JP4016165B2 - 重畳画像送信装置および画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ディジタルスチルカメラで撮影されたベース画像に、絵柄パターンや、観光地や有名人の写真、アニメーションのキャラクタ等のミックス画像を重畳させて表示させるような画像処理を行なうのに用いて好適な重畳画像送信装置および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、ディジタルカメラで撮影されたベース画像101に対して、絵柄パターンや、観光地や有名人の写真、アニメーションのキャラクタ等のミックス画像102を重畳させて表示させたい場合がある。
【0003】
図6Aはベース画像101を示し、図6Bはミックス画像102を示している。ベース画像101は、ディジタルカメラで撮影されたベース画像である。ミックス画像102は、絵柄パターンや、観光地や有名人の写真、アニメーションのキャラクタ等であり、これらの中から、ユーザの好みのパターンのものが選択される。図6Aに示すようなディジタルビデオカメラで撮影されてベース画像101上に、図6Bに示すようなユーザにより選択されたミックス画像102が重畳すると、図6Cに示すような画像が形成される。
【0004】
このように、ディジタルカメラで撮影されたベース画像に、ミックス画像を重畳させて表示させるようにすると、ミックス画像を取り替えることで、ユーザが撮影したベース画像に変化を付けることができる。また、観光地や有名人の写真をミックス画像として用いると、恰も、その観光地に旅行したり、有名人と一緒に写真を撮ったような画像が形成できる。
【0005】
このように、ベース画像にミックス画像を重畳させて表示させる場合、従来、ミックス画像の優先度はベース画像の優先度よりも高くされており、ベース画像とミックス画像とが重なっている部分は、図6Cに示すように、ミックス画像102でベース画像101を隠してしまうように合成している。すなわち、従来では、ミックス画像の属性は、常に不透明とされている。
【0006】
ところが、ミックス画像の属性を常に不透明としてしまうと、ベース画像101とミックス画像102とが重なっている部分では、ベース画像101が何も見えなくなってしまう。そこで、ベース画像101とミックス画像102とが重なっている部分は、ベース画像101がミックス画像102中に透けて見えるように合成できることが望まれる。すなわち、ミックス画像の属性を半透明とすることが望まれる。
【0007】
このように、ミックス画像の属性を半透明と不透明とに設定できるようにするためには、半透明か不透明かを識別させるための方法が必要になる。そこで、半透明か不透明かを識別させる方法として、新たに半透明と不透明とを識別するためのフラグを拡張する方法や、特定の色を半透明として扱う方法が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、半透明フラグを拡張する方法では、半透明を扱わない従来のフォーマットの画像データとの親和性が損なわれてしまうという問題がある。更に、半透明フラグを拡張する方法では、無駄なビットが発生すると共に、ハードウェアが増大するという問題がある。
【0009】
すなわち、画像データは、通常、メモリ上では、1画素が1バイトの整数倍を単位として扱われている。このため、半透明フラグを拡張する場合には、1バイトを単位として拡張することが考えられる。ところが、半透明フラグは、半透明か不透明かを識別するものであるから、1ビットで十分に表現できる。このため、1バイトを単位として拡張すると、残りのビットが無駄なビットとなってしまう。また、1バイトを単位として拡張すると、拡張したデータは1画素当たりのビット量が増加してしまうため、画像データを格納するためのメモリの容量が大きくなり、グラフィック処理を行なうハードウェアの規模が大きくなってしまう。
【0010】
特定カラーを半透明として扱う方法では、画像データを作成する際、ユーザは特定のカラーが半透明であることを意識しなければならないため、ユーザに負担が強いられると共に、1つの画像データにおいてあるカラーを半透明として指定してしまうと、そのカラーを不透明として表示することができなくなってしまうという問題がある。
【0011】
したがって、この発明の目的は、ベース画像にミックス画像を重畳させて表示させる際に、ベース画像の属性を不透明、半透明に設定できるようにした重畳画像送信装置および画像処理装置を提供することにある。
【0012】
この発明の他の目的は、従来のフォーマットの画像データとの親和性が保持できると共に、ハードウェアやソフトウェアの増大を招くことがなく、ベース画像の属性を不透明、半透明に設定できるようにした重畳画像送信装置および画像処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ベース画像に所定データ長の重畳画像を合成して表示させる画像処理装置に重畳画像を送信する重畳画像送信装置において、入力操作が行われる操作手段と、操作手段の操作に基づいて重畳画像の画像データの所定領域ごとに設定可能に設けられた所定データ位置に半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグを挿入して所定データ長とする半透明判定フラグ挿入手段と、半透明判定フラグ挿入手段によって挿入される半透明判定フラグ位置のデータを半透明判定フラグとして利用するか否かを重畳画像全体に対して示す半透明有効フラグを画像データごとに設定できる半透明有効フラグ設定手段とを備えることを特徴とする重畳画像送信装置である。
また、この発明は、ベース画像に所定データ長の重畳画像を合成して出力する画像処理装置において、重畳画像の画像データの所定データ位置に、半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグを挿入して所定データ長とする半透明判定フラグ挿入手段と、画像データごとに半透明判定フラグが挿入される位置のデータを半透明判定フラグとして利用するか否かを示す半透明有効フラグが設定される半透明有効フラグ設定手段と、半透明判定フラグ挿入手段から出力される重畳画像のデータから半透明判定フラグを検出するフラグ検出手段と、半透明有効フラグに基づいてフラグ検出手段の検出結果が有効か否かを判定し、フラグ検出手段の検出結果が有効であると判定された画像データについては、フラグ検出手段のフラグ検出結果に基づいて、重畳画像が出力される不透明画像と、ベース画像が出力される透明画像と、ベース画像および重畳画像を混合した画像が出力される半透明画像とを切り替えて出力する画像処理手段とを備える画像処理装置である。
さらに、この発明は、ベース画像データが入力されるベース画像入力手段と、ベース画像データに重畳される重畳画像データまたは重畳画像データの所定領域ごとに設定可能に設けられた所定データ位置に半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグの挿入処理が施されて所定データ長に処理された処理済み重畳画像データのいずれかがミックス画像データとして入力され、入力されたミックス画像データの所定データ位置からデータを抽出する抽出手段と、ミックス画像データ全体に対して半透明フラグ挿入位置のデータの有効または無効を示す半透明有効フラグが入力され、入力された半透明有効フラグが半透明判定フラグに基づくベース画像データとミックス画像データとの重畳処理に対して有効を示しているミックス画像データに対しては、半透明判定フラグに基づいてベース画像データとミックス画像データとを重畳処理する重畳処理手段とを備える画像処理装置である。
【0014】
ミックス画像の輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグが挿入される。この半透明判定フラグにより、ミックス画像の属性を設定して、ベース画像にミックス画像を合成することができる。ミックス画像の属性を半透明に設定すれば、ベース画像とミックス画像とが重なっている部分は、ベース画像がミックス画像中に透けて見えるように表示させることができる。
【0015】
そして、ミックス画像の輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグが挿入されている。このため、ミックス画像の属性を不透明又は半透明に設定できるようにした場合にも、ビット数が増大せず、ハードウェアやソフトウェアの増大を招くことがない。しかも、ミックス画像の輝度データの最下位ビットが用いられているため、解像度の劣化にあまり影響をおよぼすことはない。
【0016】
更に、半透明有効フラグにより、半透明/不透明の処理を無効とすることができる。半透明/不透明の処理を無効とすると、従来と全く同様に、ミックス画像は不透明であるとして処理でき、従来の方式との整合性が保てる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたグラフィックシステムの一例を示すものである。図1に示すように、この発明が適用されたグラフィックシステムは、CPU(Central Processing Unit )1と、画像処理プロセッサ2とにより構成される。
【0018】
CPU1に対して、ROM(Read Only Memory)5が設けられる。ROM5には、複数のミックス画像のパターンが蓄積されている。ミックス画像のパターンとしては、絵柄パターンや、俳優や歌手の写真、アニメーションのキャラクタ等があり、これらミックス画像のパターンは、入力部4からのユーザ入力に基づいて選択できる。また、ベース画像とミックス画像とを重畳して表示させる場合に、入力部4からのユーザ入力に基づいて、半透明と不透明の属性が選択できる。
【0019】
なお、このミックス画像は、マウス等のポインティングデバイスを使ってユーザが作成したものを用いたり、スキャナやカメラで入力させたものを用いるようにしても良い。また、ミックス画像をユーザが編集できるようにしても良い。
【0020】
画像処理プロセッサ2は、カメラ3で撮影されたベース画像に、ROM5からのミックス画像を重畳して表示させるための処理を行なう。ROM5から読み出されたミックス画像のデータは、CPU1により、バス7を介して、画像処理プロセッサ2に送られる。このとき、ミックス画像の属性を不透明に設定するか半透明に設定するかに応じて、ROM5からのミックス画像の輝度データ中の最下位ビットの半透明判定フラグTFLGが設定される。
【0021】
すなわち、この発明が適用されたシステムでは、画像データとして、例えば、4:2:2方式のコンポーネントディジタルカラービデオ信号が用いられている。4:2:2方式のコンポーネントディジタルカラービデオ信号では、図2Aに示すように、2ピクセル分の輝度データY0 、Y1 に対して、1組の色差データCb、Crにより1ピクセル分の画素データが形成される。輝度データY0 、Y1 、色差データCb、Crは、夫々、例えば、8ビットである。
【0022】
この発明が適用されたシステムでは、図2Bに示すように、このような4:2:2方式のコンポーネントディジタルカラービデオ信号において、輝度データY0 、輝度データY1 の最下位ビットは、半透明判定フラグTFLGとされる。半透明判定フラグTFLGがオフなら、このミックス画像の属性は不透明である。半透明判定フラグTFLGがオンなら、このミックス画像の属性は、半透明又は透明である。
【0023】
図1において、画像処理プロセッサ2には、カメラ3からのベース画像のデータが送られると共に、ROM5から読み出されたミックス画像のデータが送られる。画像処理プロセッサ2で、ベース画像にミックス画像を重畳する処理が行なわれる。
【0024】
このように、ベース画像とミックス画像とを重畳する際、画像処理プロセッサ2は、ミックス画像の輝度データ中の最下位ビットの半透明判定フラグTFLGを抽出し、この半透明判定フラグTFLGから、ミックス画像の属性を判定する。すなわち、半透明判定フラグTFLGがオフなら、不透明であると判定される。半透明判定フラグTFLGがオンなら、半透明又は透明と判定され、更に輝度データが「0」なら透明と判定され、「0」以外なら半透明と判定される。
【0025】
そして、画像処理プロセッサ2は、判定された属性に応じて、ミックス画像とベース画像とを合成する。
【0026】
すなわち、画像処理プロセッサ2は、ミックス画像はベース画像より優先度が高いとして、ミックス画像の属性が不透明と判定された領域では、ミックス画像を出力する。ミックス画像の属性が半透明と判定された領域では、ミックス画像とベース画像との中間値を出力する。ミックス画像の属性が透明と判定された領域では、ベース画像を出力する。
【0027】
画像処理プロセッサ2で、ベース画像にミックス画像が重畳された画像のデータは、ディスプレイ6に送られ、ディスプレイ6にその画像が表示される。
【0028】
このように、この発明が適用されたグラフィックシステムでは、ベース画像とミックス画像とを重畳する際、ベース画像の属性を不透明、半透明、又は透明に設定できる。
【0029】
例えば、図3Aに示すようなベース画像51に、図3Bに示すようなミックス画像52とを重畳して表示させるとする。この場合、ミックス画像52の属性を不透明に設定すると、ミックス画像のデータがベース画像のデータに優先し、図3Cに示すように、ミックス画像52とベース画像51とが重なる部分では、ミックス画像52によりベース画像51が隠されるような表示となる。
【0030】
これに対して、ミックス画像52の属性を半透明に設定すると、図3Dに示すように、ミックス画像52とベース画像52とが重なる部分では、ミックス画像のデータとベース画像のデータとの中間値が出力され、ミックス画像52からベース画像51が透けて見えるような表示となる。
【0031】
図4は、上述のように、輝度データの最下位ビットの半透明判定フラグTFLGを用いて、ミックス画像の属性を設定して、ベース画像にミックス画像を重畳するときの処理を機能ブロック図で示したものである。
【0032】
図4において、ベース画像は、カメラ3で撮影され、入力画像処理部11で画像処理されて、ベース画像記憶部13に記憶される。
【0033】
一方、ミックス画像は、ROM5に蓄積されている。入力部4により、ROM5に蓄積されているミックス画像の中から所望の画像が選択される。ROM5から読み出されたミックス画像は、フラグ付加部21に送られる。
【0034】
また、入力部4により、ミックス画像の属性が設定される。この属性に応じて、半透明判定フラグ発生部23から、半透明判定フラグTFLGが発生される。半透明又は透明に設定するときには、半透明判定フラグTFLGはオンされ、不透明に設定するときには、半透明判定フラグTFLGはオフされる。この半透明判定フラグ発生部23から発生される半透明判定フラグTFLGは、フラグ付加部21に送られる。フラグ付加部21で、ROM5からミックス画像の輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグTFLGが付加される。
【0035】
このように輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグTFLGが付加されたミックス画像は、画像処理プロセッサ2に送られ、ミックス画像記憶部14に記憶される。
【0036】
ベース画像にミックス画像を重畳する処理を行なう際、ユーザは、半透明表示を有効にして表示させるか、従来のように、常に、ミックス画像を不透半透明として扱うかを選ぶことができる。この半透明を有効にするかどうかの入力が入力部4から与えられる。半透明を有効にすると、半透明有効フラグ発生部24からの半透明有効フラグVFLGがオンされる。半透明表示を無効にすると、半透明有効フラグ発生部24からの半透明有効フラグVFLGがオフされる。この半透明有効フラグVFLGは、ミキサコントロール部17に送られる。
【0037】
ベース画像にミックス画像を重畳する処理が行なわれると、ベース画像記憶部13からベース画像のデータが読み出されると共に、ミックス画像記憶部14からミックス画像のデータが読み出される。このベース画像のデータ及びミックス画像のデータは、ミキサ部15に送られる。
【0038】
また、ミックス画像記憶部14からのミックス画像のデータは、フラグ判定部16に送られる。フラグ判定部16で、ミックス画像の輝度データの最下位ビットの半透明判定フラグTFLGの状態が検出される。また、フラグ判定部16で、輝度データが「0」であるかどうかが判断される。フラグ判定部16の出力がミキサコントロール部17に送られる。
【0039】
ミキサコントロール部17は、半透明有効フラグ発生部24からの半透明有効フラグVFLGと、フラグ判定部16の出力とにより、ミキサ15の状態を切り換える。すなわち、半透明有効フラグVFLGがオフのときには、従来のように、常に、ミックス画像を不透半透明表示として扱うものとして、フラグ判定部16の出力にかかわらず、ベース画像とミックス画像とが重なる部分では、ミックス画像が出力されるようにミキサ部15を設定する。
【0040】
半透明有効フラグVFLGがオンのときには、半透明判定フラグTFLGにより、不透明か、半透明又は透明かを判別する。半透明判定フラグTFLGがオフのときには、ミックス画像の属性は不透明であるとして、ベース画像とミックス画像とが重なる部分ではミックス画像が出力されるようにミキサ部15を設定する。
【0041】
半透明判定フラグTFLGがオンのときには、ミックス画像の属性は不透明又は透明であるとされる。この場合には、更に、輝度データが「0」かどうかが判断される。輝度データが「0」のときには、ミックス画像の属性は透明であるとして、ベース画像とミックス画像とが重なる部分では、ベース画像が出力されるようにミキサ部15を設定する。輝度データが「0」でないときには、ミックス画像の属性は半透明であるとして、ベース画像とミックス画像とが重なる部分では、ベース画像とミックス画像との中間値が出力されるように、ミキサ15を設定する。
【0042】
このようにして、ミキサ15からは、ミックス画像の属性が不透明、半透明、透明に応じて、ベース画像にミックス画像が重畳された画像データが形成される。このミキサ15の出力がディスプレイ6に送られる。
【0043】
図5は、ベース画像にミックス画像を重畳するときの処理を示すフローチャートである。半透明有効フラグVFLGがオンか否かが判断される(ステップS1)。半透明有効フラグVFLGがオフなら、ミックス画像は従来の4:2:2方式の画像として、属性を不透明とした処理が行なわれる(ステップS2)。属性を不透明としたときの処理では、ベース画像とミックス画像とが重なるときには、ミックス画像を出力する処理が行なわれる。
【0044】
半透明有効フラグVFLGがオンなら、ミックス画像の輝度データが検出され(ステップS3)、輝度データの最下位ビットの半透明判定フラグTFLGがオンか否かが判断される(ステップS4)。
【0045】
半透明判定フラグTFLGがオフなら、この画像の属性は不透明であるとして、ステップS2に行き、属性を不透明として処理が行なわれる(ステップS2)。
【0046】
半透明判定フラグTFLGがオンなら、属性は半透明又は透明であるとして、ステップS5に進められる。ステップS5で、輝度データが検出され、これが「0」であれば、この画素の属性は透明であると判断される。そして、ステップS6に行き、属性を透明として処理が行なわれる。属性を透明としたときの処理では、ベース画像とミックス画像とが重なる部分では、ベース画像を出力するような処理が行なわれる。
【0047】
輝度データが「0」以外であれば、この画素の属性は半透明であると判断される。そして、ステップS7に行き、属性を半透明として処理が行なわれる。属性を半透明としたときの処理では、ベース画像とミックス画像とが重なる部分では、ベース画像とミックス画像との中間値が出力されるような処理が行なわれる。
【0048】
ステップS2で属性を不透明とした処理が行なわれ、又はステップS6で属性を透明とした処理が行なわれ、又はステップS7で属性を半透明とした処理が行なわれたら、処理が終了したか否かが判断される(ステップS8)。処理が終了していれば、ステップS1にリターンされる。
【0049】
なお、上述の例では、輝度データの最下位ビットに半透明判定フラグを挿入しているが、最下位以外のビットを半透明判定フラグとして用いても良い。しかしながら、最下位ビットを半透明判定フラグとして用いたときには、解像度の劣化にあまり影響はないが、上位ビットを使うと、解像度の劣化が生じることから、最下位ビットを用いることが望ましい。
【0050】
また、上述の例では、輝度データに半透明判定フラグを挿入しているが、色差データCb、Crに半透明判定フラグを挿入するようにしても良い。この場合にも、色差データCb、Crの最下位ビットを半透明判定フラグとするのが望ましい。
【0051】
更に、上述の例では、画像データとして、2ピクセル分の輝度データY0 、Y1 に対して、1組の色差データCb、Crにより1ピクセル分の画素データが形成されるような4:2:2方式のディジタルコンポーネントカラービデオ信号を用いているが、3原色信号RGBからなるディジタルコンポーネントカラービデオ信号を用いるようしても良い。この場合には、3原色信号RGBのどれかの色信号に、半透明判定フラグを挿入しても良い。この場合にも、3原色信号RGBのどれかの最下位ビットに半透明判定フラグを挿入することが望ましい。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば、ミックス画像の輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグが挿入される。この半透明判定フラグにより、ミックス画像の属性を不透明又は半透明に設定して、ベース画像にミックス画像を合成することができる。ミックス画像の属性を半透明に設定すれば、ベース画像とミックス画像とが重なっている部分は、ベース画像がミックス画像中に透けて見えるように表示させることができる。
【0053】
そして、この発明によれば、ミックス画像の輝度データの最下位ビットに、半透明判定フラグが挿入されている。このため、ミックス画像の属性を不透明又は半透明に設定できるようにした場合にも、ビット数が増大せず、ハードウェアやソフトウェアの増大を招くことがない。しかも、ミックス画像の輝度データの最下位ビットが用いられているため、解像度の劣化にあまり影響をおよぼすことはない。
【0054】
更に、この発明によれば、半透明有効フラグにより、半透明/不透明の処理を無効とすることができる。半透明/不透明の処理を無効とすると、従来と全く同様に、ミックス画像は不透明であるとして処理でき、従来の方式との整合性が保てる。
【0055】
【発明の効果】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明が適用されたグラフィックシステムの一例のブロック図である。
【図2】 半透明判定ビットの説明に用いる略線図である。
【図3】 半透明表示と不透明表示との説明に用いる略線図である。
【図4】 この発明が適用されたグラフィックシステムの一例の説明に用いる機能ブロック図である。
【図5】 この発明が適用されたグラフィックシステムの一例の説明に用いるフローチャートである。
【図6】 従来の半透明表示と不透明表示との説明に用いる略線図である。
Claims (14)
- ベース画像に所定データ長の重畳画像を合成して表示させる画像処理装置に上記重畳画像を送信する重畳画像送信装置において、
入力操作が行われる操作手段と、
上記操作手段の操作に基づいて上記重畳画像の画像データの所定領域ごとに設定可能に設けられた所定データ位置に半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグを挿入して上記所定データ長とする半透明判定フラグ挿入手段と、
上記半透明判定フラグ挿入手段によって挿入される半透明判定フラグ位置のデータを半透明判定フラグとして利用するか否かを上記重畳画像全体に対して示す半透明有効フラグを上記画像データごとに設定できる半透明有効フラグ設定手段と、
を備えることを特徴とする重畳画像送信装置。 - 上記半透明判定フラグは、
上記重畳画像の輝度データの最下位ビットに挿入されるようにした
請求項1に記載の重畳画像送信装置。 - ベース画像に所定データ長の重畳画像を合成して出力する画像処理装置において、
上記重畳画像の画像データの所定データ位置に、半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグを挿入して上記所定データ長とする半透明判定フラグ挿入手段と、
上記画像データごとに上記半透明判定フラグが挿入される位置のデータを半透明判定フラグとして利用するか否かを示す半透明有効フラグが設定される半透明有効フラグ設定手段と、
上記半透明判定フラグ挿入手段から出力される重畳画像のデータから上記半透明判定フラグを検出するフラグ検出手段と、
上記半透明有効フラグに基づいて上記フラグ検出手段の検出結果が有効か否かを判定し、上記フラグ検出手段の検出結果が有効であると判定された画像データについては、上記フラグ検出手段の検出結果に基づいて、上記重畳画像が出力される不透明画像と、上記ベース画像が出力される透明画像と、上記ベース画像および上記重畳画像を混合した画像が出力される半透明画像とを切り替えて出力する画像処理手段と
を備える画像処理装置。 - 上記画像処理手段は、
上記検出手段の検出結果が無効を示していると判定された画像データについては上記重畳画像の画像データのある領域では上記重畳画像データが選択出力される
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記画像処理手段は、
上記重畳画像の輝度データの値に基づいて上記透明画像と、上記半透明画像とを切り替えて出力する
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記重畳画像の画像データは、
所定データ長の輝度データと色差データとからなるコンポーネントカラービデオデータであり、上記輝度データに上記半透明判定フラグが挿入されて上記所定データ長の輝度データになるようにした
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記輝度データの最下位ビットが上記半透明判定フラグになるようにした
請求項6に記載の画像処理装置。 - 上記重畳画像の画像データは、
輝度データと所定データ長の色差データとからなるコンポーネントカラービデオデータであり、上記色差データに、上記半透明判定フラグが挿入されて上記所定データ長の色差データとなるようにした
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記色差データの最下位ビットが上記半透明判定フラグになるようにした
請求項8に記載の画像処理装置。 - 上記重畳画像の画像データは、
各々所定データ長の3原色データからなるコンポーネントカラービデオデータであり、上記3原色データの1つに上記半透明判定フラグが挿入されて上記所定データ長の3原色データの1つになるようにした
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記3原色データの1つの最下位ビットが上記半透明判定フラグになるようにした
請求項10に記載の画像処理装置。 - ベース画像データが入力されるベース画像入力手段と、
上記ベース画像データに重畳される重畳画像データまたは上記重畳画像データの所定領域ごとに設定可能に設けられた所定データ位置に半透明または不透明を識別するための半透明判定フラグの挿入処理が施されて上記所定データ長に処理された処理済み重畳画像データのいずれかがミックス画像データとして入力され、入力された上記ミックス画像データの上記所定データ位置からデータを抽出する抽出手段と、
上記ミックス画像データ全体に対して半透明判定フラグ挿入位置のデータの有効または無効を示す半透明有効フラグが入力され、入力された上記半透明有効フラグが上記半透明判定フラグに基づく上記ベース画像データと上記ミックス画像データとの重畳処理に対して有効を示しているミックス画像データに対しては、上記半透明判定フラグに基づいて上記ベース画像データと上記ミックス画像データとを重畳処理する重畳処理手段と、
を備える画像処理装置。 - 上記半透明判定フラグは、
上記重畳画像データの輝度データの最下位ビットに挿入されるようにした
請求項12に記載の画像処理装置。 - 上記重畳処理手段は、
上記半透明有効フラグが上記半透明判定フラグを無効であると示すミックス画像データに対しては上記ミックス画像データが存在する領域のみ上記ミックス画像データを不透明で上記ベース画像データに重畳表示する
請求項12に記載の画像処理装置。
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