JP4007722B2 - Isdn回線中継装置 - Google Patents

Isdn回線中継装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば火災などの非常事態の発生時に、電話回線を通じて、消防署などの所定の通報先に通報メッセージを送出するようにするアナログ回線用の通報装置を、ISDN回線に対して接続することができるようにするターミナルアダプタ機能を備えるISDN回線中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、盗難、火災等の非常事態が発生した場合に、非常用押ボタンスイッチやセンサにより起動されて、警察署や消防署などの予め設定された通報先のダイヤル番号を電話回線を通じて送出し、通報先の相手が応答すると、予め記憶されている通報メッセージを送出するようにする非常通報装置が知られている(例えば特公昭63−37549号公報等参照)。
【0003】
この非常通報装置は、現在のところ、アナログ回線用のものが主として用いられている。このアナログ回線用の非常通報装置の通報処理時の動作の概略は、次のようになる。
【0004】
まず、非常用押ボタンスイッチが押された、あるいは火災センサにより火災が検知されると、通報の起動信号が発生する。この起動信号の発生に応じて、非常通報装置は、回線(アナログ回線)を捕捉し、記憶している「110番」や「119番」のダイヤル番号のダイヤル送出を行う。そして、通報先である警察署や消防署の応答を確認した後、記憶部に記憶している所定の通報メッセージを、警察署や消防署に送る。これにより、警察署や消防署には、迅速に、かつ、確実に非常事態が伝達される。
【0005】
しかし、非常通報装置は、一般に、他の電話端末と回線を共有する使用態様となっている場合が多く、このため、非常事態が発生したときに、通報に用いようとする電話回線が話中であったり、丁度、着信中であった場合には、当該回線が解放されるまで、通報が遅れる問題がある。
【0006】
そこで、通報に用いようとするアナログ電話回線が話中などで使用中となっているときに、当該アナログ回線を強制的に開放する回線開放手段をアナログ回線用非常通報装置に設け、迅速に非常通報ができるようにする方策が種々提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電話回線として、高速のデータ通信が可能なため、デジタル回線であるISDN回線が普及しつつある。そして、従来のアナログ回線用の電話端末装置は、ターミナルアダプタをISDN回線との間に介在させることで、このISDN回線に対しても接続することができる。
【0008】
すなわち、上述したアナログ回線用の非常通報装置をISDN回線に接続できるターミナルアダプタがあれば、ISDN回線用の非常通報装置を、新たに購入しなくても、ISDN回線に対して接続して使用することができる。
【0009】
しかしながら、アナログ回線用非常通報装置を、ターミナルアダプタを介してISDN回線に接続するシステム構成の場合には、アナログ回線を強制的に開放する回線開放手段がアナログ回線用非常通報装置に存在しても、それは、まったく無意味である。
【0010】
そこで、本願の出願人は、特願平9−271111号として、ISDN回線網とISDN用端末との間の接続/切断を制御する接続/切断切換回路を設けて、ISDN用端末が使用中であってISDN回線の2個のBチャネルが塞がっている場合にも、接続/切断切換回路を強制切断して、アナログ回線用の非常通報装置から警察署や消防署などの通報先への非常通報が迅速に行なえるようにしたISDN回線中継装置を提案した。
【0011】
しかし、このように非常通報の起動時に、強制的に回線開放にして通報メッセージを通報先に送ることができても、非常通報の通報先である警察署や消防署からの逆信時の問題が残る。
【0012】
すなわち、この非常通報システムにおいては、非常通報装置から通報メッセージを通報先に送った後、非常通報装置は、回線を一旦開放して、通報先である警察署や消防署からの逆信を待つ逆信待機状態になる。そして、通報先から逆信があると、それを非常電話機で受け、通報先と通話を行なうようにする。
【0013】
ところが、この逆信待機時に、ISDN用端末などの非常通報装置以外の端末から回線捕捉要求が発生した場合に、その回線捕捉要求に応じて回線を使用してしまうと、回線が塞がって、通報先からの逆信を迅速には受信できなくなってしまう場合が生じる。
【0014】
この発明は、以上のような、アナログ回線用の非常通報装置をISDN回線に接続した場合の逆信待機中の上記の問題点を解決できるISDN回線中継装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、
ISDN回線網と後段のISDN用端末との間に設けられ、起動信号に応じて回線を捕捉し予め設定された通報先のダイヤル番号送出をした後、通報メッセージを送出するアナログ回線用通報装置を前記ISDN回線網に接続するための装置であって、
前記通報装置を前記ISDN回線網に接続するための処理を行うターミナルアダプタ部と、
前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN回線網と前記ISDN用端末との間の接続/切断を制御する回線強制切断回路部とを備え、
前記ターミナルアダプタ部は、
前記通報装置の回線捕捉を検出する回線捕捉検出手段と、
前記回線捕捉検出手段で前記回線捕捉が検出された後に、前記通報装置から送出される前記通報先のダイヤル番号を識別し、前記ISDN回線を通じて、前記通報先に発呼を行う発呼手段と、
前記通報装置からの通報メッセージを前記ISDN回線網用の信号に変換して前記ISDN回線網に送出する手段と、
前記発呼に対して前記ISDN回線網から解放完了メッセージを受けたときに、その旨を前記通報装置に報知した後に、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断し、前記ISDN回線網との接続の復旧後の前記通報装置の回線捕捉を前記回線捕捉検出手段で検出したときに、前記発呼手段による前記通報先への再度の発呼およびその後の通報メッセージの送出を実行するように制御すると共に、
前記通報装置の回線開放動作の検知信号と、前記通報装置からの通報中出力信号とから前記通報先からの逆信を待つ逆信待機を検知したときに、前記ISDN用端末が前記ISDN回線網から切断されていないときには、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断すると共に、前記通報装置の回線捕捉に基づき捕捉していた回線を開放するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項の発明は、
ISDN回線網と後段のISDN用端末との間に設けられ、起動信号に応じて回線を捕捉し予め設定された通報先のダイヤル番号送出をした後、通報メッセージを送出するアナログ回線用通報装置を前記ISDN回線網に接続するための装置であって、
前記通報装置を前記ISDN回線網に接続するための処理を行うと共に、アナログポートとして、前記通報装置用の他に、他のアナログ回線用端末用のポートを有するターミナルアダプタ部と、
前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN回線網と前記ISDN用端末との間の接続/切断を制御する回線強制切断回路部とを備え、
前記ターミナルアダプタ部は、
前記通報装置の回線捕捉を検出する第1の回線捕捉検出手段と、
前記他のアナログ回線用端末の回線捕捉を検出する第2の回線捕捉検出手段と、
前記第1の回線捕捉検出手段で前記回線捕捉が検出された後に、前記通報装置から送出される前記通報先のダイヤル番号を識別し、前記ISDN回線を通じて、前記通報先に発呼を行う発呼手段と、
前記通報装置からの通報メッセージを前記ISDN回線網用の信号に変換して前記ISDN回線網に送出する手段と、
前記発呼に対して前記ISDN回線網から解放完了メッセージを受けたときに、その旨を前記通報装置に報知した後に、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断し、前記ISDN回線網との接続の復旧後の前記通報装置の回線捕捉を前記第1の回線捕捉検出手段で検出したときに、前記発呼手段による前記通報先への再度の発呼およびその後の通報メッセージの送出を実行するように制御すると共に、
前記通報装置の回線開放動作の検知信号と、前記通報装置からの通報中出力信号とから前記通報先からの逆信を待つ逆信待機を検知したときに、前記ISDN用端末が前記ISDN回線網から切断されていないときには、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断すると共に、前記通報装置の回線捕捉に基づき捕捉していた回線を開放して逆信待機状態とし、さらに、この逆信待機状態において前記他のアナログ回線用端末による回線捕捉が前記第2の回線捕捉検出手段で検出されたときには、前記他のアナログ回線用端末にビジートーンを送出するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0017】
【作用】
上記の構成の請求項1の発明のISDN回線中継装置においては、通報装置が起動されて、回線捕捉動作をすると、それを検出し、続いて送られてくる通報先のダイヤル番号を識別して、通報先に、ISDNの発呼手順に従い発呼動作をする。そして、通報先との間でISDN回線が接続されると、通報装置からの通報メッセージはターミナルアダプタを通じ、ISDN回線を通じて、通報先に送出される。
【0018】
その後、通報装置が逆信待機のために回線開放動作をするので、ISDN回線中継装置は、それを検出する。そして、ISDN回線中継装置の制御手段は、回線強制切断回路部を制御して、ターミナルアダプタ部とISDN回線網との間の接続は保ちつつ、ISDN回線網とISDN用端末との間を切断し、逆信待機状態とする。そして、通報先からの逆信の着信があると、通報装置側での応答により通話状態に移行する。
【0019】
以上のように、請求項1の発明においては、逆信待機状態においては、ISDN用端末は、ISDN回線網から切断されているので、逆信待機中のこれらISDN用端末からの回線捕捉は無効となり、通報先からの逆信を確実に受けることができる。
【0020】
また、請求項の発明は、ターミナルアダプタ部がアナログポートとして、前記通報装置用の他に、他のアナログ回線用端末用のポートを有する場合である。この請求項の発明の場合には、逆信待機状態において前記の他のアナログ回線用端末から回線捕捉が発生する場合に、これを生かすと逆信を受けられなくなるおそれがある。
【0021】
この請求項の発明においては、逆信待機中の前記他のアナログ回線用端末による回線捕捉があったときには、ターミナルアナログ部の制御手段は当該他のアナログ回線用端末にビジートーンを送出して、当該他のアナログ回線用端末による回線捕捉を受け付けないようにしている、したがって、通報先からの逆信を確実に受けることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるISDN回線中継装置の実施の形態を、非常通報装置用のアナログポートの他に、1つの他のアナログ回線用端末用のポートを備える場合について、図を参照しながら説明する。
【0023】
図2は、ISDN回線に対する、この実施の形態のISDN回線中継装置や、非常通報装置、さらには他のISDN用端末の接続態様を示すものである。すなわち、ISDN回線1は、DSU(回線終端装置)2を通じて加入者宅内ネットワーク3に接続される。加入者宅内ネットワーク3の、最もDSU2側には、この実施の形態のISDN回線中継装置10が接続される。そして、ISDN回線中継装置10に接続される加入者宅内ネットワーク3には、他のISDN用端末として、デジタル回線用端末6や7が接続されている。
【0024】
ISDN回線中継装置10は、DSU2と加入者宅内ネットワーク3との間に設けられる回線強制切断回路200と、非常通報装置4およびアナログ回線用端末5をISDN回線網に対して接続するためのターミナルアダプタ部100とを備える。
