JP4006122B2 - デジタル画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータなどのビデオ信号源から出力されるアナログビデオ信号をデジタル画像信号に変換するに際して、クロック周波数、位相タイミングおよび表示位置を自動調整して良好な表示品質を実現するデジタル画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの画像表示装置として、省スペースと省電力化の観点から液晶ディスプレイなどに代表されるデジタル画像表示装置の需要が増加してきている。従来、画像表示装置として陰極線管(CRT)を用いたアナログ画像表示装置が広く用いられてきたため、パーソナルコンピュータからの画像出力はアナログビデオ信号である場合が殆どである。そのために、本来デジタルビデオ信号を入力として画像を表示するデジタル画像表示装置をパーソナルコンピュータに用いる場合には、アナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換するA/D変換機能が必要である。
このようなデジタル画像表示装置においては、水平・垂直同期周波数をキーとして、入力されたアナログビデオ信号の表示画素数とリフレッシュレートを判別し、あらかじめ記憶装置に保持している標準的な表示パラメータ(プリセットデータ)に基づいて、ビデオ信号のA/D変換を行ないデジタル画像信号を生成している。デジタル画像表示装置は、このように生成されたデジタル画像信号に基づいて、ビデオ画像を表示する。
【0003】
しかしながら、パーソナルコンピュータから出力されるアナログビデオ信号の規格化は不完全である。そのため、パーソナルコンピュータの機種間はいうまでもなく、パーソナルコンピュータの個体毎においてさえ、アナログビデオ信号の出力タイミングは殆どの場合、標準的なタイミングからずれている。そのため、標準的な表示パラメータに基づくA/D変換を実施している従来のデジタル画像表示装置には、画面幅の狂い、画面のちらつき、ジッタなどの表示品位の劣化、および表示位置のずれなどの問題が不可避である。それゆえ、良好な表示品質を得るためには、A/D変換時のサンプリング間隔(クロック)の標準値からのばらつきの補正とサンプリングタイミング(位相)の調整、および表示位置の調整が必須である。
【0004】
これを解決するため、特開平10−39838および特開平10−63234などに記載されているように、デジタル画像表示装置に調整つまみを設けて目視にて手動調整を行なったり、自動調整機能を組み込んだりといった手法が用いられている。しかし、このような手法においても、大別して、
第1の課題として、手動調整を行うユーザの手間が煩雑であり、
第2の課題として、目視による調整は熟練を必要し困難であり、
第3の課題として、調整機能を満たす回路構成が複雑となりコストアップを招き、
第4の課題として、アナログ波形により位相調整精度が左右され、そして
第5の課題として、ノイズが位相調整精度に大きな影響を及ぼすという5つの課題がある。
これらの課題の解決を試みる手段として、特開平10−63234(1998年3月6公開)に提案されている自動調整機能を備えたデジタル画像表示装置を図6に示す。
【0005】
図6において、デジタル画像表示装置DDは、ビデオアダプタVA、画像表示駆10および画像表示装置11を含む。ビデオアダプタVAはパーソナル(図示せず)コンピュータに接続されて、パーソナルコンピュータから供給されるアナログ画像信号Siaに基づいてデジタル画像信号Sidと表示装置制御データSdcを生成する。画像表示駆10はビデオアダプタVAに接続されて、ビデオアダプタVAから供給されるデジタル画像信号Sidおよび表示装置制御データSdcに基づいて、画像表示装置11を駆動するデジタル画像駆動信号SDを生成する。画像表示装置11は画像表示駆10に接続されて、デジタル信号SDによって駆動されて画像の表示を行う。
【0006】
ビデオアダプタVAは、A/D変換器1、クロック2、画像開始・終了座標検出3、表示制御4、および遅延5を有する。A/D変換器1、画像開始・終了座標検出3、および遅延5は、それぞれパーソナルコンピュータ(図示せず)に接続されて、パーソナルコンピュータから供給されるアナログビデオ信号を構成するアナログ画像信号Sia、垂直同期信号Vsync、および水平同期信号Hsyncが供給される。
【0007】
遅延5は、表示制御4から供給される位相データSpに基づいて水平同期信号Hsyncを所定の時間Ts遅らせて遅延水平同期信号Shsを生成してクロック2に供給する。
クロック2は、遅延水平同期信号Shsに位相同期すると共に表示制御4から供給されるクロック数データScdに対応する周波数を有するクロックScを生成して、A/D変換器1および画像開始・終了座標検出3に供給する。
【0008】
A/D変換器1は、クロックScに基づいてアナログ画像信号Siaをデジタル信号に変換してデジタル画像信号Sidを生成して、画像開始・終了座標検出3およびに画像表示駆10に出力する。
【0009】
画像開始・終了座標検出器3は、A/D変換器1から供給されるデジタル画像信号Sidと、クロック生成器2から供給されるクロックScと、パーソナルコンピュータから供給される垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncに基づいて、デジタル画像信号Sidが表す一フレーム画像の水平および垂直方向の開始座標および終了座標を検出して、画像の状態を表す画像情報信号Siを生成する。
【0010】
表示制御4は、画像開始・終了座標検出3に接続されて、画像情報信号Siの供給を受ける。表示制御4は、画像情報信号Siに基づいて、上述のクロック数データScd、位相データSp、および表示装置制御データSdcを生成する。
【0011】
図7、図8、図9、および図11を参照して、デジタル画像表示装置DDに於ける位相調整について説明する。先ず、図7に、一水平ライン上の画像に対応する水平同期信号Hsync、アナログ画像信号Sia、およびクロックScの一般的な関係を示す。画像信号Siaは、好ましくは、図示のように水平同期信号Hsyncの一水平同期期間Th中に、一水平ライン分の画像を表示する水平有効表示区間HEDPがバランス良く配置される。つまり、一水平ラインの画像信号において、水平有効表示区間HEDPの前後に表示画像データがない前無表示区間TnPおよび後無表示区間TnFが含まれる。
【0012】
A/D変換の基準であるクロックScのクロックパルスに同期して、アナログ画像信号Siaからアナログ・デジタル変換されたデジタル画像信号Sidを画素単位で、画像を有しているかどうかを調べることにより、デジタル画像信号Sidの一ライン毎に、水平有効表示区間HEDPのライン画像開始画素PS’とライン画像終了画素PE’を検出できる。ライン画像開始画素PS’の水平位置を画像左端水平座標HcS’とし、ライン画像終了画像PE’の水平座標を画像右端水平座標HcE’とする。画像開始・終了座標検出器3はこの処理を画面単位で行い、一画面中の最左端画素位置(画像開始点)である水平座標HcS’と、最右端画素位置(画像終了点)である水平座標HcE’を検知できる。以降、水平座標HcS’および水平座標HcE’を、それぞれ、画像開始点および画像終了点と称する。
【0013】
この水平有効表示区間HEDPの間に、パーソナルコンピュータ側の出力ビデオアダプタの解像度に応じた、水平方向画素数の画像情報が存在する。つまり、標準的な、VGAビデオアダプタから出力される画像の一画面当たりの解像度は、グラフィックモードでは水平方向画素数640×垂直方向画素数480である。つまり、水平有効表示区間HEDPに640画素の画像情報が含まれている。水平有効表示区間HEDPは、デジタル画像信号Sidの水平方向画素数Hで表すことができる。なお、このようにクロックScの各パルス間の期間に同期して実行される処理過程をクロックサイクルと言う。
従って、アナログ画像信号Siaをアナログ・デジタル変換して、水平有効表示区間HEDP内に、640画素の画像情報を有するデジタル画像信号Sidを生成するためには、クロックScがこの水平有効表示区間HEDP内に640個のパルスを有するようにクロック数データScdの値を調整する必要がある。
【0014】
図8を参照して、デジタル画像表示装置におけるA/D変換処理について説明する。デジタル画像表示装置におけるA/D変換処理とは、1水平同期期間Thを同時間間隔Tcで分周し、その分周波の立ち上がり(あるいは立ち下がり)時のアナログ画像信号値をサンプリングし、デジタル値に変換することである。この時の分周波をクロックScと呼ぶ。また水平同期信号Hsyncとアナログ画像信号は完全には同期していない。それ故に、良好な変換結果を得るためにはサンプルタイミングをアナログ信号のピークに近づけるよう、水平同期信号Hsyncに対してクロックScを遅延させる必要がある。1分周時間以上の遅延は、隣接する分周区間の同じ位相タイミングでサンプルするのと等価であるので、遅延時間Tdの調整範囲は0から1分周時間(Tc)までで良く、これを位相調整とよぶ。同図においては、水平同期期間Thの開始時点からクロックScを遅延時間Td遅らせることによってアナログ画像信号Siaのピーク値がサンプリングされることを示している。
【0015】
次に画像開始・終了座標検出3によるライン画像開始位置およびライン画像終了位置検出とクロック位相との関係について説明する。画像開始・終了座標検出3は、1水平同期期間Th毎に最初の画素位置であるライン画像開始画素PS’と最後の画素位置であるライン画像終了画素PE’を検知し続け、1画面中のすべての水平期間のライン画像開始画素PS’とライン画像終了画素PE’の中で最も小さなものを水平画像開始点として出力し、そして最も大きなものを水平画像終了点として出力する。
【0016】
これら画素PS’およびPE’の有無は、AD変換後の画像信号値が既定の値を有する閾値Ltを超えたか否かによって判断する。最初に画素が検知できた分周区間の位置にある画素がライン画像開始画素PS’、最後に画素が検知できた分周区間の位置にある画素がライン画像終了画素PE’である。
【0017】
次に、図9を参照して、ライン画像開始画素PS’と位相の関係について説明する。同図において、アナログ画像信号Siaの1水平同期期間Thにおける最初の画素に対応する部分、閾値Lt、および水平同期信号Hsyncに対してそれぞれn/5分周時間ずつ遅延させた分周波Cn(n=0、1、2、3、4)が示されている。Ps(sは0以上の正の整数)は、分周波Cnの各パルスが先頭から何番目の分周区間に在るかを示す分周区間番号である。
【0018】
水平同期信号Hsyncに対してn/5分周時間ずつ遅延させられた分周波C0、C1、C2、C3、およびC4は、言い換えれば、その位相がそれぞれ0、1/5、2/5、3/5、および4/5ずつずれている。図9より明らかなように、分周波C0、C1、およびC2でアナログ画像信号SiaをA/D変換する場合は、アナログ画像信号Siaは先頭からPs番目のパルスの立ち上がりエッジで閾値Ltの値を超える。つまり、このPs番目の分周期間に属する各パルスの立ち上がりエッジの位置にある画素がライン画像開始画素PS’となる。同様に、分周波C3およびC4でA/D変換する場合は、Ps−1番目の分周期間に属する各パルスの立ち上がりエッジの位置にある画素がライン画像開始画素PS’となる。同じ分周比で生成されたクロックScであっても、分周波C0、C1、C2、C3、およびC4の様にその位相がことなるクロックScを用いてA/D変換すれば、そのクロックScの位相値によってライン画像開始画素PS’の位置は変動する。
【0019】
図10を参照して、ライン画像終了画素PE’と位相の関係について説明する。同図において、アナログ画像信号Siaの1水平同期期間Thにおける最後の画素に対応する部分が示されている点、および分周区間番号Pe(eは、sより大きな整数)を除いて、図9に示したのと同様である。なお、この場合の分周区間番号Peの値は、Psの値に比べてほぼ1水平有効表示区間HEDPに相当する分だけ大きい。分周波C0、C1、C2、およびC3でアナログ画像信号SiaをA/D変換する場合は、Pe番目のパルスとPe+1番目のパルスの間でアナログ画像信号Siaは閾値Ltを下回る。それゆえ、Pe番目の分周期間に属する各パルスの立ち上がりエッジの位置にある画素がライン画像終了画素PE’となる。
【0020】
同様に、分周波C4でA/D変換する場合は、Pe−1番目の分周期間に属するパルスの立ち上がりエッジの位置にある画素がライン画像終了画素PE’となる。このように、同じ分周比で生成されたクロックScを用いてA/D変換しても、そのクロックScの位相値によってライン画像終了画素PE’の位置は変動する。
