JP4045539B2 - 画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する際に生じる画質の劣化を抑制することができるようにした画像処理装置および画像処理方法、係数算出装置および係数算出方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビジョン受像機は、映像信号のコンポジット信号をコンポーネント信号に変換して、映像として表示している。映像信号としては、NTSC(National Television Standards Committee)方式のコンポジット映像信号が広く使用されている。
【0003】
図1は、従来のテレビジョン受像機1の構成を示すブロック図である。
【0004】
アンテナ11は、放送信号を受信する。チューナ12は、アンテナ11で受信した信号を検波、復調し、映像中間周波信号を生成する。映像中間周波信号処理部(VIF(Video Intermediate Frequency)処理部)13は、入力された映像中間周波信号を復調し、コンポジット映像信号を生成する。Y/C(Y:輝度信号、C:クロマ信号)分離部14は、入力されたコンポジット映像信号から、輝度信号Yとクロマ信号Cを分離する。クロマ復調部15は、クロマ信号Cの入力を受けて復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成する。マトリクス処理部16は、輝度信号Y、並びに、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yの入力を受けて、原色RGB信号を生成する。表示部17は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)で構成され、供給されたRGB信号を表示する。
【0005】
次に、テレビジョン受像機1の動作について説明する。チューナ12は、図示しない操作部を用いてユーザが指定したチャンネルの放送局の電波を、アンテナ11を介して受信し、受信した電波を検波、復調して、映像中間周波信号を生成し、VIF処理部13に出力する。VIF処理部13は、チューナ12より出力された映像中間周波信号を復調し、NTSC方式のコンポジット映像信号を生成して、Y/C分離部14に出力する。Y/C分離部14は、入力されたコンポジット映像信号から、輝度信号Yとクロマ信号Cを分離して、輝度信号Yをマトリクス処理部16に、クロマ信号Cをクロマ復調部15に、それぞれ出力する。
【0006】
クロマ復調部15は、Y/C分離部14より入力されたクロマ信号Cを復調し、色差信号R−Yと色差信号B−Yを生成し、マトリクス処理部16に出力する。マトリクス処理部16は、Y/C分離部14より供給された輝度信号Yと、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yを合成し、原色RGB信号を生成して、表示部17に出力して表示させる。
【0007】
図2は、図1を用いて説明したテレビジョン受像機1と異なる構成を有する、従来のテレビジョン受像機21の構成を示すブロック図である。
【0008】
基本的な構成は、図1のテレビジョン受像機1と同様であるが、図2のテレビジョン受像機21においては、新たに、画素数変換部31が設けられている。画素数変換部31は、Y/C分離部14より供給された輝度信号Yと、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yに基づいて、画素密度の変更や、IP変換(Interlace/Progressive変換)等を実行し、マトリクス処理部16に出力する。
【0009】
なお、図2のテレビジョン受像機21の動作は、画素数変換部31によって、Y/C分離部14より供給された輝度信号Y、クロマ復調部15より入力された色差信号R−Y、および、色差信号B−Yに対して、画素密度の変換処理や、IP変換の処理が実行され、マトリクス変換部16に供給されること以外は、図1のテレビジョン受像機1の動作と基本的に同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のテレビジョン受像機1、もしくはテレビジョン受像機21においては、コンポジット映像信号を、まず、Y/C分離部14で輝度信号Yとクロマ信号Cとに分離し、その後、クロマ信号Cを復調して、ベースバンドの輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yよりなるコンポーネント信号に変換し、マトリクス処理部16が、このコンポーネント信号から、原色RGB信号を生成するようになされていた。このため、回路構成が複雑になるばかりでなく、その規模も大きくなり、コスト高となる課題があった。
【0011】
また、従来のY/C分離法として、2次元Y/C分離回路や3次元Y/C分離回路などからなるフィルタが提案されているが、その処理の過程において、ドット妨害やクロスカラーなどのY/C分離のエラーに起因する画質劣化が発生し易いという課題があった。
【0012】
これらの課題を解決すべく、クラス分類適応処理を用いた方法が提案されている。このクラス分類適応処理を用いた方法においては、着目画素における輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yのコンポーネント信号を得るために、まず、着目画素を含めた、その付近に配置される画素(この画素は、クラスタップと称される)の特徴量をコンポジット信号から求めて、その特徴量毎に予め分類されたクラスを特定する。そして、着目画素を含めた、その付近の画素のコンポジット信号からなる画素(この画素は、予測タップと称され、クラスタップと同じこともある)に、クラス毎に予め設定された係数を用いて演算処理が施されて、着目画素のコンポーネント信号が求められる。
【0013】
しかしながら、クラスタップおよび予測タップの選択方法により、同じコンポジット信号が入力されても、変換後のコンポーネント信号は異なるものとなる。このため、クラスタップと予測タップの選択方法が適正でない場合、Y/C分離のエラーの発生時と同様にして、ドット妨害やクロスカラーなどといった画質劣化が生じてしまうという課題があった。
【0014】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、回路構成を簡単、かつ、小さい規模のものとし、更に、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換の際に生じる画質の劣化、特に、水平方向に急峻な輝度変化がある箇所を検出することにより、クロスカラーの発生を抑制することができるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、第1の抽出手段により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出手段と、検出手段により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素の周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、クラス毎に予め定められた係数を記憶し、生成手段により生成されたクラス情報に対応した係数を出力する係数記憶手段と、第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の抽出手段により抽出された第2の画素信号と、係数記憶手段により出力された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する第1の信号変換手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
検出手段には、着目画素近傍の複数の画素の画素値と、所定の複数の基本波形との相関を求めることにより、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出させるようにすることができる。
【0017】
第1の画像信号は、コンポジット信号であり、第2の画像信号は、コンポーネント信号であるものとすることができる。
【0018】
第1の信号変換手段により変換された第2の画像信号を表示する表示手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0019】
画像信号を含むデータを取得する取得手段と、取得手段により取得されたデータのうちの少なくとも一部を、第1の抽出手段が処理可能な第1の画像信号に変換する第2の信号変換手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0020】
本発明の画像処理方法は、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の第1のプログラムは、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、生成ステップの処理により生成されたクラス情報に対応した係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号と、係数出力制御ステップの処理により出力が制御された係数との演算により、第1の画像信号である着目画素を、第2の画像信号に変換する信号変換ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の係数算出装置は、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成手段と、第2の画像信号から着目画素に対応した複数の画素位置の複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、第1の抽出手段により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出手段と、検出手段により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、第2の抽出手段により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
検出手段には、着目画素近傍の複数の画素の画素値と、所定の複数の基本波形との相関を求めることにより、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出させるようにすることができる。
【0025】
第1の画像信号はコンポーネント信号であり、第2の画像信号は、コンポジット信号であるものとすることができる。
【0026】
算出手段により算出された係数を記憶する記憶手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0027】
本発明の係数算出方法は、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0028】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の第2のプログラムは、入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、検出ステップの処理により検出された着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、第2の抽出ステップの処理により抽出された第2の画素信号、および、入力された第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数を算出する算出ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の画像処理装置および画像処理方法、並びに、第1のプログラムにおいては、第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号が抽出され、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報が検出され、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かが検出されて、着目画素が属するクラスを示すクラス情報が生成され、クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、クラス情報に対応した係数が出力され、第1の画像信号から、複数の第2の画素信号が抽出され、第2の画素信号と係数との演算により、第1の画像信号である着目画素が、第2の画像信号に変換される。
【0031】
本発明の係数算出装置および係数算出方法、並びに第2のプログラムにおいては、入力された第1の画像信号から第2の画像信号が生成され、第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号が抽出され、複数の第1の画素信号を基に、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報が検出され、着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かが検出されて、着目画素が属するクラスを示すクラス情報が生成され、第2の画像信号から、複数の第2の画素信号が抽出され、第2の画素信号、および、第1の画像信号に基づいて、クラスに対応した係数が算出される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図3は、本発明を適用したテレビジョン受像機41の構成を示すブロック図である。図3においては、図1、および、図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0034】
すなわち、図3の構成においては、図1のY/C分離部14、およびクロマ復調部15に代わって、VIF処理部13とマトリクス処理部16の間に、A/D(Analog/Digital)変換部51、および、クラス分類適応処理部52が備えられている。
【0035】
A/D変換部51は、VIF処理部13より入力されるアナログ信号からなるNTSC方式のコンポジット映像信号を、デジタル信号に変換して、クラス分類適応処理部52に出力する。クラス分類適応処理部52は、A/D変換部51より入力された、デジタル信号に変換されているNTSC方式のコンポジット映像信号から、輝度信号Y、並びに、色差信号R−Y、および、色差信号B−Y信号からなるコンポーネント信号を、クラス分類適応処理により生成する。コンポジット映像信号からコンポーネント信号を予測生成するための予測係数は、図13を用いて後述する係数算出装置81によって、コンポーネント信号を教師画像とし、そのコンポーネント信号をNTSC変調して作成したNTSCコンポジット映像信号を生徒画像とした学習により生成される。そして、クラス分類適応処理部52において、その予測係数が用いられて、マッピング(予測演算処理)されることによりコンポーネント信号が生成される。
【0036】
図4は、クラス分類適応処理部52の更に詳細な構成を示すブロック図である。A/D変換部51より入力されたNTSC方式のコンポジット映像信号は、領域抽出部61、および領域抽出部65に供給される。領域抽出部61は、入力されたデジタル信号に変換されているコンポジット映像信号から、クラス分類を行うために必要な着目画素に対応した画素位置の画素(クラスタップ)を抽出し、パターン検出部62に出力する。
