JP4006109B2 - ストロボ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はマスタストロボ等のマスター送信装置から空間的に離れた位置に配置されたストロボ装置の電源の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来カメラから離れた位置に配置されるワイヤレスストロボ装置はさまざまな製品が提案されており、またスレーブ状態にした状態で放置すると、電源電池の消耗を防ぐ為に、所定時間放置すると、自動的に電源を遮断する製品が知られている。
【0003】
また、特開平7―43793号公報には、カメラ側から第1のパルス間隔の信号を受信すると、ストロボの昇圧回路の動作を開始し、第2のパルス間隔の信号を受信すると、ストロボの昇圧回路の動作を停止する。ワイヤレスフラッシュが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記製品では、スレーブストロボの電源の切れ忘れを防ぐと言う面では好ましいが、所定時間経過後に電源が遮断されると、再びスレーブストロボの電源を入れ直さなければならない。また、この電源が遮断される迄の時間一律に決められており、ユーザーの要望に合致できない場合もあった。
【0005】
また前記公報の発明では、ワイヤレスラッシュの電源を投入すると、ワイヤレスフラッシュに内蔵されたマイコンおよび受光回路には常時電流が流れ続け、放置すると電池を消耗してしまう。また、ワイヤレスフラッシュの電源を入れても、カメラからの昇圧開始信号を受光できない場合は、昇圧回路が動作しないため、発光準備を行う事が出来ず、またワイヤレスフラッシュがカメラ側からの昇圧停止信号を受信できなかった場合は昇圧回路が動作をし続ける。
【0006】
本発明の目的とするところは、ストロボ装置において、カメラ側の主ストロボ等のマスター送信装置からの発光指令を所定時間受信しない場合は、発光指令を受信可能にして低消費電力状態に遷移させたり、または更に、この時間から所定時間発光指令を受信しない場合は、全ての電源をオフ状態する等更に低消費電力状態に遷移させことで、無駄な電池の消費を低減させたストロボ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に本発明は、マスター送信装置からのワイヤレス信号を受信して、動作制御されるストロボ装置において、電池電圧を昇圧するための昇圧回路と、給電されることで前記ワイヤレス信号が受信可能となる受信回路と、前記受信回路が前記ワイヤレス信号を受信することに応じてカウントがリセットされるタイマーと、前記昇圧回路の昇圧動作と前記受信回路への給電動作を制御する制御回路を有し、前記制御回路は、前記タイマーが第1の時間に達するまでの間は、前記昇圧回路に昇圧させ、前記受信回路に給電する第1の状態とし、前記タイマーが第1の時間に達してから第2の時間に達するまでの間は、前記昇圧回路に昇圧を禁止させ、前記受信回路に給電を行う第2の状態とし、前記タイマーが第2の時間に達したら、前記昇圧回路に昇圧を禁止させ、前記受信回路への給電を停止する第3の状態とし、記受信回路が前記第2の状態にて前記ワイヤレス信号を受信すると、前記第1の状態に移行することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下図面を参照して本発明の実施の形態に関して説明する。
【0018】
図1は本発明の第1の実施形態におけるワイヤレスストロボシステムの電気回路ブロック図を示している。
【0019】
201は電源であるところの電池、202は公知の昇圧回路であり、電池電圧を数100Vに昇圧する。203は発光エネルギーを蓄積する主コンデンサ、204、205は抵抗であり、主コンデンサ203の電圧を所定比に分圧する。206は発光電流を制限する為の第1のコイル、207は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収する為の第1のダイオード、208は発光電流を制限する為の第2のコイル、209は発光停止時にコイル8に発生する逆起電圧を吸収する為の第2のダイオード。19は発光手段であると共に、スレーブストロボ装置への制御情報の出力手段であるところのXe管、211はトリガ発生回路、212はIGBTなどの発光制御回路、213はコイル208をバイパスさせる為のスイッチング素子であるところのサイリスタであり、Xe管19を用いてワイヤレス通信を行う時にXe管19から短い光パルスを発生させる場合、および、閃光発光時の発光停止時の停止制御性を良くする際にコイル208に電流を流さない様にサイリスタ213で発光電流をバイパスさせる。