JP4013779B2 - 情報配信システム、情報処理端末、データ通信装置、非接触識別タグ、情報処理端末制御プログラム、データ通信装置制御プログラム、及び、非接触識別タグ制御プログラム - Google Patents

情報配信システム、情報処理端末、データ通信装置、非接触識別タグ、情報処理端末制御プログラム、データ通信装置制御プログラム、及び、非接触識別タグ制御プログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示手段を備える非接触識別タグを利用したデータ通信に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特定の領域内の個々人と管理装置との間の情報の相互通信を可能とするシステムが考えられている(特許文献1参照)。このシステムは、送受信装置及び情報表示部を有し且つ必要な情報の送信及び受信が可能な手段を有する中央管理装置11と、この中央管理装置と双方向通信を行うことができ、前記中央管理装置から発信された情報を表示することができる表示部とこの情報を発信する手段とを有する表示装置と、前記情報を表示できる表示部を有し、中央管理装置及び前記表示装置と双方向通信を行うことにより前記情報を表示できるとともに、情報を発信する手段を有する携帯型端末機と、から構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−118181
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のシステムでは、システムを一括管理する中央管理装置と携帯型端末機との間の双方向の情報伝達は可能であるが、ネットワークに接続されたPC(Personal Computer)等の汎用の情報処理端末と携帯型端末機との間の情報伝達を行う構成については述べられていない。従って、このシステム構成では、例えば、会社等で携帯型端末機を社員全員に持たせたようなときに、一部の社員で行われる会議等の連絡事項の伝達においても、中央管理装置を使用して行わなければならない。
【0005】
また、上記特許文献1で述べられている携帯型端末機はその構成から電源部を有する必要があり、そのため電池交換等の不経済な状況が発生する恐れがあると共に、この電源部により携帯型端末機の重量が増したり、携帯型端末機の形状が大きくなってしまうなどの携帯性を損なう問題も発生する恐れがある。
また、上記特許文献1のシステムでは、ビルや病院などの1つの建物内、遊園地、動物園などの1つのエリア内において構成されるものであり、例えば、遠く離れた他のビルに設置された表示装置の管理領域内に存在する特定の携帯型端末機に対して情報を伝達したりすることはできない。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、非接触識別タグを利用することにより、経済的で且つ携帯性を有し、データ通信装置の配設場所を問わず当該データ通信装置の管理領域内に存在する特定のシステム利用者へのデータ配信を行うのに好適な情報配信システム、このシステムにおける、情報処理端末、データ通信装置、非接触識別タグ、配信用サーバ制御プログラム、データ通信装置制御プログラム、及び、非接触識別タグ制御プログラムを提供することを目的としている。
【0017】
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の情報配信システムは、情報処理端末と所定の場所に配設された複数のデータ通信装置と非接触識別タグとを含む情報配信システムにおいて、
前記情報処理端末と前記データ通信装置とは所定の通信回線を介してそれぞれ互いにデータ通信可能に接続されており、
前記情報処理端末は、配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備え、
前記データ通信装置は、前記配信要求に応じて、前記データ装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記第1の伝送手段によって伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴としている。
【0018】
このような構成であれば、情報処理端末は、配信用情報設定手段によって、配信用情報を設定することが可能であり、第1の伝送手段によって、設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送することが可能であり、データ通信装置は、非接触識別タグ検出手段によって、前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出することが可能であり、第1の配信用情報取得手段によって、前記第1の伝送手段によって伝送された前記配信用情報を取得することが可能であり、第2の伝送手段によって、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送することが可能であり、情報配信委託手段によって、非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送することが可能であり、非接触識別タグは、第2の配信用情報取得手段によって、前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得することが可能であり、電力生成手段によって、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成することが可能であり、配信用情報表示手段によって、第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示することが可能である。
【0019】
従って、情報処理端末によって、データ通信装置の管理領域内に存在する特定の非接触識別タグに対して、配信用情報設定手段によって設定した配信用情報を伝送することが可能であるので、例えば、データ通信装置を建物内の各所に配置しておくことにより、建物内にいる非接触識別タグを所持した人(ある会社に対するお客様とか)に対して、道案内情報等を簡易に伝送することが可能となる。更に、管理領域内に目的の非接触識別タグが存在しなかったときに、データ通信装置は、取得した配信要求及び配信用情報を他のデータ通信装置に伝送し、当該他のデータ通信装置にその処理を委託できるようにしたので、一度データ通信装置に配信要求及び配信用情報を伝送すれば、後の処理をデータ通信装置が自動的に行うので情報処理端末の処理を軽減することが可能である。なお更に、データ通信装置を遠く離れた他の建物内にも配設し、これらのデータ通信装置同士をインターネットなどのネットワークを介してデータ通信可能に接続することで、遠く離れた他の場所に存在する非接触識別タグに対しても配信用情報を伝送することが可能となる。
ここで、非接触識別タグとは、RFID( Radio Frequency ID entification )システムにおいて用いられるもので、一般にデータキャリアなどとも呼ばれている。その形状には、ラベル型、カード型、コイン型、スティック型等の様々なものがある。これらの形状はアプリケーションと密接な関係があり、例えば、人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものがある。また、半導体のキャリアIDとしてはスティック形が主流となっている。なお、リネン関連の服に縫い込まれるものはコイン形が主流となっている。
また、非接触識別タグは、データ読取専用、あるいは、データの読み書きが自由に行える記憶領域を備えており、更に、アンテナ側からの非接触電力伝送により電池が無くても動作可能なものがある。
また、RFIDシステムとは、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステムであり、非接触識別タグが、 (1) 携帯容易な大きさであること、 (2) 情報を電子回路に記憶すること、 (3) 非接触通信により交信することの3つの特徴を備えている。
従って、RFIDシステムは、非接触識別タグを持つ人・物・車などと、その情報とを一元化させる目的で使用される。つまり、人・物・車がある場所で随時、必要な情報を取り出すことができ、かつ必要に応じて新たな情報を書き込むことができる。
また、RFIDシステムの代表的な種類としては、主に、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁結合方式、 主に、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁誘導方式、リーダ/ライタ側のアンテナと非接触識別タグ間で、2.45GHz帯のマイクロ波によりデータ交信を行なうマイクロ波方式、光の発生源としてLEDを、受光器としてはフォトトランジスタ等を配置し、光の空間伝送を利用して非接触識別タグとの交信を行なう光方式の4つがある。
また、アクセス方式は、主に、シングルアクセスモード、FIFO( First In First Out )アクセスモード、マルチアクセスモード、セレクティブアクセスモードの4つがある。
シングルアクセスモードは、アンテナ交信領域内に存在する非接触識別タグは1個であり、複数の非接触識別タグがアンテナの交信領域内にあると交信エラーとなり、交信できなくなる。
FIFOアクセスモードは、アンテナの交信領域内に順番に入ってくる非接触識別タグと順番に交信することができる。交信を終了した非接触識別タグにはアクセス禁止処理を行なうので、交信終了したタグがアンテナの交信領域内に複数存在しても、新たなタグが1個だけアンテナの交信領域内に入ってくれば交信ができる。同時に非接触識別タグが交信領域内にはいると、交信エラーとなり交信できなくなる。アクセス禁止された非接触識別タグは、交信領域外にでると再び交信が可能となる。
