JP4009494B2 - 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置 - Google Patents

通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4009494B2
JP4009494B2 JP2002176277A JP2002176277A JP4009494B2 JP 4009494 B2 JP4009494 B2 JP 4009494B2 JP 2002176277 A JP2002176277 A JP 2002176277A JP 2002176277 A JP2002176277 A JP 2002176277A JP 4009494 B2 JP4009494 B2 JP 4009494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rpr
sonet
blsr
protection function
protection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002176277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004023480A (ja
Inventor
岳 木村
譲 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002176277A priority Critical patent/JP4009494B2/ja
Priority to US10/299,417 priority patent/US7219147B2/en
Publication of JP2004023480A publication Critical patent/JP2004023480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4009494B2 publication Critical patent/JP4009494B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/14Monitoring arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にEOS(Ethernet Over SONET)の通信ネットワークにおいて、Ethernet(R)のレジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が、SONET(Synchronous optical network)のバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に重畳する場合、即ち、BLSRによるリングネットワークにRPR装置が接続された場合に用いて好適の、通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびそのRPR装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信分野ではインターネット(Internet)の普及に伴い、IP(Internet Protocol)通信の通信量の増加が著しい。従来、IP通信はデータ通信が主目的であったため、音声通信等に比べリアルタイム性の要求が低く、障害発生時の復旧のために要求される時間については比較的寛容であった。
【0003】
しかし、IP通信の需要が着実に伸び続けた結果、IP通信の適用範囲が広がり、同時にネットワークの信頼性への要求が高くなってきたが、近年のRPR技術の誕生によって、IP通信においても高い信頼性を確保できるようになった。ここで、RPRは、Ethernetなどのデータトラフィックに最適化し、WAN(Wide Area Network)の信頼性に耐えうるリングネットワークとして開発されているものであって、EthernetフレームをRPRフレームにエンキャプシュレーションして収容し、RPRのリングネットワークとして構成することができる。
【0004】
他方、従来のSONET伝送ネットワークは主として音声通信を目的とした莫大なインフラを築き上げられている。現状では、上述のRPR技術を適用したネットワークを容易且つ効率的に構築するためには、このSONET伝送ネットワークのインフラを流用することが有効な手段であると考えられている。
ここで、BLSRは、リング構成されたソネットネットワーク(SONET Network)であって、ワーク回線に対し、リングを逆向きに伝送するプロテクト回線を冗長回線として確保しておくことにより、ワーク回線に障害が発生した場合に信号を冗長回線に切り替えることにより障害を救済するというプロテクション機能をそなえている。
【0005】
また、RPR技術は、IP通信を従来のSONET伝送システムに近い信頼性を持つプロテクション機能の実現を目指しているものである。このRPR技術によるプロテクション機能としては、例えば、Ethernetのリングネットワークにおいて、通常時は、リングの双方向に各々プライオリティ付けされた異なるパケットを送付する一方、リング経路上の片方向の回線に障害が生じた場合には、パケットの送出を非障害方向の回線に切り替えるとともに、各々に付されたプライオリティに基づいて、プライオリティの高いパケットを優先的に送出するようになっている。
【0006】
ここで、SONETネットワークにRPR伝送装置(RPR装置)を敷設した時には、SONETのプロテクション機能を優先的に動作させるようにネットワークを運用していた。具体的には、このRPR装置に、障害が検出されてから実際に上述のごときプロテクション動作を起こすまでには、手動で(ユーザインターフェイスからの入力により)遅延時間を設定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、たとえ信頼度が高く高速のプロテクションスイッチ機能をRPR装置がそなえていても、SONETによるプロテクション機能による障害復旧のための冗長回線への切替時間が長くなり、結果として信頼度(稼働率)が低下する。また、遅延時間を“0(ゼロ)”に設定すれば、SONETによるプロテクションスイッチとRPR装置によるプロテクションスイッチが競合することになる。
【0008】
すなわち、BLSRのプロテクションスイッチ機能とRPRのプロテクションスイッチ機能が競合した場合には、例えば、同一の回線障害に対してRPRプロテクションのスイッチングが行なわれた後に、BLSRのプロテクションのスイッチングが行なわれる。すると、RPRでは障害が解消したと判断して、障害発生前のスイッチング状態に戻すことが行なわれ、RPRスイッチングのバタツキが生じる。この場合には、障害を回避させるためには、少なくともRPRまたはBLSRによるプロテクションのスイッチングのみで足りる。
【0009】
したがって、プロテクション機能が競合することにより、余計なスイッチングがなされることになり、このようなスイッチングにより余計なヒット(信号とび)が発生することも考えられる。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、SONETによるプロテクションスイッチとRPR装置によるプロテクションスイッチとの競合を避けながら、ネットワークの信頼度を確保することができるようにした、通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびRPR装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法は、シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法であって、上記RPR装置が、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置に対し上記BLSRによるプロテクション機能を禁止しない旨の要求を出力した場合は、上記要求を受けたSONET装置においては、上記BLSRによるプロテクション機能を有効とするとともに、上記RPR装置においては当該RPR装置固有のプロテクション機能を無効とする一方、上記RPR装置が、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置に対し上記BLSRによるプロテクション機能を禁止する旨の要求を出力した場合は、上記RPR装置においては当該RPR装置固有のプロテクション機能を有効とするとともに上記要求を受けたSONET装置においては、上記BLSRによるプロテクション機能を無効とすることを特徴としている
【0012】
さらに、上記RPR装置が、上記通信ネットワーク内のSONET装置において、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視し、該監視結果に基づいて、上記BLSRによるプロテクション機能が無効となるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする一方、上記BLSRによるプロテクション機能が無効とされないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とすることとしてもよい
【0013】
また、本発明のRPR装置は、シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、当該RPR装置におけるプロテクション機能を有効とするか否かを判断する判断部と、該判断部にて当該RPR装置におけるプロテクション機能を有効とすると判断された場合に、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置におけるBLSRのプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力する無効要求出力部とをそなえて構成されたことを特徴としている
【0014】
さらに、本発明のRPR装置は、シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、上記通信ネットワーク内のSONET装置において、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視する監視部と、該監視結果に基づいて、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作させるように制御する一方、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を停止させるプロテクション制御部とをそなえて構成されたことを特徴としている
また、本発明の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法は、バイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング( Bi-directional Line-Switched Ring ;BLSR)を構成するシンクロナス・オプティカル・ネットワーク( Synchronous Optical Network ;SONET)装置と、レジレント・パケット・リング( Resilient Packet Ring ;RPR)を構成するRPR装置とが接続されて信号が伝送されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法であって、上記BLSRのリングスイッチングを有効とする場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とする一方、上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする場合には、上記SONET装置のプロテクション機能を無効とすることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態を説明する。