214はサイリスタ213ターンオンさせる為にサイリスタ213の制御極であるゲートに電流を流す為の抵抗、215は、サイリスタ213がオフ状態の時に該サイリスタのゲートにノイズが印加されてターンオンする事を防止するためのゲート電位安定化抵抗、216は、サイリスタ213を急速にオンさせる為のコンデンサ、217はイリスタ213がオフ状態の時に該サイリスタのゲートにノイズが印加されてターンオンする事を防止するためのノイズ吸収コンデンサ、218はサイリスタ213のゲート電流をスイッチングする為のトランジスタ、219、220は抵抗、221はトランジスタ218をスイッチングする為のトランジスタ、222、223は抵抗である。230はデータセレクタであり、Y0、Y1の2入力の組み合わせにより、D0、D1、D2を選択してYに出力する。231はフラット発光の発光光度制御用のコンパレータ、232は閃光発光時の発光量制御用のコンパレータ、32はフラット発光制御用の受光センサであるところのフォトダイオードであり、発光手段であるXe管19の光出力をモニタする。234はフォトダイオード32に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する測光回路、31は閃光発光制御用の受光センサであるところのフォトダイオードであり、発光手段であるXe管19の光出力をモニタする。236はフォトダイオード31に流れる光電流を対数圧縮するとともにXe管19の発光量を圧縮積分する為の測光積分回路である。238はストロボ全体の動作を制御するマイコンであり、22はカメラ本体との通信を行う為にホットシューに設けられた接点群、240はストロボの動作状態を表示する表示手段であるところの液晶ディスプレイ、241はストロボのワイヤレス動作状態を設定するワイヤレスセレクタースイッチ、242はストロボの電源オンオフを制御する電源スイッチ、243はストロボの充電完了を表示するLED、244はストロボが適正光量で撮影出来た事を表示する調光表示LED、245は公知のモータドライバ、246はカメラ本体に装着されたレンズの焦点距離に合致してXe管19および反射笠20を移動し、照射角を設定する為のモータ、247は液晶240を照明する為の不図示のELまたはLED等によるバックライトの点灯スイッチ、248はストロボの発光モードを選択する為のモードスイッチ、249は発光モードに付随したパラメータ(例えばマニュアル発光時の発光量等)を選択する為のスイッチ、250は前記パラメータ設定値を増加させる為のアップスイッチ、251は前記パラメータを減少させる為のダウンスイッチ、252は手動で発光照射角を設定する為のズームスイッチ、253、254、255は発光照射角の位置を示すエンコーダ、256はカメラ側からの制御情報の受信手段であるところのフォトダイオード、257はフォトダイオード256流れる光電流を増幅し、電圧に変換する受光回路、260はテスト発光スイッチである。
【0020】
271は発振器で公知のセラミック振動子または水晶発振子などであり、マイコン238に動作クロックを供給する。この動作クロックをうけて、マイコン238内部の発振制御回路238Cは、マイコン238の各部に動作クロックを供給する。この発振制御回路238Cは入力された動作クロックを分周してマイコン各部に供給する際に、プログラムによりその分周比を変化させる事が可能であり、分周を行わないハイスピードモードと1/64、1/256、1/1024のロースピードモードを選択する事ができ、ロースピードモードに設定するとマイコン238の消費電流を分周比に応じて極端にすくなくする事ができる。
【0021】
272はアナログ回路(動作回路部)へ給電制御する為のトランジスタで、測光回路234、測光積分回路236、コンパレータ231、232、データセレクタ230、モータドライバ245等に給電する。
【0022】
273はベース抵抗、274はワイヤレス通信の受光回路257への給電制御を行うトランジスタで、274はベース抵抗である。
【0023】
次にマイコン238の各端子を説明する。
【0024】
CNTはDC/DCコンバータ2の充電を制御する制御出力端子、LCDSは液晶240を表示点灯する為の配線群、COM1はスイッチ241のグランド電位に相当する制御出力端子、NORMはストロボの動作状態が通常撮影状態(ワイヤレスモードではない)時に選択される入力端子、MASTERはストロボの動作状態がワイヤレスマスターモード、すなわちカメラホットシュー接点群22を用いてカメラに接続され、ワイヤレススレーブストロボの動作を制御する状態である時に選択される入力端子、SLAVEはストロボの動作状態がワイヤレススレーブモード、すなわちカメラから離れた位置に設置され、マスターストロボからの発光制御光信号を受光素子256で受信し、ストロボの発光を制御する状態である時に選択される入力端子である。次にCOM2はスイッチ242のグランド電位に相当する制御出力端子、OFFはストロボが電源オフ時に選択される入力端子、ONはストロボが電源オン時に選択される入力端子、SEはストロボが所定時間経過後に電源オフ状態になる時に選択される入力端子である。
【0025】
