JP4017704B2 - クレアチニンを検出する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
ペルオキシダーゼは、過酸化物による様々な化合物、例えばフェノール類やアミンの酸化を触媒する酵素である。加えて、特定の化合物は、ヒドロぺルオキシドから酸素を遊離させ、この酸素を一定の受容体化合物へと移転することによって、ペルオキシダーゼ酵素に似た方式で働くため、擬ペルオキシダーゼと呼ばれている。すなわち、擬ペルオキシダーゼは、過酸化物と酸化可能な化合物との反応を触媒するか、または他の方法でそれに参加する点が酵素に似ている。擬ペルオキシダーゼは、ヘモグロビンやその誘導体を包含し、過酸化活性物質と考えられている。例えば、グルコースについての尿のアッセイでは、グルコース酸化酵素という酵素が、酸素の存在下で、初めに尿中のグルコースをグルコン酸と過酸化水素とに転換し、その後、アッセイ系に含まれるペルオキシダーゼという酵素が、過酸化水素(ヒドロぺルオキシド)と酸化可能な染料化合物、例えばo−トルイジンまたはテトラメチルベンジジンとの相互作用を触媒して、その還元状態では無色である染料を有色にさせ、それによって、検出可能な応答を与える。この有色の応答の程度および強さは、染料の酸化を触媒するのに充分なペルオキシダーゼが存在するならば、グルコースの転換によって生成される過酸化水素の量に正比例する。
【0003】
同様に、ヘモグロビンまたはその誘導体のような過酸化活性物質は、過酸化水素と酸化可能な染料との相互作用を触媒することができる。そのような相互作用では、過酸化活性物質が、ペルオキシダーゼを模倣し、酸化可能な染料とヒドロぺルオキシドとの相互作用を触媒する。その結果生じる相互作用は、検出可能な応答、例えば色の変化を与え、その際、応答の強さは、過酸化活性物質の濃度を示す。
【0004】
クレアチニンは、クレアチンがクレアチンリン酸になり、筋収縮のためのエネルギー源として用いられるときの、最終代謝生成物である。生成されたクレアチニンは、腎臓の糸球体によって濾過され、次いで、再吸収されずに尿中に排出される。体液中のクレアチニンの決定は、腎炎や腎不全症のような筋疾患を診断するのに役立つ。尿中のクレアチニンの決定のための、ヤッフェ法として既知の最初の実用的試験は、アルカリ性溶液中でのピクリン酸とクレアチニンとの結合による、赤黄色を帯びた褐色のピクリン酸クレアチニンの形成を伴う。クレアチニン決定のための、より最近の方法は、BenedictおよびBehre によってJ. Biol. Chem.、113: 515 (1936) で報告されたが、これは、アルカリ性媒体中での3,5−ジニトロ安息香酸とクレアチニンとの反応を伴う。これらの反応はそれぞれ、クレアチニンを脱プロトン化して、系が適正に機能できるようにするために、高いpH、すなわち12〜13オーダーのそれを必要とする。これらの試薬系で適切な高いpHを保つには、典型的には、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物のような強塩基性物質を用いる。これらの高いpHレベルで操作することは、試薬系のための担体として、濾紙または多孔性薄膜のような吸収性担体を用いるときは特に、様々な困難を与えるが、それは、アルカリを導入すると、担体は脆くなる傾向があり、担体マトリックス全体へのアルカリの均等な分布を得るのが困難になるからである。その上、試薬を溶液の形態で担体に適用し、溶媒を蒸発させて乾燥残渣を残すとき、乾燥したアルカリは、クレアチニン濃度について調べようとする尿素のような流体に接触したとき、容易に可溶性にならない。
【0005】
これらのクレアチニン試験を好成績で用いるのに必要な、高いアルカリ度を扱う際に遭遇する困難は、これらの高pH値を必要としない代替的試験の探求へと導いている。一つのそのような試験は、米国特許第5,374,561号明細書に開示されていて、そこでは、尿試料を、第二銅イオン、ヒドロぺルオキシド、酸素遊離基の存在下で有色応答を与える酸化可能な染料、および擬ペルオキシダーゼに接触させる。この試薬系は、クレアチニン以外の尿成分が第二銅イオンと錯形成するのを防止するためのキレート化剤として、クエン酸塩を含有する。この系では、第二銅イオンとクレアチニンとの間に形成される錯体が、それが酸化還元指示薬を酸化し、それによってこの酸化された酸化還元指示薬の有色形態をとらせることができるため、擬ペルオキシダーゼとして作用するものと思われる。この米国特許第5,374,561号明細書は、コハク酸を緩衝剤として用いるこの系では好結果を示す。しかし、現在では、コハク酸による緩衝系は、尿を幅広く選択した上でのクレアチニンの決定に用いるには、真に充分ではないことが発見されていて、それは、変動するpHと比重とを有する尿試料に、一定の結果を与えるのに充分な緩衝能を保有しないからである。この系を更に詳述すると、反応性が、反応混合物のpHに非常に敏感である。試験したpHの範囲内、すなわちpH5.4〜7.5では、系の反応性はpHの減少とともに増大する。その上、より低いpHはヘモグロビン干渉を増大させることになるが、それは、ヘモグロビンが、擬ペルオキシダーゼとしても作用し、かつアッセイの結果に正の偏りを生じる可能性があり、ヘモグロビンの活性が、pHの減少とともに増大するからである。したがって、ヘモグロビンの干渉を最小化し、試験液のpHの変動からの影響を軽減するような特定のpH(6.6〜8.0)に、試験系を保つことが非常に重要である。系のpHの制御には、二つの重要な面が存在する。一つは、pKa が作動pHの範囲内にある緩衝剤を有することであり、もう一つは、試験液のpH/SG(比重)の変動を克服するのに充分な緩衝能を有することである。SGの影響は、尿のSGが増大するにつれて、そのイオン強度も増大するため、重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、尿中のクレアチニンを測定するための系であって、強アルカリ性の試薬系の維持を必要とせず、高低のpHおよび比重の尿のクレアチニン濃度を正確に決定する系を提供することが、本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、尿中のクレアチニンの濃度を決定する方法であって、Cu+2イオンと、ヒドロぺルオキシドと、擬ペルオキシダーゼの存在下で酸化されたときに検出可能な応答を与える、酸化可能な染料とを含む試薬系に、尿の試験試料を接触させる工程を含む方法に関する。この試薬系は、それに接触した際に、該尿試料のpHを6.6〜8.0の範囲内に保つのに適したpKa を有し、かつそれに充分な量で存在する緩衝剤と、クレアチニンの不在下での染料の酸化を防止するための、第二銅イオンに対するキレート化剤とを更に含む。
【0008】
前述の米国特許第5,374,561号明細書に一層充分に説明されているとおり、下記の一組の式が、クエン酸塩のようなキレート化剤、過酸化物、およびテトラメチルベンジジン(TMB)のような酸化還元指示薬と組合せた第二銅イオンが尿中のクレアチニンの存在を呈示できることを説明すると考えられる。
【0009】
1.H+ +Cu+2・クエン酸塩イオン+クレアチニン→Cu+2・クレアチニン+クエン酸
2.Cu+2・クレアチニン+TMB→Cu+1・クレアチニン+TMB+
3.Cu+1・クレアチニン+ROOH→RO・+OH- +Cu+2クレアチニン
【0010】
反応1は、Cu+2・クレアチニン錯体のその休止状態からの形成を表す。反応2は、TMBからCu+2・クレアチニン錯体への電子1個の移転によってTMB染料を酸化して、非反応性のCu+1形態を生成することを表す。反応3は、Cu+1錯体が過酸化物へと電子1個を失ってCu+2を再生する、再生段階である。
【0011】
この系では、第二銅イオン源は、その陰イオンがクレアチニンの比色分析による検出のための反応と不都合に作用し合わない、いかなる可溶性銅塩であってもよい。適切な塩は、銅の硫酸塩、硝酸塩、水酸化物、リン酸塩、ヨウ化物、塩化物、臭化物、酢酸塩またはシュウ酸塩を包含する。その他の第二銅塩も、それらがCu+2・クレアチニン錯体の形成を許すならば、用いてよい。その陰イオンが銅イオンと過度に強く結合する塩は、Cu+2/クレアチニン錯体を形成させないであろう。したがって、第二銅イオンとEDTA、HEDTA、EGTAおよびDTPAとの間に形成されるもののようなCu+2錯体は、Cu+2/クレアチニン錯体を形成するのに充分なCu+2を遊離させないであろう。クエン酸や硫酸の塩は、最低のブランク反応性を有し、したがって好ましい。クエン酸塩以外のキレート化剤は、クレアチニンと銅(II)との結合定数より低いが、遊離している銅(II)がヒドロぺルオキシド/酸化可能な染料の反応系を酸化するのを妨げるよう、銅と錯形成するのに充分なだけ高い、結合定数を有するCu+2錯体をそれが形成するならば、用いてよい。クレアチニンの不在下で染料を酸化する塩は、当然、適切ではない。例えば、2,2′−ビピリジン第二銅のような塩は、クレアチニンの不在下でTMBの顕著な酸化を生じることがあり、したがって、本発明で用いるには不適切である。
