JP4597282B2 - 画像情報変換装置、変換方法および表示装置 - Google Patents

画像情報変換装置、変換方法および表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンポジット−コンポーネント変換等に使用することが可能な画像情報変換装置、変換方法および表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばNTSC(National Television System Comittee) 方式のテレビジョン信号(以下、NTSC信号と表記する)は、輝度信号Yに、クロマ信号Cが平衡変調されて多重化されている。このため、従来のテレビジョン受像機においては、テレビジョン信号を受信してCRT(Cathod Ray Tube)等の表示部にカラー画像を表示する場合は、テレビジョン信号から輝度信号Yとクロマ信号Cとを分離するY/C分離を行い、さらにクロマ信号Cを復調する処理を行うことにより、輝度信号Y,および色差信号R−Y,B−Yからなるコンポーネント信号を得て、このコンポーネント信号をマトリクス変換することによってRGB信号を生成する必要がある。そのため、処理回路の規模が大きくなるという問題があった。
【0003】
また、従来のY/C分離手法である、2次元Y/C分離回路や、3次元Y/C分離回路等を用いたフィルタ処理においては、特に画像のエッジ部分や動画部分において、ドット妨害、クロスカラー等のY/C分離エラーに起因する画質劣化が発生しやすいという問題があった。
【0004】
上述したような問題点を改善するために、NTSC信号等のコンポジット信号をクラス分類適応処理を用いて輝度信号Y,色差信号R−Y,B−Y等に直接変換することが提案されている。この場合には、まず、コンポジット信号中の注目画素と所定の位置関係にある画素から得られる特徴を用いてクラス分類を行う。そして、分類されるクラス毎に予め用意された係数と、注目画素と所定の位置関係にある画素とに基づく演算によってコンポジット信号からコンポーネント信号を直接求める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような処理においては、注目画素に対して適切な係数が得られない場合に、ドット妨害、クロスカラー等の画質劣化を充分に改善できないという問題があった。例えば、コンポジット信号内の各画素は互いに異なるクロマ位相を有するので、クロマ位相を考慮せずに注目画素に近接する画素に基づいて係数を算出するようにしても、注目画素に対して適切な係数を得ることはできない。
【0006】
そこで、注目画素と同一のクロマ位相を有する画素のみを抽出し、そのような画素に基づいて係数を算出するようにした構成が提案されている。このような構成によれば、コンポジット信号内の各画素のクロマ位相の違いに起因して不適切な係数が算出されることは回避されるが、注目画素と同一のクロマ位相を有する画素は注目画素から比較的遠くに位置しているため、注目画素の近傍のパターンが係数に反映されにくいという問題がある。
【0007】
この発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、従って、この発明の目的は、コンポジット−コンポーネント変換等の画像情報変換を行うに際し、回路規模を縮小し、また、画質を向上させることが可能な画像情報変換装置、変換方法および表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入力画像信号から、入力画像信号から、注目画素と注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択手段と、
第1の画像データ選択手段の出力に基づいて所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、注目画素における演算処理の結果と注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算手段と、
減算手段の出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較手段と、
比較手段から順次出力されるコードから注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成手段と、
入力画像信号から、注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択手段と、
クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、クラスコード生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
係数記憶手段の出力と、第2の画像データ選択手段の出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理手段と
を有し、
入力画像信号はNTSC信号であり、
所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換装置である。
【0009】
請求項の発明は、入力画像信号から、入力画像信号から、注目画素と注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択ステップと、
第1の画像データ選択ステップの出力に基づいて所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、注目画素における演算処理の結果と注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算ステップと、
減算ステップの出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較ステップと、
比較ステップから順次出力されるコードから注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成ステップと、
入力画像信号から、注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択ステップと、
クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、クラスコード生成ステップの出力に対応する予測係数を出力する係数記憶ステップと、
係数記憶ステップの出力と、第2の画像データ選択ステップの出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理ステップと
を有し、
入力画像信号はNTSC信号であり、
所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換方法である。
【0010】
請求項の発明は、入力画像信号から、注目画素と注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択手段と、
第1の画像データ選択手段の出力に基づいて所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、注目画素における演算処理の結果と注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算手段と、
減算手段の出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較手段と、
比較手段から順次出力されるコードから注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成手段と、
入力画像信号から、注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択手段と、
クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、クラスコード生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
係数記憶手段の出力と、第2の画像データ選択手段の出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理手段と
を有し、
入力画像信号はNTSC信号であり、
所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換によって得られる信号に基づく表示を行う表示装置である。
【0011】
以上のような発明によれば、注目画素の近傍に位置する画素のデータを使用してなされる、クロマ位相の違いを考慮した簡易Y/C分離等の演算処理の結果を使用して、クラス分類を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態についての説明に先立って、理解を容易とするために、NTSC方式の一般的なテレビジョン受像機の全体的な構成について図1を参照して説明する。受信アンテナ11が電波を捉え、捉えた電波に基づく信号をチューナ12に供給する。チューナ12は、供給される信号から所望のチャンネルを選択して増幅し、中間周波信号を生成する。中間周波信号は、中間周波増幅回路13に供給される。中間周波増幅回路13は、供給される信号を復調・検波して、ゲインが適切に調整されたコンポジット信号を生成し、このコンポジット信号をY/C分離回路14に供給する。
【0013】
Y/C分離回路14は、供給されるコンポジット信号を輝度信号Yと色信号Cとに分離し、色信号Cをクロマ復調回路15に供給し、輝度信号Yをマトリクス回路16に供給する。クロマ復調回路15は、色信号Cを色復調してベースバンドのR−Y信号,B−Y信号を生成し、生成したR−Y信号,B−Y信号をマトリクス回路16に供給する。マトリクス回路16は、供給される信号にマトリクス処理を施し、原色R,G,B信号を生成する。そして、生成したR,G,B信号をCRT17に供給する。
【0014】
図1に示した構成は、コンポジット信号としてのNTSC信号をY/C分離回路14、クロマ復調回路15およびマトリクス回路16によって処理することによって原色RGB信号を得るものなので、処理を行う構成の回路規模が大きくなるという問題がある。また、画像のエッジ、動画部分等に、ドット妨害やクロスカラー等のY/C分離エラーが発生しやすいという問題がある。
【0015】
