JP3523967B2 - 災害対策評価装置 - Google Patents

災害対策評価装置

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JP3523967B2
JP3523967B2 JP27026496A JP27026496A JP3523967B2 JP 3523967 B2 JP3523967 B2 JP 3523967B2 JP 27026496 A JP27026496 A JP 27026496A JP 27026496 A JP27026496 A JP 27026496A JP 3523967 B2 JP3523967 B2 JP 3523967B2
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disaster
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喜治 堤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、地震および火災な
どの災害発生時に、被害を小さくするために採られる災
害対策、すなわち対処行動の評価を行うための災害対策
評価装置に関し、さらにその対処行動のうち、最適なも
のを選ぶことができるようにするための災害対策評価装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシステムは、都市の建物、構造、
交通、インフラ、ライフライン、地殻データ等を基に、
設定した地震の規模により、これらの被害を予測した
り、これに伴う2次被害としての火災の延焼を学術的に
予測する。
【0003】このような従来からの地震に対する防災研
究や、対処策の検討の主体は、家庭や職場レベルでの事
前対策の方法論や、発生時の被害を極小化するための体
験訓練(これをシミュレーション訓練と称している場合
がある)および地震の予知や、被害の予測、耐震設計の
研究等に置かれている。しかしながら、最も重要なこと
は、マネージメント・レベルの連携研究、すなわち、各
地方の所轄の範囲を越えそれぞれどんな連携でどうある
べきかについて、インフラ整備の実行前に検討するとい
う視点であり、そのための検討を効果的に支援するツー
ルが、従来では存在しない。防災システムのシュミレー
ションについては、参考として特開平8−44285が
ある。また、先行して進められている各種インフラ整備
や防災対策の評価および災害発生時の連携・指揮統制訓
練は、充分ではなく、本発明は、これらの評価や訓練を
効率的、効果的に支援するツールである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、地震
および火災などの災害の発生時における被害を小さくす
るために採られる対処行動の評価を自動的に行うことが
できるようにし、さらに、災害発生時における被害をで
きるだけ小さくするために採用するための対処行動を見
付けることができるようにした災害対策評価装置を提供
することである。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、対象地域の地
理データ、建物/構造物のデータ、道路および鉄道の布
設位置に関する交通のデータならびに、電力線、都市ガ
ス管および水道管の布設位置に関するライフラインデー
タを含むデータをストアするメモリと、災害の発生場
所、大きさおよび時刻に関する災害のデータおよび災害
発生直後の被害状況に関する被害のデータを含むデータ
を入力するとともに、被害を小さくするために採られる
複数種類の対処行動を入力する入力手段と、メモリのス
トア内容を読出し、かつ入力手段からの前記災害のデー
タおよび前記被害のデータの出力に応答し、対象地域の
進展した被害状況を予測してシミュレーション演算する
被害進展シミュレーション演算手段と、メモリのストア
内容を読出し、入力手段からの対処行動の出力と、被害
進展シミュレーション演算手段の出力とに応答し、被害
予測シミュレーション結果に対して、前記複数種類の各
対処行動の入力後の前記入力された各対処行動による被
害状況をシミュレーション演算する復旧シミュレーショ
ン演算手段と、メモリのストア内容を読出し、復旧シミ
ュレーション手段の出力に応答し、予め定める評価要領
に従って、各対処行動による被害状況を評価する評価演
算手段と、被害進展シミュレーション演算手段と、復旧
シミュレーション演算手段と、評価演算手段との出力に
応答し、シミュレーション演算してそれぞれ得られた進
展した被害状況、前記対処行動による被害状況および前
記評価結果を目視表示する表示手段とを含むことを特徴
とする災害対策評価装置である。また本発明は、入力手
段には、前記複数種類の対処行動のうち、1つの対処行
動が変化して入力されるとともに、残余の予め定める標
準的な対処行動が入力され、復旧シミュレーション演算
手段は、前記変化して入力された各対処行動毎の前記変
化して入力された各対処行動による被害状況をシミュレ
ーション演算することを特徴とする。また本発明は、評
価演算手段は、前記複数の対処行動に、評価の高いもの
