JP4009701B2 - オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 - Google Patents
オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4009701B2 JP4009701B2 JP2004291883A JP2004291883A JP4009701B2 JP 4009701 B2 JP4009701 B2 JP 4009701B2 JP 2004291883 A JP2004291883 A JP 2004291883A JP 2004291883 A JP2004291883 A JP 2004291883A JP 4009701 B2 JP4009701 B2 JP 4009701B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lower layer
- iron oxyhydroxide
- weight
- powder
- axis length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Description
前記の磁性粉が,
Co:5超え〜50at.%,
Al:0.1〜30at.%,
希土類元素(Yを含む):0.1〜10at.%,
周期律表第1a族元素:0.05重量%以下,
周期律表第2a族元素:0.1重量%以下(0重量%を含む)
をFe中に含有した針状の強磁性金属粉からなり,
前記の非磁性粉が,
平均長軸長:0.01〜0.5μm,
100℃で放出するH2Oの量:2重量%以下
の,特定の二次元方向に偏りをもって枝分かれした針状のオキシ水酸化鉄からなることを特徴とする重層構造の塗布型磁気記録媒体を提供する。
重層構造の塗布型磁気記録媒体における非磁性の下層の役割としては,表面凹凸の少ない滑らかな薄い磁性層をその上に塗布できること,すなわち,非磁性層自体が表面平滑性に優れること,磁気記録媒体の強度に寄与すること,そして上層の磁性層の磁気特性を充分に引出し得ることが主として挙げられる。
〔タップ密度〕 0.3〜0.8g/cm3,好ましくは0.40g/cm3以上のもの
がよい。
〔圧縮密度〕 0.5〜3.0g/cm3, 好ましくは1.0〜2.0g/cm3である。
〔真比重〕 3.0〜6.0g/cm3が望ましく,より好ましくは3.5〜4.3g/cm3である。
このように真比重に対する圧縮密度とタップ密度が高いと,テープ化工程中でカレンダーをかけたときに塗膜中で粉が圧密し易くなり,このことがテープ表面平滑性の向上に有利に作用する。
〔結晶粒径〕(結晶子) 10〜200オングストローム,好ましくは50〜150オングストロームである。
〔ステリアン酸吸着量〕 0.1〜3.0mg/m2。
〔樹脂吸着量〕 0.5〜4.0mg/m2。
〔pH〕 粉体 pHは6〜11,好ましくは8〜10,更に好ましくは8.0〜9.5である。この pH調整によって塗料化時の分散性が良好となり,表面平滑性の向上に有効に作用する。
Hc:保磁力(Oe),
σs:金属磁性粉の飽和磁束密度(emu/g),
σr:金属磁性粉の残留磁束密度(emu/g),
Br:テープの残留磁束密度(ガウス),
Bm:テープの飽和磁束密度(ガウス),
σr/σsおよびBr/Bm:角形比
ΔσsおよびΔBm:60℃で90RH(相対湿度)の雰囲気下で1週間放置後のσsおよびBmの低下率(%),
耐候試験後の析出物の有無:60℃で90RHの雰囲気下で1週間放置後のテープ表面を顕微鏡観察したときの析出物の有無,
を示している。
電磁変換特性の測定はHi8デッキを用いて行った。
以下の組成からなる塗料を用意する。
オキシ水酸化鉄 100重量部
(本例では長軸長=0.15μm,100℃の水分量=1重量%)
ポリウレタン樹脂 20重量部
メチルエチルケトン 165重量部
シクロヘキサノン 65重量部
トルエン 165重量部
ステアリン酸 1重量部
アセチルアセトン 1重量部
遠心ボールミルで1時間分散させて得た上記組成の塗料を,ポリエチレンテレフタラートからなるベースフィルム上に,アプリケーターを用いて,目標厚みが約3μmとなるように塗布して非磁性の下層を形成した。用いたオキシ水酸化鉄粉末の諸特性値と得られた下層の性質を表1に示した(以下の例および比較例についても同じく表1に併記した)。
前記実施例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=0.2重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=1.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=2.5重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=5.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=30.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=1.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=2.5重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=10.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=20.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.10μmのオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.30μmのオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.05μm,Al=5.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.10μm,Al=5.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.30μm,Al=5.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.05μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.10μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.30μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,水分量を(A)0.5重量%,(B)1.0重量%および(C)2.0%と3水準で変化させたものを下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.50μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μmのα−Fe2O3に変え,他の条件は下層例1と実質的に同一として下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,平均径=0.035μmの酸化チタンに変え,他の条件は下層例1と実質的に同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=35.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.15μm,Al=35.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.005μmのオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.60μmのオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.60μm,Al=5.0重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
