JP4007833B2 - 危機管理演習システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロールプレイング方式による危機管理演習において、より現実的な演習を行うことができ、効率的に演習を進行、運営することができる危機管理演習システムに関し、更に詳しくは、ロールプレイング方式による危機管理演習を実施するにあたり、(1)実践的な運営を行うこと、(2)演習部プレイヤー)の危機管理能力を評価すること、(3)演習被害想定から行動計画及び状況付与計画を自動生成し、危機管理演習の企画・運営を効率化することができる有用な危機管理演習システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ロールプレイング方式による危機管理演習とは、役割演技法とも言われる訓練技法の一つであり、現実に近い場面を設定し、訓練者に特定の役割を演じさせることにより、現実に立ち向かう問題解決能力を身につける有効な方法(訓練方法)として知られている。
【0003】
従来、斯かるロールプレイング方式の危機管理演習としては、例えば、図18に示すように、自治体等の災害対策本部全体或いはその一部若しくは防災担当者の集合体など演習対象となる組織を構成する演習部 ( プレイヤー )2と、該演習部(プレーヤー)2に対し計画に基づき状況を付与して演習を進行する組織を構成する指揮部(コントローラー)3とを備え、指揮部(コントローラー)3からの状況付与カード20などを手渡しで演習部(プレーヤー)2に伝えたり、互いの報告、指示、確認等を電話やファックスなどで対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の危機管理演習にあっては、演習部 ( プレーヤー )2で判断決定された事項を指揮部(コントローラー)3側でリアルタイムに把握することは、演習を効果的に進行するためには必要不可欠であるが、従来の危機管理演習では、指揮部(コントローラー)3からの状況付与カード20などを手渡しで演習部(プレーヤー)2に伝えたり、互いの報告、指示、確認等を電話やファックスで対応しているため、演習部 ( プレーヤー )2で判断・決定された事項、対応状況等の全ての情報を指揮部(コントローラー)3側でリアルタイムに把握することは、実質的に不可能である。
【0005】
また、演習部 ( プレーヤー )2は、様々な災害情報を入手・収集され、状況を整理し、対応策等が判断、決定され、他部署、上層部、関係機関への情報が伝達されるが、斯かる演習の評価には、これらの情報伝達の迅速さ、伝達経路や情報の正確さ、的確な判断がされたどうか等が非常に重要な項目となる。而して、従来の危機管理演習では、このような情報の流れを正確に把握することは極めて困難で、演習の評価を適切に行うことが非常に困難である。
【0006】
更に、危機管理演習では、演習部 ( プレーヤー )2と指揮部(コントローラー)3との間で様々な情報のやりとりがなされるが、指揮部(コントローラー)3は、演習部 ( プレーヤー )2との対応状況によって、指揮部(コントローラー)3同士で情報を共有し、演習部 ( プレーヤー )2へ整合性のとれた状況付与を行わなければならないにもかかわらず、従来の危機管理演習では、指揮部(コントローラー)3同士間において情報の共有化が困難である。
【0007】
また、大規模災害時には、広範囲に被害が発生し、隣接する様々な関係機関へ物資・人員応援等の要請が行われ、指揮部(コントローラー)3は、演習部(プレーヤー)2からの要請を受け、物資・人員などの基本・制約条件を把握し、どこに、どれだけ、応援物資や人員等を援助したか等、状況に応じた対応が必要であるが、従来の危機管理演習では、基本・制約条件となりうる情報のデータが指揮部(コントローラー)3の対応に追随して変化させることが不十分であり、適切な状況付与が十分にできない。
【0008】
更に、演習の進境状況によっては、予め作成されたシナリオと異なる方向へ進行する場合がある。例えば、シナリオの破堤個所に演習部 ( プレーヤー )2が適切な水防対策を行うことで破堤を免れ、別の場所で災害が発生し、火災への対応によって延焼範囲が変化するが、従来の危機管理演習では、このような場合、予め作成されたシナリオで演習は続行され、被害状況が演習部 ( プレーヤー )2の対応次第で変化し、演習シナリオもそれに対応するようなシステムになっていないため、生じているはずの災害状況とは異なる演習となってしまうことが危惧される。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点及び危機管理演習の重要性に鑑みてなされたもので、ロールプレイング方式による危機管理演習を実施するにあたり、(1)実践的な運営を行うこと、(2)演習部 ( プレーヤー )の危機管理能力を評価すること、(3)演習被害想定から行動計画及び状況付与計画を自動生成し、危機管理演習の企画・運営を効率化することができる他、仮に、予め作成されたシナリオと異なる方向へ進行した場合であっても、被害状況が演習部 ( プレーヤー ) の対応に従って変化し、演習シナリオもそれに対応できる有用な危機管理演習システムを提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とする構成は、演習部(プレーヤー)と指揮部(コントローラー)との間で交わされる行動データを入力・配信するデータ配信手段と、指揮部(コントローラー)からの状況付与に対して演習部(プレーヤー)がとった処行動データを評価する危機管理演習の計画・運営・評価手段と、指揮部(コントローラー)の判断や演習部(プレーヤー)への状況付与によって変更・修正される基本情報データベースと、演習部(プレーヤー)の行動をデータとして記録するプレーヤー行動データベースと、適切な行動計画のシナリオを要するシナリオデータベースとを備えてなる危機管理演習システムにおいて、演習部 ( プレーヤー ) が行った災害への対処(状況把握、判断、選択、指示、確認等)などの行動データを登録したプレーヤー行動データベースをリアルタイムに閲覧するプレーヤー行動閲覧手段と、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力するプレーヤー行動入力手段と、危機管理演習の計画・運営・評価手段のデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録する伝達・決定・判断状況の登録手段と、伝達時刻及び行動種別などのデータがプレーヤー行動データベースに登録された際に、自動的にデータベース化される自動データベース化手段と、指揮部(コントローラー)がプレーヤー行動一覧表示を要求した際、指揮部 ( コントローラー ) のパソコン画面にプラウザを通して一覧表示するプレーヤー行動一覧表示手段とを備える危機管理演習システムに存する。
【0011】
また、前記危機管理演習の計画・運営・評価手段は、演習時に更新された状況付与及びプレーヤー行動データベースの情報を分析して、情報伝達経路図の作成、時刻及び伝達先、判断事項等の一覧表示等を分析結果として出力し、これらの分析結果を基にして定められた評価手法に基づき、演習部 ( プレーヤー ) の危機管理能力を得点化して評価するのが良い。
【0012】
更に、演習部 ( プレーヤー ) が行った災害への対処(状況把握、判断、選択、指示、確認等)などの行動データを登録したプレーヤー行動データベースをリアルタイムに閲覧するプレーヤー行動閲覧手段と、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力するプレーヤー行動入力手段と、危機管理演習の計画・運営・評価手段のデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録する伝達・決定・判断状況の登録手段と、伝達時刻及び行動種別などのデータがプレーヤー行動データベースに登録された際に、自動的にデータベース化される自動データベース化手段と、指揮部(コントローラー)がプレーヤー行動一覧表示を要求した際、指揮部 ( コントローラー ) のパソコン画面にプラウザを通して一覧表示するプレーヤー行動一覧表示手段とを備えるのが良い。
【0013】
このように構成される本発明の危機管理演習システムは、習部(プレーヤー)と指揮部(コントローラー)との間で交わされる行動データを入力・配信するデータ配信手段と、指揮部(コントローラー)からの状況付与に対して演習部(プレーヤー)がとった処行動データを評価する危機管理演習の計画・運営・評価手段と、指揮部(コントローラー)の判断や演習部(プレーヤー)への状況付与によって変更・修正される基本情報データベースと、演習部(プレーヤー)の行動をデータとして記録するプレーヤー行動データベースと、適切な行動計画のシナリオを要するシナリオデータベースとを備えてなる危機管理演習システムにおいて、演習部(プレーヤー)が行った災害への対処(状況把握、判断、選択、指示、確認等)などの行動データを登録したプレーヤー行動データベースをリアルタイムに閲覧するプレーヤー行動閲覧手段と、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力するプレーヤー行動入力手段と、危機管理演習の計画・運営・評価手段のデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録する伝達・決定・判断状況の登録手段と、伝達時刻及び行動種別などのデータがプレーヤー行動データベースに登録された際に、自動的にデータベース化される自動データベース化手段と、指揮部(コントローラー)がプレーヤー行動一覧表示を要求した際、指揮部 ( コントローラー ) のパソコン画面にプラウザを通して一覧表示するプレーヤー行動一覧表示手段とを備えたことによって、各演習部 ( プレーヤー ) は、前記プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力し(プレーヤー行動入力手段)、危機管理演習の計画・運営・評価手段がそのデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録し(伝達・決定・判断状況の登録手段)、その際、前記伝達時刻及び行動種別などは、データがプレーヤー行動データベースに登録された時に自動的にデータベース化され(自動データベース化手段)、一方、各指揮部(コントローラー)は、危機管理演習の計画・運営・評価手段にプレーヤー行動一覧表示を要求し、各指揮部(コントローラー)のパソコンの画面にプラウザを通して一覧表示され、自由に閲覧することが可能となる。
【0014】