またアナログ画像信号Siaの立ち上がりと立ち下がりの急峻さは対称ではないため、ライン画像開始画素PS’の位置が変化する位相値と、ライン画像終了画素PE’の位置が変化する位相値は、必ずしも一致しない。
【0021】
図11に、図9および図10に示した例における各位相値に対するライン画像開始画素PS’の位置である画像開始点HcS’、ライン画像終了画素PE’の位置である画像終了点HcE’、および両者の差を示す。つまり、分周波C0、C1、C2、C3、およびC4のように、同じ周波数を有するクロックScでA/D変換しても、そのクロックScの位相値によって画像終了点HcE’と画像開始点HcS’との差は変動する。
【0022】
しかるに、図6に示した画像表示装置DDにおいては、画像終了点HcE’と画像開始点HcS’の差(HcE’−HcS’)と想定される画素数とを比較し、その差分に基づいてクロック調整する。つまり画像終了点HcE’と画像開始点HcS’の差(HcE’−HcS’)が想定される画素数と一致するようにクロック値を調整する。この際、前述の位相値の影響を考慮していないので、図11に示した分周波C3の位相を有するクロックScでA/D変換するような場合には、クロックが1パルス分だけずれるためクロック調整結果にばらつきが出る。
【0023】
画像表示装置DDにおいては、画像開始点が変化する位相値を2点見つけその中間を最適な位相値とするという調整を行う。
これは、画像開始点の変化する位相値とは画素検知の閾値Ltに対応する位相値(図9における分周波C3の位相条件)であり、そして、2カ所の変化点とは隣接する2つの分周期間における閾値Ltに対応する位相値である、という考えに基づき2カ所の変化点の中間を最適な位相点とみなすものである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の考えに基づくクロック調整には、以下に述べる問題がある。先ず、アナログ画像信号Siaの波形が閾値Ltと交差する点に対する、クロックScのパルスエッジの位相差は必ずしも半位相ではないため、2点の変化点の中間値が最適な位相とは言えない。また、アナログ画像信号Siaの急峻さは信号源などによって異なり、上記位相条件を満たすような一定値の閾値Ltを選ぶことも困難である。
【0025】
さらに、アナログ画像信号Siaの立ち上がりと立ち下がりの急峻さは対称ではないので、立ち上がり波形に依存して検出される画像開始点HcS’の変化にのみ基づいては、信号全体に対する位相条件は判断できない。
また、アナログ画像信号Siaの揺らぎにより、閾値Ltのライン画像開始画素PS’の位置のばらつきは避けられないので、画像開始点HcS’の変化は位相条件以外の影響を受ける。
【0026】
そして、アナログ画像信号Siaにノイズがのった場合に生じる画像開始点HcS’の変化も、位相変化によるものと誤認するため調整の精度が低い。
なお、画像表示装置DDにおいては、画像終了点HcE’が変化する位相値を用いることによっても同様の考え方によって調整が行えるとしているが、画像開始点の場合と同じ理由によりやはり調整の精度は低い。
【0027】
このように、画像表示装置DDにおいては、水平画像開始座標と水平画像終了座標を検知しその差によってクロックの調整を行うが、位相ずれによる座標誤差を考慮していないため、1画素分だけクロックが合わない事態が生じる。
【0028】
また位相は、最小値より最大値へと変化させた際の水平画像開始位置の変化に基づいて調整されている。つまり、水平画像開始位置の変化する点を位相条件の悪い点と判断し、変化点が2個ある場合はその中間の値を、1個しかない場合は半位相ずれた値を最適な位相値としている。しかしながら、アナログ波形の急峻さは一様ではないので、変化点と半位相ずれた点が最適ではない場合が多い。また、アナログ画像信号にノイズが乗ることにより水平画像開始位置が変化する場合も、位相値の変化によるものと誤認する。その結果、実際の位相値に対応しない調整を行ってしまう事態が生じる。
【0029】
画像表示位置調整はクロック、位相調整の精度に直接影響を受けるので、上述の事態が一旦生じた後の表示位置は1画素分だけずれてしまう。
このように、画像表示装置DDにおいては、クロックと位相および表示位置を自動調整することにより、上記第1、第2、および第3の課題を解決できるものの、第4および第5の課題については十分に解決されているとは言い難い。
本発明は、これらの問題を鑑みて、クロック、位相と表示位置を自動的に調整する新しい方法を提案すると共に、常に上記第1から第5の課題を解消したデジタル画像表示装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、アナログビデオ信号源より生成するアナログ画像信号、垂直同期信号、水平同期信号であるアナログ画像入力信号を入力として、該アナログ画像入力信号を一定周期のクロックを用いてサンプリングし、アナログ/デジタル変換しデジタル画像信号、表示装置制御データを出力して画像表示するデジタル画像表示装置であって、クロック位相を指示する位相データに応じて水平同期信号の位相を変えて、遅延水平同期信号を生成する遅延器、遅延器および表示制御器に接続されて、それぞれクロック位相遅延量を指示する遅延水平同期信号とクロック周波数を指示するクロック数データが供給され、遅延水平同期信号およびクロック数データに基づいて周波数と位相が制御されたクロックを生成するクロック発生器、アナログビデオ信号源とクロック発生器に接続されて、それぞれアナログ画像信号およびクロックが供給され、アナログ画像信号をクロックに同期して、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器、から成るAD変換部と、アナログビデオ信号源に接続されて、垂直同期信号と水平同期信号が供給され、A/D変換部から供給されるデジタル画像信号およびクロックと、アナログビデオ信号源から供給される垂直同期信号と水平同期信号に基づいて、デジタル画像信号が表す1フレーム画像の水平区間ごとの水平画像開始座標と水平画像終了座標を検出して、該座標を画像の状態を表す画像情報信号として生成する画像開始・終了座標検出器と、画像開始・終了座標検出器に接続されて画像情報信号が供給され、該画像情報信号を記憶し、表示制御器からの読み出し要求に対して記憶した画像情報信号を生成する画像開始・終了座標記憶器と、画像開始・終了座標記憶器に接続されて、画像情報信号の供給を受け、画像情報信号に基づいて、クロック数データ、位相データ、および表示装置制御データを生成する表示制御器と、を備え、表示制御器により、位相データを順次生成し、それぞれの位相データに対して水平画像終了座標から水平画像開始座標を減じた差分値を測定して順次記憶し、順次記憶された該差分値の内での最小値が、アナログ画像入力信号をデジタル画像信号デジタル変換した時の予め想定される画像幅値である所望値に合致するように、AD変換部のクロック周波数に対応するクロック数データを算出することにより、AD変換部のクロック周波数を自動調整することを特徴とするデジタル画像表示装置である
