。もし、操舵角検出中ではないと判断した場合(S204のN)、監視制御部28は、猶予監視中に取得したステアリングホイール10の最終的な回転位置データを猶予監視時の最終データとしてデータ記憶部26に正式記憶し(S205)、IG−OFF後の監視を完全に停止する(S206)。図6は、猶予時間T1経過後、操舵角検出が完全停止している状態が示されている。図6の場合は、猶予監視中にステアリングホイール10の回転位置の変化が認められなかったので、S205で記憶される最終データは、S200で記憶した基準データと同じになる。なお、操舵角の変化が認めれない場合、S200のデータをそのまま正式記憶データに移行するようにしてもよい。
このように、IG−OFF後に所定の猶予時間だけ、ステアリングホイール10の回転位置の監視を行うことにより、車両の駐停車後、最もステアリングホイール10の回転が発生しやすい期間の監視が可能になる。その結果、IG−OFF後のステアリングホイール10に回転が発生し易い時間帯の監視未実施を低減することが可能になり、後述する次にIG−ONされた時のステアリングホイール10の回転位置判定の信頼性向上に寄与することができる。
一方、監視制御部28が猶予時間T1中に、回転位置取得部24から提供される検出値とデータ記憶部26が記憶した基準データとの間に変化あることを認識した場合(S202のY)、その検出値を一時的に保持すると共に、S201で設定していた検出時間t1を延長し、検出時間t3に変更する(S207)。図7に示すように、操舵角検出停止中にステアリングホイール10の回転位置の変化が発生した場合、操舵角検出実施時間、すなわち検出時間は、例えばt3=30秒に変更される。この検出時間t3中に行われる検出は、IG−ON時の検出動作と同じであってもよい。また、この場合、休止時間t2を挟むことなく検出時間t3をスタートさせてもよい。また、操舵角検出実施中にステアリングホイール10の回転位置の変化が発生した場合、実施中の検出時間が検出時間t3に変更される。このように、検出時間t1とt3に延長するのは、操舵輪の転舵が何らかの原因により発生する場合、転舵が一瞬で行われる場合と、ある時間幅を持って行われる場合があるからである。時間幅を有した変化の場合、連続的な変化を検出することにより、より正確な変化追跡が可能になり信頼性の高いステアリングホイール10の回転位置検出を行うことが可能になる。
検出時間t3が経過した後は、検出結果を一時的に保持すると共に、検出時間をt1に戻す。つまり、全体の検出周期をC1に戻し、S203に移行し、前述した処理を繰り返し、IG−OFF後の監視を停止する(S206)。なお、検出時間を延長した後、猶予時間T1が終了するまで、通常IG−ON時と同様な連続検出を行うようにしてもよい。
このように、ステアリングホイール10の回転が検出された時に、検出時間を延ばし詳細検出を継続的に行うことにより、操舵角の変化の追跡を良好に行い信頼性の高いステアリングホイール10の回転位置検出を行うことができる。その結果、後述するIG−ON後のステアリングホイール10の回転位置判定の信頼性向上に寄与することができる。
ところで、S204において、監視制御部28が操舵角検出中であると判断した場合、つまり、回転位置取得部24による取得処置中や監視制御部28内における比較処理、比較結果の一時保持処理中などの場合、猶予時間T1が経過したとして監視処理全体を強制中断してしまうと、実行していた検出が中断されたしまったり、回転位置の正式記憶に失敗するなどの不具合を発生する可能性が生じる。つまり、IG−ON後に提供するデータの信頼性が低下してしまう。特に、S207において、操舵角の変化があり、検出時間をt3に延長している場合、検出動作を中断することは好ましくない。そこで、図8に示すように、監視制御部28は、操舵角検出中の場合、猶予時間T1を所定時間T2だけ延長し、操舵角検出処理が完全に終了するまで猶予監視を継続する(S208)。ここで、延長する所定時間T2は、前述した周期C1が終了するのに十分な時間とすることができるが、図8に示すように、猶予時間T1の経過時に、ステアリングホイール10の回転が発生し、検出時間がt3へ延長処理されている場合がある。したがって、所定時間T2は、延長される検出時間t3を考慮したり、ステアリングホイール10の過去の回転移動パターンなどを参照し、回転移動が収束するのに十分な時間を設定することが望ましい。
監視制御部28は、延長した所定時間T2が経過した後、S205に移行し、猶予監視中あるいは延長時間中に取得したステアリングホイール10の最終的な回転位置データを猶予監視時の最終データとしてデータ記憶部26に正式記憶し(S205)、IG−OFF後の監視を完全に停止する(S206)。
このように、操舵角検出中である猶予時間T1を所定時間T2だけ延長することにより、操舵角検出が不完全のまま途中で終了してしまうことが防止され、猶予監視の信頼性を向上することができる。
図5のフローチャートにおいて、S203において、所定猶予時間T1が経過していない場合(S203のN)、S201に戻り、周期C1、検出時間t1で操舵角の検出を繰り返し行うことになる。ところで、猶予時間T1の経過前に運転者によりイグニッションキー16がON操作される場合がある。すなわち、再度車両の電気系統の復帰が要望され、操舵角センサ20による通常時の回転検出の開始指示が指示受付部22を介して監視制御部28に提供される場合ある。そこで、監視制御部28は、IG−OFF後の処理を行っている間、常時IG−ON状態に移行されるか否かの監視を行っている(S209のYまたはN)。IG−ON状態に移行されない場合(S209のN)、監視制御部28は、S201に移行し、上述したように、S201以降の処理を行い、IG−OFF後のステアリングホイール10の回転位置監視を継続する。