【0012】
典型的には、尿中でのクレアチニンの参照範囲は1.3〜36mMであるから、第二銅イオンの濃度は5〜80mMになる。第一銅イオンは、クレアチニンの不在下での染料の酸化によりバックグラウンド干渉を生じる傾向がある。したがって、Cu+1塩を用いることはできない。
【0013】
本アッセイ系では、銅イオンの濃度、およびCu+2/クエン酸塩イオン錯体の比が非常に重要であるが、それは、それらがこの系の、そのクエン酸耐性の面での性能に影響するからである。クエン酸塩イオンは、このアッセイに顕著な阻害干渉を生じること、また尿は、6mMという多量のクエン酸塩イオンを含有する場合があるため、クエン酸イオンは、クレアチニンと競合して、銅(II)イオンと錯形成することが見出された。Cu+2/クレアチニン錯体は、DBDHの存在下でTMBを酸化するが、Cu+2/クエン酸塩イオン錯体は酸化しない。実施例6に組み込まれた表1に示すとおり、配合物A中のCu+2とクエン酸塩イオンとの双方の濃度の16/27から30/50mMへの上昇は、クエン酸干渉耐性を増大させ、それによってクエン酸効果を低下させることが見出された。再び表1を参照すると、クエン酸の阻害効果は、クエン酸塩イオンをそれぞれ10mMおよび20mM含有する溶液のための配合物Aでは、配合物Bでの僅か53.6%および58.5%と、配合物Cでの66.3%および86.5%とに比して、16.3%および18.6%へと低下した。表2にその結果を要約した、より大規模な研究では、銅の濃度を30mMに保ち、クエン酸塩イオンの濃度を100mMに増加すること(クエン酸塩イオン/Cu比を3.3に増加すること)は、クエン酸効果を2%へと低下させたが、これは、クエン酸耐性の面での大幅な改良である。上記により、本発明を実施する際は、クエン酸塩イオン対Cu+2の比は、0.5〜3.5の範囲内であるのが好適であり、ここで、Cu+2濃度は5〜80mMであり、クエン酸塩イオンの濃度は3〜280mMである。
【0014】
本発明に用いるのに適した酸化可能な指示薬は、例えば、ベンジジン;o−トリジン;アルキル基が1〜約6個の炭素原子を有する3,3′,5,5′−テトラアルキルベンジジン;o−ジアニシジン;2,7−ジアミノフルオレノン;ビス(N−エチルキノール−2−オン)アジン;(N−メチルベンゾチアゾール−2−オン)−(1−エチル−3−フェニル−5−メチルトリアゾール−2−オン)アジンまたはそれらの組合せを包含する。
【0015】
本発明に用いるのに適したヒドロぺルオキシドは、クメンヒドロぺルオキシド;5−ブチルヒドロぺルオキシド;ジイソプロピルベンゼンヒドロぺルオキシド;1−ヒドロキシシクロヘキサン−1−ヒドロぺルオキシド;2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロぺルオキシド;p−メンタンヒドロぺルオキシド;1,4−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロぺルオキシド;p−tert−ブチルイソプロピルベンゼンヒドロぺルオキシド;2−(α−ヒドロぺルオキシイソプロピル)−6−イソプロピルナフタレン;テトラリンヒドロぺルオキシドまたはそれらの組合せを包含する。
【0016】