この発明は、クラス分類適応処理を用いて、図1中のY/C分離回路14およびクロマ復調回路15を含む処理系18、またはY/C分離回路14、クロマ復調回路15およびマトリクス回路16を含む処理系19が行う処理を一括して行うようにしたものである。
【0016】
この発明の一実施形態の全体的な構成の一例を図2に示す。受信アンテナ11、チューナー12および中間周波増幅回路13によって順次なされる処理によって生成されるコンポジット信号がA/D変換器21に供給され、例えば色副搬送波周波数fSCの4倍のサンプリング周波数(4fSC)の下でA/D変換されてクラス分類適応処理回路22に供給される。クラス分類適応処理回路22は、ベースバンドのY,R−Y,B−Yコンポーネント信号を生成し、生成したY,R−Y,B−Yコンポーネント信号をマトリクス回路23に供給する。マトリクス回路23は、供給される信号に基づいて原色R,G,B信号を生成し、生成した原色R,G,B信号をCRT17に供給する。
【0017】
また、この発明の一実施形態の全体的な構成の他の例を図3に示す。受信アンテナ11、チューナー12および中間周波増幅回路13によって順次なされる処理によって生成される信号がA/D変換器31に供給され、A/D変換されてクラス分類適応処理回路32に供給される。クラス分類適応処理回路32は、供給される信号に基づいて原色色信号R,G,Bを生成し、生成した原色色信号R,G,BをCRT17に供給する。
【0018】
クラス分類適応処理回路22またはクラス分類適応処理回路32の構成について、図4を参照して説明する。コンポジット信号としてのNTSC信号が領域抽出回路51、55に供給される。領域抽出回路51は、供給されるNTSC信号から注目画素および/または注目画素に対して所定の位置にある画素をクラスタップ、すなわちクラス分類を行うために必要な画素として抽出する。パターン検出回路52は、領域抽出回路51によって抽出されたクラスタップのデータに基づいて、入力するNTSC信号に係る画像のパターンを検出し、検出結果をクラスコード決定回路53に供給する。
【0019】
クラスコード決定回路53は、パターン検出回路52から供給される検出結果に基づいてクラスコードを発生する。発生したクラスコードは、係数メモリ54に供給される。係数メモリ54は、後述する学習によって求められたクラス毎の予測係数を予め記憶しており、記憶内容の内から、クラスコードに対応する予測係数を出力する。係数メモリ54の出力は予測演算回路56に供給される。
【0020】
一方、領域抽出回路55は、供給されるNTSC信号から、注目画素と所定の位置関係にある画素を抽出し、抽出した画素に係る画素データを予測演算回路56に供給する。予測演算回路56は、供給される画素データと、係数メモリ54の出力とから、予測画像信号内の画素、すなわち注目画素位置における予測画素値yを以下の式(1)に従う予測演算によって生成する。なお、予測演算に使用される画素(領域抽出回路55が抽出する画素)は、予測タップと称される。
【0021】
y=w1 ×x1 +w2 ×x2 +‥‥+wn ×xn (1)
ここで、x1 ,‥‥,xn が予測タップであり、w1 ,‥‥,wn が予測係数である。
【0022】
この発明の一実施形態では、上述したようにして生成される予測画像信号はコンポーネント信号である。かかるコンポーネント信号を図1〜図3等におけるCRT17と同様な画像表示に係る部材に供給するように構成することにより、テレビジョン受像機等の画像表示装置を構成することができる。
【0023】
この発明は、クラス分類適応処理を用いてコンポジット−コンポーネント変換を行うものなので、上述したような処理によって予測推定される画素データyは、コンポーネント信号に対応するものとされる。この発明の一実施形態は、画素データyが輝度信号Yに対応するものである。但し、画素データyを色差信号R−Y,B−Y,または原色色信号R,G,B等のコンポーネント信号に対応させる場合にもこの発明を適用することは可能である。
【0024】
次に、学習すなわち、クラス毎の予測係数を得るための構成の一例を図5に示す。一般に、学習を行うためには、クラス分類適応処理によって生成されるべき信号と同一の信号形式の信号(以下、教師信号と称する)が使用される。そして、教師信号に基づいて生成される、クラス分類適応処理における入力画像信号と同一の信号形式の信号(以下、生徒信号と称する)と、教師信号とに基づく演算によって予測係数が決定される。
【0025】
ここでは、教師信号として輝度信号Yが入力される。輝度信号Yは、NTSCエンコーダ61と正規方程式生成回路66とに供給される。また、色差信号R−Y,B−YがNTSCエンコーダ61に供給される。NTSCエンコーダ61は、供給されるY,R−Y,B−Yを生徒信号としてのNTSC信号に変換し、このNTSC信号を領域抽出回路62、65に供給する。領域抽出回路62は、供給されるNTSC信号からクラスタップを抽出し、抽出したクラスタップをパターン検出回路63に供給する。パターン検出回路63は、供給されるクラスタップに基づいて、NTSC信号のパターンを検出し、検出結果をクラスコード決定回路64に供給する。
【0026】
クラスコード決定回路64は、パターン検出回路63から供給される検出結果に基づいてクラスを決定し、決定したクラスに対応するクラスコードを発生する。発生したクラスコードは、正規方程式生成部66に供給される。一方、領域抽出回路65は、供給されるNTSC信号から予測タップを抽出し、抽出した予測タップを正規方程式生成部66に供給する。正規方程式生成部66は、輝度信号Yと、領域抽出回路65から供給される予測タップとに基づいて正規方程式を解くために必要なデータを生成する。正規方程式は、後述するように、クラス毎の予測係数を解とする方程式である。
【0027】
正規方程式生成部66の出力が係数決定回路67に供給される。係数決定回路67は、充分なデータが供給された場合に、例えば最小自乗法を用いて正規方程式を解くことによって、予測係数w1 ,‥‥,wn を算出する。算出された予測係数がメモリ68に供給され、記憶される。メモリ68に記憶された予測係数が図4中の係数メモリ54にロードされる。なお、上述の説明は輝度信号Yを予測するための予測係数を生成する場合についてのものであるが、R−Y,B−Y,R,G,B等を予測するための予測係数を生成するためには、予測すべき信号をYの代わりに教師信号として入力させれば良い。
【0028】
正規方程式について説明する。上述の式(1)において、学習前は予測係数w1 ,‥‥,wn が未定係数である。学習は、クラス毎に複数の教師信号を入力することによって行う。教師信号としてm種類を入力する場合、式(1)から、以下の式(2)が設定される。
【0029】
k =w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn (2)
(k=1,2,‥‥,m)
m>nの場合、予測係数w1 ,‥‥,wn は一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ek を以下の式(3)で定義して、式(4)によって定義される誤差ベクトルeを最小とするように予測係数を定めるようにする。すなわち、いわゆる最小自乗法によって予測係数を一意に定める。
【0030】
k =yk −{w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn} (3)
(k=1,2,‥‥,m)
【0031】
【数1】
Figure 0004597282
【0032】
式(4)のe2 を最小とする予測係数を求めるための実際的な計算方法としては、e2 を予測係数wi (i=1,2‥‥)で偏微分し(式(5))、iの各値について偏微分値が0となるように各予測係数wi を定めれば良い。
【0033】
【数2】
Figure 0004597282
【0034】
式(5)から各予測係数wi を定める具体的な手順について説明する。式(6)、(7)のようにXji,Yi を定義すると、式(5)は、式(8)の行列式の形に書くことができる。
【0035】
【数3】
Figure 0004597282
【0036】
【数4】
Figure 0004597282
【0037】
【数5】
Figure 0004597282
【0038】
式(8)が一般に正規方程式と呼ばれるものである。ここで、Xji(j,i=1,2‥‥,n),およびYi (i=1,2‥‥,n)は、教師信号および生徒信号に基づいて計算される。すなわち、正規方程式生成回路66は、XjiおよびYi の値を算出して正規方程式(8)を決定し、係数決定回路67は、正規方程式(8)を解いて各予測係数wi を定める処理を行う。なお、予測係数は、コンポジット信号としてのNTSC信号中の各画素におけるクロマの位相(サンプリング周波数4fSCの下では、4種類のサンプリング位相)を考慮して、クロマの位相毎に生成される。
【0039】
次に、この発明におけるクラス分類の方法について説明する。一般に、クラス分類適応処理においては、入力画像信号にクラスタップを張って信号の波形の特徴を求め、その特徴に応じたクラスに分類する。NTSC信号の波形の特徴を求める際には、ドット妨害、クロスカラー等のY/C分離エラーが画像のエッジ部分等の変化点で発生し易いことに留意して、当該変化点を捉えるようなクラス分類を行うことが有効であると考えられる。
【0040】
但し、NTSC信号は、輝度信号Yの上にクロマ信号Cが平衡変調されて多重化されているので、そのままではうまく変化点を捉えることはできない。この点について図6を参照して説明する。図6はNTSC信号を色副搬送波周波数fSCの4倍のサンプリング周波数(4fSC)でサンプリングした場合のクロマ信号Cの位相を示す略線図である。図6Aは現在より2時点前のフィールドについて図示したものであり、図6Bは現在のフィールドについて図示したものである。
【0041】
ここで、縦方向、横方向がそれぞれ、画像中の垂直、水平に対応しており、また、黒丸、黒四角、白丸、白四角がそれぞれ、注目画素のクロマ位相に対して0度、+90度、+180度、+270度の位相を示す。図6Aと図6Bとにおいて、対応する位置の画素間で位相が180度ずれている。図6Bからわかるように、注目画素に対して同一位相となる画素は、注目画素に隣接する8個の画素中には含まれず、最も近接する画素でも注目画素から垂直方向に数えて2番目のものである。
【0042】
