JP4006889B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4006889B2
JP4006889B2 JP16664299A JP16664299A JP4006889B2 JP 4006889 B2 JP4006889 B2 JP 4006889B2 JP 16664299 A JP16664299 A JP 16664299A JP 16664299 A JP16664299 A JP 16664299A JP 4006889 B2 JP4006889 B2 JP 4006889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
voltage
receiving
circuit
envelope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16664299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000354074A (ja
Inventor
伸佳 永井
貢 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP16664299A priority Critical patent/JP4006889B2/ja
Publication of JP2000354074A publication Critical patent/JP2000354074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006889B2 publication Critical patent/JP4006889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2値信号にて振幅変調された電波を受信し、その受信信号から2値信号を復元する受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シリアルデジタルデータである2値信号にて振幅変調(詳しくは振幅変位変調;ASK)された被変調波から2値信号を復調する復調方式として、包絡線検波方式や同期検波方式が知られている。
【0003】
この内、被変調波同期検波方式は、被変調波と同じ位相を持つ搬送波を再生し、これと被変調波とを乗算することによって、2値信号を復元するものであることから、2値信号を精度よく復元することができるが、搬送波を再生するための回路や乗算用の回路等が必要で、装置構成が複雑になる。
【0004】
これに対して、包絡線検波方式は、被変調波を包絡線検波して、検波後の信号の振幅変化から2値信号を復元するものであるため、装置構成が簡単になる。このため、2値信号にて振幅変調された被変調波を受信・復調する受信装置を、小型化・省電力化が要求される携帯型の電子装置に組み込む場合には、受信装置の復調方式を包絡線検波方式とするとよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、包絡線検波方式を採用した従来の受信装置は、通常、図5に例示するように、被変調波を、アンテナコイルLoとコンデンサCoとの共振回路からなる受信部10にて受信し、その受信信号を、包絡線検波回路20にて包絡線検波した後、更に増幅回路30にて増幅し、その検波・増幅後の受信信号と基準電圧とを比較回路(コンパレータ)40にて大小比較することにより、2値信号を生成するように構成される。そして、通常、受信部10にて受信される電波の受信感度を上げるために、受信部10のQ(共振のするどさ)が大きな値となるように、アンテナコイルLoとコンデンサCoが選択される。
【0006】
しかしながら、受信部10のQを大きな値に設定すると、受信部10から包絡線検波回路20に出力される信号波形がなまってしまうという問題がある。そして、このようななまった信号波形を用いて2値信号を生成すると、送信装置との間の距離(通信距離)が変化した際に、2値信号を正確に復元できなくなることがあった。
【0007】
即ち、図6に示すように、通信距離が短い近距離通信の場合には、受信部10から出力される受信信号の信号レベル(換言すれば被変調波の振幅)が大きくなるため、検波・増幅後のコンパレータ40への入力信号Vinの信号レベルも大きくなる。これに対して、通信距離が長い遠距離通信の場合には、受信部10から出力される受信信号の信号レベル(換言すれば被変調波の振幅)も小さくなるため、検波・増幅後のコンパレータ40への入力信号Vinの信号レベルは小さくなる。このため、従来では、入力信号Vinの振幅が小さくなる遠距離通信時でも入力信号Vinの振幅変化から2値信号を生成できるように(換言すれば被変調波の受信感度を高めるために)、コンパレータ40側で入力信号Vinとの比較に用いられる基準電圧Vref に、グランド(GND)電位近傍の低電圧を設定している。
【0008】
