JP4010933B2 - スプレー缶システムにおけるスプレー缶 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプレー缶システムにおける充填式のスプレー缶に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車整備工場などで使用されるブレーキ洗浄用スプレー缶は、使い捨てであり、空缶の廃棄や放出されるスプレーガスによる環境への悪影響が問題となっている。
そこで、ブレーキ洗浄液を充填式にするとともに、スプレーガスに代えてエアを用いたスプレー缶が提案されている。
このような繰り返し使用可能にしたスプレー缶としては、特開平8−156984号の公報に記載されるものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この公報に記載されるスプレー缶では、スプレー缶本体の口金に取り付けられるキャップがネジ式となっており、キャップがプラスチック製の場合耐久性に問題が生じていた。
また、充填式のスプレー缶の場合、注入した洗浄液がすべて噴射されるだけのエア圧が保証されており、洗浄液を噴射し作業が終了した場合にもスプレー缶にはエア残圧がある。この状態で口金のキャップを外すことは危険であり、安全に残圧処理を行なえることが要求される。
【0004】
本発明は、このような従来の技術が有する課題を解決するために提案されたものであり、口金に取り付けられるキャップの耐久性を向上できるとともに、エア残圧処理を安全に行なえるスプレー缶を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
まず、図10を参照してスプレー缶システムについて説明する。
携帯用のスプレー缶Aは、内部の洗浄液などの液体Bを加圧エアによってスプレーできる。液体Bを使い切ったあとは、スプレー缶AのキャップDを取り外したあとの上部口金の開口より、液体タンクF内の液体Bを液体注入具Hを用いてスプレー缶A内に定量注入する。その後、スプレー缶Aの底部のエア注入バルブCを介して、加圧ボンベ(加圧装置)Eよりエア注入具Gを用いてスプレー缶A内に加圧エアを所定圧注入する。
このように本発明に係るスプレー缶システムでは、液体Bと加圧エアを充填式としたので、スプレー缶Aは繰り返し使用可能となっている。
【0006】
このスプレー缶システムにおける本発明によるスプレー缶は、キャップの内周部の対角上にピンを突設し、口金の内周部にOリングを取り付け、口金の外周部に、ピンが嵌合する外径溝部を対角上に形成し、この外径溝部は、開口溝と、この開口溝に連続する残圧処理用の溝と、この残圧処理用の溝に連続するロック用の溝とからなり、このロック用の溝にキャップのピンが嵌合した状態では、噴射バルブを取り付けたキャップの筒部が口金内周部のOリングに嵌着して、スプレー缶本体内の気密性が保持され、残圧処理用の溝にキャップのピンが嵌合した状態では、キャップの筒部が口金内周部のOリングより外れて、スプレー缶本体内の気密性が解除されることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明によるスプレー缶の側面図を示し、図2に口金の一部切り欠き断面図を示す。
これらの図で、スプレー缶本体1の外周底部には、缶本体1を安定に起立させるためのゴム製の台2が取り付けられており、缶本体1の外周上部には、ゴム製の保護バンド3が嵌め込まれている。
このスプレー缶では、キャップ上部に取り付けられたノズルレバー4を握ることで、噴射バルブ5の押しボタン6が押され、ノズルパイプ7の先端より缶内の洗浄液などの液体が加圧エアにより噴射されるようになっている。
【0008】
円筒状のアルミ製の口金8は、下部の円溝9にアルミ製の缶本体1の上部開口縁部10を嵌め込んでカシメることにより、缶本体1の上部開口に固着される。この口金8の内周上部の円溝11には、口金8にキャップ12を嵌め込んだときの缶内部の気密性を保持するためのシール材のOリング13が嵌め込まれている。
口金8の上端部には、開口縁部14が形成されており、この開口縁部14の下方外周部には、開口縁部14よりも大径の膨出外縁部15が形成されている。
【0009】
この膨出外縁部15には、キャップ内周側のピン16が嵌合する外径溝部17が対角上に形成されている。この外径溝部17は、開口縁部14の深さまで形成されており、図3および図4に示すように口金の外周0゜と180゜の地点に開口溝18が上下方向に形成され、30゜から60゜の位置および210゜から240゜の位置に残圧処理用の溝19が開口溝18に連続して形成されている。また、90゜と270゜の地点には、ロック用の溝20が、残圧処理用の溝19よりもtだけ低い位置に、溝19に連続して形成されている。
【0010】
ロック用の溝20にキャップ12側のピン16が嵌合した状態では、キャップ内周側の筒部21が口金内周部のOリング13に嵌着され、缶本体1内の気密性が保持されるようになる。
また、残圧処理用の溝19にキャップ12側のピン16が嵌合した状態では、キャップ内周側の筒部21が口金内周部のOリング13より外れ、缶本体1内の気密性が解除されるようになる。
【0011】
つぎに、図5を参照してキャップ12の構成を説明する。
キャップ12の内周部には、口金8の外径溝部17に嵌合するピン16が対角上に突設されている。
また、キャップ12の内周側底部には、中心部に噴射バルブ5の弁部材22が取り付けられた筒部21が固着されている。弁部材22の上部には、ノズルパイプ7が取り付けられた押しボタン6が挿着されている。また、弁部材22の下方部には、液体吸い上げ用のチューブ23が取り付けられている。
【0012】
つぎに、このように構成されるスプレー缶の動作を説明する。
まず、キャップ12を外し口金8の開口部を開いたあとは、この開口部より、液体タンクから定量の液体をスプレー缶本体1に注入する。
その後、口金8の開口溝18にピン16を位置合わせして挿入し、ロック用の溝20にピン16が位置するまでキャップ12を回す。
【0013】
この状態で、スプレー缶本体底部のエア注入バルブ24より加圧装置を用いて缶本体1内に加圧エアを所定圧充填する。缶内が加圧されると、内圧によりキャップ12が押し上げられて、キャップ12のピン16は、図5に示すように口金8のロック用の溝20の上端に押し付けられてロックされる。
この状態では、口金内周のOリング13に、キャップ12の筒部21が嵌着され、缶本体1内のシール性が保持された状態となっている。
加圧エアの充填が完了されたあとは、ノズルレバー4を握ることで、噴射バルブ5の押しボタン6が押され、ノズルパイプ7の先端より缶内の液体が噴射される。
【0014】
缶内の液体がすべて噴射し終わっても、缶内にはエア残圧がある。この状態でキャップ12を外すことは危険である。そこで、キャップ12を緩め、キャップ12のピン16が口金8の残圧処理用の溝19に位置するようにさせる。残圧処理用の溝19はロック用の溝20に比べてtだけ溝高が高く形成されている。缶内のエア残圧により、ピン16が溝19の上端に押し当てられるまでキャップ12が押し上げられると、図6に示すようにキャップ12の筒部21が口金8のOリング13より外れ、スプレー缶本体1内の気密性が解除されて、缶内の残圧が大気に放出される。
缶内の残圧処理が安全になされたあとは、口金8からキャップ12を外して、缶本体1内に液体を注入する。
【0015】
エア注入バルブ24について図7を用いて説明すれば次のとおりである。
同図において符号24で示すエア注入バルブはバルブ本体25の缶内部26とこの缶内部に螺着するナット27とボール受け29、スプリング30およびボール31とで形成されており、バルブ本体25は前記した缶内部とこれに連接する取付ナット26と缶外部28とで形成されている。
これに連接する取付ナット26と缶外部28と形成されている。
このような各部材で構成されているエア注入バルブ24は、缶外部の取付ナット36をスプレー缶の底部11に押しあてパッキン32を介してナット27で底部11を挟持するように固定されている。
【0016】
またバルブ本体内にはボール31がボール受け29とこのボール受けを所定圧力で押圧しているスプリング30によって弁座33に着座するように形成されている。なお円弧突条34の両側に通溝35が形成されている。
このように構成されたエア注入バルブ24によって、スプレー缶内にエアーを注入する場合は図示しないエア注入装置の弁押棒によってボール31を押上げエアーを注入するが、弁押棒をボール31から除去した段階でボール31が弁座33に着座して缶内のエアー及び液体の漏出を防止するものである。
【0017】
図8は保護バンドを示したもので断面ドーナッツ型として形成されている。このバンド3は合成樹脂又はゴムなどの弾性材で作成されスプレー缶の胴部に装着されている。
図9はゴム製の台を符合2として示したもので、この台はスプレー缶の底部に装着されて安定座として機能するものでフランジ部37を備えた断面凹型に形成されている。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、口金外周部のロック用の溝に、キャップ内周部のピンを嵌合させることで、口金を閉ざすようしたので、キャップをネジ式にした従来例に比較して、キャップの嵌着が堅牢となり、耐久性が向上できるという利点がある。
【0019】
また、口金外周部の残圧処理用の溝にキャップ内周部のピンを嵌合させれば、スプレー缶本体内の気密性が解除され、安全にエア残圧を処理できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスプレー缶の一実施形態を示す側面図である。
【図2】スプレー缶の口金を示す一部切欠き断面図である。
【図3】口金の外径溝部を示す展開図である。
【図4】口金を示す平面図である。
【図5】口金にキャップがロックされた状態を示す断面図である。
【図6】エア残圧処理を行っている状態を示す断面図である。
【図7】エア注入バルブの要部断面説明図である。
【図8】保護バンドの要部断面図である。
【図9】ゴム製の台の要部断面図である。
【図10】スプレー缶システムを示す説明図である。
【符号の説明】
1 スプレー缶本体
2 ゴム製の台
3 保護バンド
4 ノズルレバー
5 噴射バルブ
6 押しボタン
7 ノズルパイプ
8 口金
9 円溝
10 上部開口縁部
11 円溝
12 キャップ
13 Oリング
14 開口縁部
15 膨出外縁部
16 ピン
17 外径溝部
18 開口溝
19 残圧処理用の溝
20 ロック用の溝
21 筒部
22 弁部材
23 液体吸い上げ用のチューブ
24 エア注入バルブ
25 バルブ本体
26 缶内部
27 螺着ナット
28 缶外部
29 ボール受
30 スプリング
31 ボール
32 パッキン
33 弁座
34 円弧突条
35 通溝
Claims (2)
- スプレー缶本体の上端部に固着した口金の開口部より、液体を定量スプレー缶本体内に注入し、上記口金の開口部を、噴射バルブ付きのキャップで閉ざしたあと、スプレー缶本体の底部に設けたエア注入バルブより、加圧エアを所定圧注入することで、スプレー缶を繰り返し使用可能としたスプレー缶システムにおいて、
上記キャップの内周部にピンを突設し、
上記口金の内周部にOリングを取り付け、
上記ピンが嵌合する外径溝部が上記口金の外周部に周方向に沿って形成され、
上記外径溝部は、上記口金の開口部に達する開口溝と、当該開口溝から周方向に向けて連続した位置で上記開口部に向けて窪んだ残圧処理用溝と、上記残圧処理溝に対して上記周方向における上記開口溝と反対側で上記開口部と反対側に向けて突き出た凸部を介して位置し上記開口部に向けて窪んだロック用溝とからなり、このロック用溝に上記キャップのピンが嵌合した状態では、噴射バルブを取り付けた上記キャップの筒部が上記口金の内周部のOリングに嵌着して、スプレー缶本体内の気密性が保持され、上記残圧処理用溝に上記キャップのピンが嵌合した状態では、上記キャップの筒部が上記口金の内周部のOリングより外れて、スプレー缶本体内の気密性が解除される
ことを特徴とするスプレー缶システムにおけるスプレー缶。 - 上記キャップの内周部の対角上に2つの上記ピンが突設し、
上記口金の外周部に、上記2つのピンとそれぞれ嵌合する2つの上記外径溝部が形成されている
請求項1に記載のスプレー缶。
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