マルチアクセスモードは、アンテナの交信領域内に複数の非接触識別タグが存在しても、全ての非接触識別タグと交信ができる。
セレクティブアクセスモードは、交信領域内にある複数の非接触識別タグのうち、特定の非接触識別タグと交信ができるもので、交信領域内の非接触識別タグに番号を割り当てるコマンドと、割り当てた番号をもとに、特定の非接触識別タグとの交信を行なうコマンドで実現される。
また、上記した配信用情報設定手段は、入力デバイス等によって利用者によって入力され設定される場合と、予め用意された情報の中から選択して設定する場合とが考えられる。
また、上記した管理領域は、データ通信装置と非接触識別タグとの交信が可能な範囲であり、使用する通信手段によって、その範囲が変わるものである。
【0020】
〔形態2〕 また、上記目的を達成するために、形態2の情報配信システムは、情報処理端末と所定の場所に配設された複数のデータ通信装置と非接触識別タグとを含む情報配信システムにおいて、
前記情報処理端末と前記データ通信装置とは所定の通信回線を介してそれぞれ互いにデータ通信可能に接続されており、
前記情報処理端末は、配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備え、
前記データ通信装置は、前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴としている。
【0021】
このような構成であれば、情報処理端末は、配信用情報設定手段によって、配信用情報を設定することが可能であり、第1の伝送手段によって、設定された配信用情報をデータ通信装置を介して特定の非接触識別タグに配信するための配信要求を所定のデータ通信装置に伝送することが可能であり、データ通信装置は、非接触識別タグ検出手段によって、配信要求に応じて、データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の非接触識別タグが存在するか否かを検出することが可能であり、第1の配信用情報取得手段によって、非接触識別タグ検出手段によって配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、情報処理端末から配信要求に対応した配信用情報を取得することが可能であり、第2の伝送手段によって、非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送することが可能であり、情報配信委託手段によって、非接触識別タグ検出手段によって配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して取得した配信要求を伝送することが可能であり、非接触識別タグは、第2の配信用情報取得手段によって、データ通信装置から送信された配信用情報を取得することが可能であり、電力生成手段によって、データ通信装置から送信された電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成することが可能であり、配信用情報表示手段によって、第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示することが可能である。
【0022】
従って、情報処理端末からデータ通信装置に対して配信要求を伝送することで、データ通信装置側で特定の非接触識別タグを検出する処理が行われ、且つ、検出されたときに、情報処理端末からその配信要求に対応した配信用情報を取得するようにしたので、データ通信装置による非接触識別タグの検出時のデータ通信量を軽減することが可能である。
【0023】
〔形態3〕 また、形態3の情報配信システムは、形態1又は2に記載の情報配信システムにおいて、前記データ通信装置は、前記管理領域内に前記配信用情報の伝送対象となる前記非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対して前記配信用情報を送信した旨を通知する通知手段を備えることを特徴としている。
つまり、通知手段によって、管理領域内に配信用情報の配信先の非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対して前記配信用情報を送信した旨を通知することが可能である。ここで、通知手段による通知方法としては、管理領域内に存在する非接触識別タグの所持者全てに対してのランプ等の発光手段により通知を行う方法や、ID番号やID番号に対応した人物名を音声メッセージとして出力することで特定の者に対して通知を行う方法など、様々な方法がある。従って、非接触識別タグの所持者は、この通知により、自分の所持する非接触識別タグに配信用情報が届いている、あるいは、その可能性があることを知ることが可能となるので、気づかずに配信用情報を見逃すと言ったことを低減することが可能となる。
【0024】
〔形態4〕 また、形態4の情報処理端末は、形態1に記載の情報配信システムにおける前記情報処理端末であって、
配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備えることを特徴としている。
【0025】
ここで、本形態は、形態1情報配信システムにおける前記情報処理端末であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔形態5〕 また、形態5の情報処理端末は、形態2に記載の情報配信システムにおける前記情報処理端末であって、
配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備えることを特徴としている。
ここで、本形態は、形態2の情報配信システムにおける前記情報処理端末であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
【0026】
〔形態6〕 また、形態6のデータ通信装置は、形態1の情報配信システムにおける前記データ通信装置であって、
前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記第1の伝送手段によって伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託手段と、を備えることを特徴とするデータ通信装置。
【0027】
ここで、本形態は、形態1の情報配信システムにおける前記データ通信装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔形態7〕 また、形態7のデータ通信装置は、形態2の情報配信システムにおける前記データ通信装置であって、
前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託手段と、を備えることを特徴としている。
【0028】
ここで、本形態は、形態2の情報配信システムにおける前記データ通信装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔形態8〕 また、形態8のデータ通信装置は、形態6又は7のデータ通信装置において、前記管理領域内に前記配信用情報の伝送対象となる前記非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対して前記配信用情報を送信した旨を通知する通知手段を備えることを特徴としている。
【0029】
ここで、本形態は、形態3の情報配信システムにおける前記データ通信装置であり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔形態9〕 また、形態9の非接触識別タグは、形態1乃至3のいずれか1の情報配信システムにおける前記非接触識別タグであって、
前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴としている。
【0030】
ここで、本形態は、形態1乃至3のいずれか1の情報配信システムにおける前記非接触識別タグであり、その作用効果は重複するので記載を省略する。
〔形態10〕 また、形態10の情報処理端末制御プログラムは、形態4の情報処理端末を制御するためのプログラムであって、
配信用情報を設定する配信用情報設定ステップと、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送ステップと、を備えることを特徴としている。
【0031】
ここで、本形態は、形態4の情報処理端末を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔形態11〕 また、形態11の情報処理端末制御プログラムは、形態5の情報処理端末を制御するためのプログラムであって、
配信用情報を設定する配信用情報設定ステップと、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送ステップと、を備えることを特徴としている。
【0032】
〔形態12〕 また、形態12のデータ通信装置制御プログラムは、形態6のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出ステップと、前記第1の伝送ステップにおいて伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップにおいて存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得ステップにおいて取得した前記配信用情報とを伝送する第2の伝送ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託ステップと、を備えることを特徴としている。
【0033】
ここで、本形態は、形態6のデータ通信装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔形態13〕 また、形態13のデータ通信装置制御プログラムは、形態7のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得ステップによって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託ステップと、を備えることを特徴としている。
【0034】
ここで、本形態は、形態7のデータ通信装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔形態14〕 また、形態14の非接触識別タグ制御プログラムは、形態9の被接触識別タグを制御するためのプログラムであって、
前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得ステップと、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成ステップと、前記第2の配信用情報取得ステップにおいて取得した前記配信用情報を表示する配信用情報表示ステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本形態は、形態9の被接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
【0035】
本発明は更に以下の態様を採り得る。
(1)前記配信用情報表示手段は、電気泳動式表示装置を有することを特徴とする第1乃至第4のいずれか1の発明に記載の情報配信システム。
(2)前記配信用情報表示手段は、電気泳動式表示装置を有することを特徴とする第10の発明に記載の非接触識別タグ。
【0036】
(3)前記管理領域内に前記配信用情報の伝送対象となる前記非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対してその旨を通知する通知ステップを備えることを特徴とする第12乃至第14のいずれか1の発明に記載のデータ通信装置制御プログラム。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図7は、本発明に係る情報配信システムの実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る情報配信システムの概略構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る情報配信システムの概略構成を示す図である。
【0038】
情報配信システム1は、情報処理端末2と、データ通信装置3と、非接触識別タグ4と、インターネット6と、を含んだ構成となっている。
情報処理端末2は、情報処理端末A2aと、情報処理端末B2bと、情報処理端末C2cと、から構成されている。ここで、情報処理端末2は、説明の便宜上前記3台となっているが、これに限らず、3台より少ない数で構成しても良いし、3台より多い数で構成しても良い。ここで、情報処理端末2は、PCやWS(Work Station)などの据え置き型のもの、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC、携帯電話等の人手により容易に運搬可能なものなど、インターネットに接続可能な情報処理装置であれば何でも良い。
【0039】
データ通信装置3は、データ通信装置A3aと、データ通信装置B3bと、データ通信装置C3cと、から構成されている。ここで、情報処理端末2は、説明の便宜上前記3台となっているが、これに限らず、2台以上であれば何台で構成しても良い(本発明は、データ通信装置の数が増せば増すほど有用となる)。また、データ通信装置3は、それぞれ管理領域5a〜5cを有しており、これら管理領域内に存在する非接触識別タグ4と非接触でデータ通信を行うことが可能となっている。
【0040】
非接触識別タグ4は、第1の非接触識別タグ4a〜第7の非接触識別タグ4gの7台から構成されている。ここで、非接触識別タグ4は、説明の便宜上前記7台となっているが、これに限らず、7台より少ない数で構成しても良いし、7台より多い数で構成しても良い。
インターネット6は、世界中の様々なネットワークが相互接続された大規模なネットワークであり、PCや携帯電話等の情報処理端末によって電話回線や専用回線等を介して接続することが可能なものである。また、ネットワークに接続されたWWW(World Wide Web)サーバ等の公開している情報を専用のブラウザソフトによって閲覧することが可能であり、ネットビジネス等の様々な用途に用いられるものである。
【0041】
更に、図2に基づき、情報処理端末2の構成を説明する。図2は、情報処理端末A2aの構成を示すブロック図である。ここで、情報処理端末A2a〜情報処理端末C2cは、同一の構成を有するものであるので、代表して情報処理端末A2aの構成を説明する。
図2に示すように、情報処理端末A2aは、配信用情報設定部20と、配信要求生成部21と、第1のデータ通信部22と、を含んだ構成となっている。
【0042】
配信用情報設定部20は、キーボードやマウス等の図示しない入力デバイスによって、配信する情報を設定するためのものである。本実施の形態において、設定方法は、キーボードにより非接触識別タグ4に配信するメッセージを直接入力して設定する方法と、予め用意されているメッセージをマウス等によって選択する方法と、の2種類がある。
【0043】
更に、ここでは、配信先の非接触識別タグ4を設定することが可能となっており、本実施の形態において、この設定方法は、予め登録された非接触識別タグ4のID番号をリストから選択する方法と、キーボード等の入力デバイスによってID番号を直接入力する方法と、の2種類がある。ここで、ID番号の選択においては、非接触識別タグの持主が予め決定されているときは、ID番号ではなくその持主の名前でリストを構成し、名前を選択する方法も考えられる。
【0044】
更に、配信先として設定できる非接触識別タグ4は、単数でも複数でも良く、選択リスト側においても、例えば、会社等の部署名を選択するとその部署の社員全員の所持する非接触識別タグのID番号が配信先として選択されるといった方法も考えられる。
更に、本実施の形態においては、最初に配信要求を送信するデータ通信装置3を選択することが可能となっている。この選択は、例えば、IDリストからデータ通信装置のIDを選択したり、領域リストから各データ通信装置が管理している、当該データ通信装置のIDと対応付けられた領域名(例えば、第一会議室、食堂、一階トイレ等)を選択したりするなどが考えられる。
【0045】
また、伝送する順番は、上記最初に配信要求を送信するデータ通信装置3の選択と同様に、IDリストからシステム利用者が任意に選択して設定したり、予め設定されているものを選択したりするなどが考えられる。他にも、最初に選択するデータ通信装置の情報のみを選択し、最初に選択されたデータ通信装置がその後の選択順番をランダムで設定したり、予めデータ通信装置側で決められた順番に基づいてその後の伝送処理を行うなど、伝送順番をデータ通信装置側で管理する構成も考えられる。
【0046】
配信要求生成部21は、配信用情報設定部20において設定された内容に基づき、データ通信装置3に対する配信要求を生成するものである。ここで、本実施の形態において、配信要求は、送信元情報処理端末ID、送信先ID、データ通信装置3のIP(Internet Protocol)アドレス、配信先の非接触識別タグ4のID情報及び配信するメッセージ情報から構成される。
【0047】
ここで、送信元情報処理端末IDは、配信要求元の情報処理端末の情報及び情報処理端末が送信した複数の配信要求のうちどの配信要求であるかが分かる情報である。
また、送信先IDは、送信先のデータ通信装置全てのID及びこれらデータ通信装置に処理を委託する際の配信要求を伝送する順番の情報(最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報も含む)を含んだものである。なお、上記配信要求において、データ通信装置3のIPアドレスをMAC(Media Access Control) アドレスとしても良い。
【0048】
第1のデータ通信部22は、インターネット6を介してデータ通信装置3と配信要求等のデータ通信を行うためのものである。つまり、送信先のIPアドレス(あるいはMACアドレス)の機器に対して適切な情報を有するパケットを生成したり、送られてきたパケットを受信して解析し必要な情報を取り出したりする。本実施の形態においては、TCPやUDPなどの所定のプロトコルによりパケットデータの送受信を行う。
【0049】
ここで、図示しないが、情報処理端末2は、各処理部を制御をするためのプログラムの記憶されたROM(Read Only Memory)等の記憶媒体と、プログラムの実行において使用するデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)と、プログラムを実行するためのCPU(中央処理装置)等のプロセッサと、各部間のデータの送受信を行うためのI/F(インターフェース)回路とを備えている。
【0050】
更に、図3に基づき、第1の実施の形態におけるデータ通信装置3の構成を説明する。図3は、データ通信装置A3aの構成を示すブロック図である。ここで、データ通信装置A3a〜データ通信装置C3cは、同一の構成を有するものであるので、代表してデータ通信装置A3aの構成を説明する。
図3に示すように、データ通信装置A3aは、第2のデータ通信部30と、非接触識別タグ検出部31と、近距離無線通信部32と、配信用情報伝送処理部33と、情報配信委託部34と、を含んだ構成となっている。
【0051】
第2のデータ通信部30は、インターネット6を介して情報処理端末2又は他のデータ通信装置3と配信要求等のデータの通信を行うためのものである。つまり、送信先の機器に対して適切な情報を有するパケットを生成したり、送られてきたパケットを受信して解析し必要な情報を取り出したりする。本実施の形態においては、TCPやUDPなどの所定のプロトコルによりパケットデータの送受信を行う。
【0052】
非接触識別タグ検出部31は、インターネット6を介して取得した配信要求に応じて管理領域内(ここでは管理領域5a)に存在する非接触識別タグを検出するもので、管理領域5a内に存在する全ての非接触識別タグに届くように応答要求コマンドを送出する。これにより、管理領域5a内に存在する非接触識別タグ4は、電源生成部46によって駆動電力を生成し、自己のID番号を含む情報を返信する等の動作が可能となる。従って、非接触識別タグ検出部31は、応答要求コマンドの送出により管理領域5a内に存在する非接触識別タグのID番号を取得することが可能であり、この情報と配信要求に含まれるID番号情報とを照合することで、配信先のID番号を有する非接触識別タグが、管理領域5a内に存在するか否かを検出することが可能である。存在が検出された非接触識別タグの情報は、配信用情報伝送処理部33に伝送され、存在が検出されなかった非接触識別タグの情報は、情報配信委託部34に伝送される。
【0053】
近距離無線通信部32は、非接触識別タグ検出部31からの応答要求コマンドの非接触識別タグへの伝送や、このコマンドに対する非接触識別タグからの応答情報の受信等の非接触識別タグとの間で非接触のデータ通信を行うためのものである。本実施の形態においては、250kHz以下、あるいは、13.56MHz帯の長・中波帯の電磁波を利用して非接触識別タグとの交信を行なう電磁誘導方式を使用している。
【0054】
配信用情報伝送処理部33は、管理領域5a内に、配信要求に含まれる配信先のID番号を有した非接触識別タグが検出されたときに(配信先が複数ある場合は1つでも配信先の非接触識別タグが検出された場合を含む)、配信要求に含まれる配信用メッセージを近距離無線通信部32を介して配信先の非接触識別タグに伝送する処理を行うものである。つまり、本実施の形態においては、特定のタグとの通信を行うために、セレクティブアクセスモードを使用している。このモードは、上記したように交信領域内にある複数の非接触識別タグのうち、特定の非接触識別タグと交信ができるものである。
【0055】
情報配信委託部34は、管理領域5a内に、配信要求に含まれる配信先のID番号を有した非接触識別タグが検出されなかったときに(配信先が複数ある場合は配信先の非接触識別タグのうち1つでも検出されなかったものがある場合も含む)、配信要求を第2のデータ通信部30を介して他のデータ通信装置に伝送する処理を行うものである。ここで、本実施の形態において、情報配信委託部34は、配信要求を、当該配信要求に含まれる配信先の非接触識別タグのID情報うち、存在が検出されたものに関してはそのID情報を除外してから他のデータ通信装置に伝送するようになっている。
【0056】
更に、本実施の形態において、配信要求が、システム内の全てのデータ通信装置に対して一通り伝送されたにもかかわらず、検出されない配信先の非接触識別タグがある場合は、再び、最初のデータ通信装置から、存在の検出されない配信先の非接触識別タグの検出処理を行う。ここで、本実施の形態において、この再検出処理は、配信先の非接触識別タグが全て見つからないうちは、所定回数(システム利用者が設定可能としても良い)繰り返し行うようになっている。
【0057】
通知部35は、管理領域5a内に、配信要求に含まれる配信先のID番号を有した非接触識別タグが検出され、そのタグに対して配信用情報が伝送されたときに、伝送されたことを知らせる通知を行うものである。通知方法としては、ランプ等の発光手段によって通知する方法や、音声メッセージ等の音により通知する方法が考えられる。本実施の形態においては、音声メッセージにより通知する方法を用いる。
【0058】
ここで、図示しないが、データ通信装置3は、各処理部を制御するためのプログラムの記憶されたROM等の記憶媒体と、プログラムの実行において使用するデータを一時記憶するためのRAMと、プログラムを実行するためのCPU(中央処理装置)等のプロセッサと、各部間のデータの送受信を行うためのI/F(インターフェース)回路と、を備えている。
【0059】
更に、図4に基づき、非接触識別タグ4の構成を説明する。図4は、第1の非接触識別タグ4aの構成を示すブロック図である。ここで、第1の非接触識別タグ4a〜第7の非接触識別タグ4gは、ID番号が異なるだけで同一の構成を有するものであるので、代表して第1の非接触識別タグ4aの構成を説明する。
図4に示すように、第1の非接触識別タグ4aは、データ受信部40と、データ送信部41と、データ制御部42と、データ記憶部43と、配信用情報表示処理部44と、電気泳動式表示装置45と、電源生成部46と、を含んだ構成となっている。
【0060】
データ受信部40は、データ通信装置3から伝送されたデータを電磁誘導方式により非接触で受信するためのものである。
データ送信部41は、データ記憶部43に記憶されたID番号等の所定の記憶データを電磁誘導方式によってデータ通信装置3に伝送するものである。
データ制御部42は、データ通信装置3と非接触識別タグの間のデータ受信部40及びデータ送信部41を用いた電磁誘導方式によるデータ通信を制御するものである。
【0061】
データ記憶部43は、データ通信装置3から伝送された配信用情報などの所定のデータを記憶するためのものである。
配信用情報表示処理部44は、取得した配信用情報を、文字や画像等の視認できる情報によって、電気泳動式表示装置45に表示するものである。
電気泳動式表示装置45は、電気泳動現象を利用した表示装置である。ここで、電気泳動現象とは、液相分散媒中に微粒子を分散させた分散液に電界を印加したときに、分散によって自然に帯電した粒子(電気泳動粒子)がクーロン力により泳動する現象である。この電気泳動式表示装置は、表示画像保持性能(以下、「メモリー性」と称する。)を有しており、電解の印加により一度表示された画像を保持することが可能である。
【0062】
電源生成部46は、データ通信装置3からのデータ伝送波を受信しそこから電源を生成して各部に供給するものである。
ここで、図示しないが、非接触識別タグ4は、各処理部を制御をするためのプログラムの記憶されたROMと、プログラムの実行において使用するデータを一時記憶するためのRAMと、プログラムを実行するためのCPU(中央処理装置)等のプロセッサと、を備えている。
【0063】
更に、情報配信システム1のより具体的な動作を説明する。ここでは、本システム1を、ある会社の建物内において適用した例を説明する。
まず、前提条件として、データ配信装置A3aを社内の休憩所に配設し、データ配信装置B3bを社内の会議室に配設し、データ配信装置C3cを社内食堂に配設する。また、部署Aには、情報処理端末A2aが配設され、部署Bには、情報処理端末B2bが配設され、部署Cには、情報処理端末C2cが配設されている。また、社員は、それぞれID番号の異なる非接触識別タグを所持しているものとする。更に、部署Aに所属する社員は、第1の非接触識別タグ4a〜第3の非接触識別タグ4cのいずれか1つを所持した3人を含み、部署Bに所属する社員は、第4の非接触識別タグ4d又は第5の非接触識別タグ4eを所持した2人を含み、部署Cに所属する社員は、第6の非接触識別タグ4f又は第7の非接触識別タグ4gを所持した2人を含むものとする。なお、第1〜第7の非接触識別タグ4a〜4gを所持した社員は、図1に示すように、管理領域5a〜5cのいずれかに存在するものとする。
【0064】
まず、部署Aの社員Xが、第3の非接触識別タグ4cを有する社員Yに対して、課長からのメッセージを伝送する第1の例を説明する。
社員Xは、まず、部署内に配設された情報処理端末A2aの配信用情報設定部20において、配信するメッセージを設定する。ここで、予め用意された選択リストにメッセージとして適切なものがない場合は、図示しない付属のキーボードによりメッセージを手入力することになる。例えば、「課長が呼んでいるのですぐ戻れ」などのメッセージを入力して、これを設定する。
【0065】
次に、配信先の第3の非接触識別タグ4cの所持者である社員Yを配信先選択リストから選択する。ここでは、社員Yと第3の非接触識別タグ4cとは対応付けれらているので、リストから社員Yの名前を選択することにより、第3の非接触識別タグ4cに設定されたID番号が選択され且つ設定されることになる。
更に、最初に配信要求を送信するデータ通信装置3を、当該データ通信装置3に対応付けられた領域リストの中から選択する。本実施の形態においては、伝送順番の決定時において、最初に配信要求を送信するデータ通信装置3を、ランダムで選択させることが可能となっている。
【0066】
なお更に、配信処理を委託する場合の配信要求の伝送順番を決定する。本実施の形態において、この伝送順番は、次の3つの方法によって決定することが可能である。第1にシステム利用者が前記領域リストの中から任意に選択する。第2にシステム利用者が最初に配信要求を送信するデータ通信装置3を任意に選択し、その後の順番は、配信用情報設定部20のプログラムがランダムに設定する。第3に最初に配信要求を送信するデータ通信装置3も含めて全ての伝送順番を配信用情報設定部20のプログラムがランダムで設定する。
【0067】
そして、配信要求生成部21では、これら設定された配信メッセージ、配信先ID番号、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報及びその後の伝送順番情報に基づきデータ通信装置に対する配信要求を生成する。
