JP4009904B2 - 画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する際に生じる画質の劣化を抑制することができるようにした画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビジョン受像機は、映像信号のコンポジット信号をコンポーネント信号に変換して、映像として表示している。映像信号としては、NTSC(National Television Standards Committee)方式のコンポジット映像信号が広く使用されている。
【0003】
図1は、従来のテレビジョン受像機1の構成を示すブロック図である。
【0004】
アンテナ11は、放送信号を受信する。チューナ12は、アンテナ11で受信した信号を検波、復調し、映像中間周波信号を生成する。映像中間周波信号処理部(VIF(Video Intermediate Frequency)処理部)13は、入力された映像中間周波信号を復調し、コンポジット映像信号を生成する。Y/C(Y:輝度信号、C:クロマ信号)分離部14は、入力されたコンポジット映像信号から、輝度信号Yとクロマ信号Cを分離する。クロマ復調部15は、クロマ信号Cの入力を受けて復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成する。マトリクス処理部16は、輝度信号Y、並びに、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yの入力を受けて、原色RGB信号を生成する。表示部17は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)で構成され、供給されたRGB信号を表示する。
【0005】
次に、テレビジョン受像機1の動作について説明する。チューナ12は、図示しない操作部を用いてユーザが指定したチャンネルの放送局の電波を、アンテナ11を介して受信し、受信した電波を検波、復調して、映像中間周波信号を生成し、VIF処理部13に出力する。VIF処理部13は、チューナ12より出力された映像中間周波信号を復調し、NTSC方式のコンポジット映像信号を生成して、Y/C分離部14に出力する。Y/C分離部14は、入力されたコンポジット映像信号から、輝度信号Yとクロマ信号Cを分離して、輝度信号Yをマトリクス処理部16に、クロマ信号Cをクロマ復調部15に、それぞれ出力する。
【0006】
クロマ復調部15は、Y/C分離部14より入力されたクロマ信号Cを復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成し、マトリクス処理部16に出力する。マトリクス処理部16は、Y/C分離部14より供給された輝度信号Yと、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yを合成し、原色RGB信号を生成して、表示部17に出力して表示させる。
【0007】
図2は、図1を用いて説明したテレビジョン受像機1と異なる構成を有する、従来のテレビジョン受像機21の構成を示すブロック図である。
【0008】
基本的な構成は、図1のテレビジョン受像機1と同様であるが、図2のテレビジョン受像機21においては、新たに、画素数変換部31が設けられている。画素数変換部31は、Y/C分離部14より供給された輝度信号Yと、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yに基づいて、画素密度の変更や、IP変換(Interlace/Progressive変換)等を実行し、マトリクス処理部16に出力する。
【0009】
なお、図2のテレビジョン受像機21の動作は、画素数変換部31によって、Y/C分離部14より供給された輝度信号Y、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yに対して、画素密度の変換処理や、IP変換の処理が実行され、マトリクス変換部16に供給されること以外は、図1のテレビジョン受像機1の動作と基本的に同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のテレビジョン受像機1、もしくはテレビジョン受像機21においては、コンポジット映像信号を、まず、Y/C分離部14で輝度信号Yとクロマ信号Cとに分離し、その後、クロマ信号Cを復調して、ベースバンドの輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yよりなるコンポーネント信号に変換し、マトリクス処理部16が、このコンポーネント信号から、原色RGB信号を生成するようになされていた。このため、回路構成が複雑になるばかりでなく、その規模も大きくなり、コスト高となる課題があった。
【0011】
また、従来のY/C分離法として、2次元Y/C分離回路や3次元Y/C分離回路などからなるフィルタが提案されているが、その処理の過程において、ドット妨害やクロスカラーなどのY/C分離のエラーに起因する画質劣化が発生し易いという課題があった。
【0012】
これらの課題を解決すべく、クラス分類適応処理を用いた方法が提案されている。このクラス分類適応処理を用いた方法においては、着目画素における輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yのコンポーネント信号を得るために、まず、着目画素を含めた、その付近に配置される画素(この画素は、クラスタップと称される)の特徴量をコンポジット信号から求めて、その特徴量毎に予め分類されたクラスを特定する。そして、着目画素を含めた、その付近の画素のコンポジット信号からなる画素(この画素は、予測タップと称され、クラスタップと同じこともある)に、クラス毎に予め設定された係数を用いて演算処理が施されて、着目画素のコンポーネント信号が求められる。
【0013】
しかしながら、クラスタップおよび予測タップの選択方法により、同じコンポジット信号が入力されても、変換後のコンポーネント信号は異なるものとなる。このため、クラスタップと予測タップの選択方法が適正でない場合、Y/C分離のエラーの発生時と同様にして、ドット妨害やクロスカラーなどといった画質劣化が生じてしまうという課題があった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、回路構成を簡単、かつ、小さい規模のものとし、更に、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換の際に生じる画質の劣化、特に、水平1ラインのドット妨害を抑制することができるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、第1の抽出手段により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出手段と、検出手段により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、クラス毎に予め定められた係数を記憶し、生成手段により生成されたクラス情報に対応した係数を出力する係数記憶手段と、第1の画像信号から、生成手段により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の抽出手段により抽出された第2の画素信号と、係数記憶手段により出力された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する第1の信号変換手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
検出手段には、着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、着目画素と同一水平ライン上に並んだ着目画素を含む複数の画素によって構成される着目ラインとその上下ラインとの相関と、着目ラインの上のラインと、その上のライン、または、下のラインとその下のラインとの相関とを検出させるようにすることができる。
【0017】
検出手段には、着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、着目画素と同一水平ライン上に並んだ着目画素を含む第1の所定の数の第1の画素と、第1の画素の上下方向に存在する複数の第2の画素における相関を検出し、その結果、どの方向の第2の画素に対しても相関が低いと判定された第1の画素が水平方向に第2の所定の数以上連続しているか否かとを検出させるようにすることができる。
【0018】
第1の画像信号は、コンポジット信号であり、第2の画像信号は、コンポーネント信号であるものとすることができる。
【0019】
第1の信号変換手段により変換された第2の画像信号を表示する表示手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0020】
画像信号を含むデータを取得する取得手段と、取得手段により取得されたデータのうちの少なくとも一部を、第1の抽出手段が処理可能な第1の画像信号に変換する第2の信号変換手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0021】
本発明の画像処理方法は、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第1のプログラムは、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の係数算出装置は、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成手段と、第2の画像信号から着目画素に対応した複数の画素位置の複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、第1の抽出手段により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出手段と、検出手段により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、第2の画像信号から、生成手段により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の抽出手段により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
検出手段には、着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、着目画素と同一水平ライン上に並んだ着目画素を含む複数の画素によって構成される着目ラインとその上下ラインとの相関と、着目ラインの上のラインと、その上のライン、または、下のラインとその下のラインとの相関とを検出させるようにすることができる。
【0026】
検出手段には、着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、着目画素と同一水平ライン上に並んだ着目画素を含む第1の所定の数の第1の画素と、第1の画素の上下方向に存在する複数の第2の画素における相関を検出し、その結果、どの方向の第2の画素に対しても相関が低いと判定された第1の画素が水平方向に第2の所定の数以上連続しているか否かとを検出させるようにすることができる。
【0027】
第1の画像信号はコンポーネント信号であり、第2の画像信号は、コンポジット信号であるものとすることができる。
【0028】
算出手段により算出された係数を記憶する記憶手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0029】
本発明の係数算出方法は、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の第2のプログラムは、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
本発明の画像処理装置および画像処理方法、並びに、第1のプログラムにおいては、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号が抽出され、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報が検出され、検出された着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かが検出されて、着目画素が属するクラスを示すクラス情報が生成され、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、クラス情報に対応した係数が出力され、第1の画像信号から、クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号が抽出され、抽出された第2の画素信号と係数との演算により、第1の画像信号である着目画素が、第2の画像信号に変換される。
【0033】
本発明の係数算出装置および係数算出方法、並びに第2のプログラムにおいては、入力された第1の画像信号から第2の画像信号が生成され、第2の画像信号から着目画素に対応した複数の画素位置の複数の第1の画素信号が抽出され、複数の第1の画素信号を基に、着目画素の水平方向の相関に関する情報が検出され、着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かが検出されて、着目画素が属するクラスを示すクラス情報が生成され、第2の画像信号から、生成されたクラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号が抽出され、第2の画素信号、および、第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数が算出される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0035】
図3は、本発明を適用したテレビジョン受像機41の構成を示すブロック図である。図3においては、図1、および、図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0036】
すなわち、図3の構成においては、図1のY/C分離部14、およびクロマ復調部15に代わって、VIF処理部13とマトリクス処理部16の間に、A/D(Analog/Digital)変換部51、および、クラス分類適応処理部52が備えられている。
【0037】
A/D変換部51は、VIF処理部13より入力されるアナログ信号からなるNTSC方式のコンポジット映像信号を、デジタル信号に変換して、クラス分類適応処理部52に出力する。クラス分類適応処理部52は、A/D変換部51より入力された、デジタル信号に変換されているNTSC方式のコンポジット映像信号から、輝度信号Y、並びに、色差信号R−Y、および、色差信号B−Y信号からなるコンポーネント信号を、クラス分類適応処理により生成する。コンポジット映像信号からコンポーネント信号を予測生成するための予測係数は、図17を用いて後述する係数算出装置81によって、コンポーネント信号を教師画像とし、そのコンポーネント信号をNTSC変調して作成したNTSCコンポジット映像信号を生徒画像とした学習により生成される。そして、クラス分類適応処理部52において、その予測係数が用いられて、マッピング(予測演算処理)されることによりコンポーネント信号が生成される。
【0038】
図4は、クラス分類適応処理部52の更に詳細な構成を示すブロック図である。A/D変換部51より入力されたNTSC方式のコンポジット映像信号は、領域抽出部61、および領域抽出部65に供給される。領域抽出部61は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から、クラス分類を行うために必要な着目画素に対応した画素位置の画素(クラスタップ)を抽出し、パターン検出部62に出力する。
【0039】
パターン検出部62は、入力されたクラスタップに基づいて、コンポジット映像信号のパターンを検出する。具体的には、パターン検出部62は、着目画素が水平方向のみに相関を有するか否かを検出するために必要な、コンポジット映像信号のパターンを示す複数のコードを決定し、クラスコード決定部63に出力する。
【0040】
クラスコード決定部63は、パターン検出部62で検出されたパターン(複数のコード)に基づいて、着目画素は、水平方向のみに相関を有するか否かを示すクラスコードを決定し、係数メモリ64、および、領域抽出部65に出力する。係数メモリ64は、予め学習により求められたクラス毎の予測係数を記憶しており、クラスコード決定部63より入力されたクラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算部66に出力する。なお、係数メモリ64に記憶されている予測係数を求めるための学習処理については、図17、および図18を参照して後述する。
【0041】
領域抽出部65は、クラスコード決定部63より入力されたクラスコードに基づいて、A/D変換部51より入力されたコンポジット映像信号から、コンポーネント信号を予測生成するのに必要な着目画素に対応した画素位置の画素(予測タップ)を抽出し、予測演算部66に出力する。予測演算部66は、領域抽出部65より入力された予測タップに対して、係数メモリ64より入力された予測係数を乗算し、コンポーネント信号の1つである輝度信号Yを生成する。
【0042】
より詳細には、係数メモリ64は、クラスコード決定部63より供給されるクラスコードに対応する予測係数を、予測演算部66に出力する。予測演算部66は、領域抽出部65より供給されるNTSC方式のコンポジット映像信号から抽出された予測タップと、係数メモリ64より供給された予測係数とを用いて、以下の式(1)に示す積和演算を実行することにより、コンポーネント信号を求める(予測推定する)。
【0043】
y=w1×x1+w2×x2+・・・・+wn×xn・・・(1)
【0044】
ここで、yは、着目画素である。また、x1,・・・・,xnが、各予測タップであり、w1,・・・・,wnが、各予測係数である。
【0045】
なお、図示は省略するが、コンポーネント信号のうち、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yを生成するための回路も、それぞれ同様に構成されている。色差信号R−Y、または、色差信号B−Yを生成するための回路の構成は、図4に示した場合と同様であり、図4に示した場合においては、輝度信号Yを生成するための予測係数が、係数メモリ64に記憶されているのに対して、色差信号R−Yまたは色差信号B−Yを生成する場合、色差信号R−Yまたは色差信号B−Yを生成するための予測係数が、係数メモリ64に記憶されることになる。
【0046】
次に、図5のフローチャートを参照して、図3で示したテレビジョン受像機41がコンポジット映像信号をコンポーネント信号に変換し、表示部17に表示させる表示処理について説明する。
【0047】
ステップS1において、チューナ12は、アンテナ11を介して所定の周波数の信号を受信し、復調して、映像中間周波信号を生成し、VIF処理部13に出力する。
【0048】
ステップS2において、VIF処理部13は、入力された映像中間周波信号を復調し、NTSC方式のコンポジット信号を生成して、A/D変換部51に出力する。
【0049】
ステップS3において、A/D変換部51は、入力されたコンポジット信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、クラス分類適応処理部52に出力する。
【0050】
ステップS4において、クラス分類適応処理部52の領域抽出部61は、クラスタップを抽出する。
【0051】
クラスタップ抽出について、より詳細に説明する。図6は、NTSC信号を色副搬送波周波数fscの4倍のサンプリング周波数(4fsc)でサンプリングした場合のクロマ信号の位相を示す図である。NTSC方式のテレビジョン信号は、輝度信号Yにクロマ信号Cが平衡変調されて多重化されているため、コンポジット信号のサンプリング点によって、そのクロマ信号の位相が異なる。
【0052】
NTSC方式のコンポジット信号は、輝度信号YにI信号、またはQ信号が加算、もしくは、減算された信号で構成されており、これらによりY+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号が形成され、これらの信号の位相角は、それぞれ90度ずつ異なる。着目画素が、輝度信号Yに対して、I信号が加算された信号(Y+I)である場合、Y+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号は、着目画素に対して、それぞれ、位相角0度、90度、180度、および、270度の関係を有する。
【0053】
図6において、図中、各フィールドのバツ印(フィールドの中央に位置する画素)は、着目画素の位置を示している。また、図中、白丸を基準として、位相角が0度の信号であるとした場合、黒四角は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が90度の信号であることを、黒丸は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が180度の信号であることを、そして、白四角は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が270度の信号であることを、それぞれ示している。領域抽出部61には、図6に示されるようなコンポジット映像信号が入力される。
【0054】
なお、各画素の位相角の表示方法は、以下においても同様とする。
【0055】
図7を用いて、クラスタップとして抽出される画素について説明する。図7においては、図中、水平方向のラインを水平走査方向としており、図中最上段に、着目画素より2ライン前(上)のラインであるラインa(−2_Line)が示され、以下、着目画素より1ライン前(上)のラインであるラインb(−1_Line)、着目画素を含むラインであるラインc(0_Line)、着目画素より1ライン後(下)のラインであるラインd(+1_Line)、および、着目画素より2ライン後(下)のラインであるラインe(+2_Line)が、それぞれ示されている。以下、それぞれの画素は、ラインとライン上の位置を示す数字などによって、aX,bX,cX,dX、または、eX(X=0,1,・・・,9,A)と示すものとする。
【0056】
領域抽出部61は、図7に示されるように、クラスタップとして、着目画素c5(図中、c(0_line)の水平ライン中の左から5番目に位置する、バツ印により示される画素)の周辺の画素を抽出する。領域抽出部61は、図中範囲Dに示される、画素a3乃至a7、画素b2乃至b8、画素c3乃至c7、画素d2乃至d8、および、画素e3乃至e7を、クラスタップとして抽出し、パターン検出部62に出力する。
【0057】
ステップS5において、パターン検出部62およびクラスコード決定部63は、図11および図12を用いて後述するクラスコード決定処理1、もしくは、図13乃至図16を用いて後述するクラスコード決定処理2を実行して、クラスコードを決定する。これらの処理において、水平方向のみに相関があると判定された場合、クラスコード決定部63からクラスコード1が出力され、水平方向のみに相関があるのではないと判定された場合、クラスコード決定部63からクラスコードが0が出力される。
【0058】
ステップS6において、係数メモリ64は、ステップS5において実行されたクラスコード決定処理によって決定されたクラスコードの値に基づいて、予測係数(図17を用いて後述する係数算出装置81において、図18を用いて後述する処理により予め決定される)のうち、供給されたクラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算部66に出力する。
【0059】
ステップS7において、領域抽出部65は、クラスコード決定部63より入力されたクラスコードに対応して、入力されたコンポジット信号より予測タップを抽出し、予測演算部66に出力する。
【0060】
すなわち、クラスコード1である場合、着目画素は、水平方向だけに相関を有するので、領域抽出部65は、図8に示されるように、図中、範囲Aで示される、着目画素を中央とする同一ラインの7タップと、必要に応じて、オフセットタップを予測タップとして抽出する。オフセットタップは、予め定められた定数であり、コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する場合に、両信号間に生じるDC的なずれを修正するために用いられるものである。
【0061】
一方、クラスコードが0である場合、着目画素は、水平方向だけに相関を有するものではないので、領域抽出部65は、図9に示されるように、図中、範囲Bで示される、着目画素を中央とする同一ラインの7タップと、その前後1ラインのそれぞれ7タップからなる、合計21タップと、必要に応じて、オフセットタップを予測タップとして抽出する。
【0062】
ステップS8において、予測演算部66は、ステップS6において、係数メモリ64から出力された予測係数と、ステップS7において、領域抽出部65より入力された予測タップとを用いて、例えば、上述した式(1)の演算によりコンポーネント信号を生成して、マトリクス処理部16に出力する。
【0063】
ステップS9において、マトリクス処理部16は、入力されたコンポーネント信号をRGB信号に変換して、表示部17に出力する。
【0064】
ステップS10において、全ての画素について処理が施されたか否かが判定される。ステップS10において、全ての画素について処理が施されていないと判定された場合、処理は、ステップS4に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全ての画素の信号に処理が施されるまで、ステップS4乃至S10の処理が繰り返される。ステップS10において、全ての画素について処理が施されたと判定された場合、処理は終了される。
【0065】
図5を用いて説明した処理により、水平方向のみの相関の有無に対応して予測タップを抽出し、予測演算を行うことができるので、水平1ラインのドット妨害を抑制することができる。
【0066】
なお、クラスタップ、および、予測タップの選択は、図7、図8、および図9で示した例に限るものではなく、水平方向の相関性が検出できるクラスタップと、そのクラスタップから生成されるクラスコードにより示される相関性に対応した予測タップであれば、その他のものであっても良い。
【0067】
図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理においては、水平方向にのみ相関があるパターンであるか否かを基に、クラスコードが決定される。水平方向にのみ相関があるパターンには、例えば、図10Aに示されるように、同色の領域72および領域73の中央部に、異なる色の画素によるライン71が存在する場合や、図10Bに示されるように、ライン74に対して、その上部の領域75も、その下部の領域76も、それぞれ異なる色を有する場合などがある。
【0068】
図10に示したような、有色で水平方向に相関を有する状態に該当する個所、すなわち、図10Aのライン71や、図10Bのライン74に含まれる画素を検出し、その検出結果をクラスに反映させることで、水平方向だけに相関のあるパターンであっても、ドット妨害を発生しないようにすることができる。
【0069】
NTSC信号において、着目画素を含む水平ライン上の着目画素近辺が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持つ場合、NTSCエンコード前の信号は、有色で水平方向に相関を有するか、もしくは、輝度信号に色副搬送波周波数と同様な高域成分を有するかの、いずれかのパターンであると考えられる。
【0070】
水平方向のみに相関を有する箇所の検出するためには、例えば、着目画素を含む水平ライン(以下、着目ラインと称する)において、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持つか否か、着目ラインとその上下ラインには相関があるか否か、並びに、着目ラインの上のラインとその上ライン、および、着目ラインの下ラインとその下ラインには相関があるか否かの3つの項目について検出するようにすればよい。そして、その結果、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持ち、着目ラインとその上下ラインには相関がなく、更に、着目ラインの上のラインとその上ライン、および、着目ラインの下ラインとその下ラインに相関がある場合に、水平方向のみに相関があると判定することができる。
【0071】
図11および図12のフローチャートを参照して、上述した3つの項目を検出することにより、水平方向のみに相関があるパターンを検出する、図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理1について説明する。
【0072】
ステップS21において、パターン検出部62は、次に示される式(2)および式(3)によって表される、特徴量A1およびA2を算出する。
【0073】
A1=|(c5−c4)−(c6−c7)| ・・・(2)
A2=|(c5−c6)−(c4−c3)| ・・・(3)
【0074】
式(2)および式(3)において、cN(N=3,4,5,6,7)は、図7を用いて説明した、抽出されたクラスタップ内のcライン(0_line)の画素成分(Y±I、もしくはY±Q)を示す。上述したように、NTSC方式のコンポジット信号は、輝度信号YにI信号もしくはQ信号が加算、または、減算された信号で構成されており、これらにより、Y+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号が形成され、これらが、それぞれ、位相角0度、90度、180度、および、270度の関係を有する。
【0075】
例えば、画素c4が(Y1+Q1)で示される場合、画素c5は、(Y2−I2)、画素c6は、(Y3−Q3)、画素c7は、(Y4+I4)、そして、画素c3は、(Y5+I5)で示されるものとする。その場合、式(2)および式(3)は、次の式(4)および式(5)のように表すことができる。
【0076】
A1=|{(Y2−I2)−(Y1+Q1)}−{(Y3−Q3)−(Y4+I4)}| ・・・(4)
A2=|{(Y2−I2)−(Y3−Q3)}−{(Y1+Q1)−(Y5+I5)}| ・・・(5)
【0077】
着目画素である画素c5の近辺の画素が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有する場合、上述した式(4)および式(5)において、A1およびA2の値が0に近い値となる。
【0078】
ステップS22において、パターン検出部62は、ステップS21で求められた特徴量A1と特徴量A2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0079】
ステップS22において、特徴量A1と特徴量A2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS23において、パターン検出部62は、着目画素である画素c5の近辺の画素が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有しているとして、着目画素周辺の周波数成分の検出結果を示すコードであるcodeAを、codeA=0とする。
【0080】
ステップS22において、特徴量A1と特徴量A2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも大きいと判断された場合、ステップS24において、パターン検出部62は、着目画素である画素c5の近辺の画素が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有していないとして、codeA=1とする。
【0081】
ステップS25において、パターン検出部62は、着目画素c5に対して、次の式(6)乃至式(9)によって示される、着目ラインとその上ラインの相関を示す特徴量Bp1,Bp2,Bp3、およびBp4を算出する。
【0082】
Bp1=|(c3−c4)−(b5−b6)| ・・・(6)
Bp2=|(c4−c5)−(b6−b7)| ・・・(7)
Bp3=|(c5−c6)−(b3−b4)| ・・・(8)
Bp4=|(c6−c7)−(b4−b5)| ・・・(9)
【0083】
ここで、式(6)乃至式(9)において、bN(N=3,4,5,6,7)は、図7を用いて説明した、抽出されたクラスタップ内のbライン(−1_line)の画素成分を示す。
【0084】
ステップS26において、パターン検出部62は、ステップS25で求められた特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0085】
ステップS26において、特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS27において、パターン検出部62は、着目ラインとその上ラインの相関を示すコードであるcodeBpを、codeBp=0とする。codeBp=0は、着目ラインとその上ラインの相関が高いことを示す。
【0086】
ステップS26において、特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS28において、パターン検出部62は、codeBp=1とする。codeBp=1は、着目ラインとその上ラインの相関が低いことを示す。
【0087】
ステップS29において、パターン検出部62は、次の式(10)乃至式(13)に示される、着目ラインとその下ラインの相関を示す特徴量Bn1,Bn2,Bn3、およびBn4を算出する。
【0088】
Bn1=|(c3−c4)−(d5−d6)| ・・・(10)
Bn2=|(c4−c5)−(d6−d7)| ・・・(11)
Bn3=|(c5−c6)−(d3−d4)| ・・・(12)
Bn4=|(c6−c7)−(d4−d5)| ・・・(13)
【0089】
ここで、式(10)乃至式(13)において、dN(N=3,4,5,6,7)は、図7を用いて説明した、抽出されたクラスタップ内のdライン(+1_line)の画素成分を示す。
【0090】
ステップS30において、パターン検出部62は、ステップS29で求められた特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0091】
ステップS30において、特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS31において、パターン検出部62は、着目ラインとその下のラインとの相関の有無を示すコードであるcodeBnを、codeBn=0とする。codeBn=0は、着目ラインとその下のラインとの相関が高いことを示す。
【0092】
ステップS30において、特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS32において、パターン検出部62は、codeBn=1とする。codeBn=1は、着目ラインとその下のラインとの相関が低いことを示す。
【0093】
ステップS33において、パターン検出部62は、次の式(14)乃至式(17)に示される、着目ラインの上ラインとその上ライン(すなわち、着目ラインより2ライン上のライン)との相関を示す特徴量Bpp1,Bpp2,Bpp3、およびBpp4を算出する。
【0094】
Bpp1=|(b3−b4)−(a5−a6)| ・・・(14)
Bpp2=|(b4−b5)−(a6−a7)| ・・・(15)
Bpp3=|(b5−b6)−(a3−a4)| ・・・(16)
Bpp4=|(b6−b7)−(a4−a5)| ・・・(17)
【0095】
ここで、式(14)乃至式(17)において、aN(N=3,4,5,6,7)は、図7を用いて説明した、抽出されたクラスタップ内のaライン(−2_line)の画素成分を示す。
【0096】
ステップS34において、パターン検出部62は、ステップS33で算出された特徴量Bpp1乃至特徴量Bpp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0097】
ステップS34において、特徴量Bpp1乃至特徴量Bpp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS35において、パターン検出部62は、着目ラインの上ラインとその上ラインの相関の有無を示すコードであるcodeBpp=0を、codeBpp=0とする。codeBpp=0は、着目ラインの上ラインとその上ラインの相関が高いことを示す。
【0098】
ステップS34において、特徴量Bpp1乃至特徴量Bpp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS36において、パターン検出部62は、codeBpp=1とする。codeBpp=1は、着目ラインの上ラインとその上ラインの相関が低いことを示す。
【0099】
ステップS37において、パターン検出部62は、次の式(18)乃至式(21)に示される、着目ラインの下ラインとその下ライン(すなわち、着目ラインより2ライン下のライン)との相関を示す特徴量Bnn1,Bnn2,Bnn3、およびBnn4を算出する。
【0100】
Bnn1=|(d3−d4)−(e5−e6)| ・・・(18)
Bnn2=|(d4−d5)−(e6−e7)| ・・・(19)
Bnn3=|(d5−d6)−(e3−e4)| ・・・(20)
Bnn4=|(d6−d7)−(e4−e5)| ・・・(21)
【0101】
ここで、式(18)乃至式(21)において、eN(N=3,4,5,6,7)は、図7を用いて説明した、抽出されたクラスタップ内のeライン(+2_line)の画素成分を示す。
【0102】
ステップS38において、パターン検出部62は、ステップS37で算出された特徴量Bnn1乃至特徴量Bnn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0103】
ステップS38において、特徴量Bnn1乃至特徴量Bnn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS39において、パターン検出部62は、着目ラインの下ラインとその下ラインの相関の有無を示すコードであるcodeBnnを、codeBnn=0とする。codeBnn=0は、着目ラインの下ラインとその下ラインの相関が高いことを示す。
【0104】
ステップS38において、特徴量Bnn1乃至特徴量Bnn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS40において、パターン検出部62は、codeBnn=1とする。codeBnn=1は、着目ラインの下ラインとその下ラインの相関が低いことを示す。
【0105】
ステップS41において、クラスコード決定部63は、パターン検出部62で算出された、codeA、codeBp、codeBn、CodeBpp、および、codeBnnの値を読み込み、codeA=0、かつ、codeBp=codeBn=1、かつ、CodeBpp=codeBnn=0であるか否かを判断する。
【0106】
ステップS41におけるコードの値の判定は、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有するか否か、着目ラインとその上下ラインとの相関が低いか否か、並びに、着目ラインの上のラインとその上ライン、および、着目ラインの下ラインとその下ラインには相関があるか否かを判定するものである。
【0107】
ステップS41において、codeA=0、かつ、codeBp=codeBn=1、かつ、CodeBpp=codeBnn=0であると判断された場合、ステップS42において、クラスコード決定部63は、水平方向のみに相関があることを示すクラスコード1を、係数メモリ64および領域抽出部65に出力し、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0108】
ステップS41において、codeA=0、かつ、codeBp=codeBn=1、かつ、CodeBpp=codeBnn=0ではないと判断された場合、ステップS43において、クラスコード決定部63は、水平方向に相関がないことを示すクラスコード0を、係数メモリ64および領域抽出部65に出力し、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0109】
図11および図12を用いて説明した処理により、パターン検出部62において、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有するか否か、着目ラインとその上下ラインとの相関が低いか否か、並びに、着目ラインの上のラインとその上ライン、および、着目ラインの下ラインとその下ラインには相関があるか否かを判定することができ、クラスコード決定部63において、この判定結果(codeA、codeBp、codeBn、CodeBpp、および、codeBnnがそれぞれ1であるか0であるか)を基に、水平方向にのみ相関があるか否かを示すクラスコードが決定される。
【0110】
図11および図12を用いて説明したクラスコード決定処理1においては、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持つか否か、着目ラインとその上下ラインとの相関、並びに、着目ラインの上のラインとその上のライン、および、下のラインとその下のラインとの相関が検出されることにより、水平方向のみに相関があるパターンが検出された。この方法は、水平方向のみに相関があるのではないパターンを誤検出する恐れは少ないが、水平方向のみに相関があるパターンであるのにもかかわらず、検出されない場合が発生しうる。
【0111】
これに対して、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持つか否かと、着目画素とその上下方向の画素における相関を検出し、その結果、どの方向にも相関が低いと判定された画素が水平方向に連続しているか否かを基に、水平方向のみに相関があるパターンを検出するようにしてもよい。この方法においては、クラスコード決定処理1と比較して、水平方向のみに相関があるのではないパターンを誤検出してしまう可能性がやや高くなるが、水平方向のみに相関があるパターンであるのにもかかわらず、検出されない可能性を低くする(水平方向のみの相関を、より広範囲に検出する)ことができる。
【0112】
図13乃至図16のフローチャートを参照して、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を持つか否かに加えて、着目画素とその上下方向における相関を検出し、その結果、どの方向にも相関が低いと判定された画素が水平方向に連続しているか否かを基に、水平方向のみに相関があるパターンを検出して、クラスコードを決定する、図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理2について説明する。
【0113】
ステップS51乃至ステップS54において、図11を用いて説明したステップS21乃至ステップS24の処理と同様の処理が繰り返される。すなわち、式(2)および式(3)によって、特徴量A1および特徴量A2が算出され、特徴量A1と特徴量A2のうちの大きい値が、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいと判断された場合、着目画素近辺の画素が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有しているとして、クラスコードcodeA=0とされる。一方、特徴量A1と特徴量A2のうちの大きい値が、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、着目画素近辺の画素が、色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有していないとされ、クラスコードcodeA=1とされる。
【0114】
パターン検出部62は、ステップS55において、変数iの値を、i=−2とし、ステップS56において、着目画素に対して、変数iだけ水平方向にずれている、位置の画素を仮着目画素とする。例えば、図7を用いて説明したように、着目画素が、画素c5であり、変数i=−2である場合、仮着目画素は、画素c3となる。
【0115】
ステップS57において、パターン検出部62は、仮着目画素に対する特徴量Bp1,Bp2,Bp3、およびBp4を、上述した式(6)乃至式(9)と同様の演算によって算出する。具体的には、例えば、i=−2(仮着目画素がc3)である場合、上述した式(6)乃至式(9)に対して、画素c5が画素c3、画素b5が画素b3に置き換えられ、以下、同様にして、それぞれの画素の位置が図中左方向に2つずらされて演算される。
【0116】
ステップS58において、パターン検出部62は、仮着目画素に対する特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0117】
ステップS58において、特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS59において、パターン検出部62は、着目ラインとその上ラインの相関の有無を示すコードであるcodeBpを、codeBp=0(着目ラインとその上ラインの相関が高いことを示す)とする。
【0118】
ステップS58において、特徴量Bp1乃至特徴量Bp4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS60において、パターン検出部62は、クラスコードcodeBp=1(着目ラインとその上ラインの相関が低いことを示す)とする。
【0119】
ステップS61において、パターン検出部62は、仮着目画素に対する特徴量Bn1,Bn2,Bn3、およびBn4を、上述した式(10)乃至式(13)と同様の演算によって算出する。例えば、i=−2(仮着目画素がc3)である場合、上述した式(10)乃至式(13)において、画素c5が画素c3、画素d5が画素d3に置き換えられ、以下、同様にして、それぞれの画素の位置が図中左方向に2つずらされて演算される。
【0120】
ステップS62において、パターン検出部62は、仮着目画素に対する特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0121】
ステップS62において、特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS63において、パターン検出部62は、着目ラインとその下のラインとの相関の有無を示すcodeBnを、codeBn=0(着目ラインとその下のラインの相関が高いことを示す)とする。
【0122】
ステップS62において、特徴量Bn1乃至特徴量Bn4のうちもっとも大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS64において、パターン検出部62は、クラスコードcodeBn=1(着目ラインとその下のラインの相関が低いことを示す)とする。
【0123】
ステップS65において、パターン検出部62は、次の式(22)および式(23)に示される、着目ラインと、着目ラインより2ライン上のラインとの相関を示す特徴量Cvp1、および特徴量Cvp2を算出する。
【0124】
Cvp1=|(cN−c(N−1))−(aN−a(N−1))|・・・(22)
Cvp2=|(cN−c(N+1))−(aN−a(N+1))|・・・(23)
【0125】
ただし、ここで、cNは、仮着目画素の画素成分であり、aNは、仮着目画素の2ライン上の画素の画素成分である。
【0126】
ステップS66において、パターン検出部62は、特徴量Cvp1、および特徴量Cvp2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0127】
ステップS66において、特徴量Cvp1、および特徴量Cvp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS67において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより2ライン上のラインとの相関を示すコードであるcodeCvpを、codeCvp=0(着目ラインとその2ライン上のラインの相関が高いことを示す)とする。
【0128】
ステップS66において、特徴量Cvp1、および特徴量Cvp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS68において、パターン検出部62は、codeCvp=1(着目ラインとその2ライン上のラインの相関が低いことを示す)とする。
【0129】
ステップS69において、パターン検出部62は、次の式(24)および式(25)に示される、着目ラインと、着目ラインより左斜め上方向との相関を示す特徴量Cslp1、および特徴量Cslp2を算出する。
【0130】
Cslp1=|(cN−c(N−1))−(b(N−2)−b(N−3))|・・・(24)
Cslp2=|(cN−c(N+1))−(b(N−2)−b(N−1))|・・・(25)
【0131】
ここで、cNは、仮着目画素の画素成分であり、bNは、仮着目画素の1ライン上の画素の画素成分である。
【0132】
ステップS70において、パターン検出部62は、特徴量Cslp1、および特徴量Cslp2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0133】
ステップS70において、特徴量Cslp1、および特徴量Cslp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS71において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより左斜め上方向との相関を示すコードであるコードcodeCslpを、codeCslp=0(着目ラインより左斜め上方向との相関が高いことを示す)とする。
【0134】
ステップS70において、特徴量Cslp1、および特徴量Cslp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS72において、パターン検出部62は、codeCslp=1(着目ラインより左斜め上方向との相関が低いことを示す)とする。
【0135】
ステップS73において、パターン検出部62は、次の式(26)および式(27)に示される、着目ラインと、着目ラインより右斜め上方向との相関を示す特徴量Csrp1、および特徴量Csrp2を算出する。
【0136】
Csrp1=|(cN−c(N−1))−(b(N+2)−b(N+1))|・・・(26)
Csrp2=|(cN−c(N+1))−(b(N+2)−b(N+3))|・・・(27)
【0137】
ここでも、cNは、仮着目画素の画素成分であり、bNは、仮着目画素の1ライン上の画素の画素成分である。
【0138】
ステップS74において、パターン検出部62は、特徴量Csrp1、および特徴量Csrp2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0139】
ステップS74において、特徴量Csrp1、および特徴量Csrp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS75において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより右斜め上方向との相関の有無を示すコードであるcodeCsrpを、codeCsrp=0(着目ラインより右斜め上方向との相関が高いことを示す)とする。
【0140】
ステップS74において、特徴量Csrp1、および特徴量Csrp2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS76において、パターン検出部62は、codeCsrp=1(着目ラインと、着目ラインより右斜め上方向との相関が低いことを示す)とする。
【0141】
ステップS77において、パターン検出部62は、次の式(28)および式(29)に示される、着目ラインと、着目ラインより左斜め下方向との相関を示す特徴量Csln1、および特徴量Csln2を算出する。
【0142】
Csln1=|(cN−c(N−1))−(d(N−2)−d(N−3))|・・・(28)
Csln2=|(cN−c(N+1))−(d(N−2)−d(N−1))|・・・(29)
【0143】
ここで、cNは、仮着目画素の画素成分であり、dNは、仮着目画素の1ライン下の画素の画素成分である。
【0144】
ステップS78において、パターン検出部62は、特徴量Csln1、および特徴量Csln2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0145】
ステップS78において、特徴量Csln1、および特徴量Csln2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS79において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより左斜め下方向との相関の有無を示すコードであるcodeCslnを、codeCsln=0(着目ラインと、着目ラインより左斜め下方向との相関が高い)とする。
【0146】
ステップS78において、特徴量Csln1、および特徴量Csln2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS80において、パターン検出部62は、codeCsln=1(着目ラインと、着目ラインより左斜め下方向との相関は低い)とする。
【0147】
ステップS81において、パターン検出部62は、次の式(30)および式(31)に示される、着目ラインと、着目ラインより右斜め下方向との相関を示す特徴量Csrn1、および特徴量Csrn2を算出する。
【0148】
Csrn1=|(cN−c(N−1))−(d(N+2)−d(N+1))|・・・(30)
Csrn2=|(cN−c(N+1))−(d(N+2)−d(N+3))|・・・(31)
【0149】
ここでも、cNは、仮着目画素の画素成分であり、dNは、仮着目画素の1ライン下の画素の画素成分である。
【0150】
ステップS82において、パターン検出部62は、特徴量Csrn1、および特徴量Csrn2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0151】
ステップS82において、特徴量Csrn1、および特徴量Csrn2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS83において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより右斜め下方向との相関の有無を示すコードであるcodeCsrnを、codeCsrn=0(着目ラインと、着目ラインより右斜め下方向との相関が高い)とする。
【0152】
ステップS82において、特徴量Csrn1、および特徴量Csrn2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS84において、パターン検出部62は、コードcodeCsrn=1(着目ラインと、着目ラインより右斜め下方向との相関が低い)とする。
【0153】
ステップS85において、パターン検出部62は、次の式(32)および式(33)に示される、着目ラインと、着目ラインより2ライン下のラインとの相関を示す特徴量Cvn1、および特徴量Cvn2を算出する
【0154】
Cvn1=|(cN−c(N−1))−(eN−e(N−1))|・・・(32)
Cvn2=|(cN−c(N+1))−(eN−e(N+1))|・・・(33)
【0155】
ここで、cNは、仮着目画素の画素成分であり、eNは、仮着目画素の2ライン下の画素の画素成分である。
【0156】
ステップS86において、パターン検出部62は、特徴量Cvn1、および特徴量Cvn2のうちの大きい値は、所定の閾値(例えば、10)よりも小さいか否かを判断する。
【0157】
ステップS86において、パターン検出部62は、特徴量Cvn1、および特徴量Cvn2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも小さいと判断された場合、ステップS87において、パターン検出部62は、着目ラインと、着目ラインより2ライン下のラインとの相関の有無を示すコードであるcodeCvnを、codeCvn=0(着目ラインと、着目ラインより2ライン下のラインとの相関が高い)とする。
【0158】
ステップS86において、パターン検出部62は、特徴量Cvn1、および特徴量Cvn2のうちの大きい値は、所定の閾値よりも大きいと判断された場合、ステップS88において、パターン検出部62は、codeCvn=1(着目ラインと、着目ラインより2ライン下のラインとの相関が低い)とする。
【0159】
ステップS89において、パターン検出部62は、パターン検出部62で算出された、codeBp,codeBn,codeCvp,codeCslp,codeCsrp,codeCsln,codeCsrn,およびcodeCvnの値を読み込み、codeBp,codeBn,codeCvp,codeCslp,codeCsrp,codeCsln,codeCsrn,およびcodeCvnの値が全て1であるか否かを判断する。
【0160】
ステップS89において、codeBp,codeBn,codeCvp,codeCslp,codeCsrp,codeCsln,codeCsrn,およびcodeCvnの値が全て1であると判断された場合、ステップS90において、パターン検出部62は、フラグfn=1とする。フラグfn=1は、仮着目画素と、その上下方向の周辺の画素との相関が低いことを示す。
【0161】
ステップS89において、codeBp,codeBn,codeCvp,codeCslp,codeCsrp,codeCsln,codeCsrn,およびcodeCvnの値のうちのいずれかが0であると判断された場合、ステップS91において、パターン検出部62は、フラグfn=0とする。フラグfn=0は、仮着目画素と、その上下方向の周辺のいずれかの画素との相関が高いことを示す。
【0162】
ステップS92において、パターン検出部62は、変数i=2であるか否かを判断する。
【0163】
ステップS92において、変数i=2ではないと判断された場合、ステップS93において、パターン検出部62は、変数i=i+1とし、処理は、ステップS56に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、変数i=−2から、変数i=2まで、ステップS56乃至ステップS92の処理が繰り返されるので、着目画素を中央として水平方向に並んだ5つの画素に対して、codeBp,codeBn,codeCvp,codeCslp,codeCsrp,codeCsln,codeCsrn,およびcodeCvnの値が算出され、フラグfnの値が1であるか0であるかが決定される。
【0164】
ステップS92において、変数i=2であると判断された場合、すなわち、着目画素を中央として水平方向に並んだ5つの画素に対して、ステップS56乃至ステップS91の処理が終了された場合、ステップS94において、パターン検出部62は、着目画素を含む画素におけるfn=1の連続数は、所定の数(例えば、3)以上であるか否かを判断する。
【0165】
例えば、着目画素を含む画素におけるfnの連続数をMとした場合、着目画素を中央として水平方向に並んだ5つの画素のフラグfnの値が、(11001)であった場合、着目画素(5つの画素のうちの中央)のフラグfnの値が0なので、連続数M=0となる。同様に、例えば、5つの画素のフラグfnの値が、(01101)であった場合、連続数M=2であり、5つの画素のフラグfnの値が、(01110)であった場合、連続数M=3であり、5つの画素のフラグfnの値が、(01111)であった場合、連続数M=4である。
【0166】
ステップS94において、着目画素を含む画素におけるfn=1の連続数は、所定の数以上であると判断された場合、すなわち、着目画素とその上下方向における相関検出の結果、どの方向にも相関が低いと判定された画素が水平方向に連続している場合、ステップS95において、パターン検出部62は、codeD=0とする。
【0167】
ステップS94において、着目画素を含む画素におけるfn=1の連続数は、所定の数以下であると判断された場合、すなわち、着目画素とその上下方向における相関検出の結果、いずれかの方向に相関が高いと判定された画素が、着目画素の水平方向近傍に存在している場合、ステップS96において、パターン検出部62は、codeD=1とする。
【0168】
ステップS97において、クラスコード決定部63は、パターン検出部62で算出された、codeA、およびcodeDの値を読み込み、codeA=0、かつ、codeD=0であるか否かを判断する。
【0169】
ステップS97において、codeA=0、かつ、codeD=0であると判断された場合、ステップS98において、クラスコード決定部63は、水平方向のみに相関があることを示すクラスコード1を、係数メモリ64および領域抽出部65に出力し、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0170】
ステップS97において、codeA=0、かつ、codeD=0ではないと判断された場合、ステップS99において、クラスコード決定部63は、水平方向に相関がないことを示すクラスコード0を、係数メモリ64および領域抽出部65に出力し、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0171】
このような処理により、パターン検出部62において、着目画素近辺が色副搬送波周波数fscと同様な周波数成分を有するか否か、および、着目画素とその上下方向における相関の検出の結果、どの方向にも相関が低いと判定された画素が水平方向に連続しているか否かを基に、水平方向のみに相関があるパターンが検出される。そして、クラスコード決定部63において、パターン検出部62によるパターン検出結果(ここでは、codeAおよびcodeDが1であるか0であるか)を基に、クラスコードが決定される。
【0172】
また、図11および図12を用いて説明したクラスコード決定処理1と、図13乃至図16を用いて説明したクラスコード決定処理2とを組み合わせて、図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理としてもよい。その場合、クラスコード決定部63から出力されるクラスコードは2ビットの情報になる。係数メモリ64および領域抽出部65は、2ビットのクラスコードの入力を受け、そのクラスコードに基づいて、予測係数の読み出し、および予測タップの抽出を行う。
【0173】
更に、以上説明した処理によって検出されたクラス分類結果を、既存のクラス分類方法によるクラス分類結果とともに複合的に用いて、クラス分類を行うようにしてもよい。これにより、更に画質劣化のない画像の変換を行うことができる。
【0174】
次に、図17を参照して、係数メモリ64に記憶されている予測係数を決定するための係数算出装置81について説明する。
【0175】
NTSCエンコーダ91は、教師画像としての輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yからなるコンポーネント信号の入力を受け、入力されたコンポーネント信号から生徒画像としてのNTSC方式のコンポジット映像信号を生成し、領域抽出部92、および、領域抽出部95に出力する。
【0176】
領域抽出部92は、入力されたコンポジット映像信号から、クラス分類を行うために必要な画素(クラスタップ)を抽出し、パターン検出部93に出力する。パターン検出部93は、入力されたクラスタップのパターンを検出し、検出結果をクラスコード決定部94に出力する。クラスコード決定部94は、入力されたパターンに対応するクラスコードを決定し、そのクラスコードを領域抽出部95、および、正規方程式生成部96に出力する。
【0177】
領域抽出部95は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードに基づいて、NTSCエンコーダ91より入力されたコンポジット映像信号から予測タップを抽出し、正規方程式生成部96に出力する。
【0178】
以上説明した領域抽出部92、パターン検出部93、クラスコード決定部94、および領域抽出部95は、図4のクラス分類適応処理部52の領域抽出部61、パターン検出部62、クラスコード決定部63、および、領域抽出部65と、基本的に同様の構成と機能を有するものである。
【0179】
正規方程式生成部96は、クラスコード決定部94より入力された全てのクラスに対して、クラス毎に、領域抽出部95より入力される生徒画像の予測タップと、教師画像としてのコンポーネント信号の輝度信号Yとから正規方程式を生成し、係数決定部97に出力する。係数決定部97は、必要な数の正規方程式が正規方程式生成部96より供給されてきたとき、例えば最小自乗法を用いて正規方程式を解き、上述した予測係数(w1,・・・・,wn)を演算すると共に、演算により求めた予測係数をメモリ98に供給し、記憶させる。
【0180】
ここで、正規方程式について説明する。上述した式(1)において、学習前は予測係数w1,・・・・,wnが未定係数である。学習は、クラス毎に複数の教師画像を入力することによって行う。教師画像の種類数をmと表記する場合、式(1)から、以下の式(34)が設定される。
【0181】
yk=w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn・・・(34)
【0182】
ここで、kは、k=1,2,・・・・,mである。m>nの場合、予測係数w1,・・・・,wnは一意に決まらない。そこで、誤差ベクトルeの要素ekを以下の式(35)で定義して、式(36)によって定義される誤差ベクトルeが最小となるように予測係数が定められるようにする。すなわち、いわゆる最小自乗法によって予測係数が一意に決定される。
【0183】
ek=yk−{w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn}・・・(35)
【0184】
【数1】
Figure 0004009904
【0185】
式(36)のe^2(eの2乗)を最小とする各予測係数wiは、式(36)のe^2を予測係数wi(i=1,2・・・・)で偏微分して式(37)に変形し、iの各値について偏微分値が0となるものとして計算される。
【0186】
【数2】
Figure 0004009904
【0187】
式(37)から各予測係数wiを定める具体的な手順について説明する。式(38)、および、式(39)のように、Xji、および、Yiを定義するとき、式(37)は、式(40)の行列式の形に変形される。
【0188】
【数3】
Figure 0004009904
【0189】
【数4】
Figure 0004009904
【0190】
【数5】
Figure 0004009904
【0191】
この式(40)が、一般に正規方程式と呼ばれるものである。ここで、Xji(j,i=1,2・・・・n),およびYi (i=1,2・・・・n)は、教師画像、および、生徒画像に基づいて計算される。すなわち、正規方程式生成部96は、XjiおよびYiの値を算出して正規方程式である式(40)を決定する。更に、係数決定部97は、式(40)を解いて、各予測係数wiを決定する。
【0192】
次に、図18のフローチャートを参照して、図17の係数算出装置81が実行する係数算出処理について説明する。
【0193】
ステップS111において、教師画像としてのコンポーネント信号がNTSCエンコーダ91、および、正規方程式生成部96に入力される。
【0194】
ステップS112において、NTSCエンコーダ91は、入力されたコンポーネント信号よりNTSC方式のコンポジット信号からなる生徒画像を生成して、領域抽出部92、および、領域抽出部95に出力する。
【0195】
ステップS113において、領域抽出部92は、図5のフローチャートのステップS4の処理と同様にして、クラスタップを抽出して、パターン検出部93に出力する。
【0196】
ステップS114において、パターン検出部93、および、クラスコード決定部94において、図11および図12を用いて説明したクラスコード決定処理1、もしくは、図13乃至図16を用いて説明したクラスコード決定処理2のいずれかと同様の処理が実行され、決定されたクラスコードが、領域抽出部95、および、正規方程式生成部96に出力される。
【0197】
ステップS115において、領域抽出部95は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードに基づいて、生徒画像の予測タップ(図8もしくは図9)を抽出して正規方程式生成部96に出力する。
【0198】
ステップS116において、正規方程式生成部96は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコード、領域抽出部95より入力された予測タップ、および、教師画像として入力されたコンポーネント信号から、上述した式(40)の正規方程式を生成し、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードとともに係数決定部97に出力する。
【0199】
ステップS117において、全ての画素について処理が施されたか否かが判定される。ステップS117において、全ての画素について処理が施されていないと判定された場合、処理は、ステップS113に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全ての画素の処理が終了されるまで、ステップS113乃至S117の処理が繰り返される。
【0200】
ステップS117において、全ての画素について処理が施されたと判定された場合、ステップS118において、係数決定部97は、上述の式(40)の正規方程式を解いて、予測係数を決定し、クラスコードに対応付けて、メモリ98に記憶させ、処理は終了される。
【0201】
以上の処理により、着目画素の水平方向の周辺画素との相関性の有無により適正な予測タップが選択されて、予測係数が演算されるので、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換処理により生じる水平1ラインのドット妨害を抑制することができる予測係数を求めることができる。また、図17および図18においては、輝度信号Yを求める予測係数を設定する例について説明したが、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yについての予測係数も、同様にして求めることができる。
【0202】
なお、クラス分類適応処理部52において、図11および図12を用いて説明したクラスコード決定処理1と、図13乃至図16を用いて説明したクラスコード決定処理2とが組み合わされて、図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理とされる場合、係数算出装置81は、図11および図12を用いて説明したクラスコード決定処理1と、図13乃至図16を用いて説明したクラスコード決定処理2とを組み合わせて、図18のステップS114のクラスコード決定処理を実行するものとして、2ビットのクラスコードに対応した予測係数を算出する。
【0203】
以上の例においては、コンポジット映像信号から輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yといったコンポーネント映像信号を生成するようにしたが、例えば、図19に示されるテレビジョン受像機101のように、図3のクラス分類適応処理部52とマトリクス処理部16に代わって、クラス分類適応処理部111を備えるようにしても良い。クラス分類適応処理部111は、図3のクラス分類適応処理部52とマトリクス処理部16が実行する処理を実行可能なように構成され、VIF処理部13が出力するコンポジット映像信号から、原色RGB信号を生成する。
【0204】
クラス分類適応処理部111の構成は、図4を用いて説明したクラス分類適応処理部52と基本的に同様である。しかしながら、係数メモリ64に記憶される予測係数は、原色RGB信号に対応したものとなる。すなわち、予測係数を決定するために係数算出装置81で実行される学習処理における生徒画像は、図4のクラス分類適応処理部52の係数メモリ64に記憶される予測係数を生成する場合と同様にコンポジット信号であるが、それに対して、教師画像は、図4のクラス分類適応処理部52の係数メモリ64に記憶される予測係数を生成する場合と異なり、原色RGB信号となるので、決定される予測係数も、原色RGB信号に対応したものとなる。
【0205】
以上説明した処理において、クラス分類、および予測係数の算出は、いずれも、4つのクロマ信号の位相ごとに行われる。
【0206】
以上説明した処理においては、NTSC方式のコンポジット信号をコンポーネント信号に変換する場合について説明したが、本発明は、例えば、PAL方式など、NTSC方式以外のコンポジット信号に対しても同様に適用することが可能である。
【0207】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0208】
図20は、テレビジョン受像機41、テレビジョン受像機101、または、係数算出装置81が実行する処理を、それぞれソフトウェアにより実現することができるパーソナルコンピュータ191の構成を示すブロック図である。
【0209】
パーソナルコンピュータのCPU201は、パーソナルコンピュータの動作の全体を制御する。CPU201は、バス204および入出力インタフェース205を介して、キーボードやマウスなどからなる入力部206から、ユーザの操作により指令が入力されると、それに対応して、ROM(Read Only Memory)202に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)203にロードして実行する。あるいはまた、CPU201は、ドライブ210に接続された磁気ディスク211、光ディスク212、光磁気ディスク213、または半導体メモリ214から読み出され、記憶部208にインストールされたプログラムを、RAM203にロードして実行する。更に、CPU201は、通信部209を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
【0210】
プログラムが記録されている記録媒体は、図20に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク211(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク212(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク213(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ214などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0211】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0212】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、コンポジット映像信号を、コンポーネント信号に変換することができる。特に、水平方向のみの相関の有無を検出して、クラス分類を行うことにより、水平1ラインのドット妨害を抑制することができる。
【0213】
また、他の本発明によれば、コンポジット映像信号を、コンポーネント信号に変換する場合に用いられる予測係数を算出することができる。特に、水平方向のみの相関の有無を検出して、クラス分類を行うことにより、水平1ラインのドット妨害を抑制することができる予測係数を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用したテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のクラス分類適応処理部の更に詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図3のテレビジョン受像機の表示処理を説明するフローチャートである。
【図6】 NTSC信号の位相を説明する図である。
【図7】クラスタップについて説明する図である。
【図8】予測タップについて説明する図である。
【図9】予測タップについて説明する図である。
【図10】水平方向の相関について説明する図である。
【図11】クラスコード決定処理1について説明するフローチャートである。
【図12】クラスコード決定処理1について説明するフローチャートである。
【図13】クラスコード決定処理2について説明するフローチャートである。
【図14】クラスコード決定処理2について説明するフローチャートである。
【図15】クラスコード決定処理2について説明するフローチャートである。
【図16】クラスコード決定処理2について説明するフローチャートである。
【図17】係数算出装置の構成を示すブロック図である。
【図18】係数算出処理について説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明を適応したテレビジョン受像機の他の構成例を示すブロック図である。
【図20】パーソナルコンピュータの構成について説明する図である。
【符号の説明】
41 テレビジョン受像機, 52 クラス分類適応処理部, 61 領域抽出部, 62 パターン検出部, 63 クラスコード決定部, 64 係数メモリ, 65 領域抽出部, 66 予測演算部, 81 係数算出装置, 91 NTSCエンコーダ, 92 領域抽出部, 93 パターン検出部, 94 クラスコード決定部, 95 領域抽出部, 96 正規方程式生成部, 97係数決定部, 98 メモリ, 101 テレビジョン受像機, 111 クラス分類適応処理部

Claims (17)

  1. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置において、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、
    前記クラス毎に予め定められた係数を記憶し、前記生成手段により生成された前記クラス情報に対応した前記係数を出力する係数記憶手段と、
    前記第1の画像信号から、前記生成手段により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の抽出手段により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数記憶手段により出力された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する第1の信号変換手段と
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、前記着目画素と同一水平ライン上に並んだ前記着目画素を含む複数の画素によって構成される着目ラインとその上下ラインとの相関と、
    前記着目ラインの上のラインと、その上のライン、または、下のラインとその下のラインとの相関と
    を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、
    前記着目画素と同一水平ライン上に並んだ前記着目画素を含む第1の所定の数の第1の画素と、前記第1の画素の上下方向に存在する複数の第2の画素における相関を検出し、その結果、どの方向の前記第2の画素に対しても相関が低いと判定された前記第1の画素が水平方向に第2の所定の数以上連続しているか否かと
    を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記第1の画像信号は、コンポジット信号であり、第2の画像信号は、コンポーネント信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  5. 前記第1の信号変換手段により変換された前記第2の画像信号を表示する表示手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  6. 画像信号を含むデータを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記データのうちの少なくとも一部を、前記第1の抽出手段が処理可能な前記第1の画像信号に変換する第2の信号変換手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  7. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置の画像処理方法において、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置用のプログラムであって、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  9. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  10. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置において、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成手段と、
    前記第2の画像信号から着目画素に対応した複数の画素位置の複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、
    前記第2の画像信号から、前記生成手段により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の抽出手段により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする係数算出装置。
  11. 前記検出手段は、
    前記着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、
    前記着目画素と同一水平ライン上に並んだ前記着目画素を含む複数の画素によって構成される着目ラインとその上下ラインとの相関と、
    前記着目ラインの上のラインと、その上のライン、または、下のラインとその下のラインとの相関と
    を検出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の係数算出装置。
  12. 前記検出手段は、
    前記着目画素近辺が色副搬送波周波数と同様な周波数成分を持つか否かと、
    前記着目画素と同一水平ライン上に並んだ前記着目画素を含む第1の所定の数の第1の画素と、前記第1の画素の上下方向に存在する複数の第2の画素における相関を検出し、その結果、どの方向の前記第2の画素に対しても相関が低いと判定された前記第1の画素が水平方向に第2の所定の数以上連続しているか否かと
    を検出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の係数算出装置。
  13. 前記第1の画像信号はコンポーネント信号であり、前記第2の画像信号は、コンポジット信号である
    ことを特徴とする請求項10に記載の係数算出装置。
  14. 前記算出手段により算出された前記係数を記憶する記憶手段
    を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の係数算出装置。
  15. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置の係数算出方法において、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする係数算出方法。
  16. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置用のプログラムであって、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  17. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素の水平方向の相関に関する情報を基に、前記着目画素が水平方向にのみ相関を有しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した画素位置の複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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