【0025】
回線強制切断回路200は、後述もするように、ターミナルアダプタ部100とISDN回線網との間の接続は保ちつつ、ISDN回線網とISDN用端末としてのデジタル回線用端末6や7が接続される加入者宅内ネットワーク3部分との間を強制切断することができる切換回路を備える。
【0026】
そして、この例の場合、非常通報装置4は、非常通報動作を行っているときには、通報中出力信号を発生する機能を備えるもので、アナログ電話回線に接続すべき端子4aと、非常通報動作中の前記通報動作中信号を出力する端子4bと、逆信を受信して、通報先と通話をするための非常用電話機8を接続するための端子4cとを備える。
【0027】
そして、非常通報装置4の端子4aが、ターミナルアダプタ部100の非常通報装置用アナログポートとなるISDN回線中継装置10の端子10aに接続される。また、非常通報装置4の端子4bは、ターミナルアダプタ部100の通報中出力入力端子に接続されているISDN回線中継装置10の端子10bに接続され、非常通報装置4からの通報中出力信号はこの端子10bを通じてターミナルアダプタ部100に入力される。
【0028】
また、アナログ回線用端末5のアナログ電話回線に接続すべき端子が、ターミナルアダプタ部100の他のアナログ回線用端末用のアナログポートとなるISDN回線中継装置10の端子10gに接続される。
【0029】
非常通報装置4は、この実施の形態では、非常事態の発生に応じた起動信号の発生に応じて、図3のフローチャートに示すような動作を実行する。
【0030】
すなわち、非常通報装置4は、非常ボタンや火災センサなどの監視の結果としての起動信号の発生を監視する。そして、起動信号の発生を検知すると、図3のフローチャートを実行する。
【0031】
まず、ステップ101において回線捕捉動作を行う。次に、ステップ102において、捕捉した回線において、トーン検出回路21によりダイヤルトーンを検出し、交換機側のダイヤル受入れ準備ができているか否かを検出する。または、このステップ102で回線捕捉した後、3秒以上の経過を待つ。
【0032】
そして、ダイヤルトーン検出などにより、交換機側のダイヤル受入れ準備ができていることを確認した後、予め設定されている通報先、つまり、「110番」や「119番」に自動ダイヤルを行う。次に、ステップ104に進み、通報先の応答があるか否かを通報先からの応答音声が検出されたかどうかにより判別する。通話先の応答がなければ、ステップ105に進み、相手不応答を確認する。この相手不応答の確認は、例えば一定時間以上の相手不応答の検出やビジートーンの検出により行うものである。
【0033】
ステップ105で相手不応答を確認すると、ステップ106に進み、一旦回線を開放し、次のステップ107で4秒以上待機する。この4秒以上の時間は、回線を完全に開放するための時間である。ステップ107で4秒以上の時間の経過を検出すると、ステップ101に戻り、通報動作をやり直す。
【0034】
ステップ104で相手の応答を確認すると、ステップ108に進み、非常通報装置のメモリに予め格納されている通報メッセージを、通報先に送出する。そして、通報メッセージの送出後、ステップ109に進み、捕捉していた回線を一旦開放し、その後、5秒間の逆信信号の待機を行う。すなわち、ステップ110で、逆信を検出(逆信の着呼を検出)したか否か判別し、逆信を検出しないときには、ステップ111で5秒間の経過を判別し、逆信待ちの状態で5秒間経過していないときには、ステップ110に戻って、逆信待ちを継続する。
【0035】
そして、次のステップ111で、5秒間の間、逆信が検出できなかったと判別されたときには、ステップ112に進み、開放していた回線を捕捉して、ステップ108に戻り、通報メッセージの再送を行う。前述したように、このとき、110番や119番の通報先は回線を保持しているので、この通報先へのダイヤル送出は行わない。
【0036】
そして、ステップ110で逆信を検出すると、ステップ113に進み、非常通報装置に接続されている非常用電話機8のベルを鳴動させ、次のステップ114で非常用電話機8でのオフフックによる応答を待つ。そして、非常用電話機8でのオフフックを検出すると、ステップ115に進み、通報先との相互通話を行い、ステップ116での非常用電話機8のオンフックの確認により、通報処理終了となる。
【0037】
次に、この実施の形態のISDN回線中継装置10について説明する。この実施の形態のISDN回線中継装置10は、図1に示すように構成される。
【0038】
ISDN回線中継装置10の回線強制切断回路部200においては、ISDN回線網に接続されているDSU2と接続されるISDN回線中継装置10の端子10c,10dと、ターミナルアダプタ部100との間は、常時、接続されている。
【0039】
また、回線強制切断回路部200は、接続/切断切換回路を構成するリレーRAおよびそのリレー接点ra,raを備える。このリレーRAのリレー接点ra,raは、ターミナルアダプタ部100と端子10c,10dとの接続点と、後段のISDN用端末であるデジタル回線用端末6、7が接続されている加入者宅内ネットワーク3が接続されるISDN回線中継装置10の端子10e,10fとの間に設けられる。
【0040】
リレーRAは、通常の状態ではオフとされ、その接点ra,raは、図示のように、ターミナルアダプタ部100と端子10c,10dとの接続点と、端子10e,10fとを接続する状態にあり、ISDN回線1がターミナルアダプタ部100のみならず、後段のISDN用端末6、7にも接続されている状態となっている。
【0041】
そして、後述するように、ターミナルアダプタ部100の制御回路24により、リレーRAがオンとされると、リレー接点ra,raが切り替わり、後段のISDN用端末6、7側がISDN回線1に対して強制開放されるとともに、ターミナルアダプタ部100は、リレー接点ra,raを通じて終端抵抗201に接続される状態になる。
【0042】