から低いものに順位付けをすることを特徴とする。また
本発明は、被害進展シミュレーション演算手段は、進展
した被害状況に対応する対象地域の交通状況を予測して
シミュレーション演算し、表示手段に表示させることを
特徴とする。また本発明は、被害進展シミュレーション
演算手段は、進展した被害状況に対応する対象地域の被
災者の分布状況を予測してシミュレーション演算し、表
示手段に表示させることを特徴とする。また本発明は、
入力手段によって、火災発生場所、火災の大きさおよび
発生時刻が入力され、被害進展シミュレーション演算手
段は、入力手段の出力に応答し、進展した火災状況を予
測してシミュレーション演算することを特徴とする。ま
た本発明は、表示手段は、2次元画面に、対象地域を上
方から見た斜視図と、その斜視図上に被害状況を表すキ
ャラクタとを表示し、キャラクタは、被害状況の大小の
程度に応じて大きく表示し、または色を異ならせて表示
することを特徴とする。また本発明は、メモリには、水
道管の布設位置に関するデータがストアされ、前記災害
は、火災であり、被害進展シミュレーション演算手段
は、火災状況と、道路状況と、水道管の断水状況とを予
測してシミュレーション演算し、表示手段は、火災状況
と道路状況と断水状況とを、個別的な画面上に、また
は、1画面に重ねて、表示することを特徴とする。また
本発明は、対象地域の地理データ、建物/構造物のデー
タ、道路および鉄道の布設位置に関する交通のデータな
らびに、電力線、都市ガス管および水道管の布設位置に
関するライフラインデータを含むデータをストアするメ
モリと、災害の発生場所、大きさおよび時刻に関する災
害のデータおよび災害発生直後の被害状況に関する被害
のデータを含むデータを入力するとともに、被害を小さ
くするために採られる複数種類の対処行動を入力する入
力手段と、メモリのストア内容を読出し、かつ入力手段
からの前記災害のデータおよび前記被害のデータの出力
に応答し、対象地域の延焼した火災状況を含む進展した
被害状況、進展した被害状況に対応する対象地域の交通
状況、進展した被害状況に対応する対象地域の被災者の
分布状況、道路状況、および水道管の断水状況とを、予
測してシミュレーション演算する被害進展シミュレーシ
ョン演算手段と、メモリのストア内容を読出し、入力手
段からの対処行動の出力と、被害進展シミュレーション
演算手段の出力とに応答し、被害予測シミュレーション
結果に対して、前記複数種類の各対処行動の入力後の前
記入力された各対処行動による被害状況をシミュレーシ
ョン演算する復旧シミュレーション演算手段と、メモリ
のストア内容を読出し、復旧シミュレーション手段の出
力に応答し、予め定める評価要領に従って、各対処行動
による被害状況を評価する評価演算手段と、被害進展シ
ミュレーション演算手段と、復旧シミュレーション演算
手段と、評価演算手段との出力に応答し、シミュレーシ
ョン演算してそれぞれ得られた進展した被害状況、前記
対処行動による被害状況および前記評価結果を、2次元
画面に、対象地域を上方から見た斜視図と、その斜視図
上に被害状況を表すキャラクタとを用いて表示し、キャ
ラクタは、被害状況の大小の程度に応じて大きく表示
し、または色を異ならせて表示し、さらに道路状況と断
水状況とを目視表示する表示手段とを含むことを特徴と
する災害対策評価装置である。本発明に従えば、災害に
強い都市作りをするに当たって、関係各部署、各機関、
民間の各業界から提案される各種の対策案が、どのよう
に貢献するのか、各々の対策案をどのように連携させれ
ばその効果が最も発揮できるのか、他に効果的な方策は
ないのか等につき、莫大な投資をする前に、マクロ的な
評価を可能とする。また加えて都市インフラ推進に当た
って、このマクロ的な総合的見地からの分析を踏まえた
説明を表示、出力することによって、地域住民の理解と
協力を早期に得ることができ、地域住民ぐるみの産業復
興を加速することができる。
【0007】本発明は、都市における災害、たとえば大
地震などに対し、下記のこと(1)〜(4)を多数の関
係者の前で容易、短期間に、かつ、任意のケースについ
て行うことができるシミュレーション・ツールを提供す
る。 (1)現状のシステムや設備、備蓄品、備蓄量等の災害
に対するマクロ評価。 (2)被害を極小化するため、事前に敷設したり準備し
ておく適切、適量なシステムや備蓄品のマクロ評価。 (3)災害発生時の救護/救援活動を最も効果的に行う
対策案の評価。 (4)災害発生後の応急処置を迅速かつ効果的に行うた
めの対策案の評価や対策の優先順位付け等。
【0008】このようにして災害発生時における情報が
不足し、また情報が錯綜した環境下において、状況を正
確に把握し、対処行動である対策案を自動的に評価する
ことを可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体的な構成を簡略化して示すブロック図であり、図2
はその実施の一形態の機械的構成を主として示すブロッ
ク図であり、図3はその実施の一形態における災害対策
評価シミュレーション演算処理のためのプログラムを主
として示す図である。本発明の災害対策評価装置は基本
的には、データベースなどを構成するメモリ1と、入力
手段2と、シミュレーション演算手段3と、2次元画面
上に目視表示する表示手段4とを含む。地震および火災
などの災害発生されたときにおける災害対策本部5に
は、データ管理用コンピュータである処理手段6と、シ
ミュレーション演算手段3を構成する処理手段7と、大
形ディスプレイ4a,4bから成る表示手段4とを含
み、通信回線8を介して消防署の処理手段9、警察署の
処理手段10と、水道局の処理手段11と、都市ガス会
社の処理手段12とに接続される。また通信回線8は、
データベースを構築するメモリ1に接続され、さらに危
機管理ネットワーク13に接続される。さらにたとえば
災害発生時などにおいてリアルタイムで情報を収集する
ためのシステムが入力手段として接続される。
【0010】上述の説明および以下の説明において、各
構成要素には、添え字a,b,c,…を付して示し、総
括的にはこれらの添え字を省略して数字だけで示すこと
がある。入力手段2は、災害対策シミュレーション演算
を実施する上で必要な各種データを入力するツールであ
り、入力されたデータはデータベースとして保存され
る。シミュレーション演算手段3は、指定された入力デ
ータを使用し、時間の経過に沿って、シミュレーション
演算を実行する。表示手段4は、入力された災害対策で
ある対処行動案およびシミュレーション演算手段3で演
算処理されたシミュレーション結果を表示する。
【0011】入力手段2aは、災害状況および被害状況
をオペレータがキー入力などの手法で入力することがで
きる。入力手段2bでは、自治体などの災害対策本部、
避難所および災害対策のための訓練者などに関する情報
が入力されることができる。さらに入力手段2cでは、
通信回線8に接続された他の計算機からの出力および他
のネットワークからの信号が入力される。
【0012】図4は、表示手段4によって表示される画
面の表示画像を示す。図4(1)に示されるように表示
手段4の画面には、災害および被害などの状況が表、す
なわちテーブルの形態で表され、また図4(2)に示さ
れるように対処行動案を表示し、図4(3)に示される
ように地図などの図面で表示し、さらに図4(4)に示
されるようにグラフで表示することができる。
【0013】演算処理手段3では、通信、マン・マシン
インタフエイス15にオペレーションズリサーチ(略称
OR)最適化探索を行う手段16と、仮説推論を行う手
段17と、制約論理処理をする手段18とが備えられ、
仮説推論手段17および制約論理手段18は知識ベース
19に接続される。オペレーションズリサーチ最適化探
索手段16は、危機管理の各分野、たとえば予測、探
知、情報通信、被害予測および災害対策などにおけるオ
ペレーションズリサーチ最適化探索を行う。仮説推論手
段17では、災害による被害の予測、その対応策の効果
など、特にあいまいな事象を推論する働きをし、人工知
能の演算処理を行う。
【0014】地震被害予測シミュレーションおよび火災
延焼シミュレーション等のアルゴリズムや過去の災害時
に発生した被害の事例や行動記録の情報等はメモリであ
る知識ベース19に与えられてストアされる。
【0015】表示手段4においては、目視表示を行うこ
とによって、防災対策を表示し、また災害発生時におけ
る被害をできるだけ小さくするための対策である対処行
動を表示し、また応急処置対策などを施した後における
シミュレーション演算による被害状況を表示することに
よってその評価を行うことができる。さらに表示手段4
では、対策実行時の予想される状況推移時時系列的出力
および対策実行後の被害状況のシミュレーション演算結
果を表示して評価を得ることができる。その結果、表示
手段4には参照符21で示されるように、その1例とし
て被害復旧時における電力の復電スケジュールを地図上
で表示することができる。
【0016】表示手段4は、シミュレーション演算手段
3から出力される図およびグラフなどの表示を適切に表
示し、これによって災害規模を視覚的に把握することが
容易であり、これに応じて災害対策、すなわち対処行動
を立案することが容易になる。
【0017】図5は、図1〜図4に示される実施の一形
態における災害対策評価装置の全体の構成をまとめて示
すブロック図である。メモリ1には、次のデータを、デ
ジタルデータまたはイメージデータの形でデータベース
として準備してストアしておく。 (1)対象地域の地形、地図、人間の住んでいる存否な
どに関する地理データ。 (2)対象地域の建物、構造物などに関する建物/構
造物データ。 (3)対象地形の交通、すなわち道路、鉄道などの布設
位置などに関する交通データ。 (4)対象地域のライフライン、すなわち電力線、都市
ガス管、水道管の布設位置などに関するライフラインデ
ータ。 (5)対象地域の公衆電話回線などを含む情報通信イン
フラ設備に関するデータ。 (6)対象地域の防災システムに関するデータ。 このような上述のデータ(1)〜(6)は、メモリ1に
入力手段2を用いて予め準備してストアしておく。
【0018】さらに次のデータ(7)〜(10)は、オ
ペレータが入力手段2を操作して、シミュレーション演
算実行前に、条件として、文字または数字をキー入力し
