JP4011343B2 - ホースの継手及びホースの継手とホースとの結合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホースの継手に関するものであって、特に大口径のホースの継手において、その継手とホースとを確実に結合することのできる継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ホースの端末に挿入されるスリーブと、当該スリーブを挿入されたホースをその外側から締め付けるリングとを有するホースの継手が知られており、広く使用されている。
【0003】
この場合通常は図2に示すように、スリーブ1の外周に周方向に延びる凹溝2が形成され、そのスリーブ1の外側にホース3を嵌合し、そのホース3の外側から前記凹溝2の位置で前記リング4を締め付けている。
【0004】
また他の構造として、実公平6−49993号には、図3に示すように、前記スリーブ1の外周に周方向に延びる突条5が形成されており、前記リング4の内面には前記スリーブ1の突条5に嵌合し得る凹溝6を形成された構造のものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述のように、スリーブ1に凹溝2が形成され、当該凹溝2の位置でリング4で締め付けた構造のものは、凹溝2の底部の径がスリーブ1の外径より小さいため、リング4で締め付けたときにホース3に皺がより、送水時にその皺から漏水したり、リング4が水圧で押し拡げられてホース3がスリーブ1から脱落することがあった。
【0006】
また実公平6−49993号公報に記載したものにあっては、前述のようにホース3に皺がよることはなく、直線状にホース3を設置した状態で使用する限りにおいてはほとんど問題が生じることはないが、ホース3が折れ曲がった状態で設置されたような場合には、その曲がりの外側に力が集中し、ホース3がスリーブ1から脱落することがあった。
【0007】
特に大口径のホース3の継手においては、曲がりの外側と内側とで長さの差が大きくなり、ホース3の全断面積にかかる圧力が曲がりの外側の極く狭い範囲に集中することとなるため、脱落しやすいのである。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、大口径のホースの継手において、ホースとスリーブとが強固に結合され、ホースが曲がっていても容易に脱落することのない構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
而して本発明のホースの継手は、ホースの端末に挿入されるスリーブと、当該スリーブを挿入されたホースをその外側から締め付けるリングとを有するホースの継手において、前記スリーブの外周に周方向に延びる突条が形成され、当該突条の外周面に竹の子状の凹凸条が形成されており、前記リングがその内面に前記スリーブの突条に嵌合し得る凹溝を有し、当該凹溝内にさらに内部凹溝を有し、当該内部凹溝の縁がエッジを形成していることを特徴とするものである。
【0010】
またホースの継手とホースとの結合構造の発明は、前記発明のホースの継手における前記スリーブを、内外面に柔軟な被覆層を有するホースの端末に挿入し、当該ホースにおける前記スリーブの突条の位置に前記リングを嵌合して締め付け、前記突条とリングの凹溝との間で前記ホースを挟持したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明のホースの継手を示すものであって、(a)はその半裁側面図、(b)はB−B断面図、(c)は主要部の拡大中央縦断面図である。
【0012】
本発明は、ホース3の端末に挿入されるスリーブ1と、当該スリーブ1を挿入されたホース3をその外側から締め付けるリング4とを有しており、当該リング4の両端に設けられたフランジ7をボルト8とナット9で締め付けて、リング4の径を縮小するようになっている。
【0013】
そしてかかる構造のホースの継手において、前記スリーブ1の外周には周方向に延びる突条5が形成されており、前記リング4にはその内面に凹溝6が形成され、ホース3の外側から凹溝6を前記スリーブ1の突条5に嵌合して締め付けるようになっている。
【0014】
而して本発明においては、前記スリーブ1の突条5の外周面に竹の子状の凹凸条10が形成されており、また前記リング4の内面の凹溝6内に、さらに深い内部凹溝11が形成され、当該内部凹溝11の縁には鋭いエッジ12が形成されている。
【0015】
【作用】
本発明においては、リング4の内面の両端部とスリーブ1の外周面との間にホース3を挟圧すると共に、前記内部凹溝11の縁のエッジ12と突条5との間でもホース3を挟持する。
【0016】
そのため前記図3の従来例においては、リング4の内面とスリーブ1の外面との間の全体でホース3を挟持していたのに対し、本発明においては四か所において局部的に挟圧することとなり、ホース3に作用する挟圧力は局部的に集中して作用し、ホース3の滑りを阻止する。
【0017】
また、前記突条5の外周面に竹の子状の凹凸条10が形成されているので、ホース3の表面が当該凹凸条10に引っ掛かって摩擦抵抗が増し、ホース3が滑りにくくなる。
【0018】
またホース3の内外面にゴム又は合成樹脂の柔軟な被覆層を有するものの場合には、前記凹凸条10と前記エッジ12がその被覆層に食い込み、ホース3はさらに滑りにくくなる。
【0019】
【発明の効果】
従って本発明によれば、ホース3とスリーブ1とが強固に結合され、大口径のホースの継手において、ホースが曲がって設置されたような場合においても、ホース3が容易に脱落することがない。
【0020】
本発明の効果を確認するために、以下の試験を行った。すなわち、図3に示す従来の継手の構造と、図1に示す本発明の継手の構造により、それぞれ口径200mmのホースの継手を製作した。
【0021】
そして図4に示すように、口径200mm、長さ1mのホース3の両端にそれぞれ前記継手13を取り付け、当該継手13を閉鎖板14で閉鎖し、一方の継手13をフレーム15に水平に取り付け、当該一方の継手13でホース3及び他方の継手13を支持する。
【0022】
この状態でホース3内を水で満たし、前記他方の継手13に重り16を吊り下げ、ホース3内の水を加圧する。前記重り16は70kg、140kg及び210kgのものを使用し、それぞれ0.3MPaまで加圧して10分間保持し、異常がなけ ればより重い重り16に交換した。
【0023】
なお前記重り16の重量はそれぞれ、2m、4m及び6mの長さの満水状態のホース3を曲げた状態で使用したときに、継手13に作用する荷重に相当するものである。
【0024】
この試験の結果、従来例の継手においては、70kgの重り16を吊り下げた状態で、ホース3内の圧力を0.28MPaまで昇圧したときに、ホース3が継手1 3から離脱した。
【0025】
これに対し本発明の継手においては、70kgの重り16を吊り下げた状態で0.3MPaまで昇圧して10分間放置し、次いで一旦減圧して重り16の重量を1 40kgまで増やして0.3MPaまで昇圧して10分間放置し、さらに再度減圧し て重り16の重量を210kgまで増して0.3MPaまで昇圧して10分間放置し たが、その間にホース3が継手13から離脱することはなく、また結合状態にも異常は見られなかった。
【0026】
このように本発明によれば、ホース3とスリーブ1との結合は極めて強固であり、大口径のホースの継手において、ホースを折り曲げる力が作用するような状態で設置されたような場合においても、ホース3が継手13から脱落することがなく、安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホースの継手を示すものであって、(a)は半裁中央縦断面図、(b)は(a)におけるB−B断面図、(c)は主要部の拡大中央縦断面図である。
【図2】 従来のホースの継手の主要部の拡大中央縦断面図
【図3】 従来の他のホースの継手の主要部の拡大中央縦断面図
【図4】 本発明の効果を確認する試験をする状態の中央縦断面図
【符号の説明】
1 スリーブ
3 ホース
4 リング
5 突条
6 凹溝
10 凹凸条
11 内部凹溝
12 エッジ
Claims (2)
- ホース(3)の端末に挿入されるスリーブ(1)と、当該スリーブ(1)を挿入されたホース(3)をその外側から締め付けるリング(4)とを有するホースの継手において、前記スリーブ(1)の外周に周方向に延びる突条(5)が形成され、当該突条(5)の外周面に竹の子状の凹凸条(10)が形成されており、前記リング(4)がその内面に前記スリーブ(1)の突条(5)に嵌合し得る凹溝(6)を有し、当該凹溝(6)内にさらに内部凹溝(11)を有し、当該内部凹溝(11)の縁がエッジ(12)を形成していることを特徴とする、ホースの継手
- 請求項1のホースの継手における前記スリーブ(1)を、内外面に柔軟な被覆層を有するホース(3)の端末に挿入し、当該ホース(3)における前記スリーブ(1)の突条(5)の位置に前記リング(4)を嵌合して締め付け、前記突条(5)とリング(4)の凹溝(6)との間で前記ホース(3)を挟持したことを特徴とする、ホースの継手とホースとの結合構造
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