前記下層例1の塗料を構成する長軸長=0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長=0.60μm,Al=5.0重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は下層例1と同一にして下層とした。
上層を磁性層を構成するメタル粉としては,
Co:5超え〜50at.%
Al:0.1〜30at.%
希土類元素(Yを含む):0.1〜10at.%,
周期律表第1a族元素:0.05重量%以下,
周期律表第2a族元素:0.1重量%以下(0重量%を含む),
をFe中に含有した針状の強磁性金属粉を使用する。
平均長軸長が0.01〜0.4μmの粒子からなる微粉であって,
比表面積:BET法で30〜70m2/g
結晶粒径:50〜250オングストローム
保磁力Hc:1200〜3000(Oe)
飽和磁束密度σS :100〜200(emu/g)
のものであるのがよい。
以下の組成からなる下層塗料を用意する。
オキシ水酸化鉄 100重量部
(本例では長軸長=0.15μm,100℃の水分量=1.0重量%)
ポリウレタン樹脂 20重量部
メチルエチルケトン 165重量部
シクロヘキサノン 65重量部
トルエン 165重量部
ステアリン酸 1重量部
アセチルアセトン 1重量部
遠心ボールミルで1時間分散させて得た上記組成の塗料を,ポリエチレンテレフタレートからなるベースフィルム上にアプリケーターを用いて塗布して下層を形成した。用いたオキシ水酸化鉄粉末の諸特性値と得られた下層の性質を表2〜3に示した。各特性値の測定法は,先の表1の試験例と同様である。
金属磁性粉 100重量部
(本例では,金属Fe中に,Co:30at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,Na:0.002wt%,Ca:0.004wt%を含有する)
ポリウレタン樹脂 30重量部
メチルエチルケトン 190重量部
シクロヘキサノン 80重量部
トルエン 110重量部
ステアリンブチル 1重量部
アセチルアセトン 1重量部
α−アルミナ 3重量部
カーボンブラック 2重量部
遠心ボールミルで1時間分散させて得たこの組成の上層用塗料を,前記の下層の上にアプリケーターを用いて塗布してシート状試料を形成,これをさらにカレンダー処理を行った後8mm幅にスリットし磁気テープを得た。用いた金属磁性粉末の諸特性値と,得られた磁気テープの性質を表2〜表3に示した(下記の例及び比較例も表2〜表3に併記する)。
実施例1の下層を構成する長軸長0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長0.30μmのオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Y量および長軸長を,Co:10at.%,Y:2at.%,長軸長:0.095μmの金属磁性粉に変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成する長軸長0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長0.30μm,Al:5重量%被着のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成する長軸長0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長0.30μm,Al:5重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:30at.%,Al:8at.%,Y:3at.%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成する長軸長0.15μmのオキシ水酸化鉄を,長軸長0.10μm,Al:5重量%固溶のオキシ水酸化鉄に変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のY量をLa:4at.%のものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:10at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:20at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:40at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:50at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量,Na量,Ca量および長軸長をCo:30at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,Na:0.006重量%,Ca:0.12重量%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するオキシ水酸化鉄を,長軸長:0.30μm,Si:2.5重量%含有のものに変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するオキシ水酸化鉄を,長軸長:0.30μm,Al:5重量%固溶,Si:2.5重量%含有のものに変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するオキシ水酸化鉄を,長軸長が0.15μmのα−Fe2O3に変え,他の条件は実施例1のものと実質的に同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するのオキシ水酸化鉄を,平均粒径が0.035μmの酸化チタンに変え,他の条件は実施例1のものと実質的に同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するオキシ水酸化鉄を,長軸長:0.30μm,Al:35重量%固溶のものに変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:3at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:55at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:30at.%,Al:0at.%,Y:4at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:30at.%,Al:35at.%,Y:4at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:30at.%,Al:10at.%,Y:0at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量および長軸長をCo:30at.%,Al:10at.%,Y:15at.%,長軸長0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例5の上層を構成する金属磁性粉のCo量,Al量,Y量,Na量,Ca量および長軸長をCo:30at.%,Al:10at.%,Y:4at.%,Na:0.16重量%,Ca:0.12重量%,長軸長:0.08μmのものに変え,他の条件は実施例5と同一にして磁気テープを得た。
実施例1の下層を構成するオキシ水酸化鉄を,長軸長:0.30μm,Al:5重量%固溶,Si:35重量%含有のものに変え,他の条件は実施例1と同一にして磁気テープを得た。
比較例11の上層を構成する金属磁性粉の水分量を,100℃で3.5重量%,300℃で5.5重量%のものに変え,他の条件は比較例11と同一にして磁気テープを得た。
比較例11の下層を構成するオキシ水酸化鉄の水分量を,100℃で3.5重量%のものに変え,他の条件は媒体比較例11と同一にして磁気テープを得た。
Claims (7)
- 樹脂系バインダーに磁性粉を分散させた磁性層を,樹脂系バインダーに非磁性粉を分散させた非磁性層を介して,支持体上に形成した重層構造の塗布型磁気記録媒体において,
前記の磁性粉が,
Co:5超え〜50at.%,
Al:0.1〜30at.%,
希土類元素(Yを含む):0.1〜10at.%,
周期律表第1a族元素:0.05重量%以下,
可溶性周期律表第2a族元素:0.1重量%以下(0重量%を含む)
をFe中に含有した針状の強磁性金属粉からなり,
前記の非磁性粉が,
平均長軸長:0.01〜0.5μm,
100℃で放出するH2Oの量:2重量%以下
の,特定の二次元方向に偏りをもって枝分かれした針状のオキシ水酸化鉄粒子からなることを特徴とする重層構造の塗布型磁気記録媒体。 - 針状の強磁性金属粉は平均長軸長が0.01〜0.4μmの粒子からなる請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 針状の強磁性金属粉は
比表面積:BET法で30〜70 m2/g
結晶粒径:50〜250オングストローム
Hc:1200〜3000(Oe)
σS:100〜200(emu/g)
のものである請求項1または2に記載の磁気記録媒体。 - 針状の強磁性金属粉は,100℃で放出するH2Oの量が2重量%以下または300℃で放出するH2Oの量が4.0重量%以下である請求項1,2または3に記載の磁気記録媒体。
- 非磁性粉は,Alを0.1〜30重量%含有したオキシ水酸化鉄粒子からなる請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 非磁性粉は,Siを0.1〜30重量%含有したオキシ水酸化鉄粒子からなる請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 非磁性粉は,大気中での分解温度が210℃以上のオキシ水酸化鉄粒子からなる請求項1に記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004291883A JP4009701B2 (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004291883A JP4009701B2 (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8242544A Division JPH1069629A (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 重層構造の塗布型磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005025936A JP2005025936A (ja) | 2005-01-27 |
JP4009701B2 true JP4009701B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=34191862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004291883A Expired - Lifetime JP4009701B2 (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4009701B2 (ja) |
-
2004
- 2004-10-04 JP JP2004291883A patent/JP4009701B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005025936A (ja) | 2005-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3886969B2 (ja) | 磁気記録媒体および磁気記録カートリッジ | |
US6964811B2 (en) | Magnetic powder, method for producing the same and magnetic recording medium comprising the same | |
JP5058889B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
US5902676A (en) | Coating type magnetic recording medium having a multilayer structure | |
JP4057593B2 (ja) | 窒化鉄系磁性粉末とその製造方法および磁気記録媒体 | |
JP4139873B2 (ja) | 塗布型磁気記録媒体の下層用粉末 | |
JP2010147079A (ja) | 窒化鉄系磁性粉末の製造方法と窒化鉄系磁性粉末。 | |
JP3903139B2 (ja) | 塗布型磁気記録媒体の下層用粉末 | |
JP4009701B2 (ja) | オキシ水酸化鉄及びこれを用いた重層構造の塗布型磁気記録媒体 | |
US6171692B1 (en) | Particle for lower layer of coating type magnetic recording medium | |
JP4203560B2 (ja) | 重層構造の塗布型磁気記録媒体 | |
JP4268629B2 (ja) | 磁気記録媒体および磁気記録カートリッジ | |
JP3838693B2 (ja) | 塗布型磁気記録媒体の下地層用粉末 | |
JP2010033687A (ja) | 磁気記録媒体の非磁性下地層用非磁性粒子粉末の製造方法、及び磁気記録媒体 | |
JP4268628B2 (ja) | 磁気記録媒体および磁気記録カートリッジ | |
JP2007299459A (ja) | 重層塗布型磁気記録媒体用オキシ水酸化鉄粉末および磁気記録媒体 | |
JP3661733B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2002146404A (ja) | 複合金属磁性粒子粉末及び磁気記録媒体 | |
JP2006120239A (ja) | 磁気テープ | |
JP2007194666A (ja) | 強磁性金属粉末製造用の先駆物質 | |
JP2004035312A (ja) | 磁気記録媒体の非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末及び磁気記録媒体 | |
GB2411284A (en) | Magnetic recording medium composition | |
JP2010205332A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH11161940A (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070807 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20070807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070807 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |