JP4013340B2 - Plasma display components - Google Patents

Plasma display components Download PDF

Info

Publication number
JP4013340B2
JP4013340B2 JP18383898A JP18383898A JP4013340B2 JP 4013340 B2 JP4013340 B2 JP 4013340B2 JP 18383898 A JP18383898 A JP 18383898A JP 18383898 A JP18383898 A JP 18383898A JP 4013340 B2 JP4013340 B2 JP 4013340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric layer
glass
layer
plasma display
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18383898A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2000021314A (en
Inventor
達也 梶山
雄一朗 井口
哲夫 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP18383898A priority Critical patent/JP4013340B2/en
Publication of JP2000021314A publication Critical patent/JP2000021314A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4013340B2 publication Critical patent/JP4013340B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイ用部材、詳しくは外観品位、白色性に優れ、ハレーションの発生が少なく、特にプラズマディスプレイパネル(プラズマディスプレイともいう)に用いた場合、非常に高い正面輝度、表示品位が得られる誘電体層を形成したプラズマディスプレイ用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型ディスプレイとしてプラズマディスプレイが注目されている。プラズマディスプレイは、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、且つ大型化が容易であることから、OA機器および広報表示装置などの分野に浸透している。また高品位テレビジョンの分野などでの進展が非常に期待されている。このような用途の拡大にともなって、微細で多数の表示セルを有するカラープラズマディスプレイが注目されている。
【0003】
プラズマディスプレイは、前面基板と背面基板をはり合わせて構成される。前面基板は、ガラス基板の裏面にITOや酸化錫からなる透明電極が形成されている。透明電極は帯状に複数本形成されている。この隣り合う透明電極間に通常10kHz〜数10kHzのパルス状AC電圧を印加し表示用の放電を得るが、透明電極のシート抵抗は数10Ω/cm2 と高いため、電極抵抗が数10kΩ程度になり、印加電圧パルスが十分に立ち上がらずに駆動が困難になる。そこで、透明電極上に通常金属製のバス電極を形成して抵抗値を下げる。これら電極は、透明誘電体層(絶縁層)によって被覆されている。透明誘電体層には、低融点ガラスが用いられる。その上に保護層として、MgOの層を電子ビーム蒸着法により形成する。前面基板に形成される誘電体層は、放電のための電荷を蓄積するコンデンサーとしての役割を有している。
【0004】
一方背面基板は、表示データを書き込むデータ電極を作製し、それを誘電体層(絶縁層)で被覆し、その上に、隔壁を形成し、さらに隔壁の間に赤、緑、青の各色に発光する蛍光体ペーストを塗布後、乾燥、焼成を行って蛍光体層を形成したものである。
【0005】
前面基板と背面基板とをマトリクス駆動が可能になるように合わせて、封着した後、排気し、He−Xe、Ne−Xeなどの混合ガスを封入し、駆動回路を実装してプラズマディスプレイを作製する。
【0006】
隣り合う透明電極の間にパルス状の交流電圧を印加するとガス放電が生じ、プラズマが形成される。ここで生じた紫外線が蛍光体を励起して可視光を発光し前面基板を通して表示発光を得る。
【0007】
このようにしてプラズマディスプレイを作製する場合に、誘電体層中のアルカリ金属イオンなどの影響、具体的には電極に用いる銀、ガラス基板中に含まれる錫などの金属イオンとのイオン交換反応による誘電体層の変色が表示品位を低下させるという問題があった。一方、誘電体層は蛍光体からの発光を反射して輝度を上げることが可能であることが好ましく、このような電極と蛍光体層の間に介在して発揮する機能と、誘電体層の上にある隔壁と蛍光体層の形成を問題なく行うことができるようバランスさせることが重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ハレーションの発生を防ぎ、表示品位の高いプラズマディスプレイ用部材を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的は、基板上に少なくとも電極層、誘電体層A、誘電体層B、隔壁および蛍光体層を順次形成した部材であって、該誘電体層Aが光学濃度(OD値)0.5以上の黒色層、該誘電体層Bが全光線反射率40%以上の白色層であることを特徴とするプラズマディスプレイ用部材により達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のプラズマディスプレイ用部材に用いる基板は、ソーダガラスや高歪み点ガラス(例えば、旭硝子社製のPD−200)などである。
【0011】
これらの基板上に形成される電極層の材質として、銀を80重量%以上、好ましくは95重量%以上含む材料を用いることが抵抗値、基板との密着性の点から好ましい。また電極層中に1〜5重量%のガラスフリット成分を含有させることにより、基板との密着性に優れた電極層を得ることができる。
【0012】
本発明において電極層の厚みは、2〜10μmが好ましい。電極層厚みが、前記範囲内であると十分に導通がとれ、パネル欠陥等の欠点が生じない。また、前記範囲を越えると後記する誘電体層に亀裂が発生しやすくなるため好ましくない。
【0013】
本発明において、電極層の形成方法は特に限定されるものではなく、公知の技術、例えば通常の導電性ペーストを所望のパターンを有するスクリーン版を用いて印刷するいわゆるスクリーン印刷法、通常の感光性導電性ペーストを用い、該感光性導電性ペーストを基板上に塗布後、所望のパターンを有するフォトマスクを介してパターン露光し、現像するいわゆるフォトリソグラフィー法などを適用することができる。
【0014】
本発明では、電極層を形成した基板上に、無機材料からなる黒色層である誘電体層Aおよび白色層である誘電体層Bが形成されている。誘電体層が白色層のみでは、放電時、基板内への光線の侵入を防げず、基板内で光線が反射を繰り返し表示面側に出射するため、映像が白くぼやける現象(ハレーション)が起こりやすい。基板への光線の侵入を防ぐために誘電体層を黒色層とすることは有効であるが、黒色層のみでは放電時、正面輝度が低くなる。そこで本発明においては、誘電体層を、光学濃度(OD値)0.5以上の黒色層(誘電体層A)上に、全光線反射率が40%以上の白色層(誘電体層B)を設けたものとすることで、基板側へ放射された光線を反射し、正面輝度を上げることができる。
【0015】
誘電体層Aの光学濃度(OD値)が0.5未満であるとハレーション防止効果が十分得られない。
【0016】
また誘電体層Bは、その上部に形成される蛍光体層からの発光を効率よく前方に反射して表示光の輝度を高める役割を担っている。このため、白色化して反射率を上げることが必要であり、本発明においては全光線反射率を40%以上に保持することにより、プラズマディスプレイの輝度を高くし明るい表示を可能にすることができる。全光線反射率が40%未満であると、十分な輝度が得られない。
【0017】
本発明において誘電体層の反射率は、自記分光光度計UV−3101PC型(島津製作所製)を用いて測定される。全光線反射率は、入射角8度で入射した光の全反射を測定したものである。この際、100%反射板(副白板)として硫酸バリウム板を使用した。
【0018】
誘電体層の光学濃度(OD値)は、全光線反射率をTtとすると、OD=−logTtで計算できるが、マクベス濃度計(マクベス社製)で簡単に測定できる。
【0019】
電極層上に誘電体層を形成することによって、隔壁を形成する場合に、剥がれや倒れが生じにくくなる。特に、隔壁を感光性ペースト法で形成する場合には、隔壁上部と下部の光硬化の差に起因する内部応力が生じやすく、隔壁を焼成する際に剥がれなどの欠陥の原因になりやすい。隔壁層の下に、誘電体層を形成することは、このような欠陥発生を防止することができるので歩留まり向上のために有効である。
【0020】
誘電体層の厚み、すなわち、誘電体層A、誘電体層Bの厚みの合計は、電極層厚みによる凹凸ができるだけ解消される範囲である電極厚みの1.1〜5.0倍が好ましい。具体的には3〜30μm、より好ましくは4〜25μmであることが好ましい。誘電体層が厚くなると、焼成の際、脱バインダー性が低下するのでクラックが生じやすく、また基板にかかる応力が大きいために基板が反るなどの問題が生じる。また、薄過ぎると平坦性があって、均一かつ緻密な誘電体層を形成しにくい。
【0021】
各誘電体層を構成する無機材料は主としてガラスが用いられるが、誘電体層Aは電極に接して形成されるので、電極材料として用いられる銀との接触で活性な成分を含むものは使用できない。誘電体層Aのガラスがアルカリ金属を含有する場合には、電極に由来する銀イオンとイオン交換反応を起こし、誘電体層が着色するという問題が生じる。この問題を回避するためには、実質的にアルカリ金属を含まないガラスを用いることが好ましい。実質的に含まないとは、含んだとしても0.5重量%以下であり、より好ましくは0.1重量%以下であることを示す。
【0022】
また本発明において誘電体層は、ソーダガラス基板や高歪み点ガラス基板の上に焼き付けて形成されるので、これらのガラス基板を熱変形させない550〜600℃の温度域で焼成できることが必須である。従って、各誘電体層を構成する無機材料には、ガラス転移点400〜550℃、軟化点400〜600℃のガラスを主成分とするものが好ましい。ガラス転移点および軟化点が400℃より低い場合は、後工程中にガラスが溶融して誘電体層の厚みの均一性や特性が低下する。また、ガラス転移点が550℃より高い場合や軟化点が600℃より高い場合は、ガラス基板上での焼成が不十分となり、誘電体層の剥離や欠落を生じやすくなる。
【0023】
また、ガラス成分が、上記範囲のガラス転移点および軟化点を有すると共に、50〜400℃の範囲の熱膨張係数α50400の値が、70〜85×10-7/K、より好ましくは72〜80×10-7/Kであることが、基板ガラスの熱膨張係数と整合し、焼成の際にガラス基板にかかる応力を減らす点で好ましい。85×10-7/Kを越えると、誘電体層の形成面側に基板が反るような応力がかかり、70×10-7/K未満では誘電体層のない面側に基板が反るような応力がかかる。このため、基板の加熱、冷却を繰り返すと基板が割れる場合がある。また、前面基板との封着の際、基板の反りのために両基板が平行にならず封着できない場合もある。
【0024】
本発明において誘電体層Aは、上記のように実質的にアルカリ金属を含まず、上記の熱特性を有するガラスを主成分とするものが好ましいが、このようなガラスとしては、通常の硼珪酸鉛系ガラス、ビスマス系ガラス等挙げられるが特に限定されるものではない。
【0025】
本発明の場合、ビスマス系ガラス、特に、酸化ビスマスを10〜70重量%含有するガラスを用いることは、ペーストの安定性などの利点がある。酸化ビスマスの添加量は、70重量%を越えるとガラスの耐熱温度が低くなり過ぎてガラス基板上への焼き付けが難しくなる。
【0026】
また、誘電体層Aは、光学濃度が0.5以上の黒色層である必要があり、このために黒色顔料を含むことが好ましい。
【0027】
本発明でいう黒色顔料とは特に限定されるものではないが、Cr、Co、Fe、Mn、Ni、Ruのうち少なくとも1種類の金属の酸化物が好ましく使用される
【0028】
本発明において誘電体層Aを形成する無機材料は、前記ガラス転移点400〜550℃、軟化点400〜600℃であるガラスを50〜98重量%、黒色顔料を2〜50重量%含有することが好ましい。
【0029】
誘電体層Aの形成に用いるガラスの組成の具体例としては酸化物換算表記で、
酸化ビスマス 10〜70重量%
酸化珪素 3〜30重量%
酸化ホウ素 10〜30重量%
酸化亜鉛 10〜40重量%
酸化鉄 2〜 6重量%
酸化コバルト 2〜 6重量%
を含有するものを挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0030】
上記ガラス組成において酸化ビスマスは、10〜70重量%の範囲で配合される。10重量%未満では、焼き付け温度や軟化点を制御するのに効果が少ない。70重量%を超えるとガラスの耐熱温度が低くなり過ぎてガラス基板上への焼き付けが難しくなる。
【0031】
酸化珪素は、3〜30重量%の範囲で配合できるが、3重量%未満の場合はガラス層の緻密性、強度や安定性が低下し、またガラス基板と熱膨張係数のミスマッチが起こり、所望の値から外れる。30重量%を超えるとガラス転移点や軟化点が上昇し、耐熱温度が高くなる。このため600℃以下でガラス基板上に緻密に焼き付けることが難しくなり、気泡が残留し、電気絶縁性が低下する。
【0032】
酸化ホウ素は、10〜30重量%の範囲で配合することによって、電気絶縁性、強度、熱膨張係数、絶縁層の緻密性などの電気、機械および熱的特性を向上することができる。
【0033】
酸化亜鉛は10〜40重量%の範囲で添加されるのが好ましい。10重量%未満では緻密性向上の効果が無く、40重量%を超えると、焼き付け温度が低くなり過ぎて制御できなくなり、また絶縁抵抗が低くなるので好ましくない。
【0034】
黒色顔料である酸化鉄、酸化コバルトなどの金属は黒色を付けるために、それぞれが2〜6重量%の範囲で添加されるのが好ましい。2重量%未満では光学濃度(OD値)0.5以上の黒色が得られにくく、6重量%を越えると誘電体層の特性を損ねる恐れがある。
【0035】
また、上記組成において黒色顔料として酸化鉄、酸化コバルト以外に酸化クロム、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化ルテニウムなども好ましく用いることができる。
【0036】
また、誘電体層Bの主成分であるガラスとしては、誘電体層A同様、通常の硼珪酸鉛系ガラス、ビスマス系ガラスを用いることができ、特に限定されるものではない。
【0037】
本発明で誘電体層Bとして好ましく使用されるビスマス系ガラスの代表的な組成としては酸化物換算表記で、
酸化ビスマス 10〜70重量%
酸化珪素 3〜30重量%
酸化ホウ素 10〜30重量%
酸化亜鉛 10〜40重量%
酸化ジルコニウム 1〜10重量%
を含有するものなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0038】
本発明において誘電体層Bは、上記の組成成分を含有し、ガラス転移点が450〜550℃、軟化点500〜600℃であるガラスを50〜90重量%とフィラーを10〜50重量%含有することが好ましい。フィラーとしては、軟化点が600℃以上の高融点ガラスやセラミックスが挙げられ、特に白色フィラーであるチタニア(酸化チタン)、アルミナ、シリカ、チタン酸バリウム、ジルコニアからなる群から選ばれた少なくとも一種を用いることが好ましい。
【0039】
本発明においてフィラーの平均粒子径は、0.15〜5.00μm、さらには0.15〜4.00μmであることが好ましい。フィラーの平均粒子径が0.15μm未満では、白色性が低下し、所望の反射率が得らにくい。また5.00μmを越えると、誘電体層の平滑性、緻密性が低下するため好ましくない。
【0040】
このようなフィラーを添加することにより、焼成時の収縮率が小さくなり、形成される誘電体層Bの内部応力が小さくなるので、誘電体層Bの上に形成される隔壁の割れや剥がれなどの欠陥発生が抑制できると共に、ガラス基板の反りを減少することにも寄与することができる。本発明では、白色フィラーを選択して添加することにより、形成される誘電体層Bは白色を呈し、これが表示光をよく反射するため、パネルの輝度を向上すると共に、表示色の純度の向上にも効果を発揮する。
【0041】
本発明において誘電体層は、例えば、無機材料と有機成分からなる誘電体ペーストaを塗布・乾燥し、誘電体層Aのペースト層を形成し、その後に同様の方法で誘電体ペーストbにより誘電体層Bのペースト層を形成し、これらを焼成する方法で形成できる。
【0042】
誘電体層A、誘電体層Bを形成するための誘電体ペーストa、誘電体ペーストbには、上記したガラスと黒色顔料、ガラスまたはガラスとフィラーからなる無機材料を分散配合するバインダーとして有機成分が用いられる。
【0043】
有機成分としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、メタクリル酸エステル重合体や共重合体、アクリル酸エステル重合体や共重合体、セルロース系樹脂などが使用できるが、これらに限定されるものではなく、中でもセルロース系樹脂は、焼成における脱バインダー性がよい点で好ましい。
【0044】
本発明においては、誘電体層を少なくとも2層の多層構造とし(2層の場合には上からB層、A層とする)、その最上層を形成する誘電体ペーストの塗布膜と感光性ペーストで形成した隔壁パターンを同時に焼成してプラズマディスプレイ用基板を製造する方法にも適用されるが、このような場合においては、誘電体ペーストの有機成分として、隔壁パターンの形成に用いられるものと同様の有機成分を適用することが、親和性や同時焼成においての脱バインダー性の観点から好ましいと考えられる。従って、その誘電体ペーストが感光性を有することがあり、その機能を有効に利用することができるが、光重合開始剤などの活性光を吸収して光反応を開始する成分を添加しない場合は、その他のバインダー成分と同様に扱うことができる。
【0045】
各誘電体ペーストの粘度は、バインダー成分を溶解する溶媒を用いて調整する。溶媒としては、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、メチルエチルケトン、アセトン、ジオキサン、シクロペンタノン、テトラヒドロフラン、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ジメチルスルフォキシド、γ−ブチロラクトン、テルピネオールなど、またはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0046】
各誘電体ペーストに用いる無機材料の量は、無機材料と有機成分の和に対して50〜90重量%であるのが好ましい。50重量%未満では、誘電体層の緻密性、表面の平坦性が欠如し、90重量%を越えるとペースト粘度が上昇し、塗布時の厚みムラが大きくなる。
【0047】
各誘電体ペーストの粘度は、3000〜8万cps(センチ・ポイズ)、より好ましくは4000〜6万cpsであり、この範囲であれば、電極層上に誘電体層を形成する際、焼成収縮応力に起因する誘電体層の亀裂を抑制する効果があり好ましい。3000cps未満では、塗布ムラができやすく、8万cpsを超えると、電極層付近に焼成収縮力が集中し易く、亀裂が発生しやすくなる。
【0048】
さらに各誘電体ペースト中に可塑剤を含んでもよく、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ポリエチレングリコール、グリセリンなどが用いられる。
【0049】
本発明において誘電体層は、少なくともA、B2層からなるものであればよく、例えば、誘電体層を構成するガラス成分が共通であっても、例えば、1つの層はフィラー成分を含み、他の層はフィラーを含まないが、生成した誘電体層Aの光学濃度が0.5以上の黒色層であり、誘電体層Bが40%以上の全光線反射率を有する白色層であることの条件を満たすものであればよい。各誘電体ペーストを構成する成分が量的あるいは質的に異なってもよい。
【0050】
各誘電体ペーストを基板上に塗布後、焼成するが、誘電体ペーストを塗布後、隔壁用ペーストを用いて隔壁パターンを形成し、場合により全誘電体層と隔壁パターンを同時に焼成することによって、剥がれや倒れのない均一な隔壁層を形成することができる。
【0051】
本発明において隔壁パターンは、サンドブラスト法、スクリーン印刷法、金型転写法、フォトリソグラフィー法(感光性ペースト法)等、種々の方法を選択して適用されるが、高アスペクト比かつ高精細なパターン形成が可能という点から、本発明では感光性ペースト法が好ましく適用される。感光性ペースト法は、主としてガラス粉末からなる無機成分と感光性を持つ有機成分からなる感光性ペーストを誘電体層または誘電体ペースト塗布膜が形成されたガラス基板上に塗布し、フォトマスクを介して露光し、現像して隔壁パターンを形成し、その後焼成して隔壁を得る方法である。
【0052】
感光性ペースト法によって形成した隔壁パターンは、厚み方向に光硬化の不均一による歪み応力が生じやすいため、焼成の際に剥がれが生じやすい。隔壁の剥がれが生じると剥がれた箇所で色の混色が起こり、また剥がれた隔壁がパネル上に残り画素をつぶしてしまいプラズマディスプレイ製造の歩留まりが低下する。これを抑制するために、隔壁パターンを未焼成の誘電体層上で形成し、該隔壁パターンと全誘電体層を同時に焼成するが、剥がれが抑制され、歩留まりが向上する点で好ましい。
【0053】
隔壁の高さは70〜160μmであり、焼成収縮を考慮すると隔壁パターン形成のために塗布される感光性ペースト塗布膜の厚さは100〜220μmあることが必要となる。このような厚さの感光性ペースト塗布膜に高精細なパターンを露光し、高アスペクト比のパターンを解像度高く形成するためには、露光用の活性光線を塗布膜の最下部まで出来るだけ直進的に透過させることが必須である。このため、感光性ペーストに配合されるガラス成分および感光性有機成分が共に光透過性の高いものを選び、これらを均一に混合することが重要である。さらに、感光性ペーストのような感光性有機成分中にガラス粉末が分散しているような混合物系では、これらの成分のそれぞれの平均屈折率が近似していることが光透過度を高めるために最も重要になる。
【0054】