以上のようにして、回線強制切断回路部200は、ターミナルアダプタ部100とISDN回線網との間の接続は保ちつつ、ISDN回線網とISDN用端末6や7との間の接続/切断を制御することができるように構成されている。
【0043】
この実施の形態のISDN回線中継装置10においては、ターミナルアダプタ部100は、非常通報装置用のアナログポート10a用の回路部TAsと、他のアナログ回線用端末用の回路部TAnとを備える構成となっている。
【0044】
そして、ターミナルアダプタ部100のISDN回線1側の端部には、ISDNインターフェース11が設けられ、このISDNインタフェース11と、アナログポート10aおよびアナログポート10gのそれぞれとの間に、回路部TAsおよび回路部TAnがそれぞれ接続される。
【0045】
ISDNインターフェース11は、DSU2を介して接続されるISDN回線1とのインターフェース処理を行うもので、後述する制御回路24は、このインターフェース11を通じて、ISDN回線1を通じての着呼時のデータを取得して解析し、例えば相手の発番号などを検知したり、発呼時に発番号の情報を呼設定メッセージ(SET UP)に加えて送出したりする。
【0046】
回路部TAsおよびTAnは、同一の構成を備えるもので、それぞれコーデック回路12、アンプ13および14、2線/4線変換回路15、給電回路16、極性反転回路17、回線捕捉検出回路18、PBレシーバ19、回線捕捉監視回路20、トーン発生回路21を備え、各回路は制御回路24からの必要な制御を受けるように構成されている。図1では、簡単のため、回路部TAsの内部のみを示したが、回路部TAnも、全く同様のブロック構成となっている。
【0047】
ターミナルアダプタ部100は、さらに、アナログポート10aおよび10gに接続されるアナログ回線用端末に共通の呼出信号発生回路22と、非常通報装置4からの通報中出力信号を受ける通報中検出回路23と、制御回路24とを備えると共に、リレーRBを備える。
【0048】
各回路部TAsおよびTAnにおいて、給電回路16と極性反転回路17との間のスイッチ接点rbは、リレーRBの接点である。このリレーRBは、非常通報装置4が通報メッセージを送出後に回線を開放して逆信待機の状態のときに、通報先からの逆信をターミナルアダプタ10が検知したときにオンとされ、その接点rbが、給電回路16側から回線捕捉監視回路20側に切り替えられる。
【0049】
コーデック回路12は、制御回路24の制御を受けて、ISDN回線1に送出するデータをコーディング(符号化)し、また、ISDN回線1からの受信データをデコード(復号化)する。
【0050】
給電回路16は、アナログポートとしての端子10aおよび10gに接続される非常通報装置4および他のアナログ回線用端末5に直流電圧を給電する。極性反転回路17は、非常通報装置4や他のアナログ回線用端末5からの発呼に応じて、ISDN回線1を通じた相手先から応答があったときに、直流電圧の極性を反転して、非常通報装置4や他のアナログ回線用端末5に相手応答を伝達するためのものである。
【0051】
回線捕捉検出回路18は、非常通報装置4で通報メッセージを発する時の回線捕捉や他のアナログ回線用端末5による回線捕捉を検出するためのもので、その検出出力を制御回路24に出力する。PBレシーバ19は、非常通報装置4や他のアナログ回線用端末5からダイヤル番号送出があったとき、そのダイヤル番号情報(電話番号)を識別するためのもので、識別したダイヤル番号情報を制御回路24に出力する。
【0052】
回線捕捉監視回路20は、非常通報装置4が、通報先からの逆信に対して応答したときや、他のアナログ回線用端末5が着信に対する応答をしたときに、その応答による回線捕捉を監視するためのものである。この回線捕捉監視回路20の検出出力は、制御回路24に供給される。
【0053】
トーン発生回路21は、ビジートーンやその他のトーン信号を発生する。後述するように、ターミナルアダプタ部100が、非常通報装置4からの回線捕捉に続くダイヤル番号送出を受けてISDN網への発呼手順を実行したとき、ISDN回線が塞がっていた場合には、制御回路24は、このトーン発生回路21からビジートーンを非常通報装置4に送るように制御する。また、非常通報装置4における逆信待機中に、他のアナログ回線用端末5による回線捕捉があったときには、その回線捕捉を受け付けないようにするために、制御回路24は、このトーン発生回路21からビジートーンを他のアナログ回線用端末5に送るように制御する。
【0054】
呼出信号発生回路22は、非常通報装置4や他のアナログ回線用端末5に対する着信があったときに、それらのアナログ端末に16Hzの呼出信号を送出するためのものである。非常通報装置4の場合には、逆信待機中に、通報先から逆信があったときに、16Hzの呼出信号が送出される。
【0055】
通報中検出回路23は、非常通報装置4が通報動作中に出力する通報中出力信号を端子10bを通じて受けて検出し、その検出出力を制御回路24に供給するためのものである。この検出出力により、制御回路24は、非常通報装置4での非常通報動作中を検知する。
【0056】
次に、上述したISDN回線中継装置10を経由した非常通報装置4からのISDN回線1を用いた通報動作について、図4〜図7を参照しながら説明する。図4および図5は、この通報動作におけるISDN回線中継装置10での動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、主として、制御回路24で行われるものである。
【0057】
また、図6および図7は、このISDN回線中継装置10を経由した非常通報装置4からのISDN回線1を用いた通報動作のシーケンスの一例を示すものである。この図6および図7のシーケンス図は、非常通報装置4から通報メッセージを行おうとしたが、デジタル回線用端末6および7(通話中)の使用中により、ISDN回線の2つのBチャネルの両方ともが塞がっている場合の動作シーケンス例を示すものである。
【0058】
すなわち、前述したように、非常ボタンや火災センサに基づく通報の起動が発生すると、非常通報装置4は、通報中出力信号を端子4bから出力すると共に、回線捕捉動作を行う。
【0059】
ターミナルアダプタ部100では、端子10bを通じて入力された通報中出力信号を通報中検出回路23が検出し、その検出出力を制御回路24に送る。これにより、ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、非常通報装置4が通報動作中になったことを認識する。そして、図4、図5のフローチャートをスタートさせる。
【0060】
また、ターミナルアダプタ部100の回路部TAsでは、非常通報装置4の回線捕捉動作を回線捕捉検出回路18で検出し、その検出出力を制御回路24に送る。制御回路24は、これにより、非常通報装置4による回線捕捉を検出し(図4のステップ201)、この回線捕捉の検出に応じて、トーン発生回路21を制御して、ダイヤルトーン信号を発生させる。このダイヤルトーン信号は、アンプ13−2線/4線変換回路15−給電回路16−極性反転回路17−アナログポート10aを通じて非常通報装置4に供給される(ステップ202)。
【0061】
非常通報装置4は、このダイヤルトーン信号を検出した後、通報先へダイヤル番号送出をする。ターミナルアダプタ部100では、このダイヤル番号情報がPBレシーバ19で識別され、制御回路24に送られる。制御回路24は、このダイヤル番号情報に基づいてISDN回線1への発呼動作を行う。すなわち、呼設定メッセージ(SET UP)を回線1に送出する(ステップ203)。そして、ISDN回線1がビジーであるか否か判別する(ステップ204)。
【0062】
呼設定メッセージを受けたISDN交換機側は、ISDN回線1が塞がっていなければ、この呼設定メッセージを受け付けるが、図6のように、ISDN回線1を他のISDN用端末6、7が使用中で回線が塞がっている場合には、この呼設定メッセージを受け付けることなく、解放完了メッセージ(REL COMP)を送出する。ISDN回線中継装置10の制御回路24は、この解放完了メッセージを受けて、回線使用中を認識し、トーン発生回路21を制御して、ビジートーンを発生させ、これを非常通報装置4に送る(ステップ205)。
【0063】
このビジートーンを受けた非常通報装置4は、前述した図3のステップ105において相手不応答を認識して、回線を開放し、待機状態になる。そして、その後、この例では、4秒経過すると、再び、図3のステップ101〜104を行い、そのときも相手不応答であればステップ105〜107を行い、ステップ101に戻る。つまり、非常通報装置4は、回線捕捉、ダイヤル番号送出を含む図6のAの処理を繰り返す。
【0064】
一方、ターミナルアダプタ部100では、非常通報装置4にビジートーンを送出した後、リレーRAをオンとして、ISDN回線中継装置10に対するISDN回線1の接続を維持したまま、ISDN回線1と、後段の他のISDN用端末側との間を切断する。すなわち、後段の他のISDN用端末が捕捉しているISDN回線を強制開放する(ステップ206)。そして、例えば4秒程度待機する(ステップ207)。この待機時間は、回線を完全に開放するための時間である。
【0065】
そして、前記4秒程度の待機時間が経過した後、TEI(端末終端点識別子)チェックの応答処理を行なう(ステップ208)。すなわち、ISDN回線網は、以上のようにして、加入者側でISDN回線が強制開放させられた後には、復旧のため、レイヤ1同期確立を行った後、TEI(端末終端点識別子)チェックを行う。このTEIチェックは、ISDN用端末6、7に割り当てられたIDが加入者側から送られてくるか否かにより行うもので、ISDN網では、IDチェック要求を送出し、それに対するISDN用端末側のIDチェック応答を受け取り、IDチェックを行うものである。
【0066】
通常は、ISDN回線が復旧したときには、後段のISDN用端末6、7がISDN回線に接続されるので、ISDN用端末6、7がIDチェック応答を送る。しかし、このときには、ISDN回線の接続が復旧されても後段のISDN用端末側は切断されたままであるため、デジタル回線用端末6、7がIDチェック応答をすることはない。
【0067】
この実施の形態では、デジタル回線用端末6、7に代わってISDN回線中継装置10がIDチェック応答を行う。すなわち、ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、ISDN回線網からIDチェック要求が到来したとき、このIDチェック要求に含まれるTEI(端末終端点識別子)の値を、IDチェック応答に含めて送り返す機能を有する。なお、図6において、IDチェック要求およびIDチェック応答に付加されている(Ai)は、TEI値(Ai=TEI値)を示している。
【0068】
こうして、図6のシーケンス図に示すようにして、TEIチェックがISDN回線中継装置10とISDN回線網との間で行われ、復旧された回線が正常であると認識すると、ISDN回線網からは切断メッセージ(DISC)が送出される。
【0069】
ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、この切断メッセージを受け取ると、解放メッセージ(REL)を送出する。ISDN回線網側は、この解放メッセージを受け取ると、解放完了メッセージ(REL COMP)を送出する。ISDN回線中継装置10のターミナルアダプタ部100では、この解放完了メッセージにより、回線が初期状態に戻った(回線が復旧した)ことを検知する(ステップ209)。このレイヤ1同期確立およびTEIチェックから解放完了メッセージ送出までの時間は、10秒程度かかる。
【0070】
ターミナルアダプタ部100は、このTEIチェックの後のISDN回線網からの解放完了メッセージを受ける前は、つまり、回線復旧前は、非常通報装置4から回線捕捉があっても、それを受け付けず、通報メッセージを送出するためのその後の発呼動作も行わない。この実施の形態の場合、非常通報装置4は、相手不応答のときには、回線開放後、4秒待機して、回線捕捉動作から回線開放までの動作(図6の動作A)を繰り返すので、前記TEIチェックから開放完了までの間に2回程度、動作Aがなされるが、これはターミナルアダプタ部100では受け付けられず、ターミナルアダプタ部100は、上述したようにTEIチェック動作を行う。
【0071】
なお、この間のターミナルアダプタ部100での回線捕捉検出動作および非常通報装置4へのダイヤルトーン送出動作は、図4のフローチャートでは省略した。
【0072】
そして、ターミナルアダプタ部100は、前記の解放完了メッセージを取得してISDN回線1の復旧を確認した後の、非常通報装置4からの回線捕捉を回線捕捉検出回路18で検出すると(ステップ210)、それを受け付ける。そして、制御回路24は、トーン発生回路21を制御して、ダイヤルトーンを発生させ、非常通報装置4に送るようにする(ステップ211)。
【0073】
非常通報装置4は、このダイヤルトーン信号を検出した後、通報先へダイヤル番号送出をする。ターミナルアダプタ部100では、このダイヤル番号情報がPBレシーバ19で識別され、制御回路24に送られる。制御回路24は、このダイヤル番号情報に基づいてISDN回線1への発呼動作を行う(ステップ212)。すなわち、呼設定メッセージ(SET UP)をISDN回線1に送出する。
【0074】
これ以後は、ステップ204で、非常通報装置4で通報動作が起動されたときに、ISDN回線1が使用中でない場合と同様となり、通報先の応答を待つ(ステップ213)。
【0075】
すなわち、このときにはISDN回線1は使用中ではないので、図6に示すように、ISDN回線網側では、通報先の呼出を行うと共に、呼設定受付メッセージ(CALL PROC)を送出後、呼出メッセージ(ALERT)をターミナルアダプタ部100に送ってくる。ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、この呼出メッセージを受け取ると、トーン発生回路21を制御して、リングバックトーンを発生させ、これを非常通報装置4に送る。
【0076】
通報先が応答すると、ISDN回線網側からは、応答メッセージ(CONNECT)が送られてくるので、ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、これを検知して(ステップ213)、トーン発生回路21を制御し、リングバックトーンの発生を停止し、以下のように通報動作を行う(ステップ214)。
【0077】
すなわち、前述したように、非常通報装置4は、通報先からの応答音声を検出した後、通報メッセージを送出する。この通報メッセージは、ターミナルアダプタ部100の回路部TAsのコーデック回路12で符号化されてISDN回線1に送出され、通報先に送られる。
【0078】
その後、非常通報装置4は、逆信待ちの状態になり、回線を一旦開放する。ターミナルアダプタ部100では、この回線開放を回線捕捉検出回路18で検出し、その検出出力を制御回路24に供給する。制御回路24は、この検出出力を受けると(ステップ215)、これと通報中出力信号とから非常通報装置4の逆信待機状態を認識する(ステップ216)。
【0079】
次に、ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、リレーRAがオンであって、後段のISDN用端末側、この例では、デジタル回線用端末6、7がISDN回線1に対して既に切断されているか否か検知し(図5のステップ217)、切断済みでなければ、リレーRAをオンにして後段のデジタル回線用端末6、7とISDN回線1との間を切断した後、回線を開放し、逆信待機状態になる(ステップ218)。また、切断済みであれば、回線を開放し、逆信待機状態になる(ステップ219)。
【0080】
このように、逆信待機中はデジタル回線用端末6、7とISDN回線1との間を切断するようにするのは、逆信待機中のデジタル回線用端末6、7からの回線捕捉を排除できるようにして、確実な逆信を行なうことができるようにするためである。
【0081】
また、ステップ217で既に切断済みであるかどうかをチェックするのは、上述したように、通報起動時にISDN回線1がビジーであったときには、リレーRAをオンにして、デジタル回線用端末6、7側をISDN回線1から既に切り離しているからである。したがって、図7の例の場合では、実際には、リレーRAのオンによるISDN用端末側の強制切断の動作は存在しないので、図7では、その動作を括弧を囲んで示した。
【0082】
なお、この場合には、ターミナルアダプタ部100がISDN回線網の交換機と接続されているため、ISDN回線網側では回線切断とは検知しないので、TEIチェックによる復旧動作は不要である。
【0083】
回線開放は、図7のシーケンス図の続きに示すようにして行われる。すなわち、回線開放の検出出力に応じて、制御回路24は、回線切断メッセージ(DISC)をISDN回線網側に送出する。その後、ターミナルアダプタ部100と、ISDN回線網側とで、解放メッセージ(REL)、解放完了メッセージ(REL COMP)のやり取りが行なわれ、回線が開放される。
【0084】
その後、ターミナルアダプタ部100では、通報先からの逆信を監視する状態になる(ステップ220)が、通報先からの逆信が検出されるまでの待機中においては、他のアナログ回線用端末5からの回線捕捉があるか否か監視する(ステップ221)。
【0085】
そして、他のアナログ回線用端末5で回線捕捉がなされたときには、ターミナルアダプタ部100の回路部TAnの回線捕捉検出回路18でその回線捕捉を検出し、その検出出力を制御回路24に供給する。制御回路24は、当該他のアナログ回線用端末5による回線捕捉を検知すると、回路部TAnのトーン発生回路21を制御して、ビジートーンを他のアナログ回線用端末5に送出する(ステップ222)。このため、他のアナログ回線用端末5の使用者は、回線が塞がっているとしてオンフックをするので、回線は開放される。
【0086】
このように、逆信待機中に他のアナログ回線用端末5で回線捕捉があったとしても、その回線捕捉は拒否されるので、非常通報装置4では、通報先からの逆信を優先的に確実に受けることができるものである。
【0087】
そして、その後、通報先が逆信の発呼動作を行うと、その発呼時の呼設定メッセージ(SET UP)をターミナルアダプタ部100は、ISDN回線網側から受け取る。このとき、制御回路24は、呼設定メッセージに含まれる発番号により、発呼してきた相手が通報先の「110番」または「119番」であるか否か検出する(ステップ220)。
【0088】
ターミナルアダプタ部100の制御回路24は、この通報先からの逆信による着呼を検出すると、リレーRBをオンとする。すると、その接点rbは、給電回路16側から回線捕捉監視回路20側に切り替わる(ステップ223)。
【0089】
その後、制御回路24は、通報中検出回路23の検出出力により、非常通報装置4が通報中であることを確認したときには、アナログポート10a用の非常通報4用の回路TAsの呼出信号発生回路22からのみ呼出信号を発生させ、その呼出信号を、回路部TAsの回線捕捉監視回路20、極性反転回路17を通じて非常通報装置4に送る(ステップ224)。これにより、非常通報装置4に接続された非常用電話機8のベルが鳴動し、ターミナルアダプタ部100の他のアナログポート10gに接続されたアナログ回線用端末5のベルは鳴動しない。
【0090】
制御回路24は、これと同時に、呼設定メッセージに含まれる発番号により、発呼してきた相手が通報先の「110番」または「119番」であることを検出すると、非常用電話機8のオフフックによる応答を待たずに、回線接続の応答メッセージ「CONNECT」を送出して、通報先からの逆信の着呼に対して応答する。そして、制御回路24は、トーン発生回路21を制御して、擬似リングバックトーンを発生させ、これを逆信をしてきた通報先に送るようにする。
【0091】
その後、非常用電話機8でオフフックによる応答がなされると、この応答による回線捕捉が、ターミナルアダプタ部100の回線捕捉監視回路20で検出される。制御回路24は、この回線捕捉監視回路20からの回線捕捉検出出力を受けると(ステップ225)、トーン発生回路21を制御して、擬似リングバックトーンの発生を停止させ、また、呼出信号発生回路22を制御して、呼出信号の発生を停止させると共に、リレーRBをオフにして、接点rbを給電回路16側に戻すように制御する(ステップ226)。これにより、非常用電話機8と通報先とは、ISDN回線1を通じての相互通話の状態になる(ステップ227)。
【0092】
その後、非常用電話機8で終話動作として電話機のオンフックがなされると、それがターミナルアダプタ部100の回路部TAsの回線捕捉検出回路18を通じて制御回路24で終話が検出され(ステップ228)、回線切断のためのメッセージの交換がなされ、非常通報装置4と通報先との間の回線が切断される(ステップ229)。以上で、通報動作は終了となる。
【0093】
そして、通報動作が終了すると、制御回路24は、リレーRAをオフにして、他のISDN用端末6、7と、ISDN回線網1とを接続させ、通常使用状態に復旧させる(ステップ230)。
【0094】
なお、以上の実施の形態では、非常通報装置4は、起動信号を受けたときに回線が使用中であるときには、通報メッセージが送出されるまで、回線開放後、所定時間待った後、再び回線捕捉をする動作Aを、繰り返すようにする。そして、上述の説明では、回線開放後、再び回線捕捉するまでの所定時間は、4秒としたため、前述したTEIチェックから解放完了までの間に動作Aが2回程、非常通報装置で行われる。しかし、回線開放後、再び回線捕捉するまでの所定時間が10秒以上であれば、前述したTEIチェックから解放完了までの間に、非常通報装置4からの回線捕捉が到来せずに、2回目の回線捕捉のときが、解放完了後であるような場合もある。
【0095】
また、非常通報装置が、起動信号が発生したとき、給電状態を確認し、給電がなければ待機状態とする構成を有する場合には、ターミナルアダプタ部100は、ビジートーンを送出した後に、回路部TAsの給電回路16を制御して、非常通報装置4への給電を停止し、TEIチェックの後の解放完了後に、給電を再開するようにしてもよい。
【0096】
[他の実施の形態]
上述の実施の形態においては、ISDN回線中継装置10のターミナルアダプタ部100は、IDチェック要求に対するIDチェック応答を行う機能手段を備えているが、このIDチェック要求に対するIDチェック応答を行う機能手段を備えなくても、ISDN回線の切断開放後の再度の通報動作を実行させるように構成することもできる。
【0097】
すなわち、ISDN網側は、TEIチェックに対してIDチェック応答がない場合であっても、所定時間、例えば10秒程度経過すると、ISDN回線を初期状態に復帰させるようにする。
【0098】
そこで、この実施の形態では、一旦切断開放したISDN回線網側を、TEIチェックに対する応答は行うことなく、前記初期状態に復帰するまでの時間を見込んだ時間だけ待機する。そして、当該待機時間が経過した後の非常通報装置からの回線捕捉を受け付け、ISDN手順にしたがった発呼、通報動作を実行するようにする。
【0099】
この実施の形態の場合には、ターミナルアダプタ部100の構成を、簡単にすることができるメリットがある。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるISDN回線中継装置によれば、アナログ回線用の通報装置を用いて、ISDN回線を通じた通報を行う場合において、逆信待機中におけるISDN回線用のデジタル端末やアナログ回線用端末での回線捕捉を無効にする、あるいは拒否することにより、通報先からの逆信を、アナログ回線用の非常通報装置が優先して確実に受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるISDN回線中継装置の実施の形態のブロック図である。
【図2】この発明によるISDN回線中継装置の使用態様を説明するための図である。
【図3】非常通報装置の動作の例を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態のISDN回線中継装置における非常通報時の動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図5】実施の形態のISDN回線中継装置における非常通報時の動作を説明するためのフローチャートの続きである。
【図6】この発明によるISDN回線中継装置を用いた非常通報制御処理の流れを説明するためのシーケンス図の一部である。
【図7】この発明によるISDN回線中継装置を用いた非常通報制御処理の流れを説明するためのシーケンス図の続きである。
【符号の説明】
1 ISDN回線
4 アナログ回線用の非常通報装置
5 他のアナログ回線用端末
6、7 デジタル回線用端末
8 非常用電話機
10 ISDN回線中継装置
100 ターミナルアダプタ部
TAs 非常通報装置用の回路部
TAn 他のアナログ回線用端末用の回路部
200 回線強制切断回路部
10a 非常通報装置用のアナログポート
10b 通報中出力信号の入力端子
10g 他のアナログ回線用端末用のアナログポート
11 ISDNインターフェース
16 給電回路
18 回線捕捉検出回路
19 PBレシーバ(ダイヤル識別回路)
20 回線捕捉監視回路
21 トーン発生回路
22 呼出信号発生回路
23 通報中検出回路
24 制御回路
RA リレー
RB リレー

Claims (2)

  1. ISDN回線網と後段のISDN用端末との間に設けられ、起動信号に応じて回線を捕捉し予め設定された通報先のダイヤル番号送出をした後、通報メッセージを送出するアナログ回線用通報装置を前記ISDN回線網に接続するための装置であって、
    前記通報装置を前記ISDN回線網に接続するための処理を行うターミナルアダプタ部と、
    前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN回線網と前記ISDN用端末との間の接続/切断を制御する回線強制切断回路部とを備え、
    前記ターミナルアダプタ部は、
    前記通報装置の回線捕捉を検出する回線捕捉検出手段と、
    前記回線捕捉検出手段で前記回線捕捉が検出された後に、前記通報装置から送出される前記通報先のダイヤル番号を識別し、前記ISDN回線を通じて、前記通報先に発呼を行う発呼手段と、
    前記通報装置からの通報メッセージを前記ISDN回線網用の信号に変換して前記ISDN回線網に送出する手段と、
    前記発呼に対して前記ISDN回線網から解放完了メッセージを受けたときに、その旨を前記通報装置に報知した後に、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断し、前記ISDN回線網との接続の復旧後の前記通報装置の回線捕捉を前記回線捕捉検出手段で検出したときに、前記発呼手段による前記通報先への再度の発呼およびその後の通報メッセージの送出を実行するように制御すると共に、
    前記通報装置の回線開放動作の検知信号と、前記通報装置からの通報中出力信号とから前記通報先からの逆信を待つ逆信待機を検知したときに、前記ISDN用端末が前記ISDN回線網から切断されていないときには、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断すると共に、前記通報装置の回線捕捉に基づき捕捉していた回線を開放するように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするISDN回線中継装置。
  2. ISDN回線網と後段のISDN用端末との間に設けられ、起動信号に応じて回線を捕捉し予め設定された通報先のダイヤル番号送出をした後、通報メッセージを送出するアナログ回線用通報装置を前記ISDN回線網に接続するための装置であって、
    前記通報装置を前記ISDN回線網に接続するための処理を行うと共に、アナログポートとして、前記通報装置用の他に、他のアナログ回線用端末用のポートを有するターミナルアダプタ部と、
    前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN回線網と前記ISDN用端末との間の接続/切断を制御する回線強制切断回路部とを備え、
    前記ターミナルアダプタ部は、
    前記通報装置の回線捕捉を検出する第1の回線捕捉検出手段と、
    前記他のアナログ回線用端末の回線捕捉を検出する第2の回線捕捉検出手段と、
    前記第1の回線捕捉検出手段で前記回線捕捉が検出された後に、前記通報装置から送出される前記通報先のダイヤル番号を識別し、前記ISDN回線を通じて、前記通報先に発呼を行う発呼手段と、
    前記通報装置からの通報メッセージを前記ISDN回線網用の信号に変換して前記ISDN回線網に送出する手段と、
    前記発呼に対して前記ISDN回線網から解放完了メッセージを受けたときに、その旨を前記通報装置に報知した後に、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断し、前記ISDN回線網との接続の復旧後の前記通報装置の回線捕捉を前記第1の回線捕捉検出手段で検出したときに、前記発呼手段による前記通報先への再度の発呼およびその後の通報メッセージの送出を実行するように制御すると共に、
    前記通報装置の回線開放動作の検知信号と、前記通報装置からの通報中出力信号とから前記通報先からの逆信を待つ逆信待機を検知したときに、前記ISDN用端末が前記ISDN回線網から切断されていないときには、前記回線強制切断回路部を制御して、前記ターミナルアダプタ部と前記ISDN回線網との間の接続は保ちつつ、前記ISDN用端末を前記ISDN回線網から切断すると共に、前記通報装置の回線捕捉に基づき捕捉していた回線を開放して逆信待機状態とし、さらに、この逆信待機状態において前記他のアナログ回線用端末による回線捕捉が前記第2の回線捕捉検出手段で検出されたときには、前記他のアナログ回線用端末にビジートーンを送出するように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするISDN回線中継装置。
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