JP4010028B2 - 充電器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、携帯用カセットテープレコーダ、携帯用CDプレーヤ、携帯用MDプレーヤ等の携帯用電子機器等の電源として使用される充電式電池に充電して何回も繰り返して使用するための充電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、携帯用カセットテープレコーダ等の携帯用電子機器の電源としては乾電池が広く使用されており、特に、二次電池である充電式電池は、再充電が可能で何回も繰り返して使用できて経済的であるという利点がある。この充電式電池に充電するための、従来の充電器としては、例えば、図9に示すようなものが知られている。
【0003】
この図9に示す充電器1は、一般にガム型と呼ばれている充電式電池RBに電流を流して電気を蓄えるもので、ケース筐体2と、このケース筐体2内に収納される配線基板3等を備えている。ケース筐体2は、三重に重ね合わされる下ケース4と上ケース5と電池蓋6とからなり、下ケース4の上に上ケース5が重ね合わされ、更に上ケース5の上に電池蓋6が重ね合わされる。そして、下ケース4と上ケース5との間に配線基板3が収納されている。
【0004】
このケース筐体2の下ケース4には、家庭用コンセント等の電源に接続するための電源プラグ端子7が回動自在に取り付けられている。そして、電源プラグ端子7の上に配置された配線基板3には、一次側の交流回路及び二次側の直流回路と、両回路間をオン・オフするスイッチ機構8と、充電式電池RBのプラス端子及びマイナス端子に接触されるプラス端子接片9a及びマイナス端子接片9b等が設けられている。
【0005】
この下ケース4に重ね合わされる上ケース5には、充電式電池RBを横にして収納することができる電池収納部10が設けられており、この電池収納部10の長手方向両端に設けられた開口11a,11bには、配線基板3に設けられたプラス端子接片9a及びマイナス端子接片9bが露出するようになされている。この電池収納部10を覆うように装着される電池蓋6には、上ケース5側に突出する一対の操作突起12,12が設けられており、この一対の操作突起12,12に対応させて上ケース5には、上下方向に貫通する一対の挿通穴13,13が設けられている。
【0006】
この電池蓋6を上ケース5に重ね合わせることにより、充電のために電池収納部10に装着される充電式電池RBが完全に覆われ、充電時の安全性が確保される。このとき、電池蓋6に設けた一対の操作突起12,12が上ケース5に設けた一対の挿通穴13,13をそれぞれ貫通して下ケース4側に突出される。そして、一対の操作突起12,12はスイッチ機構8の一対の可動接片8a,8aをそれぞれ押圧し、各可動接片8aを弾性変形させてそれぞれ対をなす固定接片8b,8bに接触させる。これにより、配線基板3に設けられた一次側交流回路から二次側直流回路に電力が供給され、電源プラグ端子7から供給される交流が直流に変換されて、充電式電池RBに充電されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の充電器においては、電池蓋6を取り外したときには、スイッチ機構8がオフとされて一次側交流回路から二次側直流回路への電力の供給が遮断されることになるが、上ケース5の電池収納部10に設けた開口11a,11bから、二次側直流回路の直流が流れる活電部としてのプラス端子接片9a及びマイナス端子接片9bが露出されるという課題があった。
【0008】
また、ケース筐体2が下ケース4と上ケース5と電池蓋6との三部品を三層に重ね合わせる三重構造となっていたため、ケース筐体2全体が大きなものとなり、携帯時等において大きなスペースが必要とされて嵩張ることになる。更に、スイッチ機構8の操作を一対の操作突起12,12で行うようになっていたため、スイッチ機構が複雑なものになると共に、電池蓋6を重ね合わせた状態で放置すると、スイッチ機構8の一対の可動接片8a,8aが押圧された状態で放置されることになり、可動接片8aにストレスが掛かり続けるという課題があった。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ケース筐体に電池挿入口を設け、この電池挿入口を開閉する電池蓋に端子部材を設けて、電池蓋の開閉動作に連動させて充電式電池のプラス端子及びマイナス端子との接続・遮断動作を可能とすることにより、小型であって安全性等に優れた充電器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本発明の充電器は、ケース筐体に設けられた電池収納部に充電式電池を着脱自在に収納し、一次側の電源から変換された二次側の電源を用いて充電式電池に充電可能とした充電器において、ケース筐体に、電池収納部の一端が外面に開口されて充電式電池が挿入される電池挿入口を設けると共に、ケース筐体にスライド移動自在に取り付けられ、スライド移動によって電池挿入口を開閉する電池蓋を開閉自在に取り付け、電池蓋の内面には一対のスイッチ接片が設けられ、その一対のスイッチ接片は、電池挿入口が開かれる動作に連動して一次側及び二次側の電極を切断させ、電池挿入口が閉じられる動作に連動して一次側及び二次側の電極を導通させることを特徴としている。
【0011】
本発明は、上述のように構成したことにより、電池挿入口から充電式電池を挿入して電池収納部内に収納した後、電池蓋を閉じることによって自動的に電源プラス端子及び電源マイナス端子が充電式電池のプラス端子及びマイナス端子に接続され、充電器の小型化が可能であって、安全に充電することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図8は本発明の一例を示すもので、図1は充電器の全体構成を示す外観斜視図、図2は充電器の分解斜視図、図3は配線基板及び電池蓋を示す斜視図、図4は電池挿入口を開いた状態の充電器の正面図、図5は図4の内側から見た状態の断面図、図6は電池挿入口を電池蓋で閉じた状態の充電器の正面図、図7は図6の内側から見た状態の断面図、図8は図1を平面側から見た状態の断面図である。
【0013】
この第1の実施の例に係る充電器21は、一般にガム型と呼ばれている充電式電池RBの充電のために用いられるもので、図2に示すように、四角形の匣体をなすケース筐体22と、このケース筐体22内に収納される配線基板23等を備えている。そして、ケース筐体22は、互いに着脱可能に重ね合わされる一対の下ケース24及び上ケース25と、両ケース24,25の正面側に設けられた電池挿入口28を開閉する電池蓋26と、家庭用コンセント等の電源に接続するための電源プラグ端子27と、充電が完了した充電式電池RBをケース筐体22から取り出すための取出板29等を備えている。
【0014】
このケース筐体22の下ケース24は、電源プラグ端子27を収納するための凹部が設けられた下面板24aと、この下面板24aの一面側を囲うように四辺に連続して設けられた前面板24b、後面板24c及び左右の側面板24d,24eとを有している。この下ケース24の内部には、一方の側面板24dとの間に所定の隙間をあけて前後方向に延在された前後仕切片24fが設けられており、この前後仕切片24fによって一方には電池収納部30の下半分が形成され、他方には部品収納部31の下半分が形成されている。更に、電池収納部30の側面板24d側には、取出板29の下半分がスライド移動可能に収納される板収納部32が形成されている。そして、この板収納部32に関連させて上下側面板24d,25dの合わせ目には、取出板29の操作ノブ29aが貫通されるガイド溝22aが設けられている。
【0015】
更に、下ケース24の前面板24bの側面板24d側には、この前面板24bの略半分の大きさを有する下切欠き部28aが設けられており、この下切欠き部28aの一部によって電池挿入口28の下半分が形成されている。この前面板24bの内側には、所定の隙間をあけて枠状の下案内リブ33aが設けられており、この下案内リブ33aとの間に設定された空間部内に電池蓋26の下半分がスライド自在に保持されている。そして、下案内リブ33aの内側には、電源プラグ端子27を回動自在に収納するプラグ端子収納部34が設けられている。更に、下ケース24の部品収納部31内には、配線基板23を所定位置に支持するための複数の支持柱35が設けられている。
【0016】
また、ケース筐体22の上ケース25は、下ケース24と略同様の構成を有しており、全体が平面とされた上面板25aと、この上面板25aの一面側を囲うように四辺に連続して設けられた前面板25b、後面板25c及び左右の側面板25d,25eとを有している。この上ケース25の内部にも、一方の側面板25dとの間に所定の隙間をあけて前後方向に延在された前後仕切片25fが設けられており、この前後仕切片25fによって一方には電池収納部30の上半分が形成され、他方には部品収納部31の上半分が形成されている。そして、電池収納部30の側面板25d側には、取出板29の上半分がスライド移動可能に収納される板収納部が形成されている。
【0017】
更に、上ケース25の前面板25bの側面板25d側には、この前面板25bの略半分の大きさを有する上切欠き部28bが設けられており、この上切欠き部28bの一部によって電池挿入口28の上半分が形成されている。この前面板25bの内側には、所定の隙間をあけて枠状の上案内リブ33bが設けられており、この上案内リブ33bとの間に設定された空間部内に電池蓋26の上半分がスライド自在に保持されている。そして、上ケース25の上面板25aには、電池収納部30に対応させた覗き窓36と、部品収納部31に対応させた表示窓37とが開口されている。
【0018】
このような構成を有する上ケース25と下ケース24を重ね合わせることによってケース筐体22が一体的に形成され、上下ケース25,24の空間部が重なり合ってそれぞれの領域をなす電池収納部30と部品収納部31と板収納部32とが形成されている。このケース筐体22の電池収納部30内に着脱自在に収納される充電式電池RBは四角形の薄い板状体からなり、その長手方向の一側にはプラス端子15aが形成され、その他側にはマイナス端子15bが形成されている。この充電式電池RBは、電池収納部30に対してマイナス端子15b側から挿入され、取出板29をスライド移動させることによって取り出される。
【0019】
取出板29は四角形の薄板片からなり、板収納部32内において前後方向へ所定ストロークをスライド可能な状態で収納されている。この取出板29のスライド操作をケース筐体22の外部から可能とするために、取出板29の一面には山歯状の凹凸を有する操作ノブ29aが設けられており、この操作ノブ29aがケース筐体22のガイド溝22aに摺動自在に係合されている。
【0020】
この取出板29の操作ノブ29aと反対側の面には、電池収納部30内に突出する取出爪29bが設けられている。この取出板29の取出爪29bは、電池収納部30内において充電式電池RBの移動軌跡上に突出するように構成されており、充電式電池RBの挿入時にはマイナス端子15b側の面により押圧されて取出板29が後退する。一方、この取出板29を前方へスライド移動させることにより、取出爪29bがマイナス端子15b側の面に当接して充電式電池RBが押し出される。
【0021】
また、下ケース24のプラグ端子収納部34内には、この充電器21を家庭用コンセント等の電源に接続するための電源プラグ端子27が回動自在に収納されている。この電源プラグ端子27は、両端に枢軸が突出されたプラグ軸部27aと、このプラグ軸部27aの軸方向と直交する方向に延在され且つ互いに平行とされた一対の端子接片27b,27bとを有している。そして、一対の端子接片27b,27bは、下ケース24の下面板24aから垂直に立ち上がるセット状態と、このセット状態から90°回動されて下面板24aの面方向に延在されて凹部24h内に収納されるオフセット状態とを取ることができるようになされている。
【0022】
このプラグ端子収納部34を含む部品収納部31を上下に仕切るように配線基板23が、ケース筐体22内に収納されている。この配線基板23には、一次側の交流回路及び二次側の直流回路を形成するための回路パターンが設けられていると共に、その回路パターンの所定位置にはマイクロコンピュータ41、その他各種の電子部品が搭載されており、これらによって制御回路40が構成されている。
【0023】
この制御回路40のマイクロコンピュータ41は、例えば、満充電時の過充電を防止するためのオートオフ制御や、このオートオフに伴うインジケータの点滅制御、温度が所定温度以上に上昇するのを防止する温度制御等の種々の制御を行うためのものである。このマイクロコンピュータ41は、後述するスイッチ機構50のオン・オフ動作に連動して充電用電池RBの着脱時(挿入時又は排出時)にリセットされる。
【0024】
更に、配線基板23には、電源プラグ端子27の一対の端子接片27b,27bがそれぞれ断続される一対の電源入力部42a,42bが設けられている。これら電源入力部42a,42bの一次側電極43a,43bは配線基板23の長手方向に所定の隙間をあけて配置されていると共に、これら一次側電極43a,43bに対応させて配線基板23の幅方向には、制御回路40に接続されている二次側電極44a,44bが所定の隙間をあけて配置されている。一方の二次側電極44aは、幅方向の長さが所定の隙間を超える長さを有するL字形状をなしており、これにより二次側電極44aの他端は、他方の二次側電極44bの外側に所定の隙間をあけて配置されている。
【0025】
これらの二次側電極44a,44bが接続される制御回路40には、配線パターンを介して電池マイナス端子45と電池プラス端子板46とが個別に接続されている。電池マイナス端子45は、導電性の線材を所定形状に折り曲げることによって形成されており、その基端が出力部47aとして配線基板23の所定位置に固定されている。この電池マイナス端子45の先端は、ケース筐体22の後面側から電池収納部30内に挿入されており、図8に示すように、電池収納部30内に収納された充電用電池RBのマイナス端子15bに接触される。
【0026】
また、端子部材の一具体例を示す電池プラス端子板46は導電性の板材によって形成されており、その基端にはフレキシブル基板48の一端が接続され、そのフレキシブル基板48の他端は配線基板23の所定位置に出力部47bとして固定されている。この電池プラス端子板46は電池蓋26の内面に固定され、電池蓋26と一体に移動可能とされている。この電池蓋26は、ケース筐体22の上下前面板24b,25bよりも幅方向に少々短い板状体からなり、その内面の長手方向の一側に設けた凹部26a内に電池プラス端子板46が嵌合固定されている。この電池プラス端子板46の略中央部には、図8に示すように、充電用電池RBのプラス端子15aが接触する接点部46aが設けられている。
【0027】
この電池蓋26の周囲には、ケース筐体22の上述した前面板24b,25bと案内リブ33a,33bとの間に設定された空間内に摺動自在に係合保持される外縁リブ26bが設けられている。そして、電池蓋26の外面の長手方向の一側には、ケース筐体22の上下切欠き部28a,28b内に摺動可能に嵌まり合うノブ部26cが設けられており、このノブ部26cと上下切欠き部28a,28bとのスライド方向の長さの差分だけ電池蓋26がスライド自在とされている。この電池蓋26のスライド移動量は電池挿入口28の開閉方向の長さに一致されており、電池挿入口28を閉じた状態から電池蓋26を最大量移動させると、電池挿入口28が完全に開かれるようになっている。
【0028】
そして、電池蓋26で電池挿入口28を閉じた状態において充電用電池RBのプラス端子15aが凹部26a内に入り込むことができるように、電池蓋26の内面には切欠き26dが設けられている。更に、電池蓋26の内面の幅方向一側には、内側に突出するブラケット26eが設けられている。この電池蓋26のブラケット26eの内側には、このブラケット26eが延びる方向に所定の間隔をあけて一対のスイッチ接片50a,50bが取り付けられている。
【0029】
この一対のスイッチ接片50a,50bは適当な弾性を有する板バネからなり、それぞれ八字状をなすように形成されている。これらスイッチ接片50a,50bのスライド方向の間隔は、一次側電極43a,43bと二次側電極44a,44bとの間隔に対応され、スライド方向と直交する方向の間隔は、一方の一次側電極43a及び二次側電極44aと他方の一次側電極43b及び二次側電極44bとの間の間隔に対応されている。
【0030】
従って、電池蓋26で電池挿入口28を閉じた状態では、一方のスイッチ接片50aの一方の端部は一方の一次側電極43aに接触し、そのスイッチ接片50aの他方の端部は一方の二次側電極44aに接触する。そして、他方のスイッチ接片50bの一方の端部は他方の一次側電極43bに接触し、そのスイッチ接片50bの他方の端部は他方の二次側電極44bに接触する。一方、電池蓋26を移動して電池挿入口28を完全に開いた状態では、一方のスイッチ接片50aの両方の端部は共に一方の二次側電極44aに接触し、他方のスイッチ接片50bの一方の端部は他方の二次側電極44bに接触し、そのスイッチ接片50bの他方の端部は一方の二次側電極44aに接触するようになる。
【0031】
また、図3に示す51は、発光ダイオード等からなるインジケータである。このインジケータ51は、上ケース25に設けた表示窓37に臨むように配線基板23に取り付けられている。上述した一対のスイッチ接片50a,50bと一次側電極43b,43b及び二次側電極44a,44bとによって、一次側の交流回路を断続させるスイッチ機構50が構成されている。
【0032】
尚、上述した下ケース24、上ケース25及び電池蓋26の材質としては、例えば、耐衝撃性ポリスチレン等のプラスチックが好適であるが、安全上必要とされる所定の要件を具備する他のプラスチックを用いることもできる。また、配線基板23及びフレキシブル基板48その他の電気部品についても、所定の安全規格を満足する材質及び構造とされている必要があることは勿論である。
【0033】
このような部材から構成される充電器21は、例えば、次のようにして組み立てることができる。まず、図2に示すように、下ケース24のプラグ端子収納部34に電源プラグ端子27を挿入すると共に、下ケース24の板収納部32に取出板29の下半分を挿入する。次に、下ケース24の部品収納部31に配線基板23を載置すると共に、この配線基板23とフレキシブル基板48によって予め連結されている電池蓋26の下部を、下ケース24の前面板24bと案内リブ33aとの間に設定された空間部に挿入する。
【0034】
その後、上ケース25の前面板25bと案内リブ33bとの間に設定された空間部に電池蓋26の上部を挿入する。そして、上ケース25を下ケース24に重ね合わせることによってケース筐体22が一体化され、図1に示すように、充電器21の組立作業が完了する。
【0035】
このように組立られた充電器21を用いて充電用電池RBに電流を充電する作業は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、図6〜図8に示す電池蓋26が閉じられた状態から、電池蓋26を引き込み側にスライド移動させ、図1、図4及び図5に示すように、ケース筐体22の外面に開口された電池収納部30の一端をなす電池挿入口28を開口する。
【0036】
このとき、電池蓋26の内面に設けられたスイッチ機構の一対のスイッチ接片50a,50bは、配線基板23の一面上を滑って一次側電極43a,43bから二次側電極44a,44bに移動する。そして、一方のスイッチ接片50aはその両端が一方の二次側電極44aに接触し、他方のスイッチ接片50bは、電池収納部30側の一端が他方の二次側電極44bに接触し、奥側の他端が一方の二次側電極44aに接触する。この状態では、一次側電極43a,43bと二次側電極44a,44bとの間の導通がなされていないため、例えば電源プラグ端子27を家庭用コンセント等の電源に接続した場合にも、電流が制御回路40側に流れることがない。
【0037】
次に、ケース筐体22の電池挿入口28に充電用電池RBをマイナス端子15b側から挿入し、電池収納部30内に充電用電池RBを収納する。このとき、挿入動作の途中から充電用電池RBのマイナス端子15b側の面が電池収納部30内に突出している取出板29の取出爪29bに当接し、その挿入量に応じて取出板29を後退させる。そして、充電用電池RBを電池収納部30内に完全に収納すると、そのマイナス端子15bが電池収納部30の奥に配置されている電池マイナス端子45に接触する。これにより、充電用電池RBのマイナス端子15b側と制御回路40のマイナス側とが接続される。この充電用電池RBが挿入された状態は、ケース筐体22の上ケース25に設けた覗き窓36によって外部から目視することができる。
【0038】
続いて、電池蓋26のノブ部26cに指を掛けて閉じ側にスライド移動させ、電池蓋26で電池挿入口28を閉じるようにする。これにより、電池蓋26の内面に固定された電池プラス端子板46が一体に移動し、図6〜図8に示すように、電池蓋26で電池挿入口28を完全に閉じたとろこで電池プラス端子板46の接点部46aが、電池収納部30に収納されている充電用電池RBのプラス端子15aに接触する。これにより、充電用電池RBのプラス端子15a側と制御回路40のプラス側とが接続される。
【0039】
このとき、図3に示すように、電池プラス端子板46は電池蓋26の凹部26a内に収納されて後退した位置にあるが、電池蓋26のスライド側の端部には切欠き26dが設けられているため充電用電池RBのプラス端子15aがこの切欠き26dから入り込み、プラス端子15aは接点部46aによって電池プラス端子板46と確実に接触される。
【0040】
また、電池蓋26のスライド移動によってスイッチ機構の一対のスイッチ接片50a,50bが、配線基板23上を滑って二次側電極44a,44b側の位置(図5参照)から一次側電極43a,43b側の位置(図7参照)に移動する。そして、一方のスイッチ接片50aは、電池収納部30側の一端が一方の一次側電極43aに接触すると共に奥側の他端が一方の二次側電極44aに接触し、他方のスイッチ接片50bは、電池収納部30側の一端が他方の一次側電極43bに接触すると共に奥側の他端が他方の二次側電極44bに接触する。この状態では、一対のスイッチ接片50a,50bを介して一次側電極43a,43bと二次側電極44a,44bとの間が導通される。
【0041】
次に、ケース筐体22の裏面側に収納されている電源プラグ端子27を90°回動させて突出させた後、この電源プラグ端子27を家庭用コンセント等の電源に接続する。これにより、電源プラグ端子27から導入される電流が、スイッチ機構を介して配線基板23に搭載されている制御回路40の電源側に供給される。その結果、制御回路40の働きにより一次側交流回路に導入された交流が二次側直流回路によって直流に変換され、この直流が電池プラス端子板46から流れて、電池収納部30内に収納されている充電用電池RBに充電される。
【0042】
このとき、制御回路40のマイロクコンピュータ41の働きにより、電池収納部30に充電用電池RBが装着されていることを表すインジケータ51の点灯表示がなされると共に、充電時における所定温度以上の温度上昇を防止する温度制御や、満充電後の過充電を防止するオートオフ制御等がなされる。
【0043】
この実施の例によれば、充電器21に充電用電池RBを装着した後、電池挿入口28を電池蓋26で閉じると、電源プラグ端子27以外の整流充電回路部分は全てケース筐体22内に収納されており、従来のように活電部がケース筐体の外に露出されるおそれがないため、充電作業を安全に行うことができる。しかも、この実施の例に係る充電器21によれば、従来のスイッチ機構よりも部品点数の少ないスイッチ機構50を構成できると共に、ケース筐体22の高さを低くして充電器21の小型化を図ることができる。
【0044】
このような充電作業によって満充電された充電用電池RBを充電器21から取り出す作業は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、電源プラグ端子27をコンセントから引き抜くことにより、充電用電池RBが収納されている充電器21を電源から分離させる。次に、電池蓋26を開き側にスライド移動することにより、電池挿入口28を開口すると共に、スイッチ機構をオフとさせて制御回路40との接続を解除する。
【0045】
続いて、ケース筐体22の一方の側面に露出されている操作ノブ29aに指を掛け、これを前側にスライドさせて取出板29を電池挿入口28側に移動させる。これにより、取出板29の後部に設けられた取出爪29bが充電用電池RBのマイナス端子15b側の端面に当接し、この取出爪29bの移動によって充電用電池RBが所定量だけ電池挿入口28から押し出される。そこで、電池挿入口28から飛び出している充電用電池RBのプラス端子15a側部分を摘んで引き抜くことにより、この充電用電池RBを充電器21から簡単に取り出すことができる。
【0046】
尚、この充電器21が目的とする基本機能としての充電に関して、スイッチ機構50は必ずしも必要な機構ではないが、安全性の点から必要とされるものである。即ち、例えば、電源プラグ端子27を電源コンセントに差し込んだ状態で電池蓋26を開いたとき、電池挿入口28から電池収納部30内に金属棒やワイヤー等の導電体を挿入すると一次側の活電部や二次側の電池マイナス端子或いは電池プラス端子との接触が可能となり、ショート状態が現出されるおそれがあるため、これを防ぐ上からスイッチ機構50は重要な意義を有しているものである。
【0047】
以上説明したが、本発明は上記実施の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施の例においては電池蓋26の開閉方式としてスライド方式を採用しているが、電池蓋を回動させるためのヒンジ軸を設け、このヒンジ軸を中心に電池蓋を回動させて電池挿入口を開閉する方式、その他各種の蓋開閉機構を採用することができる。更に、上記実施の例では、配線基板23と電池蓋26との間をフレキシブル基板48で接続した例について説明したが、このフレキシブル基板48は便宜上使用したものであって、例えば柔軟性の良いリード線、その他の電気の導体を使用できることは勿論である。
【0048】
また、上記実施の例では、スイッチ接片50a,50bの形状を八字状に形成した例について説明したが、このスイッチ接片の形状を、例えばコ字状に形成し、両端の折曲部をブラケット26eに貫通させて電池蓋26に固定する一方、折曲部間の中央部を一次側電極43a,43b及び二次側電極44a,44bに接触させる構成としてもよい。更に、一対のスイッチ接片50a,50bを横並びに並列配置した例について説明したが、前後にずらせて配置してもよく、また、一列に並べて直列配置する構成とすることもできる。
【0049】
更に、上記実施の例においては、電池蓋26に電池プラス端子板46を設けて電池収納部30の奥に電池マイナス端子45を配した例について説明したが、これとは逆に電池収納部の奥に電池プラス端子板を配して電池蓋には電池マイナス端子を設ける構成とすることもできる。更に又、上記実施の例では、電源プラグ端子27をケース筐体22に取り付けた例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、絶縁電線を介して配線基板23と電源プラグ端子27とを接続する構成とすることもできる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ケース筐体に電池挿入口を設けると共に、この電池挿入口を開閉する電池蓋を開閉自在に設け、電池蓋の内面には一対のスイッチ接片を設け、その一対のスイッチ接片は、電池挿入口が開かれる動作に連動して一次側及び二次側の電極を切断させ、電池挿入口が閉じられる動作に連動して一次側及び二次側の電極を導通させる構成としたため、充電器に充電用電池を装着した後、電池挿入口を電池蓋で閉じると、電源プラグ端子以外の整流充電回路部分は全てケース筐体内に収納されており、従来のように活電部がケース筐体の外に露出されるおそれがないため、充電作業を安全に行うことができ、安全性に優れた充電器を提供することができる。
【0051】
しかも、この発明の充電器によれば、従来のスイッチ機構よりも部品点数の少ない構造の簡単なスイッチ機構を構成することができ、部品点数の削減による低価格化が可能であると共に、スイッチ機構に要する体積を減少させてケース筐体の高さを低くすることができ、これにより充電器の小型化を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充電器の一例を示すもので、電池挿入口を開けた状態の外観斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の充電器を分解した状態の斜視図である。
【図3】図1に示す本発明の充電器に係る配線基板及び電池蓋の斜視図である。
【図4】図1に示す本発明の充電器を示すもので、電池挿入口を開いた状態の正面図である。
【図5】図4に示す本発明の充電器の内部を示すもので、電池挿入口を開いた状態の断面図である。
【図6】図1に示す本発明の充電器を示すもので、電池挿入口を閉じた状態の正面図である。
【図7】図6に示す本発明の充電器の内部を示すもので、電池挿入口を閉じた状態の断面図である。
【図8】図1に示す本発明の充電器の内部を示すもので、電池挿入口を閉じた状態の平面側から見た断面図である。
【図9】従来の充電器を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
21…充電器、 22…ケース筐体、 23…配線基板、 24…下ケース、25…上ケース、 26…電池蓋、 27…電源プラグ端子、 28…電池挿入口、 29…取出板、 30…電池収納部、 31…部品収納部、 32…板収納部、 40…制御回路、 41…マイクロコンピュータ、 42a,42b…電源入力部、 43a,43b…一次側電極、 44a,44b…二次側電極、 45…電池マイナス端子、 46…電池プラス端子板(端子部材)、 48…フレキシブル基板、 50…スイッチ機構、 50a,50b…スイッチ接片
Claims (2)
- ケース筐体に設けられた電池収納部に充電式電池を着脱自在に収納し、一次側の電源から変換された二次側の電源を用いて上記充電式電池に充電可能とした充電器において、
上記ケース筐体に、上記電池収納部の一端が外面に開口されて上記充電式電池が挿入される電池挿入口を設けると共に、上記ケース筐体にスライド移動自在に取り付けられ、スライド移動によって上記電池挿入口を開閉する電池蓋を開閉自在に取り付け、
上記電池蓋の内面には一対のスイッチ接片が設けられ、
上記一対のスイッチ接片は、上記電池挿入口が開かれる動作に連動して一次側及び二次側の電極を切断させ、上記電池挿入口が閉じられる動作に連動して一次側及び二次側の電極を導通させる
ことを特徴とする充電器。 - 請求項1記載の充電器において、
上記一対のスイッチ接片によって切断状態と導通状態に切り換えられる上記一次側及び上記二次側の電極は、上記ケース筐体に取り付けられる配線基板の配線パターン上に設けられる
ことを特徴とする充電器。
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