一方、包絡線検波回路20は、図5に示すように、受信信号を半波整流する検波用のショットキーダイオード(以下、単にダイオードという)D1と、このダイオードD1にて検波(半波整流)された受信信号により電荷が充・放電されるコンデンサC1と、コンデンサC1に並列接続された抵抗R1とから構成され、ダイオードD1にて半波整流した受信信号にてコンデンサC1を充・放電することにより、被変調波の包絡線に対応した信号を出力するように構成される。前述したように、受信部10のQを大きな値に設定していると、受信部10から包絡線検波回路20に出力される信号波形がなまるので、コンパレータ40への入力信号Vinは、図6に示すように、受信部10から出力される受信信号(被変調波)の振幅変化に対応して緩やかに変化する。
【0009】
よって、コンパレータ40からの出力(2値信号)Vout は、基準電圧Vthが入力信号Vinの振幅中心と略同レベルとなる遠距離離通信時には、受信部10が受信した被変調波のパルス幅P0と略同じパルス幅P2となるが、基準電圧Vthが入力信号Vinの振幅中心よりも低くなる近距離通信時には、受信した被変調波のパルス幅P0よりも大きいパルス幅P1となり、送信装置側で被変調波の生成に用いた2値信号を正確に復元できず、所望のデジタルデータが得られなくなることがある。
【0010】
このため、包絡線検波方式の受信装置を、携帯型の電子装置に組み込んだ際には、その電子装置を携帯した人の位置によっては、基地局側の送信装置と電子装置側の受信装置との間で正常なデータ通信ができなくなる、といった問題が発生する。
【0011】
尚、図5に示す増幅回路30は、オペアンプからなる差動増幅回路であり、反転入力端子(−)と出力端子との間に設けられた抵抗R3、及び、反転入力端子(−)とグランドとの間に設けられた抵抗R4の抵抗値で決まる所定の増幅率(R3/R4)にて、包絡線検波回路20から出力される検波信号を増幅する。また、コンパレータ40は、入力信号Vinと基準電圧Vthとを大小比較し、入力信号Vinが基準電圧Vthよりも高いときに、電源電圧Vccで決まるHighレベルの信号を出力するものであるが、図5においては、可変抵抗器VR1を用いて電源電圧Vccを分圧することにより、基準電圧Vthを設定するようにされている。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、外部からの送信電波を受信して包絡線検波すると共に、その包絡線検波後の受信信号と基準電圧とを比較することにより2値信号(デジタルデータ)を復元する受信装置において、送信装置との間の通信距離が変化しても2値信号を常に正確に復元できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の受信装置においては、受信手段が、外部装置からの送信電波を受信し、検波手段が、その受信信号を包絡線検波し、出力手段が、包絡線検波後の受信信号と基準電圧とを大小比較することにより2値信号を復元する。そして、本発明では、検波手段から出力手段への受信信号の入力経路に設けられた信号処理手段が、受信信号の振幅中心が当該装置のグランド電位となるように受信信号をシフトさせる。
【0014】
このため、本発明によれば、当該装置と外部装置との間の通信距離の変化に応じて包絡線検波後の受信信号(検波信号)の振幅が変化したとしても、出力手段には、その振幅中心付近がグランド電位となる受信信号が入力されることになる。よって、出力手段において、その受信信号と、グランド電位よりも若干高い基準電圧とを大小比較することで、2値信号を常に正確に復元することができるようになる。
【0015】
また 出力手段は、図5に示した従来装置と同様、増幅回路にて受信信号を増幅し、その増幅後の受信信号と基準電圧とを比較回路にて大小比較することにより、2値信号を復元するよう構成されるが、本発明では、増幅回路から比較回路への受信信号の入力経路に、直流信号成分を遮断するカップリングコンデンサが設けられ、増幅回路と比較回路とがAC結合されている。
そして、出力手段は、分圧回路にて直流電源電圧を分圧することにより、第1直流電圧及びこの第1直流電圧よりも高い第2直流電圧を生成し、比較回路側の受信信号の入力端子に第1直流電圧を印加し、第2直流電圧を基準電圧として比較回路に入力する。
【0016】
このため、比較回路の受信信号の入力端子には、第1直流電圧に、CRハイパスフィルタ等からなる信号処理手段を通過した受信信号を重畳した信号が入力され、比較回路は、この信号と、第1直流電圧よりも所定電圧だけ高い第2直流電圧とを大小比較することになる。つまり、比較回路では、常に、受信信号が、第1直流電圧と第2直流電圧との電圧差で決まる一定レベルよりも高いか否かが判定されることになる。
【0017】
従って、本発明の受信装置によれば、比較回路において、増幅回路のオフセット等の影響を受けることなく、2値信号を正確に復元できるようになり、従来のように、基準電圧を増幅回路の特性に応じて調整する必要はなく、受信装置の製造工程を簡単にすることができる。
【0018】
つまり、基準電圧は、包絡線検波・信号処理後の受信信号から2値信号を復元するためのものであるが、受信信号を増幅回路にて増幅するようにした場合には、比較回路に入力される検波信号が、増幅回路のオフセット等の影響を受けて、その信号レベルが増幅回路毎に異なる値となってしまう。
【0019】
そこで、従来では、2値信号を正確に復元するために、基準電圧を可変抵抗器を用いて設定することにより、基準電圧を可変抵抗器を用いて微調整できるようにしているのであるが、本発明においても、出力手段を従来装置と同様に構成すると、可変抵抗器を用いて基準電圧を設定しなければならず、その調整作業が面倒になる。
しかし、本発明では、出力手段を上記のように構成しているので、こうした調整作業が不要となり、従来に比べて受信装置の製造工程を簡単にすることができるようになるのである。
【0020】
ここで、信号処理手段としては、例えば、包絡線検波後の受信信号(検波信号)の振幅を検出し、その検出した振幅から、振幅中心をグランド電位とするためのシフト量を求め、そのシフト量にて検波信号をシフトさせる、という一連の動作を行うために、振幅検出回路,シフト量設定回路及びレベルシフト回路等にて構成してもよいが、このような回路構成では、装置構成が複雑になってしまう。
【0021】
そこで、実際に本発明の受信装置を構成する場合には、請求項2に記載のように、信号処理手段を、CRハイパスフィルタにて構成するとよい。つまり、信号処理手段として、CRハイパスフィルタを用いれば、包絡線検波後の信号に含まれる直流成分をカットして、出力手段に、包絡線検波後の信号の振幅中心付近がグランド電位となる受信信号を入力することができる。
【0022】
よって、信号処理手段を、CRハイパスフィルタにて構成すれば、請求項1記載の装置と同様の効果を得ることができるだけでなく、信号処理手段を、コンデンサCと抵抗Rとで簡単に実現でき、装置構成が複雑になるのを防止することができる。
【0023】
尚、信号処理手段としてCRハイパスフィルタを用いる場合、CRハイパスフィルタのカットオフ周波数が高すぎると、包絡線検波後の信号波形がくずれることから、そのカットオフ周波数は、請求項3に記載のように、包絡線検波された信号の波形がくずれない程度に、その包絡線検波された信号に含まれる直流成分をカットする値に設定することが望ましい。
【0024】
また本発明(請求項1〜請求項3)の受信装置によれば、搬送波を2値信号にて振幅変調することにより生成した送信電波を送信してくる外部装置との間の通信距離が変化しても、その距離の変化に影響されることなく、2値信号を正確に復元することができるので、請求項4に記載のように、携帯型の電子装置に組み込んで使用される携帯用の受信装置として構成すれば、その効果をより有効に発揮することが可能になる。
【0025】
つまり、携帯型の電子装置は、使用者が携帯するものであることから、通信相手となる外部装置との間の距離が変化し、受信装置側での受信信号レベルも変化するが、本発明の受信装置によれば、こうした距離変化の影響を受けることなく2値信号を正確に復元することができるので、携帯用の受信装置として構成すれば、その効果を有効に発揮することができるようになるのである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は本発明が適用された実施例の自動車用キーレスエントリシステムの全体構成を表すブロック図である。
【0027】
本実施例のキーレスエントリシステムは、自動車2に対して、キーユニット4を携帯した運転者が近づいてきたときに、自動でドアの解錠(アンロック)を行い、逆に、キーユニット4を携帯した運転者が自動車2から離れた際に、自動でドアの施錠(ロック)を行うためのものである。
【0028】
そして、ドアロック及びアンロックを自動で行うために、自動車2側には、所定周波数(本実施例では、134kHz)の搬送波を所定の呼出用コード(2値信号)で振幅変調(ASK変調)した呼出信号を送信する送信装置2aが設けられ、キーユニット4側には、送信装置2aからの呼出信号を受信して呼出用コードを復元する受信装置4aと、受信装置4aにて復元された呼出用コードが当該キーユニット4に対応した特定の自動車2からのものであるか否かを判定して、呼出用コードが特定の自動車2からのものであれば、所定の応答用コードを発生するコード発生装置4bと、コード発生装置4bが発生した応答用コードにて搬送波を変調した応答信号を送信する送信装置4cとが設けられている。
【0029】
また、自動車2側には、この送信装置4cからの応答信号に従いドアの施錠・解錠を制御するために、更に、送信装置4cからの応答信号を受信して応答用コードを復元する受信装置2bと、受信装置2bにて復元された応答用コードが対応するキーユニット4からのものであるとき、応答信号の信号レベルの変化等に基づき、キーユニット4を携帯した運転者が自動車2に接近したこと、或いは、運転者が自動車2から離れたことを検出し、その検出結果に従い図示しないドアロック用のアクチュエータを駆動して、ドアの施錠・解錠を制御するドアロック制御装置2cとが設けられている。
【0030】
このように構成された本実施例のキーレスエントリシステムによれば、キーユニット4を携帯した運転者等の乗員が自動車に近づくだけでドアが自動的に解錠され、逆に、キーユニット4を携帯した運転者等の乗員が自動車から遠ざかるだけでドアが自動的に施錠されることから、キーユニットに設けられたスイッチを操作することによりドアの施錠・解錠を行うことができる従来のキーレスエントリシステムに比べて、使い勝手を向上することができる。
【0031】
ところで、キーユニット4は、運転者等の乗員が携帯するものであるため、小型・軽量化が要求され、特に、キーユニット4には、従来のキーレスエントリシステムでは存在しない受信装置4aを組み込む必要があるため、受信装置4aの小型化が要求される。
【0032】
そこで、受信装置4aには、従来技術の項にて説明した包絡線検波方式のものが採用され、しかも、自動車2との間の通信距離が変化しても、自動車2側からの呼出用コードを正確に復元できるように、図5に示した従来の受信装置を改良したものが使用されている。
【0033】
以下、この受信装置4aについて説明する。
まず、図2は、本発明の前提となる参考例の受信装置4aを表す回路図である。
図2に示すように、参考例の受信装置4aは、図5に示した従来の受信装置と同様に構成された、受信手段としての受信部10、検波手段としての包絡線検波回路20、出力手段としての増幅回路30及び比較回路(コンパレータ)40、を備えるだけでなく、包絡線検波回路20から増幅回路30に至る受信信号の信号経路上に、信号処理手段としてのCRハイパスフィルタ(以下単にCRフィルタという)50を備える。尚、受信部10、包絡線検波回路20、増幅回路30及びコンパレータ40は、図5に示したものと全く同じであるので、その構成については説明を省略する。
【0034】
このように構成された受信装置4aにおいては、図3に示すように、自動車2とキーユニット4との間の通信距離が変化し、受信部10からの受信信号の振幅、延いては、包絡線検波回路20から出力される受信信号(検波信号)の振幅、がその通信距離に応じて変化したとしても、コンパレータ40には、CRフィルタ50の動作によって、振幅中心が略グランド電位となる受信信号(検波信号)Vinを入力することができる。
【0035】
つまり、CRフィルタ50は、包絡線検波回路20から増幅回路30に至る受信信号の信号経路上に直列に設けられたコンデンサC2と、このコンデンサC2の増幅回路30側とグランドとの間に設けられた抵抗R2とからなるハイパスフィルタであり、包絡線検波回路20と増幅回路30とをAC結合する。このため、増幅回路30,延いてはコンパレータ40には、包絡線検波回路20にて包絡線検波された信号に含まれる直流成分をカットして、振幅中心がグランド(GND)電位となる検波信号を入力することができる。
【0036】
また、CRフィルタ50のカットオフ周波数は、包絡線検波された信号の波形がくずれない程度に、その包絡線検波された信号に含まれる直流成分をカットし得る値に設定されており、本参考例では、コンデンサC2の容量を0.033μF、抵抗R2の抵抗値を470kΩとすることにより、CRフィルタ50のカットオフ周波数を、約10Hzに設定している。この結果、増幅回路30,延いてはコンパレータ40には、包絡線検波回路20にて包絡線検波された受信信号(検波信号)が、波形のくずれを生じることなく、同一波形で入力されることになる。
【0037】
従って、コンパレータ40側では、図3に示すように、入力信号Vinと、グランド(GND)電位よりも若干高い値に設定した基準電圧Vth(数十mV)とを大小比較することで、近距離通信時であっても、遠距離通信時であっても、受信部10が受信した被変調波のパルス幅P0と略同じパルス幅P1,P2の2値信号Vout を復元することができ、自動車2からの呼出用コードを正確に識別することが可能になる。
【0038】
尚、本参考例の受信装置4aにおいて、包絡線検波回路20を構成するコンデンサC1の容量、及び、抵抗R1の抵抗値は、夫々、100pF,1MΩであり、増幅回路30の増幅率を決定する抵抗R3,R4の抵抗値は、夫々、680kΩ,10kΩであり、電源電圧Vccは直流3Vである。
【0039】
ところで、上記参考例の受信装置4aは、図5に示した従来の受信装置にCRフィルタ50を追加したものであり、他の構成は図5に示したものと全く同様であるが、この場合、増幅回路30のオフセットの影響を受けることなく、正確に2値信号を復元できるようにするには、基準電圧Vthを設定する可変抵抗器VR1の抵抗分圧値を調整する必要がある。
【0040】
そこで、こうした調整作業を不要にするために、本実施例では、受信装置4aを、図4に示す如く構成している。
即ち、図4に示す受信装置は、基本的には、図2に示した参考例の受信装置と同じであり、上記参考例のものと異なる点は、次の(1)〜(3)の通りである。
【0041】
(1)増幅回路30からコンパレータ40の非反転入力端子(+)に至る受信信号の経路上に、直流信号成分遮断用のカップリングコンデンサCaを設けた点。
(2)電源電圧Vccを、可変抵抗器VR1ではなく、3つの抵抗Rb,Rc,Rdからなる抵抗直列回路にて分圧し、この抵抗直列回路の2つの分圧点の内、電圧値が高くなる分圧点(抵抗Rbと抵抗Rcとの接続点)の直流電圧(第2直流電圧)を、基準電圧Vthとして、コンパレータ40の反転入力端子(−)に印加する点。
【0042】
(3)抵抗直列回路の2つの分圧点の内、電圧値が低くなる他方の分圧点(抵抗Rcと抵抗Rdとの接続点)の直流電圧(第1直流電圧)を、抵抗Raを介して、コンパレータ40の受信信号入力端子である非反転入力端子(+)に印加し、更に、その抵抗Raが接続される分圧点とグランドとの間に、電圧変動防止のためのコンデンサCbを設けた点。
【0043】
そして、このように構成された本実施例の受信装置4aによれば、基準電圧Vthは、コンパレータ40の受信信号入力端子の直流電圧レベルよりも常に一定電圧Vthoだけ高い電圧となり、コンパレータ40では、カップリングコンデンサCaを介して入力された受信信号の信号レベルが、その電圧Vthoよりも高いか否かを判断することができる。よって、図4に示す受信装置によれば、増幅回路30のオフセットやそのオフセットの温度変化等に影響されることなく、常に正確に2値信号を復元することが可能となる。
【0044】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施例では、本発明を適用した受信装置の一例として、キーレスエントリシステムのキーユニット4に組み込んで使用される受信装置について説明したが、本発明の受信装置は、キーユニット4に限らず、どのような電子装置にも組み込んで使用することができる。そして、前述したように、特に、キーユニット4のような携帯型電子装置に組み込むようにすれば、その効果を有効に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のキーレスエントリシステムの構成を表すブロック図である。
【図2】 参考例の受信装置の構成を表す電気回路図である。
【図3】 参考例及び実施例の受信装置の動作を説明する説明図である。
【図4】 実施例の受信装置の構成を表す電気回路図である。
【図5】 従来の受信装置の構成を表す電気回路図である。
【図6】 従来の受信装置の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
4…キーユニット、4a…受信装置、10…受信部、20…包絡線検波回路、30…増幅回路、40…コンパレータ、50…CRフィルタ、VR1…可変抵抗器、Ca…カップリングコンデンサ、Ra,Rb,Rc,Rd…抵抗。

Claims (4)

  1. 外部装置からの送信電波を受信する受信手段と、
    該受信手段からの受信信号を包絡線検波する検波手段と、
    該検波手段による包絡線検波後の受信信号と基準電圧とを大小比較し、該比較結果に応じた2値信号を出力する出力手段と、
    を備えた受信装置において、
    前記検波手段から前記出力手段への受信信号の入力経路に、該受信信号の振幅中心が当該装置のグランド電位となるように該受信信号をシフトさせる信号処理手段を設け、
    前記出力手段には、
    前記受信信号を増幅する増幅回路と、
    該増幅回路による増幅後の受信信号と前記基準電圧とを大小比較する比較回路と、
    前記増幅回路から前記比較回路への受信信号の入力経路に設けられ、前記増幅回路から出力される直流信号成分を遮断するカップリングコンデンサと、
    直流電源電圧を分圧することにより第1直流電圧及び該第1直流電圧よりも高い第2直流電圧を生成し、第1直流電圧を前記比較回路の前記受信信号の入力端子に印加し、前記第2直流電圧を前記基準電圧として前記比較回路に入力する分圧回路と、
    を設けたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記信号処理手段は、CRハイパスフィルタからなることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記CRハイパスフィルタのカットオフ周波数は、包絡線検波された信号の波形がくずれない程度に、該包絡線検波された信号に含まれる直流成分をカットする値に設定されていることを特徴とする請求項2記載の受信装置。
  4. 前記受信装置は、携帯型の電子装置に組み込み使用される携帯用であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の受信装置。
JP16664299A 1999-06-14 1999-06-14 受信装置 Expired - Fee Related JP4006889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16664299A JP4006889B2 (ja) 1999-06-14 1999-06-14 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16664299A JP4006889B2 (ja) 1999-06-14 1999-06-14 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000354074A JP2000354074A (ja) 2000-12-19
JP4006889B2 true JP4006889B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=15835068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16664299A Expired - Fee Related JP4006889B2 (ja) 1999-06-14 1999-06-14 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006889B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368830A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Dainippon Printing Co Ltd 信号受信部
JP4233993B2 (ja) 2003-12-17 2009-03-04 株式会社豊田中央研究所 起動信号出力回路
US7579906B2 (en) * 2004-11-12 2009-08-25 National Semiconductor Corporation System and method for providing a low power low voltage data detection circuit for RF AM signals in EPC0 compliant RFID tags
JP4845598B2 (ja) * 2006-06-05 2011-12-28 盛岡セイコー工業株式会社 信号検知方法及びノイズ除去方法
JP5143392B2 (ja) * 2006-09-21 2013-02-13 株式会社アドバンテスト ショットキーバリアダイオード、検波回路、及び製造方法
JP5153107B2 (ja) * 2006-09-21 2013-02-27 株式会社アドバンテスト ショットキーバリアダイオード、受信装置、及び製造方法
WO2008078661A1 (en) * 2006-12-25 2008-07-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000354074A (ja) 2000-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5905444A (en) Anti-theft system for a motor vehicle
US7327806B2 (en) System/method for receiving ASK and FSK signals using a single RF receiver
US20050083175A1 (en) Keyless entry receiver
JP4006889B2 (ja) 受信装置
AU630307B2 (en) Apparatus for receiving and transmitting rf signals
US5438289A (en) Comparator circuit
US8155618B2 (en) Receiving device for frequency modulated signals with voltage-limited reference input to demodulated signal binarization comparator
JP2002510812A (ja) 電子ラベルのアンテナへもたらされたインピーダンスの制御装置
JP2012015985A (ja) 通信エリア設定装置
JP4766002B2 (ja) Ask受信回路
US6914522B2 (en) Clamping circuit for an RF receiver system
JP2002517113A (ja) 人体検出回路
JP4104502B2 (ja) パッシブキーレスエントリ装置
EP1685987B1 (en) Tire Inflation Pressure Detection Apparatus
KR100366268B1 (ko) 수동 트랜스폰더 인식 시스템
JP3202624B2 (ja) 車載無線機
JP3287277B2 (ja) 車両用施錠制御装置
JP3622675B2 (ja) 携帯型送信機
GB2314438A (en) Anti-theft system for a motor vehicle
SU668063A1 (ru) Селективный частотный детектор
US20050130603A1 (en) Low noise transceiver
EP0683586A2 (en) FSK receiver
JP2003008462A (ja) 受信装置
JPH0451880B2 (ja)
JPH04327668A (ja) オートドアロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees