JP4012059B2 - カード一体型用紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙の一部を切り取ることで、カードとして使用することができるカード一体型用紙に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から簡易なカードを発行する場合には、所望の印刷表示やプリンターによる個人情報を印字した用紙の一部分を、カード部として取り外し可能に形成したカード一体型用紙が知られている。
【0003】
これらのカード一体型用紙としては、例えばカード用紙片の所定部分にカード形成部を設けて、このカード用紙片の裏面側に、剥離可能に擬似接着された透明フィルムからなる2層フィルムが接着剤により接着された構成を有し、この接着剤により接着されたカード用紙片と透明フィルムの一方にカード周辺部となる切り込みが形成され、接着されたカード用紙片と透明フィルムを切り取ることでカード状に分離させて使用するものが既に知られている。(参考文献1)
【0004】
これらのカード一体型用紙は、カードの表面に個人情報などの可変情報をプリンタで印字することができるので、カード発行が必要な場合には、短時間でカード発行を行うことが可能であるという利便性がある。
また、窓開き封筒などにカード一体型用紙を封入してカード使用者に郵送した後、カード使用者がカード用紙片からカード形成部の部分を取り外してカード化することができるので、通常のプラスチックカードに比べて安価に作製し短時間でカードの発行処理が行なえるなどの利点がある。
【0005】
しかしながら、必要事項が印字されたカードの表面は、印字情報が透明フィルムで保護されていない状態であるので、擦れて傷が付いたり、汚れなどの影響で印字情報が見えなくなる危険性があるという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−295476
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、カード形成部が切り込みにより、用紙から分離可能に形成されたカード一体型用紙において、必要事項が印字されたカード形成部の表面が、擦れて傷が付いたり、汚れなどの悪影響で印字情報が見えなくなることを防止するため、カードの使用者がカード形成部の上面に透明フィルムを簡単に貼付することができるようにしたカード一体型用紙を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のカード一体型用紙は、縦方向に形成された折り用ミシンを介して、横方向に宛名表示用紙片とカード用紙片とが連接された用紙と、前記用紙の宛名表示用紙片側の側辺部に一側端部が接着されたカード保護用部材と、からなるカード一体型用紙であって、前記カード用紙片には、カード形成部が設けられ、前記カード用紙片の裏面側であって、前記カード形成部及び前記カード形成部の周縁領域上に、透明のカード保護フィルムと該カード保護フィルムの裏面に剥離可能に擬似接着された透明フィルムとからなる2層フィルムが接着され、前記カード用紙片及び前記カード保護フィルムのカード形成部となる外周辺部に切り込みが形成され、前記カード保護用部材には、裏面に粘着層を有し、前記カード形成部の外周部辺部と略同一寸法に切り込みが形成された透明フィルムと、前記粘着層に剥離可能に貼着された剥離紙と、が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のカード一体型用紙は、前記カード形成部が、健康保険証であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の表側の平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の裏側の平面図、図4は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙をZ状に折り曲げた状態を示す断面図、図5は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙であって、用紙のカード形成部上に透明フィルムを貼り付けた状態を示す断面図、図6は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙であって、透明フィルムを貼り付けた用紙のカード形成部を、分離した状態を示す断面図、図7は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙から分離した保険証からなるカードの表側の平面図、図8は、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の変形例を示す断面図である。
【0011】
図1乃至図3に示すように、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙1は、縦方向に形成された折り用ミシン2を介して、横方向に宛名表示用紙片3とカード用紙片4とが連接された用紙と、前記用紙の宛名表示用片紙3側の側辺部に一側端部が接着されたカード保護用部材5と、から構成されている。
宛名表示用紙片3の表面には、このカード一体型用紙1を送付した場合の受取人の住所及び氏名などの宛先情報を印字する宛先記載部6が設けられている。
【0012】
また、カード用紙片4には、カード用紙片4の所定領域がカード形成部7となっていて、このカード形成部7の表面に健康保険証情報を印字する健康保険証情報記載部8を有している。
このカード用紙片4の裏面側であって、カード形成部7及び前記カード形成部7の周縁領域上に、透明のカード保護フィルム9と該カード保護フィルム9の裏面に剥離可能に擬似接着された透明フィルム10とからなる2層フィルムが接着剤11で接着されている。
そして、カード用紙片4及びカード保護フィルム9のカード形成部7となる外周辺部に切り込み12が形成されていて、この切り込み12からカード用紙片4のカード形成部7をめくり上げることで、カード形成部7の領域におけるカード用紙片4と接着剤11とカード保護フィルム9とが分離可能に構成されている。
【0013】
また、上記の透明のカード保護フィルム9と該カード保護フィルム9の裏面に剥離可能に擬似接着された透明フィルム10とからなる2層を構成する技術は公知技術である。
例えば、上記のカード保護フィルム9および透明フィルム10としては通常、相互間の接着性が低い材質のものが用いられ、例えばポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリプロピレン(PP)などオレフィン系樹脂とエステル系樹脂等の組合せが挙げられる。
【0014】
カード保護フィルム9と透明フィルム10との間の疑似接着層は、例えばPET(或いはPE)フィルムとPE(或いはPET)フィルムの間に、一方のフィルムと同じ材質の樹脂、例えばPEをエクストルージョンコートして2層フィルムを積層することによって形成することができる。
すなわち、相互に接着性が低い2層フィルムの間に、一方のフィルムと接着性がある樹脂を溶融状態で塗布することにより、溶融樹脂と接着性の低い他方のフィルムとの間に疑似的な接着状態を形成することができる。
【0015】
宛名表示用紙片3の外側の側辺部には、カード保護用部材5が、カード保護用部材5の一側端部と接着剤14により接着されて一体化されている。
また、カード用紙片4の一端側には、接着剤14に沿って切り取り用ミシン15が形成されていて、不要になったカード保護用部材5が切り取れるように形成されている。
【0016】
カード保護用部材5には、裏面に粘着層16を有し、カード用紙片4のカード形成部7の外周部辺部と略同一寸法に切り込み19が形成された透明フィルム17と、前記粘着層16に剥離可能に貼着された剥離紙18とから構成されている。
したがって、切り込み19から裏面に粘着層16を有する透明フィルム17の所定部分を剥離することで、カード用紙片4のカード形成部7と略同一寸法からなる透明フィルム17を貼り付け可能な状態で、剥離紙18から剥離することができように構成されている。
【0017】
また、透明フィルム17には、カード形成部7の外周部辺部と略同一寸法に形成された切り込み19内の領域を除いて、縦方向に折り用ミシン20が形成されている。
この折り用ミシン20から折ることで、透明フィルム17の所定領域部分を剥離し、カード用紙片4のカード形成部7の上側に正確に透明フィルム17の一部を貼付できるようにしてある。
【0018】
次に、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙1の使用方法について説明する。
このカード一体型用紙1は、宛名表示用紙片3及びカード用紙片4の表面にプリンターにより、宛名情報や健康保険情報を印字した後、窓開き封筒に入れて、郵送される。
カード一体型用紙1の受取人は、封筒からカード一体型用紙1を取り出した後に、図4に示すように、縦方向に形成された折り用ミシン2と、透明フィルム17に縦方向に形成された折り用ミシン20とから、Z字状に折り返しながら、透明フィルム17に形成された切り込み19から、切り込み19内の領域部分を剥離紙18から徐々に剥離させていく。
【0019】
この剥離は、透明フィルム17の切り込み19内の領域部分の右端側から徐々に剥離させながら、図5に示すように、剥離させた透明フィルム17の右側の先端部分が、カード用紙片4のカード形成部7の先端部分と一致する位置と重なる状態で、カード用紙片4のカード形成部7上に粘着剤16により接着させる。
これにより、透明フィルム17の所定部分で、カード用紙片4のカード形成部7表面に印字された健康保険情報を保護できるようにしてある。
【0020】
次に、図6に示すように、透明フィルム17の所定部分が重ね合わされたカード用紙片4のカード形成部7を、切り込み12の部分に基づいて、剥離可能に擬似接着された透明フィルム10だけを残して、剥離させる。
この剥離させた部分は、表面に透明フィルム17が貼付されて保護されてなる健康保険証用のカード21として用いることができる。
【0021】
また、図8には、本発明の実施形態に係るカード一体型用紙1の変形例が示されている。
図8のカード一体型用紙1では、宛名表示用紙片3の外側の側辺部に、カード保護用部材5の一側端部を接着剤14により接着させる部分を、宛名表示用紙片3の上面側で接着させた例である。
カード保護用部材5は、宛名表示用紙片3に接着一体化させてあればよく、接着剤14の塗布部が宛名表示用紙片3の上面側でもした面側でもどちらでもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカード一体型用紙は、使用者がカード形成部の上面に透明フィルムを簡単に貼付することができるので、たとえ簡易なカードの発行であっても、必要事項が印字されたカード形成部の表面が擦れたり、汚れなど付着しても、それらの影響で印字情報が見えなくなることを防止することができるという効果がある。
特に、カード形成部を健康保険証とすることで、擦れや汚れに強い健康保険証を簡単に発行することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の表側の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の裏側の平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙をZ状に折り曲げた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙であって、用紙のカード形成部上に透明フィルムを貼り付けた状態を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙であって、透明フィルムを貼り付けた用紙のカード形成部を、分離した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙から分離した保険証からなるカードの表側の平面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るカード一体型用紙の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カード一体型用紙
2,20 折り用ミシン
3 宛名表示用紙片
4 カード用紙片
5 カード保護用部材
6 宛名記載部
7 カード形成部
8 健康保険証情報記載部
9 カード保護フィルム
10 透明フィルム
11,14 接着剤
12,19 切り込み
15 切り取り用ミシン
16 粘着層
17 透明フィルム
18 剥離紙
21 カード
Claims (2)
- 縦方向に形成された折り用ミシンを介して、横方向に宛名表示用紙片とカード用紙片とが連接された用紙と、前記用紙の宛名表示用紙片側の側辺部に一側端部が接着されたカード保護用部材と、からなるカード一体型用紙であって、
前記カード用紙片には、カード形成部が設けられ、前記カード用紙片の裏面側であって、前記カード形成部及び前記カード形成部の周縁領域上に、透明のカード保護フィルムと該カード保護フィルムの裏面に剥離可能に擬似接着された透明フィルムとからなる2層フィルムが接着され、前記カード用紙片及び前記カード保護フィルムのカード形成部となる外周辺部に切り込みが形成され、
前記カード保護用部材には、裏面に粘着層を有し、前記カード形成部の外周部辺部と略同一寸法に切り込みが形成された透明フィルムと、前記粘着層に剥離可能に貼着された剥離紙と、
が設けられていることを特徴とするカード一体型用紙。 - 前記カード形成部が、健康保険証であることを特徴とする請求項1記載のカード一体型用紙。
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JP2002372021A JP4012059B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | カード一体型用紙 |
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JP2004202743A JP2004202743A (ja) | 2004-07-22 |
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JP2002372021A Expired - Lifetime JP4012059B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | カード一体型用紙 |
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2002
- 2002-12-24 JP JP2002372021A patent/JP4012059B2/ja not_active Expired - Lifetime
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