て設定する。 (7)地震、火災などの災害の発生場所、大きさ、時刻
などに関する災害データ、たとえば火災時の火災発生場
所、火災の大きさすなわち面積、火災の発生時刻など。 (8)気象データ、たとえば天気図、降雨量、風速、風
向など。 (9)関係機関の人員、設備の配置に関するデータ。 (10)災害発生直後の重大な被害状況に関する被害デ
ータ、たとえば道路が遮断されて通行不能であることを
表す道路状況など。
【0019】こうしてオペレータは、入力手段2aのキ
ー入力によって、地震、火災などの災害の強度、種類、
気象情報、被害状況などを文字または数字の入力として
取込むことができる。さらに入力手段2を用いて、都市
機能データを独自にデータベースに持つこともでき、さ
らに各関係機関の防災センタ、交通情報センタ、電力会
社、都市ガス会社などですでに保有してアップデートし
て更新された関連の都市機能データを、デジタルデータ
または画像データとしてメモリ1に取込んでストアし、
これによってさらに実際に近いシミュレーション演算分
析評価が可能になる。
【0020】シミュレーション演算手段3は、被害進展
シミュレーション演算手段3aと、復旧シミュレーショ
ン演算手段3bおよび評価と対策立案演算手段3cとを
含む。被害進展シミュレーション演算手段3aでは、被
害進展シミュレーションルールによって、建物/構造物
被害、火災延焼、負傷者および死者などの被災者、交通
状況などの進展した被害状況をシミュレーション演算に
よって求め、状況表示のための表示手段4aによって表
示し、ここで対策、すなわち対処行動の元になる状況を
図式化して表示する。被害進展シミュレーションルール
は、既存の地震予測シミュレーションおよび火災延焼シ
ミュレーションのシミュレーションルールを含み、さら
に実際に遭遇した被災者および救援者の行動の記録を危
機管理ネットワーク20から得て活用し、これに前述の
図1に関連して述べた仮説推論手段17、最適化探索手
段16および制約論理手段18、さらに定性推論などの
各種の推論技術を駆使して、被害の進展を予測するアル
ゴリズムを含む。
【0021】入力手段2a,2bは、被害進展シミュレ
ーション演算手段3aにおける被害進展シミュレーショ
ン解析中に、たとえば県、市町村の防災機関、消防署、
警察署、水道局、電力会社、都市ガス会社などによる災
害対策である対処行動を入力するために用いられ、この
ために人工知能AIが用いられる。こうしてメモリ1の
ストア内容と入力手段2から入力されたデータとに基づ
き、各種の都市機能である交通、情報通信、電気ガスな
どの生活基盤および水などの活用のために、別途、推測
された被害予測シミュレーション結果に対して、逐次、
この被害をできるだけ小さくして極小化するべく、関係
機関の行う対策を独立にかつ同時に、前述の図2に関連
して説明した処理手段9〜12などから入力することが
でき、これらの構成要素もまた、入力手段を構成する。
入力手段2a,2bの入力結果は、状況表示のための表
示手段4bにおいて、活動状況を図式化して表示するこ
とができる。
【0022】復旧シミュレーション演算手段3bにおい
て、前記対処行動である被害の進展阻止行動、救援行
動、復旧行動などが入力手段2a,2b,2cなどから
入力されることによって、被害進展シミュレーション演
算手段3aの被害進展シミュレーション演算実行中に割
込んで、シミュレーションをその都度行い、その後の進
展した被害状況を表示手段4aによって表示するととも
に、被害を受けた対象が対処されて復旧したことを、表
示手段4aで表示する。
【0023】この復旧シミュレーション演算手段3bに
は、入力手段2cからの計算機出力またはネットワーク
から入って来るデータが与えられる。復旧シミュレーシ
ョン演算は、人工知能AIを活用して実行される。こう
してメモリ1のストア内容と入力手段2から入力される
データとをパラメータとして変化してシミュレーション
演算を行うとともに、その対処行動を変えて、シミュレ
ーション演算を繰返す。このシミュレーション演算にあ
たり、複数の関係機関のうち、その1つの関係機関を特
定して選択し、残余の関係機関では標準的な、または予
め定める対処行動を一定にしたままで入力しておき、前
記特定された関係機関の対処行動のみを変化させて、そ
の特定の関係機関の対処行動による進展する被害状況を
表示手段4によって表示し、その特定された関係機関を
集中して評価することもまた、可能である。このような
特定の関係機関の対処行動のみの集中評価は、評価と対
策立案処理手段3cにおいて実行され、その対処行動の
有効性は、表示手段4cにおいて可視化して目視表示さ
れる。
【0024】評価と対策立案演算手段3cでは、各種ケ
ースの評価結果を、定性評価または定量評価し、一欄表
の形で出力する。さらに予め定める評価要領に従い、こ
れらの各種ケースの対処行動に、評価の高いものから低
いものに順位付けをすることもまた可能である。さらに
これらの評価の結果を、前述のように表示手段4cによ
って視覚的な図表の形で表示させる。このようにして、
対処行動による進展した被害状況を演算してシミュレー
ションによって求め、各種制約条件、すなわち都市機能
の損傷程度および救援、輸送能力などを加味しながら、
