JP3777596B2 - 画像情報変換装置および方法、係数算出装置および方法、記憶装置、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像情報変換装置および方法、係数算出装置および方法、記憶装置、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報変換装置および方法、係数算出装置および方法、記憶装置、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する際に生じる静止画像部分に生じるちらつきによる画質の劣化を抑制することができるようにした画像情報変換装置および方法、係数算出装置および方法、記憶装置、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にテレビジョン受像機では、映像信号のコンポジット信号をコンポーネント信号に変換させて映像として表示している。映像信号としては、NTSC(National Television Standards Committee)方式のコンポジット映像信号が広く使用されている。
【0003】
図1は、従来のテレビジョン受像機の構成例を表している。チューナ2は、アンテナ1で受信した信号を復調し、映像中間周波信号処理回路(VIF回路)3に出力する。VIF回路3で処理され、出力されたコンポジット映像信号は、Y/C(Y:輝度信号、C:クロマ信号)分離回路4に入力される。Y/C分離回路4は、入力されたコンポジット映像信号から輝度信号Yとクロマ信号Cを分離し、それぞれマトリクス回路6とクロマ復調回路5に出力する。クロマ復調回路5は、入力されたクロマ信号Cを復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成し、マトリクス回路6に供給している。マトリクス回路6は、入力された輝度信号Y、並びに色差信号R−Y,B−Yから、原色RGB信号を生成し、表示デバイス7に出力し、表示させる。
【0004】
次に、その動作について説明する。チューナ2は、ユーザが指定したチャンネルの放送局の電波を、アンテナ1を介して受信し、その復調信号をVIF回路3に出力する。VIF回路3は、チューナ2より出力された信号を処理し、NTSC方式のコンポジット映像信号をY/C分離回路4に出力する。Y/C分離回路4は、コンポジット映像信号から輝度信号Yとクロマ信号Cを分離して、輝度信号Yをマトリクス回路6に、クロマ信号Cをクロマ復調回路5に出力する。
【0005】
クロマ復調回路5は、Y/C分離回路4より入力されたクロマ信号Cを復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成する。マトリクス回路6は、Y/C分離回路4より供給された輝度信号Yと、クロマ復調回路5より入力された色差信号R−Y,B−Yを合成し、原色RGB信号を生成して、表示デバイス7に表示させる。
【0006】
図2は、従来のテレビジョン受像機のその他の構成例を示している。基本的な構成は、図1のテレビジョン受像機と同様であるが、図2においては、画素数変換回路11が設けられている。画素数変換回路11は、Y/C分離回路4より供給された輝度信号Yと、クロマ復調回路5より入力された色差信号R−Y,B−Yに基づいて、画素密度の変更や、いわゆる、IP変換(Interlace/Progressive変換)等を実行し、マトリクス回路6に出力する。尚、図2で示したテレビジョン受像機の動作については、画素数変換回路11により画素密度の変換処理や、IP変換の処理が、図1のテレビジョン受像機の動作に加えられるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のテレビジョン受像機においては、コンポジット映像信号を、まず、Y/C分離回路4で輝度信号Yとクロマ信号Cとに分離し、その後、クロマ信号Cを復調して、ベースバンドの輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yよりなるコンポーネント信号に変換していた。そして、このコンポーネント信号から、さらにマトリクス回路6により、原色RGB信号を生成するようにしていた。このため、回路構成が複雑になるばかりでなく、その規模も大きくなり、コスト高となる課題があった。
【0008】
また、従来のY/C分離法として、2次元Y/C分離回路や3次元Y/C分離回路などからなるフィルタが提案されているが、その処理においても、ドット妨害やクロスカラーなどのY/C分離のエラーに起因する画質劣化が発生し易いという課題があった。
【0009】
これらの課題を解決すべく、クラス分類適応処理を用いた方法が提案されている。このクラス分類適応処理を用いた方法とは、着目画素における輝度信号Y,色差信号R−Y,B−Yといったコンポーネント信号を求めるために、まず、着目画素を含めた、その付近に配置される画素(この画素は、クラスタップと称される)の特徴量をコンポジット信号から求めて、その特徴量毎に予め分類されたクラスを特定する。
【0010】
そして、このクラス毎に、予め設定された係数を乗じて、着目画素を含めた、その付近の画素のコンポジット信号からなる画素(この画素は、予測タップと称され、クラスタップと同じこともある)に演算処理を施し、着目画素のコンポーネント信号を求めるものである。
【0011】
ところで、コンポジット信号の場合、色差信号R−Y,B−Yは、色副搬送波を変調して輝度信号Yに重畳されているので、この色副搬送波が輝度信号に漏れると画質の劣化が目立ちやすくなる。このため、色差信号は、輝度信号に対して、その色副搬送波の位相が水平方向のライン毎、または、フィールド毎に変化するように重畳されており、画質劣化が目立たないようになっている。例えば、NTSC信号を例に取ると、水平方向に1ライン毎、および、2フィールド毎に色副搬送波の位相が反転する。このため、動画像中の静止領域に着目しても、その部分に色差成分が重畳されているとコンポジット信号でもそのパターンは時間的に変化することになる。
【0012】
上述のクラス分類適応処理においては、着目画素を基準としたクラスタップと予測タップが決定されて処理が行われるため、着目画素の色副搬送波の位相も考慮したクラス分類が行われることになる。
【0013】
ところが、静止画像領域の着目画素についてクラス分類を行うと、コンポジット信号においては時間的に色副搬送波の位相が変化し、それに伴って着目画素付近のパターンも時間的に変化することになり、クラス分類結果にも時間的な変動が生じることになる。結果として、予測演算処理に用いる予測係数と予測タップが時間的に変化するため、求められたコンポーネント信号の静止画領域がちらついて表示されてしまうと言う課題があった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、回路構成を簡単、かつ、小さい規模のものとし、さらに、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換の際に生じる画質の劣化、特に、静止画像領域に生じるちらつきを抑制することができるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像情報変換装置は、着目画素の動きを検出する動き検出手段と、着目画素の位相を検出する位相検出手段と、動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出手段と、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成手段と、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類手段と、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の信号と、クラス分類手段により分類されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する着目画素信号変換手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
第1の抽出手段には、動き検出手段により、動きがあることが検出された場合、入力コンポジット信号の第1のフレームから画素位置の第1のパターンで着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出し、第2のフレームから画素位置の第2のパターンで着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出させ、動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、第1の信号の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の第1のフレームから画素位置の第2のパターンで着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出し、第2のフレームから画素位置の第1のパターンで着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出することで、動きがあることが検出された場合に対して、第1のフレームと、第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出させるようにすることができる。
【0019】
第2の抽出手段には、動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出させるようにすることができる。
【0020】
第2の抽出手段には、動き検出手段により、動きがあることが検出された場合、入力コンポジット信号の第1のフレームから画素位置の第1のパターンで着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出し、第1のフレームとは位相が異なる第2のフレームから画素位置の第2のパターンで着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するため複数の第2の信号を抽出させ、動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、入力コンポジット信号の第1のフレームから画素位置の第2のパターンで着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の画素を抽出させ、第2のフレームから画素位置の第1のパターンで着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出することで、動きがあることが検出された場合に対して、第1のフレームと、第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出させるようにすることができる。
前記コンポーネント信号に変換された着目画素の画素信号を表示する表示手段をさらに設けるようにさせることができる。
【0021】
本発明の画像情報変換方法は、着目画素の動きを検出する動き検出ステップと、着目画素の位相を検出する位相検出ステップと、動き検出ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成ステップと、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類ステップと、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の信号と、クラス分類の処理で分類されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する着目画素信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、関係情報毎に、着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、第2の信号と、クラス分類制御ステップの処理で分類が制御されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素の入力コンポジット信号のコンポーネント信号への変換を制御する着目画素信号変換制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第1のプログラムは、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、関係情報毎に、着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、第2の信号と、クラス分類制御ステップの処理で分類が制御されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素の入力コンポジット信号のコンポーネント信号への変換を制御する着目画素信号変換制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
本発明の係数生成装置は、入力された画像信号からコンポジット信号を生成するコンポジット信号生成手段と、画像信号のうち、着目画素の動きを検出する動き検出手段と、着目画素の位相を検出する位相検出手段と、動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出手段と、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成手段と、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類手段と、コンポジット信号から、着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
本発明の記憶装置は、請求項に記載の係数算出装置により算出された係数を記憶することを特徴とする。
【0030】
本発明の係数生成方法は、入力された画像信号からコンポジット信号を生成するコンポジット信号生成ステップと、画像信号のうち、着目画素の動きを検出する動き検出ステップと、着目画素の位相を検出する位相検出ステップと、動き検出ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成ステップと、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類ステップと、コンポジット信号から着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の第の記録媒体のプログラムは、入力された画像信号からコンポジット信号の生成を制御するコンポジット信号生成制御ステップと、画像信号のうち、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、関係情報毎に、着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、コンポジット信号から着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数の算出を制御する算出制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
本発明の第2のプログラムは、入力された画像信号からコンポジット信号の生成を制御するコンポジット信号生成制御ステップと、画像信号のうち、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、関係情報毎に、着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、コンポジット信号から着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数の算出を制御する算出制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0033】
本発明の画像情報変換装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、着目画素の動きが検出され、着目画素の位相が検出され、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置が入れ替えられて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号が抽出され、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報が生成され、関係情報毎に、着目画素が複数のクラスのうちの1つに分類され、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号が抽出され、第2の信号と、クラス分類されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素が入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換される。
【0035】
本発明の係数生成装置および方法、並びに第のプログラムにおいては、入力された画像信号からコンポジット信号が生成され、画像信号のうち、着目画素の動きが検出され、着目画素の位相が検出され、動きがないことが検出された場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置が入れ替えられて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号が抽出され、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報が生成され、関係情報毎に、着目画素が複数のクラスのうちの1つに分類され、コンポジット信号から、着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号が抽出され、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数が算出される。
【0036】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成を示すブロック図であり、図1,図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0037】
この構成においては、VIF回路3とマトリクス回路6の間に、A/D(Analog/Digital)変換器21とクラス分類適応処理回路22が配置されている。A/D変換器21は、VIF回路3より入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換してクラス分類適応処理回路22に出力する。クラス分類適応処理回路22は、A/D変換器21より入力されたデジタル信号に変換されているNTSC方式のコンポジット映像信号から、輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Y信号からなるコンポーネント信号を、クラス分類適応処理により直接生成する。コンポジット映像信号からコンポーネント信号を予測生成するための予測係数は、コンポーネント信号を教師画像とし、そのコンポーネント信号をNTSC変調して作成したNTSCコンポジット映像信号を生徒画像とした学習により生成される。そして、その予測係数が用いられて、マッピング(予測演算処理)されることによりコンポーネント信号が生成される。
【0038】
図4は、クラス分類適応処理回路22の構成例を表している。VIF回路3より入力されたNTSC方式のコンポジット映像信号は、動き検出部51と領域抽出部52,56に供給される。動き検出部51は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から、各画素が映像の静止画像領域の画素か、または、動画像領域の画素であるかをその周辺の画素を用いて多数決判定により検出し、動き検出結果として領域抽出部52に出力する。領域抽出部52は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から各画素の位相を検出して、位相記憶部52aに記憶させ、時間的に1回前に処理した着目画素の位相の情報と、動き検出部51より入力された動き検出結果に基づいて、クラス分類を行うために必要な着目画素に対応した画素位置の画素(クラスタップ)を抽出し、パターン検出部53に出力する。パターン検出部53は、入力されたクラスタップに基づいてコンポジット映像信号のパターンを検出する。より詳細には、パターン検出部53は、入力されたコンポジット映像信号の着目画素に対応したクラスタップに基づいて、着目画素とクラスタップとの関係を示す関係情報としてのパターンを検出する。
【0039】
クラスコード決定部54は、パターン検出部53で検出されたパターンに基づいて、クラスコードを決定し、係数メモリ55、および、領域抽出部56に出力する。係数メモリ55は、予め学習により求められたクラス毎の予測係数を記憶しており、クラスコード決定部54より入力されたクラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算部57に出力する。なお、係数メモリ55の予測係数の学習処理については、図20の学習装置のブロック図を参照して後述する。
【0040】
領域抽出部56は、クラスコード決定部54より入力されたクラスコードに基づいて、VIF回路3より入力されたコンポジット映像信号から、コンポーネント信号を予測生成するのに必要な着目画素に対応した画素位置の画素(予測タップ)をクラスコードに対応して抽出し、予測演算部57に出力する。予測演算部57は、領域抽出部56より入力された予測タップに対して、係数メモリ55より入力された予測係数を乗算し、コンポーネント信号の1つである輝度信号Yを生成する。
【0041】
より詳細には、係数メモリ55は、クラスコード決定部54より供給されるクラスコードに対応する予測係数を、予測演算部57に出力する。予測演算部57は、領域抽出部56より供給されるNTSC方式のコンポジット映像信号の所定の画素位置の画素値から抽出された予測タップと、係数メモリ55より供給された予測係数とを用いて、以下の式(1)に示す積和演算を実行することにより、コンポーネント信号を求める(予測推定する)。
【0042】
y=w1×x1+w2×x2+・・・・+wn×xn・・・(1)
ここで、yは、着目画素である。また、x1,・・・・,xnが各予測タップであり、w1,・・・・,wnが各予測係数である。
【0043】
なお、図示は省略するが、コンポーネント信号のうち、他の色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成するための回路も同様に構成されている。その構成は、図4に示した場合と同様であり、係数メモリ55に記憶されている係数が、図4に示した場合においては、輝度信号Yを生成するための予測係数であるが、色差信号R−YまたはB−Yを生成する場合、色差信号R−YまたはB−Yを生成するための予測係数が記憶されることになる。
【0044】
次に、図5を参照して、動き検出部51の構成について説明する。動き検出部51の2フレーム間静動検出部71は、入力されたデジタル信号に変換されているNTSCコンポジット信号の映像に含まれる着目画素を中心とした3画素×3画素の合計9個を1単位として、その各画素の同位相を取る画素値のフレーム間の差分(2フレーム前の対応画素との差分)を求める静動検出処理を実行し、静動検出結果としてOR回路72に出力する。
【0045】
簡易Y/C分離部73は、入力されたコンポジット信号から、輝度信号Yを空間的に簡易Y/C分離処理して求め、1フレーム間静動検出部74に出力する。1フレーム間静動検出部74は、入力された簡易Y/C分離後の輝度信号Yにおいて、着目画素を中心とした3画素×3画素の合計9画素を1単位として、その各画素において1フレーム前の対応画素との差分を求める静動検出処理を実行し、静動検出結果としてOR回路72に出力する。
【0046】
OR回路72は、2フレーム間静動検出部71および1フレーム間静動検出部74よりそれぞれ入力された3画素×3画素の静動検出結果について、各画素毎にORを求め(どちらかでも動きなら動きにする)、多数決判定部75に出力する。
【0047】
多数決判定部75は、OR回路72から入力された着目画素を中心とした3画素×3画素の合計9個の画素の静動検出結果から、動きがあると判定された画素(動画像領域の画素)の数を閾値により判定し、判定結果を着目画素の動き検出結果として領域抽出部52に出力する。例えば、この多数決判定により、9個の画素のうち動きがあると判定された画素がある閾値より多いと判定された場合、多数決判定部75は、動きありとして動き検出結果を出力し、両方の9個の画素に対して、動きがあると判定された画素がある閾値より少ないと判定された場合、動き無しとして動き検出結果を出力する。
【0048】
次に、図6のフローチャートを参照して、図3で示したテレビジョン受像機がコンポジット映像信号をコンポーネント信号に変換し、表示デバイス7に表示させる処理について説明する。
【0049】
ステップS1において、チューナ2は、アンテナ1を介して所定の周波数の信号を受信し、復調してVIF回路3に出力する。ステップS2において、VIF回路3は、入力された信号によりNTSC方式のコンポジット信号を生成して、A/D変換器21に出力する。ステップS3において、A/D変換器21は、入力されたコンポジット信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して、クラス分類適応処理回路22に出力する。
【0050】
ステップS4において、クラス分類適応処理回路22の動き検出部51は、入力されたデジタル信号に変換されたコンポジット信号の動き検出処理を実行する。
【0051】
ここで、図7のフローチャートを参照して、動き検出処理について説明する。
【0052】
ステップS21において、2フレーム間静動検出部71は、着目画素周辺の画素(着目画素を中心とした3画素×3画素)について2フレーム前の同位置に存在する画素間の差分の絶対値を求め、閾値と比較し、差分の絶対値が閾値よりも大きい画素については1、小さい画素については0として静動検出結果を生成して、OR回路72に出力する。
【0053】
この処理について、より詳細に説明する。2フレーム間静動検出部71には、図8で示すようなコンポジット映像信号が入力される。ここで、図中の各フィールド(図中、Field)は、フィールド#−2(図中、Field#-2)から順次時系列的にフィールド#+2まで示されており、例えば、フィールド#0を基準とすると、タイミングとして、その前のフィールドがフィールド#−1(図中、Field#-1)、さらにその前のフィールドがフィールド#−2(図中、Field#-2)であり、逆に、タイミングとして、着目画素を含むフィールド#0より後のフィールドがフィールド+1(図中、Field#+1)で、さらに、その後のフィールドとしてフィールド#+2(図中、Field#+2)、および、フィールド#+3(図中、Field#+3)が続く。
【0054】
また、各フィールド中のバツ印は、着目画素の位置を、黒丸は位相角が0度の信号を、黒四角は位相角が90度の信号を、白丸は位相角が180度の信号を、さらに、白四角は位相角が270度の信号をそれぞれ示している(NTSC方式のコンポジット信号は、輝度信号YにI信号およびQ信号が加算、または、減算された信号が構成されており、これらによりY+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号が形成され、これらが、それぞれ、位相角0度、90度、180度、および、270度の関係を有する)。さらに、図8においては、フィールド#−2とフィールド#−1、フィールド#0とフィールド#+1、および、フィールド#+2とフィールド#+3が、フレームを構成している。尚、各画素の位相角の表示方法は以下においても同様とする。
【0055】
図8の場合、着目画素周辺の画素とは、フィールド#−2,#0,#+2の各フィールド上の着目画素の位置を中心として点線で囲まれる3画素×3画素の部分である。2フレーム間静動検出部71は、着目画素を含むフレームと、着目画素位置の画素が、着目画素と同位相のその前(2フレーム前)のフレーム間での、着目画素周辺の画素間の差分の絶対値を求めて閾値と比較し、閾値よりも大きいとき1を、小さいとき0を各画素に対して設定する。すなわち、例えば、着目画素がフィールド#+2上に存在するものとすると、フィールド#0上の着目画素位置の信号は、フィールド#+2上(1フレーム前)の着目画素の信号とは、位相が異なる(フィールド#+2上の着目画素は位相角が180度、フィールド#0上の着目画素位置の画素は位相角が0度である)ので、比較ができない。そこで、さらに前のフィールド#−2(2フレーム前)上の着目画素位置の信号が、フィールド#+2上の着目画素と同位相であるため、これらのフィールド間(フレーム間)で画素値の差分の絶対値を求める。より具体的には、図8において、着目画素とその周辺の画素は、フィールド#−2では、画素P(−21)乃至画素P(−29)となり、フィールド#+2では、画素P(21)乃至画素P(29)となる。このとき、それぞれが各画素値を示すものとすると、2フレーム間静動検出部71は、|P(−21)−P(21)|,|P(−22)−P(22)|,|P(−23)−P(23)|,|P(−24)−P(24)|,|P(−25)−P(25)|,|P(−26)−P(26)|,|P(−27)−P(27)|,|P(−28)−P(28)|、および、|P(−29)−P(29)|を演算により求め、それぞれを所定の閾値と比較し、閾値より大きいとき、動きがあったものとして1を、閾値より小さいとき、動きが無かったものとして0を出力し、合計9ビットの静動検出結果としてOR回路72に出力する。
