JP4014808B2 - 検査装置用搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検査物を搬送する検査装置用搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
顆粒または粉末等の粉状物とされる薬剤を生産する生産設備において、生産される薬剤において混入された異物の有無を検出する検査装置が実用に供されている。そのような検査装置は、例えば、特開2000−84496号公報にも示されるように、薬剤を連続して搬送する搬送経路に対向して設けられている。
【0003】
そのような搬送経路には、製造工程で混入した異物を確実に検出するために被検査物としての薬剤を比較的薄くかつ均一な所定の厚さで最大限に広く分布させた状態で搬送する搬送装置が備えられている。その搬送装置は、例えば、薬剤が配される載置面を搬送経路に沿って有する搬送ベルトと、搬送ベルトが巻き掛けられる一対の搬送ローラユニットと、搬送ローラユニットを駆動させる駆動用モータとを主な要素として構成されている。
【0004】
また、そのような搬送装置は、そのような搬送経路に供給された所定量の被検査物が、一連の検査後、被検査物の量が減少することなく搬送ベルトの載置面からすべて回収されることが要求される。
【0005】
しかし、被検査物が粘性の比較的高い薬剤等においては、上述の搬送ベルトの載置面に付着することにより、すべての被検査物が回収されない場合がある。また、被検査物が粘性の比較的低い薬剤等においては、被検査物の一部が搬送ベルトの慣性力または振動により薬剤が移動しその載置面の端部から落下することにより、すべての被検査物が回収されない虞がある。
【0006】
そこで、例えば、実公昭60−16571号公報にも示されるように、搬送ベルトに付着した被検査物をヘラ等により、削り取ることにより、被検査物を回収することが提案されている。
【0007】
また、実開昭60−133814号公報にも示されるように、搬送ベルトの載置面における両側部にそれぞれ設けられる側壁板の噴出スリットから空気を載置面に略平行に吹きつけることにより、被検査物がその載置面の端部から落下することを防止するものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、搬送ベルトに付着した被検査物をヘラ等により、削り取ることにより、被検査物を回収する装置においては、ヘラまたは搬送ベルト表面等の摩耗に起因した回収率の低下を防止するためにヘラまたは搬送ベルトの定期的な交換が必要とされる。従って、生産設備の費用が嵩み、また、検査装置における検査効率の低下に繋がる虞がある。
【0009】
また、側壁板の噴出スリットから空気を載置面に略平行に吹きつけることにより、被検査物がその載置面の端部から落下することを防止する場合、被検査物の一部が均一に分布せず、その載置面の略中央部に盛り上がる状態となり、従って、上述したような検査装置用搬送装置に要求される仕様が満足されないこととなる。
【0010】
以上の問題点を考慮し、本発明は、被検査物を搬送する検査装置用搬送装置であって、検査用搬送路における載置面に付着した被検査物を検査効率を低下させることなく回収することができるとともに、被検査物が載置面に均一に分布される状態で被検査物がその載置面の端部から落下することなく搬送することができる検査装置用搬送装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る検査装置用搬送装置は、粉状物からなる被検査物に含まれる異物を検出するとともに、異物の位置を検査する検査ステーションと、検出された異物を順次、吸引除去する異物吸引除去ユニットとを備えた検査/異物除去ステーションに関連して形成され、被検査物が均一の厚さで分布して載置される載置面を有し被検査物を搬送する検査用搬送路と、検査用搬送路に対向して異物吸引除去ユニットの吸引領域に配され、載置面の周縁近傍に向けてガスを該載置面に交差するように所定の圧力で吹き出す噴出口を有し、載置面における幅方向の両端部に、それぞれ、被検査物が載置されていないダム領域を搬送方向に沿って形成するガス噴出部と、ガス噴出部の噴出口からの前記ガスの載置面に対する方向を変更可能に支持するガス噴出部支持体と、を備えて構成される。
【0012】
また、検査用搬送路の載置面における終端の端面近傍に向けてガスを端面の接線方向に沿う方向に所定の圧力で吹き出す噴出口を有するガス噴出部がさらに設けられてもよい。ガス噴出部は、検査用搬送路に沿って複数配列されてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明に係る検査装置用搬送装置の一例が備えられる検査ラインの構成を、相互に連結される被検査物供給ラインおよび被検査物回収ラインとともに概略的に示す。
【0016】
図4において、後述する検査ライン10に対し上流側となる位置に配される被検査物供給ライン2から所定量、順次供給される複数種の被検査物MEとしては、例えば、直径約20μm乃至約1mmの範囲の微粒子からなる粉状物である薬剤、あるいは、約20μm乃至1mm程度の直径および約5mmの長さを有するカプセル型の薬剤とされる。また、各被検査物MEの粘性は、そのでんぷん、糖分、各薬効成分の含有量により種々異なっている。
【0017】
その被検査物MEは、被検査物供給ライン2から所定量、例えば、1時間あたり40kg程度の搬送速度で検査ライン10に供給され、同期して後述する検査ライン10を通過するものとされる。
【0018】
被検査物供給ライン2には、その搬送ベルトの表面上に供給される被検査物MEを所定の均一の厚さにならすスクイーズローラが設けられている。その厚さは、例えば、約0.4mm程度に設定されている。これにより、被検査物供給ライン2の終端から順次落下した被検査物MEは、検査ライン10において、所定の速度で同期して移動している搬送ベルト12の載置面12aに順次落下することとなる。従って、被検査物MEの所定の厚さの均一な層が搬送ベルト12の載置面12a上に形成されることとなる。その際、載置面12aの幅方向の両端には、それぞれ、被検査物が載置されない部分が所定の幅で搬送方向に沿って形成されている。
【0019】
検査ライン10に対し下流側となる位置に配される被検査物回収ライン8には、後述の検査ライン10の検査/異物除去ステーション5により検査され、異物等が除去された被検査物ME’が検査ライン10から順次同期して供給される。そして、被検査物回収ライン8は、供給された被検査物ME’を包装ラインに向けて搬送する。
【0020】
検査ライン10には、被検査物供給ライン2の終端から順次落下した被検査物MEを搬送する搬送装置が備えられている。
【0021】
その搬送装置は、被検査物供給ライン2側に配される搬送用駆動ローラ18および被検査物回収ライン8側に配されるテンションローラ20と、搬送用駆動ローラ18とテンションローラ20との間に巻掛けられる搬送ベルト12と、搬送用駆動ローラに連結され駆動力を出力する駆動用モータと、後述する被検査物ブロックユニット14と、クリーニングユニット16とを主な要素として構成されている。
【0022】
搬送用駆動ローラ18は、被検査物MEの搬送方向、即ち、矢印の示す方向に対し直交する方向(紙面に対し垂直方向)に延在している。搬送用駆動ローラ18の両端部は、回動可能に図示が省略される筐体に支持されている。
【0023】
搬送用駆動ローラ18には、図示が省略されるが、無端とされる搬送ベルト12を片寄ることなく、所定位置に規制する片寄り防止機構が設けられている。
【0024】
検査ライン10の略中間位置には、搬送ベルト12の進行方向側の内周面を支持する一対の従動ローラ26が検査ステーション4に対応して所定の相互間隔で配されている。また、一対の従動ローラ26が配されている部分の下方には、一対の従動ローラ26にそれぞれ相対向して搬送ベルト12の戻り方向側の内周面を支持する一対の従動ローラ24が配されている。一対の従動ローラ26および一対の従動ローラ24における紙面に垂直方向の両端部は、それぞれ、回動可能に図示が省略される筐体に支持されている。搬送ベルト12は、例えば、白色透明のウレタンゴムにより成形されている。
【0025】
検査ステーション4は、搬送ベルト12の載置面12a上の所定範囲の被検査物MEを撮影しその撮像データを送出するラインセンサー型CCDカメラ30と、被検査物MEの撮影のための照明用光源としてのハロゲンランプ32、34、および36と、搬送ベルト12に帯磁した静電気を除去する除電器38とを主な要素として含んで構成されている。
【0026】
ラインセンサー型CCDカメラ30は、搬送ベルト12の進行方向側の上方に、例えば、4台、配されている。各ラインセンサー型CCDカメラ30は、通過する被検査物MEにおける所定範囲ごとに得られた撮像データを所定のタイミングで図示が省略される制御部に供給する。その制御部は、各ラインセンサー型CCDカメラ30からの撮像データに基づいて被検査物MEに含まれる異物の有無および異物の位置について判定を行う。そして、制御部は、その判定結果に基づいて後述する異物吸引除去ユニット6についての動作制御を行う。なお、その制御部の制御についての詳細は、本出願人が既に出願した特開2000−84496号公報に記載されている内容と同様とされる。
【0027】
検査ライン10における検査ステーション4よりも下流側部分には、搬送ベルト12の進行方向側の内周面を支持する3個の従動ローラ22が被検査物MEの搬送方向に沿って所定の相互間隔で配されている。
【0028】
また、検査ステーション4により検出された異物を順次、吸引除去する異物吸引除去ユニット6が所定の間隔で3箇所に搬送ベルト12を挟んで3個の従動ローラ22に対向して設けられている。従って、検査ステーション4および異物吸引除去ユニット6により、検査/異物除去ステーション5が形成されることとなる。
【0029】
各異物吸引除去ユニット6は、搬送ベルト12の幅方向に沿って所定の長さをもって形成される細長いスリットを複数個円周上に有し、回動可能に支持される円筒状の吸引パイプ6aと、吸引パイプ6aに対し相対回転可能に吸引パイプ6aの内側に支持され、吸引パイプ6aのスリットに対応した細長い孔を有するバルブパイプ6bと、バルブパイプ6bを通じて異物を吸引する吸引ポンプとを含んで構成されている。
【0030】
なお、各異物吸引除去ユニット6の構成および動作の詳細は、本出願人が既に出願した特開2000−84496号公報に記載されている内容と同様とされる。
【0031】
また、各吸引パイプ6aの両端部には、図2および図3に示されるように、搬送ベルト12の幅方向の両端部近傍にそれぞれ対応して被検査物ブロックユニット14を構成する一対の空気噴出部ユニット支持体40が設けられている。
【0032】
平板状の空気噴出部ユニット支持体40は、各吸引パイプ6aの端部形状に対応して均等の間隔で長手方向に沿って3ヶ所に透孔40aを有している。
【0033】
これにより、空気噴出部ユニット支持体40は、その透孔40aが吸引パイプ6aの端部に挿入されて支持されている。
【0034】
また、空気噴出部ユニット支持体40の両端部、および、隣接する透孔40aの相互間には、後述する空気噴出部ユニット42B、42C,42D,および、42Eをそれぞれ12支持する空気噴出部支持部40B,40C,40D、および、40Eが設けられている。各空気噴出部支持部40B,40C,40D、および、40Eは、同一構造なので空気噴出部支持部40Bについて説明し、他の部分についての説明を省略する。
【0035】
空気噴出部支持部40Bには、一対の軸受部材44Aおよび44Bが、所定の相互間隔で2箇所に設けられている。軸受部材44Aと軸受部材44Bとは、後述する空気噴出部ユニット42Bの連結部を協働して挟持するように互いに離隔して設けられている。軸受部材44Aおよび軸受部材44Bは、連結ピン46が貫通する透孔を有している。連結ピン46は、空気噴出部ユニット42Bの連結部を軸受部材44Aおよび軸受部材44Bに連結する。
【0036】
空気噴出部ユニット42Bは、吸引パイプ6aの外周面に沿った円弧状部42baを一端部に有している。空気噴出部ユニット42Cは、吸引パイプ6aの外周面に沿った円弧状部42caを両端部に有している。空気噴出部ユニット42Dは、吸引パイプ6aの外周面に沿った円弧状部42daを両端部に有している。空気噴出部ユニット42Eは、吸引パイプ6aの外周面に沿った円弧状部42eaを一方の端部に有している。
【0037】
また、空気噴出部ユニット42Bは、上述の空気噴出部支持部40Bにおける軸受部材44Aおよび軸受部材44Bに対応して連結部48を2ヶ所に有している。連結部48の内部には、図1に示されるように、上述の連結ピン46が挿入される透孔が形成されている。また、各連結部48には、セットスクリュー50がねじ込まれる雌ねじ孔がその透孔に達するように形成されている。これにより、空気噴出部ユニット42Bは、軸受部材44Aおよび軸受部材44Bとの間に支持される連結ピン46によって連結部48が回動可能に支持されることにより、空気噴出部支持部40Bに対し例えば、約0〜10度の範囲で相対位置調整可能となる。また、セットスクリュー50により、その連結部48が所定の位置に固定されることとなる。なお、空気噴出部ユニット42C〜42Eは、それぞれ、空気噴出部ユニット42Bと同様に連結部48を2ヶ所に有している。
【0038】
空気噴出部ユニット42B〜42Eの内部構造は、互いに同一とされるので空気噴出部ユニット42Bについて説明し、他の空気噴出部ユニットの説明を省略する。
【0039】
空気噴出部ユニット42Bは、図1に示されるように、空気供給チューブ52の一端が接続されるインレットポート42biを上部の3箇所に有している。
【0040】
空気供給チューブ52の他端は、図示が省略される空気供給源に接続されている。調圧され空気供給チューブ52を介して供給される空気の圧力は、例えば、約49.03×102(Pa)(参考値5kg/mm2)に設定されている。
【0041】
空気噴出部ユニット42Bは、各インレットポート42biに連通する空洞である蓄圧室42BCを内部に有している。蓄圧室42BCの横断面は、搬送ベルト12の載置面12aに向かうにつれて先細となるように形成されている。蓄圧室42BCの下端部には、搬送ベルト12の載置面12aに対し搬送方向に沿って開口している細長いスリット42BSが形成されている。これにより、蓄圧室42BC内に空気が供給されるとき、帯状の空気の噴流(エアウォール)Aiがスリット42BSを通じて搬送ベルト12の載置面12aに対し交差するように吹き付けられることとなる。なお、上述の空気供給源は、搬送ベルト12が駆動されているとき、常に空気を供給するように制御される。
【0042】
その際、空気噴出部ユニット42Bのスリット42BSが搬送ベルト12の載置面12aに対し所定の高さHだけ離隔した状態に設定されるとき、図1において、噴流Aiの幅Wが例えば、約1mm程度とされる。
【0043】
また、噴流Aiの搬送ベルト12の載置面12aに対しなす角度αは、例えば、約0度乃至10度の範囲に調整される。即ち、角度αは、噴流Aiの方向が搬送ベルト12の載置面12aに対する垂直となるとき、0度となり、空気噴出部ユニット42Bのスリット42BSが互いに搬送ベルト12の中央に向くにつれて増大するものとされる。
【0044】
その際、噴流Aiの圧力および方向は、被検査物MEがその載置面12aから落下することなく、かつ、噴流Aiにより吹き飛ばされ移動しないように調整される。
【0045】
なぜならば、上述したように、噴流Aiの圧力が適正な値より大である場合、被検査物MEが移動したとき、即ち、被検査物ME中の異物の位置が変化したとき、検査ステーション4により検出された異物の位置と各異物吸引除去ユニット6の下方の実際の異物の位置が相違することとなるので各異物吸引除去ユニット6により、異物以外の被検査物MEを誤って吸引除去し、その結果、検査装置の精度を悪くすることとなるからである。一方、噴流Aiの圧力が適正な値より小であるとき、被検査物MEが搬送中において発生する振動等により移動せしめられ載置面12aからの不所望な落下が頻発し、その結果、その被検査物MEの回収率の低下に繋がることとなる。
【0046】
従って、図1に示されるように、搬送ベルト12の載置面12aにおける幅方向の両端部には、それぞれ、噴流Aiにより、被検査物MEが載置されていないダム領域Eが搬送方向に沿って常に形成されるので被検査物MEが搬送中、搬送ベルト12の載置面12aから落下する虞がないこととなる。
【0047】
クリーニングユニット16は、図5および図6に示されるように、搬送ベルト12における下流側の終端部近傍に対向して配されている。
【0048】
クリーニングユニット16は、空気の噴流Aiをテンションローラ20に巻き掛けられた搬送ベルト12の載置面の端部近傍に吹き付ける空気噴出部ユニット60と、空気噴出部ユニット60の両端部をそれぞれ回動可能に支持するブラケット部材66Aおよび66Bとを主な要素として含んで構成されている。
【0049】
ブラケット部材66Aおよび66Bは、それぞれ、搬送ベルト12における幅方向の両端部に隣接して設けられ、テンションローラ20の回転軸20aを回動可能に支持するローラ支持ブラケット70Aおよび70Bにその下端部が固定されている。
【0050】
ブラケット部材66Aおよび66Bは、それぞれ、後述する空気噴出部ユニット60に設けられる支持軸64が挿入される透孔66aおよび66bを有している。透孔66aおよび66bは、その中心軸線がテンションローラ20の回転軸20aの軸線に略平行となるように形成されている。
【0051】
また、ブラケット部材66Aおよび66Bの上端部には、それぞれ、調整ねじ68がねじ込まれる雌ねじ孔66aおよび66bが透孔66aおよび66bに対して到達し直交するように形成されている。
【0052】
空気噴出部ユニット60は、図5に示されるように、上述の空気供給源からの調圧された空気を空気噴出部ユニット60に供給する3本の空気供給チューブ62の一端がそれぞれ、接続されるインレットポート60Pを上部の3箇所に有している。空気噴出部ユニット60は、ブラケット部材66Aおよび66Bにそれぞれ対向する端部に支持軸64が突出している。その支持軸64がそれぞれ透孔66aおよび66bに挿入され、調整ねじ68がねじ込まれることにより、空気噴出部ユニット60が揺動可能に支持されるとともに、所定角度に固定されることとなる。
【0053】
調圧され空気供給チューブ62を介して供給される空気の圧力は、例えば、約49.03×102(Pa)(参考値5kg/mm2)に設定されている。
【0054】
空気噴出部ユニット60は、図5および図6に示されるように、インレットポート60Pに連通する空洞である蓄圧室60CHを内部に有している。蓄圧室60CHの横断面は、搬送ベルト12の載置面12aに向かうにつれて先細となるように形成されている。蓄圧室60CHの下端部には、搬送ベルト12の載置面12aに対し搬送方向に直交する方向に開口している細長いスリット60Sが形成されている。これにより、蓄圧室60CH内に空気が供給されるとき、帯状の空気の噴流(エアブラシ)Aiがスリット60Sを通じて搬送ベルト12の載置面12aの終端に、その接線方向に吹き付けられることとなる。なお、空気供給源は、搬送ベルト12が駆動されているとき、常に空気を供給するように制御される。
【0055】
その際、図6に示されるように、空気噴出部ユニット60のスリット60Sが搬送ベルト12の載置面12aに対し所定の高さH’だけ離隔した状態に設定されるとき、図1において、噴流Aiの幅Wが例えば、約1mm程度とされる。
【0056】
また、噴流Aiの搬送ベルト12の載置面12aに対しなす角度βは、例えば、約0度乃至30度の範囲に調整される。即ち、角度βは、噴流の方向が搬送ベルト12の載置面12aの終端CLの接線方向となるとき、0度となり、空気噴出部ユニット60のスリット60Sが互いに搬送ベルト12の載置面12aから離隔するにつれて増大するものとされる。
【0057】
従って、載置面12aに付着した検査済みの被検査物ME’は、空気噴出部ユニット60のスリット60Sからの噴流Aiにより、搬送ベルト12の載置面12aの終端から確実にかつ強制的に吹き飛ばされ落下することとなる。
【0058】
なお、空気噴出部ユニット60は、図7に示されるように、噴流Aiを、搬送ベルト12の下方となる位置から上方に向けて搬送ベルト12の載置面12aの終端に吹き付けるように配置されてもよい。その際、吹き飛ばされた被検査物ME’を吸引回収するダクトDUが設けられても良い。
【0059】
従って、上述の例においては、被検査物の粘性が高い場合、非接触式により非検査物を吹き飛ばすことが可能なので被検査物を傷つけることなく、確実に次工程に送ることができる。また、搬送ベルトを傷つけることなく、装置の有効利用が図れるとともに、へら等のメンテナンスがなく検査効率の向上も図れる。
【0060】
一方、被検査物の粘性が低い場合、被検査物の搬送ベルトの載置面からの落下が防止され、また、搬送ベルトの幅方向一杯に被検査物を分布させることができるので検査装置の性能を十分に引き出し検査効率および検査精度の向上が図れる。その結果、被検査物の粘性に対応した被検査物の回収効率のよい搬送を行なうことができる。
【0061】
なお、上述の例においては、被検査物ブロックユニット14は、それぞれ、検査ライン10の下流側に設けられているが、かかる例に限られることなく、被検査物の落下の虞のある検査ライン10の上流側に配置されてもよい。また、クリーニングユニット16および被検査物ブロックユニット14は、双方を組み合わせて、あるいは、選択的にいずれかを独立して用いられるものであっても良い。
【0062】
さらに、被検査物ブロックユニット14およびクリーニングユニット16から噴出されるガスは、空気に限られることなく、被検査物に適切な他のガスであってもよいことは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る検査装置用搬送装置によれば、被検査物が均一の厚さで分布して載置される載置面を有し被検査物を搬送する検査用搬送路と、検査用搬送路に対向して異物吸引除去ユニットの吸引領域に配され、載置面の周縁近傍に向けてガスを載置面に交差するように所定の圧力で吹き出す噴出口を有し、載置面における幅方向の両端部に、それぞれ、被検査物が載置されていないダム領域を搬送方向に沿って形成するガス噴出部と、ガス噴出部の噴出口からのガスの載置面に対する方向を変更可能に支持するガス噴出部支持体とを備えるので検査用搬送路における載置面に付着した被検査物を検査効率を低下させることなく回収することができるとともに、被検査物が載置面に均一に分布される状態で被検査物がその載置面の端部から落下することなく搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置用搬送装置の一例の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る検査装置用搬送装置の一例に用いられるガス噴出部としての空気噴出部ユニットの構成を、異物吸引除去ユニットとともに示す正面図である。
【図3】本発明に係る検査装置用搬送装置の一例に用いられるガス噴出部としての空気噴出部ユニット、および、空気噴出部ユニット支持体をそれぞれ示す平面図である。
【図4】本発明に係る検査装置用搬送装置の一例が配される検査ラインの全体構成を概略的に示す構成図である。
【図5】図4における矢印4Aの示す方向から見た矢視図である。
【図6】図5に示される例における側面図である。
【図7】図5に示されるクリーニングユニットにおける配置の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
4 検査ステーション
10 検査ライン
12 搬送ベルト
12a 載置面
14 被検査物ブロックユニット
16 クリーニングユニット
42B,42C,42D,42E 空気噴出部ユニット
60 空気噴出部ユニット
ME 被検査物
Claims (4)
- 粉状物からなる被検査物に含まれる異物を検出するとともに、該異物の位置を検査する検査ステーションと、検出された該異物を順次、吸引除去する異物吸引除去ユニットとを備えた検査/異物除去ステーションに関連して形成され、該被検査物が均一の厚さで分布して載置される載置面を有し該被検査物を搬送する検査用搬送路と、
前記検査用搬送路に対向して前記異物吸引除去ユニットの吸引領域に配され、前記載置面の周縁近傍に向けてガスを該載置面に交差するように所定の圧力で吹き出す噴出口を有し、該載置面における幅方向の両端部に、それぞれ、被検査物が載置されていないダム領域を搬送方向に沿って形成するガス噴出部と、
前記ガス噴出部の噴出口からの前記ガスの前記載置面に対する方向を変更可能に支持するガス噴出部支持体と、
を具備して構成される検査装置用搬送装置。 - 前記検査用搬送路の載置面における終端の端面近傍に向けて前記ガスを該端面の接線方向に沿う方向に所定の圧力で吹き出す噴出口を有する前記ガス噴出部がさらに設けられることを特徴とする請求項1記載の検査装置用搬送装置。
- 前記ガス噴出部が、検査用搬送路に沿って複数配列されることを特徴とする請求項1記載の検査装置用搬送装置。
- 前記検査/異物除去ステーションは、異物吸引除去ユニットを前記検査用搬送路に沿って所定の間隔で3箇所に備えることを特徴とする請求項1記載の検査装置用搬送装置。
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CN100378877C (zh) * | 1998-03-13 | 2008-04-02 | 松下电器产业株式会社 | 复合元件及其制造方法 |
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