一般的に、有機成分の屈折率は1.45〜1.7であるが、ガラス成分の屈折率はより高くなるので、両者の屈折率を整合させるためには、ガラス成分の平均屈折率を好ましくは1.5〜1.7にコントロールし、有機成分の平均屈折率との差を±0.05程度になるようにすることが最も好ましい。この点から、隔壁形成に用いられる感光性ペーストのガラス成分は、平均屈折率が1.5〜1.7であると共に、ガラス転移点450〜550℃、軟化点500〜600℃であることが好ましい。また熱特性は誘電体層の最上層膜と同時に焼成されることがあるので同等または近似していることが好ましい。
【0055】
上記のような条件を満足する感光性ペースト用ガラス成分として下記のような成分と配合量を有するものが用いられる。すなわち、酸化物換算表記で、
酸化リチウム 2〜10重量%
酸化珪素 8〜40重量%
酸化ホウ素 20〜50重量%
酸化バリウム 2〜15重量%
酸化アルミニウム 8〜30重量%
の組成を有するものであるが、これに限定されるものではない。
【0056】
隔壁形成用感光性ペーストのガラス成分中にも、誘電体層に配合されたと同様のフィラー成分を加えることが可能であり、それにより、隔壁パターンの焼成時の収縮率が小さくなり、パターン形成が容易になり、焼成時の形状保持性が向上する。
【0057】
なお本発明で使用される誘電体、隔壁用のガラス粉末の作製法としては、例えば原料であるビスマス、リチウム、珪素、アルミニウム、ホウ素、バリウムなどの化合物を所定の配合組成となるように混合し、900〜1200℃で溶融後、急冷し、ガラスフリットにしてから粉砕して、1〜5μmの微細な粉末にする方法が挙げられる。原料には高純度の炭酸塩、酸化物、水酸化物などが使用できる。また、ガラス粉末の種類や組成によっては99.99%以上の超高純度なアルコキシドや有機金属の原料を使用し、ゾル・ゲル法で均質に作製した粉末を使用すると高電気抵抗で緻密な気孔の少ない、高純度な誘電体層、隔壁が得られるので好ましい。
【0058】
上記において使用されるガラス粉末の粒子径は、作製しようとする誘電体層の厚み、隔壁の線幅や高さを考慮して選ばれるが、粉末は、50体積%粒子径(平均粒子径、D50)が2.0〜6.0μm、10体積%粒子径(D10)が0.6〜1.7μm、90体積%粒子径(D90)が7〜20μm、トップサイズが45μm以下で、比表面積が1.5〜3.0m2/gあることが好ましい。さらにD50が3.0〜5.5μm、D10が1.0〜1.5μm、D90が8.0〜15μm、トップサイズが35μm以下、比表面積1.0〜2.0m2/gを有していることがより好ましい。
【0059】
隔壁形成用感光性ペースト中のガラス粉末量は、65〜85重量%であることが好ましい。65重量%より少ないと、焼成時の収縮率が大きくなり、隔壁の断線、剥がれの原因となるため好ましくない。またパターンの太り、現像時の残膜の発生が起り易い。85重量%より多いと、感光性成分が少なすぎてパターン形成性が悪くなる。
【0060】
隔壁用感光性ペーストの感光性有機成分として、露光により可溶化するタイプおよび不溶化するタイプのいずれの成分をも使用することが可能であるが、本発明では、材料の多様性、種々の特性の付与の可能性、形成されたパターンの物性、焼成時の脱バインダー性の向上などの観点でバリエーションの多い光不溶化タイプ、すなわち露光部分が光硬化するタイプを用いることが好ましい。
【0061】
感光性有機成分は、通常、オリゴマもしくはポリマ成分、感光性モノマ成分および光重合開始剤を基本的要素とするものであるが、これらの他に、必要に応じて溶媒、増感剤、安定剤、可塑剤、紫外線吸光剤、重合禁止剤などを加えることができる。感光性ペーストには、無機材料の分散安定性を改善する分散剤、塗布性を改良するためのレベリング剤などを加えてもよい。
【0062】
感光性ペースト中に含まれる有機成分の屈折率を制御するため、感光性モノマの屈折率に注意を払うことが必要である。屈折率1.55〜1.8の感光性モノマを用いることによって、有機成分の屈折率を高めることができる。屈折率の高い感光性モノマとしては、ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環や硫黄原子を含有する多官能アクリレートもしくは多官能メタクリレートモノマが好ましい。
【0063】
感光性ペーストを構成するオリゴマもしくはポリマとしては、前記した誘電体ペーストに適用された有機バインダーから選んで用いることも可能であるが、パターン形成性や現像特性を考慮して、側鎖にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有する感光性でアルカリ水溶液可溶の成分を用いるのが好ましい。
【0064】
光重合開始剤は、ラジカル種を発生するものから選んで用いられる。高精細で高アスペクト比の隔壁パターンを形成する必要性から増感剤の使用が重要な条件となる。1分子直接開裂型の光重合開始剤と三重項増感剤との組み合わせが好ましいが、これらに限定されるものではない。
【0065】
感光性ペーストの粘度は、有機成分を溶解する有機溶媒の量で調整される。セロソルブ類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルフォキシド、γ−ブチロラクトンなどが単独または混合して用いられる。
【0066】
感光性ペーストは、誘電体層の最上層で焼成済みまたは未焼成の膜の上にスクリーン印刷法、バーコーター法、ロールコーター法、スリットダイコーター法、ブレードコーター法などの既知の技術を用いて塗布される。
【0067】
感光性ペーストを塗布した後、露光装置を用いて露光を行う。露光は通常のフォトリソグラフィ技術で行われるように、フォトマスクを介して行われる。この際にフォトマスクを感光性ペーストの塗布膜表面に密着する方法あるいは一定の間隔をあけて行うプロキシミティー露光法のいずれを用いてもよい。露光に使用される活性光線は、紫外線が最も好ましく、その光源として、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプなどが使用される。超高圧水銀灯を光源とした平行光線を用いプロキシミティー露光機を用いるのが一般的である。露光条件は感光性ペーストの塗布厚みによって異なるが、3〜50mW/cm2 の出力の超高圧水銀灯を用いて10秒〜20分間露光を行う。
【0068】
露光後、露光部分と未露光部分の現像液に対する溶解度差を利用して、現像を行うが、この場合、浸漬法、スプレー法、ブラシ法などが用いられる。現像液には、感光性ペースト中の有機成分、特にオリゴマもしくはポリマが溶解可能な溶液を用いる。アルカリ水溶液現像が可能なことがプロセス上好ましい。感光性ペーストのオリゴマもしくはポリマに、カルボキシル基を側鎖に有するものを用いることにより、アルカリ水溶液現像が可能になる。アルカリ水溶液としては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウムの水溶液などが使用できるが、有機アルカリ水溶液を用いた方が焼成時にアルカリ成分を除去し易いので好ましい。有機アルカリとしては、一般的なアミン化合物を用いることができる。具体的には、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどが挙げられる。現像時の温度は、20〜40℃で行うことが工程管理上好ましい。
【0069】
感光性ペーストの塗布膜から露光・現像の工程を経て形成された隔壁パターンは、焼成炉で焼成されて、有機成分を熱分解して除去し、同時にガラス微粒子成分を溶融させて無機質の隔壁を形成する。焼成雰囲気や温度は、ペーストや基板の特性によって異なるが、通常は空気中で焼成される。焼成炉としては、バッチ式の焼成炉やベルト式の連続型焼成炉を用いことができる。
【0070】
バッチ式の焼成を行うには通常、隔壁パターンが形成されたガラス基板を室温から500℃程度まで数時間掛けてほぼ等速で昇温した後、焼成温度として設定された550〜600℃に30〜40分間で上昇させて、15〜30分間保持して焼成を行う。焼成温度は用いるガラス基板のガラス転移点より低くなければならないので自ずから上限が存在する。焼成温度が高すぎたり、焼成時間が長すぎたりすると隔壁の形状にダレなどの欠陥が発生する。また、有機成分に含まれる感光性モノマ、感光性オリゴマもしくはポリマ、種々の添加剤の熱分解特性とガラス粉末成分の熱特性が不釣り合いになると、隔壁が褐色に着色したり、隔壁が基板から剥がれたりする欠陥が発生する。
【0071】
形成された隔壁の側面および隔壁間の底部に蛍光体層を形成することによりプラズマディスプレイ用部材を得ることができる。
【0072】
蛍光体層は、例えば、赤、緑、青いずれか1色に発光する蛍光体粉末と、バインダー樹脂、溶媒を主成分とする3色の蛍光体ペーストを基板上の隔壁間にストライプ状にそれぞれ塗布した後、焼成することにより形成することができる。なお蛍光体ペーストの塗布方法は、特に限定されないが、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソグラフィ法で行うことができ、吐出孔を有する口金から吐出し塗布することも可能である。
【0073】
本発明のプラズマディスプレイ用部材を、例えば、別途作成された前面ガラス基板と封着した後、放電ガスを封入し配線の実装を行うことで輝度の高く、クロストークなどの欠陥のないプラズマディスプレイを得ることができる。
【0074】
【実施例】
以下に本発明を実施例を用いて具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の濃度は断りのない場合は重量%である。
【0075】
実施例1〜6、比較例1、2
1.電極層の形成
平均粒径3μmの銀粉末を含む感光性銀ペーストを用いて、ピッチ230μm、線幅200μmのストライプ状電極(銀含有量95%)パターンを形成した125mm角のガラス基板(旭硝子社製PD−200)を空気中で590℃、30分間焼成することで、厚み5μmの電極層を形成した。
【0076】
2.誘電体層形成
誘電体層形成用の実質的にアルカリ金属成分を含有しない酸化ビスマス10〜70%含有ガラスとして、誘電体ペーストaには次のような組成と特性を有するものを使用した。
【0077】
ガラスの組成:
酸化ビスマス44%、酸化珪素13%、酸化硼素19%、酸化アルミニウム1%、酸化亜鉛10%、酸化鉄4%、酸化コバルト3%、酸化チタン2%、酸化ジルコニウム2%、酸化クロム2%。
【0078】
ガラスの特性:
平均粒径3.4μm、ガラス転移点476℃、軟化点515℃、熱膨張係数α50〜40075×10-7/K。
【0079】
また、誘電体ペーストbには次のような組成と特性を有するものを使用した。
ガラスの組成:
酸化ビスマス38%、酸化珪素7%、酸化硼素19%、酸化バリウム12%、酸化アルミニウム3%、酸化亜鉛21%。
【0080】
ガラスの特性:
平均粒径3.4μm、ガラス転移点476℃、軟化点525℃、熱膨張係数α50〜40077×10-7/K。
【0081】
また、誘電体ペーストbに用いたフィラーは石原産業(株)製ルチル型チタニア(R550)で平均粒径は0.24μmである。
【0082】
誘電体ペーストa、b共にエチルセルロース6%テルピネオール溶液に上記ガラス粉末とフィラー成分を分散・混合した後、三本ローラで混練して作成した。ガラス粉末、フィラーおよび有機成分の割合は60%、6%および34%であった。これを上記の電極層を形成したガラス基板の上に誘電体層Aをスクリーン印刷法で塗布し、乾燥後、同様の方法で誘電体層Bを形成し、所定温度で30分間焼成することにより厚さ20μmの誘電体層を形成した。