一方、S209において、監視制御部28が猶予時間T1の経過前にIG−ON状態に移行したと認識した場合、つまり通常監視の開始指示を認識した場合(S209のY)、S205に移行し、猶予時間T1の経過を待つことなく、直ちに、これまでの猶予時間内で取得したデータを最終データとしてデータ記憶部26に正式記憶し(S205)、IG−OFF後の監視を停止する(S206)。言い換えれば、監視制御部28が停止指示を認識した後に猶予時間T1だけ延長監視する処理をキャンセルことになる。この場合、ECU18はIG−ON状態を認識しているので、通常制御によりステアリングホイール10の詳細な回転位置検出が実行されることになる。
このように、猶予時間T1経過前にIG−ONとなった場合、猶予時間T1に基づく延長制御はキャンセルされ、ステアリングホイール10の通常の詳細監視、例えば周期400μsの監視が復帰する。図9には、猶予時間T1の経過前に、IG−ONにより操舵角検出処理が周期400μsなどで実質連続的に実行されるように移行している様子が示されている。その結果、IG−OFF後、猶予時間T1の途中まで監視されていたステアリングホイール10の回転位置をIG−ON後にスムーズに反映させることが可能になり、IG−ON後のステアリングホイール10の回転位置検出精度の信頼性向上に寄与することができる。
以下、図4のフローチャートに戻り、S102のIG−OFF状態に移行後の処理で取得したステアリングホイール10の回転位置の検出値の取り扱いについて説明する。
監視制御部28は、指示受付部22を介して常時IG−ON状態に移行するか否かの監視を行っている(S103のYまたはN)。もし、IG−ONが確認された場合(S103のY)、操舵角センサ20がステアリングホイール10の回転位置検出を開始するため(S104)、監視制御部28は回転位置取得部24を介して、角度情報を得ることができる。しかし、前述したように、操舵角センサ20の機能上、操舵角センサ20の検出角度とステアリングホイール10の回転位置とが「1:1」で対応する絶対角度検出範囲と、操舵角センサ20の検出角度とステアリングホイール10の回転位置とが「1:多」で対応し、回転位置が一意に定まらない検出範囲とがある。したがって、監視制御部28は、まず、回転位置取得部24の現在認識している回転位置が絶対角度検出範囲か否かの判断を行う(S105のYまたはN)。
もし、回転位置取得部24の現在取得した回転位置が絶対角度検出範囲である場合(S105のY)、すなわち、操舵角センサ20の検出位置が図1に示す「範囲c」に存在する場合、操舵角センサ20の検出角度とステアリングホイール10の回転位置とが「1:1」で対応する。したがって、監視制御部28は、現在、回転位置取得部24が取得しているステアリングホイール10の回転角度は信頼性の高い正確なものであると判断することができるので現在認識しているデータを用いて回転位置を確定する(S106)。監視制御部28は、確定した回転位置を基準に通常の回転位置検出を連続的に行うことが可能になり、信頼性の高い回転位置として監視結果送信部32を介して、車両に搭載される例えばEPSなどの各種装置にステアリングホイール10の回転位置のデータを提供する(S107)。
一方、S104で、監視制御部28いおいて、回転位置取得部24の現在取得している回転位置が絶対角度検出範囲ではないと判断された場合(S105のN)、すなわち、回転位置取得部24が取得した回転位置が図1における範囲a、範囲b、範囲d、範囲eのいずれかに含まれる場合、現在認識している角度データのみで、正確な回転位置を確定することは不適当であると判断して、図5のフローチャートで猶予監視終了時に記憶した最終データと、現在、回転位置取得部24が認識しているIG−ON後の回転位置との比較を行い、回転位置の変化量が所定値以内、例えば±10deg以内であるか否かを判定する(S108のYまたはN)。ここで、±10degとは、通常の車両でIG−OFFの後、次のIG−ONまでの間にステアリングホイール10の回転し得る角度で、例えばハンドルロック時の回転許容範囲とすることができる。
この時、回転位置取得部24によって回転位置が絶対角度検出範囲を挟んだ異なる回転位置にも関わらず同じ検出値を出力するためには、IG−ONまでの間に720deg回転する必要がある。したがって、IG−ONの前にステアリングホイール10が720deg前後回転した上で±10degの範囲内に入る可能性は著しく低い。したがって、回転位置の変化量が±10deg以内であれば(S108のY)、ステアリングホイール10はハンドルロックの範囲内でしか変化していないと判断することができる。また、±10degは、絶対角度検出範囲を構成する角度より遙かに小さく、絶対角度検出範囲を越えて右回転側から左回転側、またはその逆になることはないと判断することができる。その結果、監視制御部28はIG−OFF処理後の猶予時間による猶予監視を終了した後に、ステアリングホイール10の回転が発生していたとしても極僅かであると判断することができる。そして、監視制御部28は記憶している最終記憶データ(図5のS205)が利用可能であると判断し、IG−ON時にステアリングホイール10が絶対角度検出範囲の左右いずれにあるかを判定するすることができる(S109)。
この状態で、監視制御部28は、回転位置取得部24を介してステアリングホイール10の回転位置検出を継続的に行う(S110)。この場合、現在回転位置取得部24が取得している検出値は、回転角度と実際のステアリングホイール10の回転位置とが完全に1:1で対応する絶対角度検出範囲の検出値ではないものの、S109の左右判定に基づき、絶対角度検出範囲の左右いずれの回転側に属するか認識可能であり、概ね信頼できる回転位置であると見なすことができる。そのため、監視制御部28は必要に応じて検出した回転位置を監視結果送信部32を介して出力することを許容することができる。
つまり、IG−ONの直後から実質的に活用可能な回転位置認識が可能になる。すなわち、IG−ON後にステアリングホイール10の回転位置が不確定状態になることを低減することができる。なお、この間、監視制御部28は、回転位置取得部24を介して回転位置の検出を継続的に行い、ステアリングホイール10が絶対角度検出範囲に入ったか否かの監視を行う(S111のYまたはN)。図1に示すように、絶対角度検出範囲はハンドルエンド間のほぼ中央に設定されているので、車両を走行させる場合、走行操作過程において必ずステアリングホイール10は絶対角度検出範囲を通過する。もし、ステアリングホイール10が絶対角度検出範囲に入れば(S111のY)、前述したように、操舵角センサ20の検出角度とステアリングホイール10の回転位置とが「1:1」で対応し、監視制御部28は、現在、回転位置取得部24が取得しているステアリングホイール10の回転角度は推定を含む検出値から信頼性の高い正確な検出値になったと判断することが可能になり回転位置を確定する(S106)。この後、監視制御部28は、確定した回転位置を基準に通常の回転位置検出を連続的に行うことが可能になり、信頼性の高い回転位置として監視結果送信部32を介して、車両に搭載される例えばEPSなどの各種装置にステアリングホイール10の回転角度を提供する(S107)。
一方、監視制御部28により、S108における回転位置変化量が一定値以上であると判断された場合(S108のN)、ステアリングホイール10はIG−OFF後処理が終了し、次のIG−ONの前に大きく回転位置が変化してしまい、IG−ONされた後のステアリングホイール10の左右判定が行えないと判断し、エラーフラグを立てる(S112)。ここで、エラーフラグとは、検出した回転位置の利用を禁止するものである。この状態で、監視制御部28は、回転位置取得部24を介してステアリングホイール10の回転位置検出を継続的に行う(S113)。ただし、前述したように検出した回転角度は、複数の回転位置の対応する可能性のある信頼性の低いものなので、監視結果送信部32を介した出力は行われない。この間、監視制御部28は、回転位置取得部24を介して回転位置の検出を継続的に行い、回転位置が絶対角度検出範囲に入ったか否かの監視を行う(S114のYまたはN)。もし、ステアリングホイール10が絶対角度検出範囲に入れば(S114のY)、前述したように、操舵角センサ20の検出角度とステアリングホイール10の回転位置とが「1:1」で対応し、監視制御部28は、現在、回転位置取得部24が取得しているステアリングホイール10の回転角度は信頼性の高い正確なものになったと判断することが可能になるので、エラーフラグを降ろし(S115)、回転位置を確定する(S106)。この後、監視制御部28は、確定した回転位置を基準に通常の回転位置検出を連続的に行うことが可能になり、信頼性の高い回転位置として監視結果送信部32を介して、車両に搭載される例えばEPSなどの各種装置にステアリングホイール10の回転角度を提供する(S107)。
このように、本実施形態の回転位置監視装置によれば、IG−OFF状態になった後も所定の猶予時間延長してステアリングホイール10の回転位置の変化の監視を行うので、IG−OFF〜IG−ONの間でステアリングホイール10の回転位置が不確定状態となる確率を減少させることができる。また、IG−OFF後、次にIG−ONとされた後のステアリングホイール10の回転位置の認識精度の向上が可能になり、信頼性の高いステアリングホイール10の回転位置情報を各制御機器に提供し、スムーズな各機器の制御を行うことができる。
本実施形態で示すように、操舵角センサの操舵角検出範囲を限定することで、比較的安価な操舵角センサを使用しつつ、IG−OFF後の猶予時間による猶予監視を行うことにより、操舵角センサの検出可能範囲を超える広い操舵角検出を良好に行うことができる。
また、本実施形態では、猶予時間T1による延長監視を行うシステムを新たに構築する例を示したが、ステアリングホイールに設けられた既存の操舵角センサや、それと同等の機能を有するセンサを利用すると共に、それらのセンサを制御するECUの機能に本実施形態で示すECUの機能を追加したり、ECUのみを交換することにより、既存の車両に対しても本実施形態と同様な機能を持たせて、同様な効果を得ることができる。
本発明は、上述の各実施形態や変形例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
