JP4017237B2 - 磁気ヘッドスライダ - Google Patents

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Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダに関する。
近年、磁気記録の高密度化への要求が強まり、それに伴なって磁気ディスク装置の小型化、高性能化、低価格化に伴い、高性能かつ低価格の薄膜磁気ヘッドの開発が望まれている。この要求を満たす方式として、薄膜パターン成膜面を、浮上面と平行としたホリゾンタルヘッドが提案されている。その理由は、ホリゾンタルヘッドは、特定の形状を有する浮上レールの形成が容易であるために安定して低浮上のヘッドを実現しやすいこと、機械加工を減らし、取扱いが容易であるために低価格を実現しやすいこと等による。
【0002】
【従来の技術】
上記の理由から、機械加工がほとんど不要な磁気ヘッドスライダが、提案されている(特開平9−81924号公報:薄膜磁気ヘッドスライダー及び静電アクチュエータ)。これはホリゾンタルヘッド素子を搭載した、磁気ヘッドスライダであり、基板上に犠牲層を介して、浮上レール、薄膜ヘッド素子等を形成後、端子引き出し部となる導体を鍍金形成すると同時に、スライダ本体部も導体で形成するものである。
【0003】
他の従来技術として、特開平4−265584号公報では、磁気ヘッド素子を記録トラック上に正確に位置制御することを可能にするために、磁気ヘッド素子を取り囲むように配置された複数の摺動部を、それぞれ上下方向に伸縮可能な姿勢制御用の圧電素子を介してヘッド支持体に固定し、磁気ヘッド素子を支持部を介してヘッド支持体に固定した構成としている。
【0004】
また、特開平6−314429号公報では、読み込み用ヘッドと書き込み用ヘッドの磁気的又は幾何学的な中心を結ぶ直線とヘッド位置におけるトラック接線とが成す角度をシーク範囲全域にわたって一定にし、読み込み用ヘッドと書き込み用ヘッドの双方のヨー角を一定にすることで、信頼性の高い磁気ディスク装置とするために、位置検出手段によりデュアルヘッドの位置を検出し、該検出結果に基づいて、ヨー角調整手段を駆動し、読み込み用ヘッドと書き込み用ヘッドの磁気的又は幾何学的な中心を結ぶ直線とヘッド位置におけるトラック接線とが成す角度を一定にし、それにより、読み込み用ヘッドと書き込み用ヘッドの双方のヨー角をシーク範囲全般にわたって一定にしている。
【0005】
更にまた、特開平8−180623号公報では、磁気ディスク装置におけるヘッドの位置決め精度を向上させ、高密度記録とするために、スライダの回転運動を支持する回転ばねと、スライダをロードアームに対して相対的にトラック方向へ移動させる微動駆動手段をロードアームの先端部に搭載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平9−81924号公報に記載された磁気ヘッドスライダにおいて、このスライダに形成されたヘッド素子で、媒体上のトラックに記録された情報を読み書きする。ここで、ヘッド素子は読み込み専用のMRヘッドと書き込み用のインダクティブヘッドとからなる。このMRヘッドとインダクティブヘッドはこの順に積層され作られている。
【0007】
読み書きの際に、媒体のトラック上にMRヘッドとインダクティブヘッドとが、一直線に並べば、トラック密度は最大限に詰められるはずである。しかし、実際の読み書きの際には、円盤状の媒体の有効範囲の内側から外側にかけて、アクチュエータが媒体の外側にあるスピンドルを中心に回転移動するため、大部分のトラック上で、MRヘッドとインダクティブヘッドとが、トラックと平行な直線上からずれて位置する。このMRヘッドとインダクティブヘッドとを結んだ直線とトラック方向(接線)とが為す角をθとおくと、信号の読み書きにはcosθで寄与するので、θ=0でない場合には、信号強度が下がるため、トラック密度は最大限に詰められないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような磁気ヘッドスライダの一部に回転機構を設け、媒体のトラック上にMRヘッドとインダクティブヘッドとが、一直線に並ぶように、ヘッド素子を回転させる機構をもった磁気ヘッドスライダを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本発明では、基板の表面、又は該基板上に設けた犠牲層の表面に、スライダ膜体を形成し、前記基板、又は基板及び犠牲層を、前記スライダ膜体から分離してなる磁気ヘッドスライダにおいて、スライダ膜体の一部を、記録媒体の面と略平行な面内で、回転方向に可動となるように、スライダ膜体の固定部に支持した回転機構を具備し、該回転機構の可動部に、少なくとも記録媒体に対向する磁気ヘッド素子の対向磁極を設け、前記可動部の回転方向に略平行で、前記固定部に設けた複数の第1の歯と、前記第1の歯と略平行で、前記可動部に設けた複数の第2の歯とで構成される駆動部を有し、前記第1の歯と前記第2の歯は、これらの間に電圧を印加し、これらの間に生ずる静電吸引力を利用して、前記可動部を前記固定部に対して回転方向に駆動する駆動力発生部と、これらの間の静電容量を測定し回転量を検出するために、前記駆動力発生部とは電気的に接続されていない回転量検出部とで構成されることを特徴とする磁気ヘッドスライダが提供される。