【0083】
表1は、誘電体層Bの厚みを10μmに固定し、誘電体層Aの厚みを変えた場合に得られた誘電体層Aの光学濃度(OD値)、誘電体層Bの全光線反射率を示す(実施例1〜3)。
【0084】
【表1】

Figure 0004013340
【0085】
また、実施例1〜3と同一の手法により、以下内容の誘電体層A、Bを形成した(実施例4〜6)。
【0086】
誘電体層Aの厚みを10μmに固定し、誘電体層Bの厚みを変えた場合に得られた誘電体層Aの光学濃度(OD値)、誘電体層Bの全光線反射率を表2に示す。
【0087】
【表2】
Figure 0004013340
【0088】
さらに誘電体層AおよびBの厚みを調整して表3に示す誘電体層AのOD値、誘電体層Bの全光線反射率を有する誘電体層を形成した(比較例1、2)。
【0089】
【表3】
Figure 0004013340
【0090】
3.隔壁形成
実施例1〜6および比較例1、2で得られた誘電体層A、誘電体層Bからなる多層構造の誘電体層上に次のようにして隔壁を形成した。
【0091】
感光性ポリマ(X−4007)の34%γ−ブチロラクトン溶液32g、感光性モノマ(MGP400)10.5g、光重合開始剤(IC−369)3.4g、増感剤(DETX−S)3.4g、紫外線吸光剤(スダンIV)0.04g、下記の組成と特性を有するガラス成分49gの割合で混合・予備混練した後、三本ロールにかけて感光性ペーストを作製する。
【0092】
ガラスの組成:
酸化リチウム9%、酸化珪素20%、酸化硼素31%、酸化バリウム4%、酸化アルミニウム24%、酸化亜鉛2%、酸化マグネシウム6%、酸化カルシウム4%。
【0093】
ガラスの特性:
平均粒径2.6μm、ガラス転移点480℃、軟化点520℃、熱膨張係数79×10-7/K。
【0094】
感光性ペーストを乾燥厚み180μmになるようにスクリーン印刷を複数回繰り返して塗布した。塗布膜上にフォトマスク(ストライプ状パターン、ピッチ150μm、線幅20μm)を置いて、12mW/cm2の出力の超高圧水銀灯の露光機で露光し、0.6J/cm2の露光量を与えた。
【0095】
その後、35℃に保持したモノエタノールアミンの0.2%水溶液を120秒間シャワーすることにより現像し、さらに水洗した。これにより形状の優れた隔壁パターンが形成され、未露光部のペースト塗布膜が除去された部分には誘電体層の表面が露出した。隔壁パターンは空気中570℃で15分間焼成され、電子顕微鏡で観察して隔壁の高さは130μmであり、線幅(半値幅)は33μmであった。
【0096】
4.蛍光体形成およびパネル作製
前記3で得られた誘電体層上に隔壁を形成した基板に、ノズル塗布法で蛍光体ペーストを塗布し、焼成し蛍光体層を形成してプラズマディスプレイ用の背面ガラス基板を作製した。別途作製された前面ガラス基板と前記背面基板を封着し、放電セルにXe−He混合ガスを封入し、配線を実装して作製されたプラズマディスプレイを得た。
【0097】
5.評価
パネル放電時の評価を目視により行い、その結果を表4に示す。
【0098】
【表4】
Figure 0004013340
【0099】
表4より、本発明の実施例により得られたプラズマディスプレイパネルは、ハレーションの発生が無く非常に高い輝度が得られることが分かる。
【0100】
略記号の説明
X−4007:
40%メタクリル酸、30%メチルメタクリレート、30%スチレンからなる共重合体のカルボキシル基に対して0.4当量のグリシジルメタクリレートを付加反応させた重量平均分子量43,000、酸価95の側鎖にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有するポリマ。
【0101】
MGP400:下記の化学式で示される化合物
【化1】
Figure 0004013340
【0102】
IC−369:Irgacure-369(チバ・ガイギー社製品)
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1
DETX−S:2,4−ジエチルチオキサントン
スダンIV:紫外線吸収剤(東京化成工業(株)製)
【0103】
【発明の効果】
本発明のプラズマディスプレイ用部材は、基板上に少なくとも電極層、誘電体層A、誘電体層B、隔壁および蛍光体層を順次形成した部材であって、該誘電体層Aが光学濃度(OD値)0.5以上の黒色層、該誘電体層Bが全光線反射率40%以上の白色層であるため、ハレーションの発生を防ぎ、高輝度の表示が可能な高品位のプラズマディスプレイ用部材を得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a member for plasma display, in particular, appearance quality, whiteness is excellent, and halation does not occur. Especially when used in a plasma display panel (also called plasma display), extremely high front luminance and display quality can be obtained. The present invention relates to a plasma display member having a dielectric layer formed thereon.
[0002]
[Prior art]
In recent years, plasma displays have attracted attention as large displays. A plasma display can display at a higher speed than a liquid crystal panel and can be easily increased in size, and thus has penetrated into fields such as OA equipment and public information display devices. Progress in the field of high-definition television is also highly expected. Along with such expansion of applications, a color plasma display having a large number of display cells has attracted attention.
[0003]
The plasma display is configured by bonding a front substrate and a rear substrate. In the front substrate, a transparent electrode made of ITO or tin oxide is formed on the back surface of the glass substrate. A plurality of transparent electrodes are formed in a strip shape. A pulse AC voltage of 10 kHz to several tens of kHz is usually applied between the adjacent transparent electrodes to obtain a display discharge. The sheet resistance of the transparent electrode is several tens of ohms / cm.2Therefore, the electrode resistance is about several tens of kΩ, and the applied voltage pulse does not rise sufficiently and driving becomes difficult. Therefore, a resistance value is lowered by forming a normal metal bus electrode on the transparent electrode. These electrodes are covered with a transparent dielectric layer (insulating layer). For the transparent dielectric layer, low-melting glass is used. A MgO layer is formed thereon as a protective layer by electron beam evaporation. The dielectric layer formed on the front substrate has a role as a capacitor for accumulating electric charges for discharge.
[0004]
On the other hand, on the back substrate, a data electrode for writing display data is manufactured, covered with a dielectric layer (insulating layer), a partition is formed on the electrode, and red, green, and blue are provided between the partitions. After applying the phosphor paste that emits light, the phosphor layer is formed by drying and baking.
[0005]
The front substrate and the rear substrate are aligned and sealed so that they can be driven by matrix, then exhausted, mixed gas such as He-Xe, Ne-Xe, etc. is encapsulated, and the driving circuit is mounted to form a plasma display. Make it.
[0006]
When a pulsed alternating voltage is applied between adjacent transparent electrodes, a gas discharge occurs and plasma is formed. The ultraviolet rays generated here excite the phosphor to emit visible light, and display light emission is obtained through the front substrate.
[0007]
When producing a plasma display in this way, the influence of alkali metal ions in the dielectric layer, specifically by the ion exchange reaction with metal ions such as silver used in the electrodes and tin contained in the glass substrate. There has been a problem that discoloration of the dielectric layer reduces display quality. On the other hand, the dielectric layer is preferably capable of increasing the luminance by reflecting light emitted from the phosphor. The function of the dielectric layer interposed between the electrode and the phosphor layer, It is important to balance so that the barrier ribs and the phosphor layer can be formed without problems.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a plasma display member that prevents halation from occurring and has high display quality.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention is a member in which at least an electrode layer, a dielectric layer A, a dielectric layer B, a partition wall and a phosphor layer are sequentially formed on a substrate, and the dielectric layer A has an optical density (OD value). It can be achieved by a member for a plasma display, wherein the black layer is 0.5 or more and the dielectric layer B is a white layer having a total light reflectance of 40% or more.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The substrate used for the plasma display member of the present invention is soda glass or high strain point glass (for example, PD-200 manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.).
[0011]
As a material for the electrode layer formed on these substrates, a material containing 80% by weight or more, preferably 95% by weight or more of silver is preferably used from the viewpoint of resistance value and adhesion to the substrate. Moreover, the electrode layer excellent in adhesiveness with a board | substrate can be obtained by containing 1 to 5 weight% of glass frit components in an electrode layer.
[0012]
In the present invention, the thickness of the electrode layer is preferably 2 to 10 μm. When the electrode layer thickness is within the above range, sufficient conduction can be obtained, and defects such as panel defects do not occur. On the other hand, if the above range is exceeded, cracks are likely to occur in the dielectric layer described later, which is not preferable.
[0013]
In the present invention, the method for forming the electrode layer is not particularly limited, and a known technique, for example, a so-called screen printing method in which an ordinary conductive paste is printed using a screen plate having a desired pattern, or ordinary photosensitivity. A so-called photolithography method in which a conductive paste is used, and after the photosensitive conductive paste is applied onto a substrate, pattern exposure is performed through a photomask having a desired pattern, and development can be applied.
[0014]
In the present invention, a dielectric layer A, which is a black layer made of an inorganic material, and a dielectric layer B, which is a white layer, are formed on a substrate on which an electrode layer is formed. When the dielectric layer is only a white layer, it is difficult to prevent light from penetrating into the substrate during discharge, and light is repeatedly reflected inside the substrate and emitted to the display surface side, so the phenomenon that the image is blurred white (halation) is likely to occur. . In order to prevent light from entering the substrate, it is effective to make the dielectric layer a black layer. However, when only the black layer is used, the front luminance is lowered during discharge. Therefore, in the present invention, the dielectric layer is a white layer (dielectric layer B) having a total light reflectance of 40% or more on a black layer (dielectric layer A) having an optical density (OD value) of 0.5 or more. By providing this, the light emitted to the substrate side is reflected, and the front luminance can be increased.
[0015]
If the optical density (OD value) of the dielectric layer A is less than 0.5, a sufficient antihalation effect cannot be obtained.
[0016]
The dielectric layer B plays a role of increasing the luminance of the display light by efficiently reflecting the light emitted from the phosphor layer formed thereon to the front. For this reason, it is necessary to increase the reflectance by whitening, and in the present invention, the brightness of the plasma display can be increased and bright display can be achieved by maintaining the total light reflectance at 40% or more. . If the total light reflectance is less than 40%, sufficient luminance cannot be obtained.
[0017]
In the present invention, the reflectance of the dielectric layer is measured using a self-recording spectrophotometer UV-3101PC type (manufactured by Shimadzu Corporation). The total light reflectance is obtained by measuring the total reflection of light incident at an incident angle of 8 degrees. At this time, a barium sulfate plate was used as a 100% reflector (sub-white plate).
[0018]
The optical density (OD value) of the dielectric layer can be calculated as OD = −logTt, where Tt is the total light reflectance, but it can be easily measured with a Macbeth densitometer (manufactured by Macbeth).
[0019]
By forming the dielectric layer on the electrode layer, peeling and falling are less likely to occur when the partition is formed. In particular, when the barrier ribs are formed by a photosensitive paste method, internal stress due to the difference in photocuring between the upper and lower barrier ribs is likely to occur, and defects such as peeling are likely to occur when the barrier ribs are fired. Forming a dielectric layer under the partition wall layer is effective in improving the yield because such a defect can be prevented.
[0020]
The thickness of the dielectric layer, that is, the total thickness of the dielectric layer A and the dielectric layer B is preferably 1.1 to 5.0 times the electrode thickness, which is a range in which unevenness due to the electrode layer thickness is eliminated as much as possible. Specifically, it is preferably 3 to 30 μm, more preferably 4 to 25 μm. When the dielectric layer is thick, the binder removal property is lowered during firing, so that cracks are likely to occur, and the substrate is warped due to a large stress applied to the substrate. On the other hand, if it is too thin, there is flatness and it is difficult to form a uniform and dense dielectric layer.
[0021]
Glass is mainly used as the inorganic material constituting each dielectric layer. However, since dielectric layer A is formed in contact with the electrode, it cannot be used that contains an active component in contact with silver used as the electrode material. . When the glass of the dielectric layer A contains an alkali metal, there arises a problem that the dielectric layer is colored by causing an ion exchange reaction with silver ions derived from the electrode. In order to avoid this problem, it is preferable to use glass that does not substantially contain an alkali metal. “Substantially not contained” means that it is 0.5% by weight or less, more preferably 0.1% by weight or less even if it is contained.
[0022]
In the present invention, since the dielectric layer is formed by baking on a soda glass substrate or a high strain point glass substrate, it is essential that the glass substrate can be baked in a temperature range of 550 to 600 ° C. that does not cause thermal deformation of the glass substrate. . Accordingly, the inorganic material constituting each dielectric layer is preferably composed mainly of glass having a glass transition point of 400 to 550 ° C. and a softening point of 400 to 600 ° C. When the glass transition point and the softening point are lower than 400 ° C., the glass melts during the subsequent process, and the uniformity and characteristics of the thickness of the dielectric layer deteriorate. Further, when the glass transition point is higher than 550 ° C. or the softening point is higher than 600 ° C., firing on the glass substrate becomes insufficient, and the dielectric layer is likely to be peeled off or missing.
[0023]
Further, the glass component has a glass transition point and a softening point in the above ranges, and a thermal expansion coefficient α in the range of 50 to 400 ° C.50~400Value of 70-85 × 10-7/ K, more preferably 72-80 × 10-7/ K is preferable because it matches the thermal expansion coefficient of the substrate glass and reduces the stress applied to the glass substrate during firing. 85 × 10-7If it exceeds / K, a stress that warps the substrate on the surface on which the dielectric layer is formed is applied.-7If it is less than / K, stress is applied such that the substrate is warped on the surface side without the dielectric layer. For this reason, if heating and cooling of the substrate are repeated, the substrate may break. Further, when sealing with the front substrate, the two substrates may not be parallel and cannot be sealed due to warpage of the substrates.
[0024]
In the present invention, the dielectric layer A is preferably substantially free of alkali metal as described above, and is preferably composed mainly of glass having the above-mentioned thermal characteristics. Examples thereof include lead glass and bismuth glass, but are not particularly limited.
[0025]
In the case of the present invention, using bismuth-based glass, particularly glass containing 10 to 70% by weight of bismuth oxide has advantages such as paste stability. If the added amount of bismuth oxide exceeds 70% by weight, the heat-resistant temperature of the glass becomes too low and baking on the glass substrate becomes difficult.
[0026]
Further, the dielectric layer A needs to be a black layer having an optical density of 0.5 or more, and for this purpose, it is preferable to include a black pigment.
[0027]
Although it does not specifically limit with the black pigment as used in the field of this invention, At least 1 type in Cr, Co, Fe, Mn, Ni, RuMetal oxideIs preferably used.
[0028]
In the present invention, the inorganic material forming the dielectric layer A contains 50 to 98% by weight of glass having a glass transition point of 400 to 550 ° C. and a softening point of 400 to 600 ° C. and 2 to 50% by weight of a black pigment. Is preferred.
[0029]
As a specific example of the composition of the glass used to form the dielectric layer A, in oxide conversion notation,
Bismuth oxide 10-70% by weight
3-30% by weight of silicon oxide
Boron oxide 10-30% by weight
Zinc oxide 10-40% by weight
2-6% by weight of iron oxide
Cobalt oxide 2-6% by weight
However, it is not limited to this.
[0030]
In the glass composition, bismuth oxide is blended in the range of 10 to 70% by weight. If it is less than 10% by weight, it is less effective for controlling the baking temperature and the softening point. If it exceeds 70% by weight, the heat-resistant temperature of the glass becomes too low and baking onto the glass substrate becomes difficult.
[0031]
Silicon oxide can be blended in the range of 3 to 30% by weight, but if it is less than 3% by weight, the denseness, strength and stability of the glass layer are reduced, and there is a mismatch between the glass substrate and the thermal expansion coefficient. Deviate from the value of. When it exceeds 30% by weight, the glass transition point and the softening point are increased, and the heat resistant temperature is increased. For this reason, it becomes difficult to be baked densely on a glass substrate at 600 ° C. or lower, air bubbles remain, and electrical insulation properties are lowered.
[0032]
By blending boron oxide in the range of 10 to 30% by weight, electrical, mechanical and thermal characteristics such as electrical insulation, strength, thermal expansion coefficient, and denseness of the insulating layer can be improved.
[0033]
Zinc oxide is preferably added in the range of 10 to 40% by weight. If it is less than 10% by weight, there is no effect of improving the density, and if it exceeds 40% by weight, the baking temperature becomes too low to control, and the insulation resistance becomes low, which is not preferable.
[0034]
It is preferable that each of the black pigments such as iron oxide and cobalt oxide is added in a range of 2 to 6% by weight in order to impart black color. If it is less than 2% by weight, it is difficult to obtain a black color having an optical density (OD value) of 0.5 or more. If it exceeds 6% by weight, the characteristics of the dielectric layer may be impaired.
[0035]
In addition to iron oxide and cobalt oxide, chromium oxide, manganese oxide, nickel oxide, ruthenium oxide and the like can be preferably used as the black pigment in the above composition.
[0036]
Moreover, as glass which is a main component of the dielectric layer B, like the dielectric layer A, normal lead borosilicate glass or bismuth glass can be used, and is not particularly limited.
[0037]
As a typical composition of the bismuth-based glass that is preferably used as the dielectric layer B in the present invention, an oxide conversion notation,
Bismuth oxide 10-70% by weight
3-30% by weight of silicon oxide
Boron oxide 10-30% by weight
Zinc oxide 10-40% by weight
Zirconium oxide 1-10% by weight
However, it is not limited to this.
[0038]
In the present invention, the dielectric layer B contains the above-described composition components, contains 50 to 90% by weight of glass having a glass transition point of 450 to 550 ° C. and a softening point of 500 to 600 ° C. and 10 to 50% by weight of filler. It is preferable to do. Examples of the filler include high melting point glass and ceramics having a softening point of 600 ° C. or higher, and at least one selected from the group consisting of titania (titanium oxide), alumina, silica, barium titanate, and zirconia, which are white fillers. It is preferable to use it.
[0039]
In the present invention, the average particle size of the filler is preferably 0.15 to 5.00 μm, more preferably 0.15 to 4.00 μm. When the average particle diameter of the filler is less than 0.15 μm, the whiteness is lowered and it is difficult to obtain a desired reflectance. On the other hand, if it exceeds 5.00 μm, the smoothness and denseness of the dielectric layer are lowered, which is not preferable.
[0040]
By adding such a filler, the shrinkage rate during firing is reduced, and the internal stress of the formed dielectric layer B is reduced, so that the partition wall formed on the dielectric layer B is cracked or peeled off, etc. Generation of defects can be suppressed, and it can contribute to reducing the warpage of the glass substrate. In the present invention, by selecting and adding a white filler, the formed dielectric layer B exhibits a white color, which reflects the display light well, thereby improving the brightness of the panel and improving the purity of the display color. Also effective.
[0041]
In the present invention, the dielectric layer is formed by, for example, applying and drying a dielectric paste a composed of an inorganic material and an organic component to form a paste layer of the dielectric layer A, and then using the dielectric paste b by the same method. It can be formed by forming a paste layer of the body layer B and firing them.
[0042]
In the dielectric paste A and dielectric paste b for forming the dielectric layer A and dielectric layer B, an organic component is used as a binder for dispersing and blending the above-described glass and black pigment, glass or an inorganic material composed of glass and filler. Is used.
[0043]
As the organic component, polyvinyl alcohol, polyvinyl butyral, methacrylic acid ester polymer or copolymer, acrylic acid ester polymer or copolymer, cellulosic resin, and the like can be used. Cellulosic resins are preferred in that they have good binder removal properties during firing.
[0044]
In the present invention, the dielectric layer has a multilayer structure of at least two layers (in the case of two layers, the B layer and the A layer from the top), and the dielectric paste coating film and the photosensitive paste forming the uppermost layer This method is also applied to a method of manufacturing a plasma display substrate by simultaneously baking the barrier rib pattern formed in step 1. In such a case, the organic component of the dielectric paste is the same as that used for forming the barrier rib pattern. It is considered preferable to apply these organic components from the viewpoints of affinity and debinding in simultaneous firing. Therefore, the dielectric paste may have photosensitivity, and its function can be used effectively, but when a component that absorbs active light such as a photopolymerization initiator and initiates a photoreaction is not added. It can be handled in the same manner as other binder components.
[0045]
The viscosity of each dielectric paste is adjusted using a solvent that dissolves the binder component. As the solvent, methyl cellosolve, methyl cellosolve acetate, ethyl cellosolve, ethyl cellosolve acetate, butyl cellosolve, butyl cellosolve acetate, methyl ethyl ketone, acetone, dioxane, cyclopentanone, tetrahydrofuran, ethyl alcohol, isopropyl alcohol, dimethyl sulfoxide, γ-butyrolactone, Examples include, but are not limited to, terpineol or a mixture thereof.
[0046]
The amount of the inorganic material used for each dielectric paste is preferably 50 to 90% by weight with respect to the sum of the inorganic material and the organic component. If it is less than 50% by weight, the dielectric layer lacks the denseness and surface flatness, and if it exceeds 90% by weight, the paste viscosity increases and the thickness unevenness during application increases.
[0047]
The viscosity of each dielectric paste is 3000 to 80,000 cps (centipoise), more preferably 4000 to 60,000 cps. If the viscosity is within this range, the shrinkage during firing is formed when the dielectric layer is formed on the electrode layer. This is preferable because it has the effect of suppressing cracks in the dielectric layer caused by stress. If it is less than 3000 cps, uneven coating tends to occur, and if it exceeds 80,000 cps, the firing shrinkage force tends to concentrate near the electrode layer, and cracks are likely to occur.
[0048]
Further, each dielectric paste may contain a plasticizer, and dibutyl phthalate, dioctyl phthalate, polyethylene glycol, glycerin and the like are used.
[0049]
In the present invention, the dielectric layer only needs to be composed of at least A and B2 layers. For example, even if the glass component constituting the dielectric layer is common, for example, one layer includes a filler component, and the other This layer does not contain a filler, but the generated dielectric layer A is a black layer having an optical density of 0.5 or more, and the dielectric layer B is a white layer having a total light reflectance of 40% or more. It only needs to satisfy the conditions. The components constituting each dielectric paste may be quantitatively or qualitatively different.
[0050]
Each dielectric paste is applied to the substrate and then fired, but after applying the dielectric paste, a barrier rib pattern is formed using the barrier rib paste, and in some cases, all the dielectric layers and the barrier rib pattern are simultaneously fired, A uniform partition wall layer that does not peel off or collapse can be formed.
[0051]
In the present invention, the barrier rib pattern is applied by selecting various methods such as a sand blast method, a screen printing method, a mold transfer method, and a photolithography method (photosensitive paste method). In the present invention, the photosensitive paste method is preferably applied because it can be formed. In the photosensitive paste method, a photosensitive paste mainly composed of an inorganic component composed of glass powder and an organic component having photosensitivity is applied on a glass substrate on which a dielectric layer or a dielectric paste coating film is formed, and is passed through a photomask. Exposure and development to form a barrier rib pattern, followed by baking to obtain barrier ribs.
[0052]
Since the partition pattern formed by the photosensitive paste method is likely to be subjected to distortion stress due to non-uniformity of photocuring in the thickness direction, peeling is likely to occur during firing. When separation of the barrier ribs occurs, color mixture occurs at the part where the barrier ribs are peeled off, and the peeled barrier ribs remain on the panel to crush pixels, thereby reducing the yield of plasma display manufacturing. In order to suppress this, the barrier rib pattern is formed on the unfired dielectric layer, and the barrier rib pattern and the entire dielectric layer are fired at the same time, which is preferable in that peeling is suppressed and the yield is improved.
[0053]
The height of the barrier ribs is 70 to 160 μm, and the thickness of the photosensitive paste coating film applied for the barrier rib pattern formation needs to be 100 to 220 μm in consideration of firing shrinkage. In order to expose a high-definition pattern on the photosensitive paste coating film having such a thickness and to form a high aspect ratio pattern with high resolution, the actinic light for exposure is as straight as possible to the bottom of the coating film. It is essential to make it permeate. For this reason, it is important that both the glass component and the photosensitive organic component blended in the photosensitive paste are selected so as to have high light transmittance, and these are uniformly mixed. Furthermore, in a mixture system in which glass powder is dispersed in a photosensitive organic component such as a photosensitive paste, the average refractive index of each of these components is approximate to increase the light transmittance. Most important.
[0054]
In general, the refractive index of the organic component is 1.45 to 1.7, but the refractive index of the glass component is higher, so in order to match the refractive index of both, the average refractive index of the glass component is It is most preferable to control to 1.5 to 1.7 so that the difference from the average refractive index of the organic component is about ± 0.05. From this point, the glass component of the photosensitive paste used for the barrier rib formation has an average refractive index of 1.5 to 1.7, a glass transition point of 450 to 550 ° C, and a softening point of 500 to 600 ° C. preferable. Further, since the thermal characteristics may be fired at the same time as the uppermost film of the dielectric layer, it is preferable that the thermal characteristics be the same or approximate.
[0055]
As the glass component for photosensitive paste satisfying the above conditions, those having the following components and blending amounts are used. That is, in oxide equivalent notation,
Lithium oxide 2-10% by weight
Silicon oxide 8-40% by weight
Boron oxide 20-50% by weight
2-15% by weight of barium oxide
Aluminum oxide 8-30% by weight
However, the present invention is not limited to this.
[0056]
In the glass component of the barrier rib-forming photosensitive paste, it is possible to add a filler component similar to that blended in the dielectric layer, thereby reducing the shrinkage ratio during firing of the barrier rib pattern, and the pattern formation. This facilitates the shape retention during firing.
[0057]
The dielectric material used in the present invention and the glass powder for barrier ribs are prepared by mixing compounds such as bismuth, lithium, silicon, aluminum, boron, and barium as raw materials so as to have a predetermined composition. , After melting at 900 to 1200 ° C., rapidly cooling to glass frit and then pulverizing to make a fine powder of 1 to 5 μm. High purity carbonates, oxides, hydroxides and the like can be used as raw materials. Depending on the type and composition of the glass powder, high-resistance and dense pores can be obtained by using powders that are made of ultra-pure alkoxide and organometallic materials with a purity of 99.99% or more, and that are homogeneously produced by the sol-gel method. This is preferable because a high-purity dielectric layer and barrier ribs can be obtained.
[0058]
The particle size of the glass powder used in the above is selected in consideration of the thickness of the dielectric layer to be produced and the line width and height of the partition walls. The powder has a particle size of 50% by volume (average particle size, D50) is 2.0 to 6.0 μm, 10 volume% particle diameter (D10) is 0.6 to 1.7 μm, 90 volume% particle diameter (D90) is 7 to 20 μm, the top size is 45 μm or less, and the specific surface area 1.5-3.0m2/ G is preferred. Furthermore, D50 is 3.0 to 5.5 μm, D10 is 1.0 to 1.5 μm, D90 is 8.0 to 15 μm, the top size is 35 μm or less, and the specific surface area is 1.0 to 2.0 m.2/ G is more preferable.
[0059]
The amount of the glass powder in the barrier rib forming photosensitive paste is preferably 65 to 85% by weight. If it is less than 65% by weight, the shrinkage rate during firing becomes large, which causes disconnection and peeling of the partition walls, which is not preferable. Also, pattern thickening and residual film formation during development are likely to occur. When it is more than 85% by weight, the photosensitive component is too small and the pattern forming property is deteriorated.
[0060]
As the photosensitive organic component of the barrier rib photosensitive paste, it is possible to use any of the types that are solubilized by exposure and the types that are insolubilized by exposure. It is preferable to use a photo-insolubilizing type with many variations, that is, a type in which an exposed portion is photo-cured, from the viewpoints of the possibility of application, the physical properties of the formed pattern, and the improvement of the binder removal property during firing.
[0061]
The photosensitive organic component usually comprises an oligomer or polymer component, a photosensitive monomer component, and a photopolymerization initiator as basic elements, but in addition to these, a solvent, a sensitizer, and a stabilizer as necessary. Further, a plasticizer, an ultraviolet light absorber, a polymerization inhibitor and the like can be added. You may add the dispersing agent which improves the dispersion stability of an inorganic material, the leveling agent for improving applicability | paintability, etc. to the photosensitive paste.
[0062]
In order to control the refractive index of the organic component contained in the photosensitive paste, it is necessary to pay attention to the refractive index of the photosensitive monomer. By using a photosensitive monomer having a refractive index of 1.55 to 1.8, the refractive index of the organic component can be increased. The photosensitive monomer having a high refractive index is preferably an aromatic ring such as a benzene ring or a naphthalene ring, or a polyfunctional acrylate or polyfunctional methacrylate monomer containing a sulfur atom.
[0063]
The oligomer or polymer constituting the photosensitive paste can be selected from the organic binders applied to the dielectric paste described above. However, in consideration of pattern formability and development characteristics, the side chain has a carboxyl group. It is preferable to use a photosensitive and aqueous alkali-soluble component having an ethylenically unsaturated group.
[0064]
The photopolymerization initiator is selected from those that generate radical species. The use of a sensitizer is an important condition because it is necessary to form a partition pattern having a high definition and a high aspect ratio. A combination of a single molecule direct cleavage type photopolymerization initiator and a triplet sensitizer is preferred, but is not limited thereto.
[0065]
The viscosity of the photosensitive paste is adjusted by the amount of the organic solvent that dissolves the organic component. Cellosolves, acetone, methyl ethyl ketone, cyclohexanone, alcohols, tetrahydrofuran, dioxane, dimethyl sulfoxide, γ-butyrolactone and the like are used alone or in combination.
[0066]
The photosensitive paste is formed by using a known technique such as a screen printing method, a bar coater method, a roll coater method, a slit die coater method, or a blade coater method on a fired or unfired film on the uppermost layer of the dielectric layer. Applied.
[0067]
After applying the photosensitive paste, exposure is performed using an exposure apparatus. The exposure is performed through a photomask, as is done with normal photolithography techniques. At this time, either a method of closely attaching the photomask to the surface of the photosensitive paste coating film or a proximity exposure method performed at a predetermined interval may be used. The actinic ray used for the exposure is most preferably ultraviolet light, and as its light source, for example, a low-pressure mercury lamp, a high-pressure mercury lamp, an ultra-high pressure mercury lamp, a halogen lamp or the like is used. It is common to use a proximity exposure machine that uses parallel light from an ultra-high pressure mercury lamp as a light source. The exposure conditions vary depending on the coating thickness of the photosensitive paste, but 3-50 mW / cm2The exposure is performed for 10 seconds to 20 minutes using an ultra-high pressure mercury lamp of
[0068]
After the exposure, development is performed using the difference in solubility between the exposed portion and the unexposed portion in the developer. In this case, an immersion method, a spray method, a brush method, or the like is used. As the developer, a solution in which organic components in the photosensitive paste, in particular oligomers or polymers, can be dissolved is used. It is preferable in the process that aqueous alkali development is possible. By using a photosensitive paste oligomer or polymer having a carboxyl group in the side chain, alkaline aqueous solution development is possible. As the aqueous alkaline solution, an aqueous solution of sodium hydroxide, sodium carbonate, calcium hydroxide, or the like can be used. However, it is preferable to use an organic alkaline aqueous solution because an alkaline component can be easily removed during firing. A common amine compound can be used as the organic alkali. Specific examples include tetramethylammonium hydroxide, trimethylbenzylammonium hydroxide, monoethanolamine, and diethanolamine. The temperature during development is preferably 20 to 40 ° C. for process control.
[0069]
The barrier rib pattern formed from the coating film of the photosensitive paste through the process of exposure and development is baked in a baking furnace to thermally decompose and remove the organic component, and at the same time, the glass fine particle component is melted to form the inorganic barrier rib. Form. The firing atmosphere and temperature vary depending on the characteristics of the paste and the substrate, but are usually fired in air. As the firing furnace, a batch-type firing furnace or a belt-type continuous firing furnace can be used.
[0070]
In order to perform batch-type baking, the glass substrate on which the barrier rib pattern is formed is usually heated from room temperature to about 500 ° C. over several hours at a substantially constant speed, and then heated to 550 to 600 ° C. set as the baking temperature. Raise in -40 minutes, hold for 15-30 minutes and fire. Since the firing temperature must be lower than the glass transition point of the glass substrate used, there is an upper limit naturally. If the firing temperature is too high or the firing time is too long, defects such as sagging occur in the shape of the partition walls. In addition, if the thermal decomposition characteristics of the photosensitive monomer, photosensitive oligomer or polymer, and various additives contained in the organic component and the thermal characteristics of the glass powder component are disproportionate, the partition wall is colored brown or the partition wall is separated from the substrate. Defects that peel off occur.
[0071]
A member for a plasma display can be obtained by forming a phosphor layer on the side surfaces of the formed barrier ribs and on the bottom between the barrier ribs.
[0072]
The phosphor layer is, for example, a phosphor powder that emits light in any one color of red, green, and blue, and a phosphor paste of three colors mainly composed of a binder resin and a solvent, in stripes between the partition walls on the substrate. It can be formed by baking after coating. The method for applying the phosphor paste is not particularly limited, and can be performed by a screen printing method, a sand blast method, or a photolithography method, and can be applied by discharging from a die having discharge holes.
[0073]
The plasma display member of the present invention is sealed with, for example, a separately prepared front glass substrate, and then a plasma display with high brightness and no defects such as crosstalk is obtained by sealing the discharge gas and mounting the wiring. Obtainable.
[0074]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. However, the present invention is not limited to these. In addition, the density | concentration in an Example is weight%, when there is no notice.
[0075]
Examples 1 to 6, Comparative Examples 1 and 2
1. Formation of electrode layer
A 125 mm square glass substrate (PD-200 manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.) on which a striped electrode (silver content 95%) pattern having a pitch of 230 μm and a line width of 200 μm was formed using a photosensitive silver paste containing silver powder having an average particle diameter of 3 μm. ) In air at 590 ° C. for 30 minutes to form an electrode layer having a thickness of 5 μm.
[0076]
2. Dielectric layer formation
As the glass containing 10 to 70% bismuth oxide substantially free of alkali metal component for forming the dielectric layer, the dielectric paste a having the following composition and characteristics was used.
[0077]
Glass composition:
Bismuth oxide 44%, silicon oxide 13%, boron oxide 19%, aluminum oxide 1%, zinc oxide 10%, iron oxide 4%, cobalt oxide 3%, titanium oxide 2%, zirconium oxide 2%, chromium oxide 2%.
[0078]
Glass characteristics:
Average particle size 3.4 μm, glass transition point 476 ° C., softening point 515 ° C., thermal expansion coefficient α50-40075 × 10-7/ K.
[0079]
The dielectric paste b having the following composition and characteristics was used.
Glass composition:
Bismuth oxide 38%, silicon oxide 7%, boron oxide 19%, barium oxide 12%, aluminum oxide 3%, zinc oxide 21%.
[0080]
Glass characteristics:
Average particle size 3.4 μm, glass transition point 476 ° C., softening point 525 ° C., thermal expansion coefficient α50-40077 × 10-7/ K.
[0081]
Moreover, the filler used for the dielectric paste b is Ishihara Sangyo Co., Ltd. rutile type titania (R550), and an average particle diameter is 0.24 micrometer.
[0082]
Both the dielectric pastes a and b were prepared by dispersing and mixing the glass powder and filler component in an ethylcellulose 6% terpineol solution and then kneading the mixture with a three-roller. The proportions of glass powder, filler and organic component were 60%, 6% and 34%. By applying the dielectric layer A to the glass substrate on which the above electrode layer is formed by screen printing, drying, forming the dielectric layer B by the same method, and firing at a predetermined temperature for 30 minutes. A dielectric layer having a thickness of 20 μm was formed.
[0083]
Table 1 shows the optical density (OD value) of the dielectric layer A obtained when the thickness of the dielectric layer B is fixed to 10 μm and the thickness of the dielectric layer A is changed, and the total light reflection of the dielectric layer B. The rate is shown (Examples 1-3).
[0084]
[Table 1]
Figure 0004013340
[0085]
In addition, dielectric layers A and B having the following contents were formed by the same method as in Examples 1 to 3 (Examples 4 to 6).
[0086]
Table 2 shows the optical density (OD value) of the dielectric layer A and the total light reflectance of the dielectric layer B obtained when the thickness of the dielectric layer A is fixed to 10 μm and the thickness of the dielectric layer B is changed. Shown in
[0087]
[Table 2]
Figure 0004013340
[0088]
Furthermore, the dielectric layers A and B were adjusted to form dielectric layers having the OD value of the dielectric layer A and the total light reflectance of the dielectric layer B shown in Table 3 (Comparative Examples 1 and 2).
[0089]
[Table 3]
Figure 0004013340
[0090]
3. Partition formation
A partition wall was formed on the dielectric layer having a multilayer structure including the dielectric layers A and B obtained in Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2 as follows.
[0091]
32 g of 34% γ-butyrolactone solution of photosensitive polymer (X-4007), 10.5 g of photosensitive monomer (MGP400), 3.4 g of photopolymerization initiator (IC-369), sensitizer (DETX-S) 3. 4 g, UV light absorber (Sudan IV) 0.04 g, and glass component 49 g having the following composition and characteristics are mixed and pre-kneaded, and then a three-roll roll to produce a photosensitive paste.
[0092]
Glass composition:
9% lithium oxide, 20% silicon oxide, 31% boron oxide, 4% barium oxide, 24% aluminum oxide, 2% zinc oxide, 6% magnesium oxide and 4% calcium oxide.
[0093]
Glass characteristics:
Average particle size 2.6 μm, glass transition point 480 ° C., softening point 520 ° C., thermal expansion coefficient 79 × 10-7/ K.
[0094]
The photosensitive paste was applied by repeating screen printing a plurality of times so as to have a dry thickness of 180 μm. A photomask (stripe pattern, pitch 150 μm, line width 20 μm) is placed on the coating film, and 12 mW / cm.2Exposure with an ultra high pressure mercury lamp exposure machine with a power of 0.6 J / cm2The exposure amount was given.
[0095]
Thereafter, a 0.2% aqueous solution of monoethanolamine kept at 35 ° C. was developed by showering for 120 seconds, and further washed with water. As a result, a partition wall pattern having an excellent shape was formed, and the surface of the dielectric layer was exposed in the portion where the paste coating film in the unexposed portion was removed. The partition wall pattern was baked in air at 570 ° C. for 15 minutes, and observed with an electron microscope, the partition wall height was 130 μm, and the line width (half width) was 33 μm.
[0096]
4). Phosphor formation and panel fabrication
A phosphor paste was applied by a nozzle coating method to the substrate on which the partition walls were formed on the dielectric layer obtained in 3 above, and baked to form a phosphor layer, thereby producing a back glass substrate for plasma display. A separately manufactured front glass substrate and the rear substrate were sealed, a Xe-He mixed gas was sealed in a discharge cell, and a wiring was mounted to obtain a plasma display.
[0097]
5. Evaluation
The panel discharge was evaluated visually, and the results are shown in Table 4.
[0098]
[Table 4]
Figure 0004013340
[0099]
From Table 4, it can be seen that the plasma display panel obtained according to the example of the present invention is free from halation and can obtain very high luminance.
[0100]
Explanation of abbreviations
X-4007:
A side chain having a weight average molecular weight of 43,000 and an acid value of 95 is obtained by addition reaction of 0.4 equivalent of glycidyl methacrylate to a carboxyl group of a copolymer composed of 40% methacrylic acid, 30% methyl methacrylate and 30% styrene. A polymer having a carboxyl group and an ethylenically unsaturated group.
[0101]
MGP400: Compound represented by the following chemical formula
[Chemical 1]
Figure 0004013340
[0102]
IC-369: Irgacure-369 (Ciba-Geigy product)
2-Benzyl-2-dimethylamino-1- (4-morpholinophenyl) butanone-1
DETX-S: 2,4-diethylthioxanthone
Sudan IV: UV absorber (manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.)
[0103]
【The invention's effect】
The member for plasma display of the present invention is a member in which at least an electrode layer, a dielectric layer A, a dielectric layer B, a partition wall and a phosphor layer are sequentially formed on a substrate, and the dielectric layer A has an optical density (OD). Value) 0.5 or more black layer, and since the dielectric layer B is a white layer having a total light reflectance of 40% or more, a high-quality plasma display member capable of preventing halation and displaying high brightness. Can be obtained.

Claims (8)

基板上に少なくとも電極層、誘電体層A、誘電体層B、隔壁および蛍光体層を順次形成した部材であって、該誘電体層Aが光学濃度(OD値)0.5以上の黒色層、該誘電体層Bが全光線反射率40%以上の白色層であることを特徴とするプラズマディスプレイ用部材。A member in which at least an electrode layer, a dielectric layer A, a dielectric layer B, a partition wall and a phosphor layer are sequentially formed on a substrate, and the dielectric layer A has a black layer having an optical density (OD value) of 0.5 or more. The member for a plasma display, wherein the dielectric layer B is a white layer having a total light reflectance of 40% or more. 誘電体層Aおよび誘電体層Bが共に実質的にアルカリ金属を含まないものである請求項1記載のプラズマディスプレイ用部材。The member for a plasma display according to claim 1, wherein both the dielectric layer A and the dielectric layer B are substantially free of alkali metal. 誘電体層Aおよび誘電体層Bが、共にガラス転移点400〜550℃、軟化点400〜600℃のガラスを主成分とするものである請求項2記載のプラズマディスプレイ用部材。The member for a plasma display according to claim 2, wherein the dielectric layer A and the dielectric layer B are mainly composed of glass having a glass transition point of 400 to 550 ° C and a softening point of 400 to 600 ° C. 誘電体層Aが、ガラス転移点400〜550℃、軟化点400〜600℃であるガラスを50〜98重量%、黒色顔料を2〜50重量%含有するものである請求項3記載のプラズマディスプレイ用部材。The plasma display according to claim 3, wherein the dielectric layer A contains 50 to 98% by weight of glass having a glass transition point of 400 to 550 ° C and a softening point of 400 to 600 ° C and 2 to 50% by weight of a black pigment. Materials. 前記黒色顔料が、Cr、Co、Fe、Mn、Ni、Ruのうち、少なくとも1種類の金属の酸化物を含む請求項4記載のプラズマディスプレイ用部材。The member for a plasma display according to claim 4, wherein the black pigment contains an oxide of at least one metal selected from Cr, Co, Fe, Mn, Ni, and Ru. 誘電体層Bが、ガラス転移点450〜550℃、軟化点500〜600℃であるガラスを50〜90重量%、白色フィラーを10〜50重量%含有するものである請求項3〜5のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイ用部材。The dielectric layer B contains 50 to 90% by weight of glass having a glass transition point of 450 to 550 ° C and a softening point of 500 to 600 ° C and 10 to 50% by weight of white filler. The member for plasma display of Claim 1. 白色フィラーが、チタニア、アルミナ、シリカ、チタン酸バリウム、ジルコニアからなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項6記載のプラズマディスプレイ用部材。The member for a plasma display according to claim 6, wherein the white filler is at least one selected from the group consisting of titania, alumina, silica, barium titanate, and zirconia. 白色フィラーの平均粒子径が0.15〜5.00μmである請求項6または7記載のプラズマディスプレイ用部材。The member for a plasma display according to claim 6 or 7, wherein the white filler has an average particle size of 0.15 to 5.00 µm.
JP18383898A 1998-06-30 1998-06-30 Plasma display components Expired - Lifetime JP4013340B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18383898A JP4013340B2 (en) 1998-06-30 1998-06-30 Plasma display components

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18383898A JP4013340B2 (en) 1998-06-30 1998-06-30 Plasma display components

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021314A JP2000021314A (en) 2000-01-21
JP4013340B2 true JP4013340B2 (en) 2007-11-28

Family

ID=16142733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18383898A Expired - Lifetime JP4013340B2 (en) 1998-06-30 1998-06-30 Plasma display components

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4013340B2 (en)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006236609A (en) * 2005-02-22 2006-09-07 Nitto Denko Corp Dielectric layer and manufacturing method of substrate for forming dielectric layer
US7384577B2 (en) * 2005-03-09 2008-06-10 E.I. Du Pont De Nemours And Company Black conductive thick film compositions, black electrodes, and methods of forming thereof
KR20090079009A (en) * 2008-01-16 2009-07-21 삼성에스디아이 주식회사 Plasma display panel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000021314A (en) 2000-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654864B2 (en) Method for manufacturing plasma display panel
KR100852705B1 (en) Composition of electrode paste and plasma display panel using the same
JP4273549B2 (en) Low melting glass fine powder and photosensitive paste
US8383013B2 (en) Photosensitive paste composition for fabricating the plasma display panel electrode, plasma display panel electrode and plasma display panel thereby
JP4013340B2 (en) Plasma display components
JP4411940B2 (en) Inorganic material paste, plasma display member and plasma display
JPH11185601A (en) Manufacture of plasma display
JP4507350B2 (en) Photosensitive paste and display
JPH10188825A (en) Plasma display panel
JPH11329236A (en) Manufacture of substrate for plasma display
JPH11144623A (en) Plasma display substrate and its manufacture
JP2006294501A (en) Member for plasma display
JP4378809B2 (en) Photosensitive paste, display member and display
JP4531168B2 (en) Manufacturing method of plasma display
JP2000063152A (en) Substrate for display and its production
JP2000067744A (en) Manufacture of plasma display
JP2004327456A (en) Base plate for plasma display and its manufacturing method
JPH11176336A (en) Base board for plasma display, plasma display and its manufacture
JP2000173458A (en) Manufacture of substrate for plasma display
JP4540968B2 (en) Plasma display panel manufacturing method and plasma display
JP2000260335A (en) Member for plasma display panel
JP5025907B2 (en) Method for manufacturing plasma display panel
JP2007200878A (en) Method of manufacturing member for plasma display panel
JP4106766B2 (en) Display substrate manufacturing method
JPH11213877A (en) Plasma display substrate, plasma display panel and manufacture thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5