ここでは、システム利用者が、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3として社内食堂(データ通信装置C3c)を任意に選択し、その後の伝送順番として、「データ通信装置B3b→データ通信装置A3a」を任意に選択したこととする。従って、生成された配信要求は、最初にデータ通信装置C3cに対して、第1のデータ通信部22を介して伝送されることになる。
【0068】
データ通信装置C3cは、情報処理端末A2aからの配信要求を第2のデータ通信部30を介して取得すると、まず、これを非接触識別タグ検出部31及び配信用情報伝送処理部33に伝送する。非接触識別タグ検出部31では、取得した配信要求を解析し、配信先の非接触識別タグのID番号を抽出する。そして、近距離無線通信部32を介して、管理領域5c内に存在する非接触識別タグの全てに対して応答要求を送信する。ここで、管理領域5c内には、図1に示すように、第3の非接触識別タグ4c及び第6の非接触識別タグ4fの2つが存在する。
【0069】
ここで、本実施の形態においては、応答要求に、配信先の非接触識別タグのID番号を含ませることで、そのID番号に合致しない非接触識別タグには、この応答要求に対して応答を行わせない構成となっている。非接触識別タグ検出部31は、非接触識別タグからの応答があった場合に、先程抽出したID番号と、当該応答に含まれるID番号とを照合して、配信先のID番号の非接触識別タグが存在するか否かを判定する(間違いないかを確認する)。従って、この例の場合は、応答要求にID番号が含まれる第3の非接触識別タグ4cのみから応答が返ってくることになる。
【0070】
この応答を受信すると、非接触識別タグ検出部31は、その旨を配信用情報伝送処理部33に通知する。この通知を受けた配信用情報伝送処理部33は、配信要求から配信するメッセージ情報を抽出し、近距離無線通信部32を介して、第3の非接触識別タグ4cにメッセージを伝送する。
このメッセージ伝送に伴い、通知部35では、音声メッセージにより、例えば、「Yさんにメッセージが届いています」などのメッセージを伝送した旨の通知を行う。更に、非接触識別タグ検出部31では、配信要求にある配信先の全てにメッセージが伝送されたか否かを判定する。ここでは、配信先の全てにメッセージが伝送されたので、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信要求の処理を完了した旨を示す情報を、第2のデータ通信部30を介して配信要求の送信元である情報処理端末A2aに伝送する。
【0071】
一方、第3の非接触識別タグ4cでは、データ受信部40を介してメッセージを受信すると、このメッセージをデータ制御部42を介して配信用情報表示処理部44に伝送する。
配信用情報表示処理部44は、メッセージを受け取ると、このメッセージ情報に応じた表示スタイルで当該メッセージを電気泳動式表示装置45に表示する処理を行う。従って、Yさんは、上記通知部35による音声メッセージの通知に応じて非接触識別タグにある電気泳動式表示装置45の表示部を見ることで、そこに、「課長が呼んでいるのですぐ戻れ」といったメッセージが表示されていることを知ることになる。
【0072】
更に、配信先は第3の非接触識別タグ4cのままで、配信要求を最初に配信するデータ通信装置としてデータ通信装置A3aが選択され、且つ、その後の伝送順番が、「データ通信装置B3b→データ通信装置C3c」と選択された第2の例を説明する。
データ通信装置A3aは、情報処理端末A2aからの配信要求を第2のデータ通信部30を介して取得すると、まずこれを非接触識別タグ検出部31及び配信用情報伝送処理部33に伝送する。非接触識別タグ検出部31では、取得した配信要求を解析し、配信先の非接触識別タグのID番号を抽出する。そして、近距離無線通信部32を介して、管理領域5a内に存在する非接触識別タグの全てに対して応答要求を送信する。ここで、管理領域5a内には、図1に示すように、第1の非接触識別タグ4a、第2の非接触識別タグ4b及び第7の非接触識別タグ4gの3つが存在する。従って、管理領域5aには、配信先である第3の非接触識別タグ4cが存在しないので応答が返ってこないことになる。本実施の形態では、何も応答が返ってこなかったときには、応答要求の再送を所定回数(例えば、3回)行い、所定回数の再送にも応答がなかったときは管理領域内に配信先の第3の非接触識別タグ4cが存在しないと判断し、非接触識別タグ検出部31は、その旨を情報配信委託部34に通知する。この通知を受けた情報配信委託部34は、配信要求に含まれる伝送順番情報に基づき、配信要求を第2のデータ通信部30を介して、データ通信装置B3bに伝送する。
【0073】
一方、データ通信装置A3aからの配信要求を受けたデータ通信装置B3bは、上記データ通信装置A3aと同様の検出処理を行い、管理領域5b内に第3の非接触識別タグ4cが存在しないことを確認して、配信要求を、当該配信要求に含まれる伝送順番情報に基づき第2のデータ通信部30を介してデータ通信装置C3cに伝送する。
【0074】
そして、データ通信装置B3bからの配信要求を受けたデータ通信装置C3cは、上記データ通信装置B3bと同様の検出処理を行い、管理領域5c内の第3の非接触識別タグ4cを検出し、その旨を配信用情報伝送処理部33に通知する。この通知を受けた配信用情報伝送処理部33は、配信要求から配信するメッセージ情報を抽出し、近距離無線通信部32を介して、第3の非接触識別タグ4cにメッセージを伝送する。更に、上記第1の例と同様に、このメッセージ伝送に伴い、通知部35では、音声メッセージにより、例えば、「Yさんにメッセージが届いています」などのメッセージを伝送した旨の通知を行う。なお更に、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信要求の処理を完了した情報を、第2のデータ通信部30を介して配信要求の送信元である情報処理端末A2aに伝送する。
【0075】
そして、第3の非接触識別タグ4cでは、データ受信部40を介してメッセージを受信すると、このメッセージをデータ制御部42を介して配信用情報表示処理部44に伝送する。
配信用情報表示処理部44は、メッセージを受け取ると、このメッセージ情報に応じた表示スタイルで当該メッセージを電気泳動式表示装置45に表示する処理を行う。従って、Yさんは、上記通知部35による音声メッセージの通知に応じて非接触識別タグにある電気泳動式表示装置45の表示部を見ることで、そこに、「課長が呼んでいるのですぐ戻れ」といったメッセージが表示されていることを知ることになる。
【0076】
更に、部署Cの社員Zが、第6及び第7の非接触識別タグ4f及び4gを所持する社員F及びGに対して、会議の開始時間のメッセージを伝送する第3の例を説明する。
社員Zは、まず、部署内に配設された情報処理端末C2cの配信用情報設定部20において、配信するメッセージを設定する。ここで、予め用意された選択リストにメッセージに適切なものがない場合は、図示しない付属のキーボードによりメッセージを手入力することになる。
【0077】
次に、配信先の第6及び第7の非接触識別タグ4f及び4gの所持者である社員F及びGを配信先選択リストから選択する。ここでは、社員Fと第6の非接触識別タグ4f及び社員Gと第7の非接触識別タグ4gとは対応付けれらているので、リストから社員F及びGの名前をそれぞれ選択することにより、第6及び第7の非接触識別タグ4f及び4gに設定されたID番号が選択され且つ設定されることになる。
【0078】
更に、最初に配信要求を送信するデータ通信装置3として、領域リストから社内食堂(データ通信装置C3c)を選択する。
なお更に、配信処理を委託する場合の配信要求の伝送順番を決定する。なお、伝送順番の決定は、配信用情報設定部20に任せ(ランダムに設定)、ここでは、「データ通信装置B3b→データ通信装置A3a」の順に決定されたこととする。
【0079】
そして、配信要求生成部21では、これら設定された配信メッセージ、配信先ID番号、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報及びその後の伝送順番情報に基づきデータ通信装置に対する配信要求を生成する。この場合、配信先の非接触識別タグのID番号が2つあることになる。生成された配信要求は、選択されたデータ通信装置に対して第1のデータ通信部22を介して伝送されることになる。つまり、最初にデータ通信装置C3cに配信要求が伝送されることとなる。
【0080】
データ通信装置C3cは、情報処理端末C2cからの配信要求を第2のデータ通信部30を介して取得すると、まずこれを非接触識別タグ検出部31及び配信用情報伝送処理部33に伝送する。非接触識別タグ検出部31では、取得した配信要求を解析し、配信先の非接触識別タグのID番号を抽出する。そして、近距離無線通信部32を介して、管理領域5c内に存在する非接触識別タグの全てに対して応答要求を送信する。ここで、管理領域5c内には、図1に示すように、第3の非接触識別タグ4c及び第6の非接触識別タグ4fの2つが存在するので、第6の非接触識別タグ4fのみから応答が返ってくることになる。従って、非接触識別タグ検出部31では、先程抽出したID番号と、前記応答に含まれるID番号とを照合して、配信先のID番号の非接触識別タグが存在するか否かを判定(上記同様、間違いが無いかを確認)する。
【0081】
ここでは、配信先である第6の非接触識別タグ4fの存在が確認されるので、非接触識別タグ検出部31は、その旨を配信用情報伝送処理部33に通知する。この通知を受けた配信用情報伝送処理部33は、配信要求から配信するメッセージ情報を抽出し、近距離無線通信部32を介して、第6の非接触識別タグ4fにメッセージを伝送する。
【0082】
このメッセージ伝送に伴い、通知部35では、音声メッセージにより、例えば、「Fさんにメッセージが届いています」などのメッセージを伝送した旨の通知を行う。
更に、非接触識別タグ検出部31では、配信要求にある配信先の全てにメッセージが伝送されたか否かを判定する。ここでは、もう一つの配信先である第7の非接触識別タグ4gが残っているので、その旨を情報配信委託部34に通知する。この通知を受けた情報配信委託部34は、まず、配信要求から、既にメッセージを伝送した第6の非接触識別タグ4fのID番号を除外する。そして、前記除外後の配信要求を、この配信要求に含まれる伝送順番に基づき、第2のデータ通信部30を介して、次の伝送先であるデータ通信装置B3bに伝送する。
【0083】
そして、データ通信装置C3cからの配信要求を受けたデータ通信装置B3bは、上記同様の検出処理を行い、管理領域5b内に第7の非接触識別タグ4gが存在しないことを確認して、配信要求を、当該配信要求に含まれる伝送順番情報に基づき第2のデータ通信部30を介して次の伝送先であるデータ通信装置A3aに伝送する。
【0084】
そして、データ通信装置B3bからの配信要求を受けたデータ通信装置A3aは、上記データ通信装置B3bと同様の検出処理を行い、管理領域5a内の第7の非接触識別タグ4gを検出し、その旨を配信用情報伝送処理部33に通知する。この通知を受けた配信用情報伝送処理部33は、配信要求から配信するメッセージ情報を抽出し、近距離無線通信部32を介して、第3の非接触識別タグ4cにメッセージを伝送する。更に、上記第1及び第2のの例と同様に、このメッセージ伝送に伴い、通知部35では、音声メッセージにより、例えば、「Yさんにメッセージが届いています」などのメッセージを伝送した旨の通知を行う。なお更に、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信要求の処理を完了した旨を示す情報を、第2のデータ通信部30を介して配信要求の送信元である情報処理端末A2aに伝送する。
【0085】
そして、第3の非接触識別タグ4cでは、データ受信部40を介してメッセージを受信すると、このメッセージをデータ制御部42を介して配信用情報表示処理部44に伝送する。
配信用情報表示処理部44は、メッセージを受け取ると、このメッセージ情報に応じた表示スタイルで当該メッセージを電気泳動式表示装置45に表示する処理を行う。従って、Yさんは、上記通知部35による音声メッセージの通知に応じて非接触識別タグにある電気泳動式表示装置45の表示部を見ることで、そこに「課長が呼んでいるのですぐ戻れ」といったメッセージが表示されていることを知ることになる。
【0086】
ここで、本実施の形態においては、システム内にあるデータ通信装置A3a〜データ通信装置C3cの各管理領域において配信先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときは、最初に配信要求を伝送したデータ通信装置から、その配信要求に含まれる送信先IDの伝送順番情報に基づき、再度、管理領域内の非接触識別タグの検出処理を順番に行うようになっている。そして、この再検出処理を行った結果、配信先の非接触識別タグが検出されたときは、当該非接触識別タグに対して上記同様にメッセージの伝送処理を行う。もし、この再検出処理を所定回数行ったにも関わらず、配信先の非接触識別タグが見つからなかったときは、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、その旨を示す通知を送信元の情報処理端末2に伝送する。
【0087】
更に、配信要求に配信用情報を含めない場合のデータ通信装置3の動作を第4の例として説明する。上記第1の例と同様、部署Aの社員Xが、第3の非接触識別タグ4cを有する社員Yに対して、課長からのメッセージを伝送する場合を説明する。
社員Xは、まず、部署内に配設された情報処理端末A2aの配信用情報設定部20において、配信するメッセージを設定する。ここで、予め用意された選択リストにメッセージとして適切なものがない場合は、図示しない付属のキーボードによりメッセージを手入力することになる。例えば、「課長が呼んでいるのですぐ戻れ」などのメッセージを入力して、これを設定する。
【0088】
次に、配信先の第3の非接触識別タグ4cの所持者である社員Yを配信先選択リストから選択する。ここでは、社員Yと第3の非接触識別タグ4cとは対応付けれらているので、リストから社員Yの名前を選択することにより、第3の非接触識別タグ4cに設定されたID番号が選択され且つ設定されることになる。
更に、最初に配信要求を送信するデータ通信装置3を、当該データ通信装置3に対応付けられた領域リストの中から選択する。
【0089】
なお更に、配信処理を委託する場合の配信要求の伝送順番を決定する。
そして、配信要求生成部21では、これら設定された配信メッセージ、配信先ID番号、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報及びその後の伝送順番情報に基づきデータ通信装置に対する配信要求を生成する。
ここでは、システム利用者が、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3として社内食堂(データ通信装置C3c)を任意に選択し、その後の伝送順番として、「データ通信装置B3b→データ通信装置A3a」を任意に選択したこととする。従って、生成された配信要求は、最初にデータ通信装置C3cに対して、第1のデータ通信部22を介して伝送されることになる。
【0090】
データ通信装置C3cは、情報処理端末A2aからの配信要求を第2のデータ通信部30を介して取得すると、まず、これを非接触識別タグ検出部31及び配信用情報伝送処理部33に伝送する。非接触識別タグ検出部31では、取得した配信要求を解析し、配信先の非接触識別タグのID番号を抽出する。そして、近距離無線通信部32を介して、管理領域5c内に存在する非接触識別タグの全てに対して応答要求を送信する。ここで、管理領域5c内には、図1に示すように、第3の非接触識別タグ4c及び第6の非接触識別タグ4fの2つが存在する。
【0091】
ここで、本実施の形態においては、応答要求に、配信先の非接触識別タグのID番号を含ませることで、そのID番号に合致しない非接触識別タグには、この応答要求に対して応答を行わせない構成となっている。非接触識別タグ検出部31は、非接触識別タグからの応答があった場合に、先程抽出したID番号と、当該応答に含まれるID番号とを照合して、配信先のID番号の非接触識別タグが存在するか否かを判定する(間違いないかを確認する)。
【0092】
この応答を受信すると、非接触識別タグ検出部31では、先程抽出したID番号と、前記応答に含まれるID番号とを照合して、配信先のID番号の非接触識別タグが存在するか否かを判定する。
ここでは、配信先である第3の非接触識別タグ4cの存在が確認されたので、非接触識別タグ検出部31は、その旨を配信用情報伝送処理部33に通知する。この通知を受けた配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき送信元である情報処理端末A2aに対して配信するメッセージ情報の伝送を第2のデータ通信部30を介して要求する。この要求に応じて、情報処理端末A2aは、メッセージ情報をデータ通信装置C3cに伝送する。このメッセージ情報を、第2のデータ通信部30を介して取得した配信用情報伝送処理部33は、近距離無線通信部32を介して、第3の非接触識別タグ4cにメッセージを伝送する。つまり、第4の例においては、データ通信装置3は、管理領域内に配信要求先の非接触識別タグ4が検出されたときに、情報処理端末から配信用情報を取得して伝送する。
【0093】
更に、上記第1〜第3の例と同様に、メッセージの伝送に伴い、通知部35では、音声メッセージにより、例えば、「Yさんにメッセージが届いています」などのメッセージを伝送した旨の通知を行う。そして、非接触識別タグ検出部31では、配信要求にある配信先の全てにメッセージが伝送されたか否かを判定する。ここでは、配信先として第3の非接触識別タグ4cのID番号のみが含まれており、この非接触識別タグ4cにはメッセージが伝送されたので、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信要求の処理を完了した旨を示す情報を、第2のデータ通信部30を介して配信要求の送信元である情報処理端末A2aに伝送する。なお更に、配信用情報伝送処理部33は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信要求の処理を完了した旨を示す情報を、第2のデータ通信部30を介して配信要求の送信元である情報処理端末A2aに伝送する。
【0094】
更に、図5に基づき、情報処理端末2の動作処理の流れを説明する。図5は、情報処理端末2の動作処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、まずステップS500に移行し、配信用情報設定部20において、上記したように配信用情報が設定されたか否かを判定し、設定されたと判定された場合(Yes)はステップS502に移行し、そうでない場合(No)は設定されるまで待機する。
【0095】
ステップS502に移行した場合は、配信要求生成部21において、設定された配信情報、配信先ID番号、最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報及びその後の伝送順番情報に基づき、配信要求を生成してステップS504に移行する。
ステップS504では、配信要求に含まれる送信先IDの最初に配信要求を伝送するデータ通信装置3の情報に基づき最初に送信するデータ通信装置3を選択してステップS506に移行する。
【0096】
ステップS506では、第1のデータ通信部22によって、生成された配信要求を選択されたデータ通信装置3に伝送してステップS500に移行する。
更に、図6に基づき、データ通信装置3の動作処理の流れを説明する。図6は、データ通信装置3の動作処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、まずステップS600に移行し、第2のデータ通信部30によって配信要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS602に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0097】
ステップS602に移行した場合は、非接触識別タグ検出部31によって、受信した配信要求を解析してステップS604に移行する。ここで、配信要求を解析することによって、送信元情報処理端末ID、送信先ID、配信情報、配信先ID等の各情報が抽出される。
ステップS604では、非接触識別タグ検出部31において、上記したように管理領域内に存在する非接触識別タグのID番号を検出する処理を行いステップS606に移行する。
【0098】
ステップS606では、配信要求に含まれるID番号を有した非接触識別タグが検出されたか否かを判定し、検出されたと判定された場合(Yes)はその旨を配信用情報伝送処理部33に通知しステップS608に移行し、そうでない場合(No)はその旨を情報配信委託部34に通知してステップS616に移行する。
ステップS608に移行した場合は、配信用情報伝送処理部33において、配信先の非接触識別タグ4に対して、近距離無線通信部32を介して配信用情報を伝送してステップS610に移行する。
【0099】
ステップS610では、通知部35によって、配信情報を管理領域内の配信先の非接触識別タグ4に伝送したことを音声メッセージ等により通知してステップS612に移行する。
ステップS612では、非接触識別タグ検出部31において、配信要求に含まれるID番号の非接触識別タグ4が全て検出されたか否かを判定し、検出されたと判定された場合(Yes)はステップS614に移行し、そうでない場合(No)はその旨を情報配信委託部34に通知してステップS616に移行する。
【0100】
ステップS614に移行した場合は、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、配信処理が完了したことを示す旨の情報を、第2のデータ通信部30を介して送信元の情報処理端末2に伝送してステップS600に移行する。一方、ステップS616に移行した場合は、情報配信委託部34において、配信要求に含まれる送信先IDに基づき、自装置が最初に選択されたデータ通信装置であるか否かを判定し、最初に選択されたデータ通信装置であると判定された場合(Yes)はステップS618に移行し、そうでない場合(No)はステップS624に移行する。
【0101】
ステップS618では、情報配信委託部34において、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、該当する再送カウント値が所定数(例えば3)か否かを判定し、所定数であると判定された場合(Yes)はステップS620に移行し、そうでない場合(No)はステップS622に移行する。
ステップS620に移行した場合は、情報配信委託部34において、配信要求に含まれる配信先IDに該当する非接触識別タグは、システム内のデータ通信装置3の管理する管理領域内に存在しないと判断し、配信要求に含まれる送信元情報処理端末IDに基づき、その旨を示す情報を、第2のデータ通信部30を介して送信元の情報処理端末2に伝送し、且つ、該当する再送カウント値を0にクリアしてステップS600に移行する。
【0102】
ステップS622に移行した場合は、再送カウントに1をプラスしてステップS622に移行する。ここで、再送カウントは、システム内において伝送先として設定されたデータ通信装置全てに配信要求を伝送したにもかかわらず、見つからない配信先の非接触識別タグがあった場合に、上記再検出処理を行った回数を示すレジスタ値である。
【0103】
一方、ステップS624に移行した場合は、情報配信委託部34において、配信要求に含まれる送信先IDの伝送順番情報に基づき、配信要求を他のデータ通信装置に第2のデータ通信部30を介して伝送する処理を行いステップS600に移行する。ここで、情報配信委託部34では、非接触識別タグ検出部31の検出結果に基づき、上記したように配信情報を配信済みの非接触識別タグのID番号が配信要求に含まれているときは、これを配信要求から除外して、他のデータ通信装置に伝送するようになっている。
【0104】
更に、図7に基づき、非接触識別タグ4の動作処理の流れを説明する。図7は、非接触識別タグ4の動作処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、まずステップS700に移行し、データ制御部42において、データ受信部40を介して応答要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS702に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
【0105】
ステップS702に移行した場合は、データ制御部42において、受信した応答要求を解析し、自己のID番号が配信先として含まれているか否かを判定し、含まれていると判定された場合(Yes)はステップS704に移行し、そうでない場合(No)は当該応答要求に応答せずにステップS700に移行する。
ステップS704に移行した場合は、データ制御部42において、データ記憶部43に記憶された自己のID番号を読み出し、このID番号を含む応答情報を生成して、これをデータ送信部41を介してデータ通信装置に伝送してステップS706に移行する。
【0106】
ステップS706では、データ制御部42において、データ通信装置から配信用情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS708に移行し、そうでない場合(No)はステップS710に移行する。
ステップS708に移行した場合は、配信用情報表示処理部44において、取得した配信用情報を電気泳動式表示装置45に表示する処理を行いステップS700に移行する。
【0107】
一方、ステップS710に移行した場合は、所定時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定された場合(Yes)はステップS700に移行し、そうでない場合はステップS706に移行する。
以上、情報処理端末2によって、データ通信装置3の管理領域内に存在する特定の非接触識別タグ4に対して、配信用情報設定部20において設定した配信用情報を伝送することが可能である。
【0108】
また、1つのデータ通信装置3の管理領域内において、配信先の非接触識別タグ4が検出されなかったときは、情報配信委託部34によって、他のデータ通信装置3に対して、その配信要求の配信処理を委託することが可能である。
また、非接触識別タグ4では、取得した配信用情報を配信用情報表示処理部44によって、電気泳動式表示装置45に表示するようにしたので、情報の表示に必要な電力を低減することが可能である。
【0109】
ここで、図1に示す、インターネット6は、形態1及び形態2に記載の所定の通信回線に対応し、図2に示す、配信用情報設定部20は、形態1、形態2及び形態4に記載の配信用情報設定手段に対応し、配信要求生成部21及び第1のデータ通信部22による配信要求の生成及び伝送処理は、形態1、形態2、形態4、形態5及び形態6に記載の第1の伝送手段に対応し、図3に示す、第2のデータ通信部30による配信用情報の取得処理は、形態1、形態2、形態6及び形態7に記載の第1の配信用情報取得手段に対応し、非接触識別タグ検出部31は、形態1、形態2、形態6及び形態7に記載の非接触識別タグ検出手段に対応し、配信用情報伝送処理部33及び近距離無線通信部32による配信用情報の伝送処理は、形態1、形態2、形態6及び形態7に記載の第2の伝送手段に対応し、情報配信委託部34は、形態1、形態2、形態6及び形態7に記載の情報配信委託手段に対応し、通知部35は、形態3及び形態8に記載の通知手段に対応し、図4に示す、データ受信部40及びデータ制御部42による配信情報の取得処理は、形態1、形態2、形態6、形態7及び形態9に記載の第2の配信用情報取得手段に対応し、配信用情報表示処理部44及び電気泳動式表示装置45による配信情報の表示処理は、形態1、形態2及び形態9に記載の配信用情報表示手段に対応する。
【0110】
なお、上記実施の形態においては、インターネット6によって、情報処理端末2とデータ通信装置3との間のデータ通信、又は、データ通信装置3同士のデータ通信を行うようにしているが、これに限らず、専用の回線や、無線通信回線など、他の通信回線を用いて行うようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、1つの会社の建物内において、本システムを利用しているが、これに限らず、例えば、東京本社と大阪支社とに本システムを適用して、東京本社の情報処理端末2から、大阪支社のデータ通信装置3に対して、配信要求を伝送し、大阪支社の非接触識別タグ4に配信用情報を伝送するなど、広範囲において本システムを利用しても良い。
【0111】
また、上記実施の形態においては、会社内において本発明を適用する例を説明したが、これに限らず、本発明を遊園地に適用して非接触識別タグをパスポートとして利用したり、また、本発明をレストラン等のサービス業において適用し、客に対する予約時間の通知等に利用するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な分野への適用が可能である。
【0112】
また、上記実施の形態においては、最初に配信要求の送信先として選択されたデータ通信装置3において、自己の管理用域内に配信先の非接触識別タグが検出されず、情報配信委託部34において、配信要求に含まれる送信先IDの伝送順番に基づき、次の順番のデータ通信装置3(一台)に配信要求を伝送して配信処理を委託するようにしているが、これに限らず、配信要求の送信先として選択された全てのデータ通信装置3(複数台)に配信要求を同時に送信するようにしても良い。
【0113】
また、上記実施の形態においては、配信先の非接触識別タグの上記再検出処理を再送カウント値によって、再送回数により制御しているが、これに限らず、タイマーにより時間経過を計測し、当該経過時間によって制御するようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、情報処理端末2とデータ通信装置3との通信をインターネットを利用して行っているが、これに限らず、近距離無線通信等を利用したネットワークなど、他のネットワークを利用して行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報配信システムの概略構成を示す図である。
【図2】 情報処理端末A2aの構成を示すブロック図である。
【図3】 データ通信装置A3aの構成を示すブロック図である。
【図4】 第1の非接触識別タグ4aの構成を示すブロック図である。
【図5】 情報処理端末2の動作処理を示すフローチャートである。
【図6】 データ通信装置3の動作処理を示すフローチャートである。
【図7】 非接触識別タグ4の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…情報配信システム、2…情報処理端末、3…データ通信装置、4…非接触識別タグ、5a〜5c…管理領域、6…インターネット、20…配信用情報設定部、21…配信要求生成部、22…第1のデータ通信部、30…第2のデータ通信部、31…非接触識別タグ検出部、32…近距離無線通信部、33…配信用情報伝送処理部、34…情報配信委託部、35…通知部、40…データ受信部、41…データ送信部、42…データ制御部、43…データ記憶部、44…配信用情報表示処理部、45…電気泳動式表示装置、46…電源生成部

Claims (14)

  1. 情報処理端末と所定の場所に配設された複数のデータ通信装置と非接触識別タグとを含む情報配信システムにおいて、
    前記情報処理端末と前記データ通信装置とは所定の通信回線を介してそれぞれ互いにデータ通信可能に接続されており、
    前記情報処理端末は、配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備え、
    前記データ通信装置は、前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記第1の伝送手段によって伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴とする情報配信システム。
  2. 情報処理端末と所定の場所に配設された複数のデータ通信装置と非接触識別タグとを含む情報配信システムにおいて、
    前記情報処理端末と前記データ通信装置とは所定の通信回線を介してそれぞれ互いにデータ通信可能に接続されており、
    前記情報処理端末は、配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備え、
    前記データ通信装置は、前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴とする情報配信システム。
  3. 前記データ通信装置は、前記管理領域内に前記配信用情報の伝送対象となる前記非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対して前記配信用情報を送信した旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報配信システム。
  4. 請求項に記載の情報配信システムにおける前記情報処理端末であって、
    配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備えることを特徴とする情報処理端末。
  5. 請求項2に記載の情報配信システムにおける前記情報処理端末であって、
    配信用情報を設定する配信用情報設定手段と、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送手段と、を備えることを特徴とする情報処理端末。
  6. 請求項1に記載の情報配信システムにおける前記データ通信装置であって、
    前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記第1の伝送手段によって伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託手段と、を備えることを特徴とするデータ通信装置。
  7. 請求項2に記載の情報配信システムにおける前記データ通信装置であって、
    前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送手段と、前記非接触識別タグ検出手段によって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託手段と、を備えることを特徴とするデータ通信装置。
  8. 前記管理領域内に前記配信用情報の伝送対象となる前記非接触識別タグが存在するときに、当該非接触識別タグの所持者に対して前記配信用情報を送信した旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のデータ通信装置。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の情報配信システムにおける前記非接触識別タグであって、
    前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得手段と、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成手段と、前記第2の配信用情報取得手段によって取得した配信用情報を表示する配信用情報表示手段と、を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  10. 請求項4に記載の情報処理端末を制御するためのプログラムであって、
    配信用情報を設定する配信用情報設定ステップと、当該設定された配信用情報を前記データ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求と前記配信要求に対応した前記配信用情報とを所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送ステップと、を備えることを特徴とする情報処理端末制御プログラム。
  11. 請求項5に記載の情報処理端末を制御するためのプログラムであって、
    配信用情報を設定する配信用情報設定ステップと、当該設定された配信用情報を前記デ ータ通信装置を介して特定の前記非接触識別タグに配信するための配信要求を所定の前記データ通信装置に伝送する第1の伝送ステップと、を備えることを特徴とする情報処理端末制御プログラム。
  12. 請求項6に記載のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
    前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出ステップと、前記第1の伝送ステップにおいて伝送された前記配信用情報を取得する第1の配信用情報取得ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップにおいて存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得ステップにおいて取得した前記配信用情報とを伝送する第2の伝送ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求及び配信用情報を伝送する情報配信委託ステップと、を備えることを特徴とするデータ通信装置制御プログラム。
  13. 請求項7に記載のデータ通信装置を制御するためのプログラムであって、
    前記配信要求に応じて、前記データ通信装置の管理領域内にその配信要求先の前記非接触識別タグが存在するか否かを検出する非接触識別タグ検出ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されたときに、前記情報処理端末から前記配信要求に対応した配信用情報を取得する第1の配信用情報取得ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって存在が検出された前記配信要求先の非接触識別タグに対して電力供給用の電磁波と前記第1の配信用情報取得ステップによって取得した配信用情報とを伝送する第2の伝送ステップと、前記非接触識別タグ検出ステップによって前記配信要求先の非接触識別タグの存在が検出されなかったときに、他のデータ通信装置に対して前記取得した配信要求を伝送する情報配信委託ステップと、を備えることを特徴とするデータ通信装置制御プログラム。
  14. 請求項9に記載の非接触識別タグを制御するためのプログラムであって、
    前記データ通信装置から送信された前記配信用情報を取得する第2の配信用情報取得ステップと、前記データ通信装置から送信された前記電力供給用の電磁波から駆動用の電力を生成する電力生成ステップと、前記第2の配信用情報取得ステップにおいて取得した前記配信用情報を表示する配信用情報表示ステップと、を備えることを特徴とする非接触識別タグ制御プログラム。
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