本実施形態に係る回転位置監視装置に適用する操舵角センサによる検出範囲を説明する説明図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置の構成概念を説明する説明図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置のECUの機能構成を説明するブロック図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置の全体動作を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る回転位置監視装置のIG−OFF後の処理を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る回転位置監視装置で猶予時間T1における動作状態を説明する図であり、ステアリングホイールの回転位置が変化しなかった場合を示す説明図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置で猶予時間T1における動作状態を説明する図であり、ステアリングホイールの回転位置が変化する場合を示す説明図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置で猶予時間T1における動作状態を説明する図であり、ステアリングホイールの回転位置が猶予時間T1の終了時に変化する場合を示す説明図である。 本実施形態に係る回転位置監視装置で猶予時間T1における動作状態を説明する図であり、猶予時間T1中にIG−ONに移行する例を示す説明図である。
符号の説明
10 ステアリングホイール、 12 操舵装置、 14 イグニションスイッチ部、 16 イグニッションキー、 18 ECU、 20 操舵角センサ、 22 指示受付部、 24 回転位置取得部、 26 データ記憶部、 28 監視制御部、 30 操舵角センサ制御部、 32 監視結果送信部。

Claims (6)

  1. ステアリングホイールの回転位置を監視する回転位置監視装置であって、
    前記ステアリングホイールの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記ステアリングホイールの回転位置の監視の停止指示を受け付けて、当該停止指示に基づき、前記回転位置検出手段による前記監視を停止するタイミングを制御する監視制御手段と、
    を備え、
    前記監視制御手段は、前記停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後に前記監視を停止させることを特徴とする回転位置監視装置。
  2. 前記監視制御手段は、
    前記停止指示を受け付けた後、前記ステアリングホイールの回転位置を所定の検出時間検出する動作を周期的に繰り返し、前記停止指示を受け付けた後、前記猶予時間が経過する前に前記ステアリングホイールの回転位置が所定量以上変化したと判断した場合、前記検出時間を延長することを特徴とする請求項1に記載の回転位置監視装置。
  3. 前記監視制御手段は、
    前記停止指示を受け付けた後、前記ステアリングホイールの回転位置を所定の検出時間検出する動作を周期的に繰り返し、前記停止指示を受け付けた後で、前記猶予時間経過時に前記回転位置検出手段が前記ステアリングホイールの回転位置を検出する動作を実行している場合、前記回転位置検出手段による検出が終了するまで前記検出時間を延長することを特徴とする請求項1または2に記載の回転位置監視装置。
  4. 前記監視制御手段は、
    前記監視の開始指示を受け付け、当該開始指示に基づき前記監視の開始のタイミングを制御し、
    前記停止指示を受け付けた後、前記猶予時間が経過する前に前記開始指示を受け付けた場合、前記猶予時間経過後の前記監視の停止を取り止めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転位置監視装置。
  5. 検出されたステアリングホイールの回転位置に基づいて当該ステアリングホイールの回転位置を監視する回転位置監視装置であって、
    前記監視の停止指示を受け付けて、当該停止指示に基づき、前記監視を停止する場合に、前記停止指示を受け付けてから所定の猶予時間が経過した後に前記監視を停止させる監視制御手段を備えることを特徴とする回転位置監視装置。
  6. 前記監視制御手段は、前記猶予時間中に前記ステアリングホイールの回転位置が所定量以上変化したことを認識した場合、前記猶予時間中に行われる前記ステアリングホイールの回転位置を検出する検出時間を延長することを特徴とする請求項5記載の回転位置監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012103091A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nsk Ltd アングルセンサ及び電動パワーステアリング装置
JP2012512782A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 自動車のステアリングホイールの位置センサ制御装置
JP2017024438A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置

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