【0037】
パターン検出部62は、入力されたクラスタップに基づいて、コンポジット映像信号のパターンを検出する。具体的には、パターン検出部62は、着目画素が水平方向に急峻な輝度変化を有するか否かを検出するために必要な、コンポジット映像信号の輝度の変化を示す複数の演算値のパターンを決定し、クラスコード決定部63に出力する。
【0038】
クラスコード決定部63は、パターン検出部62で検出されたパターン(複数の演算値)に基づいて、着目画素近辺において、水平方向に急峻な輝度変化が生じているか否かを示すクラスコードを決定し、係数メモリ64、および、領域抽出部65に出力する。係数メモリ64は、予め学習により求められたクラス毎の予測係数を記憶しており、クラスコード決定部63より入力されたクラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算部66に出力する。なお、係数メモリ64に記憶されている予測係数を求めるための学習処理については、図13、および図14を参照して後述する。
【0039】
領域抽出部65は、クラスコード決定部63より入力されたクラスコードに基づいて、A/D変換部51より入力されたコンポジット映像信号から、コンポーネント信号を予測生成するのに必要な着目画素に対応した画素位置の画素(予測タップ)を抽出し、予測演算部66に出力する。予測演算部66は、領域抽出部65より入力された予測タップに対して、係数メモリ64より入力された予測係数を乗算し、コンポーネント信号の1つである輝度信号Yを生成する。
【0040】
より詳細には、係数メモリ64は、クラスコード決定部63より供給されるクラスコードに対応する予測係数を、予測演算部66に出力する。予測演算部66は、領域抽出部65より供給されるNTSC方式のコンポジット映像信号から抽出された予測タップと、係数メモリ64より供給された予測係数とを用いて、以下の式(1)に示す積和演算を実行することにより、コンポーネント信号を求める(予測推定する)。
【0041】
y=w1×x1+w2×x2+・・・・+wn×xn・・・(1)
【0042】
ここで、yは、着目画素である。また、x1,・・・・,xnが、各予測タップであり、w1,・・・・,wnが、各予測係数である。
【0043】
なお、図示は省略するが、コンポーネント信号のうち、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yを生成するための回路も、それぞれ同様に構成されている。色差信号R−Y、または、色差信号B−Yを生成するための回路の構成は、図4に示した場合と同様であり、図4に示した場合においては、輝度信号Yを生成するための予測係数が、係数メモリ64に記憶されているのに対して、色差信号R−Yまたは色差信号B−Yを生成する場合、色差信号R−Yまたは色差信号B−Yを生成するための予測係数が、係数メモリ64に記憶され、それぞれのクラスコードの決定に用いられる。
【0044】
次に、図5のフローチャートを参照して、図3で示したテレビジョン受像機41がコンポジット映像信号をコンポーネント信号に変換し、表示部17に表示させる表示処理について説明する。
【0045】
ステップS1において、チューナ12は、アンテナ11を介して所定の周波数の信号を受信し、復調して、映像中間周波信号を生成し、VIF処理部13に出力する。
【0046】
ステップS2において、VIF処理部13は、入力された映像中間周波信号を復調し、NTSC方式のコンポジット信号を生成して、A/D変換部51に出力する。
【0047】
ステップS3において、A/D変換部51は、入力されたコンポジット信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、クラス分類適応処理部52に出力する。
【0048】
ステップS4において、クラス分類適応処理部52の領域抽出部61は、クラスタップを抽出する。
【0049】
クラスタップ抽出について、より詳細に説明する。図6は、NTSC信号を色副搬送波周波数fscの4倍のサンプリング周波数(4fsc)でサンプリングした場合のクロマ信号の位相を示す図である。NTSC方式のテレビジョン信号は、輝度信号Yにクロマ信号Cが平衡変調されて多重化されているため、コンポジット信号のサンプリング点によって、そのクロマ信号の位相が異なる。
【0050】
NTSC方式のコンポジット信号は、輝度信号YにI信号、またはQ信号が加算、もしくは、減算された信号で構成されており、これらによりY+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号が形成され、これらの信号の位相角は、それぞれ90度ずつ異なる。着目画素が、輝度信号Yに対して、I信号が加算された信号(Y+I)である場合、Y+I、Y+Q、Y−I、および、Y−Qの4位相の信号は、着目画素に対して、それぞれ、位相角0度、90度、180度、および、270度の関係を有する。
【0051】
図6において、図中、各フィールドのバツ印(フィールドの中央に位置する画素)は、着目画素の位置を示している。また、図中、白丸を基準として、位相角が0度の信号であるとした場合、黒四角は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が90度の信号であることを、黒丸は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が180度の信号であることを、そして、白四角は、対応する位置の画素が、基準となる白丸の画素に対して位相角が270度の信号であることを、それぞれ示している。領域抽出部61には、図6に示されるようなコンポジット映像信号が入力される。
【0052】
なお、各画素の位相角の表示方法は、以下においても同様とする。
【0053】
図7を用いて、クラスタップとして抽出される画素について説明する。図7においては、図中、水平方向のラインを水平走査方向としており、図中最上段に、着目画素より2ライン前(上)のラインであるラインa(−2_Line)が示され、以下、着目画素より1ライン前(上)のラインであるラインb(−1_Line)、着目画素を含むラインであるラインc(0_Line)、着目画素より1ライン後(下)のラインであるラインd(+1_Line)、および、着目画素より2ライン後(下)のラインであるラインe(+2_Line)が、それぞれ示されている。以下、それぞれの画素を、ラインとライン上の位置を示す数字などによって、aX,bX,cX,dX、または、eX(X=0,1,・・・,9,A)と示すものとする。
【0054】
領域抽出部61は、図7に示されるように、クラスタップとして、着目画素c5(図中、c(0_line)の水平ライン中の左から5番目に位置する、バツ印により示される画素)の周辺の画素を抽出する。領域抽出部61は、図中、範囲E−1に示される、画素a2乃至a7、図中、範囲E−2に示される、画素c1乃至c9、および、図中、範囲E−3で示される画素e2乃至e7を、クラスタップとして抽出し、パターン検出部62に出力する。
【0055】
ステップS5において、パターン検出部62およびクラスコード決定部63は、図11を用いて後述するクラスコード決定処理を実行して、クラスコードを決定する。これらの処理において、着目画素付近に、水平方向に急峻な輝度の変化があると判定された場合、クラスコード決定部63からクラスコード0が出力され、水平方向に急峻な輝度の変化がないと判定された場合、クラスコード決定部63からクラスコード1が出力される。
【0056】