米国特許第5,374,561号明細書は、尿試料をpH7.0に保つためのコハク酸緩衝剤の使用を記載している。この系は、0〜250mg/dlのクレアチニン濃度の範囲で、クレアチニン濃度対660nmでの反射率のかなり線形の用量/応答曲線を与えるには、充分に作動した。コハク酸緩衝尿は、この実験では充分に作動したが、図1からわかるように、その系は、高比重および低比重の範囲では、一定の結果を与えなかった。しかし、コハク酸は、クレアチニンについて試験する必要がある尿試料のpHおよび比重(SG)の変動のため、必ずしもすべての状況で適切な緩衝剤ではないことが判明した。それというのも、250mMの濃度でのコハク酸は、何らかの尿試料のpHの変動や高いイオン強度に抵抗する緩衝能を保有しないからである。そのような場合の結果は、試薬パッドが、もはや7.0というような望ましいpHに保たれなくなることである。例えば、pH5.6で高いSGの尿試料では、反応系のpHは、6.6という望ましい最小値未満に低下することになり、pH8.5で高いSGの尿試料では、反応系のpHは、8.0という望ましい最大値より高いレベルに上昇することになると思われる。この問題の解決は、充分な量で与えられたときは、比色分析によるクレアチニン測定の過程で尿試験試料のpHを、6.6〜8.0の範囲のpHに保つ能力を有する緩衝剤を用いることにある。そのような緩衝系を用いることは、試験しようとする尿試料のSGに関係なく、一定の結果を与えるが、それは、充分に緩衝された系は、異なるpHを有する他の材料と作用し合うときに、pHの僅かな変化を示すにすぎないからである。弱酸性または弱塩基性群の緩衝能力は、ほぼpH=pKa ±1の範囲に限定され、pKa に等しいpHで最大効果がある。これは、個々の適用に緩衝剤を選ぶ際の最も重要な要因の一つである。その他の重要な配慮は、例えばイオン強度、反応系との緩衝化合物の融和性、およびその溶解度である。デバイ−ヒュッケルの式によれば、イオン強度は、下記の式に従って「実用pKa 」を算出する際に包含させるべきである:
【0017】
pKa′=pKa −(2n−1)〔(0.5*I1/2)/(1+I1/2)−0.1I〕
【0018】
〔式中、Iは、溶液のイオン強度=(1/2)ΣcZ2 であり、cはモル濃度、Zは電荷である〕
【0019】
緩衝能は、溶液の緩衝能力の定量的尺度、すなわち緩衝単位または緩衝値βとして表すことができる。緩衝系のpHをある少しの値だけ変化させるのに必要な、強酸または強塩基の最大の量、すなわちβmax は、
【0020】
βmax =0.576×C
として与えられる。
【0021】
式中、Cはモル濃度である。したがって、緩衝系が充分な緩衝範囲内にあるならば、緩衝能はその濃度に正比例する。上記の原理によれば、pH7.0で優れた緩衝剤を与えるには、pKa =pH±1=6.0〜8.0である緩衝試薬を用いるべきである。コハク酸は、5.6というpKa を有し、4.6〜6.6の範囲内で優れた緩衝作用を与えるにすぎない。一方、グリセロール−2−リン酸は、6.65というpKa 値を有する。その優れた緩衝範囲は、5.65〜7.65であり、したがって、0.5〜0.75モルの濃度では、0.25モルのコハク酸より適切な緩衝剤である。
【0022】
本発明に用いるのに適した緩衝剤は、典型的には6.6〜8.0、好ましくは6.7〜7.4の範囲内のpKa を有するものである。これは、感度、安定性、ならびに温度変化、アスコルビン酸干渉およびクエン酸塩イオンやヘモグロビンからの干渉に対する耐性の最良の均衡を有するpHを与える。加えて、そのような緩衝系は、大幅に変動し得るpHや比重の値を有する尿試料を検定するときに、正確な結果を与える。この範疇に属する緩衝剤のうち、特に、リン酸塩、グリセロール−2−リン酸塩、マレイン酸、3−N−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)、カコジル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、炭酸、4−ヒドロキシメチルイミダゾール、ビス−トリス〔ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノ〕−トリス〔(ヒドロキシメチル)メタン〕、オルト亜リン酸、ジメチルアミノエチルアミン、(N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸)(ADA)、ピロリン酸、N,N′−ビス(3−スルホプロピル)エチレンジアミン、ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタンスルホン酸)、1,3−ビス〔トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ〕プロパン、エチレンジアミン、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸、イミダゾール、(2−アミノエチル)トリメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、3,6−エンドメチレン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、2,3−ジヒドロキシプロピル−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、2,4,6−トリメチルピリジン、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、4−メチルイミダゾール、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸、N−エチルモルホリン、トリエタノールアミン、モノ−トリス−2−ヒドロキシエチルイミノ−トリス(ヒドロキシメチル)メタン、トリイソプロピルアミン、5,5−ジエチルバルビツル酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジンプロパンスルホン酸、グリシルグリシン、リン酸フェニル、リン酸ニトロフェニル、リン酸ナフチル、リン酸ジフェニル、フェニルホスホン酸、アミノエチルホスホン酸、エチルホスホン酸、カルボキシエチルホスホン酸、リン酸エチル、リン酸アミノエチル、グリセロールリン酸、フィチン酸、6−グルコースリン酸および1−グルコースリン酸、またはそれらの組合せがある。緩衝剤の濃度範囲は、典型的には250〜1,000mM、好ましくは300〜750mMである。これらの緩衝剤は、充分量で用いたとき、臨床試験の際に遭遇することが予測されると思われる、尿のSGの範囲にわたって、望ましいレベル内に試薬系のpHを保つことになる。
【0023】
本発明を実施する際は、クレアチニンアッセイは、湿式または乾式(試験片)のいずれかの形式で実施することができる。アッセイを実施するには、試薬系を有する試験片または試薬溶液の利用を介して、尿試験試料を銅塩、例えば硫化第二銅またはクエン酸第二銅、酸化還元染料およびヒドロぺルオキシドと、緩衝系と混合する。試薬片は、吸収性担体を第二銅塩および緩衝剤の水溶液に浸し、担体を乾燥し、次いで染料およびヒドロぺルオキシドの有機溶液にそれを浸した後、乾燥する、慣用の方式で調製する。試験片が製作できる適切な材料は、米国特許第3,846,247号明細書に記載された、織り上げたか、または編み上げたガラス繊維、フェルトおよび多孔性セラミック片を包含する。米国特許第3,552,928号明細書に記載された、粘土質物質、木、布およびスポンジ材料も適している。濾紙が好適な材料である。
【0024】
浸漬水溶液中の第二銅塩の濃度は、通常、5〜80mMにわたるであろう。用いる緩衝剤がグリセロール−2−リン酸であるときは、浸液中でのその濃度は、尿試験試料に浸したとき望ましいpHを保つと思われる試薬片を与えるために、通常、250〜1,000mMにわたることになる。有機浸液中の酸化還元染料の濃度は、通常、10〜150mMにわたり、30〜90mMが好ましいと思われるのに対し、ヒドロぺルオキシドは、濃度が18〜270mMにわたり、54〜162mMが好ましいと思われる。DBDH対TMBの比は、1.8で最適である。
【0025】
【実施例】
下記の実施例によって、本発明を実施する方法を更に説明する。
【0026】
ワットマンBP87および3MMの濾紙を用いて、水溶液中のクレアチニンを測定する試験片を調製した。二浸液法によってそれらを調製したが、第一の浸液は、緩衝剤、第二銅イオン源としての硫酸銅、およびクエン酸を含有する水溶液であった。溶液は、緩衝試薬、硫酸銅、クエン酸その他の試薬をビーカー内に正確に秤量することによって調製した。水を加えた後、得られた混合物を、磁気攪拌プレート上で環境温度で攪拌して、すべての固体を溶解した。呈色を改善し、系の反応性を高めるために、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を50倍の濃縮液として別個に調製し、緩衝液に加えた。次いで、10規定と1規定の水酸化ナトリウム溶液を用いて、溶液のpHを望みのレベルに調整した。望みの体積まで水を加え、そこで最終pHを測定かつ記録した。
【0027】
第二の浸液は、染料としてテトラメチルベンジジン(TMB)、およびヒドロぺルオキシドとしてジイソプロピルベンゼンジヒドロぺルオキシド(DBDH)を含有する有機溶液(溶媒としてアセトニトリルまたはエタノール)であった。染料およびヒドロぺルオキシドを、メスフラスコ内に正確に秤量した後、溶媒を加えて混合物を与え、これを磁気攪拌プレート上で環境温度で攪拌して、すべての固体を溶解した。次いで、有機溶媒を規定体積まで充分量加えた。
【0028】
濾紙片(約20.3×約5.1cm:8×2インチ)を枠にクランプで固定し、第一の浸液(水溶液)に浸し、対流オーブン内で、50℃で5分間乾燥した。この手順を第二の浸液(溶媒)で繰り返した。含浸および乾燥の後、密閉した円筒容器内に、該片を乾燥剤ととも保存し、その後、アクリル基材の接着剤、およびポリスチレンの裏張に取り付けた。
【0029】
異なるSGおよびpH値を有する二組の試験液を与えることによって、試験片を評価した。試験液は、尿中に見出される高低のSGおよびpH値を模倣するよう設計した。高SG(HSG)液は、SGが1.020で、pHが5.6であったのに対して、低SG(LSG)液は、SGが1.005で、pHが7.2であった。試験液には、それぞれ、5段階のレベル、すなわち0、50、100、200および300mg/dlのクレアチニンを投与した。
【0030】
アッセイを実施するため、試験液約0.8mlを試験管に加えた。CLINITEK−10(登録商標)反射分光光度計の開始ボタンを押すのと同時に、試験片を試験液に浸した。試験液に浸した後、該片をこの計器の読取り卓上に置き、測定された反射率から導かれるK/S値として計器が与える計器の読取り値を、応答シグナルとして記録した。すべての試験液に対して、5回の試験よりなる反復を実施した。
【0031】
実施例1
試験片の第一の組は、コハク酸を緩衝剤に用いたが、下記の浸液を用いた二重浸漬の手順によって調製した:
【0032】
【0033】
LSGおよびHSGの試験液での評価は、図1に示されるとおり、SG/pH効果が著しいことを示した。図1では、緩衝系として250mMでコハク酸を用いることの結果が示され、顕著なpH/SG効果が観察された。この効果は、低SGの傾きのK/Sに対する高SGのそれの比として表される。この場合の比は2.70であって、pH/SG効果が170%であることを示す。
【0034】
実施例2
グリセロール−2−リン酸二ナトリウムおよび塩化ナトリウムを緩衝系として用いる、試験片の第二の組を、下記の浸液から調製した:
【0035】
【0036】
前記の二重浸漬法によって、試験片を調製し、前記のとおり評価した。この評価の結果を、図2にグラフで示す。図2を参照すると、LSGの試料に対するHSGの試料の用量応答(K/Sによって示される)の傾きの比は、1.12である。これは、コハク酸を単一緩衝剤として用いて得られた2.70という比より好ましいが、それは、より優れた緩衝系を用いることによって、pH/SG効果が顕著に軽減されたからである。傾きの比は1.12、すなわちpH/SG効果は12%である。
【0037】
実施例3
下記の浸液を用いて、試験片の第三の組を調製した:
【0038】
【0039】
これらの浸液から調製した試験片を用いて得られた用量応答を、図3にグラフで示す。
【0040】
実施例4
下記の二つの浸液を用いて、試験片の第四の組を調製したが、ここでMOPSは、7.2というpKa 値を有する3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸である。緩衝試薬のこの組合せを用いることによって、より広範囲のpHを網羅することができる。すなわち、グリセロール−2−リン酸(pKa 6.65)はpH5.65〜7.65を網羅し、MOPSはpH6.2〜8.2を網羅して、尿試料中に見出される5.65〜8.2という全pH範囲を与える。
【0041】
【0042】
これらの浸液を用いて製造された片の試験は、pH/SG効果が僅かであるにすぎない優れた用量応答を得られることを立証した。
【0043】
実施例5
5回目の実施では、下記の浸液から試験片を調製した:
【0044】
【0045】
これらの浸液を用いて調製した片は、プラスドンを含むため、より安定であった。
【0046】
実施例6