本発明では、スライダ膜体の一部、即ち可動部を固定部に対して微小回転可能となるように支持したので、磁気ヘッド素子の対向磁極の方向を記録媒体のトラックの方向に常時一定にすることができる。例えば、MRヘッドとインダクティブヘッドとを結ぶ直線がトラック方向と常時一致するように保つことができ、記録媒体のトラック密度を詰めて、高密度化を達成することができる。
【0011】
このようにすれば、例えば、MRヘッドとインダクティブヘッドとを結ぶ直線がトラック方向とのなすヨー角に応じて印加すべき電圧を決めれば、可動部を所望の角度回転させることができ、常時ヨー角をゼロにすることができる。
前記可動部を前記固定部に対して駆動する駆動機構が圧電素子からなることを特徴とする。この場合は、前述の場合と同様、ヨー角に応じて圧電素子の電極に印加すべき電圧を変化させることで、可動部を所望の角度回転させることができ、常時ヨー角をゼロにすることができる。
【0012】
前記磁気ヘッド素子の向きと記録媒体上のトラックの方向とのなす角が一定となるように、前記可動部を前記固定部に対して駆動することを特徴とする。この場合において、前記磁気ヘッド素子の向きを記録媒体上のトラックに対し追従させるように、前記可動部を前記固定部に対して駆動することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の磁気ヘッドスライダ全体の斜視図を、図2(a)及び図2(b)に静電アクチュエータ部の平面図を示す。
図1において、磁気ヘッドスライダ20は08T以下の大きさを仮定している。08T磁気ヘッドスライダ20の浮上面形状は800μm×600μm程度である。また、厚さは数十〜百数十μm程度である。図1の静電アクチュエータ部21(可動部24)の外形は直径100μm程度である。図1において、静電アクチュエータ部21(可動部24)上にヘッド素子22が積載され、ヘッド素子22の先端が見えている。磁気ヘッドスライダ20は板ばねよりなるヘッドサスペンション40に搭載されている。ヘッドサスペンション40はスライダ20をローリング方向(左右)及びピッチング方向(前後)に揺動可能に支持するための溝41を有している。
【0014】
図2(a)は静電アクチュエータ部21を概略的に平面図で示しているが、スライダ20の本体、即ち固定部20aに対して可動部24は、記録媒体(図示せず)の面と略平行な面(図1の媒体対向面20b)内で回転方向に可動に支持されている。
可動部24の外側には、ヘッド素子22を支えるばね23があり、スライダ20本体(固定部20a)に接続されている。このヘッド素子22が搭載されている可動部24はスライダ20本体からは浮いていて、ばね23を介してのみ、スライダ20本体と接続されていて、力が加われば回転可能である。
【0015】
図2(b)は図2(a)の破線で示した部分Bの拡大図である。可動部24から半径方向外側に複数(図では1本のみ示す)の歯支持バー25aが延びており、可動部24の回転周方向を略平行な複数の互いに平行な歯25を支持している。これらの歯25は可動部24とつながっているが、スライダ20本体からは浮いた状態となっている。
【0016】
一方、スライダ20本体(固定部20a)からは半径方向内側に複数(図では2本を示す)の歯支持バー26a,27aが延びており、前述の可動部24の歯25と略平行な複数の固定歯26,27を接続している。
歯25及び歯26,27はバー部分25a,26a,27aも含めて、これらの間に電圧をかけて静電力を発生させるので、金属であることが望ましい。例えばNiやCu、めっき等がある。
【0017】
本発明の磁気ヘッドスライダ及び静電アクチュエータは前述の特開平9−81924号公報に記載の方法と同様の方法で製造することができる。その概略を図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4は概ね図2(b)における断面C−Cに対応する。
まず、図3において、
(a)両面に熱酸化膜T−SiO2 の付いた(100)Si基板を用いる。
(b)可動部24本体、可動部24の歯25,25a、および固定部20aの歯26,27(26a,27a)および支持ばね23を形成する部分のみ、マスクを用いて、イオンミリング等で基板表面上の熱酸化膜T−SiO2 を除去する。
(c)基板表面上に、犠牲層としてAl膜を蒸着またはスパッタリングにより形成する。
(d)熱酸化膜T−SiO2 を除去した部分のみ残してそれ以外の部分Al犠牲層を、イオンミリング等で除去する。この場合においてAl犠牲層と熱酸化膜との境界部分に少し隙間ができるようにする。
(e)めっきの下地層としてNiFeを全面に蒸着またはスパッタリングにより形成する。この下地層は上記隙間にも侵入している。
【0018】
次に図4において、
(a)フォトレジストを塗布し、図2における固定部20a、可動部24、支持手段ばね23、ストッパ、支柱、導線等をNiめっきで形成するための陰型をパターニングする。
(b)Niめっきにより、フォトレジストの無い部分にNiを充填する。
(c)フォトレジストを溶剤で除去する。
(d)全面をイオンミリングすることにより、Niで覆われていない部分の下地層を除去する。この工程は全面イオンミリングでなく、めっきされたNiの上に同一形状の保護用フォトレジスト(図示せず)をパターニングしてから行っても勿論よい。
(e)KOH溶液で犠牲層のAlを除去することにより、可動部24が基板から離れ、相対運動可能となる。可動部24の部分は熱酸化膜T−SiO2 が除去されているので基板のSiも溶け、KOH液が侵入し易くなり、エッチング時間が短縮される。なお、上記の説明では、主として静電アクチュエータ21の部分を中心として製造方法を説明したが、上記の製造プロセスの過程でレール等を含む磁気ヘッドスライダを製造することができる。詳しくは、特開平9−81924号公報に記載されている。
【0019】
次に、本発明の磁気ヘッドスライダの作用について説明する。
微少な回転駆動力は櫛歯状に並んだ多数の歯25〜27によって発生する。図2(a),(b)において、
歯群26に電圧を印加すると、歯群25を引き込む方向に静電力が生じる。このため、歯群25につながっている可動部24は右側へ回転する。また、歯群27に電圧をかけると、可動部24は左側へ回転する。
【0020】
上記のように、可動部24を回転運動させると、図5に示すように、読み書きの際に、記録媒体50のトラック51上にMRヘッド52とインダクティブヘッド53とが、記録媒体50のトラック51の全域にわたって、一直線に並ぶようにすることが出来、トラック密度は最大限に詰められる。
図5において、ヘッド素子(MRヘッド52とインダクティブヘッド53とを結んだ直線)とトラック51の方向をなすヨー角θを検出し、この検出したθに基づいて静電アクチュエータ21に印加する電圧をフィードバック調整すればヨー角θは常時0に設定することが出来る。
【0021】
次に、ヨー角(θ)の検出及び補正方法について説明する。
ヨー角を検出し、補正するには、まず、媒体上における位置に対応したヨー角補正量を検出する。次に、ヨー角補正量をテーブルに登録する。これらは、製造後、出荷前に実施することが出来る。次に、スライダの位置を検出する。更に、テーブルを参照し、ヨー角を補正する。これらは、出荷後に実施することが出来る。
【0022】
ヨー角補正量の検出には、図6(a),(b)に示すような歪みゲージ55を用いる。これを可動部24を支える支持ばね23上全体またはばね23上の一部に形成する。静電アクチュエータ部21により、可動部24を回転させた時はばね23もそれにともない回転させられる。この際には、歪みゲージ55から回転量に応じた出力信号が得られ、これより、回転量がわかる。
【0023】
回転量がわかればヨー角を補正できる。補正は例えば、装置の出荷前の欠陥チェック時に実施する。ヘッド素子22で媒体に書き込みをし、それを読み込む際に、ヘッド素子22の出力が最大となるように、静電アクチュエータ部21を使って、各ヘッドの回転量を調整、調節する。すなわち、ヨー角が0となるように、ヨー角補正を行う。この回転量がヨー角補正量である。
【0024】
上記の補正を各ヘッドについて、各媒体上のスライダの位置(トラック)に応じて、行い、ヨー角補正量として検出し、ディスク内のテーブルに登録する。ここで登録されるデータはヨー角補正量でも良いし、補正するために静電アクチュエータ部21にかけた電圧でも良いし、または、歪みゲージ55からの出力信号でも良い。
【0025】
登録するデータ量が多いときは数トラック毎に補正を実施し、それを代表の補正量として数トラックに適応する。または数トラック毎に補正を実施し、その間の補正量は直線的に変化するとして、計算から求める。ここまでが、事前に必要な調整である。
次に、シーク時の制御に関して説明する。シーク時はボイスコイルモータ(図示せず)に電流を流し、スライダを目標のトラックまで移動させる。この電流を2回積分するとスライダの現在位置が検出され、スライダが媒体上のどのトラックに位置しているかがわかる。
【0026】
事前に作成したディスク内のテーブルを参照して、各媒体上のスライダの位置(トラック)に応じた、ヨー角補正量(または電圧、出力信号)を調べ、それに応じて、静電アクチュエータ部21を用いてヨー角を補正する。
なお、歪ゲージ55は、静電アクチュエータ部21をめっき形成後に、可動部24を支える支持ばね23上全体または支持ばね23上の一部に形成する。支持ばね23は図2及び図6では2本あるが、この内のどちらか一方または両方に歪みゲージ55を形成しても良い。支持ばね23の一部の歪みから、可動部24の回転量が精度良くわかる場合には支持ばね23の一部に歪みゲージ55を形成すれば良い。この場合でも、支持ばね23上全体に歪みゲージ55を形成した方がより正確に可動部24の回転量を検出することができる。
【0027】
また、他の実施態様として、静電アクチュエータ部21の櫛歯の一部を歪みゲージとして使用することもできる。この部分の櫛歯はアクチュエータとして使用しない。図2(b)に示すような一組の櫛歯を用いる。但し、他の櫛歯とは電気的には接続されていない。他の部分に電圧を印加して、可動部24が回転すると、櫛歯どうしがかみ合う距離が変わる。この際には櫛歯どうしの静電容量も変化する。従って、静電容量を測定することで、回転量を検出することが出来る。
【0028】
図7は圧電素子を用いた静電アクチュエータを示す。前述の実施形態では、可動部24を回転運動させる力は、歯群を用いた静電力であった。この部分を圧電素子を使用した場合でも同様のことが行える。ヘッド素子22を搭載している可動部24の周辺に4分割された圧電素子28,29,30,31を配す。各圧電素子28〜31の両側面には電極33が設けられている。可動部24は支持ばね23を介して固定部20aに支持されている点は前述の実施形態と同じである。圧電素子29,31には、伸長する方向に電圧をかけ、圧電素子28,30には縮小する方向に電圧をかける。これにより、ヘッド素子22を搭載している可動部24は図示の矢印で示すように時計方向に微少回転する。また、上記と逆電圧を各圧電素子28,29,30,31に印加すると、ヘッド素子22を搭載している可動部24は反時計方向に微少回転する。この方法で、可動部24を回転運動させて、読み書きの際に、トラック上にMRヘッドとインダクティブヘッドとが、一直線に並ぶようにすれば、トラック密度は最大限に詰められる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁気ヘッドスライダによれば、静電アクチュエータ又は圧電素子により発生する力が、可動部を固定部に対して微少回転運動させることにより、読み書きの際に、トラック上にMRヘッドとインダクティブヘッドとが、一直線に並ぶようにするため、記録媒体のトラック密度は最大限に詰められる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドスライダを媒体対向面側から見た斜視図である。
【図2】(a)は本発明の磁気ヘッドスライダにおける静電アクチュエータの平面図であり、(b)は(a)の破線Bで示す部分の拡大図である。
【図3】(a)〜(e)は本発明の磁気ヘッドスライダ、特に静電アクチュエータ部の形成工程の前半部を工程順に示す説明図である。
【図4】(a)〜(e)は図3に続く、本発明の磁気ヘッドスライダ、特に静電アクチュエータ部の形成工程の後半部を工程順に示す説明図である。
【図5】ヨー角の補正を説明するための図である。
【図6】(a)は支持ばねに歪ゲージを取り付けた静電アクチュエータの平面図、(b)は(a)の破線Dで示す部分の拡大図である。
【図7】圧電素子を用いた静電アクチュエータの平面図である。
【符号の説明】
20…磁気ヘッドスライダ
20a…固定部
21…静電アクチュエータ部
22…ヘッド素子
23…支持ばね
24…可動部
25…歯群
26…歯群
27…歯群
28…圧電素子
29…圧電素子
30…圧電素子
31…圧電素子

Claims (3)

  1. 基板の表面、又は該基板上に設けた犠牲層の表面に、スライダ膜体を形成し、前記基板、又は基板及び犠牲層を、前記スライダ膜体から分離してなる磁気ヘッドスライダにおいて、
    スライダ膜体の一部を、記録媒体の面と略平行な面内で、回転方向に可動となるように、回転機構を具備し、該回転機構の可動部に、少なくとも記録媒体に対向する磁気ヘッド素子の対向磁極を設け
    前記可動部の回転方向に略平行で、前記固定部に設けた複数の第1の歯と、前記第1の歯と略平行で、前記可動部に設けた複数の第2の歯とで構成される駆動部を有し、
    前記第1の歯と前記第2の歯は、これらの間に電圧を印加し、これらの間に生ずる静電吸引力を利用して、前記可動部を前記固定部に対して回転方向に駆動する駆動力発生部と、これらの間の静電容量を測定し回転量を検出するために、前記駆動力発生部とは電気的に接続されていない回転量検出部とで構成されることを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  2. 前記磁気ヘッド素子の向きと記録媒体上のトラックの方向とのなす角が一定となるように、前記可動部を前記固定部に対して駆動することを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドスライダ。
  3. 前記磁気ヘッド素子の向きを記録媒体上のトラックに対し追従させるように、前記可動部を前記固定部に対して駆動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気ヘッドスライダ。
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