ステップS6において、係数メモリ64は、ステップS5において実行されたクラスコード決定処理によって決定されたクラスコードの値に基づいて、予測係数(図13を用いて後述する係数算出装置81において、図14を用いて後述する処理により予め決定される)のうち、供給されたクラスコードに対応する予測係数を読み出し、予測演算部66に出力する。
【0057】
ステップS7において、領域抽出部65は、入力されたコンポジット信号より予測タップを抽出し、予測演算部66に出力する。
【0058】
すなわち、領域抽出部65は、図8に示されるように、図中、範囲Aで示される、着目画素を中央とする同一ラインの7タップと、その前後1ラインのそれぞれ7タップからなる、合計21タップと、必要に応じて、オフセットタップとを、予測タップとして抽出する。オフセットタップは、予め定められた定数(例えば、−78)であり、コンポジット信号からコンポーネント信号に変換する場合に、両信号間に生じるDC的なずれを修正するために用いられるものである。
【0059】
ステップS8において、予測演算部66は、ステップS6において、係数メモリ64から出力された予測係数と、ステップS7において、領域抽出部65より入力された予測タップとを用いて、例えば、上述した式(1)の演算によりコンポーネント信号を生成して、マトリクス処理部16に出力する。
【0060】
ステップS9において、マトリクス処理部16は、入力されたコンポーネント信号をRGB信号に変換して、表示部17に出力する。
【0061】
ステップS10において、全ての画素について処理が施されたか否かが判定される。ステップS10において、全ての画素について処理が施されていないと判定された場合、処理は、ステップS4に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全ての画素の信号に処理が施されるまで、ステップS4乃至S10の処理が繰り返される。ステップS10において、全ての画素について処理が施されたと判定された場合、処理は終了される。
【0062】
図5を用いて説明した処理により、水平方向の急峻な輝度の変化に対応して予測タップを抽出し、予測演算を行うことができるので、クロスカラーの発生を抑制することができる。
【0063】
なお、クラスタップ、および、予測タップの選択は、図7、および図8で示した例に限るものではなく、水平方向の急峻な輝度の変化が検出できるクラスタップと、そのクラスタップから生成されるクラスコードにより示される輝度の変化に対応した予測タップであれば、その他のものであっても良い。
【0064】
図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理においては、水平方向に急峻な輝度の変化がある箇所を検出し、その検出結果をクラスに反映させるための処理が実行される。具体的には、着目画素近傍の所定の位置の画素(以下、仮着目画素と称する)を含む、水平に並んだ所定の数の画素と、図9A乃至図9Dに示される4つの基本波形との相関に基づいて、水平方向に急峻な輝度の変化がある箇所が検出される。
【0065】
図9Aに示されるように、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および1つ左の画素が、仮着目画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素よりその輝度値が低い場合、後述する処理により、この仮着目画素とその近傍の画素は基本波形Aと相関があることを示す値0が得られるものとする。また、図9Bに示されるように、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および1つ左の画素が、仮着目画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素よりその輝度値が高い場合、後述する処理により、この仮着目画素とその近傍の画素は基本波形Bと相関があることを示す値1が得られるものとする。
【0066】
そして、図9Cに示されるように、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および水平方向に1つ右の画素が、仮着目画素より1つ左の画素および仮着目画素よりも、その輝度値が高い場合、後述する処理により、この仮着目画素とその近傍の画素は基本波形Cと相関があることを示す値2が得られるものとする。また、図9Dに示されるように、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および水平方向に1つ右の画素が、仮着目画素より1つ左の画素および仮着目画素よりも、その輝度値が低い場合、後述する処理により、この仮着目画素とその近傍の画素は基本波形Dと相関があることを示す値3が得られるものとする。
【0067】
クロマ信号は、色副搬送波周波数fscで変調されているため、色を有して輝度の変化が少ない箇所において、基本波形A乃至Dとの相関によって決定される値0乃至3のパターンは、図10Aに示されるように、周期的に繰り返されるパターンとなる。
【0068】
一方、水平方向に急峻な輝度変化がある箇所において、基本波形A乃至Dとの相関によって決定される値0乃至3のパターンは、図10Bに示されるように、少なくとも1つの値0、1つの値3、そして、少なくとも1つの値1が連続するパターン(すなわち、上弦の弧を描く波形)が、垂直方向に同位置で連続しているか、あるいは、図示はしていないが、少なくとも1つの値1、1つの値2、そして、少なくとも1つの値0が連続するパターン(すなわち、下弦の弧を描く波形)が、垂直方向に同位置で連続しているような、特徴的なパターンとなる。
【0069】
従って、着目画素近傍の仮着目画素において、図9を用いて説明した基本波形A乃至Dとの相関を求め、図10Bに示したような、水平方向に急峻な輝度変化がある場合に特徴的に発生するパターンを検出し、その検出結果をクラスに反映させることで、水平方向に急峻な輝度変化がある場合でも、信号変換によってクロスカラーを発生しないようにすることができる。
【0070】
図11のフローチャートを参照して、上述した図10Bに示されるパターンを検出することにより、水平方向の急峻な輝度変化を検出する、図5のステップS5において実行されるクラスコード決定処理について説明する。
【0071】
ステップS31において、パターン検出部62は、クラスタップから仮着目画素およびその周辺の画素を抽出する。
【0072】
仮着目画素は、図12に示される、範囲E−1に含まれる、画素a4,a5,a6からなる範囲F−1と、範囲E−2に含まれる、画素c2,c3,・・・,c7,c8からなる範囲F−2と、範囲E−3に含まれる、画素e4,e5,e6からなる範囲F−3の画素である。パターン検出部62は、仮着目画素1つに対して、仮着目画素以外に、仮着目画素の2つ左の画素、1つ左の画素、および1つ右の画素の、合計4つを抽出し、この4つの画素を基に以下の演算を行う。
【0073】
ステップS32において、パターン検出部62は、仮着目画素において基本波形との相関を求めるための演算値を算出する。
【0074】
例えば、仮着目画素a4において、次の式(2)および式(3)により、基本波形との相関を求めるための演算値Ga40および演算値Ga41が算出される。
【0075】
Ga40=a4+a5−a2−a3・・・(2)
Ga41=a2+a5−a3−a4・・・(3)
【0076】
同様にして、他の仮着目画素においても、式(4)乃至式(27)により、基本波形との相関を求めるための演算値が求められる。
【0077】
Ga50=a5+a6−a3−a4・・・(4)
Ga51=a3+a6−a4−a5・・・(5)
Ga60=a6+a7−a4−a5・・・(6)