本発明の開発に導いた研究の際に、試験液中のクエン酸塩イオンは、クレアチニン測定法に負の偏りを生じることが発見された。より詳しくは、クエン酸塩イオンはアッセイに、分析対象物(クレアチニン)の回収が真の濃度より低くなるように干渉した。Cu+2/クエン酸塩イオン錯体の濃度を上昇させることは、尿試験試料からのクエン酸塩イオンの干渉に対する耐性を増大させることが見出された。A、BおよびCとして特徴付けた3種類のクレアチニン試薬片配合物について、研究を実施した。研究では、初めに標準曲線を作成し、100mg/dl(最終濃度としては95mg/dl)のクレアチニンを含有し、200mg/dlおよび400mg/dlのクエン酸溶液(クエン酸溶液のpHは7.2であった)を加えた、低比重(LSG)試験液(pH7.2)を四重に検定した。標準曲線から試験液中のクレアチニンの量を決定し、回収率(%)を算出した。配合物A、BおよびCについての結果を表1に示す。より高い銅/クエン酸塩イオン錯体濃度を有する配合物Aは、最良のクエン酸耐性を示し、Bについての46.4%および41.5%や、Cについての33.7%および13.5%に比して、200.5mg/dlのクエン酸で83.8%、および401mg/dlで81.4%のクレアチニンを検出した。
【0047】
【表1】
【0048】
表1から、クエン酸干渉は、Cu+2およびクエン酸塩イオンの総量を増加させることによって、軽減できることがわかる。
【0049】
実施例7
様々な濃度の第二銅イオンおよびクエン酸塩イオンを用いて、前記のとおり試験片を調製した。硫酸銅を含有する配合物は、30〜80mMに変動したのに対し、クエン酸塩イオン濃度は50〜120mMに変動した。pH/SG効果を調べた。pH/SG効果は、クレアチニン濃度の測定に対するpH/SGの干渉、すなわち、Cr=クレアチニンとして、
pH/SG効果=(LSGについて観測されたCr濃度−HSGについて観測されたCr濃度)/HSGで観測されたCr濃度×100
である。この研究では、試験片をそれぞれ、0、30、100、200および300mg/dlのクレアチニンを含有する尿試料で試験し、K/Sの形で活性を表す反射分光光度計で示度を読取ったが、その結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】
表2から、適切な緩衝系を用いることによって、pH/SG効果は、170%から20%未満へと大幅に軽減されたことがわかる。配合物Hでは、pH/SG効果は、僅か4%にまで軽減された。
【図面の簡単な説明】
【図1】コハク酸を緩衝剤として用いた場合の、pH/SG効果を示す。
【図2】グリセロール−2−リン酸二ナトリウムおよび塩化ナトリウムを緩衝剤として用いた場合(pH=6.8)の、pH/SG効果を示す。
【図3】グリセロール−2−リン酸二ナトリウムおよび塩化ナトリウムを緩衝剤として用いた場合(pH=7.18)の、pH/SG効果を示す。
Claims (13)
- 尿中のクレアチニンを検出する方法であって、第二銅イオンと、ヒドロぺルオキシドと、擬ペルオキシダーゼの存在下で酸化されたときに検出可能な応答を与える酸化可能な染料と、6.6〜8.0の範囲のpKaを有し、かつ尿試料に接触した際に尿試料のpHを6.6〜8.0の範囲内に保つのに十分な量の緩衝剤と、クレアチニンの不在下での染料の酸化を防止するための第二銅イオンに対するキレート化剤と、を含む試薬系に尿試料を接触させる工程を含み、緩衝剤が、グリセロール−2−リン酸塩、3−N−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸(ADA)、ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタンスルホン酸)、1,3−ビス〔トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ〕プロパン、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸、(2−アミノエチル)トリメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジンプロパンスルホン酸、又はそれらの組合せであり、緩衝剤の濃度が250〜1,000mMであることを特徴とする方法。