【0031】
上記のように、第1の発明においては、デジタル化されたビデオ信号の水平画像開始座標および水平画像終了座標を検出し、それらのデータを用いることにより入力されるビデオ信号の実際の状態に合致したクロック数データ、位相データを設定することができる。
【0032】
第2の発明は、アナログビデオ信号源より生成するアナログ画像信号、垂直同期信号、水平同期信号であるアナログ画像入力信号を入力として、該アナログ画像入力信号を一定周期のクロックを用いてサンプリングし、アナログ/デジタル変換しデジタル画像信号、表示装置制御データを出力して画像表示するデジタル画像表示装置であって、クロック位相を指示する位相データに応じて水平同期信号の位相を変えて、遅延水平同期信号を生成する遅延器、遅延器および表示制御器に接続されて、それぞれクロック位相遅延量を指示する遅延水平同期信号とクロック周波数を指示するクロック数データが供給され、遅延水平同期信号およびクロック数データに基づいて周波数と位相が制御されたクロックを生成するクロック発生器、アナログビデオ信号源とクロック発生器に接続されて、それぞれアナログ画像信号およびクロックが供給され、アナログ画像信号をクロックに同期して、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器、から成るAD変換部と、アナログビデオ信号源に接続されて、垂直同期信号と水平同期信号が供給され、A/D変換部から供給されるデジタル画像信号およびクロックと、アナログビデオ信号源から供給される垂直同期信号と水平同期信号に基づいて、デジタル画像信号が表す1フレーム画像の水平区間ごとの水平画像開始座標と水平画像終了座標を検出して、該座標を画像の状態を表す画像情報信号として生成する画像開始・終了座標検出器と、画像開始・終了座標検出器に接続されて画像情報信号が供給され、該画像情報信号を記憶し、表示制御器からの読み出し要求に対して記憶した画像情報信号を生成する画像開始・終了座標記憶器と、画像開始・終了座標記憶器に接続されて、画像情報信号の供給を受け、画像情報信号に基づいて、クロック数データ、位相データ、および表示装置制御データを生成する表示制御器と、を備え、表示制御器により、位相データを順次生成し、それぞれの位相データに対して水平画像終了座標から水平画像開始座標を減じた差分値を測定して順次記憶し、順次記憶された該差分値の分布状態において予め想定される画像幅値を所望値として、該所望値が連続するブロックと該所望値以外の非所望値が連続するブロックに2分類し、
(1)位相データの最小値および最大値に対応して非所望値ブロックが分布する場合は、所望値ブロックに対応した位相データは、当該位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、(すなわち、所望値ブロックに対応した位相データは、位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、非所望値ブロックに対応した位相データは、最小値、最大値付近に連続して、かつ最小値、最大値を境界に分断されて分布し、)最適位相データは、所望値の連続するブロックに対応した位相の中心に存在するので所望値連続ブロックに対応した位相の中心点、或いは
(2)位相データの最小値および最大値に対応していずれか又は双方に所望値ブロックが分布する場合は、非所望値ブロックに対応した位相データは、当該位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、(すなわち、非所望値ブロックに対応した位相データは、位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、所望値ブロックに対応した位相データは、最小値、最大値付近に連続して、かつ最小値、最大値を境界に分断されて分布し、)最適位相データは、非所望値ブロックに対応した位相から最も離れた非所望値連続ブロックに対応した位相の中心点から半位相ずらした点、としてアナログ画像入力信号に対する位相を位相データにより自動調整することを特徴とするデジタル画像表示装置である。
【0033】
上記のように、第2の発明においては、デジタル化されたビデオ信号の水平画像開始座標および水平画像終了座標を検出し、それらのデータを用いることにより入力されるビデオ信号の実際の状態に合致したクロック数データ、位相データを設定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例にかかるデジタル画像表示装置について、図1〜図5を参照して説明する。図1に示すように、デジタル画像表示装置IDAは、大別して、入力ビデオアダプタVAi、画像表示駆動器10、および画像表示装置11から成る。
入力ビデオアダプタVAi(以降、ビデオアダプタVAiと称す)はパーソナルコンピュータ(図示せず)に接続されて、パーソナルコンピュータから供給されるアナログ画像信号Sia、垂直同期信号Vsync、および水平同期信号Hsyncに基づいて、デジタル画像信号Sidと画像表示装置制御データSdcを生成する。
【0035】
画像表示駆動器10はビデオアダプタVAiに接続されて、ビデオアダプタVAiから供給されるデジタル画像信号Sidおよび表示装置制御データSdcに基づいて、画像表示装置11を駆動するデジタル画像駆動信号SDを生成する。
【0036】
画像表示装置11は画像表示駆動器10に接続されて、デジタル画像駆動信号SDによって駆動されて画像の表示を行う。画像表示装置11として液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、およびカソードタイプのフラットディスプレイなどのデジタル画像信号によって画像を表示する各種の画像表示装置を用いることができる。
【0037】
ビデオアダプタVAiは、図1に示すように互いに接続されているA/D変換部ADCU、画像開始・終了座標検出器3、表示制御器4R、および画像開始・終了座標記憶器6を有する。A/D変換部ADCUは、パーソナルコンピュータに接続されて、アナログビデオ信号を構成するアナログ画像信号Sia、垂直同期信号Vsync、および水平同期信号Hsyncが供給される。
【0038】
像開始・終了座標検出器3は、A/D変換部ADCUから供給されるデジタル画像信号SidおよびクロックScと、パーソナルコンピュータから供給される水平同期信号Hsyncと垂直同期信号Vsyncに基づいて、デジタル画像信号Sidが表す1フレーム画像の水平および垂直方向の開始座標および終了座標を検出して、画像の状態を表す画像情報信号Siを生成する。
【0039】
画像開始・終了座標記憶器6は、画像開始・終了座標検出器3に接続されて画像情報信号Siが供給される。そして、画像開始・終了座標記憶器6は、表示制御器4Rからの読み出し要求に対して、画像情報信号Sirを生成する。
【0040】
表示制御器4Rは、画像開始・終了座標記憶器6に接続されて、画像情報信号Sirの供給を受ける。表示制御器4Rは、画像情報信号Sirに基づいて、クロック数データScd、位相データSp、および表示装置制御データSdcを生成する。この表示制御器4Rの動作については、図3、図4、および図5を参照して、後ほど詳しく説明する。
【0041】
A/D変換部ADCUは、A/D変換器1、クロック発生器2、および遅延器5を含む。遅延器5は、パーソナルコンピュータおよび表示制御器4Rに接続されて、それぞれ、水平同期信号Hsyncおよび位相データSpが供給される。そして、遅延器5は、位相データSpに応じて水平同期信号Hsyncの位相を変えて、遅延水平同期信号Shsを生成する。
【0042】
クロック発生器2は、遅延器5および表示制御器4Rに接続されて、それぞれ、遅延水平同期信号Shsとクロック数データScdが供給される。そして、クロック発生器2は、遅延水平同期信号Shsおよびクロック数データScdに基づいてクロック数と位相が制御されたクロックScを生成する。
【0043】
A/D変換器1は、パーソナルコンピュータとクロック発生器2に接続されて、それぞれアナログ画像信号SiaおよびクロックScが供給される。A/D変換器1は、アナログ画像信号SiaをクロックScに同期して、デジタル画像信号Sidに変換する。なお、クロック発生器2で生成されたクロックScおよびA/D変換器1で生成されたデジタル画像信号Sidは、画像開始・終了座標検出器3にも供給されることは上述の通りである。
【0044】
次に、図2を参照して、ビデオアダプタVAiおよびデジタル画像表示装置IDAの動作について説明する。パーソナルコンピュータから、アナログ画像信号Sia、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncから成るアナログビデオ信号が入力されると、ビデオアダプタVAiは、以下の手順でデジタル画像信号Sidおよび表示装置制御データSdcを生成する。
【0045】
ステップ#100において、表示制御器4Rはデジタル画像信号Sidの状態に応じてクロック数データScd生成する。そして、このクロック数データScdに基づいて、クロック発生器2は正しく調整されたクロックScを生成する。なお、本ステップで実施されるクロック調整ルーチンの詳細については、後で図3を参照して、詳述する。
【0046】
ステップ#200において、表示制御器4Rはデジタル画像信号Sidの状態に応じて位相データSpを生成する。そして、この位相データSpに基づいて、遅延器5は水平同期信号Hsyncの位相を正しく調整して、遅延水平同期信号Shsを生成する。本ステップで実施される位相調整ルーチンの詳細については、後で図4および図5を用いて詳述する。
【0047】
ステップ#300において、表示制御器4Rはデジタル画像信号Sidの状態に応じて表示装置制御データSdcを生成する。
【0048】
ステップ#400において、画像表示駆動器10は、ステップ#300で生成された表示装置制御データSdcに基づいてデジタル画像信号Sidに画像信号処理を施して、デジタル画像表示装置の駆動信号SDを生成する。
【0049】
ステップ#500において、画像表示装置11は、ステップ#400で生成された駆動信号SDに基づいて画像を正しい状態で表示して処理を終了する。
【0050】
なお、上述の処理フローにおいて、アナログ画像信号Siaのデジタル変換に関して、常時画像調整を行う例が説明されているが、アナログ画像信号Siaの画像解像度が変更されるときに画像調整を行うようにしてもよい。
【0051】
以下に、クロック数データScd、位相データSp、表示装置制御データSdcの算出および自動調整について順番に説明する。
【0052】
先ず、本発明に基づくクロック調整の概念について説明する。図7、図8、図9、および図10を参照して説明したように、アナログ画像信号の立ち上がりと立ち下がりは理想的な急峻さではないため、たとえクロック数が正しくても分周波C3のような位相値を持つクロックScでA/D変換を行うと、画像開始点HcS’と画像終了点HcE’の検知ずれが起こる。 すなわちクロック調整のステップが最適な位相で行われているという保証はないため、画像終了点HcE’と画像開始点HcS’との差(HcE’−HcS’)は最適な位相条件での測定値より1ないし2大きい可能性がある。そこで表示制御器4Rにより、設定可能な位相データSpを順次生成し、それぞれの位相データ条件における画像終了点HcE’と画像開始点HcS’との差(HcE’−HcS’)の値を測定し、順次記憶する。上述の理由から、順次記憶された値の内最も小さな値が最適な位相条件下で測定されたものと考えられるので、クロック調整は、この最小値を用いて行う。
【0053】
つまり、本発明では、クロック調整時に位相を変化させ、望ましい位相条件下での画像開始点HcS’および画像終了点HcE’の値を用いてクロック調整を行うことによって、上記の問題を解決する。言い換えれば、全位相条件に対し画像開始点HcS’および画像終了点HcE’を測定し、位相データ条件における画像終了点HcE’と画像開始点HcS’との差(HcE’−HcS’)が想定する値をとる位相域の中央に位置する点を最適な位相点とすることで、精度の高い位相調整を可能としている。
【0054】
図3を参照して、ステップ#100のクロック調整サブルーチンの動作について、以下に説明する。クロック調整サブルーチンが開始すると、先ず
ステップS101において、想定される画像幅値NPPのセットを含め、システムがリセットされる。
【0055】
ステップS102においては、位相データSpを最小値Pminにし、これに対応する画素数である最小画素数NHPminを画像開始・終了座標検出器3から返される最大値より大きい値にセットする。
【0056】
ステップS103においては、位相データSpが最大値Pmaxに達したかを調べ、上述のS102から後述のステップS108に至る、現在設定されているクロック数データScdに対して全位相データ条件における(画像終了点HcE’)−(画像開始点HcS’)=画素数(NHP)を検出するループ処理の終了を判断する。
【0057】
ステップS104においては、A/D変換部ADCUに対して位相データSpを出力する。
【0058】
ステップS105においては、画像開始・終了座標検出器3より画像情報信号Siを取得し、水平有効表示区間の画素数NHPを求める。
ステップS106、ステップS107においては、現在の位相データSpに対する画素数NHPがこれまでの最小値かを調べ、最小値ならば、最小画素数NHPminの値を更新する。
【0059】
ステップS108においては、位相データSpの値を次の値へと更新し、終了判定ステップS103に戻る。
【0060】
ステップS103で終了条件が満足された場合、処理はステップS109に進む。ステップS109において、最小画素数NHPminが所望の画像値幅を示す所望画像数NPPと一致するかが判断される。一致した場合、所望の画像幅が取得できるクロック数データScdでA/D変換が行われていることを意味するので、調整処理を終了する。一方、最小画素数NHPminが所望画素数NPPと一致しない場合クロック数データScdの補正が必要であるので、処理はステップS110に進む。
【0061】
ステップS110で、所望画素数NPPと最小画素数NHPminとの差分だけクロック数データScdを補正する。すなわち、所望画素数NPPより小さい場合はクロック数データScdを増加、所望画素数NPPより大きい場合はクロック数データScdを減少させる。Scd+NPP−NHPminを計算して新たなクロック数データScdを求める。
【0062】
ステップS111においては、新たなクロック数データScdに対応するクロックScを生成して、画像開始・終了座標検出器3へ出力する。
【0063】
ステップS112においては、補正された新たなクロック数データScdをA/D変換部ADCUに対して出力し、再度ステップS102から処理を繰り返す。
以下に、本発明にかかる#200における位相調整サブルーチンによる処理の考え方について詳しく説明する。すでに述べたようにアナログ画像信号の立ち上がりと立ち下がりは理想的な急峻さではないため、例えクロック値が正しく設定されていても、位相データがずれると(画像終了点HcE’)−(画像開始点HcS’)の値が実際の値より増加する。アナログ信号は連続値をとることより、表示調整により設定可能な位相データを順次生成し、それぞれの位相データ条件における(画像終了点HcE’)−(画像開始点HcS’)の値を測定すると、その分布は所望値が連続するブロックと所望値以外の(より大きな)値が連続するブロックに2分される。
【0064】
従って、最適な位相データSpは、
1)所望値連続ブロックが境界をまたがない場合は、所望値連続ブロックの中心点、或いは
2)所望値連続ブロックが境界をまたぐ場合は、非所望値連続ブロックの中心点から半位相ずらした点によって求めることができる。
【0065】
また、ノイズの影響は、所望値が計測できる位相条件であるにもかかわらず非所望値(所望値より大きな値) が計測されるという形でしか現れない。なぜなら所望値が読める位相条件であっても、1フレーム内で1水平同期期間Thでも画像データ域以外にノイズがのると非所望値が計測されてしまう。しかしながら、実際は非所望値であるのにノイズにより所望値に見える場合は、1フレーム内の全水平周期で実アナログデータがノイズにより相殺されなくてはならない。それ故に、その様な事態は、現実的には皆無と言える。
【0066】
従って、実測した分布には、実際は所望値が読める位相条件であるにも関わらずノイズにより非所望値が計測されてしまった位相点が含まれていることになる。そこで分布中の最長の非所望値連続ブロック以外をすべて所望値が計測できた位相データSpとみなして分布を整形することで、ノイズによる影響を除去したより精度の高い位相調整を行うことができる。
【0067】
次に、図4および図5を参照して、上述のステップ#200の位相調整サブルーチンの具体的な動作について説明する。位相調整サブルーチンが開始すると、先ず、
ステップS201において、所望の画像幅を示す画素数値NPPのセットを含むシステムリセットが実施される。
【0068】
ステップS202においては、位相データSpを最小値Pminにセットするデータの初期化が行われる。
【0069】
ステップS203において、位相データSpが最大値Pmaxに達したかを調べて、上述のステップS202から後述のステップS209に至る全位相データ条件における(画像終了点HcE’)−(画像開始点HcS’)の画素数値NHPを検出するループ処理の終了が判断される。
【0070】
ステップS204において、クロック発生器2はA/D変換部ADCUに対して位相データSpを出力する。
【0071】
ステップS205において、表示制御器4Rは、画像開始・終了座標記憶器6を経由して、画像開始・終了座標検出器3より画像情報Siを取得し、画素数NHPを求める。
【0072】
ステップS206において、現在の位相データSpに対する画素数NHPが所望画素数NPPと一致するかを調べ、ステップS207およびステップS208でその結果に応じた判定結果(OKまたはNG) をStatus[]に保持しておく。
【0073】
ステップS209において、位相データSpの値を次の値へと更新し終了判定ステップS203に戻る。ステップS203で終了条件が満足された場合、ステップS210のノイズ除去の処理に移る。
【0074】
ステップS210において、前述の理由からノイズによるものと考えられる非所望値点の状態を、NGからOKへと書き換える。具体的な処理内容としては、判定結果を保持した配列Status[]の内容をスキャンし、最も長く’ NG’ が連続しているブロックを検索し、そのブロック外の点をすべて’ OK’に書換える。この時ブロックが最小値Pmin境界あるいは最大値Pmax境界にまたがっている場合があることを考慮することはもちろんである。
【0075】
ステップS211は、最適位相データSp値を、ステップS220以降の処理で所望値連続ブロックの中心として求めるか、ステップS230以降の処理で非所望値連続ブロックの中心から半位相ずれた点として求めるかを判断する部分である。ステップS210でのノイズ分除去処理によりStatus[]内の’OK’と’NG’の分布状態は、2つのブロックだけとなるよう補正されているので、最小値Pminおよび最大値Pmaxの判定結果が共に’NG’であれば所望値ブロックがPminからPmaxの範囲で連続していることが、最小値Pminおよび最大値Pmaxの判定結果のいずれか又は双方が’OK’であれば非所望値ブロックがPminからPmaxの範囲で連続していると判断できる。
【0076】
ステップS220において、位相データSpをStatus[]をスキャンする際のインデックスとして使用するために、最小値であるPminに初期化する。また ’OK’点の個数をカウントするための変数Count、最適位相データSp算出用の累算インデックスPoptをそれぞれ0クリアする。
【0077】
ステップS221において、位相データSpが最大値に達したかを調べ、ループの終了を判断する。
【0078】
ステップS222において、判定結果をチェックし’OK’点であれば、ステップS223およびステップS224において変数Countを1増やし、累算インデックスPoptに位相データSpを加える。
【0079】
ステップS225において、位相データSpの値を次の値へと更新し終了判定ステップS221に戻る。
【0080】
ステップS221で終了条件を満足しステップS226に分岐してきた時点において、’OK’点の個数をカウントするための変数CountとインデックスPoptの和が算出されている。それゆえ、ステップS226における判断、およびステップS227における除算によって所望値連続ブロックの中心インデックスを求め、累算インデックスPoptに設定する。これが求める最適位相データSp点に他ならない。
【0081】
ステップS230において、位相データSpをStatus[]をスキャンする際のインデックスとして使用するために、最小値であるPminに初期化する。また’NG’点の個数をカウントするための変数Count、最適位相データSp算出用の累算インデックスPoptをそれぞれ0クリアする。
【0082】
ステップS231において、位相データSpが最大値に達したかを調べ、ループの終了を判断する。
【0083】
ステップS232において、判定結果をチェックし’NG’点であれば、ステップS233、ステップS234のステップにおいて変数Countを1増やし、Poptに位相データSpを加える。
【0084】
ステップS235において、位相データSpの値を次の値へと更新し終了判定ステップS231に戻る。
【0085】
ステップS231で終了条件を満足し、ステップS236に分岐してきた時点において、’NG’点の個数をカウントするための変数Countと累算インデックスPoptの和が算出されているので、ステップS236およびステップS237の判断および除算によって非所望値連続ブロックの中心インデックスを求め、累算インデックスPoptに設定する。
【0086】
ステップS238において、累算インデックスPoptに(Pmax+Pmin)/2を加え位相値を半位相分ずらしている。これにより累算インデックスPoptが最小値Pminから最大値Pmaxまでの範囲を超えてしまう場合があるので、ステップS239およびステップS240の判断と減算によって範囲内に収まるよう補正を行う。これが求める最適位相データSpに他ならない。
【0087】
ステップS250、およびステップS251の処理で、ステップS220以降あるいはステップS230以降の処理で求めた最適位相データSp値および累算インデックスPoptを位相データSpとしてA/D変換に対して出力する。
【0088】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、デジタル化されたビデオ信号の画像開始・終了座標を検出し、それらのデータを用いることにより入力されるビデオ信号の実際の状態に合致したクロック数データ、位相データを設定することができる。そのため、入力しようとするビデオ信号に合わせたプリセットデータを予め用意する必要がない。その結果入力されているビデオ信号とプリセットデータとのズレも別途ユーザが調整する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタル画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したデジタル画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図2に示したクロック数調整処理の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図2に示した位相調整処理の詳細な動作を示すフローチャートの一部である。
【図5】図5は、図4に示した位相調整処理の詳細な動作を示すフローチャートの残りの部分である。
【図6】図6は、従来のデジタル画像表示装置を示すブロック図である。
【図7】図7は、一水平ラインにおける各信号の相関図である。
【図8】図8は、デジタル画像表示装置におけるA/D変換処理の説明図である。
【図9】図9は、クロックと位相と検出される画像開始点の関係の説明図である。
【図10】図10は、クロックと位相と検出される画像終了点の関係の説明図である。
【図11】図11は、クロックの位相ずれによる測定される水平有効表示区間のばらつきの説明図である。
【符号の説明】
DD、IDA、デジタル画像表示装置
VA、VAi ビデオアダプタ
ADCU A/D変換
1 A/D変換器
2 クロック生成器
3 画像開始・終了座標検出器
4、4R 表示制御器
5 遅延器
6 画像開始・終了座標記憶器
10 画像表示駆動器
11 画像表示装置
Sia アナログ画像信号
Hsync 水平同期信号
Vsync 垂直同期信号
Shs 遅延水平同期信号
Sc クロック
Scd クロック数データ
Sp 位相データ
Si、Sir 画像情報信号
Sdc 表示装置制御データ
SD デジタル画像駆動信号
DD 画像表示装置
Th 水平同期期間
HcS’ 画像開始点
HcE’ 画像終了点
Tnp 前無表示区間
TnF 後無表示区間TnF
HEDP 水平有効表示区間
PS’ ライン画像開始画素
PE’ ライン画像終了画素
Td 遅延時間
Tc 時間間隔Tc
Lt 閾値

Claims (2)

  1. アナログビデオ信号源より生成するアナログ画像信号、垂直同期信号、水平同期信号であるアナログ画像入力信号を入力として、該アナログ画像入力信号を一定周期のクロックを用いてサンプリングし、アナログ/デジタル変換しデジタル画像信号、表示装置制御データを出力して画像表示するデジタル画像表示装置であって、
    クロック位相を指示する位相データに応じて水平同期信号の位相を変えて、遅延水平同期信号を生成する遅延器、
    前記遅延器および表示制御器に接続されて、それぞれクロック位相遅延量を指示する遅延水平同期信号とクロック周波数を指示するクロック数データが供給され、遅延水平同期信号およびクロック数データに基づいて周波数と位相が制御されたクロックを生成するクロック発生器、
    アナログビデオ信号源と前記クロック発生器に接続されて、それぞれアナログ画像信号およびクロックが供給され、アナログ画像信号をクロックに同期して、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器、から成るAD変換部と、
    アナログビデオ信号源に接続されて、垂直同期信号と水平同期信号が供給され、前記A/D変換部から供給されるデジタル画像信号およびクロックと、アナログビデオ信号源から供給される垂直同期信号と水平同期信号に基づいて、デジタル画像信号が表す1フレーム画像の水平区間ごとの水平画像開始座標と水平画像終了座標を検出して、該座標を画像の状態を表す画像情報信号として生成する画像開始・終了座標検出器と、
    前記画像開始・終了座標検出器に接続されて画像情報信号が供給され、該画像情報信号を記憶し、表示制御器からの読み出し要求に対して記憶した画像情報信号を生成する画像開始・終了座標記憶器と、
    前記画像開始・終了座標記憶器に接続されて、画像情報信号の供給を受け、画像情報信号に基づいて、クロック数データ、位相データ、および表示装置制御データを生成する表示制御器と、
    を備え、
    前記表示制御器により、前記位相データを順次生成し、それぞれの位相データに対して前記水平画像終了座標から前記水平画像開始座標を減じた差分値を測定して順次記憶し、順次記憶された該差分値の内での最小値が、アナログ画像入力信号をデジタル画像信号デジタル変換した時の予め想定される画像幅値である所望値に合致するように、前記AD変換部のクロック周波数に対応するクロック数データを算出することにより、前記AD変換部のクロック周波数を自動調整することを特徴とするデジタル画像表示装置。
  2. アナログビデオ信号源より生成するアナログ画像信号、垂直同期信号、水平同期信号であるアナログ画像入力信号を入力として、該アナログ画像入力信号を一定周期のクロックを用いてサンプリングし、アナログ/デジタル変換しデジタル画像信号、表示装置制御データを出力して画像表示するデジタル画像表示装置であって、
    クロック位相を指示する位相データに応じて水平同期信号の位相を変えて、遅延水平同期信号を生成する遅延器、
    前記遅延器および表示制御器に接続されて、それぞれクロック位相遅延量を指示する遅延水平同期信号とクロック周波数を指示するクロック数データが供給され、遅延水平同期信号およびクロック数データに基づいて周波数と位相が制御されたクロックを生成するクロック発生器、
    アナログビデオ信号源と前記クロック発生器に接続されて、それぞれアナログ画像信号およびクロックが供給され、アナログ画像信号をクロックに同期して、アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器、
    から成るAD変換部と、
    アナログビデオ信号源に接続されて、垂直同期信号と水平同期信号が供給され、前記A/D変換部から供給されるデジタル画像信号およびクロックと、アナログビデオ信号源から供給される垂直同期信号と水平同期信号に基づいて、デジタル画像信号が表す1フレーム画像の水平区間ごとの水平画像開始座標と水平画像終了座標を検出して、該座標を画像の状態を表す画像情報信号として生成する画像開始・終了座標検出器と、
    前記画像開始・終了座標検出器に接続されて画像情報信号が供給され、該画像情報信号を記憶し、表示制御器からの読み出し要求に対して記憶した画像情報信号を生成する画像開始・終了座標記憶器と、
    前記画像開始・終了座標記憶器に接続されて、画像情報信号の供給を受け、画像情報信号に基づいて、クロック数データ、位相データ、および表示装置制御データを生成する表示制御器と、
    を備え、
    前記表示制御器により、前記位相データを順次生成し、それぞれの位相データに対して前記水平画像終了座標から前記水平画像開始座標を減じた差分値を測定して順次記憶し、順次記憶された該差分値の分布状態において予め想定される画像幅値を所望値として、該所望値が連続するブロックと該所望値以外の非所望値が連続するブロックに2分類し、
    (1)前記位相データの最小値および最大値に対応して非所望値ブロックが分布する場合は、
    所望値ブロックに対応した前記位相データは、当該位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、
    最適位相データは、所望値の連続するブロックに対応した位相の中心に存在するので、所望値連続ブロックに対応した位相の中心点、
    或いは
    (2)前記位相データの最小値および最大値に対応していずれか又は双方に所望値ブロックが分布する場合は、
    非所望値ブロックに対応した前記位相データは、当該位相データの最小値から最大値の範囲で連続して分布し、
    最適位相データは、非所望値ブロックに対応した位相から最も離れた非所望値連続ブロックに対応した位相の中心点から半位相ずらした点、
    として前記アナログ画像入力信号に対する位相を前記位相データにより自動調整することを特徴とするデジタル画像表示装置。
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