Ga61=a4+a7−a5−a6・・・(7)
Ge40=e4+e5−e2−e3・・・(8)
Ge41=e2+e5−e3−e4・・・(9)
Ge50=e5+e6−e3−e4・・・(10)
Ge51=e3+e6−e4−e5・・・(11)
Ge60=e6+e7−e4−e5・・・(12)
Ge61=e4+e7−e5−e6・・・(13)
Gc20=c2+c3−c0−c1・・・(14)
Gc21=c0+c3−c1−c2・・・(15)
Gc30=c3+c4−c1−c2・・・(16)
Gc31=c1+c4−c2−c3・・・(17)
Gc40=c4+c5−c2−c3・・・(18)
Gc41=c2+c5−c3−c4・・・(19)
Gc50=c5+c6−c3−c4・・・(20)
Gc51=c3+c6−c4−c5・・・(21)
Gc60=c6+c7−c4−c5・・・(22)
Gc61=c4+c7−c5−c6・・・(23)
Gc70=c7+c8−c5−c6・・・(24)
Gc71=c5+c8−c6−c7・・・(25)
Gc80=c8+c9−c6−c7・・・(26)
Gc81=c6+c9−c7−c8・・・(27)
【0078】
ステップS33において、パターン検出部62は、仮着目画素ごとに算出された2つの演算値と、それらに(−1)を乗じた値のうち、最も大きい値を求める。
【0079】
例えば、仮着目画素a4において、式(2)および式(3)により算出された、基本波形との相関を求めるための演算値Ga40および演算値Ga41において、(Ga40,−Ga40,Ga41,−Ga41)の4つの値のうち、最も大きな値が求められる。そして、他の仮着目画素についても、同様の演算が行われる。
【0080】
ステップS34において、パターン検出部62は、ステップS33において求められた、4つの演算値のうちの最も大きな値を基に、仮着目画素付近の画素において対応する基本波形(いずれの基本波形と相関があるかを示す値)を検出する。
【0081】
例えば、仮着目画素a4において、(Ga40,−Ga40,Ga41,−Ga41)の4つの値のうち、最も大きな値がGa40である場合、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および1つ左の画素が、仮着目画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素よりその輝度値が低いことがわかるので、仮着目画素a4において、最も相関がある基本波形は、図9Aを用いて説明した基本波形Aとなる。従って、仮着目画素a4が、いずれの基本波形と相関があるかを示す値Ga4は、Ga4=0とされる。
【0082】
また、仮着目画素a4において、(Ga40,−Ga40,Ga41,−Ga41)の4つの値のうち、最も大きな値が−Ga40である場合、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および1つ左の画素が、仮着目画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素よりその輝度値が高いことがわかるので、仮着目画素a4において、最も相関がある基本波形は、図9Bを用いて説明した基本波形Bとなる。従って、仮着目画素a4が、いずれの基本波形と相関があるかを示す値Ga4は、Ga4=1とされる。
【0083】
そして、仮着目画素a4において、(Ga40,−Ga40,Ga41,−Ga41)の4つの値のうち、最も大きな値がGa41である場合、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素が、仮着目画素より1つ左の画素および仮着目画素よりその輝度値が高いことがわかるので、この仮着目画素の近傍は、図9Cを用いて説明した基本波形Cと相関があるとして、Ga4=2が得られる。
【0084】
また、仮着目画素a4において、(Ga40,−Ga40,Ga41,−Ga41)の4つの値のうち、最も大きな値が−Ga41である場合、仮着目画素より水平方向に2つ左の画素および仮着目画素より水平方向に1つ右の画素が、仮着目画素より1つ左の画素および仮着目画素よりその輝度値が低いことがわかるので、この仮着目画素の近傍は、図9Dを用いて説明した基本波形Dと相関があるとして、Ga4=3が得られる。
【0085】
そして、他の仮着目画素についても同様にして、基本波形との相関を求めるための演算値と、それぞれの演算値に(−1)を乗じた値のうち、最も大きい値を求めることにより、その仮着目画素が、いずれの基本波形と相関があるかを示す値Ga5,Ga6,・・・,Ge5,Ge6が、値0、値1、値2、または値3のうちのいずれとなるかが検出される。
【0086】
ステップS35において、パターン検出部62は、全ての仮着目画素について処理が終了されたか否かを判断する。ステップS35において、全ての仮着目画素についての処理が終了されていないと判断された場合、処理は、ステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0087】
ステップS35において、全ての仮着目画素についての処理が終了されたと判断された場合、ステップS36において、パターン検出部62は、着目画素に対応する周辺画素と基本波形との相関を示すパターン(値0,1,2,3)を、クラスコード決定部63に出力する。
【0088】
すなわち、パターン検出部62は、ステップS34において得られた、それぞれの仮着目画素がいずれの基本波形と相関があるかを示す値を、クラスコード決定部63に出力する。
【0089】
ステップS37において、クラスコード決定部63は、ステップS36において入力された基本波形との相関を示すパターンから、クラスコードを算出し、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0090】
すなわち、次に示す式(28)および式(29)がそれぞれ満たされ、かつ、式(30−1)乃至式(30−16)のいずれかが満たされている場合、着目画素は、水平方向に輝度が急峻に変化している箇所であるので、クラスコードは、クラスコード0とされる。一方、式(28)または式(29)が満たされていないか、もしくは、式(30−1)乃至式(30−16)の全てが満たされていない場合、着目画素は、水平方向に輝度が急峻に変化している箇所ではないので、クラスコードは、クラスコード1とされる。得られたクラスコードの値は、係数メモリ64および領域抽出部65に出力され、処理は、図5のステップS6に戻る。
【0091】
Ga4≠Gc4もしくはGa5≠Gc5もしくはGa6≠Gc6・・・(28)
Ge4≠Gc4もしくはGe5≠Gc5もしくはGe6≠Gc6・・・(29)
【0092】
Gc2=0かつGc3=0かつGc4=3かつGc5=1・・・(30−1)
Gc3=0かつGc4=0かつGc5=3かつGc6=1・・・(30−2)
Gc4=0かつGc5=0かつGc6=3かつGc7=1・・・(30−3)
Gc5=0かつGc6=0かつGc7=3かつGc8=1・・・(30−4)
Gc2=0かつGc3=3かつGc4=1かつGc5=1・・・(30−5)
Gc3=0かつGc4=3かつGc5=1かつGc6=1・・・(30−6)
Gc4=0かつGc5=3かつGc6=1かつGc7=1・・・(30−7)
Gc5=0かつGc6=3かつGc7=1かつGc8=1・・・(30−8)
Gc2=1かつGc3=1かつGc4=2かつGc5=0・・・(30−9)
Gc3=1かつGc4=1かつGc5=2かつGc6=0・・・(30−10)
Gc4=1かつGc5=1かつGc6=2かつGc7=0・・・(30−11)
Gc5=1かつGc6=1かつGc7=2かつGc8=0・・・(30−12)
Gc2=1かつGc3=2かつGc4=0かつGc5=0・・・(30−13)