例えば、シナリオの破堤個所に演習部 ( プレーヤー ) が適切な水防対策を行うことで破堤を免れたり、別の場所で災害が発生したり、火災への対応によって延焼範囲が変化したりしても、従来の危機管理演習では、予め作成されたシナリオで演習は続行されるため、換言すれば、被害状況が演習部 ( プレーヤー ) の対応次第で変化し、演習シナリオもそれに対応するようなシステムになっていないため、生じているはずの災害状況とは異なる演習となってしまうといった従来の問題点を解消し得ることとなる。
【0015】
【発明の属する形態】
次に、本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明する。尚、理解を容易にするため、従来例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。
【0016】
図中Aは、本発明に係る危機管理演習システムであり、この危機管理演習システムAは、図1に示すように、危機管理演習の計画・運営・評価手段1と、演習部 ( プレーヤー )2及び指揮部(コントローラー)3のデータ配信手段4とをネットワークで結んでいる。
【0017】
危機管理演習の計画・運営・評価手段1としては、例えば、指揮部(コントローラー)3で把握しておくべき演習での基本条件・制約条件からなる又は演習進行に伴って基本条件・制約条件の情報が変更・修正される基本情報データベース5と、演習部 ( プレーヤー )2の行動をデータとして記憶するプレーヤー行動データベース6と、シナリオデータベース7及び状況付与計画データベース8とを備えてなる危機管理演習の計画・運営・評価サーバ1aが良い。
【0018】
演習部 ( プレーヤー )2は、自治体等の災害対策本部全体或いはその一部若しくは防災担当者の集合体など演習対象となる組織を構成するものである。斯かる演習部 ( プレーヤー )2の組織編成としては、例えば、本部班、河川班、道路班、総務班などが挙げられる。
【0019】
指揮部(コントローラー)3は、演習部 ( プレーヤー )2に対し計画に基づき状況を付与して演習を進行する組織を構成するものである。斯かる指揮部(コントローラー)3の組織編成としては、例えば、国の機関、市町村、消防、警察、出先機関、マスコミ、住民などが挙げられる。
【0020】
一方、データ配信手段4は、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワークやGPSを介して接続されるパソコン、携帯電話機、カーナビゲーション、情報家電、携帯情報端末(モバイル端末)等のプラットホームからなり、危機管理演習の計画・運営・評価手段1へ演習部 ( プレーヤー )2と指揮部(コントローラー)3とで交わされる処行動のデータなどをリアルタイムに配信することができる。
【0021】
更に詳しくは、図4に示すように、演習部 ( プレーヤー )2がとった災害への対処(状況把握、判断、指示、確認等)の情報伝達などの行動のデータベースであるプレーヤー行動データベース6をリアルタイムに構築し、このプレーヤー行動データベース6を各指揮部(コントローラー)3がリアルタイムに閲覧することができるプレーヤー行動閲覧手段(図示せず)を備えている。
【0022】
従って、各演習部 ( プレーヤー )2は、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力し(プレーヤー行動入力手段)、危機管理演習の計画・運営・評価手段1がそのデータを整理してプレーヤー行動データベース6に登録する(伝達・決定・判断状況の登録手段9)。その際、伝達時刻及び行動種別は、データがプレーヤー行動データベース6に登録された時、自動的にデータベース化される(自動データベース化手段)。
【0023】
また、各指揮部(コントローラー)3は、危機管理演習の計画・運営・評価手段1にプレーヤー行動一覧表示10を要求し、各指揮部(コントローラー)3のパソコン4の画面にプラウザを通して一覧表示され(プレーヤー行動一覧表示手段)、自由に閲覧することができる。
【0024】
尚、プレーヤー行動の一覧表は、情報の種類(要請、判断、指示、報告等)や発信元、発信先によって色分けして表示され、指揮部(コントローラー)3側から演習部 ( プレーヤー )行動が把握し易くなっている(図6(b)参照)。
【0025】
因に、各演習部 ( プレーヤー )2に対してもプレーヤー行動データベース6の閲覧を可能にすることにより、演習部 ( プレーヤー )同士の情報共有ツールとしても機能することは云うまでもない。
【0026】
また、このプレーヤー行動データベース6の項目としては、例えば、A:行動No.、B:時刻、C:伝達先、D:発信元、E:行動種別(指示、問い合わせ、判断、確認等)、F:伝達件名、G:内容、H:添付ファイル等が挙げられる。
【0027】
次に、斯かるプレーヤー行動データベース6について、フローチャートを参照しながら簡単に説明する。このプレーヤー行動データベース6は、図5に示すように、まず、指示、決断等の各演習部 ( プレーヤー )2の行動を、入力フォーム11(図6参照)を介して、ステップS で同データベース6へ登録を行うものであり、各演習部 ( プレーヤー )2が指揮部(コントローラー)から付与された情報を基にして情報把握、判断、指示、伝達などを行う時点で情報入力を行う。
【0028】
次いで、ステップS演習部 ( プレーヤー )2からの登録要求を受け、プレーヤー行動データベース6の更新S を行い、次いで、ステップS で各指揮部(コントローラー)3のプレーヤー行動閲覧要求があるか否かのチェックを行う。
【0029】
斯かる閲覧要求がなければ、演習部 ( プレーヤー )行動の登録待ちを行う。閲覧要求があれば、ステップS で最新の演習部 ( プレーヤー )行動を表示するものであり、要求された同指揮部(コントローラー)3のプラウザ画面に、一覧表を表示する。
【0030】
因に、入力フォーム11としては、例えば、図6(a)に示すように、可能な限り登録が容易にできるように、各項目はリスト表示され、項目を選択するだけの作業で行えるようになっている。
【0031】
また、プレーヤー行動の一覧表示12としては、図6(b)に示すように、情報の種別(判断、伝達、指示、確認など)により、色別に表示され、指揮部(コントローラー)3が情報の種類を容易に把握し易いように考慮されており、情報の伝達先や発信元も各機関別毎に色別表示がなされる。
【0032】
更に、プレーヤー行動のデータは、各演習部 ( プレーヤー )2が把握した災害状況を地図上から情報を入力できる災害情報ビジュアル化サブプログラムによっても、把握しているリアルタイム災害情報をプレーヤー行動データベース6に登録される。
【0033】
尚、災害情報ビジュアル化サブプログラムは、図7に示すように、各演習部(プレーヤー)2が被災状況の定義された記号をPC画面の地図上に配置していき、コメントを入力するものであり、また、各プレーヤが入力した時点で、演習部(プレーヤー)2の誰がいつ入力したかがわかるように自動ログ機能を有しており、随時、プレーヤー行動データベース6に登録される。
【0034】
従って、演習部(プレーヤー)2における情報の把握状況が時系列的に整理することができ、しかも、各指揮部(コントローラー)3側のPC(データ配信手段)でも閲覧が可能であるため、演習部(プレーヤー)2の災害情報を把握した状況をリアルタイムに把握することができる。また、各演習部(プレーヤー)2側のPC(データ配信手段)でも閲覧が可能とすれば、演習部(プレーヤー)2同士の情報共有化・総合化の手段としても利用することができる。
【0035】
更に、プレーヤー行動のデータベース6は、プレーヤー行動評価プログラム6a(図2参照)を用いることで、演習の評価を行うことができる。このプレーヤー行動評価プログラム6aは、図8に示すように、シナリオデータベース7を基にしてシナリオ行動計画作成プログラム7aにより作成された適切な行動計画7bと、状況付与計画データベース8及びプレーヤー行動データベース6の伝達時刻、伝達先、伝達内容などとを比較して演習評価を行うものである。
【0036】
換言すれば、このプレーヤー行動評価プログラム6aは、演習時に更新された状況付与及びプレーヤー行動データベース6の情報を分析し、情報伝達経路図の作成、時刻及び伝達先、判断及び対処結果の一覧表等を分析結果として出力し、これらの分析結果を基にして定められた評価手法に基づき、演習部(プレーヤー)2の危機管理能力を得点化して評価するものであり、それを分析・評価結果6a として評価者14に提示することができる。
【0037】
ここで、斯かるプレーヤー行動評価プログラム6aについて、フローチャートを参照しながら簡単に説明する。この同評価プログラム6aは、図9に示すように、ステップS で、状況付与計画データベースの状況付与元、付与先、付与時間、内容と、プレーヤー行動データベース6の情報発信元、発信先、発信時間、情報の種別(判断、指示、実行、報告等)から、情報伝達経路一覧表及び情報伝達経路図を作成するものである。
【0038】
尚、分析・評価結果6a は、情報伝達の状況が時系列に把握できる情報伝達経路一覧表を出力する。また、組織毎及び災害状況毎の情報の伝達経路を情報伝達経路図として出力する。
【0039】
次いで、ステップS で、情報発信元から適切な最終受信元までの情報伝達に要した時間や問題解決に要した時間と適切な行動計画から、設定された評価手法を基に、各部署単位で得点化を行う。
【0040】
次いで、ステップS で、行動計画と分析結果から、発信元から適切な最終伝達まで正確な情報伝達が行われたか否かを、設定された評価手法を基に、各部署単位で得点化を行う。
【0041】
次いで、ステップS で、行動計画と分析結果から、各部署単位で情報の共有数を、設定された評価手法を基に、得点化を行う。
【0042】
次いで、ステップS で、各部署単位毎に判断が行われたか否かをチェックし、その判断が適切に行われたか否かを、設定された評価手法を基に、得点化を行う。
【0043】
次いで、ステップS で、各部署単位毎に指示が行われたか否かをチェックし、その指示が適切に行われたか否かを、設定された評価手法を基に、得点化を行う。
【0044】
次いで、ステップS で、各部署単位毎に実行が行われたか否かをチェックし、その実行が適切に行われたか否かを、設定された評価手法を基に、得点化を行う。
【0045】
次いで、ステップS で、各部署単位毎に報告が行われたか否かをチェックし、その報告が適切に行われたか否かを、設定された評価手法を基に、得点化を行う。
【0046】
次いで、ステップS で、得点化された各評価項目について総合し、各部署単位、演習全体の総合評価を行う。
【0047】
他方、状況付与計画データベース8は、各指揮部(コントローラー)3から演習部 ( プレーヤー )2へ付与される状況付与のデータベースを構築し、各指揮部(コントローラー)3からリアルタイムで状況付与状況が把握できるシステムにより、指揮部(コントロー ラー)3の内部で情報を共有化することができる。
【0048】
換言すれば、状況付与計画データベース8は、図10に示すように、危機管理演習の計画・運営・評価手段1のシナリオ・行動計画作成プログラムにより生成された状況付与計画及び状況付与カード情報が蓄積されたデータベースであり、演習中に、各指揮部(コントローラー)3が状況付与実況状況や演習部(プレーヤー)2からの問い合わせに対する対応状況付与3aを、入力フォームを介してリアルタイムで状況付与計画データベース8に登録する。
【0049】
従って、各指揮部(コントローラー)3は、構築された状況付与計画データベース8をリアルタイムで閲覧することにより、指揮部(コントローラー)3同士で情報(付与状況一覧表)3bの共有化を図ることができる。
【0050】
また、この状況付与計画データベース8は、指揮部(コントローラー)3から演習部 ( プレーヤー )2へ与える情報となる状況付与項目と、演習部(プレーヤー)2から指揮部(コントローラー)3への問い合わせに対する対応状況項目とから構成されている。
【0051】
先例の状況付与項目としては、例えば、A:状況付与No.、B:計画付与時間、C:実付与時間、D:付与先、E:付与元、F:付与方法、G:付与件名、H:付与情報、I:付与条件、J:付与のねらい、K:添付データ等が挙げられる。
【0052】
後例の対応状況項目としては、例えば、A:対応No.、B:対応時間、C:対応先、D:対応元、E:対応方法、F:関連付与No.、G:対応情報、H:関連状況等が挙げられる。
【0053】
因に、対応状況・追加状況付与の入力フォーム15としては、例えば、図11(a)に示すように、各指揮部(コントローラー)3がリスト形式になった項目を選択していくことで、演習部 ( プレーヤー )2への対応状況を状況付与計画データベース8に容易に登録できるようになっている。
【0054】
また、状況付与の種別一覧表16は、図11(b)に示すように、状況付与の種別に応じて色別表示されるものであり、付与情報の詳細は、件名をマウスでクリックすることにより、全情報を別ウインドウで見ることができる。
【0055】
一方、指揮部(コントローラー)3側で把握しておくべき危機管理演習での基本条件・制約条件が登録されている基本情報データベース5は、図12に示すように、各指揮部(コントローラー)3から危機管理演習の基本条件・制約条件を閲覧でき、かつ、リアルタイムで演習部 ( プレーヤー )2との対応によって基本条件・制約条件の情報を入力・修正できるシステムにより整合性のある状況付与を行うことができる。
【0056】
因に、斯かる基本情報データベース5の構成項目としては、例えば、A:気象情報(降雨、台風進路、天気など)、B:河川情報(水位、氾濫状況、被害状況など)、C:地震情報(震度分布図、津波情報、被害情報など)、D:火災情報(発生情報、延焼地域など)、E:道路情報(不通個所など)、F:物資情報(ヘリ、トラック、備蓄資材状況など)、G:避難場所情報(避難者、備蓄品、配置人員など)などが挙げられる。
【0057】
これら全ての基本情報は、災害状況を想定したシナリオから、事前に基本情報データベース5に登録を行うものであり、また、上述した基本情報D〜Fのうち、対応によって変化するものについては、各指揮部(コントローラー)3が、基本情報の変化・対応状況を基本情報入力フォームにより、または、自動的に基本情報データベース5に追加・修正を行う。
【0058】
また、リアルタイムで更新された基本情報を各指揮部(コントローラー)3の要求で、危機管理演習の計画・運営・評価手段1が、一覧表示や図示を行い、各指揮部(コントローラー)3は、基本情報をリアルタイムで閲覧可能になる。
【0059】
ここで、斯かる基本情報データベース5について、フローチャートを参照しながら簡単に説明する。この基本情報データベース5は、図13に示すように、ステップS で各指揮部(コントローラー)3から基本情報の閲覧要求があるか否かをチェックし、閲覧要求があれば、ステップS に移行し、危機管理演習の計画・運営・評価手段1は、基本情報データベースの要求された基本情報データを要求した指揮部(コントローラー)3のプラウザに表示する。
【0060】
次いで、ステップS で各指揮部(コントローラー)3が閲覧表示している基本情報に変化・修正があるか否かをチェックし、各指揮部(コントローラー)3から基本情報の修正・変更があれば、ステップS で基本情報データベース5に最新の基本情報を登録するのである。
【0061】
他方、シナリオデータベース7は、図14に示すように、シナリオ・行動計画作成プログラム7a及び状況付与計画修正プログラム5aを有することにより、演習進行による被害状況等のシナリオ変化への対応が可能となる。
【0062】
先例のシナリオ・行動計画作成プログラム7aは、シナリオデータベース7を基に演習の基本条件を設定するだけで、行動計画及び状況付与計画を作成し、状況付与カードデータを状況付与計画データベース8に登録する機能を有しており、演習の準備作業が簡略化され、コストが大幅に削減できる。
【0063】
また、後例の状況付与計画修正プログラム5aは、演習中の演習部(プレーヤー)2の判断・対応状況によって更新されるプレーヤー行動データベース6と状況付与計画データベース8を基にして、整合性のあるシナリオ(被害状況、状況付与等)に変化させ、状況付与計画データベース8を修正・再構築する機能を有している ( 状況付与計画修正機能 )
【0064】
従って、演習部 ( プレーヤー )2の判断・対応に応じて状況付与計画が変化しても、それに応じて状況付与計画データベース8が修正・再構築されることにより、よりリアルな災害状況を模擬した状況付与が行え、現時点の危機管理演習では実質的に不可能である高度な危機管理演習を運営することが可能となる。
【0065】
また、状況付与計画修正プログラム5aは、演習中に追加・修正された状況付与計画データとプレーヤー行動データから、リアルタイムで演習進行状況6bを整理する。そして、整理された演習状況から状況付与計画の整合性を確認し、整合性のとれた状況付与計画データに修正する( 状況付与計画修正機能 )
【0066】
更に、シナリオデータベース7は、風水害や地震災害の基礎的な災害シナリオのデータベースであり、災害種別、想定規模、対象地域、対象機関、演習時間等の演習条件から、基本的な災害シナリオを生成し、それに基づく状況付与計画を作成して、状況計画データベース8に状況付与計画データ7bを登録する。
【0067】
因に、この演習に必要な状況付与計画及び状況付与計画データ7bは、生成された基本的なシナリオに、その演習特有な状況付与計画データを追加することで完成する。
【0068】
次に、シナリオ・行動計画作成プログラムについて、フローチャートを参照しながら簡単に説明する。このシナリオ・行動計画作成プログラムは、図15に示すように、まず、ステップS で演習のシナリオに関する条件設定を行う。条件は、地震や風水害等の災害種別、災害想定規模、対象地域、演習部 ( プレーヤー )とする機関、演習部 ( プレーヤー )以外の対象関連機関などについて設定する。
【0069】
次いで、ステップS で、演習条件を基にして、既存のシナリオデータベース7から適切な行動計画及び状況付与計画を作成する。
【0070】
次いで、ステップS で、作成した状況付与計画を状況付与計画データベース8に登録する。演習条件の見直しがあれば、ステップS に戻り、再度、演習シナリオ及び状況付与計画データを再構築する。
【0071】
以下、状況付与計画修正プログラム5aについて、フローチャートを参照しながら簡単に説明する。この状況付与計画修正プログラム5aは、図16に示すように、ステップS で状況付与計画データベースの更新された状況付与計画について、整合がとれているか否かをチェックし、整合性がとれていない場合は、ステップS で状況付与計画を適切に修正する。例えば、一部の指揮部(コントローラー)3が計画された状況付与より遅れた場合、全体的に状況付与計画を遅らせ、時間的調整を図る。
【0072】
次いで、ステップS でプレーヤー行動データベース6に蓄積されているリアルタイムの演習部 ( プレーヤー ) 行動の情報から、更新された状況付与計画は、整合性がとれているか否かをチェックする(シナリオ・行動計画作成プログラムが行う)。
【0073】
例えば、演習部 ( プレーヤー )2が実行すべきこと(指示、報告、決定など)を行っていない場合、演習部 ( プレーヤー ) に注意喚起するといった指導的な状況付与を加える。また、演習部 ( プレーヤー )2の実行速度が状況付与計画より大幅に遅れ、演習進行ができない場合は、状況付与を計画よりも遅くしたり、状況付与を一部削除する。
【0074】
次いで、ステップS で、整合性がとれている状況付与計画に基づいて、各指揮部(コントローラー)3は、演習部 ( プレーヤー )2に対して状況付与を実行する。各指揮部(コントローラー)3が演習部 ( プレーヤー )2に状況付与を実行した時、チェックマークを付けると同時に、実行付与時間が自動的に状況付与計画データベース8に登録され、最新の状況付与状況となる。
【0075】
次いで、ステップS で、演習部 ( プレーヤー )2への対応状況付与があるか否かをチェックし、ステップS で、演習部 ( プレーヤー )2からの問い合わせに対して、各指揮部(コントローラー)3が対応した状況を、入力フォームを用いて、状況付与計画データベース8に追加する。その時、対応時間及び対応No.が自動的に追加される。
【0076】
次いで、ステップS で、状況付与計画が完了したか否かをチェックし、完了していない場合は、各指揮部(コントローラー)3は演習部 ( プレーヤー )2に対して状況付与を行う。完了している場合はこれで演習終了となる。
【0077】
このように構成される本発明の危機管理演習システムは、演習部(プレーヤー)2で判断・決定された事項を指揮部(コントローラー)3側でリアルタイムに把握することができ、演習を効果的に進行することができる。また、演習部(プレーヤー)2は、様々な災害情報を入手・収集し、状況を整理し、対応策等を判断、決定し、他部署、上層部、関係機関へ情報を伝達するが、その際、これらの情報伝達等を迅速に把握できると共に、その伝達経路(情報の流れ)をも正確かつ的確に把握することができる。
【0078】
更に、危機管理演習では、演習部 ( プレーヤー )2と指揮部(コントローラー)3との間で様々な情報のやりとりがなされるが、指揮部(コントローラー)3は、演習部 ( プレーヤー )2との対応状況等について、指揮部(コントローラー)3同士で情報を共有し、演習部 ( プレーヤー )2へ整合性のとれた状況付与を行なうことができる。
【0079】
また、現実の大規模災害時にあっては、広範囲に被害が発生し、隣接する様々な関係機関へ物資・人員応援等の要請が行われる。これに対して、演習の中では、指揮部(コントローラー)3は、演習部 ( プレーヤー )2からの要請を受け、物資・人員などの基本・制約条件を踏まえて、物資・人員等の援助を行う。それと同時に、基本・制約条件となりうる情報のデータが指揮部(コントローラー)3の対応に追随して変化するので、適切な状況付与が可能となる。
【0080】
更に、演習の進行状況によって、仮に、予め作成されたシナリオと異なる方向へ進行した場合であっても、状況付与計画修正プログラム5aによって、被害状況が演習部 ( プレーヤー )2の対応に従って変化し、指揮部(コントローラー)3からの演習シナリオもそれに対応することができるなど、より現実的な演習を行うことができるのである。
【0081】
尚、本発明の危機管理演習システムは、本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。
【0082】
例えば、本実施例では、演習部 ( プレーヤー )2として、自治体等の災害対策本部全体或いはその一部若しくは防災担当者の集合体(例えば、本部班、河川班、道路班、総務班など)を挙げているが、これに限定されることなく、事故、事件、訓練、教育等の演習対象となる組織に応用できるものであり、本発明は、演習対象となる全ての団体、組織、編成を包摂するものである。
【0083】
尚、本明細書で言及している「データ配信手段」は、図示のPCのみに限定されるものではなく、インターネット、パソコン通信、携帯電話網などの通信ネットワークやGPSを介して利用できる固定端末(例えば、パソコン、カーナビゲーション、その他、メールやインターネットができる情報家電等)、モバイル・携帯情報端末(携帯電話機/PHSを含む)等のプラットフォームを総称するものであり、本発明はこれらの全てを包摂するものである。尚、図中17は、基本情報閲覧画面である。
【0084】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成され、演習部 ( プレーヤー ) と指揮部(コントローラー)との間で交わされる行動データを入力・配信するデータ配信手段と、指揮部(コントローラー)からの状況付与に対して演習部 ( プレーヤー ) がとった処行動データを評価する危機管理演習の計画・運営・評価手段と、指揮部(コントローラー)の判断や演習部(プレーヤー)への状況付与によって変更・修正される基本情報データベースと、演習部(プレーヤー)の行動をデータとして記録するプレーヤー行動データベースと、適切な行動計画のシナリオを要するシナリオデータベースとを備えてなる危機管理演習システムにおいて、演習部 ( プレーヤー ) が行った災害への対処(状況把握、判断、選択、指示、確認等)などの行動データを登録したプレーヤー行動データベースをリアルタイムに閲覧するプレーヤー行動閲覧手段と、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力するプレーヤー行動入力手段と、危機管理演習の計画・運営・評価手段のデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録する伝達・決定・判断状況の登録手段と、伝達時刻及び行動種別などのデータがプレーヤー行動データベースに登録された際に、自動的にデータベース化される自動データベース化手段と、指揮部(コントローラー)がプレーヤー行動一覧表示を要求した際、指揮部 ( コントローラー ) のパソコン画面にプラウザを通して一覧表示するプレーヤー行動一覧表示手段とを備えたことによって、各演習部 ( プレーヤー ) は、前記プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力し、危機管理演習の計画・運営・評価手段がそのデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録し、その際、前記伝達時刻及び行動種別などは、データがプレーヤー行動データベースに登録された時に自動的にデータベース化され、一方、各指揮部(コントローラー)は、危機管理演習の計画・運営・評価手段にプレーヤー行動一覧表示を要求し、各指揮部(コントローラー)のパソコンの画面にプラウザを通して(一覧表示され)自由に閲覧することができるため、各指揮部(コントローラー)から危機管理演習の基本条件・制約条件を閲覧できると共に、各指揮部(コントローラー)が、基本情報の変化・対応状況を基本情報入力フォームにより又は自動的に前記基本情報データベースに追加・修正を行うため、演習の進行状況によって仮に、予め作成されたシナリオと異なる方向へ進行した場合であっても、被害状況が演習部(プレーヤー)の対応に従って変化し、演習シナリオもそれに対応することができるなど、より現実的な演習を行うことができ、従来の危機管理演習では実質的に不可能であった高度な危機管理演習を運営することができるといった効果を奏する。
【0085】
従って、シナリオの破堤個所に演習部 ( プレーヤー ) が適切な水防対策を行うことで破堤を免れたり、別の場所で災害が発生したり、火災への対応によって延焼範囲が変化しても、従来の危機管理演習では予め作成されたシナリオで演習が続行されてしまうといった問題点、換言すれば、被害状況が演習部 ( プレーヤー ) の対応次第で変化しても、演習シナリ オがそれに対応するようなシステムになっていないため、生じているはずの災害状況とは異なる演習となってしまうといった従来の問題点を解消できるのである
【0086】
このように本発明の危機管理演習システムは、危機管理の演習をより現実的に、効率的に進行、運営することができると共に、現実の災害等に立ち向かう問題解決能力を身につけることができ、延いては、災害等の危機管理について迅速かつ総合的な対応・支援を行うことができる優秀な人材(危機管理者)を育成、輩出することができるなど、本発明を実施することは、極めて重要かつ有益であり、その実益的価値は甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】 本発明に係る危機管理演習システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】 同危機管理演習システムの要部を示すフローチャートである。
【図3】 指揮部(コントローラー)演習部 ( プレーヤー )との状況付与等の行動を示す危機管理演習システムのフローチャートである。
【図4】 プレーヤー行動データベースの構築を示す構成図である。
【図5】 プレーヤー行動データベース構築のフローチャートである。
【図6】 図6(a)は判断・決定・指示・報告・実行等のプレーヤー行動入力フォームを 示す説明図、図6(b)はプレーヤー行動の一覧表示を示す説明図である。
【図7】 災害情報ビジュアル化サブプログラムの表示図を示す説明図である。
【図8】 プレーヤー行動評価プログラムの構成図と分析・評価結果の一覧表を示す説明 図である。
【図9】 分析・評価プログラムのフローチャートを示す説明図である。
【図10】 状況付与計画データベースの構築を示す構成図である。
【図11】 図11(a)は対応状況・追加状況付与の入力フォームを示す説明図、図11 (b)は状況付与の種別一覧表を示す説明図である。
【図12】 基本情報データベースの構成図である。
【図13】 同基本情報データベースのフローチャートである。
【図14】 シナリオ・行動計画作成プログラム及び状況付与計画修正プログラムの構成図 である。
【図15】 シナリオ・行動計画作成プログラムのフローチャートである。
【図16】 状況付与計画修正プログラムのフローチャートである。
【図17】 基本情報閲覧画面を示す説明図である。
【図18】 従来のロールプレイング方式による危機管理演習の概要と課題を示す説明図で ある。
【符号の説明】
【0088】
1 危機管理演習の計画・運営・評価手段
1a 危機管理演習の計画・運営・評価サーバ
演習部 ( プレーヤー )
指揮部 ( コントローラー )
3a 対応状況付与
3b 付与状況一覧表
4 データ配信手段
5 基本情報データベース
5a 状況付与計画修正プログラム
5b 状況付与計画データ
6 プレーヤー行動データベース
6a プレーヤー行動評価プログラム
6a 分析・評価結果
6b 演習進行状況
7 シナリオデータベース
7a シナリオ・行動計画作成プログラム
7b 状況付与計画データ
8 状況付与計画データベース
9 伝達・決定・判断状況の登録手段
10 プレーヤー行動一覧表
11 行動入力フォーム
12 プレーヤー行動一覧表
13 災害情報ビジュアル化サブプログラムの表示図
14 評価者
15 対応状況・追加状況付与入力フォーム
16 状況付与の種別一覧表
17 基本情報閲覧画面
20 状況付与カード

Claims (1)

  1. 演習部(プレーヤー)と指揮部(コントローラー)との間で交わされる行動データを入力・配信するデータ配信手段と、指揮部(コントローラー)からの状況付与に対して演習部(プレーヤー)がとった災害対策等の処行動データを評価する危機管理演習の計画・運営・評価手段と、指揮部(コントローラー)の判断や演習部(プレーヤー)への状況付与によって変更・修正される基本情報データベースと、演習部(プレーヤー)の行動をデータとして記録するプレーヤー行動データベースと、適切な行動計画のシナリオを要するシナリオデータベースとを備えてなる危機管理演習システムにおいて、
    演習部 ( プレーヤー ) が行った災害への対処(状況把握、判断、選択、指示、確認等)などの行動データを登録したプレーヤー行動データベースをリアルタイムに閲覧するプレーヤー行動閲覧手段と、プレーヤー行動入力フォームを用いて判断・決定された事項や伝達情報データを入力するプレーヤー行動入力手段と、危機管理演習の計画・運営・評価手段のデータを整理してプレーヤー行動データベースに登録する伝達・決定・判断状況の登録手段と、伝達時刻及び行動種別などのデータがプレーヤー行動データベースに登録された際に、自動的にデータベース化される自動データベース化手段と、指揮部(コントローラー)がプレーヤー行動一覧表示を要求した際、指揮部(コントローラー)のパソコン画面にプラウザを通して一覧表示するプレーヤー行動一覧表示手段とを備えたことを特徴とする危機管理演習システム。
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