かかる問題を考慮して有効なクラス分類を行うために、注目画素と時間的または空間的に近接する領域内の画素に対して簡易Y/C分離を行い、その結果得られた出力からADRC(Adaptive Dynamic Range Coding )処理によってパターンを検出し、クラス分類を行う方法が提案されている。しかし、このような方法は、以下のような欠点を有する。
【0043】
すなわち、ADRCとして例えば1ビットADRCを用いる場合、レベル変化の大きい領域(ダイナミックレンジが大きい領域)では量子化ステップが粗くなってしまい、変化点を捉えるようなクラス分類ができないおそれがある。この点について、図7を参照して具体的に説明する。1ビットADRCでは、点線で示すしきい値レベルより大きいレベルについて例えば'1' が出力され、しきい値レベルより小さいレベルについて例えば'0' がADRCコードとして出力される。このため、矢印aで示すような、変化幅が比較的小さくてもしきい値レベルを跨ぐようなレベル変化に対しては、ADRCコードの出力反転が生じてレベル差が検出される。一方、矢印bで示すようにしきい値レベルを跨ぐようなレベル変化でない場合には、変化幅が大きくてもADRCコードの出力反転が生じず、レベル差は検出されない。
【0044】
このような状況を改善するためにADRCの量子化ビット数を増やし、量子化ステップ幅を細かくすると、クラス数が大幅に増加し、ハードウエア規模が増大するという問題が生じる。
【0045】
そこで、この発明では、注目画素と時間的または空間的に近接する領域内の画素に対して簡易Y/C分離を行い、その簡易Y/C分離によって得られた出力のレベルがクラスに反映されるようにすることにより、変化点を的確に捉えるようにクラス分類を行う。簡易Y/C分離について図8を参照して説明する。まず、色に関して互いに逆位相の画素値の和をとり、その和を2で割った値を簡易輝度信号Y’i とする。この簡易輝度信号Y’i は、色の位相の影響が除去されたものであり、図8において点線で囲んだ領域内の変化を反映する値となる。また、注目画素と色に関して同位相の画素の画素値と逆位相の画素の画素値との差をとり、その差を2で割った値を簡易色差信号C’i とする。この簡易色差信号C’i は、色のサブキャリアの影響が除去されたものであり、図8において点線で囲んだ領域内の変化を反映する値となる。
【0046】
すなわち、図8において、互いに交差する2本の斜線を付して示す注目画素a5 と、a5 と同じライン上にあるa4 ,a6 に対して2フィールド前の同一位置の画素(すなわちa11,a10,a12)を用いて簡易Y/C分離を行った結果をY’1 ,Y’2 ,Y’3 およびC’1 ,C’2 ,C’3 とする。ここで、Y’i およびC’i (i=1,2,3)は、次の式で求められる。
【0047】
Y'1 =(a 4 + a 10)/2,Y'2 =(a 5 + a 11)/2,Y'3 =(a 6 + a 12)/2 (9)
C'1 =( a 10 - a 4 )/2,C'2 =(a 5 - a 11)/2,C'3 =(a 12 - a 6)/2(10)
また、同様な方法でa5 およびa5 と同じライン上にあるa4 ,a6 に対して1ライン前の同一位置の画素(a2 ,a1 ,a3 )を用いて簡易Y/C分離を行った結果を 4 ’,Y 5 ’,Y 6 ’およびC 4 ’,C 5 ’,C 6 とする。ここで、Y’i およびC’i (i=4,5,6)は、次の式で求められる。
【0048】
Y' 4=(a4 + a 1 )/2,Y' 5=(a5 + a 2 )/2,Y' 6=(a6 + a 3 )/2 (11)
C' 4=(a1 - a 4 )/2,C' 5=(a5 - a 2 )/2,C' 6=(a3 - a 6 )/2 (12)
また、同様な方法でa5 およびa5 と同じライン上にあるa4 ,a6 に対して1ライン後の同一位置の画素(a8 ,a7 ,a9 )を用いて簡易Y/C分離を行った結果をY’7 ,Y’8 ,Y’9 およびC’7 ,C’8 ,C’9 とする。ここで、Y’i および i (i=7,8,9)は、次の式で求められる。
【0049】
Y'7 =(a4 + a 7 )/2,Y' 8=(a5 + a 8 )/2,Y' 9=(a6 + a 9 )/2 (13)
C' 7=(a7 - a 4 )/2,C' 8=(a5 - a 8 )/2,C' 9=(a9 - a 6 )/2 (14)
このようにして得られた、Y’i またはC’i のレベル差をクラスに反映させることで、変化点を捉えるようなクラス分類を行う。具体的なクラス分類の一例として、Y’m とY’n とのレベル差を、所定のしきい値を参照することによってクラスコードに対応させる方法がある。ここで、m,nは、1,2,‥‥,9の範囲の値をとり得る。図9に、そのような処理を行う構成の一例を示す。Y’m とY’n とが差分回路91供給される。差分回路91は、Y’m とY’n とのレベル差Y’m −Y’n を求め、求めたレベル差Y’m −Y’n を絶対値回路92に供給する。絶対値回路92は、レベル差Y’m −Y’n の絶対値|Y’m −Y’n |を求め、求めた絶対値|Y’m −Y’n |を比較器93に供給する。比較器93は、絶対値|Y’m −Y’n |と、外部から設定されるしきい値thとを比較し、比較結果に基づいて、次の式(15)に従ってクラスコード出力を得る。
【0050】
クラスコード出力=0(|Y’m −Y’n |<thの時)
クラスコード出力=1(|Y’m −Y’n |≧thの時) (15)
例えば以下のような6通りの(Y’m ,Y’n )の組合わせについて上述したようにしてクラスコード出力を得ることにより、6ビットのクラスコードを発生させる場合には、注目画素a 5 は26 個のパターンの何れかにクラス分類される。
【0051】
(Y’1 ,Y’2 ),(Y’2 ,Y’3 ),(Y’4 ,Y’5
(Y’5 ,Y’6 ),(Y’7 ,Y’8 ),(Y’8 ,Y’9
次に、具体的なクラス分類の他の例として、Y’m とY’n とのレベル差に加えてレベル変化の方向をもクラスコードに対応させる方法がある。図10に、そのような処理を行う構成の一例を示す。Y’m とY’n とが差分回路101に供給される。差分回路101は、Y’m とY’n とのレベル差Y’m −Y’n を求め、求めたレベル差Y’m −Y’n を比較器102に供給する。比較器93は、外部から設定される2種類のしきい値th,−thを参照して、レベル差Y’m −Y’n に基づいて次の式(16)に従ってクラスコード出力を得る。
【0052】
クラスコード=0(Y’m −Y’n ≦−thの時)
クラスコード=1(−th<Y’m −Y’n thの時)
クラスコード=2(Y’m −Y’n ≧thの時) (16)
例えば以下のような6通りの(Y’m ,Y’n )の組合わせについて上述したようにしてクラスコード出力を得る場合には、注目画素a 5 は、36 個のパターンの何れかにクラス分類される。
【0053】
(Y’1 ,Y’2 ),(Y’2 ,Y’3 ),(Y’4 ,Y’5
(Y’5 ,Y’6 ),(Y’7 ,Y’8 ),(Y’8 ,Y’9
以上のようなクラス分類は、Y’i をC’i に置き換えることにより、簡易クロマ信号C’i を用いたクラス分類についても適用することができる。
【0054】
なお、図4中の領域抽出回路55および/または図5中の領域抽出回路65によって切り出される予測タップのタップ構造の一例を図11に示す。ここで、注目画素には互いに交差する2本の斜線を付して示す。ここでは、注目画素を含む現フィールド内の15個の画素と、2フィールド前のフィールド内の5個の画素との計20個のタップ(点線で囲んで示した)と、オフセット成分に対して割り当てられる1個のタップの計21個の画素が予測タップとして使用される。ここで、オフセット成分は、コンポジット−コンポーネント変換処理において、コンポジット信号とコンポーネント信号との間に生じるDC的なずれである。
【0055】
オフセット成分に対して割り当てられる予測タップは、他の予測タップと同様に扱うことができる。また、かかるオフセット成分は理論的な計算によって求めることもできるので、オフセット成分に対して割り当てられる予測タップのデータとして、理論値を固定的に用いるようにしても良い。一般的には、予測タップについて上述した2個の扱いの何れを用いても、実際上は同様の動作精度が得られる。
【0056】
上述したようなクラス分類を行い、その結果に基づくクラス分類適応処理によってコンポジット−コンポーネント変換を行うための手順について、図12のフローチャートを参照して説明する。ステップS1として予測生成すべき注目画素を選択する。ステップS2として、コンポジット信号から注目画素およびその近傍の画素を抽出する。ステップS3として、ステップS2によって抽出された画素のデータに基づく上述の式(9)〜式(14)等に従う演算により、簡易Y/C分離を行う。そして、ステップS4として、簡易Y/C分離出力のレベル差に対して図9、図10等を参照して上述したような処理を行ってクラスコードを生成する。ステップS5としてクラス分類を行う。
【0057】
次に、ステップS6として、ステップS5によるクラス分類の結果に対応する予測係数を読み出す。ここで、読み出されるべき予測係数は、図4中の係数メモリ54等の所定の記憶回路に予め記憶されている。一方、ステップS7として、NTSC信号中の、注目画素およびその近傍の画素の内から予測タップを抽出する。ステップS8として、ステップS6によって読み出された予測係数とステップS7によって抽出された予測タップとを使用して、上述の式(1)等に従う予測演算を行う。
【0058】
さらに、ステップS9として、ステップS8によって予測生成されたコンポーネント信号を出力する。そして、ステップS10として、全ての画素の予測生成が終了したか否かを判定する。全ての画素の予測生成が終了したと判定される場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS1に移行して、予測生成すべき画素を注目画素として選択し、ステップS2〜ステップS9の処理を行う。
上述したこの発明の一実施形態は、コンポジット信号としてのNTSC信号からコンポーネント信号としての輝度信号Yを予測するものであるが、NTSC信号以外の信号をコンポジット信号として用いる場合にもこの発明を適用することができる。
【0059】
また、輝度信号Y以外のコンポーネント信号、例えば色差信号R−Y,B−Y,または原色色信号R,G,B等に対応させる場合にも、この発明を適用することができる。さらに、予測した輝度信号Yを原コンポジット信号から差し引くことによって色信号Cを得るようにしても良いし、逆に、クラス分類適応処理によって色信号Cを予測し、予測した色信号Cを原コンポジット信号から差し引くことによって輝度信号Yを得るようにしても良い。
【0060】
また、クラス分類を行う際に、2フレーム間の差分をとる等の動き検出回路を使用して、入力するコンポジット信号に係る画像のおける動きの有無を検出し、その検出結果をクラス分類結果に反映させるようにすることにより、さらに画質を向上させることができる。
【0061】
また、上述したこの発明の一実施形態は、テレビジョン受像機においてコンポジット−コンポーネント変換を行う場合においてこの発明を適用したものであるが、この発明の適用対象はこれに限定されるものではない。例えば、テレビジョン受像機用のチューナやアダプタ、VTR等のビデオレコーダ、および放送業務用の設備において画像情報変換を行う場合に、この発明を適用することができる。
【0062】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものでは無く、この発明の主旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0063】
【発明の効果】
上述したように、この発明は、入力画像信号にコンポジット−コンポーネント変換等の画像情報変換を施すに際し、クラスタップとして抽出した、注目画素の周囲の画素データに、簡易Y/C分離等の画素の位相に関連する演算処理を行い、かかる演算処理の結果として得られるデータ間の差分を計算し、差分に基づいて注目画素の周囲のクラスを示すクラスコードを生成するようにしたものである。
【0064】
簡易Y/C分離等の演算処理の結果に基づいてクラス分類を行うようしたので、クロマに関して注目画素と同位相の画素のみをクラスタップとしてクラス分類を行う場合に比較して、注目画素により近い位置の画素データに基づいてクラス分類を行うことが可能となる。従って、注目画素の近傍の波形パターンをクラス分類適応処理結果に反映させることができる。
【0065】
特に、ドット妨害、クロスカラー等のY/C分離エラーが発生し易い画像のエッジ部分等の変化点を捉えるようなクラス分類を行うことが可能となるので、静止画に限らず、動画に対しても、ドット妨害、クロスカラー等のY/C分離エラーを軽減することができ、画質を向上させることが可能となる。
【0066】
また、簡易Y/C分離等の演算処理の結果として得られるデータ間の差分に基づいて波形パターンを検出するようにしたので、ADRC等によって波形パターンを検出する場合と比較して、簡易Y/C分離等の演算処理出力のレベル変化をクラス分類結果に反映させることができ、注目画素の近傍の変化をより的確に捉えることができる。
【0067】
また、コンポジット信号にY/C分離を施し、その後のマトリクス処理等によってコンポーネント信号を得るような処理を行う従来の構成に比較して、回路規模を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NTSC方式の一般的なテレビジョン受像機の全体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態における全体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施形態における全体的な構成の他の例を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態における予測推定に係る構成の一例を示すブロック図である。
【図5】この発明の一実施形態における学習に係る構成の一例を示すブロック図である。
【図6】NTSC信号中の画素の位相について説明するための略線図である。
【図7】ADRC処理によるクラス分類の問題点について説明するための略線図である。
【図8】簡易Y/C分離について説明するための略線図である。
【図9】クラスコードの発生に係る構成の一例を示す略線図である。
【図10】クラスコードの発生に係る構成の他の例を示す略線図である。
【図11】予測タップのタップ構造の一例を示す略線図である。
【図12】この発明の一実施形態におけるコンポジット−コンポーネント変換処理の手順について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
22、32・・・クラス分類適応処理部、91・・・減算器、93・・・比較回路、101・・・減算器、102・・・比較回路

Claims (5)

  1. 入力画像信号から、注目画素と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択手段と、
    上記第1の画像データ選択手段の出力に基づいて上記所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、上記注目画素における演算処理の結果と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算手段と、
    上記減算手段の出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較手段と、
    上記比較手段から順次出力されるコードから上記注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成手段と、
    上記入力画像信号から、上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択手段と、
    上記クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、上記クラスコード生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
    上記係数記憶手段の出力と、上記第2の画像データ選択手段の出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理手段と
    を有し、
    上記入力画像信号はNTSC信号であり、
    上記所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換装置。
  2. 上記第2の画像データ選択手段は、
    上記注目画素と、上記注目画素を含むフィールド内で上記注目画素の周囲に位置する所定個数の画素と、上記注目画素を含むフィールド以外のフィールド内で、上記注目画素に対応する位置の画素を含む所定個数の画素とを抽出する請求項1記載の画像情報変換装置。
  3. 上記予測演算処理手段は、
    上記第2の画像データ選択手段の出力と共に、画像情報変換に際して上記入力画像信号と上記予測画像信号との間に生じるオフセット成分を使用して、上記所定の演算処理を行う請求項1記載の画像情報変換装置。
  4. 入力画像信号から、注目画素と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択ステップと、
    上記第1の画像データ選択ステップの出力に基づいて上記所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、上記注目画素における演算処理の結果と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算ステップと、
    上記減算ステップの出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較ステップと、
    上記比較ステップから順次出力されるコードから上記注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成ステップと、
    上記入力画像信号から、上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択ステップと、
    上記クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、上記クラスコード生成ステップの出力に対応する予測係数を出力する係数記憶ステップと、
    上記係数記憶ステップの出力と、上記第2の画像データ選択ステップの出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理ステップと
    を有し、
    上記入力画像信号はNTSC信号であり、
    上記所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換方法。
  5. 入力画像信号から、注目画素と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第1の画像データ選択手段と、
    上記第1の画像データ選択手段の出力に基づいて上記所定の画素の位相に関連する所定の演算処理を行い、上記注目画素における演算処理の結果と上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素における演算処理の結果のデータ間の差分を計算する減算手段と、
    上記減算手段の出力に基づいて、第1および第2のしきい値を参照して3値化処理を施し、コードを順次出力する比較手段と、
    上記比較手段から順次出力されるコードから上記注目画素の近傍におけるクラスを示すクラスコードを生成するクラスコード生成手段と、
    上記入力画像信号から、上記注目画素に対して所定の位置関係にある画素を選択する第2の画像データ選択手段と、
    上記クラス毎に予め決定された予測係数を記憶し、上記クラスコード生成手段の出力に対応する予測係数を出力する係数記憶手段と、
    上記係数記憶手段の出力と、上記第2の画像データ選択手段の出力とに基づいて、所定の演算処理を行って予測画素信号を生成する予測演算処理手段と
    を有し、
    上記入力画像信号はNTSC信号であり、
    上記所定の演算処理は、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との和の1/2の値を算出する処理、または、当該画素と当該画素に対して1ライン分先行する画素との差の1/2の値を算出する処理を行う画像情報変換によって得られる信号に基づく表示を行う表示装置。
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