JP4014584B2 - ジューサー - Google Patents

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Description

本発明はジューサーに関し、特に、野菜をすり下ろして野菜ジュースを作ることができるジューサーに関するものである。
従来、この種のジューサーとしては、例えば、電動機を回転させることでカッター(本発明における下ろし刃体に該当する)を回転させ、蓋(本発明における蓋体に相当する)に形成された筒状の投入口からジュース材料を投入して押し込み棒(本発明における押し棒に該当する)で押すことで、前記カッターでジュース材料をすり下ろし、このすり下ろされたジュース材料を遠心分離かご(本発明における濾過体に該当する)で濾すことでジュースを得ることができるジューサーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、これらのジューサーは、すり下ろされたジュース材料に含まれるジュースを遠心分離かごで濾した後、この遠心分離かごを通過させて、この遠心分離かごの外方へ飛ばすと共に、容器(本発明の受け部材に該当する)を集液室と貯滓部に区画している隔壁に当てて前記集液室に集め、注出路からジュース容器に注出させる。また、前記ジューサーは、ジュースが分離された後のジュース材料の滓を、遠心力によって前記遠心分離かごの上外方に移動させてこの遠心分離かごから排出させ、前記容器の貯滓部に溜める。
特開平10−5120号公報
このようなジューサーでは、前記遠心分離かごを取り外し易くするために、この遠心分離かごが回転台(本発明の回転子に該当する)に取り付けられた状態において、一般的に、前記遠心分離かごの上端が前記隔壁の上端よりも高くなるように構成されている。しかしながら、このような構造では、すり下ろされた前記ジュース材料から分離されたジュースの一部が、前記遠心分離かごの外面に沿って上外方へ移動し、前記隔壁の上端よりも上方において外方に飛ばされることで、前記集液部に集められて注出路から注出されるジュースが減ってしまう虞があった。これを防ぐためには、前記遠心分離かごの上端を前記隔壁の上端よりも低くすることが考えられるが、このように構成した場合、ジュース材料の滓が前記隔壁を越えずに前記集液室に入り込んでしまい、得られたジュースに滓が混じってしまう虞が新たに生ずる。更に、前記遠心分離かごの濾過板の上端位置を低くすることも考えられるが、このように構成した場合、前記濾過板の上端位置が低くなった分、すり下ろされたジュース材料を濾過するための濾過板の面積が小さくなってしまうことになるため、すり下ろされたジュース材料から得られるジュースが減少してしまう虞が新たに生ずる。
本発明は以上の問題点を解決し、ジュースと滓を良好に分離して多くのジュースを得ることができるジューサーを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のジューサーは、電動機が内蔵された本体と、前記電動機によって回転させられると共に前記本体の上部に露出する回転子と、前記本体の上部に取り付けられる受け部材と、前記回転子に対して着脱自在に取り付けられると共に前記受け部材内に露出する濾過体と、この濾過体の下部中央に固定された下ろし刃体と、前記受け部材に対して着脱自在に取り付けられると共に前記濾過体及び下ろし刃体を覆う蓋体と、前記下ろし刃体に対向して前記蓋体に設けられた筒状投入口と、この筒状投入口に対して軸方向に挿入される押し棒とを有するジューサーにおいて、前記受け部材が隔壁によって集液室と貯滓部とに区画され、前記濾過体の上端部近傍の外周に下方に延びるリブが全周に亘って形成されると共に、前記濾過体が前記回転子に取り付けられた状態において、前記リブが前記隔壁の内側に位置し、且つ前記リブの下端が、前記濾過体を構成する濾過板の上端及び前記隔壁の上端よりも下方に位置するように構成したものである。
また、本発明の請求項2に記載のジューサーは、請求項1において、前記リブが前記濾過体の軸方向に対して略平行に形成されているものである。
本発明の請求項1に記載のジューサーは、以上のように構成することにより、前記回転子に濾過体及び下ろし刃体を取り付け、前記受け部材に前記蓋体を取り付け、前記電動機を駆動することで前記回転子及びこの回転子に取り付けられた下ろし刃体を回転させ、前記筒状投入口からジュース材料を投入して前記押し棒で前記ジュース材料を前記下ろし刃体に押し付けることで前記ジュース材料が前記下ろし刃体によってすり下ろされ、このすり下ろされたジュース材料が前記濾過体の濾過板によってジュースと滓に分離される。そして、前記濾過板の下部を通過したジュースは、遠心力によって外方に放出され、直接前記隔壁に衝突して集液室に集められると共に、前記濾過板の上部を通過したジュースは、前記リブと衝突した後、前記隔壁の上端よりも低い前記リブの下端から遠心力によって外方に放出され、前記隔壁に衝突して集液室に集められるので、前記ジュースが前記隔壁を越えて前記貯滓部に排出されないようにすることができ、これによって、前記ジュースをより多く得ることができる。
また、本発明の請求項2に記載のジューサーは、以上のように構成することにより、前記ジュース材料の前記下ろし体への押し付け力の偏り等によって前記濾過体が最大限傾いたとしても前記リブが前記隔壁に当たらない程度の間隔を前記リブと前記隔壁との間に設けても、前記リブの上端位置、ひいては前記濾過の上端位置を高くすることができ、これによって、より多くの面積でジュースを濾過し、より多くのジュースを得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。1はジューサーである。このジューサー1は、本体2と、この本体2の後述する回転子13に対して着脱自在に取り付けられる下ろし体3と、前記本体2の上部に対して着脱自在に取り付けられる受け部材4と、この受け部材4の上部に対して着脱自在に取り付けられる蓋体5から構成されている。
前記本体2を構成するケーシング6の上部には膨出部7が形成されていると共に、この膨出部7の略中央に貫通孔8が形成されている。そして、前記ケーシング6内部における前記膨出部7の下方には、電動機9が吊り下げ状態で固定されていると共に、この電動機9のシャフト10が前記貫通孔8から前記ケーシング6外に突出している。なお、前記電動機9のシャフト10の下端には、ファン11が取り付けられていると共に、このファン11と対向して、前記ケーシング6の下部に通気孔12が形成されている。また、前記電動機9のシャフト10の上端には、回転子13が固定されている。そして、この回転子13には、前記下ろし体3が着脱自在に取り付けられている。なお、14は図示しない安全スイッチを作動させるための操作子である。
前記下ろし体3は、基部15と、この基部15の上面に固定された下ろし刃体16と、前記基部15の上部に設けられた略漏斗形状の濾過体17とで構成されている。そして、前記基部15は、前記回転子13に対して係合する内側リブ18と、この内側リブ18の外側に間隔を有して形成された外側リブ19とを有している。また、前記下ろし刃体16は、円盤状の鋼板の表面に多数の下ろし刃を形成したものであり、前記下ろし体3を前記回転子13に取り付けた状態において、この回転子13、ひいては前記電動機9のシャフト10と略同軸となるように前記基部15に対して固定されている。更に、前記下ろし刃体16の周囲には、この下ろし刃体16と一体に、複数の破砕突起20が等角度間隔で略環状に配列して形成されている。なお、これらの破砕突起20の配列は、前記下ろし刃体16と同心である。そして、前記破砕突起20の上端は、前記受け部材4に蓋体5を取り付けた状態における後述する筒状投入口34の下端の高さよりも高くなるように形成されている。また、前記受け部材4に蓋体5を取り付けた状態における筒状投入口34の外面から前記破砕突起20の内面までの距離が、前記受け部材4に蓋体5を取り付けた状態における後述する押し棒35の下端から前記下ろし刃体16までの距離よりも短くなるように、前記破砕突起20は前記下ろし刃体16に対して一体に形成されている。そして、前記濾過体17は、前記取付部15と一体に形成された枠部21と、多数の小孔が形成された鋼板から成る濾過板22とから構成されている。また、前記枠部21の上端縁には、この枠部21、即ち前記濾過体17と同軸状に、複数の掻突起21Aが上方に突出して一体に形成されている。そして、この掻突起21Aは、前記下ろし体3の回転方向前側が進行方向に対して略垂直な面に形成されていると共に、回転方向後側が傾斜して形成されている。即ち、前記掻突起21Aは、半径方向から見て略三角形状に形成されている。また、前記掻突起21Aの内側面は、上方ほど外側となるように傾斜して形成されている。更に、前記枠部21の上部外側には、略垂直に下方に延びる略環状のリブ23が一体に形成されている。
前記受け部材4は、全体として上方が開放した略器状に形成されている。また、前記受け部材4は、前記本体2の上部に取り付けられた状態において、前記回転子13が露出する貫通孔24が形成された底壁25と、前記貫通孔24の縁から上方に延びると共に前記回転子13の周囲を覆うように前記底壁25と一体に形成された略円筒状のリブ26と、前記回転子13に前記下ろし体3が取り付けられた状態において、この下ろし体3の周囲を覆うように、前記底壁25と一体に形成された略円筒状の隔壁たる側壁27が設けられている。なお、前記下ろし体3を前記回転子13に取り付けた状態において、前記リブ26は、前記基部15の内側リブ18の外側で且つ前記外側リブ19の内側に位置すると共に、前記基部15に対して衝突しない程度の高さに形成されている。また、前記側壁27は、その高さが、前記回転子13に前記下ろし体3が取り付けられた状態における前記リブ23の下端よりも高く、且つ前記下ろし体3の上端よりも低くなるように形成されている。更には、前記側壁27の上端と前記下ろし体3との間隔は、この下ろし体3が最大限傾いた状態でも前記側壁27の上端に対して接触しない程度に空けられている。そして、前記側壁27によって区画されて、前記底壁25及び側壁27によって囲まれた空間が集液室28となると共に、後述する遠心分離されたジュースを前記集液室28からジュース容器Sに注出させる注出路29が形成されている。また、前記外壁27の外周には、後述する遠心分離されたジュース材料の滓を溜める貯滓部30が形成されている。なお、31は筒状部であり、この筒状部31内に前記操作子14を押圧するための操作杆32が上下方向に移動可能に設けられている。また、33は前記蓋体5を前記受け部材4に取り付けるためのフックである。
前記蓋体5には、この蓋体5を前記受け部材4に取り付けた状態において、前記下ろし刃体16と略同軸となるように、略円筒状の筒状投入口34が一体に形成されていると共に、この筒状投入口34に挿入されて上下に移動可能な略円筒状の押し棒35が設けられている。前記筒状投入口34の下端は、前記蓋体5を前記受け部材4に取り付けた状態において、前記下ろし刃体16との間に所定の間隔を有している。そして、前述したように、前記受け部材4に蓋体5を取り付けた状態において、前記筒状投入口34の下端の高さは、前記下ろし刃体16の上端の高さよりも低くなるように形成されている。また、前記受け部材4に蓋体5を取り付けた状態における筒状投入口34の外面から前記破砕突起20の内面までの距離が、前記筒状投入口34の下端から前記下ろし刃体16までの距離よりも短くなるように、前記筒状投入口34は形成されている。また、前記蓋体5を前記受け部材4に取り付けた状態において、前記筒状投入口34の下端開口を前記下ろし刃体16に投影すると、その範囲は、前記下ろし刃体16の前記下ろし刃が形成された部位と略一致するように(図5においては、前記下ろし刃が形成された部位よりも極僅かに狭くなるように)形成されている。なお、前記下ろし刃が形成された部位とは、前記下ろし刃体16の中心と、この中心から最も離れた位置にある下ろし刃との距離を半径とした、前記下ろし刃体16と略同心円となる範囲である。即ち、前記下ろし刃体16の下ろし刃が前記筒状投入口34の下端開口に略全て露出した状態となる。また、前記筒状投入口34の内面には、その軸方向と略平行に延びた突条36が形成されている。また、前記押し棒35の外側面には、前記筒状投入口34に形成された突条36に対応して、前記押し棒35の軸方向と略平行に延びた凹溝37が形成されている。更に、前記押し棒35の底部には、複数のスパイク部38が一体に形成されている。なお、このスパイク部38の下端が前記押し棒35の下端であり、この押し棒35を前記筒状投入口34に最大限押し込んだ状態における前記押し棒35の下端と前記筒状投入口34の下端が略面一となるように、前記筒状投入口34及び押し棒35は形成されている。なお、39は、前記蓋体5を前記受け部材4に取り付けた状態において、前記操作杆32によって押圧される押圧突起である。また、40は前記フック33と係合する掛け部である。
次に、本発明の作用について説明する。まず、使用者は、前記本体2に対して前記受け部材4を取り付け、この受け部材4の貫通孔24から露出した回転子13に下ろし体3を取り付け、更にこの下ろし体3を覆うように前記受け部材4に前記蓋体5を取り付ける。この状態でスイッチSWを操作すると、前記電動機9が作動することで、この電動機9のシャフト10に取り付けられた回転子13、ひいてはこの回転子13に取り付けられた下ろし体3が回転する。なお、前記電動機9は、この電動機9のシャフト10の下端に取り付けられたファン11が回転することで前記通気孔12から導入された空気によって冷却される。そして、このように前記下ろし体3が回転している状態において、前記筒状投入口34からジュース材料を投入し、前記押し棒35で押すことによって、この筒状投入口34から投入されたジュース材料が前記下ろし刃体16によってすり下ろされる。なお、前述したように、前記筒状投入口34が略円筒状に形成されていることで開口面積が最大限に確保できるので、この筒状投入口34に棒状のジュース材料として代表的なものである人参を投入する場合、中型のものであれば丸ごと投入することが可能である。また、前述したように、前記筒状投入口34が前記下ろし刃体16と略同軸状であると共に、前記筒状投入口34の下端開口を前記下ろし刃体16に投影した範囲が、前記下ろし刃体16の前記下ろし刃が形成された部位と略一致するように形成されていることから、前記筒状投入口34から投入されたジュース材料を前記下ろし刃体16に対して同軸状に押し付けることが可能となり、前記下ろし刃体16に偏った応力が加わらないようにできると共に、前記下ろし刃体16の下ろし刃全体を使ってジュース材料をすり下ろすことが可能となるので、ジュース材料を効率よくすり下ろすことができる。なお、前記押し棒35は、前記筒状投入口34に対する軸回り方向の回転が前記突条36と凹溝37によって防止されるので、前記下ろし体3の回転に連れて、ジュース材料を介して前記押し棒35が回転してしまうことが防止されるので、この押し棒35によって押されるジュース材料が確実にすり下ろされる。また、前記押し棒35で押されるジュース材料は、前記押し棒35の底面に形成された前記スパイク部38が突き刺さることで、前記下ろし刃体16と連れ回ることが防止され、確実にすり下ろされる。
そして、前記下ろし刃体16によってすり下ろされたジュース材料は、前記下ろし体3の回転による遠心力によって前記濾過体17まで移動し、この濾過体17の濾過板22上でジュースと滓に分離され、ジュースのみ前記濾過板22の小孔を通過する。そして、この小孔を通過したジュースは、遠心力によって遠心方向に放出されて前記側壁27に衝突した後、重力によって前記底壁25に流下し、更に前記注出路29からジュース容器Sに注出される。なお、前述したように、前記下ろし体3の枠部21の上部外側に略環状のリブ23が略垂直に下方に延びて形成されており、このリブ23の下端が前記側壁27の上端よりも低くなるように形成されているため、前記リブ23の下端よりも低い位置において前記濾過板22の小孔を通過したジュースは、遠心力によって遠心方向に放出されて前記側壁27に直接衝突すると共に、前記リブ23の下端よりも高い位置において前記濾過板22の小孔を通過したジュースは、遠心力によって遠心方向に放出されて前記リブ23の内面に衝突した後、重力によって前記リブ23の内面を流下し、このリブ23の下端から再び遠心力によって遠心方向に放出されて前記側壁27に衝突する。このため、前記濾過板22の小孔を通過したジュースは、前記リブ23の下端よりも下方において前記側壁27に衝突することになるので、濾過されたジュースが前記側壁27を乗り越えることが確実に防止される。なお、前記ジュース材料の前記下ろし刃体16への押し付け力の偏り等によって、前記濾過体17が傾いてしまった場合、前記リブ23が前記側壁27の内面に当たる可能性が生ずるため、前記濾過体17が最大限傾いた場合であっても前記リブ23が前記側壁27に対して接触しない程度の間隔を、前記リブ23と側壁27との間に設けておく必要があるが、前述したように、前記リブ23が前記濾過体17の軸方向と略平行となるように、即ち略垂直に形成されていることによって、前記リブ23と側壁27との間隔が同じであるならば、前記リブ23が下方ほど広がっている場合に比較して、前記リブ23の上端位置、ひいては前記濾過板22の上端位置を高くすることで、前記濾過板22の面積を大きくすることが可能となる。これによって、より多くの面積でジュースを濾過し、より多くのジュースを得ることができる。
また、前記濾過板22上に残った滓は、それ自体に遠心力が加わると共に、すり下ろされて前記濾過体17に移動してくるジュース材料によって順次押されることで、前記側壁27の外側に押し出されて排出される。なお、前記滓は、前記濾過体17の内面に沿って斜め上方に移動すると共に遠心力が働くため、遠心方向よりもやや上方に押し出される。この結果、前記滓は前記蓋体5の内面に衝突し、この蓋体5の内面に付着して溜まると共に、この状態である程度前記滓が溜まった段階で、この滓は前記蓋体5の内面から落下する。ここで、例えば図1の前記蓋体5の内面における前記濾過体17の左側等、前記濾過体17から蓋体5の内側端までの距離が短い部位において、前記滓が溜まり続けてしまい、前記枠部21の上端縁の上方に至ると、前記滓が前記濾過体17内に落下してしまう虞が生ずるが、前記滓は、前記濾過体17と共に回転する前記掻突起21Aによって掻き出されると共に前記濾過体17を有する前記下ろし体3の回転による遠心力が加わるため、前記掻突起21Aの回転方向前側の面が進行方向に対して略垂直に形成されていることと相まって、前記濾過体17内に落下せず、前記濾過体17外に排出されて前記貯滓部30内に溜められる。なお、前記掻突起21Aは、前記枠部21の上端縁に、前記濾過体17の回転軸と略同軸状に複数形成されているため、前記蓋体5の内面に順次溜まってゆく前記滓を順次掻き出して前記貯滓部30に溜めるので、前記滓が前記蓋体5の内面から前記濾過体17内に再び落下することが、ほぼ確実に防止される。これによって、前記濾過体17内に落下した前記滓がすり下ろされた前記ジュース材料からジュースを吸収し、再び濾過体17外に排出されてしまうことで、得られるジュースの量が減ってしまうという問題を解消することができる。なお、前記掻突起21Aは、前記滓が前記濾過体17から排出される際の抵抗となっているものの、前述したように、半径方向から見て上方ほど寸法が小さくなっている三角形状に形成されているばかりでなく、前記掻突起21Aの内側面が上方ほど外側となるように傾斜して形成されていることで、前記滓が前記濾過体17から排出される際の抵抗が最小限に抑えられることになるので、ジュースが分離された滓が順次スムーズに前記濾過体17から排出される。
そして、前述したように、前記押し棒35を前記筒状投入口34に最大限押し込んだ状態において、前記押し棒35の下端と前記下ろし刃体16との間に間隙が形成されているので、この間隙の寸法と略等しい厚さの略板状に下ろし残されたジュース材料の残余が生ずることになる。そして、この残余の大きな塊は遠心力によって前記下ろし体3の外方に飛び出すが、この残余の大きな塊は前記下ろし刃体16の周囲に一体形成された破砕突起20と衝突することによって、数mm程度に細かく破砕される。このため、この細かく破砕された残余が遠心力によって前記受け部材4或いは蓋体5と衝突したとしても、大きな衝突音が発生しない。なお、前述したように、前記破砕突起20の上端が前記筒状投入口34の下端よりも高く形成されているので、板状の残余が屈曲して前記破砕突起20を乗り越えることを防止することができる。更に、前記筒状投入口34及び押し棒35の下端から前記下ろし刃体16の上端までの間隙の寸法、即ちこれによって決まる残余の厚さよりも、前記筒状投入口34の下端部外面と前記破砕突起20の内面との間隙の寸法が小さく形成されているので、前記残余が板状のままでは物理的に通り得ず、これによって、前記板状の残余が破砕されない状態で前記破砕突起20を乗り越えることが確実に防止される。なお、前述したように、前記破砕突起20が鋼製の前記下ろし刃体16と一体に形成されていることで、前記破砕突起20が前記残余と衝突する衝撃に十分耐えることができる。
以上のように本発明は、本体2と受け部材4と蓋体5を有し、前記蓋体5に形成された筒状投入口34から投入されて押し棒35で下ろし刃体16に押し付けられるジュース材料を、前記本体2に内蔵された電動機9によって回転させられる回転子13に取り付けられる前記下ろし刃体16及び濾過体17ですり下ろし、ジュースと滓を遠心分離してジュースを得るジューサー1において、前記濾過体17の上端部近傍の外周に全周に亘って下方に延びるリブ23が形成され、前記濾過体17が前記回転子13に取り付けられた状態において、前記リブ23の下端が、前記受け部材4を集液室28と貯滓部30とに区画する隔壁たる側壁27の上端よりも下方に位置するように構成されたことで、遠心力によって外方に飛ばされたジュースが前記側壁27を超えて前記貯滓部30に排出されないようにすることができ、これによって、前記ジュースをより多く得ることができるものである。
また本発明は、前記リブ23が前記濾過体17の軸方向に対して略平行に形成されていることで、前記ジュース材料の前記下ろし体16への押し付け力の偏り等によって前記濾過体17が最大限傾いたとしても前記リブ23が前記側壁27に当たらない程度の間隔を前記リブ23と前記側壁27との間に設けても、前記リブ23の上端位置、ひいては前記濾過板22の上端位置が高くでき、これによって前記濾過板22の面積を大きくすることができるので、より多くの面積でジュースを濾過し、より多くのジュースを得ることができるものである。
また本発明は、本体2と受け部材4と蓋体5を有し、前記蓋体5に形成された筒状投入口34から投入されて押し棒35で下ろし刃体16に押し付けられるジュース材料を、前記本体2に内蔵された電動機9によって回転させられる回転子13に取り付けられる前記下ろし刃体16及び濾過体17ですり下ろし、ジュースと滓を遠心分離してジュースを得るジューサー1において、前記濾過体17の上端縁に、複数の掻突起21Aを前記濾過体17と略同軸状で且つ上方に突出して一体に設けたことで、前記滓が前記濾過体17から上外方に排出されて前記蓋体5の内面に付着し溜まったとしても、前記滓が溜まり続けて前記濾過体17の上方に至る前に、前記掻突起21Aが前記濾過体17と共に回転することによって、前記蓋体5の内面に溜まった滓を掻き出して前記貯滓部30内に排出し、前記滓が前記濾過体17内に再び落下してしまうことを防止することができるものである。
更に本発明は、前記掻突起21Aの上方ほど寸法が小さくなるように形成されていることで、前記滓が遠心力によって前記濾過体17の上端を乗り越えて排出されることを妨げないようにすることができるものである。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、前記リブが前記濾過体の軸方向と略平行になるように形成されているが、前記リブがやや下広がりとなるように形成しても良い
本発明の一実施形態を示すジューサーの断面図である。 同、平面図である。 同、押し棒に関する図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 同、要部の拡大断面図である。 同、要部の概略説明図である。
符号の説明
1 ジューサー
2 本体
4 受け部材
5 蓋体
9 電動機
13 回転子
16 下ろし刃体
17 濾過体
22 濾過板
23 リブ
27 側壁(隔壁)
28 集液室
30 貯滓部
34 筒状投入口
35 押し棒

Claims (2)

  1. 電動機が内蔵された本体と、前記電動機によって回転させられると共に前記本体の上部に露出する回転子と、前記本体の上部に取り付けられる受け部材と、前記回転子に対して着脱自在に取り付けられると共に前記受け部材内に露出する濾過体と、この濾過体の下部中央に固定された下ろし刃体と、前記受け部材に対して着脱自在に取り付けられると共に前記濾過体及び下ろし刃体を覆う蓋体と、前記下ろし刃体に対向して前記蓋体に設けられた筒状投入口と、この筒状投入口に対して軸方向に挿入される押し棒とを有するジューサーにおいて、前記受け部材が隔壁によって集液室と貯滓部とに区画され、前記濾過体の上端部近傍の外周に下方に延びるリブが全周に亘って形成されると共に、前記濾過体が前記回転子に取り付けられた状態において、前記リブが前記隔壁の内側に位置し、且つ前記リブの下端が、前記濾過体を構成する濾過板の上端及び前記隔壁の上端よりも下方に位置するように構成したことを特徴とするジューサー。
  2. 前記リブが前記濾過体の軸方向に対して略平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載のジューサー。
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