JP4011419B2 - リザーブ容器ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶の燃料タンク内に設置されるリザーブ容器ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンク内に有底筒状のリザーブ容器を設置するともに、そのリザーブ容器にジェットポンプを設け、燃料タンク内の燃料をリザーブ容器内に導入する技術が開発されている。これによると、燃料タンク内の燃料が残り少なくなって燃料タンク内の液面レベルが低下しても、リザーブ容器内の液面レベルを高く維持することができる。このリザーブ容器内に燃料ポンプを設けておくと、燃料タンク内の燃料が残り少なくなって液面レベルが低下しても、燃料ポンプがエアーを吸引することが防止できる。この技術によると、燃料ポンプがエアーを吸引するために燃料タンク外に送り出せない燃料の量を少なく押さえることができる。即ち、燃料タンク容量を有効に活用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
船舶の場合、その使用環境のために、燃料タンク内に水が入りこむことがある。水の比重は燃料の比重よりも大きく、燃料タンク内に侵入した水は燃料タンクの底部に溜まってくる。ジェットポンプの燃料導入口は燃料タンクの底部近傍にあるため、燃料タンクの底部に溜まった水がジェットポンプによってリザーブ容器内に導入されやすい。その水が燃料ポンプによってインジェクタに供給されると、エンジンが停止してしまう恐れがある。
そこでこの発明では、簡易な構造でありながら、燃料タンクの底部に溜まった水をリザーブ容器内に導入する可能性を低く押さえることができる構造を提案する。またリザーブ容器内に水が導入されても速やかに水抜きできる構造を提案する。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】
本発明では、リザーブ容器の底板の下面に嵩上げ用の足を設けて、燃料タンクの底面とリザーブ容器の底板を隔離することにより、燃料タンク内の底部に溜まった水がリザーブ容器内に導入されにくくなるという知見を活用する。また、燃料タンクの底面から隔離されたリザーブ容器の底板に開口を設けることによって、リザーブ容器内に導入された水が速やかに水抜きされるという知見を活用する。
【0005】
本発明のリザーブ容器ユニットは、専ら船舶用燃料タンク内に設置されて用いられる。このユニットは、燃料タンクの上面に固定される上部ユニットと、下部ユニットとを有する。下部ユニットは、燃料タンクの底面に押付けられるリザーブ容器と、リザーブ容器内に収容された燃料フィルタと、リザーブ容器内に収容された燃料ポンプと、リザーブ容器に取付けられたジェットポンプとを持つ。上部ユニットには、下方に伸びる筒部が形成されている。リザーブ容器には、上方に伸びる延長筒が固定されており、底板には水抜き用の第1の開口とジェットポンプ用の第2の開口とが形成されており、底板下面に嵩上げ用の足が形成されている。上部ユニットに形成された筒部とリザーブ容器に固定された延長筒は、スライド可能に嵌合している。このためにリザーブ容器と上部ユニット間の距離が可変となっている。
【0006】
上記構成によると、リザーブ容器の底板の下面に嵩上げ用の足が形成されていることから、燃料タンクの底面とリザーブ容器の底板が隔離する。このために、ジェットポンプの燃料導入口(第2の開口)は燃料タンクの底面から離反し、ジェットポンプが燃料タンクの底部に溜まった水をリザーブ容器内に導入することを抑制することができる。また、リザーブ容器内に水が導入されてしまっても、リザーブ容器の底板には水抜き用の孔(第1の開口)が開いているため、燃料に比べて比重の大きな水は、重力によって、リザーブ容器から速やかに排出される。
【0007】
船舶の場合、荒天時の波浪中を航行することがありえることから、大きな加速度に曝される。ときには燃料タンクに衝撃的な加速度がかかることがある。本発明のリザーブ容器ユニットでは、リザーブ容器から上方に伸びる延長筒がリザーブ容器に固定され、上部ユニットには下方に伸びる筒部が形成され、その筒部と延長筒が嵌合する2重筒構造となっているため、上記衝撃的な加速度にも耐えることができる。
【0008】
上記リザーブ容器ユニットは、リザーブ容器の底板の上面が第1の開口に向けて下方に傾斜しており、第1の開口が底板の上面が最も下方となる位置に形成されていることが有利である。この場合、リザーブ容器内に水が導入されてしまっても、燃料に比べて比重の大きな水は、重力によってリザーブ容器底部の孔(第1の開口)から迅速に排出される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) 上部ユニットとリザーブ容器は延長筒でスライド可能に接続され、それらを貫通するロッドにより水平方向の位置関係が強固に維持されている。
(形態2) 上部ユニットとリザーバ容器間には、圧縮スプリングがセットされており、その弾性力でリザーブ容器は燃料タンクの底面に付勢されている。
(形態3) 一次フィルタは、目の細かなナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入されていて袋内に一定容積を確保している樹脂製の骨格で構成されている。
(形態4) 前記骨格は、袋状フィルタの底面の何箇所かをリザーブ容器の底面に付勢する膨出部と、袋状フィルタの底面のそれ以外の部分をリザーブ容器の底面から僅かに離れた位置に維持する骨格本体で構成されている。
(形態5) リザーブ容器は樹脂で成形されており、その成形体にジェットポンプの取付け部と、ジェットポンプからの吐出流が衝突する壁が一体に成形されている。
(形態6) リザーブ容器は略筒状であり、その容器内空間に燃料ポンプとプレッシャレギュレータが収容されている。
(形態7) リザーブ容器に、ジェットポンプと燃料フィルタと燃料ポンプとプレッシャレギュレータが組み付けられている。即ち、リザーブ容器に、ジェットポンプと燃料フィルタと燃料ポンプとプレッシャレギュレータの全部が予めアッシー化されている。
【0010】
【実施例】
本発明の第1実施例に係るリザーブ容器ユニットを図1に従って詳細に説明する。
図1に示すように、本実施例のリザーブ容器ユニット2は、上部ユニット4と下部ユニット8と、それを接続する延長筒7からなり、船舶用燃料タンク6内に設置されて用いられる。下部ユニット8は、底板下面に脚28を有する有底筒状(すなわち略コップ状)のリザーブ容器20と、一次フィルタ26と、燃料ポンプ34と、プレッシャレギュレータ14と、二次フィルタ16を備えている。なお、一次フィルタ26と、燃料ポンプ34と、プレッシャレギュレータ14と、二次フィルタ16は、リザーブ容器20内に収容されて位置決めされており、アッシー化されている。
以下、一次フィルタ26、燃料ポンプ34、プレッシャレギュレータ14、二次フィルタ16、リザーブ容器20、上部ユニット4の順に詳細に説明する。
【0011】
一次フィルタ26は、目の細かなナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入されていて袋内に一定容積を確保している樹脂製の骨格で構成されている。袋状フィルタの内部空間は燃料ポンプ34の吸入孔に連通している。一次フィルタ26は、リザーブ容器20内に収容され、リザーブ容器20の底面に沿って配置されている。図7に示すように、骨格は、袋状フィルタの底面の何箇所かをリザーブ容器20の底面に付勢する膨出部30と、袋状フィルタの底面のそれ以外の部分をリザーブ容器20の底面から僅かに離れた位置に維持する骨格本体29で構成されている。これにより、一次フィルタ26の底面とリザーブ容器20の底面間に間隔が確保され、フィルタ全面で濾過することができる。
目の細かなナイロン製の袋状フィルタは、燃料から露出すると、表面張力によって燃料が目を塞ぐ。袋状フィルタの一部でも燃料に漬かっている限り、燃料に漬かっている部分から燃料がフィルタ内に侵入するために、袋状フィルタの上面が露出するほど燃料が少なくなってもなおも燃料を利用することができる。燃料中の異物は、一次フィルタ26により概ね除去され、後記する二次フィルタ16でさらに除去される。一次フィルタ26で異物が概ね除去された燃料が燃料ポンプに吸引される。
【0012】
図1に示すように、燃料ポンプ34は、ほぼ縦型円柱形状をなしており、その底部に燃料吸込み管(図示省略)を有している。燃料吸込み管(図示省略)には一次フィルタ26が接続されている。燃料ポンプ34の上端部には、燃料吐出口が設けられ、フィルタカバー35の燃料吐出口受入れ口に差し込まれてセットされる。フィルタカバー35には、燃料吐出口受入れ口の他に、燃料通路と、プレッシャレギュレータ取り付け部19と、燃料出口が形成されている。燃料通路は、燃料吐出口受入れ口からプレッシャレギュレータ取り付け部19を経て燃料出口に至っている。燃料出口は、後記する2次フィルタの内室に臨んでいる。燃料ポンプ34は、図示しない電気コネクタを通じて通電されることにより駆動され、後述するリザーブ容器20内の燃料を一次フィルタ26から吸入して昇圧して燃料吐出口から吐出する。
【0013】
燃料吐出口にはプレッシャレギュレータ14が接続されている。プレッシャレギュレータ14は、燃料通路の圧力が所定値を超えると燃料を燃料通路から逃がして燃料通路の圧力を所定値に維持するリリーフバルブであり、二次フィルタ16に供給する燃料の圧力、ひいては内燃機関へ供給する燃料の圧力を所定圧に制御する。プレッシャレギュレータ14から逃げた燃料は図1では図示しない配管によって後記するジェットポンプ40に案内される。プレッシャレギュレータ14は、後記するフィルタカバー35のプレッシャレギュレータ取付部19内に収容され、フィルタカバー35のプレッシャレギュレータ取付部19にキャップ13が組み込まれることにより、抜け止め状態で支持されている。
【0014】
燃料ポンプ34の周囲には、ドーナツ状の容器18が形成されており、そのドーナツ状の容器18内に、ドーナツ状の二次フィルタ16が収容され、ドーナツ状の容器18の上面開口を防ぐフィルタカバー35によって覆われている。ドーナツ状の容器18およびフィルタカバー35は樹脂成形品からなる。ドーナツ状の二次フィルタ16によって、ドーナツ状の容器18は内室と外室に二分され、燃料吐出口とプレッシャレギュレータ14はドーナツ状の容器18の内室に連通している。ドーナツ状の容器18の外室には燃料供給管36が連通している。燃料ポンプ34から送り出された燃料は、ドーナツ状の容器18の内室から二次フィルタ16を通過してドーナツ状の容器18の外室に至り、燃料供給管36に入る。燃料供給管36は上部ユニット4を貫通して燃料タンク6外に伸びるノズル11に連通している。この実施例の場合、ノズル11は図示しないデリバリパイプを介して図示しないインジェクタに接続されており、燃料ポンプ34で加圧され、プレッシャレギュレータ14で一定圧に調整され、一次フィルタ26と二次フィルタ16で異物が除去された燃料をインジェクタに供給する。
【0015】
ドーナツ状の容器18の中空部に、その底面開口部から燃料ポンプ34が挿入されている。ドーナツ状の容器18の底部には、取り付けステー27が組み付けられることにより、燃料ポンプ34が抜け止め状態で支持されている。燃料ポンプ34と取り付けステー27との間には、クッションラバー25が介在されており、燃料ポンプ34が弾性的に支持されている。
【0016】
次に、リザーブ容器20について説明する。図3に良く示すように、リザーブ容器20の底板下面には嵩上げ用の足28が数箇所設けられている。又、リザーブ容器20の底板には水抜き用の孔33が開けられている。底板の上面には、孔33に向けて下方に傾斜する傾斜部21が設けられている。
【0017】
図5(a)はリザーブ容器20を平面視した図である。また、図5(b)はジェットポンプ40の中央線(A−A線)の断面図である。樹脂成形品からなるリザーブ容器20の底面には、ジェットポンプ40を受入れる凹所42が形成されており、リザーブ容器20の壁を貫通してその凹所に連通する開口44、46が形成されている。開口44には、プレッシャレギュレータ14と開口44を接続するホースが取付けられ、プレッシャレギュレータ14からの戻り燃料が開口44に導かれる。開口46はリザーブ容器20の底面と燃料タンク6の底面6b間の間隔に開口している。開口46は、嵩上げ用の足28によって、燃料タンク6の底面6bから上方に離反している。
【0018】
ジェットポンプ40は凹所42に収容され、その後にプラグ38がリザーブ容器20に固定されることによって、リザーブ容器20に固定される。ジェットポンプ40は、プレッシャ燃料からの戻り燃料を受入れる開口48と、リザーブ容器20外の容器を受入れる開口50と、ベンチュリ52を備えている。ジェットポンプ40がリザーブ容器20に固定されると、開口44は開口48に連通し、開口46は開口50に連通する。
【0019】
プレッシャレギュレータ14からの戻り燃料が開口44に導かれると、その燃料は矢印Aに示すように、ジェットポンプ40のベンチュリ52を通過する。ベンチュリ52から噴出する戻り燃料の流速が速いために、ベンチュリ52の下流部には負圧が発生する。この負圧によって、矢印Bに示すように、リザーブ容器20外の燃料が開口46と開口50を通過してジェットポンプ40に吸い込まれ、ジェットポンプ40の吐出口54から吐出される。開口46は、嵩上げ用の足28によって燃料タンク6の底面6bから上方に離反しているために、燃料タンク6内に水が侵入して燃料タンク6の底部に水がたまっていても、開口46からは水でなく燃料が吸い込まれる。燃料タンク6の底部に水がたまっていても、リザーブ容器20内の燃料には水が混じりにくい。
【0020】
ジェットポンプ40の吐出口54からは、プレッシャレギュレータ14からの戻り燃料と、リザーブ容器20外から吸い込まれた燃料が吐出する。ジェットポンプ40は、プレッシャレギュレータ14からの戻り燃料の流速を利用して、リザーブ容器20外の燃料をリザーブ容器20内に導入する。
【0021】
ジェットポンプ40の吐出口54から吐出される燃料には多くの気泡が含まれている。これが勢い良くリザーバ容器20内へ放出されると、リザーブ容器が気泡混じりの燃料で満たされることがある。リザーブ容器20が気泡混じりの燃料で満たされると、燃料ポンプ34が多量の気泡を吸い込んでベーパロックしたり、あるいは、気泡混じりの燃料がインジェクタに供給されてしまってインジェクタから意図した量の燃料が噴射されないことがある。
【0022】
リザーブ容器20が気泡混じりの燃料で満たされてしまうことを防止するために、この実施例では、ジェットポンプ40の吐出口54を取囲んで一巡する壁24が、樹脂製のリザーブ容器20と一体に成形されている。すなわち、ジェットポンプ40からの吐出流は、一巡する壁24に取り囲まれた閉空間に放出され、その閉空間にある間に燃料から気泡が排除され、気泡が排除されてから壁24の外部に移動するようにされており、壁24の外でリザーブ容器20に内部に存在する燃料に多量の気泡が混じってしまう事態の発生を防止している。
【0023】
図5(a)に示されているように、壁24は、ジェットポンプ40の吐出口54の周りを一巡している。その高さは、リザーブ容器20の側壁よりも低い。壁25の形状は特に限定されるものではないが、平面視したときに角がない形状、例えばビーン(豆)型、略楕円形状若しくは略円形状が好ましい。角があると、燃料中に混入した気泡が角部に集中する可能性があるからである。
【0024】
一巡する壁24の中央部に隔壁22が形成されており、ジェットポンプ40からの吐出流が隔壁22の廻りを廻るように構成されている。ジェットポンプ40からの吐出流は隔壁22に沿うように吐出される。
【0025】
隔壁22の両サイドと一巡する壁24の間にはクリアランス56、58が確保されている。クリアランス56は、図6(a)に示されるように、壁22の一部を切り欠いて形成することができる。クリアランス56は、吐出流が隔壁22の廻りを複数回旋回することを許容するものであれば良く、図6(b)に示される如き孔明き形状のクリアランス56b、図6(c)に示される如きメッシュ形状のクリアランス56cなど適宜応用してもよい。
【0026】
図4に良く示されているように、リザーブ容器20の上方の外周面には、複数個のテーパ状突起20aが形成されている。図2に良く示されているように、リザーブ容器20の上方の外周面には延長筒7が被せられる。延長筒7の下方の周面には係合孔7bが設けられており、リザーブ容器20の上方の外周面に延長筒7が被せられると、リザーブ容器20に設けられたテーパ状突起20aと、延長筒7に形成された係合孔7bが係合し、リザーブ容器20に延長筒7が固定される。延長筒7は、リザーブ容器20から上方に伸びる。
【0027】
次に上部ユニット4について説明する。上部ユニット4は樹脂成形品からなり、燃料タンク6の上面6aに固定されて燃料タンク6の開口6cを塞ぐ略円板部4bと、円板部4bの下面から突出する円筒状の壁4aと、円筒状の壁4aからさらに下方に伸びる内嵌筒部4cを備えている。円筒状の壁4aは燃料タンク6の取り付け孔6cに嵌合可能である。図1に示されるように、上部ユニット4が燃料タンク6の取り付け孔6cを塞ぐようにして装着されることによって、リザーブ容器ユニット2は燃料タンク6に配置されて位置決めされる。上部ユニット4の外周縁部は、燃料タンク6の取り付け孔6cの口縁部上に図示されないシールガスケットを介して載置され、取り付け孔6cの口縁部上に図示されないボルトにより締付される。これにより、燃料タンク6に上部ユニット4が固定される。
上部ユニット4は、図示しない電気コネクタを有しており、上部ユニット4の下面側において燃料ポンプ34の電気コネクタと電気的に接続されている。また、上部ユニット4の電気コネクタには、上部ユニット4の上面側において図示しない給電用コネクタに電気的に接続される。
【0028】
図2に示すように、上部ユニット4の円筒状の壁4aから、筒部4cが下方に伸びている。筒部4cにはテーパ状突起4dがその外周方向に数箇所設けられている。筒部4cは、延長筒7と嵌合される。その際、延長筒7の長孔7aは弾性変形して筒部4cに設けられたテーパ状突起4dを乗り越える。通常使用時には、上部ユニット4と延長筒7が離反しないように、長孔7aの端部にテーパ状突起4dが係合される。延長筒7に設けられた長孔7aは燃料タンク6の内圧の変化による寸法変化に耐えることができるように上下方向に十分の長さが設けてあり、長孔7aとテーパ状突起4dが係合した状態で、上部ユニット4と延長筒7が摺動可能となっている。
なお、延長筒7は、上部ユニット4及びリザーブ容器20と一定以上嵌合されないようにするため、縮径部7cが設けられている。
【0029】
上部ユニット4、延長筒7、リザーブ容器20を金属製のロッド32が貫通しており、激しい加速度などで上部ユニット4、延長筒7、リザーブ容器20の水平方向の位置関係がずれることのないよう強固に案内している。金属製のロッド32はリザーブ容器20に固定されており、上部ユニット4の孔4e内をスライドすることができる。上部ユニット4とリザーブ容器20の間では、ロッド32の周囲にコイル状の圧縮スプリング37がセットされており、その弾性力によって、リザーブ容器20は燃料タンク6の底面6aに付勢されている。燃料タンク6は樹脂でブロー成形されており、残存燃料量や気温の変化によって変形する。下部ユニット8は、燃料タンク6に変形に抗して、常時、燃料タンク6の底面6aに付勢される。
【0030】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、リザーブ容器の底板下面に嵩上げ用の足を有し、燃料タンクの底部とリザーブ容器底板を隔離することにより、燃料タンク内に溜まった水がリザーブ容器内に導入される可能性を低く押えることができる。またリザーブ容器内に水が導入されてしまっても、リザーブ容器底部には水抜き用の孔が開いているため、燃料に比べて比重の大きな水は、底部に設けた孔から重力によりリザーブ容器内から速やかに抜ける。リザーブ容器の底板が燃料タンクの底部から上方に離隔しており、燃料タンクに水がたまったとしても水のレベルよりも高い位置にリザーブ容器の底板が位置しているために、リザーブ容器内に侵入した水はリザーブ容器から確実かつ速やかに抜ける。
【0032】
請求項2に記載の発明によれば、リザーブ容器内に水が導入されてしまった場合、燃料に比べて比重の大きな水は、リザーブ容器底部の水抜き用孔より迅速に抜けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリザーブ容器ユニット全体の略体正面図
【図2】本発明に係るリザーブ容器ユニット全体の略体側面図
【図3】本発明の実施例に係るリザーブ容器20の断面図
【図4】本発明の実施例に係るリザーブ容器20の正面図
【図5】本発明の実施例に係るリザーブ容器20の平面図及びジェットポンプ40の中央線(A−A線)の断面図
【図6】本発明の第1実施例に係る隔壁の正面図
【図7】一次フィルタ26の断面図及び平面図
【符号の説明】
2 リザーブ容器ユニット
4 上部ユニット
6 燃料タンク
8 下部ユニット
7 延長筒
14 プレッシャレギュレータ
16 二次フィルタ
18 ドーナツ状容器
20 リザーブ容器
22 隔壁
24 壁
26 一次フィルタ
29 一次フィルタ骨格本体
30 一次フィルタ骨格膨出部
32 ロッド
34 燃料ポンプ
37 コイル状スプリング
40 ジェットポンプ
52 ベンチュリ

Claims (1)

  1. 船舶用燃料タンク内に設置されるリザーブ容器ユニットであり、
    燃料タンクの上面に固定される上部ユニットと、
    燃料タンクの底面に押付けられるリザーブ容器と、リザーブ容器内に収容された燃料フィルタと、リザーブ容器内に収容された燃料ポンプと、リザーブ容器に取付けられたジェットポンプとを持つ下部ユニットとを有し、
    上部ユニットには、下方に伸びる筒部が形成されており、
    リザーブ容器には、上方に伸びる延長筒が固定されており、底板には水抜き用の第1の開口とジェットポンプ用の第2の開口とが形成されており、底板上面は第1の開口に向けて下方に傾斜しており、その底板上面が最も下方となる位置に第1の開口が形成されており、底板下面に嵩上げ用の足が形成されており、
    その筒部と延長筒がスライド可能に嵌合して、リザーブ容器と上部ユニット間の距離が可変であることを特徴とするリザーブ容器ユニット。
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