CLKはカメラとのシリアル通信の同期クロック入力端子、DOは同期クロックに同期して、ストロボからカメラにシリアルデータを転送する為のシリアルデータ出力端子、DIは同期クロックに同期して、カメラからストロボにシリアルデータを転送する為のシリアルデータ入力端子、XはカメラのX接点の入力端子、PIは入力情報であるワイヤレス光信号の入力端子、M0、M1はモータドライバの4種類の動作状態(CW駆動,CCW駆動,モータオフ、モータブレーキ)を制御する為の出力端子、ZOOM0、ZOOM1、ZOOM2は前述のズーム位置を示すエンコーダ253、254、255を入力する入力端子、COM0はズームエンコーダ等のグランド電位に相当する制御出力端子、ZOOMは前述ズーム位置設定スイッチ252の入力端子、DOWNは前述発光パラメータの減少スイッチ251の入力端子、UPは前述発光パラメータの増加スイッチ250の入力端子、SEL/SETは前述のデータ選択スイッチ249の入力端子、MODEは前述の発光モード選択スイッチ248の入力端子、LIGHTは前述の照明スイッチ247の入力端子、TESTはテスト発光スイッチ260の入力端子、YINはデータセレクタ230の出力状態検出の為の入力端子、INTは測光積分回路236の積分制御出力端子であり、AD0は測光積分回路236の発光量を示す積分電圧を読み込む為のA/D変換入力端子であり、DA0はコンパレータ231および232のコンパレート電圧を出力する為のD/A出力端子である。
【0026】
Y0、Y1は前述データセレクタ230の選択状態設定出力端子であり、TRIGは発光トリガ発生出力端子であり、SCR_CTRLはサイリスタ213の制御出力端子、OSCは発振回路271からの動作クロック入力端子である。
【0027】
AVCはアナログ回路に通電制御するための制御端子、PVCはワイヤレス受光部に給電制御する為の制御端子である。
【0028】
次に図2は第1の実施形態におけるストロボ装置の外観図である。各スイッチおよび表示等は図1と同じ番号を附って有るので、説明は省略する。なお、258は前述の情報受信手段であるフォトダイオード256の受光窓であり、この中にフォトダイオードが配置される。また270はカメラと接続する為のシュー部である。
【0029】
次に図3はマスターストロボMSと、1台のスレーブストロボSSを用いたワイヤレス撮影例を示す図である。
【0030】
カメラ1にホットシュー2を介して接続されたマスターストロボMSは前述のワイヤレスモード選択スイッチ241がMASTERに設定されてあり、スレーブストロボSSは前述のワイヤレスモード選択スイッチ241がSLAVEに設定されている。マスターストロボMSの発光制御光は被写体に反射して受光窓258から受光されてスレーブストロボSSの発光を制御する。
【0031】
次にストロボ背面に配置された液晶表示器240の表示例を説明する。
【0032】
図4は1灯ワイヤレス撮影時のストロボの液晶表示器240の表示例である。
同図において、A)は通常モード時の表示例であり、B)はワイヤレスマスターモードに設定した場合の表示例であり、C)はワイヤレススレーブモードに設定した場合の表示例であり、D)はスレーブモードに於いて、受光回路に給電したまま、昇圧回路の動作を停止したSE(セーブエナジー)モードの場合の表示例である。
【0033】
同図において、301はストロボの発光モード表示であり、A)の通常モードまたはB)のマスターモードの場合は発光モードに応じて自動調光モード(ETTL)、マニュアル発光モード(M)、マルチ発光モード(MULTI)の何れかが選択され、表示される。
【0034】
一方C)のスレーブモード時ではマスターストロボから指示された発光モードが表示される。
【0035】
302はフラット発光撮影時である事を示す表示アイコンであり、通常モードあるいはマスターモード時はフラット発光許可時に表示され、スレーブモード時はマスターストロボからフラット発光が指示された時に表示される。
【0036】
303は設定ズーム位置を示すズーム表示、304、305はワイヤレスモードを表示するアイコンであり、B)のマスターモードの場合は、304の表示が外向きになり、C)のスレーブモードの場合は(第3列目)304の表示が内向きとなる。
【0037】
306はチャネル表示であり、複数の撮影者が本発明のワイヤレスストロボシステムを同時に使う場合に、混信しないように設定したチャネルが表示される。
【0038】
307はスレーブモードが選択された時に表示されるスレーブモード表示であり、多灯発光のグループを選択する為にABCの3状態の何れかか表示される。
【0039】
308は前述のセーブエナジーモードである事を示す表示である。
【0040】
次に図3におけるマスターストロボMSとスレーブストロボSSの間で行われるワイヤレス通信の例を図5を用いて説明する。
【0041】
図5はスレーブストロボをプリ発光させる時にマスターストロボMSが発生するワイヤレス光制御信号を示す図である。
【0042】
A)はカメラボディからストロボへシューを介して公知のシリアル通信を行う為の同期クロック信号であり、B)は同様にカメラからストロボへのデータ出力信号であり、C)は同様にストロボからカメラへのデータ出力信号である。
【0043】
また、D)、E)はマスターストロボがXe管19をパルス的に断続発光させて発生するスレーブストロボへのワイヤレス光通信信号であり、D)はマスターストロボが制御専用モードの場合の発光信号を示しており、E)はマスターストロボがマスター発光モードの場合の発光信号を示しており、F)はスレーブストロボの発光を示している。
【0044】
同図においてカメラから前述のシリアル通信線を介してプリ発光指示が行われると、マスターストロボはD)またはE)に示すワイヤレス光通信信号を発生する。
【0045】
その1バイト目はSTARTパルスとCHパルスおよび、D7〜D0の合計10bitのデータで構成されており、STARTとCH間隔がチャネル識別信号を示し、続く所定間隔のD7〜D0が1バイトのデータを示しており、その1バイトデータはD7〜D0の光パルスの組み合わせで発光モード(プリ発光、メイン発光、マニュアル発光、マルチ発光)と、閃光またはフラット発光モードと、フラット発光時の発光時間等の情報を圧縮して構成している。このコマンドの内容に関しては後述する。
【0046】
続く2バイト目以降は所定間隔のSTARTパルスとD7〜D0が1バイトのデータを示し、前述の発光モードに応じた発光量等のデータを示す。また、ワイヤレス光通信信号の通信データ長は、発光モードに応じて所定の長さが定義されており、図5に示したプリ発光通信では2バイトの長さを持つ。なお、1バイト目のみチャネル識別信号を重畳し、2バイト目以降は付与しないのは、通信の長さを短縮する為である。
【0047】
マスターストロボMSは前記ワイヤレス送信をしている間はDO通信ラインをLoレベルに落としており、送信終了すると、Hiレベルに戻す。
【0048】
時刻t2にてカメラはDO通信ラインがHiレベルに戻ったのを認識して、時刻t3にてCLK信号ラインを引き下げてプリ発光開始を指示する。
【0049】
マスターストロボMSはCLK通信ラインが立ち下がった事を検出して、制御専用モードの場合は図5(3)に示す発光開始光パルスを発生し、マスター発光モードの場合は図5(4)に示すカメラから指示された所定時間、所定発光光度の発光が行われる。
【0050】
一方スレーブストロボはマスターストロボMSからのワイヤレス光通信パルスの1バイト目、2バイト目を受信しチャネル番号、発光モード、発光時間、発光量等の情報をデコードし、前述のマスターストロボの発光に同期して、図5(5)に示す所定の光量、所定発光時間のプリ発光が行われる。
【0051】
次に前述のワイヤレス通信の代表的なコマンドを図6の通信テーブルを用いて説明する。図6は本発明におけるワイヤレス通信の代表的な通信モードを示す表である。
【0052】
1バイト目はコマンドであり、詳細に説明する為に1bit毎に表示している。また、1バイト目のD7からD0は前述の図5に於けるD7からD0に相当する。
【0053】
1バイト目のD7ビットに記載してあるFSは、閃光発光とフラット発光を示すビットであり、閃光発光の時は0、フラット発光の時は1である。また、マルチ発光は閃光発光で行われるので0である。D6からD3はコマンド名で示される発光モードを示す。D2ビットからD0ビットは発光時間を示し、T2、T1、T0の3ビットの組み合わせで8通りの時間を表し、フラットプリ発光時はプリ発光時間を示し、本発光時は、シャッタ速度と幕速に応じたフラット発光の発光時間を示している。
【0054】
2バイト目から5バイト目までは各発光コマンドに続くデータであり、コマンドに応じた長さをもち、発光量、マルチ発光の周波数、マルチ発光回数の等のデータである。
【0055】
また、マルチ発光時の3バイト目から5バイト目にあるF/Cは、マルチ発光の周波数と発光回数を示すデータであり、1バイトを4bitずつに分割して、周波数と発光回数を表している。また、テスト発光時のデータは、図6下のテスト発光モード表にしめす内容であり、多灯光量比などのモードに応じたテスト発光を指示するデータとなっている。
【0056】
これらのコマンドとデータの組み合わせで、スレーブストロボの発光制御を行うわけである。
【0057】
次にワイヤレス通信発光動作時の回路的な動作を説明する。
【0058】
マスターストロボマイコン238(図1)はカメラからのワイヤレス通信指示を受信すると、DA0出力端子より、ワイヤレス光通信に必要な光パルスの光量に応じた所定の電圧を発生する。
【0059】
次にY0にLo、Y1をHiレベルに設定し、データセレクタ230のD2入力を選択する。この際Xe管19は未発光なので、センサ32に光電流は流れず、コンパレータ231の出力はLoレベルであるのでコンパレータ231の出力はHiレベルであり、発光制御回路212は導通状態となる。さらにSCR_CTRL端子をHiレベルに設定しトランジスタ221、トランジスタ218をオンすると、トランジスタ218抵抗214を通ってサイリスタ231のゲートにゲート電流がながれ、サイリスタ213はオン状態となり、TRIG端子から所定時間HI信号を出力すると、発光制御回路212は導通状態であるので、Xe管19が発光を開始する。この際、Xe管19に流れる電流はコンデンサ203、コイル206、サイリスタ213を通って流れる。すなわち、コイル208をサイリスタ213でバイパスする事により高速ワイヤレス通信に必要な立ち上がりの鋭い光パルスが得られる。
【0060】
発光が開始されXe管に電流が流れ、光量は徐々に増加し、発光をモニタするセンサ32の出力が所定電圧になると、コンパレータ231の出力がHiレベルからLoレベルに反転し、その出力はD2、Yを通って発光制御回路212を遮断状態にするので、発光が停止される。同時にマイコン238はYIN端子でモニタしているY出力がLoレベルになったのを検知してY1、Y0端子をLo、Loレベルに設定し、強制的に発光停止状態とする。
【0061】
以降同様にして、送信1バイト目は所定時間後にチャネル識別信号CH.を発生する。このチャネル識別信号は複数のスレーブストロボSSがある場合にチャネルを選択して混信を防ぐためのものである。続いて送信データの内容に応じてD7〜D0の必要ビットを等間隔で発光する。
【0062】
通信2バイト目以降は、スタートパルスのあとに送信データの内容に応じてD7〜D0の必用ビットを等間隔で発光する。
【0063】
次に図7のフローチャートを用いて、スレーブモードにセットした場合のストロボマイコン238の動作を説明する。
【0064】
〔ステップ100〕マイコン238は電源が投入されると入出力ポートの初期化を行う。
【0065】
〔ステップ101〕マイコンの動作クロックモードをハイスピードクロックモードに設定するとともに後述のストロボの動作時間をカウントする内部タイマ(タイマ1)を初期化してスタートする。
【0066】
〔ステップ102〕AVC端子をローレベルに設定してトランジスタ272を導通状態にし、前述の各アナログ回路に給電する。
【0067】
〔ステップ103〕PVC端子をローレベルに設定してトランジスタ274を導通状態にし、前述のワイヤレス受光回路257に給電する。
【0068】
〔ステップ104〕CNT端子をローレベルに設定して昇圧回路202の動作を許可する。
【0069】
〔ステップ105〕ワイヤレス通信割込の発生を許可する。
【0070】
〔ステップ106〕前述のマイコンの動作クロックモードに応じてハイスピード(通常動作状態)であればステップ107に分岐し、ロースピード(SE動作状態)であればステップ116に分岐する。
【0071】
〔ステップ107〕クロックモードがハイスピードの時にその経過時間をカウントする為のマイコン238の内部タイマ1のカウント値が第1所定値(SEモード移行時間)より小さければステップ108に分岐し、第1所定値以上(所定時間以上)であればSEモードに移行する為にステップ111に分岐する。なお、この内部タイマ1がリセットされる条件に関しては後述する。
【0072】
〔ステップ108〕通常動作状態の場合は、AD1入力端子よりモニタした主コンデンサ203の電圧に応じて、所定電圧より低ければCNT端子をローレベルに設定して、昇圧回路202を動作させ、所定電圧より高ければCNT端子をハイレベルに設定して、昇圧回路202を停止させる事により主コンデンサ203が所定の電圧となる様に制御する。
【0073】
〔ステップ109〕AD1端子よりモニタしたメインコン電圧が発光可能な所定電圧以上であれば、充完LED243を点灯し、低ければ消灯する。
【0074】
〔ステップ110〕ストロボの状態に応じて図4C)の例に示す表示を行う。
【0075】
〔ステップ111〕一方タイマ1が所定値(SEタイマ移行時間)になった場合、すなわちワイヤレス情報を受信せず、発光処理も行われなかった場合は、CNT端子をハイレベル(ハイインピーダンス)に設定し、昇圧回路202の動作を停止する。
【0076】
〔ステップ112〕AVC端子をハイレベル(ハイインピーダンス)に設定し、アナログ回路の給電を停止する。
【0077】
〔ステップ113〕SEモードに移行した事を示す為に図4D)の表示を行う。また、充完表示のLED243および、調光確認表示のLED244を消灯する。
【0078】
〔ステップ114〕マイコンの動作クロックモードをロースピードに設定する。
【0079】
〔ステップ115〕SEモードの経過時間を計測する為に、タイマ1をリセットして再起動する。
【0080】
以上のステップ111からステップ114の処理で、ストロボはマイコン238および、受光回路256のみ給電された状態となり、なおかつマイコン238のクロックモード(通常動作モード)をロースピードモード(通常動作モードよりも電力消費の少ない低電力消費モード)にする事により、ストロボ全体は極端に消費電流の少ない状態となる。
【0081】
〔ステップ116〕他方、ストロボの動作がSEモードの時は、SEモードの経過時間を計測する為のタイマ(タイマ1)を監視し、該タイマが第2の所定値(SEモード終了時間)よりも小さい場合はステップ106に戻り、第2の所定値以上の場合はステップ117に分岐する。
【0082】
〔ステップ117〕SEモードに移行して、第2の所定時間の間発光制御信号を受信しない場合は電源オフ処理を行うためにまず受光部の給電を停止する為にPVC端子をハイレベル(ハイインピーダンス)状態に設定する。
【0083】
〔ステップ118〕表示LCD240を消灯する。
【0084】
〔ステップ119〕マイコン238の動作クロックを停止し、STOP状態となり電流の消費は遮断され、ストロボは動作を停止する。
【0085】
次に図8、図9のフローチャートを使って、ストロボが発光制御信号を受信した時の処理を説明する。
【0086】
スレーブストロボは受信手段であるフォトダイオード256に、マスターストロボからのワイヤレス情報信号を受信すると、受光回路257を通して、信号を増幅およびフィルタリングされ、光パルスのような早い立ち上がりの信号のみがマイコン238にPI端子に入力されて、最初のSTARTパルス(図5のD)またはE)に示すSTARTパルス)が入力されるとワイヤレス通信割込が発生し、以下の処理が行われる。
【0087】
〔ステップ201〕識別信号間隔を計測する為にマイコン238内部のタイマ2(CH計測タイマ)をスタートする。
【0088】
〔ステップ202〕マイコンの動作スピードがハイスピード(通常動作状態)の場合はステップ206に分岐し、ロースピードの場合は(SEモード状態)の場合はステップ203に分岐する。
【0089】
〔ステップ203〕マイコンの動作スピードをハイスピードに設定する。
【0090】
〔ステップ204〕AVC端子をローレベルに設定してトランジスタ272をオン状態に設定し、前述のアナログ回路に給電を行う。
【0091】
〔ステップ205〕昇圧回路202の動作を許可する。また昇圧回路を作動させる。
【0092】
〔ステップ206〕CH.パルスが入力されると、ステップ201で起動したCH計測タイマ(タイマ2)を停止し、STARTパルスからCH.パルスまでの時間を計測してチャネルを識別する。
【0093】
〔ステップ207〕CHパルスに続く1バイト目のデータパルスを所定の等間隔でサンプリングし、1バイト目を受信する。
【0094】
〔ステップ208〕ステップ205で受信したD7からD0のデータが、図6のコマンドに合致するか解析する。
【0095】
〔ステップ209〕受信した1バイト目のコマンドが図6のコマンドテーブルに合致しない場合はコマンドエラーとしてステップ220に分岐する。
【0096】
〔ステップ210〕受信したコマンドに応じて、残り受信すべき受信長をセットする。
【0097】
〔ステップ211〕受信すべき残りデータが0の場合はデータ受信処理を終了して、ステップ213に分岐する。
【0098】
〔ステップ212〕ステップ207と同様にして、残りのワイヤレス通信のSTARTパルスに続くデータを受信する。
【0099】
〔ステップ213〕受信したデータが適切か判別し、不適切な場合は発光処理に進まず、ステップ220に分岐する。
【0100】
〔ステップ214〕マスターストロボの発光開始信号(図5のDの(3)またはEの(4)の発光の立ち上がり信号を受信すればステップ216に進み、受信しない場合はステップ215に分岐する。
【0101】
〔ステップ215〕所定時間発光開始信号を受信できない場合は、タイムアウトとしてステップ220に分岐し、タイムアウトでない場合はステップ214に戻る。
【0102】
〔ステップ216〕ステップ206で識別したチャネルがスレーブストロボのチャネルに合致しない場合は発光処理を行わずステップ220に分岐する。
【0103】
〔ステップ217〕主コンデンサ203の電圧が発光可能電圧以上であれば、受信したコマンドおよびデータに従った発光処理を行う。
【0104】
〔ステップ218〕発光した状態(発光形態:閃光発光、フラット発光、発光モード:自動調光、マニュアル発光、マルチ発光、発光パラメータ:発光量、発光回数、発光周波数など)を液晶表示器240に表示する。
【0105】
〔ステップ219〕図7のフローチャートで説明した、ストロボの動作時間計測タイマであるタイマ1を0にリセットする。
【0106】
〔ステップ220〕コマンドエラー、データエラーなどの場合は発光処理を行わず、所定時間待機したのち次のデータの受信待ちとしてワイヤレス通信割込処理を終了する。
【0107】
次に上記説明した内部タイマ1の動作とストロボのモードを図10のタイミングチャートを用いて説明する。
【0108】
同図においてA)はカメラに装着した、マスターモードにセットしたストロボのワイヤレス通信波形であり、B)はスレーブモードにセットしたストロボの発光波形であり、C)はスレーブモードにセットした場合のマイコン238の内部タイマ1のカウント状態を示し、D)はスレーブモードにセットしたストロボのクロックモードをしめしている。
【0109】
同図において時刻t1においてスレーブストロボの電源が投入されると、前述の様に、スレーブストロボは昇圧回路を含めた全ての回路が動作する通常モードとなっており、一方マイコンの内部タイマ1は経過時間と共にカウントアップしていく。
【0110】