前述の推論の手法で仮説推論を行って推定し、これらの
シミュレーション演算結果を、時系列で定量的にかつ視
覚的に表示する。
【0025】図6は、評価と対策立案演算手段3cの具
体的な構成を示すブロック図である。災害は火災であ
り、その火災の延焼に関するシミュレーション演算を行
うにあたり、メモリ1を構成する建物、構造物の地理に
関するデータを翻訳情報としてストアしたメモリ1aが
初期状態手段22に与えられるとともに、予め設定した
火災延焼速度に関する関数をストアしたメモリ26から
の内容が与えられる。さらにメモリ1bからは気象デー
タが与えられ、さらに消防力に関するデータがストアさ
れたメモリ1cからもそのデータが与えられ、こうして
時間管理手段23、火災延焼の状態が演算して求められ
る。遷移集合抽出手段24では、時間管理手段23によ
って得られた火災延焼に関するデータを、状態遷移ルー
ルをストアしたメモリ25からのストア内容を用いて合
成処理し、これによって発火、消火ルール手段27のル
ールに従い、メモリ28からの建物発火消火ルールに従
う消火のための演算処理を行う。消火のための対処行動
が入力手段2によって入力されたことが判定手段29で
判定されると、さらに前述の時間管理手段23に戻って
前述の動作が繰返される。こうして表示手段4には、火
災延焼の火勢状態を示す地図30が表示される。なおシ
ミュレーション演算の結果、有り得ない状態が得られた
ときには、そのような有り得ない状態を削除するための
制約ルールをメモリ1にストアしておき、その制約ルー
ルに従い、有り得ない状態が得られた演算結果を削除す
る。
【0026】図7〜図9は、表示手段4の画面に表示さ
れる消防署に関連する表示態様を示している。図7〜図
9は、対象地域をその上方から見た斜視図である地図で
ある。図7(1)では、火災状況を示し、ここには、記
号31によって、図7(1)の右から左への風向き、す
なわち火勢と方向を示し、その記号31の大きさは、火
災規模を示す。記号32は、消火用水として使える水量
を棒グラフの高さで示している。シミュレーション演算
手段3による30分経過後の火災状況は、図7(2)に
示されるようにして表示して得られる。参照符33は、
川から取水している消火栓である場合、ほぼ無制限に消
火用水が使用可能であることを、示す。参照符34は、
火災によって消火栓が使用不可能であることを、記号ま
たは色によって表示することができる。参照符35にお
いて、火災の記号31が無くなっているので、ここでは
鎮火されたことが判る。図7〜図9における各画面の右
上隅の数字は、たとえば「01−17−0630」は、
1月17日6時30分(24時間制)を意味する。
【0027】図8(1)は、表示手段4によって表示さ
れる道路状況を示す。各道路の渋滞度は、道路にカラー
表示が施され、赤色の道路は不通であることを示す。こ
の渋滞度は、たとえば大形車の通行可能状況である道路
状況を示しており、あるいはまた2輪自動車の通行可能
状況を選択して表示することも可能である。図8(1)
の道路状況から1分経過後において、単車通行が可能な
道路状況が示されている。
【0028】図9は、負傷者の分布と医療機関の容量な
どを示している。図9(1)では、医療機関の存在する
位置で棒グラフによってその負傷者に対応する色の高さ
で人数を示し、また病院などの医療機関における収容可
能な容量の大きさを負傷者とは異なる色で表示すること
ができる。さらに負傷者のうち、一刻を争う、すなわち
対応しないで救うことができる負傷者などの分布は、図
9(2)で示されるようにして表示される。たとえば参
照符36は重症者2人を示し、参照符37は重症者3人
を示し、さらに参照符38は病院などの医療機関をさら
に他の色で表示する。
【0029】図7〜図9に示される火災状況、道路状況
および負傷者である被災者の状況の表示結果から、表1
に示される各対処行動が各関係機関において行われる。
【0030】
【表1】
【0031】こうして表示結果から、図10に示される
ように、災害対策本部41では、各状況の把握を行い、
決断すべき対策を選択する。このために本発明に従う表
示手段4によって表示される地図データ、対策マニアル
などを含む関連情報もまた表示され、さらに本発明の災
害対策評価装置が用いられる。たとえば消火活動の例を
述べると、関連機関の装置43では、消防署44に関し
て、消火指令の伝達、消防署の稼動状況、道路状況およ
び消火作業の進捗状況に関するデータの授受を行う。ま
た警察署45に関しては、道路の通行規制の要請を行
い、さらに道路状況を把握し、被災者の誘導を行う。水
道局46に関しては、上水道の復旧の優先順位を設定
し、消火用水が得られる状況を把握し、上水道の稼動状
況に関するデータの授受が行われる。さらに都市ガス会
社47に関しては、水道局46と同様なデータの授受が
行われる。被害が生じた対象地域に近接した自治体の関
連機関48に関しては、消防車の出動を要請し、救急車
の出動を要請し、さらに道路状況を把握し、これらのデ
ータに関する授受が行われる。
【0032】こうして図11に示されるように消火活動
を行うにあたり、火災の発生49が存在するとき、状況
の把握50のために、消火指令が伝達可能か、消防車が
使用可能か、消火用水が確保できるか、道路が通行可能
かなどの把握を行い、さらに作業者は、消火すべき対策
51として、消火の優先順位、すなわちどの建物などか
ら順番に消火を行うべきであるか、消火可能な道路の指
示、近接自治体などへの応援要請、道路の通行規制など
の対処行動を決定する。こうして火災活動52を行い、
その対処行動を入力手段2によって入力することによっ
て、表示手段4には、図12に示される画像表示が得ら
れる。またシミュレーション演算手段3は、火災延焼率
の算定を行って表示手段4に定量的な演算結果を表示さ
せる。
【0033】図12は、図11において表示手段4によ
って表示される画面をそれぞれ示している。図12
(1)は、火災状況を示す。図12(2)は道路状況を
示す。図12(3)は消火用水である上水道の水道水の
断水状況を示す。図12(1)の記号53は、火災の規
模、風向きである火勢などを示している。また図12
(2)の道路状況を示す画面では、X印54は、道路が
不通であることを示している。図12(3)のカラー表
示領域55は、断水している領域を示し、ここでは消火
用水は得られない。
【0034】
【発明の効果】本発明の災害対策評価装置によれば、災
害発生時に、災害対策関連データが、コンピュータなど
によって実現されるシミュレーション演算手段によって
1元管理することができる。これによって被害の情報を
速やかに、簡単な操作で、通信処理して表示手段によっ
て迅速に表示することができる。こうして、災害時の各
関係機関(県、市町村の防災統制部門、消防、警察等)
が災害による被害の進展に対して採る各種対策手段の効
果が、それぞれ単独にもまた各機関の対策手段による総
合効果も評価できるツールが実現される。
【0035】したがって、これらの被害に対して採る関
係機関の各種の対処行動(救難、消火、復旧、交通整
理、救援行動等)をリアルタイムで入力することができ
る。
【0036】また、関係機関の各種の対処行動によって
変わる被害状況をリアルタイム性を維持して、高速処理
する。
【0037】また本発明によれば、対処行動案から、別
に定めた評価の基準に照らして、最も効果的な対処行動
案を、評価できるものである。これによって、実データ
を使用したシミュレーション評価を通して、災害対策の
方針(資源の備蓄量、関連機関の行動指針等)を策定す
ることができる。
【0038】本発明のシミュレーション演算手段によれ
ば、各種の災害のケースにおいて、設定された入力条件
に対してシミュレーション演算され、その演算結果が適
切であるかどうかを表示手段の表示された情報に基づい
て確認することができ、こうしてプレーヤである防災担
当者は、入力手段によって逐次入力した対処行動案に従
ってシミュレーション演算を行って訓練をすることがで
きる。
【0039】本発明は、関係機関の各種の対処行動や被
害の状況、人の行動等の種々の条件を加味して、対処行
動の効果を予測する推論ルールを用いるものである。
【0040】本発明は、上述の災害発生時における対処
行動の効果予測において、種々の条件を判断しながら、
人工知能による推論を用いて、最も現実に近い効果を予
測しようとするものである。本発明の災害対策評価装置
によれば、各関係機関の対策効果予測を行うに当たって
将来の状況データのない中で、各種の推論ルール(制約
理論、仮説推論、定性推論)を駆使して可能な限り正確
な予測結果を定性的、定量的かつ視覚的に出力するもの
である。
【0041】近年における処理能力の脅威的な向上と小
形、低価格化の進んだコンピュータ・ハードウエア技術
を背景に最近、急速な進歩の見られる大量データの高速
処理、人工知能(AI)、仮想現実表示等のソフト技術
をフルに活用し、これをワーク・ステーション・レベル
またはパソコン・レベルのハードウエア構成で可能にす
る。
【0042】本発明によれば、災害発生時には災害対策
行動を策定する上での支援ツールとして、本発明の災害
対策評価装置を用いることができる。したがって本発明
の災害対策評価装置を各関係機関が単独で使用する場合
は他機関の対策を、決められた範囲の中で当該機関で選
択して設定することができる。本発明の災害対策評価装
置によれば、各関係機関の中でも県や市町村の防災統制
部門の対策指示が、その他の各機関に優先して実行され
る。さらに本発明の災害対策評価装置によれば、都市を
適当な大きさのメッシュに区画し、被害の進展や対策に
よる被害の収束、復旧の程度が視覚的、マクロ的に理解
できる。
【0043】こうして本発明の災害対策評価装置によれ
ば、都市およびライフライン等のデータをモデル・デー
タを用いてシミュレーションすることもできるが、定め
られた形で入力されれば現実のデータを用いて行うこと
ができ、既存のオンライン・データとリアルタイムに連
接することもできる。
【0044】さらに本発明の災害対策評価装置によれ
ば、既存の防災システムの評価や計画中のシステムの評
価および災害発生時の対策案の効果予測による防災責任
者の意思決定支援ツールとして、また平常時の関係機関
単独での訓練や各関係機関の連携訓練ツールとしても使
用することができる。このように、本発明のシミュレー
ション演算手段によるシミュレーション演算を災害発生
前に行って、現用防災システムの評価、所要システムの
抽出等に供するとともに、災害発生時には、採るべき応
急処置の効果について、示唆を与えることができる。ま
た平時には関係機関の職員や地域住民の訓練や教育にも
使用することができる。また関連機関を含めた訓練に使
用することができ、訓練結果を定量的に評価できる。
【0045】したがって本発明によれば、資源の備蓄
量、災害規模および計算ルール等を変更し、それらが及
ぼす影響度を模擬することにより、関連機関を含めた災
害対策の評価/訓練機能を確認することができ、さらに
資源の備蓄量、災害規模および計算ルール等を変更し、
それらが及ぼす影響度を容易に把握することができる。
【0046】このようにして本発明によれば、別途並行
して整備されるべき各種都市インフラ・データ等の電子
データ管理システムと結合して、災害対策本部に設ける
リアル・タイムの実運用システムに適用して、それらの
端末を各自治体や地域の防災民間組織に設け、本部と支
部や支部間の平時における図上訓練ができるネットワー
クに発展させることができ、さらには、地震以外の災害
評価機能も順次付加していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体的な構成を簡略化
して示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態の機械的構成を主として
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態における災害対策評価シ
ミュレーション演算処理のためのプログラムを主として
示す図である。
【図4】表示手段4によって表示される画面の表示画像
を示す。
【図5】本発明の実施の一形態における災害対策評価装
置の全体の構成をまとめて示すブロック図である。
【図6】評価と対策立案演算手段3cの具体的な構成を
示すブロック図である。
【図7】表示手段4の画面に表示される消防署に関連す
る表示態様を示す斜視図である。
【図8】表示手段4によって表示される道路状況を示す
斜視図である。
【図9】負傷者の分布と医療機関の容量などを示す斜視
図である。
【図10】本発明の災害対策評価装置を示す。
【図11】表示手段4によって表示される画面を示す。
【図12】本発明の実施の一形態である。
【符号の説明】
1 メモリ 2 入力手段 3 シミュレーション演算手段 4 表示手段 5 災害対策本部 6 処理手段 7 処理手段 8 通信回線 9 処理手段 10 警察署の処理手段 11 水道局の処理手段 12 都市ガス会社の処理手段 13 危機管理ネットワーク 15 マン・マシンインタフエイス 16 最適化探索手段 17 仮説推論手段 18 制約論理処理手段 19 知識ベース 20 危機管理ネットワーク 44 消防署 45 警察署 46 水道局 47 都市ガス会社 48 自治体の関連機関
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−44285(JP,A) 総合災害情報システム,東芝レビュ ー,株式会社東芝,1996年 5月 1 日,第51巻第5号,第26−30頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09B 9/00 G09B 19/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象地域の地理データ、建物/構造物の
    データ、道路および鉄道の布設位置に関する交通のデー
    タならびに、電力線、都市ガス管および水道管の布設位
    置に関するライフラインデータを含むデータをストアす
    るメモリと、 災害の発生場所、大きさおよび時刻に関する災害のデー
    タおよび災害発生直後の被害状況に関する被害のデータ
    を含むデータを入力するとともに、被害を小さくするた
    めに採られる複数種類の対処行動を入力する入力手段
    と、 メモリのストア内容を読出し、かつ入力手段からの前記
    災害のデータおよび前記被害のデータの出力に応答し、
    対象地域の進展した被害状況を予測してシミュレーショ
    ン演算する被害進展シミュレーション演算手段と、 メモリのストア内容を読出し、入力手段からの対処行動
    の出力と、被害進展シミュレーション演算手段の出力と
    に応答し、被害予測シミュレーション結果に対して、前
    記複数種類の各対処行動の入力後の前記入力された各対
    処行動による被害状況をシミュレーション演算する復旧
    シミュレーション演算手段と、 メモリのストア内容を読出し、復旧シミュレーション手
    段の出力に応答し、予め定める評価要領に従って、各対
    処行動による被害状況を評価する評価演算手段と、 被害進展シミュレーション演算手段と、復旧シミュレー
    ション演算手段と、評価演算手段との出力に応答し、シ
    ミュレーション演算してそれぞれ得られた進展した被害
    状況、前記対処行動による被害状況および前記評価結果
    を目視表示する表示手段とを含むことを特徴とする災害
    対策評価装置。
  2. 【請求項2】 入力手段には、前記複数種類の対処行動
    のうち、1つの対処行動が変化して入力されるととも
    に、残余の予め定める標準的な対処行動が入力され、 復旧シミュレーション演算手段は、前記変化して入力さ
    れた各対処行動毎の前記変化して入力された各対処行動
    による被害状況をシミュレーション演算することを特徴
    とする請求項1記載の災害対策評価装置。
  3. 【請求項3】 評価演算手段は、前記複数の対処行動
    に、評価の高いものから低いものに順位付けをすること
    を特徴とする請求項1または2記載の災害対策評価装
    置。
  4. 【請求項4】 被害進展シミュレーション演算手段は、
    進展した被害状況に対応する対象地域の交通状況を予測
    してシミュレーション演算し、表示手段に表示させるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の災害
    対策評価装置。
  5. 【請求項5】 被害進展シミュレーション演算手段は、
    進展した被害状況に対応する対象地域の被災者の分布状
    況を予測してシミュレーション演算し、表示手段に表示
    させることを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記
    載の災害対策評価装置。
  6. 【請求項6】 入力手段によって、火災発生場所、火災
    の大きさおよび発生時刻が入力され、 被害進展シミュレーション演算手段は、入力手段の出力
    に応答し、進展した火災状況を予測してシミュレーショ
    ン演算することを特徴とする請求項1〜3のうちの1つ
    に記載の災害対策評価装置。
  7. 【請求項7】 表示手段は、2次元画面に、対象地域を
    上方から見た斜視図と、その斜視図上に被害状況を表す
    キャラクタとを表示し、 キャラクタは、被害状況の大小の程度に応じて大きく表
    示し、または色を異ならせて表示することを特徴とする
    請求項1〜3のうちの1つに記載の災害対策評価装置。
  8. 【請求項8】 メモリには、水道管の布設位置に関する
    データがストアされ、 前記災害は、火災であり、 被害進展シミュレーション演算手段は、火災状況と、道
    路状況と、水道管の断水状況とを予測してシミュレーシ
    ョン演算し、 表示手段は、火災状況と道路状況と断水状況とを、個別
    的な画面上に、または、1画面に重ねて、表示すること
    を特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の災害対
    策評価装置。
  9. 【請求項9】 対象地域の地理データ、建物/構造物の
    データ、道路および鉄道の布設位置に関する交通のデー
    タならびに、電力線、都市ガス管および水道管の布設位
    置に関するライフラインデータを含むデータをストアす
    るメモリと、 災害の発生場所、大きさおよび時刻に関する災害のデー
    タおよび災害発生直後の被害状況に関する被害のデータ
    を含むデータを入力するとともに、被害を小さくするた
    めに採られる複数種類の対処行動を入力する入力手段
    と、 メモリのストア内容を読出し、かつ入力手段からの前記
    災害のデータおよび前記被害のデータの出力に応答し、
    対象地域の延焼した火災状況を含む進展した被害状況、
    進展した被害状況に対応する対象地域の交通状況、進展
    した被害状況に対応する対象地域の被災者の分布状況、
    道路状況、および水道管の断水状況とを、予測してシミ
    ュレーション演算する被害進展シミュレーション演算手
    段と、 メモリのストア内容を読出し、入力手段からの対処行動
    の出力と、被害進展シミュレーション演算手段の出力と
    に応答し、被害予測シミュレーション結果に対して、前
    記複数種類の各対処行動の入力後の前記入力された各対
    処行動による被害状況をシミュレーション演算する復旧
    シミュレーション演算手段と、 メモリのストア内容を読出し、復旧シミュレーション手
    段の出力に応答し、予め定める評価要領に従って、各対
    処行動による被害状況を評価する評価演算手段と、 被害進展シミュレーション演算手段と、復旧シミュレー
    ション演算手段と、評価演算手段との出力に応答し、シ
    ミュレーション演算してそれぞれ得られた進展した被害
    状況、前記対処行動による被害状況および前記評価結果
    を、2次元画面に、対象地域を上方から見た斜視図と、
    その斜視図上に被害状況を表すキャラクタとを用いて表
    示し、キャラクタは、被害状況の大小の程度に応じて大
    きく表示し、または色を異ならせて表示し、さらに道路
    状況と断水状況とを目視表示する表示手段とを含むこと
    を特徴とする災害対策評価装置。
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