JP4012666B2 - コントロール装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃エンジンの起動・停止およびスロットルの開閉を制御するためのコントロール装置に関する。
【従来技術】
従来から、農作業などに使用される、例えば、散布機や刈払機等の小型作業機は、散布すべき被搬送物を搬送する気流を生成するための送風機を駆動したり、刈刃を回転駆動するため、小型空冷2サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジンを動力源として利用している。該内燃エンジンの起動・停止および回転速度の制御の操作は、作業を円滑に行うため、できるだけ簡略化されていることが望ましい。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、エンジンの起動・停止および回転速度の操作が簡略化されたコントロール装置を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、内燃エンジンの起動・停止およびスロットル弁の開閉を制御するためのコントロール装置であって、作業者の操作によって移動する操作部と、前記内燃エンジンを起動または停止させるためのスイッチ部と、前記操作部の動きと連動して、前記スロットル弁の開閉を制御するカムをもつカム装置と、を有し、前記カムは、前記スロットル弁がアイドル位置にある基準位置から開放位置へ第一方向に、また、該開放位置から前記基準位置まで第二方向に往復して前記スロットル弁の開閉を制御し、また、前記スイッチ部34は、前記内燃エンジンを停止させるための停止スイッチと、前記内燃エンジンを起動させるための起動スイッチと、前記停止スイッチと前記起動スイッチとを交互に有効にするための切替スイッチと、前記カムの縁部に向かって延びる、前記停止スイッチ、前記起動スイッチ、および、前記切替スイッチを同時に押すための押し部材と、を有し、前記カムの前記縁部には、前記カムが、前記基準位置から、前記開放位置から遠ざかる前記第二方向に移動するとき前記押し部材を押すように突出した突起が設けられている、ことを特徴とするコントロール装置によって達成することができる。
【0004】
本発明は以下の通り作用する。初め、前記停止スイッチが有効となっており、前記内燃エンジンは停止された状態となっている。その状態において、作業者が前記操作部を動かして、前記カムを前記基準位置から、前記開放位置から遠ざかる前記第二方向に移動させると、前記突起によって前記押し部材が押される。それによって、前記起動スイッチが前記切替スイッチによって有効とされ、同時に、前記起動スイッチも前記押し部材によって押されて、前記エンジンが起動される。引き続き、作業者が前記操作部を反対方向に移動させると、前記カムが前記第一方向に移動され、前記突起が前記押し部材から遠ざかる方向に移動する。また、作業者が前記第一方向へ前記操作部を更に移動させると、前記カムに制御されて、前記エンジンの前記スロットルが大きく開かれる。
【0005】
また、作業者が前記操作部を再び反対方向に操作すると、前記カムによって前記スロットルが閉じられる。作業者が前記第二方向へ前記操作部を更に操作して、前記前記カムが前記基準位置を超えて前記第二方向に移動すると、前記カムの前記突起によって前記押し部材が押される。これによって、前記停止スイッチが前記切替スイッチによって有効とされ、同時に、前記停止スイッチが押されて、前記エンジンが停止される。
本発明によれば、作業者は、前記操作部の一連の移動操作だけで、前記エンジンの起動・停止および前記スロットルの開閉操作を行うことができるので、操作が容易となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明にかかるエンジンのコントロール装置の一実施の形態について説明する。以下、例示として、前記コントロール装置を、内燃エンジンによって駆動される送風機で生成された気流によって、被搬送物としての粒剤を搬送するための搬送装置に使用した場合について説明する。
図1は、本実施形態にかかる搬送装置を示す。
本実施形態にかかる粒剤搬送装置2は、例えば、作業者が既に所有している背負式動力散布機4の送風機6を利用して搬送風を生成して、粒剤Aを搬送するようになっている。図1を参照しつつ、前記粒剤搬送装置2の構成を説明すると、前記粒剤搬送装置2は、肥料や除草剤等の粒剤Aを収容するための漏斗状のホッパ8と、該ホッパ8の下端に位置する漏斗口10の下方に、設置面Bに沿って横方向に略真っ直ぐに延びる搬送用管12と、前記背負式散布機4の内燃エンジン13によって駆動される前記送風機6と、該送風機6の空気噴出口6aと前記搬送用管12の接続すべき端部12aとを連結する曲がり管14と、前記ホッパ8を支持する支持構造体16と、を有する。
【0007】
前記搬送用管12は、その上面に、前記漏斗口10に向かって開放して前記ホッパ8からの前記粒剤Aを受け入れるための開口18を有する。前記漏斗口10には、揺動して開閉するシャッター20が設けられている。該シャッター20および前記内燃エンジン13の気化器61の、ばね60によって全閉方向へ付勢されているスロットル弁61aの開閉制御は、後に詳述するように、本実施形態にかかるコントロール装置24によって行われる。前記搬送用管12の先端部12bには、作業者がグリップ55を握って操作する本実施形態にかかるセパレータ30が設けられており、前記送風機6によって生成された気流によって、前記搬送用管12に沿って搬送された前記粒剤Aは、前記先端部12bに設けられた前記セパレータ30によって、空気と分離され、前記粒剤Aが下端に設けられた吐出口30aから下方に吐出される。
【0008】
図2は、搬送用管の先端部に設けられたコントロール装置の操作部を示す。図3乃至図6は、コントロール装置のカム装置の作動を示す行程図である。また、図7は、エンジンの起動・停止を行うためのスイッチ部の構成を示す。
本実施形態にかかる前記コントロール装置24は、作業者によって操作される操作部32と、前記エンジン13を起動または停止させるためのスイッチ部34と、前記操作部32の動きと連動して、前記スロットルの開閉を制御するカム装置36とを有する。
【0009】
図2に示すように、前記搬送用管12に適宜の長さの可撓性蛇腹管12cを介して接続された前記先端部12bには、本実施の形態にかかる前記コントロール装置24の前記操作部32が設けられている。既に説明したように、前記粒剤搬送装置2によって搬送された粒剤Aは、前記搬送用管12の先端に設けられた前記セパレータ30によって空気と分離され、前記粒剤Aは前記吐出口30aから下方に吐出される。作業者は、前記搬送用管12の前記先端部12bを前記グリップ55を使って手で持って、前記吐出口30aを、搬送された前記粒剤Aを収容すべき容器に向けて、また、前記粒剤Aを散布すべき農作物の根元等に向けて保持する。その際に、作業者は、手元の前記コントロール装置24の前記操作部32を操作して、前記エンジン13の起動・停止および前記スロットル弁61aの開閉、更に、前記シャッター20の開閉の制御を行い、前記粒剤Aの搬送の開始および停止を操作する。
【0010】
前記操作部32は、作業者によって揺動操作される操作レバー38と、該操作レバー38の基端が取付けられた、上下方向に配置された巻き取りドラム部材40とを有する。該巻き取りドラム部材40は、第一回動軸42を中心として回動自在かつ回動位置自己保持自在に設けられている。前記操作部32と前記カム装置36とは、一端が前記巻き取りドラム部材40に連結され、他端が前記カム装置36に連結されたボーデンケーブルのインナーケーブル44によって互いに作動上連結されており、前記操作レバー38の揺動動作、すなわち前記巻き取りドラム部材40の回動運動が、前記ケーブル44を介して前記カム装置36に伝達される。
【0011】
図2には、前記エンジン13の起動・停止、前記スロットル弁61aおよび前記シャッター20の開閉に対応する、前記操作レバー38の四つの操作位置が示されている。前記操作レバー38が、第一操作レバー位置(基準位置)P1にあるときには、前記スロットル弁61aはアイドル位置にあり、また、前記シャッター20は全閉位置Cにある。第二操作レバー位置P2にあるときには、前記スロットル弁61aは高速回転位置または全開位置にあり、また、前記シャッター20は前記全閉位置Cに維持されている。第三操作レバー位置P3にあるときには、前記スロットル弁61aは前記全開位置に維持されており、また、前記シャッター20は全開位置Oにある。更に、前記操作レバー38が第四操作レバー位置P4にあるときには、前記スロットル弁61aは始動操作を容易にせしめるため前記アイドル位置より若干開いたアイドルアップ位置に、また、前記シャッター20は前記全閉位置Cに維持されたまま、前記エンジン13の起動・停止を行うための前記スイッチ部34が作動される。
【0012】
前記操作レバー38は、以下に詳述するように、前記第一回転軸42を中心として、前記第一操作レバー位置P1から前記第三操作レバー位置P3に向かって第一操作レバー回転方向Iに、また、前記第三操作レバー位置P3から前記第一操作レバー位置P1に向かって、更に、前記第一操作レバー位置P1から前記第四操作レバー位置P4に向かって第二操作レバー回転方向IIに揺動運動可能に設けられている。なお、図示しないが、前記ケーブル44を介して伝達される引張ばね52の引張力に抗して、前記操作レバー38を前記第一操作レバー位置P1、第二操作レバー位置P2および第三操作レバー位置P3に係止するため、前記各操作レバー位置に対応して設けられた三つのストッパまたは凹部が、前記セパレータ30のハウジング46に形成されている。
【0013】
図3を参照しつつ、前記コントロール装置24の前記カム装置36の詳細を示す。該カム装置36は、前記ホッパ8の下端の前記漏斗口10の近傍に設けられている。前記カム装置36は、第二回転軸48を中心として回転する板カム50を有する。該板カム50と、前記操作レバー38が取りつけられた前記巻き取りドラム部材40とは、互いに、前記ケーブル44を介して作動上連結されている。より詳細には、前記ケーブル44の一端44aは、前記操作レバー38の基端が取付けられた前記巻き取りドラム部材40の周縁部の上部に連結されており、他端44bは、前記板カム50の周縁部の下部に連結されている。前記板カム50は、図3に示すように、一端52aが前記カム装置36のハウジング45に取付けられ、他端52bが前記板カム50に取りつけられた引張ばね52によって、図3において時計方向、すなわち、前記ケーブル44を引張る方向に付勢されている。
【0014】
前記板カム50は、前記操作レバー38の操作における移動量に伴って、前記ケーブル44を介して回転せしめられ、前記第一操作レバー位置P1に対応する基準位置としての第一カム位置p1、第二操作レバー位置P2に対応する第二カム位置p2、第三操作レバー位置P3に対応する第三カム位置p3、および、前記第四操作レバー位置P4に対応する第四カム位置p4の間で移動する。前記板カム50は、前記操作レバー38の揺動操作に伴って、前記第二回転軸48を中心として、前記第一カム位置p1から前記第三カム位置p3に向かって第一カム回転方向I′に、また、前記第三カム位置p3から前記第一カム位置p1に向かって、また、前記第一カム位置p1から前記第四カム位置p4に向かって、第二カム回転方向II′に回転される。なお、前記ケーブル44の前記一端44aは、前記巻き取りドラム部材40の前記周縁部の上部に連結されており、前記他端44bは、前記板カム50の前記周縁部の下部に連結され、前記巻き取りドラム部材40と前記板カム50とでは、回転方向が互いに逆となって連動される。
【0015】
該板カム50の前記周縁部には、前記スロットル弁61aの開閉を制御するための第一カム面50aと、該第一カム面50aとは前記第二回転軸48の軸線方向に偏位して設けられた、前記シャッター20の開閉を制御するための第二カム面50bと、該第二カム面50bと軸線方向に偏位して設けられた、前記スイッチ部34を作動させるための突起50cとが設けられている。これらは同期して一体的に回転運動する。前記第一カム面50aと前記第二カム面50bとは、前記エンジン13が所定回転数以上で駆動されている間のみ、または、前記スロットル弁61aが全開している間のみ、前記シャッター20を開く関係に形成されている。すなわち、前記スロットル弁61aが全開しており、前記送風機6によって生成される風量が最大である間のみ、前記シャッター20が開くようになっている。前記突起50cについては、後に詳述する。
【0016】
更に、前記板カム50には、該板カム50と同軸状に設けられ、かつ、一体的に回転して、前記ケーブル44を巻き取るための円周面50dを有する。前記操作レバー38を前記第一操作レバー位置P1から前記第三操作レバー位置P3に向かって移動させる、すなわち、前記板カム50に向かって移動させることによって前記板カム50が前記第一回転方向I′に回転するとき、前記ボーデンケーブル44の余剰長さ部分は、前記円周面50dによって巻き取られる。
図3を見て分かるように、前記カム装置36は、更に、前記第一カム面50aと前記第二カム面50bのそれぞれと係合して揺動する第一揺動部材54と第二揺動部材56とを有する。前記第一揺動部材54は、略L字形に形成されており、L字形の角部に第一枢軸58が設けられており、該第一枢軸58から両側に延びる二本のアーム部分のうち一方54aが前記第一カム面50aと摺接しており、これによって、前記第一揺動部材54が前記第一枢軸58を中心として揺動運動する。また、他方54bのアーム部分の先端は、前記エンジン13の前記スロットル弁61aに第一連動ロッド51を介して連結されており、前記第一揺動部材54の揺動によって前記スロットル弁61aが開閉される。詳細は図示しないが、前記背負式動力散布機4には、もともと第一連動ロッド51を介して前記スロットル弁61aを開閉する操作レバー63が設けられており、前記第一連動ロッド51を前記操作レバー63から取外して、前記第一揺動部材54の前記他方54bのアーム部分に連結する。
【0017】
また、前記第二揺動部材56は、全体として上向きに僅かに曲がった棒状をなしており、その中心が第二枢軸62(前記第一枢軸58)で枢着されている。該第二枢軸62を中心として両側に延びる二本のアーム部分のうち、一方56aが前記第二カム面50bと摺接しており、これによって、前記第二揺動部材56が前記第二枢軸62を中心として揺動運動するようになっている。また、他方56bのアーム部分の先端が、前記シャッター20に第二連動ロッド64及びシャッターアーム20aを介して連結されており、前記第二揺動部材56の揺動によって、前記シャッター20が開閉される。
なお、前記第二揺動部材56は、ばね53によって、前記シャッター20を閉じる方向へ付勢されている。
【0018】
図3を見て分かるように、前記カム装置36の前記板カム50に隣接して、前記エンジン13の起動・停止を行うための前記スイッチ部34が設けられている。該スイッチ部34は、前記背負式動力散布機4の前記エンジン13に、電線34aを介して接続されている。図7を参照しつつ、前記スイッチ部34の構成の詳細について説明する。該スイッチ部34は、前記エンジン13を停止させるための停止スイッチ66と、前記エンジン13を起動させるための起動スイッチ68と、押す度に前記停止スイッチ66と前記起動スイッチ68とを交互に有効にするための切替スイッチ70と、前記停止スイッチ66、前記起動スイッチ68、および、前記切替スイッチ70を同時に押すためのプレート状の押し部材72と、を有する。前記停止スイッチ66、前記起動スイッチ68、および、前記切替スイッチ70は、前記押し部材72に沿って一列に配置されている。前記押し部材72は、先端縁部72aは前記カムの前記周縁部に向かって横方向に延びており、基端縁部72bは前記ハウジング45内に枢着され、ストッパー73によって、下方への揺動を規制されている。
【0019】
また、前記板カム50に設けられた前記突起50cは、前記押し部材72の前記先端縁部72aに向かって延びており、前記押し部材72と対向した押し面をもつ爪状に形成されている。前記突起50cは、前記操作レバー38が、前記第一操作レバー位置P1から、前記第二操作レバー回転方向IIに移動されるのに伴って、前記板カム50が、前記前記第一カム位置p1から前記第四カム位置p4に前記第二カム回転方向II′に移動することによって、前記押し部材72の前記先端縁部72aを押すように、前記板カム50の前記周縁部に形成されており、前記第一カム面50aおよび前記第二カム面50bは、その間、前記スロットル弁61aが前記アイドルアップ位置に、また、前記シャッター20が前記全閉位置Cに維持されるように形成されている。
【0020】
以下に、図2乃至図6を参照しつつ、本実施形態にかかるコントロール装置の作動を説明する。
初期状態において、前記停止スイッチ66が有効となっており、前記エンジン13は停止している。前記操作レバー38は、初期位置として、図2に示す前記第一操作レバー位置P1にある。更に、前記板カム50は、図3に示す位置にあり、前記スロットル弁61aは前記アイドル位置にあり、また、前記シャッター20は全閉位置Cにある。
まず、作業者は、前記引張ばね52のばね力の抗して、前記操作レバー38を前記第一操作レバー位置P1から前記第四操作レバー位置P4に向かって移動する。これによって、前記操作レバー38の前記基端が取りつけられている前記巻き取りドラム部材40が、前記第二操作レバー回転方向IIに回転する。それによって、前記ケーブル44が引張られ、前記板カム50が前記第二カム回転方向II′に回転し、前記突起50cの前記押し面が前記押し部材72に向かって移動して、図4に示すように、前記押し部材72が押し上げられ、前記切替スイッチ70によって前記起動スイッチ68が有効とされると同時に、前記停止スイッチ66も押されて無効とされることによって、前記エンジン13が図示しないセルモータやリコイルスタータ等により起動される。この間、前記スロットル弁61aは前記アイドルアップ位置にあり、前記エンジン13は、始動に適した前記アイドルアップ状態となっている。一方、前記シャッター20は全閉位置Cにある。
【0021】
前記エンジン13の回転が安定した時点で、引き続き、作業者が、前記操作レバー38を前記第四操作レバー位置P4から前記第一操作レバー位置P1に戻すと、前記板カム50は、前記引張ばね52によって、図4に示す状態から図3に示す状態に戻される。この状態では、前記板カム50によって、前記スロットル弁61aは若干閉じられて前記アイドル位置に、また、前記シャッター20は前記全閉位置Cに保持されたままである。なお、前記突起50cは前記押し部材72から遠ざかる方向、すなわち、前記第一カム回転方向I′に回転する。
【0022】
更に、作業者が、前記操作レバー38を前記第一操作レバー位置P1から前記第二操作レバー位置P2に移動させると、前記板カム50は、前記引張ばね52によって、図3に示す位置から図5に示す位置に、前記第一カム回転方向I′に回転する。これによって、前記板カム50の前記第一カム面50aによって前記第一揺動部材54が揺動されて、前記スロットル弁61aが前記全開位置に移動される。一方、前記第二揺動部材56は、前記第二カム面50bによって揺動されることなく、前記シャッター20は、前記閉鎖位置Cに維持されたままである。なお、前記突起50cは前記押し部材72から遠ざかる方向、すなわち、前記第一カム回転方向I′に回転する。この状態で、前記送風機6は前記エンジン13によって駆動されて、最大量の気流が前記搬送用管12の中を流れるが、前記シャッター20は閉じていることから、前記粒剤Aは前記搬送用管12に供給されていない。
【0023】
更に、作業者が、前記操作レバー38を前記第二操作レバー位置P2から前記第三操作レバー位置P3に移動させると、前記板カム50は、前記引張ばね52によって、図5に示す位置から図6に示す位置に、前記第一カム回転方向I′に更に回転する。この状態においては、前記板カム50の前記第一カム面50aによって、前記第一揺動部材54が揺動されたままで、前記スロットル弁61aが全開のままとされる。また、前記第二揺動部材56は、前記第二カム面50bの摺接位置の変化によって揺動されて、前記シャッター20が前記第二連動ロッド64を介して全開O状態とされる。なお、前記突起50cは前記押し部材72から遠ざかる方向、すなわち、前記第一カム回転方向I′に更に移動する。この状態では、前記ホッパ8内の前記粒剤Aは、前記漏斗口10を介して前記搬送用管12内に供給される。該粒剤Aは、前記送風機6によって生成された最大量の気流に搬送されて、前記搬送用管12内に残されることなく下流側に移動し、前記セパレータ30によって空気と分離されて、前記粒剤Aが前記吐出口30aから下方に吐出される。
【0024】
前記粒剤Aの搬送作業または散布作業が終了したら、作業者は、前記操作レバー38を反対方向に移動させる。すなわち、前記操作レバー38を前記第三操作レバー位置P3から前記第一操作レバー位置P1に第二操作レバー回転方向IIに移動させると、前記板カム50が前記第二カム回転方向II′に回転して、前記図6および図5を参照しつつ説明した上記工程を逆の順に経て、図3に示す状態に戻る。すなわち、まず、前記スロットル弁61aが前記全開位置に維持されたままで、前記シャッター20は前記全閉位置Cに移動される。前記シャッター20が前記全閉位置Cに移動された後、前記スロットル弁61aは前記アイドル位置に移動される。
作業者が、更に、前記操作レバー38を前記第一操作レバー位置P1から前記第四操作レバー位置P4に向かって移動せしめると、前記板カム50が、図3に示す状態から、図4に示すように前記第二カム回転方向II′に回転し、前記突起50cの前記押し面が前記押し部材72に向かって移動して、前記押し部材72を押す。それによって、前記切替スイッチ70によって前記停止スイッチ66の電気回路が有効とされると同時に、前記停止スイッチ66も押され、前記エンジン13が停止される。なお、前記スロットル弁61aは前記アイドルアップ位置に、また、前記シャッター20は前記全閉位置Cに維持される。
【0025】
引き続き、作業者が、前記操作レバー38から手を放すと、前記操作レバー38は、前記引張ばね52によって、前記第四操作レバー位置P4から前記第一操作レバー位置P1に戻され、前記操作レバー38は前記凹部によって、前記第一操作レバー位置P1に保持される。
前記実施形態によれば、前記第一カム面50aと前記第二カム面50bとは、前記エンジン13が所定回転数以上で駆動されている間のみ、または、前記スロットルが全開している間のみ、前記シャッター20が開く関係に形成されている。すなわち、前記スロットル弁61aが全開しており、前記送風機6によって生成される風量が最大である間のみ、前記シャッター20が開くようになっているので、前記粒剤Aが気流によって確実に搬送されるようになっており、前記搬送用管12内に前記粒剤Aが堆積するのが防止される。また、前記エンジン13の回転数を低下させたときの、前記シャッター20の閉じ忘れを防止することができる。これを、作業者による、前記操作レバー38の一連の回転操作だけで行うことができるので、操作が簡略化される。
【0026】
また、本実施形態によれば、前記操作レバー38と前記カム装置36とが、可撓性を有する前記ケーブル44によって連結されているので、前記ホッパ8の前記漏斗口10の近傍に設けられた前記カム装置36と、前記搬送用管12の先端部12bに設けられた前記操作レバー38と、を、前記搬送用管12の柔軟性を損なわずに互いに連結することができる。
更に、本実施形態によれば、前記板カム50が前記操作レバー38と前記ケーブル44によって連結され、また、前記第一揺動部材54が前記スロットル弁61aに前記第一連動ロッド51を介して連結され、また、前記シャッター20に前記第二連動ロッド64を介して連結されているので、これらの開閉を遠隔操作することができる。
更に、前記板カム50が前記第二カム回転方向II′に回転するときに、前記突起50cによって前記押し部材72が押される。一方、前記シャッター20および前記スロットル弁61aの制御は、前記第一カム回転方向I′に回転する間に行われ、その間、前記突起50cは前記押し部材72から遠ざかる方向に移動するので、前記突起50cが前記板カム50の回転を妨げることがなく、簡単な構造を有する前記板カム50の回転運動だけで、前記スイッチ部34の作動および前記スロットル弁61aおよび前記シャッター20の開閉操作を行うことができる。
【0027】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、本実施形態においては、回転する板カム50を使用しているが、カムは他の形式のカムであってもよく、例えば、前記操作レバー38の動きと連動して直線往復運動する直動カムであってもよい。その際、該直動カムが第一方向に移動するとき、前記シャッター20および前記スロットル弁61aの開閉を制御するようにし、また、前記直動カムに前記突起50cを設け、前記直動カムが前記第一方向とは反対方向である第二方向に移動するとき、前記押し部材72を前記突起50cによって押すことができるようにしてもよい。
【0028】
前記板カム50を付勢せしめる手段も、説明簡略化のために、引張りばね52を使用した実施の形態について説明したが、前記板カム50に十分な回動付勢力を与えるために、前記第二回転軸48の回りに巻装したねじりコイルばねを用いると、一層好適である。
また、前記操作レバー38は、直線運動するようにしてもよく、また、レバーである必要はなく操作ダイヤル等にしてもよい。
更に、本実施形態においては、前記コントロール装置24を、例示として、前記搬送装置2の前記送風機6を駆動するための前記エンジン13の起動・停止および前記スロットル弁61aの開閉を制御する場合について説明したが、前記コントロール装置24は、前記搬送装置以外のいかなるエンジン13に利用してもよい。
更に、本実施形態における被搬送物Aは粒剤であったが、被搬送物は、粉状、液状等、気流によって搬送可能ないかなる物であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、エンジンの起動・停止および回転速度の操作が容易なコントロール装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるコントロール装置を備えた搬送装置を示す。
【図2】搬送用管の先端部に設けられたコントロール装置の操作レバーを示す。
【図3】コントロール装置のカム装置の作動を示す行程図である。
【図4】コントロール装置のカム装置の作動を示す行程図である。
【図5】コントロール装置のカム装置の作動を示す行程図である。
【図6】コントロール装置のカム装置の作動を示す行程図である。
【図7】エンジンの起動・停止を行うためのスイッチ部の構成を示す。
【符号の説明】
2 搬送装置
6 送風機
8 容器
13 内燃エンジン
20 シャッター
24 コントロール装置
32 操作部
34 スイッチ部
36 カム装置
44 ケーブル
50 カム(板カム)
50c 突起
61a スロットル弁
66 停止スイッチ
68 起動スイッチ
70 切替スイッチ
72 押し部材
A 被搬送物
p1 基準位置
p2 開放位置
p3 開放位置
I 第一方向
II 第二方向
Claims (2)
- 容器(8)のシャッター(20)を開いて供給される被搬送物(A)を、内燃エンジン(13)によって駆動される送風機(6)によって生成された気流によって搬送する搬送装置(2)に用いられるコントロール装置(24)であって、
作業者の操作によって移動する操作部(32)と、前記内燃エンジン(13)を起動または停止させるためのスイッチ部(34)と、前記操作部(32)の動きと連動して前記内燃エンジン(13)のスロットル弁(61a)および前記シャッター(20)の開閉を制御するカム(50)をもつカム装置(36)と、を有し、前記カム(50)は、前記スロットル弁(61a)がアイドル位置にあり、また、前記シャッター(20)が全閉位置にある基準位置(p1)から、前記スロットル弁(61a)および前記シャッター(20)の開放位置(p2、p3)へ第一方向(I)に、また、該開放位置(p2、p3)から前記基準位置(p1)まで第二方向(II)に往復して前記スロットル弁(61a)および前記シャッター(20)の開閉を制御し、また、前記スイッチ部(34)は、前記内燃エンジン(13)を停止させるための停止スイッチ(66)と、前記エンジン(13)を起動させるための起動スイッチ(68)と、押す度に前記停止スイッチ(66)と前記起動スイッチ(68)とを交互に有効にするための切替スイッチ(70)と、前記カム(50)の縁部に向かって横方向に延びる、前記停止スイッチ(66)、前記起動スイッチ(68)、および、前記切替スイッチ(70)を同時に押すための押し部材(72)と、を有し、前記カム(50)の前記縁部には、前記カム(50)が、前記基準位置(p1)から、前記開放位置(p2、p3)から遠ざかる前記第二方向(II)に移動することによって前記押し部材(72)を押すように突出した突起(50c)が設けられており、
前記シャッター(20)は、前記カム(50)によって、前記スロットル弁(61a)が全開している間のみ開くように制御されている、ことを特徴とするコントロール装置。 - 前記操作部(32)と前記カム(50)とが、可撓性を有するケーブル(44)によって連結されており、該ケーブル(44)によって、前記操作部(32)の動きが前記カム(50)に伝達される、ことを特徴とする請求項1に記載のコントロール装置。
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