時刻t2にてマスターストロボからのワイヤレス通信を受信すると、スレーブストロボは、マスターストロボから指示された発光条件で発光するとともに、内部タイマを0にリセットする。
【0111】
その後再び時間の経過とともに内部タイマはカウントアップしていき、第1の所定カウント値になると、時刻t3に於いて、前述の様に発振回路を停止し、受光回路以外のアナログ回路の給電を停止し、マイコン自体も動作モードをロースピードモードに変更したSEモードになる。なお、このSEモードの間にマスターストロボからワイヤレス通信が行われた場合は、前述の様に、マイコンの動作モードをハイスピードモードに戻し、発振回路の動作を開始し、各アナログ回路に給電し、内部タイマ1をリセットした、同図に於ける時刻t1の状態の通常モードに戻る。なお、この際、主コンデンサ203の電圧が発光可能な所定電圧であれば、マスターストロボから指示された発光条件の発光が行われる。
【0112】
一方マスターストロボからのワイヤレス通信も受信せず、内部タイマ1が第2の所定カウント値になる時刻t4で、前述の様に受光部への給電も停止し、マイコンは動作クロックを停止したSTOP状態になる。
【0113】
次に前述のSEモードに移行する時間および、SEモードになってから電源を遮断するまでの時間の設定方法を説明する。
【0114】
図11は前述の液晶表示240の表示例であり、A)はSEモードに移行する時間の設定画面を表し、B)はSEモードになってから電源を遮断するまでの時間の設定画面を表している。
【0115】
同図において320のCF−0またはCF−1はカスタムファンクションの略であり、撮影者がストロボの様々な機能を個別設定できるモードであり、図2でしめした照明スイッチ247を所定時間連続して押し続けるとカスタムファンクション設定画面になる。
【0116】
本実施形態ではCF−0がSEモードに移行する時間の設定ファンクションであり、CF−1がSEモードになってから電源を遮断するまでの時間の設定ファンクションである。
【0117】
このCF番号は図2でしめしたSELスイッチ249を押す度に数値が大きくなり、撮影者が設定したいカスタムファンクションの番号を選択する事ができる。
【0118】
また、321はカスタムファンクションの設定値をあらわし、たとえば図11A)の表示ではCF−0の設定時間は01(1時間)である事を示しており、図11B)表示ではCF−1の設定時間は99(99時間)である事を示している。このカスタムファンクションのパラメータ321は図2の+スイッチ250またH−スイッチ251で増減設定する事ができ、SELスイッチ249を押す事により、もしくは、スイッチ操作後所定時間が経過すると確定する。
【0119】
なお、このカスタムファンクション設定画面は照明スイッチ247を再度押す事により、解除される。この様にして、撮影者は、SEモードに移行する時間および、SEモードになってから電源を遮断するまでの時間を自分の撮影条件に合致して自由に設定する事ができる。
【0120】
以上説明したように、本発明第1の実施形態のワイヤレスストロボでは、撮影者が連続して撮影を行うような場合は、常に昇圧手段が動作するので、マスターストロボの発光に対応したワイヤレス撮影が可能であり、撮影を一時休止した場合は、所定時間の経過後、CPUと受光部以外の回路の給電を停止すると共に、昇圧手段の動作を停止した低消費電流モード(SEモード)となるので、電池のむだな消耗を極力防ぐ事が可能となる。また、この状態でマスターストロボなどから、テスト発光等の指示を行うと、即座に各部の給電を再開するとともに昇圧回路の動作を開始するので、スレーブストロボの電源を入れ直す事を行わなくとも、撮影可能状態に復帰できる極めて操作性の高いワイヤレスストロボを実現できる。また、前記SE状態が所定時間続いた場合は、受光部の電源も遮断した電源オフ状態に遷移する事により、安全性の高いワイヤレススレーブストロボ装置を提供することができる。
【0121】
また、前記SEに移行する時間および、電源オフ状態に移行する時間を自由に設定する事ができるので、撮影者の撮影条件に合致した使いやすいワイヤレススレーブストロボ装置を提供することができる。
【0122】
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではマスターストロボからコマンドとデータを送ってスレーブストロボを制御する高度なワイヤレスストロボシステムに適応した例を示したが、第2の実施形態ではマスターストロボの発光立ち上がりに同期してスレーブストロボが発光するいわゆるスレーブ発光モードを持ったワイヤレスストロボに適応した例を説明する。
【0123】
図12は、本発明の第2の実施形態におけるワイヤレスストロボシステムの電気回路ブロック図を示しており、基本的に第1の実施例の点線でかこったワイヤレスデータ通信を行う為の回路を省き、いわゆる一般的なストロボの回路としている。また、データセレクタ230を廃止し、コンパレータ232の出力を直接マイコン238のSTOP割込端子に入力している。
【0124】
また発光制御回路212の制御はSTART出力端子によりマイコンが直接行っている。