【0056】
ステップS22において、簡易Y/C分離部73は、入力されたデジタル化されたコンポジット信号に対し、例えば水平LPF(Low Pass Filter)をかけて簡易的にY/C分離を行い、分離した輝度信号Yを1フレーム間静動検出部74に出力する。すなわち、水平LPFをかけて輝度信号Yを抽出するとは、例えば着目画素がフィールド#0上の画素P(07)であるとき、(P(07)×2+P(10)+P(11))/4を求める処理である。
【0057】
ステップS23において、1フレーム間静動検出部74は、着目画素周辺の9画素に対応する位置にそれぞれについて、簡易Y/C分離部73より入力された輝度信号Yと、時間的にその前のタイミングで入力された輝度信号Yとの差分の絶対値を求めて閾値と比較し、閾値よりも大きいとき、動きがあったものとみなし1を、閾値よりも小さいとき、動きが無かったものとして0を、各画素に対して設定し、静動検出結果としてOR回路72に出力する。
【0058】
ステップS24において、OR回路72は、2フレーム間静動検出部71、および、1フレーム間静動検出部74よりそれぞれ入力された静動検出結果について、どちらにでも1が設定された、すなわち、どちらかで動きがあったと判定された画素が存在したか否かを各画素毎に判定し、存在すれば1を、存在しなければ0を出力し、合計9ビットの静動検出結果として多数決判定部75に出力する。
【0059】
ステップS25において、多数決判定部75は、OR回路72より入力された静動検出結果について、動きが検出された画素数(1が設定された画素数)をカウントする。
【0060】
ステップS26において、多数決判定部75は、OR回路72より入力された静動検出結果において、動きがある画素としてカウントされた画素数を閾値と比較する。ステップS27において、カウントされた画素数が閾値よりも大きい時、その処理は、ステップS27に進む。
【0061】
ステップS27において、多数決判定部75は、動きがあると判定された画素数が閾値より大きかったので、着目画素に動きがあった(着目画素が動画像領域の画素である)と判定し、動きありを示す信号を動き検出結果として領域抽出部52に出力する。
【0062】
例えば、ステップS26において、カウントされた画素数が閾値よりも小さい時、その処理は、ステップS28に進む。
【0063】
ステップS28において、多数決判定部75は、動きがあると判定された画素数が閾値よりも小さかったので、着目画素に動きがなかった(着目画素が静止画像領域の画素である)と判定し、動きなしを示す信号を動き検出結果として領域抽出部52に出力する。
【0064】
以上の処理により、着目画素を含むその周辺の9画素のうち動きありと判定された画素が閾値より多く存在する場合、動き検出結果は、動き有り、すなわち、動画像領域の画素であることを示す結果として、閾値より少ない場合、動き無し、すなわち、静止画像領域の画素であることを示す結果として領域抽出部52に出力される。
【0065】
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
【0066】
ステップS4の処理で、動き検出処理が実行された後、ステップS5において、領域抽出部52は、領域抽出処理を実行する。
【0067】
ここで、図9のフローチャートを参照して、領域抽出部52による領域抽出処理を説明する。
【0068】
ステップS41において、領域抽出部52は、動き検出部51より入力される動き検出結果を受信すると共に、着目画素の位相を取得する。例えば、図8で示すフィールド#0の着目画素位置の画素P(05)が着目画素の場合、位相角0度が位相として検出される。
【0069】
ステップS42において、領域抽出部52は、動き検出部51より入力された動き検出結果に基づいて、着目画素に動きが検出されたか否かを判定する。例えば、着目画素に動きがない(着目画素が静止画領域の画素である)と判定された場合、その処理は、ステップS43に進む。
【0070】
ステップS43において、領域抽出部52は、着目画素の位相が位相記憶部52aに記憶されている位相と同位相であるか否かを判定する。位相記憶部52aは、その前の処理で検出した着目画素の位相が記憶されているので、その前の画素の位相との比較がなされる。また、最初の処理の場合、その前に処理された位相の情報が記憶されていないことになるので、最初の処理に限り、例えば、位相角0度などを予め設定しておくようにしても良い。
【0071】
ステップS43において、例えば、同位相ではなかったと判定された場合、その処理は、ステップS44に進む。
【0072】
ステップS44において、領域抽出部52は、クラスタップに必要なフレームのうち、着目画素を含むフレームと同位相のフレームを、それぞれ直前のフレームと入れ替える。
【0073】
ステップS45において、領域抽出部52は、今現在の着目画素の位相を位相記憶部52aに上書きする。これ以降、処理された着目画素の位相が順次記憶されていく。今の場合、ステップS44の処理により、直前に処理された着目画素の位相と同位相となるため、位相記憶部52aに記憶される位相の情報は変化しないことになる。
【0074】
ステップS46において、領域抽出部52は、クラスタップを抽出してパターン検出部53に出力する。
【0075】
ステップS42において、動き検出結果に動きがある(着目画素が、動画像領域の画素である)と判定された場合、または、ステップS43において、着目画素に位相と位相記憶部52aに記憶された位相が同位相であった場合、その処理は、ステップS45に進む。すなわち、ステップS44の処理である着目画素を含むフレームと同位相のフレームを、それぞれ直前のフレームと入れ替える処理がなされず、そのままの位相の着目画素の位相が位相記憶部52aに記憶され、クラスタップが抽出される。
【0076】
すなわち、着目画素を含むフレームと同位相のフレームを、それぞれ直前のフレームと入れ替える処理は、動き検出結果に応じて実行される。
【0077】
尚、何らかの原因で、着目画素の位相が検出されなかった場合、ステップS43の処理では、位相記憶部52aに記憶された位相との比較ができないので、同位相であるのか否かの判定ができないことになる。そこで、このような場合、例えば、ステップS45に進むようにして、動きがある場合と同じ処理(従来の処理と同様の処理)をさせても良く、この場合、今の位相が存在しないので、ステップS45においては、位相記憶部52aに記憶された位相は、そのまま変更されないようにしてもよい。
【0078】
ここで、着目画素を含むフレームと同位相のフレームを、それぞれ直前のフレームと入れ替える処理について説明する。
【0079】
図10は、着目画素が画素P(05)であるとき、着目画素を含む垂直方向の列上の画素の時系列的な変化を示した図である。図10において、時間は、右方向に進むものとする。また、各列は、フィールド単位の着目画素の位置を含む列であり、フィールド番号は、#−4乃至#+5と表示するものとし、フィールド#−4とフィールド#−3、フィールド#−2とフィールド#−1、フィールド#0とフィールド#+1、フィールド#+2とフィールド#+3、および、フィールド#+4とフィールド#+5は、それぞれフレームを構成しており、フレーム(−2)乃至フレーム(2)(図中、-2_frame乃至2_frame)であるものとする。従って、図8で示すフィールド#−2上の直線L2上に並ぶ5画素は、図10のフレーム(−1)のフィールド#−2で示す5画素であり、図8で示すフィールド#−1上の直線L2'上に並ぶ4画素は、図10のフレーム(−1)のフィールド#−1で示す4画素であり、図8で示すフィールド#0上の直線L1上に並ぶ5画素は、図10のフレーム(0)のフィールド#0で示す5画素であり、図8で示すフィールド#+1上の直線L1'上に並ぶ4画素は、図10のフレーム(0)のフィールド#+1で示す4画素であり、図8で示すフィールド#+2上の直線L3上に並ぶ5画素は、図10のフレーム(1)のフィールド#+2で示す5画素であり、図8で示すフィールド#+3上の直線L3'上に並ぶ4画素は、図10のフレーム(1)のフィールド#−1で示す4画素である。
【0080】
図10で示すように、各位相は、時間の変化と共に、フレーム単位で交互にその位相角が180度ずつ変化する。
【0081】
例えば、図11で示すように、着目画素がフレーム(0)上のフィールド#0に存在していた場合、クラスタップの抽出に着目画素を含むフレームとその前のフレーム(今の場合、フレーム(−1),(0))を使用するようなとき、動き検出結果で動きがあったか、または、動きがない状態でも、位相記憶部52aに位相角0度が記憶されている(1タイミング前で処理した画素の位相と同位相である)と判定されると、ステップS44の処理、すなわち、入れ替えの処理がスキップされて、図中右部で示すように、そのままフレーム(−1),(0)の画素情報からクラスタップが抽出される。
【0082】
一方、図12で示すように、図11で示す状態から、1フレーム分の時間が進むと、着目画素の位相角が180度反転する。この状態で、動き検出結果から動きがない状態で、かつ、位相記憶部52aに位相角0度が記憶されていない(1タイミング前で処理した画素と同位相ではない)と判定されると、その処理は、ステップS44に進み、図12中右部で示すように、フレーム間の入れ替えの処理が実行されて、着目画素を含むフレームであるフレーム(1)とその前のフレームであるフレーム(0)を入れ替えたフレーム(1),(0)を使用してクラスタップが抽出される。
【0083】
この処理により、着目画素は、静止画素であるとき、クラスタップとして抽出される画素の位相が、直前に処理された画素の位相と同位相にされるので、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換における画素値の変化を低減させることができ、結果として、ちらつきを抑制することができる。
【0084】
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
【0085】
ステップS5によりクラスコードが抽出されて、パターン検出部53に入力される。ステップS6において、パターン検出部53は、パターン検出処理を実行し、入力されたクラスタップに基づいて、クラスコードを決定するためのパターンを検出し、クラスコード決定部54に出力する。
【0086】
ステップS7において、クラスコード決定部54は、パターン検出部53により検出されたパターンに基づいて、クラスコードを決定し、係数メモリ55、および、領域抽出部56に出力する。
【0087】
尚、パターン検出処理は、例えば、パターン検出部53が、1ビットADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)により2値化したパターンを求めて、クラスコード決定部54が、そのままクラスコードとして使用する処理としても良い。1ビットADRCとは、例えば、図13で示すように、クラスタップとして画素a乃至kが抽出されたとすると、各クラスタップの画素値から最大値(Max)と最小値(Min)を求め、その差分をダイナミックレンジDR(=Max−Min)とする。このダイナミックレンジDRに1/2を乗じて、最小値に加算することにより閾値th(=DR×1/2+Min)を設定し、各画素値を閾値との大小関係から、例えば、閾値より小さい値の場合は0、閾値よりも大きい場合は1といった1ビットのコードにするものである。例えば、図13では、1ビットADRCにより、閾値thより画素値が小さい画素a,bは0に、閾値thより画素値が大きい画素cは1といったようにコード化される。
【0088】
ステップS8において、係数メモリ55は、クラスコードに基づいて、予め学習処理により決定された予測係数を読み出し、予測演算部57に出力すると共に、領域抽出部56は、クラスコード決定部54より入力されたクラスコードに対応して、コンポジット信号より予測タップを抽出し、予測演算部57に出力する。
【0089】
ステップS9において、予測演算部57は、領域抽出部56より入力された予測タップを、予測係数を用いて演算し、コンポーネント信号を生成してマトリクス回路6に出力する。
【0090】
ステップS10において、マトリクス回路6は、コンポーネント信号をRGB信号に変換して、表示デバイス7に出力する。
【0091】
ステップS11において、全ての画素について信号が変換されたか否かが判定され、全ての画素について信号が変換されていないと判定された場合、その処理は、ステップS4に戻る。すなわち、全ての画素の信号が変換されるまで、ステップS4乃至S11の処理が繰り返される。ステップS11において、全ての画素について信号が処理された(変換された)と判定された場合、その処理は、終了する。
【0092】
以上の処理について、さらに詳細に説明する。例えば、領域抽出部52は、ステップS5の処理(図9のフローチャートを参照して説明した処理)で、図14で示す菱形の印で囲まれた画素をクラスタップとして抽出するものとする。すなわち、着目画素はフィールド#0の中心画素であり、クラスタップは、フィールド#−2上の位相角0度の4画素(黒丸で示す画素)、フィールド#−1上の着目画素位置の直下の位相角0度の画素、フィールド#0上の着目画素を含む、位相角0度の5画素、および、フィールド#+1の着目画素位置の真上の位相角0度の画素からなる合計11画素(11タップ)が、クラスタップとして抽出されるものとする。
【0093】
また、このとき、領域抽出部56は、図15で示すように、予測タップとしてフィールド#−2の着目画素位置を中心とした15画素、フィールド#−1の着目画素を中心とした10画素、フィールド#0の着目画素を含む15画素、フィールド#+1の着目画素を中心とした10画素に加えて、オフセットタップ(変換の際に生じるDC(Direct Current)成分のずれを補正するためのタップ:図示せず)の合計51画素(51タップ)を抽出するものとする。
【0094】
図14の状態から時間的に1フレーム分進むと、クラスタップは、図16で示すように、全ての画素について位相が180度反転する。すなわち、図中左からフィールド#0乃至#+3の画素より、図14で示した菱形の位置に存在する画素がクラスタップとして抽出されるので、図14においては、抽出されるクラスタップは、位相角が全て0度の画素であったが、図16においては、全て位相角が全て180度となっている。
【0095】
また、同様にして、予測タップについても、図15で示す状態から図17で示すような状態に変化し、全ての画素の位相が180度反転する。すなわち、図中左からフィールド#0乃至#+3の画素が予測タップとして抽出され、図15と比較すると全ての画素の位相角が180度反転していることが分かる。
【0096】
このような変化により、着目画素に動きが生じていることが明らかな場合(着目画素が動画像領域の画素である場合)、図14乃至図17で示したように、画素の動きと位相の変化に応じた処理が可能となる。しかしながら、例えば、時間的に変化の無い、いわゆる動きの無い画素の場合(着目画素が静止画像領域の画素である場合)、基本的にコンポジット信号からコンポーネント信号への変換時に、クラスタップが変化し、さらに、対応して予測タップが変化すると、本来画素値には、変化が生じないことになるにもかかわらず、求められるコンポーネント信号の値は変化することになる。特に、上述の1ビットADRCを用いたパターン検出においては、異なる位相のクラスタップを使用することにより、その最大値Max、最小値Minが変化することになるため、合わせてダイナミックレンジDRや閾値th、求められるパターン、および、クラスコードも変化することになり、予測タップも全く異なるものが抽出されてしまう。結果として、変換後の画素値は、静止画像領域の画素であるにもかかわらず、画素値が時間と共に周期的に変化してしまう。静止画像領域の画素の画素値に対してなされる、このような処理により生じる時間的な変化がちらつきとなる。
【0097】
そこで、動きが検出されなかった場合で、かつ、着目画素の位相が変化していた場合、すなわち、図9のフローチャートにおけるステップS42の処理において、動きがないと判定され、さらに、ステップS43の処理において、着目画素の位相が位相記憶部52aに記憶された位相と同位相ではないと判定された場合、ステップS44の処理により、着目画素を含むフレームと、その直前のフレームが入れ替えるようにする。
【0098】
この処理により、例えば、図16で示したクラスタップは、図18で示すように、各画素がフレーム単位で入れ替えられ、図中左からフィールド#+2,#+3,#0,#+1の順に配置される。このとき、クラスタップとして抽出される画素の位相は、そのままであるので、フレーム単位で入れ替えられた画素であるものの、各クラスタップは、1タイミング前の着目画素と同位相のクラスタップ(図14参照)が抽出されることになるので、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換における画素値の変化を低減させることができ、結果として、ちらつきを抑制することができる。また、このとき、予測タップについても、図19で示すように、図17で示した状態からフレーム単位で入れ替えるようにしてフィールド#+2,#+3,#0,#+1とすることにより、演算に使用される値の変化を小さくすることができ、結果として、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換の際に生じるちらつきを、さらに抑制することが可能となる。
【0099】
尚、クラスタップ、および、予測タップの選択は、図14乃至図19で示した例に限るものではなく、それ以外の画素が選択されるようにしても良い。
【0100】
また、動き検出処理で2フレーム間静動検出部71および1フレーム間静動検出部74による静動検出において、図8で示したフィールド#+2,#0,#+2上の点線で囲まれた各9画素を用いて多数決判定を行う例について説明してきたが、フィールド#+2,#0,#+2(偶数フィールド)上の点線で囲まれた各9画素以外の、例えば、フィールド#−1,#+1,#+3(奇数フィールド)上の図8で示す点線で囲まれた20画素を同様に使用して静動検出処理を行うようにしても良い。
【0101】
尚、以上においては、着目画素が静止画像領域の画素で、かつ、直前に処理した画素と異なる位相である場合、クラスタップ、または、予測タップを抽出するフレームのうち、着目画素を含むフレームと同位相のフレームと、着目画素を含むフレームと位相が異なるフレームを入れ替えて、クラスタップ、または、予測タップを抽出する例について説明してきたが、フレームを入れ替えずに、抽出位置だけを入れ替えて処理するようにしても良い。すなわち、フレームを入れ替える処理では、処理に必要なフレームの各画素値を、例えば、フレームメモリ(図示せず)などで、一端記憶し、さらに、フレームメモリ内で、その順序を入れ替えた後に、クラスタップ、または、予測タップを抽出する必要があるが、クラスタップ、または、予測タップの抽出位置だけを入れ替えることによりフレームの入れ替えに必要なフレームメモリの容量を小さくすることができ(抽出されるクラスタップ、または、予測タップを記憶するメモリだけで良いことになる)、さらに、フレーム中の全画素値の入れ替え処理をする必要が無くなるので処理速度も向上させることが可能となる。
【0102】
次に、図20を参照して、係数メモリ55に記憶されている予測係数を決定するための学習装置(予測係数の係数算出装置)について説明する。
【0103】
NTSCエンコーダ91には、教師画像としての輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yからなるコンポーネント信号が入力される。NTSCエンコーダ91は、入力されたコンポーネント信号から生徒画像としてのNTSC方式のコンポジット映像信号を生成し、動き検出部92、領域抽出部93、および、領域抽出部96に出力する。動き検出部92は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から、各画素が映像の静止画像領域の画素か、または、動画像領域の画素であるかをその周辺の画素を用いて多数決判定により検出し、動き検出結果として領域抽出部93に出力する。
【0104】
領域抽出部93は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から、着目画素の位相を検出して、位相記憶部93aに記憶させ、直前に処理した位相の情報と、動き検出部92より入力された動き検出結果に基づいて、クラス分類を行うために必要な画素(クラスタップ)を、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から抽出し、パターン検出部94に出力する。パターン検出部94は、入力されたクラスタップのパターンを検出し、検出結果をクラスコード決定部95に出力する。クラスコード決定部95は、入力されたパターンに対応するクラスを決定し、そのクラスコードを領域抽出部96、および、正規方程式生成部97に出力する。
【0105】
領域抽出部96は、クラスコード決定部95より入力されたクラスコードに基づいて、NTSCエンコーダ91より入力されたコンポジット映像信号から予測タップを抽出し、正規方程式生成部97に出力する。以上の動き検出部92、領域抽出部93、パターン検出部94、クラスコード決定部95、および領域抽出部96は、図4のクラス分類適応処理回路22の動き検出部51、領域抽出部52、パターン検出部53、クラスコード決定部54、および、領域抽出部56と、基本的に同様の構成と機能を有するものである。
【0106】
正規方程式生成部97は、クラスコード決定部95より入力された全てのクラスに対して、クラス毎に、領域抽出部96より入力される生徒画像の予測タップと、教師画像としてのコンポーネント信号の輝度信号Yとから正規方程式を生成し、係数決定部98に出力する。係数決定部98は、必要な数の正規方程式が正規方程式生成部97より供給されてきたとき、例えば最小自乗法を用いて正規方程式を解き、上述の予測係数w1,・・・・,wnを演算し、決定すると共に、演算により求めた予測係数をメモリ99に供給し、記憶させる。
【0107】
ここで、正規方程式について説明する。上述の式(1)において、学習前は予測係数w1,・・・・,wnが未定係数である。学習は、クラス毎に複数の教師画像を入力することによって行う。教師画像の種類数をmと表記する場合、式(1)から、以下の式(2)が設定される。
【0108】
yk =w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn・・・(2)
【0109】
ここで、kは、k=1,2,・・・・,mである。m>nの場合、予測係数w1,・・・・,wnは一意に決まらない。そこで、誤差ベクトルeの要素ekを以下の式(3)で定義して、式(4)によって定義される誤差ベクトルeが最小となるように予測係数が定められるようにする。すなわち、例えば、いわゆる最小自乗法によって予測係数が一意に決定される。
【0110】
ek=yk−{w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn}・・・(3)
【0111】
【数1】
Figure 0003777596
【0112】
式(4)のe^2(eの2乗)を最小とする各予測係数wiは、e^2を予測係数wi(i=1,2・・・・)で偏微分した式(5)に変形し、iの各値について偏微分値が0となるものとして計算される。
【0113】
【数2】
Figure 0003777596
【0114】
式(5)から各予測係数wiを定める具体的な手順について説明する。式(6),式(7)のようにXji,Yiを定義するとき、式(5)は、式(8)の行列式の形に変形される。
【0115】
【数3】
Figure 0003777596
【0116】
【数4】
Figure 0003777596
【0117】
【数5】
Figure 0003777596
【0118】
この式(8)が、一般に正規方程式と呼ばれるものである。ここで、Xji(j,i=1,2・・・・n),およびYi(i=1,2・・・・n)は、教師画像、および、生徒画像に基づいて計算される。すなわち、正規方程式生成部97は、XjiおよびYiの値を算出して正規方程式からなる式(8)を決定する。さらに、係数決定部98は、式(8)を解いて各予測係数wiを決定する。
【0119】
次に、図21のフローチャートを参照して、図20の学習装置が予測係数を学習する処理について説明する。
【0120】
ステップS61において、教師画像としてのコンポーネント信号がNTSCエンコーダ91、および、正規方程式生成部97に入力される。ステップS62において、NTSCエンコーダ91は、入力されたコンポーネント信号よりNTSC方式のコンポジット信号からなる生徒画像を生成して動き検出部91、および、領域抽出部93,96に出力する。
【0121】
ステップS63において、動き検出部91は、動き検出処理を実行する。この処理は、図7のフローチャートを参照して説明した動き検出部51により動き検出処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0122】
ステップS64において、領域抽出部93は、領域抽出処理を実行し、クラスタップを抽出してパターン検出部94に出力する。尚、領域抽出処理は、図9のフローチャートを参照して説明した、領域抽出部52による領域抽出処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0123】
ステップS65において、パターン検出部94は、パターン検出処理を実行し、クラスタップよりクラスコードを決定するためのパターンを検出し、クラスコード決定部95に出力する。
【0124】
ステップS66において、クラスコード決定部95は、パターン検出部94により検出されたパターンに基づいてクラスコードを決定し、領域抽出部96、および、正規方程式生成部97に出力する。
【0125】
ステップS67において、領域抽出部96は、クラスコード決定部95より入力されたクラスコードに対応して、生徒画像の予測タップを抽出して正規方程式生成部97に出力する。
【0126】
ステップS68において、正規方程式生成部97は、クラスコード決定部95より入力されたクラスコード、領域抽出部96より入力された予測タップ、および、教師画像として入力されたコンポーネント信号から上述の式(8)で示した正規方程式を生成し、クラスコード決定部95より入力されたクラスコードと共に係数決定部98に出力する。
【0127】
ステップS69において、係数決定部98は、上述の式(8)からなる正規方程式を解いて、予測係数を決定し、クラスコードに対応付けてメモリ99に記憶させる。
【0128】
ステップS70において、全ての画素について処理が施されたか否かが判定され、全ての画素について処理が施されていないと判定された場合、その処理は、ステップS63に戻る。すなわち、全ての画素の処理が終了されるまで、ステップS63乃至S70の処理が繰り返される。ステップS70において、全ての画素について処理が施されたと判定された場合、その処理は、終了する。
【0129】
以上の処理により、着目画素が動画像領域の画素であるか、または、静止画像領域の画素であるかに応じて、フレームの入れ替え処理を行い、着目画素が静止画像領域の画素である時は、クラスタップ、および、予測タップを同位相の画素とするようにして、クラスコードに対応した予測タップを用いて予測係数を演算するので、静止画像領域の画素と動画像領域の画素とに対応した最適な予測係数を設定することが可能となり、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換における画質劣化、特に、静止画像領域の画素に生じるちらつきを低減することが可能となる。また、上述においては、輝度信号Yの予測係数を求める例について説明してきたが、色差信号R−Y,B−Yについても同様にして求めることができる。
【0130】
尚、以上の例においては、コンポジット映像信号から輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yといったコンポーネント映像信号を生成するようにしたが、例えば、図22で示すように、図3のクラス分類適応処理回路22とマトリクス回路6を合成して、クラス分類適応処理回路111を構成し、VIF回路3の出力するコンポジット映像信号から、原色RGB信号を直接生成するようにすることもできる。この場合においても、クラス分類適応処理回路111の構成は、クラス分類適応処理回路22と同様であるが、係数メモリ55に記憶される予測係数を決定する学習処理における生徒画像は、コンポジット信号であるが、教師画像は、原色RGB信号となり、決定される予測係数も原色RGB信号に対応したものとなる。
【0131】
また、以上においては、NTSC方式のコンポジット信号を用いた例について説明してきたが、例えば、PAL(Phase Alternating Line)方式のコンポジット信号からコンポーネント信号に変換する場合においても、同様の構成で実現させることができる。
【0132】
以上によれば、Y/C分離、色復調、マトリクス処理、画像情報変換処理をクラス分類適応処理により一括して処理することができるようになるため回路構成が簡略化され、結果として、装置規模を小さくし、コストの低減を図ることが可能になると共に、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換における画質劣化、特に、静止画像領域の画素のちらつきを低減させることが可能となる。
【0133】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0134】
図23は、テレビジョン受像機を、図24は、学習装置をそれぞれソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU201,301は、パーソナルコンピュータの動作の全体を制御する。また、CPU201,301は、バス204,304および入出力インタフェース205,305を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部206,306から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory)202,302に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU201,202は、ドライブ210,310に接続された磁気ディスク211,311、光ディスク212,312、光磁気ディスク213,313、または半導体メモリ214,314から読み出され、記憶部208,308にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)203,303にロードして実行する。これにより、上述した画像処理装置の機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU201,301は、通信部209,309を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
【0135】
プログラムが記録されている記録媒体は、図23,図24に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク211,311(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク212,312(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク213,313(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ214,314などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202,302や、記憶部208,308に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0136】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0137】
【発明の効果】
本発明の画像情報変換装置および方法、並びに第1のプログラムによれば、着目画素の動きを検出し、着目画素の位相を検出し、動きがないことを検出した場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出し、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成し、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類し、入力コンポジット信号から着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出し、第2の信号と、クラス分類されたクラス毎に設定された係数との積和演算により、着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するようにした。
【0139】
本発明の係数生成装置および方法、並びに第のプログラムによれば、入力された画像信号からコンポジット信号を生成し、画像信号のうち、着目画素の動きを検出し、着目画素の位相を検出し、動きがないことを検出した場合、着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、入力コンポジット信号の、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、第1のフレームとは位相の異なる着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出し、着目画素をクラスに分類するための複数の画素と着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成し、関係情報毎に、着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類し、コンポジット信号から、着目画素をコンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出し、第2の信号と入力された画像信号とを用いた正規方程式より、クラス毎に係数を算出するようにした。
【0140】
結果として、いずれにおいても、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換の際に生じる静止画像領域の画像のちらつきを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のテレビジョン受像機の構成例を示すブロック図である。
【図2】従来のテレビジョン受像機の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用したテレビジョン受像機の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】図1のクラス分類適応処理回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の動き検出部の構成例を示すブロック図である。
【図6】図3のテレビジョン受像機の表示処理を説明するフローチャートである。
【図7】図5の動き検出部の動き検出処理を説明するフローチャートである。
【図8】動き検出処理を説明する図である。
【図9】図4の領域抽出部の領域抽出処理を説明するフローチャートである。
【図10】領域抽出処理を説明する図である。
【図11】領域抽出処理を説明する図である。
【図12】領域抽出処理を説明する図である。
【図13】 1ビットADRCを説明する図である。
【図14】クラスタップを説明する図である。
【図15】予測タップを説明する図である。
【図16】クラスタップを説明する図である。
【図17】予測タップを説明する図である。
【図18】クラスタップを説明する図である。
【図19】予測タップを説明する図である。
【図20】学習装置を説明するブロック図である。
【図21】学習装置の学習処理を説明するフローチャートである。
【図22】本発明を適用したテレビジョン受像機の他の構成を示すブロック図である。
【図23】媒体を説明する図である。
【図24】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
22 クラス分類適応処理回路, 51 動き検出部, 52 領域抽出部,53 パターン検出部, 54 クラスコード決定部, 55 係数メモリ,56 領域抽出部, 57 予測演算部, 71 フレーム間静動検出部, 72 OR回路, 73 簡易Y/C分離部, 74 フィールド間静動検出部,75 多数決判定部, 91 NTSCエンコーダ, 92 動き検出部, 93領域抽出部, 94 パターン検出部, 95 クラスコード決定部, 96領域抽出部, 97 正規方程式生成部, 98 係数決定部, 99 メモリ, 111 クラス分類適応処理回路

Claims (13)

  1. 入力コンポジット信号をコンポーネント信号に変換する画像情報変換装置において、
    着目画素の動きを検出する動き検出手段と、
    前記着目画素の位相を検出する位相検出手段と、
    前記動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成手段と、
    前記関係情報毎に、前記着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類手段と、
    前記入力コンポジット信号から前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の信号と、前記クラス分類手段により分類された前記クラス毎に設定された係数との積和演算により、前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する着目画素信号変換手段と
    を備えることを特徴とする画像情報変換装置。
  2. 前記第1の抽出手段は、
    前記動き検出手段により、動きがあることが検出された場合、
    前記入力コンポジット信号の前記第1のフレームから画素位置の第1のパターンで前記着目画素をクラスに分類するための前記複数の第1の信号を抽出し、第2のフレームから画素位置の第2のパターンで前記着目画素をクラスに分類するための前記複数の第1の信号を抽出し、
    前記動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、
    前記第1の信号の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の前記第1のフレームから前記画素位置の第2のパターンで前記着目画素をクラスに分類するための前記複数の第1の信号を抽出し、前記第2のフレームから前記画素位置の第1のパターンで前記着目画素をクラスに分類するための前記複数の第1の信号を抽出することで、動きがあることが検出された場合に対して、前記第1のフレームと、前記第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像情報変換装置。
  3. 前記第2の抽出手段は、
    前記動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、
    前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像情報変換装置。
  4. 前記第2の抽出手段は、
    前記動き検出手段により、動きがあることが検出された場合、
    前記入力コンポジット信号の前記第1のフレームから画素位置ののパターンで前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための前記複数の第2の信号を抽出し、前記第1のフレームとは位相が異なる前記第2のフレームから画素位 置の第2のパターンで前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための前記複数の第2の信号を抽出し、
    前記動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、
    前記入力コンポジット信号の前記第1のフレームから前記画素位置の第2のパターンで前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための前記複数の第2の画素を抽出し、前記第2のフレームから前記画素位置の第1のパターンで前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための前記複数の第2の信号を抽出することで、動きがあることが検出された場合に対して、前記第1のフレームと、前記第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像情報変換装置。
  5. 前記コンポーネント信号に変換された前記着目画素の画素信号を表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像情報変換装置。
  6. 入力コンポジット信号をコンポーネント信号に変換する画像情報変換方法において、
    着目画素の動きを検出する動き検出ステップと、
    前記着目画素の位相を検出する位相検出ステップと、
    前記動き検出ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類ステップと、
    前記入力コンポジット信号から前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の信号と、前記クラス分類の処理で分類された前記クラス毎に設定された係数との積和演算により、前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する着目画素信号変換ステップと
    を含むことを特徴とする画像情報変換方法。
  7. 入力コンポジット信号をコンポーネント信号に変換する画像情報変換装置を制御するプログラムであって、
    着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、
    前記着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、
    前記動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、
    前記入力コンポジット信号から前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、
    前記第2の信号と、前記クラス分類制御ステップの処理で分類が制御された前記クラス毎に設定された係数との積和演算により、前記着目画素の入力コンポジット信号のコンポーネント信号への変換を制御する着目画素信号変換制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  8. 入力コンポジット信号をコンポーネント信号に変換する画像情報変換装置コンピュータに、
    着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、
    前記着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、
    前記動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、
    前記入力コンポジット信号から前記着目画素を入力コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、
    前記第2の信号と、前記クラス分類制御ステップの処理で分類が制御された前記クラス毎に設定された係数との積和演算により、前記着目画素の入力コンポジット信号のコンポーネント信号への変換を制御する着目画素信号変換制御ステップと
    を実行させるプログラム。
  9. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置において、
    入力された前記画像信号からコンポジット信号を生成するコンポジット信号生成手段と、
    前記画像信号のうち、着目画素の動きを検出する動き検出手段と、
    前記着目画素の位相を検出する位相検出手段と、
    前記動き検出手段により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成手段と、
    前記関係情報毎に、前記着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類手段と、
    前記コンポジット信号から、前記着目画素を前記コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の信号と前記入力された画像信号とを用いた正規方程式より、前記クラス毎に係数を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする係数算出装置。
  10. 請求項に記載の係数算出装置により算出された係数を記憶することを特徴とする記憶装置。
  11. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出方法において、
    入力された前記画像信号からコンポジット信号を生成するコンポジット信号生成ステップと、
    前記画像信号のうち、着目画素の動きを検出する動き検出ステップと、
    前記着目画素の位相を検出する位相検出ステップと、
    前記動き検出ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報を生成する関係情報生成ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素を複数のクラスのうちの1つに分類するクラス分類ステップと、
    前記コンポジット信号から前記着目画素を前記コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の信号と前記入力された画像信号とを用いた正規方程式より、前記クラス毎に係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする係数算出方法。
  12. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置を制御するプログラムであって、
    入力された前記画像信号からコンポジット信号の生成を制御するコンポジット信号生成制御ステップと、
    前記画像信号のうち、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、
    前記着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、
    前記動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1のフレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、
    前記コンポジット信号から前記着目画素を前記コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、
    前記第2の信号と前記入力された画像信号とを用いた正規方程式より、前記クラス毎に係数の算出を制御する算出制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  13. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置を制御するコンピュータに、
    入力された前記画像信号からコンポジット信号の生成を制御するコンポジット信号生成制御ステップと、
    前記画像信号のうち、着目画素の動きの検出を制御する動き検出制御ステップと、
    前記着目画素の位相の検出を制御する位相検出制御ステップと、
    前記動き検出制御ステップの処理により、動きがないことが検出された場合、前記着目画素周辺の画素位置の位相を変化させないように、前記入力コンポジット信号の、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第1のフレームと、前記第1の フレームとは位相の異なる前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号を含む第2のフレームとの時間軸上の位置を入れ替えて、前記着目画素をクラスに分類するための複数の第1の信号の抽出を制御する第1の抽出制御ステップと、
    前記着目画素をクラスに分類するための複数の画素と前記着目画素との画素信号のパターンからなる関係情報の生成を制御する関係情報生成制御ステップと、
    前記関係情報毎に、前記着目画素の複数のクラスのうちの1つへの分類を制御するクラス分類制御ステップと、
    前記コンポジット信号から前記着目画素を前記コンポジット信号からコンポーネント信号に変換するための複数の第2の信号の抽出を制御する第2の抽出制御ステップと、
    前記第2の信号と前記入力された画像信号とを用いた正規方程式より、前記クラス毎に係数の算出を制御する算出制御ステップと
    を実行させるプログラム。
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