Gc3=1かつGc4=2かつGc5=0かつGc6=0・・・(30−14)
Gc4=1かつGc5=2かつGc6=0かつGc7=0・・・(30−15)
Gc5=1かつGc6=2かつGc7=0かつGc8=0・・・(30−16)
【0093】
なお、上述した式(30−1)乃至式(30−4)のうちのいずれかが満たされているとき、着目画素付近で得られる基本波形のうちのいずれの波形と相関があるかを示す値のパターンは、(0031)(上弦の弧を描くパターン)であり、式(30−5)乃至式(30−8)のうちのいずれかが満たされているとき、着目画素付近で得られる基本波形のうちのいずれの波形と相関があるかを示す値のパターンは、(0311)(上弦の弧を描くパターン)であり、式(30−9)乃至式(30−12)のうちのいずれかが満たされているとき、着目画素付近で得られる基本波形のうちのいずれの波形と相関があるかを示す値のパターンは、(1120)(下弦の弧を描くパターン)であり、式(30−13)乃至式(30−16)のうちのいずれかが満たされているとき、着目画素付近で得られる基本波形のうちのいずれの波形と相関があるかを示す値のパターンは、(1200)(下弦の弧を描くパターン)である。
【0094】
図11を用いて説明した処理により、パターン検出部62において、着目画素近傍の仮着目画素において、図9を用いて説明した基本波形A乃至Dとの相関が求められ、図10Bに示したような、水平方向に急峻な輝度変化がある場合に特徴的に発生するパターンが検出され、クラスコード決定部63において、その検出結果を基に、水平方向に急峻な輝度変化があるか否かを示すクラスコードが決定される。
【0095】
また、ここでは、図12を用いて説明した仮着目画素13点における基本波形との相関により、水平方向の急峻な輝度の変化を検出するものとして説明したが、仮着目画素の選択は、この限りではなく、より多くの画素を仮着目画素としても、また、より広い範囲において仮着目画素を選択するようにしても良い。
【0096】
更に、以上説明した処理によって検出されたクラス分類結果を、既存のクラス分類方法によるクラス分類結果とともに複合的に用いて、クラス分類を行うようにしてもよい。これにより、更に画質劣化のない画像の変換を行うことができる。
【0097】
次に、図13を参照して、係数メモリ64に記憶されている予測係数を決定するための係数算出装置81について説明する。
【0098】
NTSCエンコーダ91は、教師画像としての輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yからなるコンポーネント信号の入力を受け、入力されたコンポーネント信号から生徒画像としてのNTSC方式のコンポジット映像信号を生成し、領域抽出部92、および、領域抽出部95に出力する。
【0099】
領域抽出部92は、入力されたコンポジット映像信号から、クラス分類を行うために必要な画素(クラスタップ)を抽出し、パターン検出部93に出力する。パターン検出部93は、入力されたクラスタップのパターンを検出し、検出結果をクラスコード決定部94に出力する。クラスコード決定部94は、入力されたパターンに対応するクラスコードを決定し、そのクラスコードを領域抽出部95、および、正規方程式生成部96に出力する。
【0100】
領域抽出部95は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードに基づいて、NTSCエンコーダ91より入力されたコンポジット映像信号から予測タップを抽出し、正規方程式生成部96に出力する。
【0101】
以上説明した領域抽出部92、パターン検出部93、クラスコード決定部94、および領域抽出部95は、図4のクラス分類適応処理部52の領域抽出部61、パターン検出部62、クラスコード決定部63、および、領域抽出部65と、基本的に同様の構成と機能を有するものである。
【0102】
正規方程式生成部96は、クラスコード決定部94より入力された全てのクラスに対して、クラス毎に、領域抽出部95より入力される生徒画像の予測タップと、教師画像としてのコンポーネント信号の輝度信号Yとから正規方程式を生成し、係数決定部97に出力する。係数決定部97は、必要な数の正規方程式が正規方程式生成部96より供給されてきたとき、例えば最小自乗法を用いて正規方程式を解き、上述した予測係数(w1,・・・・,wn)を演算すると共に、演算により求めた予測係数をメモリ98に供給し、記憶させる。
【0103】
ここで、正規方程式について説明する。上述した式(1)において、学習前は予測係数w1,・・・・,wnが未定係数である。学習は、クラス毎に複数の教師画像を入力することによって行う。教師画像の種類数をmと表記する場合、式(1)から、以下の式(31)が設定される。
【0104】
yk=w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn・・・(31)
【0105】
ここで、kは、k=1,2,・・・・,mである。m>nの場合、予測係数w1,・・・・,wnは一意に決まらない。そこで、誤差ベクトルeの要素ekを以下の式(32)で定義して、式(33)によって定義される誤差ベクトルeが最小となるように予測係数が定められるようにする。すなわち、いわゆる最小自乗法によって予測係数が一意に決定される。
【0106】
ek=yk−{w1×xk1+w2×xk2+・・・・+wn×xkn}・・・(32)
【0107】
【数1】
Figure 0004045539
【0108】
式(33)のe^2(eの2乗)を最小とする各予測係数wiは、式(33)のe^2を予測係数wi(i=1,2・・・・)で偏微分して式(34)に変形し、iの各値について偏微分値が0となるものとして計算される。
【0109】
【数2】
Figure 0004045539
【0110】
式(34)から各予測係数wiを定める具体的な手順について説明する。式(35)、および、式(36)のように、Xji、および、Yiを定義するとき、式(34)は、式(37)の行列式の形に変形される。
【0111】
【数3】
Figure 0004045539
【0112】
【数4】
Figure 0004045539
【0113】
【数5】
Figure 0004045539
【0114】
この式(37)が、一般に正規方程式と呼ばれるものである。ここで、Xji(j,i=1,2・・・・n),およびYi (i=1,2・・・・n)は、教師画像、および、生徒画像に基づいて計算される。すなわち、正規方程式生成部96は、XjiおよびYiの値を算出して正規方程式である式(37)を決定する。更に、係数決定部97は、式(37)を解いて、各予測係数wiを決定する。
【0115】
次に、図14のフローチャートを参照して、図13の係数算出装置81が実行する係数算出処理について説明する。
【0116】
ステップS111において、教師画像としてのコンポーネント信号がNTSCエンコーダ91、および、正規方程式生成部96に入力される。
【0117】
ステップS112において、NTSCエンコーダ91は、入力されたコンポーネント信号よりNTSC方式のコンポジット信号からなる生徒画像を生成して、領域抽出部92、および、領域抽出部95に出力する。
【0118】
ステップS113において、領域抽出部92は、図5のフローチャートのステップS4の処理と同様にして、クラスタップを抽出して、パターン検出部93に出力する。
【0119】
ステップS114において、パターン検出部93、および、クラスコード決定部94において、図11を用いて説明したクラスコード決定処理と同様の処理が実行され、決定されたクラスコードが、領域抽出部95、および、正規方程式生成部96に出力される。
【0120】
ステップS115において、領域抽出部95は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードに基づいて、生徒画像の予測タップ(図8)を抽出して正規方程式生成部96に出力する。
【0121】
ステップS116において、正規方程式生成部96は、クラスコード決定部94より入力されたクラスコード、領域抽出部95より入力された予測タップ、および、教師画像として入力されたコンポーネント信号から、上述した式(37)の正規方程式を生成し、クラスコード決定部94より入力されたクラスコードとともに係数決定部97に出力する。
【0122】
ステップS117において、全ての画素について処理が施されたか否かが判定される。ステップS117において、全ての画素について処理が施されていないと判定された場合、処理は、ステップS113に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、全ての画素の処理が終了されるまで、ステップS113乃至S117の処理が繰り返される。
【0123】
ステップS117において、全ての画素について処理が施されたと判定された場合、ステップS118において、係数決定部97は、上述の式(37)の正規方程式を解いて、予測係数を決定し、クラスコードに対応付けて、メモリ98に記憶させ、処理は、終了される。
【0124】
以上の処理により、着目画素周辺において、水平方向に急峻な輝度の変化があるか否かの検出より適正な予測係数が演算されるので、コンポジット信号からコンポーネント信号への変換処理により生じるクロスカラーの発生を抑制することができる予測係数を求めることができる。また、図13および図14においては、輝度信号Yを求める予測係数を設定する例について説明したが、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yについての予測係数についても、同様にして求めることができる。
【0125】
以上の例においては、コンポジット映像信号から輝度信号Y、色差信号R−Y、および、色差信号B−Yといったコンポーネント映像信号を生成するようにしたが、例えば、図15に示されるテレビジョン受像機101のように、図3のクラス分類適応処理部52とマトリクス処理部16に代わって、クラス分類適応処理部111を備えるようにしても良い。クラス分類適応処理部111は、図3のクラス分類適応処理部52とマトリクス処理部16が実行する処理を実行可能なように構成され、VIF処理部13が出力するコンポジット映像信号から、原色RGB信号を生成する。
【0126】
クラス分類適応処理部111の構成は、図4を用いて説明したクラス分類適応処理部52と基本的に同様である。しかしながら、係数メモリ64に記憶される予測係数は、原色RGB信号に対応したものとなる。すなわち、予測係数を決定するために係数算出装置81で実行される学習処理における生徒画像は、図4のクラス分類適応処理部52の係数メモリ64に記憶される予測係数を生成する場合と同様にコンポジット信号であるが、それに対して、教師画像は、図4のクラス分類適応処理部52の係数メモリ64に記憶される予測係数を生成する場合と異なり、原色RGB信号となるので、決定される予測係数も、原色RGB信号に対応したものとなる。
【0127】
以上説明した処理において、クラス分類、および予測係数の算出は、いずれも、4つのクロマ信号の位相ごとに行われる。
【0128】
以上説明した処理においては、NTSC方式のコンポジット信号をコンポーネント信号に変換する場合について説明したが、本発明は、例えば、PAL方式など、NTSC方式以外のコンポジット信号に対しても同様に適用することが可能である。
【0129】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0130】
図16は、テレビジョン受像機41、テレビジョン受像機101、または、係数算出装置81が実行する処理を、それぞれソフトウェアにより実現することができるパーソナルコンピュータ191の構成を示すブロック図である。
【0131】
パーソナルコンピュータのCPU201は、パーソナルコンピュータの動作の全体を制御する。CPU201は、バス204および入出力インタフェース205を介して、キーボードやマウスなどからなる入力部206から、ユーザの操作により指令が入力されると、それに対応して、ROM(Read Only Memory)202に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)203にロードして実行する。あるいはまた、CPU201は、ドライブ210に接続された磁気ディスク211、光ディスク212、光磁気ディスク213、または半導体メモリ214から読み出され、記憶部208にインストールされたプログラムを、RAM203にロードして実行する。更に、CPU201は、通信部209を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
【0132】
プログラムが記録されている記録媒体は、図16に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク211(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク212(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク213(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ214などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0133】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0134】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、コンポジット映像信号を、コンポーネント信号に変換することができる。特に、水平方向の輝度の弧状の変化を検出して、クラス分類を行うことにより、クロスカラーを抑制することができる。
【0135】
また、他の本発明によれば、コンポジット映像信号を、コンポーネント信号に変換する場合に用いられる予測係数を算出することができる。特に、水平方向の輝度の弧状の変化を検出して、クラス分類を行うことにより、クロスカラーを抑制することができる予測係数を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用したテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のクラス分類適応処理部の更に詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図3のテレビジョン受像機の表示処理を説明するフローチャートである。
【図6】 NTSC信号の位相を説明する図である。
【図7】クラスタップについて説明する図である。
【図8】予測タップについて説明する図である。
【図9】基本波形について説明する図である。
【図10】水平方向に輝度が急峻に変化している場合のパターンを説明する図である。
【図11】クラスコード決定処理について説明するフローチャートである。
【図12】仮着目画素について説明する図である。
【図13】係数算出装置の構成を示すブロック図である。
【図14】係数算出処理について説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明を適応したテレビジョン受像機の他の構成例を示すブロック図である。
【図16】パーソナルコンピュータの構成について説明する図である。
【符号の説明】
41 テレビジョン受像機, 52 クラス分類適応処理部, 61 領域抽出部, 62 パターン検出部, 63 クラスコード決定部, 64 係数メモリ, 65 領域抽出部, 66 予測演算部, 81 係数算出装置, 91 NTSCエンコーダ, 92 領域抽出部, 93 パターン検出部, 94 クラスコード決定部, 95 領域抽出部, 96 正規方程式生成部, 97係数決定部, 98 メモリ, 101 テレビジョン受像機, 111 クラス分類適応処理部

Claims (15)

  1. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置において、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素の周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、
    前記クラス毎に予め定められた係数を記憶し、前記生成手段により生成された前記クラス情報に対応した前記係数を出力する係数記憶手段と、
    前記第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の抽出手段により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数記憶手段により出力された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する第1の信号変換手段と
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記検出手段は、前記着目画素近傍の複数の画素の画素値と、所定の複数の基本波形との相関を求めることにより、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記第1の画像信号は、コンポジット信号であり、第2の画像信号は、コンポーネント信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記第1の信号変換手段により変換された前記第2の画像信号を表示する表示手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  5. 画像信号を含むデータを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記データのうちの少なくとも一部を、前記第1の抽出手段が処理可能な前記第1の画像信号に変換する第2の信号変換手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  6. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置の画像処理方法において、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置用のプログラムであって、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  8. 入力された第1の画像信号を第2の画像信号に変換する画像処理装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記第1の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記クラス毎に予め定められて記憶されている係数のうち、前記生成ステップの処理により生成された前記クラス情報に対応した前記係数の出力を制御する係数出力制御ステップと、
    前記第1の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号と、前記係数出力制御ステップの処理により出力が制御された前記係数との演算により、前記第1の画像信号である前記着目画素を、前記第2の画像信号に変換する信号変換ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  9. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置において、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成手段と、
    前記第2の画像信号から着目画素に対応した複数の画素位置の複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成手段と、
    前記第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出手段と、
    前記第2の抽出手段により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする係数算出装置。
  10. 前記検出手段は、前記着目画素近傍の複数の画素の画素値と、所定の複数の基本波形との相関を求めることにより、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の係数算出装置。
  11. 前記第1の画像信号はコンポーネント信号であり、前記第2の画像信号は、コンポジット信号である
    ことを特徴とする請求項9に記載の係数算出装置。
  12. 前記算出手段により算出された前記係数を記憶する記憶手段
    を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の係数算出装置。
  13. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置の係数算出方法において、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とする係数算出方法。
  14. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置用のプログラムであって、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  15. 画像信号の変換に用いる係数を生成する係数算出装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    入力された第1の画像信号から第2の画像信号を生成する画像信号生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、着目画素に対応した複数の第1の画素信号を抽出する第1の抽出ステップと、
    前記第1の抽出ステップの処理により抽出された、複数の前記第1の画素信号を基に、前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの処理により検出された前記着目画素近傍の画素の輝度の変化に関する情報のパターンが、所定のパターンであるか否かを検出することにより、前記着目画素周辺で水平方向に輝度が弧状に変化しているか否かを検出し、前記着目画素が属するクラスを示すクラス情報を生成する生成ステップと、
    前記第2の画像信号から、複数の第2の画素信号を抽出する第2の抽出ステップと、
    前記第2の抽出ステップの処理により抽出された前記第2の画素信号、および、入力された前記第1の画像信号に基づいて、前記クラスに対応した前記係数を算出する算出ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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