- キレート化剤が、第二銅イオンとCu+2錯体を形成し、この錯体がクレアチニンとキレート化剤との結合定数より低いが、第二銅イオンと安定的な錯体を形成するには充分高い結合定数を有する、キレート化剤から選ばれる、請求項1記載の方法。
- キレート化剤がクエン酸塩である、請求項1記載の方法。
- Cu+2に対するクエン酸塩イオンの比が0.5〜3.5の範囲内であり、Cu+2の濃度が5〜80mMであり、そしてクエン酸塩イオンの濃度が3〜280mMである、請求項3記載の方法。
- 酸化可能な染料が、ベンジジン、o−トリジン;アルキル基が1〜6個の炭素原子を有する3,3′,5,5′−テトラアルキルベンジジン;o−ジアニシジン;2,7−ジアミノフルオレノン;ビス(N−エチルキノール−2−オン)アジン;(N−メチルベンゾチアゾール−2−オン)−(1−エチル−3−フェニル−5−メチルトリアゾール−2−オン)アジン又はそれらの組合せである、請求項1記載の方法。
- ヒドロぺルオキシドが、クメンヒドロぺルオキシド、5−ブチルヒドロぺルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロぺルオキシド、1−ヒドロキシシクロヘキサン−1−ヒドロぺルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロぺルオキシド、p−メンタンヒドロぺルオキシド、1,4−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロぺルオキシド、p−t−ブチルイソプロピルベンゼンヒドロぺルオキシド、2−(α−ヒドロぺルオキシイソプロピル)−6−イソプロピルナフタレン、テトラリンヒドロぺルオキシド又はそれらの組合せである、請求項1記載の方法。
- pHを、6.7〜7.4のpHに保つ、請求項1記載の方法。
- 第二銅イオン源が硫酸第二銅である、請求項1記載の方法。
- 酸化可能な染料が3,3′,5,5′−テトラメチルベンジジン(TMB)であり、ヒドロぺルオキシドがジイソプロピルベンゼンジヒドロぺルオキシドであり、そしてキレート化剤がクエン酸塩である、請求項1記載の方法。
- 尿中のクレアチニンの濃度を測定する試験具を製造する方法であって、
(a)吸収性担体材料を、第二銅塩と、キレート化剤と、尿試料に接触した際に、乾燥した際の吸収性担体材料中のその濃度及びそのpKaによって、尿試料のpHを6.6〜8.0の範囲内に保つことができる、6.6〜8.0のpKaを有する緩衝剤であって、グリセロール−2−リン酸塩、3−N−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸(ADA)、ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタンスルホン酸)、1,3−ビス〔トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ〕プロパン、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸、(2−アミノエチル)トリ メチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジンプロパンスルホン酸、又はそれらの組合せである緩衝剤と、の水溶液に接触させ、そして吸収性担体材料を乾燥する工程;ならびに
(b)吸収性担体材料を、酸化可能な染料とヒドロぺルオキシドとの有機溶液に接触させた後、吸収性担体材料を乾燥する工程
を含むことを特徴とする方法。 - 第二銅塩が硫酸第二銅であり、キレート化剤がクエン酸塩であり、緩衝剤がグリセロール−2−リン酸塩であり、酸化可能な染料が3,3′,5,5′−テトラメチルベンジジンであり、そしてヒドロぺルオキシドがジイソプロピルベンゼンジヒドロぺルオキシドである、請求項10記載の方法。
- 水性浸漬溶液中の第二銅イオンの濃度が5〜80mMであり、キレート化剤の濃度が3〜280mMであり、緩衝剤の濃度が250〜1,000mMであり、そしてCu+2に対するキレート化剤の比が0.5〜3.5である、請求項10記載の方法。
- 請求項10〜12のいずれか1項記載の方法で製造することができる、尿中のクレアチニンの測定のための試験片。
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