[A]第1実施形態の説明
[A−1]第1実施形態にかかる通信ネットワークの説明
図2は本発明の第1実施形態にかかる通信ネットワークを示す図であるが、この図2に示す通信ネットワークにおいては、以下に詳述する本願発明の特徴的なプロテクション制御を行なうとともに、RPR装置およびSONET装置をそなえている。
【0016】
ここで、この図2において、10はレジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)であり、このRPR10は、例えば4つのシンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置21〜24を、光ファイバを通じてリング状に接続されてなるバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)20に、RPR装置11,12が接続されて構成されている。
【0017】
すなわち、RPR装置11はSONET装置21に接続され、RPR装置12はSONET装置23に接続されて、RPR装置11からの信号は2つの経路(BLSR20におけるSONET装置21〜23を介して伝送されるEast経路20−1およびSONET装置21,24,23を介して伝送されるWest経路20−2)を通じてRPR装置12へ伝送されるようになっている。
【0018】
これにより、RPR装置11からRPR装置12への信号は、上述の2つの経路20−1,20−2を通じて通信を行ない、障害時にはRPRのプロテクション機能により通信を行なうことができるようになっている。
具体的には、通常時には、2つの経路20−1,20−2を通じて、単一の経路を用いた場合に比して2倍の帯域を用いて信号を伝送する一方、例えば経路20−1におけるSONET装置22,23間の伝送路に障害が発生した場合には、障害の発生していない側の経路20−2を通じて信号を伝送する。尚、RPR11からRPR12に対する信号を構成するパケットごとの重要度ないし優先度に応じてフレーム化されて、優先度ないし重要度の高いものから送信されるようになっている。
【0019】
なお、RPR装置12についても、RPR装置11の場合と同様に、2つの経路(各経路20−1,20−2の逆方向の経路)を通じてRPR装置11に対して信号を送信することができる。
ところで、BLSR20においても、BLSR固有のプロテクション機能を有している。具体的には、通常時には、2つの経路20−1,20−2を通じて、単一の経路を用いた場合に比して2倍の帯域を用いて信号を伝送する一方、例えば経路20−1におけるSONET装置22,23間の伝送路に障害が発生した場合に、当該経路20−1を通じて伝送されるSONETフレームをSONET装置22において逆周りの経路20−2に切り替えて伝送するようになっている。
【0020】
[A−2] 第1実施形態におけるRPR装置11およびSONET装置21の全体構成の説明
ここで、フレーム信号を送信する側のRPR装置11(またはRPR装置12)およびRPR装置11(12)からのフレーム信号を受信し転送するSONET装置21〜24は、詳細には図1に示すような構成を有している。
【0021】
以下においては、RPR装置11およびSONET装置21の構成に着目して説明していくこととする。
まず、RPR装置11は、図示しないLAN(Local Area Network)等のネットワークからのIPパケットをSONETフレームの形式でBLSR20を通じてRPR装置12へ送信するための第1信号処理部100と、RPR装置12からの受信フレームを受信する第2信号処理部200と、ユーザインターフェイス310と、第1,第2信号処理部100,200における信号処理を制御するための判断・制御部320とをそなえて構成されている。
【0022】
また、RPR装置11の第1信号処理部100は、パケット受信部(Rx)110,スイッチ部(SW部)120,SONETマッピング(SONET Mapping)部131,132,フレーム送信部(Tx)141,142およびオーバヘッド(OH)書込部150をそなえて構成されている。
ここで、パケット受信部(Rx)110は、RPR装置11が収容する図示しないネットワークからのIPパケットを受信するもので、スイッチ部120は、パケット受信部110にて受信されたIPパケットについて、当該パケットの優先度ないし重要度に応じて、宛先経路20−1,20−2へのスイッチングを行なうものである。
【0023】
また、SONETマッピング部131,132は、スイッチ部120にてスイッチングのなされたIPパケットを、オーバヘッド書込部150にて書き込まれた必要なオーバヘッド情報とともにSONETフレームにマッピングすることにより、SONETフレームを構成するものであって、SONETマッピング部131においては経路20−1へのSONETフレームを構成し、SONETマッピング部132においては経路20−2へのSONETフレームを構成するようになっている。
【0024】
フレーム送信部141,142は、ソネットマッピング部131,132にて構成されたSONETフレームの信号について、光信号として光ファイバを通じてSONET装置21に伝送するようになっている。
また、第2信号処理部200はフレーム受信部(Rx)211,212,オーバヘッド(OH)読込部221,222,デマッピング(Demapping)部231,232,スイッチ(SW)部240およびパケット送信部(Tx)251〜253をそなえて構成されている。
【0025】
ここで、第2信号処理部200のフレーム受信部211,212は、SONET装置21からのSONETフレームの信号(光信号)を受信して、電気信号に変換して後段のオーバヘッド読込部221,222へ出力するものであって、フレーム受信部211はSONET装置23,22,21を経由した(経路20−1の逆方向の経路からの)SONETフレームを受信し、フレーム受信部212はSONET装置23,24,21を経由した(経路20−2の逆方向の経路からの)SONETフレームを受信するようになっている。
【0026】
また、オーバヘッド読込部221は、フレーム受信部211にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むもので、オーバヘッド読込部222は、フレーム受信部212にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むものである。
さらに、デマッピング部231は、オーバヘッド読込部221にてオーバヘッド情報が読み込まれた、経路20−1の逆方向の経路からのSONETフレームをデマッピングして、ペイロードをIPパケットのデータに変換するものである。同様に、デマッピング部232は、オーバヘッド読込部222にてオーバヘッド情報が読み込まれた、経路20−2の逆方向の経路からのSONETフレームをデマッピングして、ペイロードをIPパケットのデータに変換するものである。
【0027】
さらに、スイッチ部240は、デマッピング部231,232におけるデマッピングにより得られたIPパケットを入力されて、宛先経路に向けてスイッチングするものであり、パケット送信部251〜253は、スイッチ部240にてスイッチングのなされたIPパケットについて、それぞれの宛先に向けて送信するものである。
【0028】
また、ユーザインターフェイス310は、パーソナルコンピュータ等により構成され、RPR装置11における動作に対して指示を与えるためのものである。判断・制御部320は、ユーザインターフェイス310からの指令または第2信号処理部のオーバヘッド読込部221,222にて読み込まれたオーバヘッド情報に基づいて、上述のスイッチ部120,240におけるスイッチング処理とともに、オーバヘッド書込部150におけるオーバヘッド書込処理を制御するものである。
【0029】
ついで、SONET装置21は、RPR装置11からのSONETフレームの信号について経路20−1,20−2に応じてSONET装置22またはSONET装置24へ転送する第1信号処理部400と、SONET装置22またはSONET装置24からのSONETフレームの信号についてRPR装置11へ転送する第2信号処理部500と、第1,第2信号処理部400,500における信号処理を制御する判断・制御部600をそなえている。
【0030】
ここで、SONET装置21の第1信号処理部400は、フレーム受信部411,412,オーバヘッド読込部421,422,スイッチ部430およびフレーム送信部441,442をそなえて構成されている。
ここで、第1信号処理部400のフレーム受信部411,412は、RPR装置11の第1信号処理部100からのSONETフレームの信号(光信号)を受信して、電気信号に変換して後段のオーバヘッド読込部421,422へ出力するものであって、フレーム受信部411は経路20−1に転送されるべきSONETフレームを受信し、フレーム受信部412は経路20−2に転送されるべきSONETフレームを受信するようになっている。
【0031】
また、オーバヘッド読込部421は、フレーム受信部411にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むもので、オーバヘッド読込部422は、フレーム受信部412にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むものである。
さらに、スイッチ部430は、オーバヘッド読込部421,422にてオーバヘッド情報が読み込まれたフレーム信号について、当該オーバヘッド情報に基づいたスイッチング処理を行なって、宛先経路に向けてスイッチングするものである。
【0032】
さらに、フレーム送信部441はスイッチ部430にてスイッチングのなされたSONETフレームについて宛先としてのSONET装置22に向けて送信するもので、フレーム送信部442はスイッチ部430にてスイッチングのなされたSONETフレームについて宛先としてのSONET装置24に向けて送信するものである。
【0033】
また、第2信号処理部500は、フレーム受信部511,512,オーバヘッド読込部521,522,BER(Bit Error Rate)測定部530,スイッチ部540,オーバヘッド書込部551,552およびフレーム送信部561,562をそなえて構成されている。
ここで、フレーム受信部511は、SONET装置22からのSONETフレームの信号を受信し、電気信号として後段のオーバヘッド読込部521に出力するもので、フレーム受信部512は、SONET装置24からのSONETフレームの信号を受信し、電気信号として後段のオーバヘッド読込部522に出力するものである。
【0034】
さらに、オーバヘッド読込部521は、フレーム受信部511にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むもので、オーバヘッド読込部522は、フレーム受信部512にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込むものである。
また、BER測定部530は、オーバヘッド読込部521,522にてオーバヘッド情報が読み込まれたSONETフレームのビットエラーレートを測定して、測定結果を判断・制御部600へ通知するものである。
【0035】
さらに、スイッチ部540は、BER測定部530にてビットエラーレートが測定されたSONETフレームについて、宛先経路へのスイッチングを行なうものである。又、オーバヘッド書込部551,552は、スイッチ部540にてスイッチングのなされたSONETフレームに、判断・制御部600からの制御に基づいて、必要なオーバヘッド情報を書き込む(更新する)ものである。
【0036】
フレーム送信部561は、オーバヘッド書込部551にてオーバヘッド情報が書き込まれたSONETフレームの信号を光信号として光ファイバを通じてRPR装置11のフレーム受信部211へ送信するものである。同様に、フレーム送信部562は、オーバヘッド書込部552にてオーバヘッド情報が書き込まれたSONETフレームの信号を光信号として光ファイバを通じてRPR装置11のフレーム受信部212へ送信するものである。
【0037】
また、判断・制御部600は、オーバヘッド読込部421,422,521,522にて読み込まれたオーバヘッド情報と、BER測定部30にて測定されたビットエラーレートとに基づいて、スイッチ部430,540およびオーバヘッド書込部551,552を制御するものである。
なお、図1中においては、説明の便宜のためにRPR装置11のスイッチ部120および240を異なる符号を用いて説明し、SONET装置21のスイッチ部430,540についても異なる符号を用いて説明したが、これらのスイッチ部についてはそれぞれの装置内において一つの機能部として構成することができる。
【0038】
この場合において、例えばSONET装置21のフレーム送信部441は、SONET装置21に隣接する経路20−1側のSONET装置22フレーム受信部511に光ファイバを介して接続され、SONET装置21のフレーム送信部442は、SONET装置21に隣接する経路20−2側のSONET装置24フレーム受信部512に光ファイバを介して接続される。
【0039】
[A−3] 第1実施形態におけるRPR装置11およびSONET装置21の特徴的構成についての説明
ところで、図2に示す通信ネットワークにおいては、RPR10がBLSR20に重畳する構成となっているが、各RPR装置11,12およびSONET装置21〜24は、前述したようなRPR10およびBLSR20のプロテクション機能が競合しないような構成を有している。
【0040】
すなわち、BLSR20のリングスイッチングを有効とする場合には、RPR装置11におけるプロテクション機能を無効とする一方、RPR装置11におけるプロテクション機能を有効とする場合には、BLSR20のリングスイッチングを無効とするようになっている。
このとき、上述のRPR装置11におけるユーザインターフェイス310においては、前述のRPRのプロテクション機能とSONETのプロテクション機能との競合を排除するために、SONETによるプロテクション動作としての切替スイッチを禁止する命令(以下、SONET切替スイッチ禁止命令と記載する)を入力できるようになっている。
【0041】
すなわち、判断・制御部320においては、ユーザインターフェイス310においてSONET切替スイッチ禁止命令が入力されたか否かを判断する。換言すれば、上述のユーザインターフェイス310および判断・制御部320により、BLSR20によるプロテクション機能を禁止するための指示を受けたか否かを判断する判断部として機能する。
【0042】
判断・制御部320では、この禁止命令が入力されていない場合にはSONET切替スイッチを許可する旨を、この禁止命令が入力された場合にはSONET切替スイッチを禁止する旨を、それぞれオーバヘッド書込部150に対して出力するようになっている。
すなわち、判断・制御部320では、BLSR20のプロテクション機能を禁止する指示を受けた場合に、当該RPR装置11におけるプロテクション機能を動作させることが可能な状態とする一方、上述の指示を受けていない場合には当該RPR装置11におけるプロテクション動作を禁止するように、スイッチ部120を制御するようになっている。
【0043】
オーバヘッド書込部150は、上述の判断・制御部320からSONET切替スイッチを禁止する旨を受けると、SONET装置21へのSONETフレームのオーバヘッド情報に、その旨のビット情報を書き込むようになっている。
具体的には、オーバヘッド書込部150は、判断・制御部320からSONETの切り替えスイッチを許可する旨の指示を受けたときには“0”を、切替スイッチを禁止する旨の指示を受けたときには“1”を、それぞれ、SONETフレームのオーバヘッドにある例えばF2♯1ビット(F2 byte:Path OverheadのUser channel byte)に書き込むようになっている。
【0044】
すなわち、このF2♯1ビットに書き込まれたビット“1”は、BLSR20のプロテクション機能を無効にする無効要求を示すビット情報として作用するのである。尚、このF2♯1ビットへの書込みは、2つの経路20−1,20−2の双方へ向けたSONETフレームのオーバヘッドに書き込んだり、一方の経路20−1へ向けたSONETフレームのオーバヘッドに書き込んだりすることが考えられる。
【0045】
したがって、上述のオーバヘッド書込部150とともに、SONETマッピング部131(132)およびフレーム送信部141(142)により、判断部としての判断・制御部320にて上述の指示を受けたと判断された場合に、SONET装置21(22〜24)におけるBLSRのプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力する無効要求出力部として機能する。
【0046】
さらには、SONETマッピング部131(132)により、オーバヘッド書込部150にて書き込まれたオーバヘッド情報をSONETフレームにマッピングするマッピング部として機能し、フレーム送信部141(142)により、SONETマッピング部131(132)にてオーバヘッド情報がマッピングされたSONETフレームについて伝送する伝送部として機能する。
【0047】
そして、SONET装置21におけるオーバヘッド読込部421においては、フレーム受信部411にて受信したSONETフレームのオーバヘッドを読み込んだ結果を判断・制御部600に出力するようになっているが、この判断・制御部600では、上述のごとくF2♯1ビットに切り替えスイッチを禁止する旨のビット“1”が書き込まれているか否かを判断するようになっている。
【0048】
このとき、判断・制御部600では、F2♯1ビットを読み込んだ結果が “0”である場合は、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを行なうようにスイッチ部430,540を制御するが、読込結果が“1”である場合は、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを禁止するようにスイッチ部430,540を制御する。
【0049】
なお、SONETの切り替えスイッチを禁止するための信号の流れを図1中の太い実線矢印にて示している。また、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを禁止するためのビット情報であるF2♯1ビット=“1”は、BLSR20をなす他のSONET装置22〜24に対しても伝播させるようになっており、これにより、BLSR20のリングネットワーク全体としてSONETによるプロテクションのためのスイッチングを禁止させることができる。
【0050】
したがって、上述のSONET装置21のオーバヘッド読込部421,422および判断・制御部600により、RPR装置11から、BLSR20によるプロテクション機能を無効とする旨の指示を受けたか否かを判断する判断部として機能し、更には、上述のSONET装置21のスイッチ部430,540により、判断部としての判断・制御部600における判断結果に基づいて、BLSR20のプロテクション機能を無効とする転送処理を行なうスイッチ部として機能する。
【0051】
このようにSONETによるプロテクションが禁止されている設定の状態において、例えばSONET装置21の判断・制御部600において、BER測定部530において測定されたビットエラーレートの値が、予め設定された所定の閾値〔例えばBERSD(BERSF)〕を超えているか否かを判断する。
判断・制御部600では、このビットエラーレートの値を解析した結果、BER測定部530において測定されたビットエラーレートの値が、予め設定された所定の閾値を超えていると判断された場合には、オーバヘッド書込部551に対してRPR装置11に対するプロテクションスイッチ動作(RPRによるプロテクション動作)を要求するためのオーバヘッド情報の書き込みを指示する。
【0052】
具体的には、オーバヘッド書込部551においては、RPR装置11に対するプロテクションスイッチ動作を要求しないときは“0”を、要求するときは“1”を、それぞれ、SONETフレームのオーバヘッドをなす例えばM0♯1ビット〔M0 byte: Line OverheadのSTS-1 REI-L byte (1〜4 bitが現在undefined)〕に書き込む。
【0053】
このようにオーバヘッドをなすM0♯1ビットにRPR装置11によるプロテクション動作を要求するビット“1”が書き込まれたSONETフレームは、フレーム送信部561にてRPR装置11に対して伝送される。
したがって、上述のBER測定部530および判断・制御部600により、上記RPR装置によるプロテクション機能を動作させるか否かを判断する判断部として構成され、更には、オーバヘッド書込部551(552)およびフレーム送信部561(562)により、判断部としての判断・制御部600における判断結果に基づいて、RPR装置11によるプロテクション機能を動作させるための指示を出力する指示部として機能する。
【0054】
また、RPR装置11のオーバヘッド読込部221では、フレーム受信部211にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込んで、読み込んだ結果は判断・制御部320へ通知されるようになっている。
判断・制御部320では、オーバヘッド読込部221にて読み込まれたオーバヘッド情報に基づいて、当該RPR装置11によるプロテクション動作が要求されたか否かを判断する。具体的には、オーバヘッド読込部221においてM0♯1ビットからビット“1”が読み込まれた場合には、スイッチ部120に指示を出すことにより、当該RPR装置11におけるプロテクション動作を制御する。
【0055】
したがって、上述のオーバヘッド読込部221(222)および判断・制御部320により、通信ネットワーク内のSONET装置21から、当該RPR装置11によるプロテクション動作が要求されたか否かを監視する監視部として機能し、更には、スイッチ部120は、監視部としての判断・制御部320からの監視結果に基づきRPR装置11によるプロテクション動作が要求された場合に、当該RPR装置11によるプロテクション機能に基づくスイッチング動作を実行するスイッチ部として機能する。
【0056】
なお、SONET装置21からのプロテクションスイッチ要求をRPR装置11が受けて、RPRによるプロテクションのためのスイッチングを動作させるための信号の流れを、図1中の太い破線矢印により示している。
[A−4] 第1実施形態にかかる通信ネットワークにおけるプロテクション制御動作の説明
上述の構成による、本発明の第1実施形態にかかる通信ネットワークとしてのRPR10におけるプロテクション制御動作について、図3〜図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0057】
ここで、図3はRPR装置11からBLSR20を経由して目的のRPR装置12へ伝送する場合のRPR装置11の送信側動作を説明するためのフローチャート、図4はRPR装置11からBLSR20を経由して目的のRPR12へ伝送する場合のBLSR20上のノードとしてのSONET装置21〜24の動作を説明するためのフローチャート、図5はRPR装置11の受信側の動作を説明するためのフローチャートである。
【0058】
まず、RPR装置11におけるプロテクション機能を有効とする場合には、ユーザインターフェイス310を介したオペレータによる入力により、RPRスイッチ動作の許可または禁止を指示する(図3のステップA1)。
オーバヘッド書込部150では、判断・制御部320にてユーザインターフェイス310においてSONET切替スイッチ禁止命令が入力されたと判断された場合に、切替スイッチを禁止する旨の指示を受けたときには“1”を、SONETの切り替えスイッチを許可する旨の指示を受けたときには“0”を、それぞれ、SONETフレームのパスオーバヘッドの空きビットである例えばF2♯1ビットに書き込む(ステップA2)。
【0059】
切替スイッチを禁止する旨の指示を受けている場合においては、SONETマッピング部131により、オーバヘッド書込部150にて書き込まれたオーバヘッド情報とともに、スイッチ部120によるスイッチングがなされたIP信号(ステップA5の「有」ルートからステップA6)をSONETフレーム〔STS信号(Synchronous Transport Signal)にマッピングして(ステップA3)、フレーム送信部141により、SONETマッピング部131からのSONETフレームについて光信号として伝送する(ステップA4)。
【0060】
また、ユーザインターフェイス310において、SONET切替スイッチ禁止指示を受けていない場合には、RPR装置11によるスイッチ機能を動作させない状態と設定することができ、この場合には、IP信号は、スイッチ部120によるスイッチングがなされることなくSONETマッピング部131,132においてSTS信号のペイロードにマッピングされ(ステップA5の「無」ルートからステップA3)、その後、フレーム送信部141,142により、光信号として伝送する(ステップA4)。
【0061】
BLSR20をなすSONET装置21〜24においては、それぞれ、受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報をオーバヘッド読込部において読み取る(図4のステップB1,B2)。
ここで、SONET装置21における動作に着目すると、判断・制御部600において、F2♯1ビットを読み込んだ結果が “0”である場合は、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを行なうようにスイッチ部430,540を制御する。
【0062】
すなわち、受信されたSONETフレームは、K1/K2バイトによるSONET切替が実行されるとともに(ステップB3の「許可」ルートからステップB4)、スイッチ部430,540におけるクロスコネクト処理が実行された後(ステップB5)、宛先側の装置に向けたフレーム送信部を通じて、光信号として送信される(ステップB6)。
【0063】
また、判断・制御部600におけるF2♯1ビットの読込結果が“1”である場合は、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを禁止するようにスイッチ部430,540を制御する(ステップB3の「禁止」ルートからステップB7)。
このようにして、RPR装置11におけるプロテクション機能を有効とする場合には、RPR装置11が、SONET装置21におけるBLSR20のプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力し、RPR装置11からの無効要求を受けたSONET装置21においては、BLSR20のプロテクション機能を無効となるように制御して、RPR装置11におけるプロテクション機能を動作可能な状態としている。
【0064】
また、RPR装置11とともにBLSR20をなすSONET装置21〜24間において送受されるSONETフレームのパスオーバヘッド(Path overhead)の空きビットであるF2♯1ビットを使用することにより、無効要求をRPR装置11からBLSR20を構成する全てのSONET装置21〜24に伝達している。
【0065】
これにより、RPR装置11からの信号を、経路20−1,20−2(図1参照)の双方を用いることにより、RPR装置12に対して送信している。RPR装置12からRPR装置11に対しても同様に信号を送信している。
このとき、例えばSONET装置21の判断・制御部600において、BER測定部530において測定されたビットエラーレートの値が、予め設定された所定の閾値〔BERSD(BERSF)〕を超えているか否かを判断する。具体的には、K1♯1〜K1♯4が、“1100”(Signal Fail, span),“1011”(Signal Fail, ring),“1010”(Signal Degrade, protection),“1001”(Signal Degrade, span)または“1000”(Signal Degrade, ring)と設定されている状態のときは、予め設定された所定の閾値を超えていると判断し、オーバヘッド書込部551に対してRPR装置11に対するプロテクションスイッチ動作(RPRによるプロテクション動作)を要求するためのオーバヘッド情報の書き込みを指示する(ステップB7)。
【0066】
具体的には、オーバヘッド書込部551においては、送信パスのSTS信号のM0♯1ビットに“1”を書き込む(ステップB8)。
このようにオーバヘッドをなすM0♯1ビットにRPR装置11によるプロテクション動作を要求するM0♯1ビット=“1”が書き込まれた、スイッチ部540におけるクロスコネクトがなされたSONETフレームは、フレーム送信部561にて宛先としてのRPR装置11に対して伝送される(ステップB5´,ステップB6´)。
【0067】
また、RPR装置11のオーバヘッド読込部221では、フレーム受信部211にて受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報を読み込んで、読み込んだ結果は判断・制御部320へ通知されるようになっている(図5のステップC1,ステップC2)。
オーバヘッド読込部221においてM0♯1ビットからビット“0”が読み込まれた場合には、判断・制御部320による切替制御は不要であるが、M0♯1ビットからビット“1”が読み込まれた場合には、判断・制御部320では、スイッチ部120に指示を出すことにより、当該RPR装置11におけるプロテクション動作を制御する(ステップC3)。
【0068】
なお、受信したSONETフレームのペイロード情報については、デマッピング部231にてIP信号にデマッピングされ、デマッピングされた各IP信号は、スイッチ部240でスイッチングされて、宛先端末へ通じるパケット送信部251〜253から送信される(ステップC4,ステップC5)。
判断・制御部320からの上述の制御を受けたスイッチ部120においては、ビットエラーレートが閾値を超えた経路とは別の経路に向けたSONET信号(STS信号)に、オーバヘッド情報とともにペイロードとしてのIP信号をマッピングし、光信号として伝送する(ステップC3から図3のステップA6,ステップA7)。
【0069】
このようにして、RPR装置11におけるプロテクション機能を動作可能な状態において、BLSR20を構成するSONET装置21〜24が、当該BLSR20中の回線状態について測定し、測定結果に基づいて、RPR装置11におけるプロテクション機能を動作させることが必要であると判断された場合には、RPR装置11におけるプロテクション機能の動作要求をRPR装置に対して通知し、RPR装置11においては、上述の要求に基づいて、プロテクション制御を行なう。
【0070】
また、RPR装置11におけるプロテクション機能の動作要求を通知するSONET装置21〜24においては、当該RPR装置11に向けて伝送されるSONETフレームのライン・オーバーヘッドの空きビットとしてのM0♯1ビットを使用して、上述の要求を通知する。
このように、本発明の第1実施形態によれば、BLSR20にRPR装置11,12が接続されるとともに、上記のBLSR20およびRPR装置11,12がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおいて、SONETのプロテクション機能(BLSR20のプロテクション機能)またはRPR装置11,12によるプロテクション機能(RPR10のプロテクション機能)のいずれか一方のみを動作可能状態とすることができるようになり、RPR装置11,12のプロテクション機能(RPR10のプロテクション機能)との競合を排除させながら、ネットワークの信頼度を確保することができる利点がある。
【0071】
また、BLSR20のプロテクションスイッチ機能とRPR10のプロテクションスイッチ機能が競合した場合に起こり得るRPRのスイッチのバタツキをなくし、信号が余計なヒットを起こすことを防ぐことができる。
また、BLSR20のワーク帯域とプロテクション帯域の両帯域に冗長をとらないプロテクション機能をネットワークに組み込むこともできる。
【0072】
[B]第2実施形態の説明
図2は第2実施形態にかかる通信ネットワークとしてのRPR10Aを示す図であるが、この図2に示すRPR10Aにおいても、前述の第1実施形態の場合と同様に、BLSR20AにRPR装置11A,12Aを接続して構成されており、BLSR20Aについては、4つのSONET装置21A〜24Aが光ファイバを通じてリング状に接続されて構成されている。
【0073】
前述したように、レジレント・パケット・リングおよびシンクロナス・オプティカル・ネットワークとしては、それぞれ固有(独自)のプロテクション機能を有しているが、この図2に示すRPR10Aにおいては、前述の第1実施形態におけるBLSRのプロテクションが動作可能な運用様態において、SONET装置21A〜24AのいずれかにおいてBLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定された場合に、RPRによるプロテクション機能を動作できる状態とするように制御するものである。
【0074】
これにより、BLSR即ちSONETによるプロテクションとRPRによるプロテクションの両プロテクション機能の競合を排除しつつ、SONETのプロテクション機能が動作可能な状態にあっても、プロテクションが実質的に動作しないスイッチングモードが設定された場合には、RPRによるプロテクションを動作可能な状態となるようにして、ネットワークの信頼性を確保している。
【0075】
すなわち、第2実施形態にかかるRPR10Aにおいては、前述の第1実施形態におけるプロテクション制御機能に加えて、RPR装置11A又は12Aにおいて、BLSR20AをなすSONET装置21A〜24AにてBLSR20Aによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視し、この監視結果に基づいて、BLSR20Aによるプロテクション機能が無効となるスイッチングモードが設定された場合には、RPR装置11A,12Aにおけるプロテクション機能を有効とする一方、BLSR20Aによるプロテクション機能が無効とされないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置11A,12Aにおけるプロテクション機能を無効とするようになっている。これにより、両プロテクション機能が競合しないように制御しているのである。
【0076】
また、第2実施形態においては、上述のプロテクション機能を実現するために、信号をBLSR20Aに対して送信する側のRPR11A,12AおよびRPR装置11A,12Aからの信号を受信するSONET装置21A,23Aとして、図6に示すような構成を有している。
この図6に示すRPR装置11A,12AおよびSONET装置21A,23Aは、前述の第1実施形態におけるもの(図1の符号11,12,21,23参照)と基本的に同様の構成を有することができるが、前述の第1実施形態と異なる制御機能を実現するための部分については、前述の第1実施形態において付された符号に「A」を追加した符号を付している。また、図6中、図1と同一の符号は、ほぼ同様の部分を示している。
【0077】
なお、第2実施形態におけるRPR装置11A,12Aにおいて、第1実施形態のRPR装置11,12にそなえられたユーザインターフェイス310は図示を省略しており、第2実施形態におけるSONET装置21A,22Aにおいては、第1実施形態のSONET装置21A,22にそなえられていないユーザインターフェイス610Aおよびオーバヘッド書込部451A,452Aが設けられている。
【0078】
以下においては、RPR装置11AとSONET装置21Aとに着目して、それぞれの構成について詳述することとする。
ここで、SONET装置21Aにおいては、第2実施形態における付加されたプロテクション機能を実現するための機能部として、ユーザインターフェイス610A,判断・制御部600A,オーバヘッド書込部451A,452A,551A,552Aおよびフレーム送信部561A,562Aをそなえて構成されている。
【0079】
ここで、パーソナルコンピュータ等からなるユーザインターフェイス610Aは、SONET装置21Aの運用状態を設定しうるもので、特にスイッチングモードをロックアウト・プロテクション(Lockout of Protection)又はフォースト・スイッチ(Forced Switch)といった、BLSR20Aによるプロテクションを実質的に停止されるスイッチングモードに設定することができるようになっている。
【0080】
したがって、上述の判断・制御部600Aにより、BLSR20Aによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを判断する判断部として機能する。
また、判断・制御部600Aは、上述のユーザインターフェイス610Aからの入力に基づき、又は、オーバヘッド読込部521A,522Aからのオーバヘッド読込情報(K1/K2バイト)を解析した結果、上述のLockout of Protection又はForced Switchといった、BLSR20Aによるプロテクションを実質的に停止されるスイッチングモードが自局としてのSONET装置21Aに対して設定されたか否かを判断するものである。
【0081】
さらに、判断・制御部600Aでは、上述のLockout of Protection又はForced Switchが自局としてのSONET装置21Aに設定されていると判定すると、当該RPR装置11Aに向けて伝送されるSONETフレームのライン・オーバヘッドの空きビット(例えばM0♯2ビット)を使用して、その旨をRPR装置11Aに対して通知する。
【0082】
すなわち、オーバヘッド書込部551AにおいてM0♯2ビットに“1”が書き込まれたSONETフレームを、フレーム送信部561Aを通じて、RPR装置11Aに送信する。RPR装置11Aでは、これをRPR装置11Aによるプロテクション動作が可能な状態となるようにするための要求として受ける。
なお、判断・制御部600Aにおいて、上述のLockout of Protection又はForced Switchが自局としてのSONET装置21Aに設定されていないと判定された場合は、当該RPR装置11Aに向けて伝送されるSONETフレームのM0♯1ビットに“0”を書き込んで、フレーム送信部561Aを通じてRPR装置11Aに送信する。
【0083】
したがって、上述のオーバヘッド書込部551A(552A)およびフレーム送信部561A(562A)により、判断部としての判断・制御部600Aにおける判断結果に基づいて、BLSR20Aのプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定された場合には、RPR装置11Aにおけるプロテクション機能を動作させるべく、上述のスイッチングモードが設定された旨をRPR装置11Aへ通知する通知部として機能する。
【0084】
また、RPR装置11Aのオーバヘッド読込部221A,222Aは、前述の第1実施形態におけるもの(符号221A,222参照)と同様に、BLSR20AをなすSONET装置21AからのSONETフレームのオーバヘッド情報を読み出すものである。
また、判断・制御部(判断部)320Aは、オーバヘッド読込部221A,222Aにて読み込まれたオーバヘッド情報に基づいて、当該RPR装置11Aによるプロテクション動作が要求されたか否か(即ち、プロテクション機能を動作可能な状態とする制御が要求されたか否か)を判断するものである。
【0085】
具体的には、判断・制御部320Aにおいては、SONET装置21Aからの受信SONETフレームのオーバヘッド情報であるM0♯2ビットに“1”が書き込まれている場合には、RPR装置11Aによるプロテクション動作を可能にする制御が要求されたと判断する一方、M0♯2ビットに“0”が書き込まれている場合には、RPR装置11Aによるプロテクション動作を可能にする制御が要求されていないと判断するようになっている。
【0086】
したがって、上述のオーバヘッド読込部221A,222Aおよび判断・制御部320Aにより、通信ネットワークとしてのRPR10A内のSONET装置21A〜24Aから、当該RPR装置11Aによるプロテクション動作可能状態が要求されたか否かを監視する監視部として機能する。
さらには、RPR装置11Aに接続されたSONET装置21Aが、BLSR20Aによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かの情報を、RPR装置に対して通知して、RPR装置11Aにおいては、BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かの情報を受けて上述の監視を行なうのである。
【0087】
さらに、スイッチ部120Aは、監視部としての判断・制御部320Aによる監視結果に基づきRPR装置11Aによるプロテクション機能を動作可能な状態とする制御が要求された場合に、RPR装置11Aによるプロテクション機能に基づくスイッチング動作を可能な状態とするように制御される。
このとき、判断・制御部320Aにおいては、例えば前述の第1実施形態の場合と同様のM0♯1ビットを使用した切替要求を受けると、スイッチ部120Aではこの判断・制御部320Aからの制御を受けて、ビットエラーレートが所定閾値〔例えばBERSD(BERSF)〕を超えた障害が発生している経路以外の別の経路にスイッチングする。
【0088】
なお、上述の判断・制御部320Aにおける監視の結果、RPR装置11Aによるプロテクション機能を動作可能な状態とする制御が要求されていると判断された場合には、上述のスイッチ部120Aに対する制御を行なうとともに、当該RPR装置11Aによるプロテクション動作を可能状態とする制御を行なっている旨をSONET装置21Aに通知するために、SONET装置21Aに向けたSONETフレームのパスオーバヘッドの空き領域(例えばF2♯1)を使用する。
【0089】
すなわち、この場合においても、第1実施形態の場合と同様に、BLSR20Aによるプロテクション機能を動作可能の状態とすべく、RPR装置11Aによるプロテクション機能を停止する旨を通知する際には、SONET装置21Aに向けたSONETフレームのパスオーバヘッドF2♯1を“0”と設定する一方、上述のごとくRPR10Aによるプロテクション機能を動作可能な状態とする場合には、SONET装置21Aに向けたSONETフレームのパスオーバヘッドF2♯1を“1”と設定するのである。
【0090】
上述の構成による、本発明の第2実施形態にかかる通信ネットワークとしてのRPR10Aにおけるプロテクション制御動作について、RPR装置11AからRPR装置12Aに対してBLSR20Aを介して信号を送信する場合のプロテクション制御動作に着目しながら、図7〜図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0091】
ここで、図7はRPR装置11AからBLSR20Aを経由して目的のRPR12Aへ伝送する場合のBLSR20A上のノードとしてのSONET装置21A〜24Aの動作を説明するためのフローチャート、図8はRPR装置11Aの受信側の動作を説明するためのフローチャート、図9はRPR装置11AからBLSR20Aを経由して目的のRPR装置12Aへ伝送する場合のRPR装置11Aの送信側動作を説明するためのフローチャートである。
【0092】
第2実施形態におけるRPR10Aにおいては、SONETによるプロテクション機能が動作可能状態として、RPR装置11AからのSONETフレームをBLSR20Aで伝送しているが、このときに、RPR装置11Aに接続されたSONET装置21Aが、BLSR20Aによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを、RPR装置11Aに対して通知している。
【0093】
すなわち、BLSR20AをなすSONET装置21Aにおいては、判断・制御部600Aにおいて、SONETによるプロテクションのためのスイッチングを行なうようにスイッチ部430,540を制御している。
このとき、RPR装置11Aによるプロテクション機能が動作可能状態ではなく、スイッチング指示についても受けていない状態においては、受信されたSONETフレームは、K1/K2バイトによるSONET切替が実行されるとともに(ステップD20)、スイッチ部430,540におけるクロスコネクト処理が実行された後(図7のステップD10,ステップD11,D13の「無効」ルートからステップD30)、宛先側の装置(この場合はRPR装置11A)に向けたフレーム送信部561,562を通じて、光信号として送信される(ステップD40)。
【0094】
このとき、受信されたSONETフレームのオーバヘッド情報をオーバヘッド読込部521A,522において読み取る(図7のステップD11)。オーバヘッド書込部551,552では、オーバヘッド情報におけるK1♯1〜4ビットの値を判断・制御部600Aにて読み取って解析した結果に応じて、自SONET装置21Aに対して、ロックアウト・プロテクション又はフォースト・スイッチの要求が書き込まれているか否かに応じて、M0♯2のビットを更新する。
【0095】
具体的には、オーバヘッド書込部551,552では、K1♯1〜4ビットが、“1111”(Lockout of Protection, span),“1110”(Forced Switch, span)又は“1101”(Forced Switch, ring)で、かつ、K1♯5〜8が自局(この場合はSONET装置21A)のノードIDである場合には、M0♯2ビットに書き込まれている値に“1”を論理和した値を書き込んで更新するとともに、上述の条件を満たさない場合には、M0♯2ビットに書き込まれている値に“0”を論理和した値を書き込んで更新する(ステップD12)。
【0096】
このM0♯2ビットに“1”が書き込まれたSONETフレームが、フレーム送信部561を通じてRPR装置11Aに送信された場合には、RPR装置11Aのフレーム受信部21A1ではこれを受信し、オーバヘッド読込部221Aにおいて上述のM0♯2ビットに“1”が書き込まれたオーバヘッド情報を読み取る(図8のステップE1,ステップE2)。
【0097】
なお、受信したSONETフレームのペイロード情報については、デマッピング部231にてIP信号にデマッピングされ、デマッピングされた各IP信号は、スイッチ部240でスイッチングされて、宛先端末へ通じるパケット送信部251〜253から送信される(ステップE4,ステップE5)。
RPR装置11Aの判断・制御部320Aでは、オーバヘッド読取部221Aにて読み取られたオーバヘッド情報を解析し、M0♯2ビットに“1”が書き込まれている場合には、RPRスイッチ機能(RPR装置11Aによるプロテクション機能)を使用許可と判断する一方、M0♯2ビットに“0”が書き込まれている場合には、RPRスイッチ機能(RPR装置11Aによるプロテクション機能)を使用不許可と判断し、各判断結果に応じてスイッチ部120Aを制御する(ステップE31)。
【0098】
具体的には、スイッチ部120Aでは、上述の判断・制御部320Aによる制御に基づいて、RPR装置11Aによるプロテクション機能を使用許可としている場合には、(後述するスイッチング要求が未入力の場合には)入力されてくるIP信号に対する通常時のスイッチングを行なう(図9のステップF1の「有」ルートからステップF2)。
【0099】
加えて、RPR装置11Aによるプロテクション機能を動作可能な状態としている旨をSONET装置21Aに対して通知するために、オーバヘッド書込部150AではBLSR20Aへ向けて伝送されるSONETフレームのパスオーバヘッドのF2♯1ビットを“1”として書きこむ(ステップF3)。
これにより、SONETマッピング部131にてIP信号がマッピングされたSONETフレームは、フレーム送信部141を通じてSONET装置21Aに対して伝送される(ステップF4,F5)。
【0100】
また、スイッチ部120Aでは、上述の判断・制御部320Aによる制御に基づいて、RPR装置11Aによるプロテクション機能を使用不許可としている場合には、SONETマッピング部131において入力されてくるIP信号についてのマッピングを行なう。なお、スイッチ部120Aでは上述のごときIP信号についてのスイッチングは行なわない(図9のステップF1の「無」ルートからステップF4)。
【0101】
加えて、RPR装置11Aによるプロテクション機能を動作不可能な状態としている旨をSONET装置21Aに対して通知するために、オーバヘッド書込部150AではBLSR20Aへ向けて伝送されるSONETフレームのパスオーバヘッドのF2♯1ビットを“0”として書きこむ(ステップF6)。
これにより、SONETマッピング部131にてオーバヘッド情報とともにIP信号がマッピングされたSONETフレームは、フレーム送信部141を通じてSONET装置21Aに対して伝送される(ステップF4,F5)。
【0102】
このようにして、RPR装置11Aによるプロテクション機能が動作可能に制御されている状態(パス上のLockout of Protection, Forced Switchが設定されている状態)において、例えばSONET装置21Aの判断・制御部600Aにおいて、BER測定部530にて測定されたビットエラーレートが所定閾値、前述の第1実施形態の場合と同様、BERSD(BERSF)を超えているか否かを判断する(ステップD13の「有効」ルートからステップD14)。
【0103】
すなわち、判断・制御部600Aでは、BER測定部530において測定されたビットエラーレートの値が、予め設定された所定の閾値を超えているか否かを判断する。このとき、K1♯1〜K1♯4が、“1100”(Signal Fail, span),“1011”(Signal Fail, ring),“1010”(Signal Degrade, protection),“1001”(Signal Degrade, span)または“1000”(Signal Degrade, ring)と設定されている状態のときは、予め設定された所定の閾値を超えていると判断し、オーバヘッド書込部551Aに、RPR装置11Aに対するプロテクションスイッチ動作(RPRによるプロテクション動作)を要求するためのオーバヘッド情報の書き込みを指示する。
【0104】
具体的には、オーバヘッド書込部551Aでは、返信パスとしてのRPR装置11Aに向けたSTS信号のライン・オーバヘッドM0♯1を“1”に設定する(ステップD15)。
フレーム送信部561Aでは、このようにオーバヘッドをなすM0♯1ビットにRPR装置11によるプロテクション動作(RPRスイッチング)を要求するM0♯1ビット=“1”が書き込まれたSONETフレームを、宛先としてのRPR装置11Aに対して送信する(ステップD40)。尚、上述の条件を満たさない場合には、送信すべきSONETフレームのM0♯1ビットには“0”が書き込まれることになる。
【0105】
上述のごとくRPR装置11によるプロテクション動作を要求するオーバヘッド情報を含むSONETフレームをRPR装置11Aのフレーム受信部21A1Aにおいて受信すると(図8のステップE1)、オーバヘッド読込部221Aでは、BLSR20AをなすSONET装置21AからのSONETフレームのオーバヘッド情報を読み出す(ステップE2)。
【0106】
また、判断・制御部320Aでは、オーバヘッド読込部221A,222Aにて読み込まれたオーバヘッド情報のうちで、ライン・オーバヘッドのM0♯1ビットの値に応じてスイッチ部120Aによるスイッチングを制御している(ステップE32)。
すなわち、M0♯1ビットの値が“1”に設定されていることが読み込まれている場合には、判断・制御部320Aでは、切替要(RPR装置11Aによるプロテクション動作を行なうべき)と判断する。又、M0♯1ビットの値が“0”に設定されていることが読み込まれている場合には、判断・制御部320Aでは、切替不要(RPR装置11Aによるプロテクション動作は不要)と判断する。
【0107】
さらに、スイッチ部120Aは、判断・制御部320Aによる監視結果に基づきRPR装置11Aによるプロテクション機能を動作可能な状態とする制御が要求された場合に、RPR装置11Aによるプロテクション機能に基づくスイッチング動作を可能な状態とするように制御される。
すなわち、スイッチ部120Aでは、入力されてくるIP信号について、上述の判断・制御部320Aからの制御を受けて、ビットエラーレートが所定閾値〔例えばBERSD(BERSF)〕を超えた障害が発生している経路以外の別の経路にスイッチングする。この場合においては、通常時に経路20−1,20−2の双方を用いて伝送するのに対して、RPR装置11Aによるプロテクション機能に基づくスイッチング動作が行なわれると、経路20−1,20−2のうちの障害が発生していない経路20−2のみが選択される(図9のステップF2,F21A)。
【0108】
このように、本発明の第2実施形態によれば、BLSR20にRPR装置11,12が接続されるとともに、上記のBLSR20およびRPR装置11,12がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおいて、BLSR20Aのプロテクションスイッチ機能とRPR10Aのプロテクションスイッチ機能の競合を避けることができるほか、BLSR20A中のノードとしてのSONET装置21A〜24Aのスイッチ状況により、BLSR20Aのプロテクションスイッチ機能が実質的に停止した状態においては、自動的にRPR10Aのプロテクション機能を動作可能状態とさせることができるので、ネットワークの信頼性をより向上させることができる。
【0109】
また、BLSR20Aのプロテクションスイッチ機能とRPR10Aのプロテクションスイッチ機能が競合した場合に起こり得るRPRのスイッチのバタツキをなくし、信号が余計なヒットを起こすことを防ぐことができる。
なお、上述の説明においては、RPR装置11Aから送信される信号に着目しているが、RPR装置12AからRPR装置11Aに対しても同様に信号を送信することができる。
【0110】
[C] その他
上述の第2実施形態においては、第1実施形態における機能に新たなプロテクション機能が付加された構成としているが、本発明によれば、第1実施形態におけるプロテクション機能をそなえずに、BLSR20Aによるプロテクション動作が可能な状態においてBLSR20Aによるプロテクションが動作しないスイッチングモードが設定された場合に、RPRによるプロテクションを行なうことができるようにすることとしてもよい。
【0111】
この場合においては、図6中で図示を省略された、BLSR20によるプロテクションを禁止するための指示を出力するユーザインターフェイス310としての機能は設ける必要がなくなる。
[D] 付記
(付記1) シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法であって、
上記BLSRのリングスイッチングを有効とする場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とする一方、
上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする場合には、上記BLSRのリングスイッチングを無効とすることを
特徴とする、通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0112】
(付記2) 上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする場合には、
上記RPR装置が、上記のSONET装置におけるBLSRのプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力し、
上記のRPR装置からの無効要求を受けたSONET装置においては、上記BLSRのプロテクション機能を無効となるように制御して、上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作可能な状態とすることを
特徴とする、付記1記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0113】
(付記3) 上記のRPR装置とともにBLSRをなすSONET装置間において送受されるSONETフレームのパス・オーバーヘッド(Path overhead)の空きビットを使用することにより、上記無効要求をRPR装置からBLSRを構成する全てのSONET装置に伝達することを特徴とする、付記2記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0114】
(付記4) 上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作可能な状態において、上記BLSRを構成するSONET装置が、当該BLSR中の回線状態について測定し、
該測定結果に基づいて、上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作させることが必要であると判断された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能の動作要求を該RPR装置に対して通知し、
該RPR装置においては、上記要求に基づいて、プロテクション制御を行なうことを特徴とする、付記2または3記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0115】
(付記5) 上記RPR装置におけるプロテクション機能の動作要求を通知するSONET装置においては、当該RPR装置に向けて伝送されるSONETフレームのライン・オーバーヘッドの空きビットを使用して、上記要求を行なうことを特徴とする、付記4記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0116】
(付記6) 上記RPR装置が、
上記通信ネットワーク内のSONET装置において、BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視し、
該監視結果に基づいて、BLSRによるプロテクション機能が無効となるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする一方、
BLSRによるプロテクション機能が無効とされないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とすることを
特徴とする、付記1記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0117】
(付記7) 上記SONET装置が、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かの情報を、該RPR装置に対して通知し、
該RPR装置においては、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かの情報を受けて該監視を行なうことを特徴とする、付記6記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0118】
(付記8) 上記SONET装置においては、SONETフレームのライン・オーバーヘッドの空きビットを使用して、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かの情報について上記RPR装置に通知することを特徴とする、付記7記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0119】
(付記9) 上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが、ロックアウト・オブ・プロテクション(Lockout of Protection)又はフォースト・スイッチ(Forced Switch)であることを特徴とする、付記6〜8のいずれか一項記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
【0120】
(付記10) シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、
上記のBLSRによるプロテクション機能を禁止するための指示を受けたか否かを判断する判断部と、
該判断部にて上記指示を受けたと判断された場合に、上記SONET装置におけるBLSRのプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力する無効要求出力部とをそなえて構成されたことを
特徴とする、RPR装置。
【0121】
(付記11) 該判断部において、上記指示を受けていないと判断されている場合には、当該RPR装置におけるプロテクション機能を有効としないように構成されたことを特徴とする、付記10記載のRPR装置。
(付記12) 該無効要求出力部が、
上記無効要求を示すビット情報を、オーバヘッド情報として書き込むオーバヘッド書き込み部と、
該オーバヘッド書き込み部にて書き込まれたオーバヘッド情報を上記SONETフレームにマッピングするマッピング部と、
該マッピング部にて上記オーバヘッド情報がマッピングされたSONETフレーについて伝送する伝送部とをそなえて構成されたことを
特徴とする、付記10または11記載のRPR装置。
【0122】
(付記13) シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、
上記通信ネットワーク内のSONET装置から、当該RPR装置によるプロテクション動作が要求されたか否かを監視する監視部と、
該監視結果に基づき上記RPR装置によるプロテクション動作が要求された場合に、上記RPR装置によるプロテクション機能に基づくスイッチング動作を実行するスイッチ部とをそなえて構成されたことを
特徴とする、RPR装置。
【0123】
(付記14) 該監視部が、
上記BLSRをなすSONET装置からのSONETフレームのオーバヘッド情報を読み出すオーバヘッド読込部と、該オーバヘッド読込部にて読み込まれたオーバヘッド情報に基づいて、当該RPR装置によるプロテクション動作が要求されたか否かを判断する判断部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記13記載のRPR装置。
【0124】
(付記15) シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるSONET装置であって、
該RPR装置から、上記BLSRによるプロテクション機能を無効とする旨の指示を受けたか否かを判断する判断部と、
該判断部における判断結果に基づいて、上記BLSRのプロテクション機能を無効とする転送処理を行なうスイッチ部とをそなえて構成されたこと
特徴とする、SONET装置。
【0125】
(付記16) 記BLSRのプロテクション機能を無効とした状態において、上記RPR装置によるプロテクション機能を動作させるか否かを判断する判断部と、
該判断部における判断結果に基づいて、上記RPR装置によるプロテクション機能を動作させるための指示を出力する指示部とをそなえて構成されたことを
特徴とする、付記15記載のSONET装置。
【0126】
(付記17) シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるSONET装置であって、
上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを判断する判断部と、
該判断部における判断結果に基づいて、上記BLSRのプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作させるべく、上記スイッチングモードが設定された旨を該RPR装置へ通知する通知部とをそなえて構成されたことを
特徴とする、SONET装置。
【0127】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびRPR装置によれば、BLSRにRPR装置が接続されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおいて、SONETのプロテクション機能またはRPR装置によるプロテクション機能のいずれか一方のみを動作可能状態とすることができるようになり、RPR装置のプロテクション機能との競合を排除させながら、ネットワークの信頼度を確保することができる利点がある。
【0128】
さらに、BLSR中のノードとしてのSONET装置のスイッチ状況により、BLSRのプロテクションスイッチ機能が実質的に停止した状態においては、自動的にRPRのプロテクション機能を動作可能状態とさせることができるので、ネットワークの信頼性をより向上させることができる利点もある。
また、BLSRのプロテクションスイッチ機能とRPRのプロテクションスイッチ機能が競合した場合に起こり得るRPRのスイッチのバタツキをなくし、信号が余計なヒットを起こすことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるRPR装置およびSONET装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる通信ネットワークを示す図である。
【図3】第1実施形態においてRPR装置からBLSRを経由して目的のRPR装置へ伝送する場合のRPR装置の送信側動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】第1実施形態においてRPR装置からBLSRを経由して目的のRPRへ伝送する場合のSONET装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】第1実施形態におけるRPR装置の受信側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】第2実施形態におけるRPR装置およびSONET装置を示すブロック図である。
【図7】第2実施形態においてRPR装置からBLSRを経由して目的のRPRへ伝送する場合のSONET装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】第2実施形態におけるRPR装置の受信側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】第2実施形態においてRPR装置からBLSRを経由して目的のRPR装置へ伝送する場合のRPR装置の送信側動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10,10A RPR
11,12,11A,12A RPR装置
20,20A BLSR
20−1,20−2 経路
21〜24,21A〜24A SONET装置
100 第1信号処理部
110 パケット受信部〔Rx(Packet)〕
120,240,430,540 スイッチ(SW)部
131,132 SONETマッピング(Mapping)部
141,142,441,442,561,562 フレーム送信部(Tx)
150,551,552 オーバヘッド書込部
200 第2信号処理部
211,212,411,412,511,512 フレーム受信部(Rx)
221,222,421,422,521,522 オーバヘッド読込部
231,232 デマッピング(Demapping)部
251〜253 パケット送信部〔Tx(Packet)〕
310 ユーザインターフェイス
320,600 判断・制御部
400 第1信号処理部
500 第2信号処理部

Claims (5)

  1. シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法であって、
    上記RPR装置が、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置に対し上記BLSRによるプロテクション機能を禁止しない旨の要求を出力した場合は、上記要求を受けたSONET装置においては、上記BLSRによるプロテクション機能を有効とするとともに、上記RPR装置においては当該RPR装置固有のプロテクション機能を無効とする一方、
    上記RPR装置が、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置に対し上記BLSRによるプロテクション機能を禁止する旨の要求を出力した場合は、上記RPR装置においては当該RPR装置固有のプロテクション機能を有効とするとともに上記要求を受けたSONET装置においては、上記BLSRによるプロテクション機能を無効とすることを
    特徴とする、通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
  2. 上記RPR装置が、
    上記通信ネットワーク内のSONET装置において、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視し、
    該監視結果に基づいて、上記BLSRによるプロテクション機能が無効となるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする一方、
    上記BLSRによるプロテクション機能が無効とされないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とすることを
    特徴とする、請求項1記載の通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
  3. シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、
    当該RPR装置におけるプロテクション機能を有効とするか否かを判断する判断部と、
    該判断部にて当該RPR装置におけるプロテクション機能を有効とすると判断された場合に、上記SONETフレームの信号を通じて、上記SONET装置におけるBLSRのプロテクション機能を無効にする旨の無効要求を出力する無効要求出力部とをそなえて構成されたことを特徴とする、RPR装置。
  4. シンクロナス・オプティカル・ネットワーク(Synchronous Optical Network;SONET)装置を複数リング状に接続されたバイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング(Bi-directional Line-Switched Ring;BLSR)の上記SONET装置に、レジレント・パケット・リング(Resilient Packet Ring;RPR)装置が接続され、上記SONET装置と前記RPR装置との間でSONETフレームの信号を通じた通信を行なうとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるRPR装置であって、
    上記通信ネットワーク内のSONET装置において、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定されたか否かを監視する監視部と、
    該監視結果に基づいて、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されるスイッチングモードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を動作させるように制御する一方、上記BLSRによるプロテクション機能が停止されないスイッチング制御モードが設定された場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を停止させるプロテクション制御部とをそなえて構成されたことを
    特徴とする、RPR装置。
  5. バイ・ディレクショナル・ライン・スイッチド・リング( Bi-directional Line-Switched Ring ;BLSR)を構成するシンクロナス・オプティカル・ネットワーク( Synchronous Optical Network ;SONET)装置と、レジレント・パケット・リング( Resilient Packet Ring ;RPR)を構成するRPR装置とが接続されて信号が伝送されるとともに、上記のBLSRおよびRPR装置がそれぞれ固有のプロテクション機能を有してなる通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法であって、
    上記BLSRのリングスイッチングを有効とする場合には、上記RPR装置におけるプロテクション機能を無効とする一方、
    上記RPR装置におけるプロテクション機能を有効とする場合には、上記SONET装置のプロテクション機能を無効とすることを特徴とする、通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法。
JP2002176277A 2002-06-17 2002-06-17 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置 Expired - Fee Related JP4009494B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176277A JP4009494B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置
US10/299,417 US7219147B2 (en) 2002-06-17 2002-11-19 Method of effecting protection control in communication network and RPR apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176277A JP4009494B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004023480A JP2004023480A (ja) 2004-01-22
JP4009494B2 true JP4009494B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=29728089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002176277A Expired - Fee Related JP4009494B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7219147B2 (ja)
JP (1) JP4009494B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004236205A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Fujitsu Ltd 伝送装置
WO2004073262A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Fujitsu Limited Rpr装置
US7590049B1 (en) * 2003-10-09 2009-09-15 Nortel Networks Limited System and method for configuring a network element to support protection switching in an optical network
US20060098660A1 (en) * 2004-11-10 2006-05-11 Rajesh Pal Mechanism for automatic protection switching and apparatus utilizing same
JP4627205B2 (ja) * 2005-03-28 2011-02-09 富士通株式会社 リングネットワークシステムおよび障害復旧方法
JP2006345339A (ja) 2005-06-10 2006-12-21 Fujitsu Ltd リングネットワークを構成するノード装置およびデータフレーム制御方法
JP2007013289A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Fujitsu Ltd RPR構築と連動したNUTTable自動更新システム
JP4899398B2 (ja) 2005-09-29 2012-03-21 富士通株式会社 冗長機能制御方法及びそれを用いた伝送装置
JP4992377B2 (ja) * 2006-10-19 2012-08-08 富士通株式会社 リングレット切替装置およびリングレット切替プログラム
CN101702658B (zh) * 2009-11-24 2012-09-05 中兴通讯股份有限公司 一种环网保护的实现方法及系统

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6856627B2 (en) * 1999-01-15 2005-02-15 Cisco Technology, Inc. Method for routing information over a network

Also Published As

Publication number Publication date
US7219147B2 (en) 2007-05-15
JP2004023480A (ja) 2004-01-22
US20030233579A1 (en) 2003-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3606229B2 (ja) プロテクション方式、レイヤ2機能ブロック、ノードおよびリングネットワーク
JP3629613B2 (ja) 回線切替保護装置を有する通信網
US6144633A (en) Self-healing network, method for transmission line switching thereof, and transmission equipment thereof
CA2278828C (en) Backwards-compatible failure restoration in bidirectional multiplex section-switched ring transmission systems
EP0573211B1 (en) Distributed switching in bidirectional multiplex section-switched ring transmission systems
EP0590872B1 (en) Apparatus and method for selectively tributary switching in a bidirectional ring transmission system
US6757306B1 (en) Method and system for intermediate system level 2 transparency using the SONET LDCC
JP4009494B2 (ja) 通信ネットワークにおけるプロテクション制御方法およびrpr装置
RU2482614C2 (ru) Сети, имеющие многочисленные тракты между узлами, и узлы для такой сети
US7570583B2 (en) Extending SONET/SDH automatic protection switching
EP3813274B1 (en) Device for supporting sub-network connection protocol over packet network
US6738345B1 (en) Method for failover management in a synchronous optical network using standard protocols
WO2009082894A1 (fr) Procédé, système et équipement pour la mise en œuvre d'une commutation automatique de protection entre cartes principales et de réserve
JP5018280B2 (ja) Sonet/sdh装置
WO2006034614A1 (fr) Procede de protection rapide de reseau boucle optique
JP2011055226A (ja) ネットワーク装置
CA2655368A1 (en) Data transmission
JP3775111B2 (ja) 通信装置および通信システム
US8233791B2 (en) Methods, systems, and computer readable media for providing virtual 1:N automatic protection switching (APS) and dynamic, in service configuration change for optical network interface equipment
JP2001016240A (ja) 光リングネットワーク
JP3423185B2 (ja) 自己救済型ネットワーク、その伝送路切り替え方法および伝送装置
JP2003204342A (ja) ネットワーク間通信装置
US6212167B1 (en) Multiplexing transmitter
JP2737639B2 (ja) 伝送路切替え制御システム
US20070217330A1 (en) Ring network system, node device, and protection band testing method for the ring network system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees