JP4012739B2 - 複合電子部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電素子、水晶振動子、ICチップ等の電子部品素子をセラミックパッケージに収容し、金属製蓋体で気密封止してなる電子部品を含み、この電子部品を実装基板上に搭載し、かつ、金属ケースが金属製蓋体とスポット溶接させて電子部品を覆うように構成した複合電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子部品の一例である水晶発振子101は、図6に示すような構造が既に知られてる。即ち、水晶発振子101は、図6に示すように、主に容器であるセラミックパッケージ102、水晶振動子103及び金属製蓋体105により構成されていた。
【0003】
セラミックパッケージ102は平板状セラミック基板1021、リング状セラミック基板1022及びシールリング1024を積層して、全体として表面が開口したキャビティ部1020が形成されている。このキャビティ部1020の内の底面には、水晶振動子103を固定し、且つ電気的な接続を達成する電極パッド1025が形成されている。
【0004】
シールリング1024は、例えば、シールリング1024が、リング状セラミック基板1022上部に被着形成したメタライズ層1023上にろう付けなどにより固定されてなる。また、このシールリング1024の表面側には、不図示であるがメッキ手法により形成されたメッキ処理(不図示)が施されている。
また、水晶振動子103は両主面に互いに対向する励振電極1030、1030と励振電極1030より水晶振動子103の内面側に引き出される不図示の引出電極を有しており、この引出電極は電極パッド1025に導電性接着剤104を介して電気的且つ機械的に接続されている。
一方、金属製蓋体105は略矩形状平板に形成されたコバールにより形成され、平板の表面と内面の全域と両端面にNiによりメッキ処理が施されて成る。
【0005】
また、このような水晶発振子101を用いて作成した複合型電子部品である温度補償型水晶発振器を図7に示す。
このような温度補償型水晶発振器106は、主に前述の水晶発振子101、実装基板1010、金属ケース108により構成される。
【0006】
実装基板1010は、単板構造又は内部に所定配線導体が形成された多層構造のセラミック基板又はガラスエポキシ樹脂などの基板1011と少なくとも基板1011の表面に形成され、所定回路を構成する配線パターン(不図示、以下同じ)と基板1011の表面に形成され配線パターンに接続され、電子部品101、107が搭載される電極パッド1012と基板1011の内面に形成され、同様に配線パターンに接続された端子電極1013とから構成されている。
【0007】
このような実装基板1010は、公知の多層配線基板、厚膜回路基板、ガラスエポキシ基板の製造方法によって作成される。
【0008】
金属ケース108は、電子部品である水晶発振子101、電子部品107を覆うような形状、例えば、底面側から開口して筐体状となっており、SUS304をプレス成型して形成される。即ち、金属ケース108は、天井面1081、4つの側面1082・・・を有する形状であり、その厚みは80μm程度となっている。また、4つの側面1082・・・の高さ方向の寸法は、接合用電子部品素子の搭載高さに比較して若干短い寸法となっている。即ち4つの側面1082と実装基板1010とは直接接触していない。
【0009】
なお、金属ケース108は、その表面がカーボン(C)などの黒色顔料を有するメッキ槽でNiメッキされ、表面のみが黒色化されている。
【0010】
温度補償型水晶発振器106の製造については、水晶発振子101を実装基板1010上に形成した電極パッド1012に半田や導電性樹脂ペーストなどにより接続し、図7に示すように、金属ケース108を水晶発振子101の金属製蓋体105の上部に金属ケース108で覆い、更に実装基板1010の上部の略全体を覆うように載置し、スポット的にレーザーなどのエネルギービームを照射することにより、高温化し金属ケース108と金属製蓋体105のレーザー照射部を溶融させ接合させていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように金属製蓋体105がシールリング1024上に載置され、溶接・接合されるのだが、その後、実装基板1010に搭載され半田などにより固定され、水晶発振子101の表面の金属製蓋体105上部に金属ケース108が載置され、例えば4箇所といった複数の箇所にてスポット的にエネルギービーム、例えばレーザーなどを照射し、金属ケース108内面及び金属製蓋体105表面を共に溶融させることにより一体化する手法により接合される。
【0012】
しかし、図8に示すように、このようにスポット的にレーザーなどを照射する方法は照射した箇所、即ち、金属ケース108の内面及び水晶発振子101の金属製蓋体105表面を局所的に高温にし溶融させ接合する手法であるが、このように溶融させる際、金属製蓋体105については表面の封止用メッキ層であるNi層のみを溶かすことが必要なのだが、パワーが大き過ぎると金属製蓋体105の内面の対応する位置のNi層についても溶融させてしまい、この溶けた金属成分(異物)がセラミックパッケージのキャビティ内部に飛散し水晶振動子103表面に付着するという問題があった。
【0013】
具体的には、金属ケース108と金属製蓋体105をレーザー照射してスポット溶接することでレーザーのエネルギービームの強弱により金属製蓋体の内面即ちキャビテイ内側のNiメッキ層も溶融しキャベティ内に金属成分が飛散することになる。この溶融して飛散した金属成分が水晶振動子103に付着した場合には電極間ショート等により、発振特性が大きく変動してしまい、その結果、所望特性が得られないという問題があった。即ち、飛散した金属成分による共振特性の劣化や、金属成分が振動電極に付着した場合には金属成分の質量付加効果により共振周波数が変動し、水晶発振子の発振周波数の飛び等により特性不良となつたり、キャビテイ1020内に金属異物を含有した状態のものを基板実装した場合は、基板実装後に上記理由により特性変動し信頼性の面で大きな問題となっていた。
【0014】
本発明は上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、金属成分等の飛散が防止されて信頼性が大きく向上し、安定した発振特性を得ることができる複合電子部品を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明は、キャビティを有するセラミックパッケージ前記キャビティ内に収容される電子部品素子、前記キャビティ開口の周囲に設けられるシールリングと、前記キャビティの開口を塞ぐ金属製蓋体と、前記金属製蓋体の下面で前記シールリングと対応する部分に形成された封止用メッキ層とを備えてなる第1の電子部品と、前記第1の電子部品とともに所定回路を構成する第2の電子部品と、前記第1及び第2の電子部品を搭載する実装基板と、前記第1の電子部品の金属製蓋体にスポット溶接されるとともに、前記第2の電子部品を覆う金属ケースとを有する複合電子部品であって、前記封止用メッキ層は、前記金属ケースと前記金属製蓋体とがスポット溶接される部位に対応する前記金属製蓋体の下面の領域が露出されるように、前記シールリングと対応する部分から延出して前記金属製蓋体の下面を覆っていることを特徴とする複合電子部品と提供する。
また本発明の複合電子部品は、記電子部品素子が、水晶基板と該水晶基板の両主面に形成される励振電極と、を含んで構成される水晶振動子であることを特徴とする。
また本発明の複合電子部品は、前記第1の電子部品とともに発振回路を構成していることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複合電子部品を図面に基づいて詳説する。
【0017】
なお、以下は、複合電子部品の一例として、水晶発振子1(第1の電子部品)とともに発振回路を構成する電子部品(第2の電子部品)とを含む温度補償型水晶発振器で説明する。
【0018】
ここで、電子部品素子とは、圧電基板により作製された圧電振動子や水晶振動子、弾性表面波共振子、その他、コンデンサ、抵抗、ICチップなどの電子部品も含まれる。また、水晶発振子は、前記水晶振動子、弾性表面波共振子、その他の圧電基板により作製された圧電振動子のみを収容した水晶発振子及び圧電発振子や、前記圧電振動子とともにICチップ、コンデンサ、抵抗などの電子部品素子を搭載した発振子も含まれる。
【0019】
温度補償型水晶発振器6は、実装基板10上に水晶発振子1(第1の電子部品)、発振回路を構成する電子部品(第2の電子部品)を搭載するとともに、水晶発振子1、電子部品を覆う金属ケース8から成る。
【0020】
まず、水晶発振子1の構成について説明する。図1は水晶発振子1の中央横断面図、図2(a)は金属製蓋体5の端部拡大断面図、(b)は金属製蓋体5の内面側の平面図、(c)は金属ケースと接合される金属製蓋体5の表面側の平面図である。
【0021】
水晶発振子1は、図1に示すように主にセラミックパッケージ2、水晶振動子3及び金属製蓋体5で主に構成されている。
【0022】
セラミックパッケージ2は、平板状セラミック基板21、リング状セラミック基板22が積層され、更に、リング状セラミック基板22の表面のキャビティ20開口周囲にメタライズ層(不図示)が形成され、そのメタライズ層上にろう材(不図示)等によりシールリング24が取着されている。これにより、セラミックパッケージ2は、表面開口を有するキャビティ20が形成される。また、平板状セラミック基板21上、即ち、キャビティ20内の底面になる部分には、水晶振動子3と機械的に固定及び電気的に接続される電極パッド25が形成されている。
【0023】
また、セラミックパッケージ2の内面には、電極パッド25に導通する端子電極26が形成されている。そして、セラミックパッケージ2の内部にはその厚み方向に電極パッド25と端子電極26とを導通し、メタライズ層と端子電極26とを導通する不図示のビアホール導体が形成されている。
【0024】
このような電極パッド25、端子電極26、メタライズ層は、所定のセラミックグリーンシートにモリブデンやタングステンなどの高融点金属材料から成る導電性ペーストを充填印刷するとともに、シート表面に所定形状に導電性ペーストを印刷することにより形成される。なお、上述の形成方法は、グリーンシートの積層による方法で示したが、これに限定されず、例えば、セラミック粉末によるプレス成形で形成してもよい。
【0025】
また、シールリング24は不図示であるが42アロイやコバール、リン青銅からなる心材と、その表面にAuメッキ層、Niメッキ層が順次形成されている。シールリング24の取り付けとしては、上述のようにリング状セラミック基板22表面にモリブデンやタングステンなどの高融点金属材料からなる導電性ペーストを印刷し、所定雰囲気で焼成することによりメタライズ層(不図示)を形成し、該メタライズ層上にNi、Auメッキ層を形成しAgろう等のろう材(不図示)などを用いて接合されている。
【0026】
水晶振動子3は、所定結晶軸でカットされた短冊状の水晶基板と、水晶基板の両主面に形成される励振電極と、その励振電極から水晶基板の一方の端部に延びる引き出し電極を具備している。
【0027】
金属製蓋体5は、図2(a)の金属製蓋体5の一部横断面図に示すように、例えば、Fe−Ni合金(42アロイ)やFe−Ni−Co合金(コバール)などから成る金属板50と、その金属板50の表面及び内面に封止用メッキ層であるNiメッキ層51が形成されているが、図2(b)に示すように内面の一部については、中央寄りに略矩形状に金属板50が露出する露出部5aが形成され、その中の領域に対応する金属製蓋体5の表面領域は、後述の金属ケース8とスポット溶接されるスポット溶接部52が複数形成されることになる。この露出部5aは図4,図5に示すように複数形成しても良い。
【0028】
また、形状としては、全体として略矩形状でスポット溶接部52から露出部外周5bまでの距離dは金属製蓋体5の板厚の3〜5倍程度が望ましい。
【0029】
ここでNiメッキ層51に変えて金属製蓋体5の内面にクラッド加工したものでもよい。同様にクラッド材の露出部外周5bまでの距離dは金属製蓋体5の3〜5倍程度の距離とする。
【0030】
このような金属製蓋体5は、シールリング24上に搭載されキャビティ20を窒素ガスや真空などで気密的に封止する。具体的には、所定雰囲気中で金属製蓋体5をシールリング24上に載置して、シールリング24の表面の金属と金属製蓋体5の金属の一部とが溶接するように溶接用のローラ電極に所定電流を印加して溶接を行う。
【0031】
また、複合電子部品である温度補償型水晶発振器6は主に前述の水晶発振子1、実装基板10、金属ケース8により構成される。
【0032】
実装基板10は、単板構造、内部に所定配線導体が形成された多層構造のセラミック基板、ガラスエポキシ基板などの基板11からなり、少なくとも基板11の表面に形成され、所定回路を構成する配線パターン12と、基板11の底面や側面に形成され、配線パターン12に接続され、端子電極13とから構成されている。
【0033】
発振回路等を構成する電子部品7(第2の電子部品)は、温度補償型水晶発振器の概略回路構成、即ち、上述した水晶発振子1(第1の電子部品)とともに、温度補償回路部、周波数調整回路部、発振・増幅回路部を構成するのも含まれる。例えば、水晶振動子部にあっては、金属製気密容器や、金属製蓋体を有する気密容器に水晶振動子を収容した水晶発振子が例示でき、温度補償回路部にあっては、コンデンサ、抵抗、サーミスタが例示でき、周波数調整回路部にあっては、コンデンサが例示でき、発振・増幅回路部にあっては、トランジスタ、コンデンサ、抵抗、インダクタンス素子などが例示できる。
【0034】
金属ケース8は、少なくとも電子部品素子1、7を覆うような形状、例えば、底面側から開口して筐体状となっており、SUS304をプレス成型して形成される。即ち、金属ケース8は、天井面81、4つの側面82・・・を有する形状であり、その厚みは80μm程度となっている。また、4つの側面82・・・の高さ方向の寸法は、水晶発振子1の搭載高さに比較して若干短い寸法となっている。即ち4つの側面82と実装基板10とは接触しておらず電気的にオープン状態になっている。この金属ケース8の材質は外来ノイズの影響を受けにくい遮蔽効果の高い金属が望ましい。
【0035】
なお、金属ケース8は、その表面がカーボン(C)などの黒色顔料を有するメッキ槽でNiメッキされ、表面のみが例えば黒色化されている。
【0036】
このような金属ケース8を実装基板10に搭載・接続された水晶発振子1の表面に実装基板10と対応する位置に載置し、水晶発振子1の金属製蓋体5とスポット的にレーザーなどのエネルギービームを照射することにより、高温化し溶融接合させる。
【0037】
このとき、金属ケース8と金属製蓋体5を溶接により接合する箇所は、金属製蓋体5の表面の露出部5aに対応する位置であり、そこにレーザーなどのパワーが強過ぎる場合でも、金属製蓋体5のスポット溶接位置に対応する領域には封止用メッキ層が形成されていない。そのため、スポット溶接位置が高温になった場合でも露出部5aでは封止用メッキ層が形成されてないため溶融が起こらないことになり、金属成分などがキャビティ20内部に飛散することがない。従って、安定した発振特性の温度補償型水晶発振器が達成される。
【0038】
なお、金属製蓋体5aに上述の露出部5aを形成するだけでなく、金属製蓋体5表面のスポット溶接位置に溶接用メッキ層を形成するだけでその他を形成させなくても可能である。これによっても、実装基板10上の電子部品7に飛散することを抑制させることができる。
【0039】
次に、本発明の製造方法について説明する。
まず、セラミックパッケージ2を用意し、その底面上に形成した電極パッド25にAgを含有する導電性樹脂ペースト4を供給し、両主面に励振電極及びそれぞれの主面に励振電極から導出された引き出し電極を形成した水晶振動子3の引き出し電極が電極パッド25と接続するように、導電性樹脂ペースト4に水晶振動子3を載置する。そして、導電性樹脂ペースト4を硬化して、セラミックパッケージ2に水晶振動子3を固定する。その後、所定雰囲気中で、シールリング24上に金属製蓋体5を載置し、両者を金属製蓋体5の外周部にローラ電極を接触させ電流を印加しながら周回して金属製蓋体5の外周に接触させることにより金属製蓋体5の全周に対しシーム溶接を行う。このようにして水晶発振子1が得られる。
【0040】
次に、水晶発振子1と実装基板10を準備し、電極パッド12上に半田または導電性樹脂ペーストを塗布し、表面に電子部品1、7を搭載し、加熱などにより導電性樹脂ペーストを硬化させ、電子部品装置1、7を実装基板10に接続させる。その後、電子部品装置である水晶発振子1の金属製蓋体5上部に金属ケース8を載置し、金属製蓋体5の露出部5aに対応する位置の上部において金属ケース8と金属製蓋体5をスポット的にレーザーなどのエネルギービームを照射することにより、金属ケース8と金属製蓋体5を溶融接合する。
【0041】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、金属ケースとスポット溶接される部位に対応する前記金属製蓋体の内面の領域は、前記金属板の表面が露出する露出部が形成されているために、金属製蓋体の表面のみが溶接され内面が溶接されなくなり、溶接時に金属製蓋体内面は溶融しないようにすることができ、これにより、キャビティ内部に金属成分が飛散するのを抑えることができる。
【0042】
また、スポット溶接時のパワーを強くした場合でも安定して溶接することが可能となる。
【0043】
従って、信頼性が向上し、安定した特性の電子部品装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合電子部品の第1の電子部品の一例として用いる水晶発振子の中央横断面図である。
【図2】(a)は第1の電子部品に用いる水晶発振子の金属製蓋体の一部中央横断面図である。(b)はその金属製蓋体の内面側の平面図である。(c)はその金属製蓋体の上部断面図である。
【図3】本発明の複合電子部品の一例である水晶発振子を搭載した温度補償型水晶発振器の側断面図である。
【図4】本発明の複合電子部品の他の実施の形態に用いる第1の電子部品の金属製蓋体の内面側平面図である。
【図5】本発明の複合電子部品の他の実施の形態に用いる第1の電子部品の金属製蓋体の内面側平面図である。
【図6】従来の第1の電子部品の側断面図である。
【図7】従来の第1の電子部品を搭載した複合電子部品の側断面図である。
【図8】従来の第1の電子部品を搭載した複合電子部品のスポット溶接部の要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1:水晶発振子(第1の電子部品)
2:セラミックパッケージ
3:水晶振動子(電子部品素子)
5:金属製蓋体
51:封止用メッキ層
52:スポット溶接部
5a:露出部
5b:露出部外周
24:シールリング
6:温度補償型水晶発振器(複合電子部品)
7:電子部品(第2の電子部品)
8:金属ケース
10:実装基板
11:基板
12:配線パターン
13:端子電極

Claims (3)

  1. キャビティを有するセラミックパッケージ前記キャビティ内に収容される電子部品素子、前記キャビティ開口の周囲に設けられるシールリングと、前記キャビティの開口を塞ぐ金属製蓋体と、前記金属製蓋体の下面で前記シールリングと対応する部分に形成された封止用メッキ層とを備えてなる第1の電子部品と、
    前記第1の電子部品とともに所定回路を構成する第2の電子部品と、
    前記第1及び第2の電子部品を搭載する実装基板と、
    前記第1の電子部品の金属製蓋体にスポット溶接されるとともに、前記第2の電子部品を覆う金属ケースとを有する複合電子部品であって、
    前記封止用メッキ層は、前記金属ケースと前記金属製蓋体とがスポット溶接される部位に対応する前記金属製蓋体の下面の領域が露出されるように、前記シールリングと対応する部分から延出して前記金属製蓋体の下面を覆っていることを特徴とする複合電子部品。
  2. 前記電子部品素子は、水晶基板と該水晶基板の両主面に形成される励振電極と、を含んで構成される水晶振動子であることを特徴とする求項1に記載の複合電子部品。
  3. 前記第2の電子部品は、前記第1の電子部品とともに発振回路を構成していることを特徴とする請求項2に記載の複合電子部品。
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