【0125】
また、310は被写体の反射光を測光する為の受光素子であり、ストロボの正面に被写体に向けて配置されている。
【0126】
なお、他の構成要素で第1図と同一のものは同じ記号を付与しているので説明を省略する。
【0127】
次に図13は第2の実施形態におけるストロボ装置の外観図である。各スイッチおよび表示等は図2と同じ番号を附って有るので、説明は省略する。なお、258は前述の情報受信手段であるフォトダイオード256の受光窓であり、この中にフォトダイオードが配置される。また280は前記被写体からの反射光を測光する為の受光窓であり、この奧に前記受光素子310が正面に向かって配置される。また第2の実施例では、第1の実施例と異なり、スレーブストロボを制御する為にコマンドの送信を行う、マスターモードは存在しないので、ワイヤレスモードセレクタ241のモードはNORMとSLAVEのみとなっている。
【0128】
次に第2の実施形態における液晶240の表示例を図14を例に説明する。同図において、A)は通常モード時の表示を示し、B)ワイヤレススレーブモード時の表示を示し、C)は前述のSE状態を示す。
【0129】
同図において、第1の実施形態と異なる箇所のみ説明する。A)の通常状態の表示におけるモード表示310に示したTTLは、カメラが公知のTTL調光制御を行う事を示している。
【0130】
B)のスレーブストロボの表示状態において、301のモード表示に示したAUTO表示は、いわゆる外部調光モードである事を示し、309は絞りの設定値で、310はISO感度の設定値である。この309と310はカメラにおける設定値であり、この2つのパラメータをスレーブストロボで設定する事により、スレーブストロボは前述の受光素子310により被写体反射光を測光して適正な調光発光を行ういわゆる外部調光動作が行われる。
【0131】
次に図15のタイミングチャートを用いてスレーブストロボの発光動作を説明する。
【0132】
同図において、A)はカメラ側ストロボの発光波形であり、B)は受光回路257の出力電圧である。同図に示す様に、受光回路257は他のストロボの発光波形の様に急峻な光に応答して所定のパルス出力を発生する公知の受光回路となっている。C)はマイコン238のTRIG端子出力であり、トリガ回路211はこの信号を受けて、トリガ用の高圧をXe管19のトリガ電極に印加する。D)はマイコン238のSTAT端子出力電圧でありハイレベルの間発光制御回路212が導通状態となる。従ってC)によるトリガ電圧印加とD)の発光制御回路のオンでXe管19はE)に示す発光波形で発光する。F)は測光積分回路236の出力電圧であり、被写体反射光を受光センサ310で受光した積分出力電圧であり、その出力電圧はコンパレータ232の+入力端子に印加され、一方ー入力端子は、絞り設定値とISO感度設定値に応じた適正光量を得る為の所定の電圧がマイコン238のAD0出力端子から出力されているので、所定の露光量になると、G)で示したコンパレータ236の出力電圧がローレベルからハイレベルに変わり、マイコン238はその信号の変化を検出してSTART端子をローレベルにする事により、発光制御回路212が遮断され、Xe管の発光は停止する。
【0133】
次に図16のフローチャートを用いて、スレーブモードにセットした場合のストロボマイコン238の動作を説明する。
【0134】
〔ステップ300〕マイコン238は電源が投入されると入出力ポートの初期化を行う。
【0135】
〔ステップ301〕マイコンの動作クロックモードをハイスピードクロックモードに設定するとともに後述のストロボの動作時間をカウントする内部タイマ(タイマ1)を初期化してスタートする。
【0136】
〔ステップ302〕AVC端子をローレベルに設定してトランジスタ272を導通状態にし、第1の実施例と同様に各アナログ回路に給電する。
【0137】
〔ステップ303〕PVC端子をローレベルに設定してトランジスタ274を導通状態にし、ワイヤレス受光回路257に給電する。
【0138】
〔ステップ304〕CNT端子をローレベルに設定して昇圧回路202の動作を許可する。
【0139】
〔ステップ305〕スレーブ割込の発生を許可する。
【0140】
〔ステップ306〕前述のマイコンの動作クロックモードに応じてハイスピード(通常動作状態)であればステップ307に分岐し、ロースピード(SE動作状態)であればステップ316に分岐する。
【0141】
〔ステップ308〕クロックモードがハイスピードの時にその経過時間をカウントする為のマイコン238の内部タイマ1が第1所定値(SEモード移行時間)より小さければステップ308に分岐し、第1所定値以上であればSEモードに移行する為にステップ311に分岐する。なお、この内部タイマ1がリセットされる条件に関しては後述する。
【0142】
〔ステップ308〕通常動作状態の場合は、AD1入力端子よりモニタした主コンデンサ203の電圧に応じて、所定電圧より低ければCNT端子をローレベルに設定して、昇圧回路202を動作させ、所定電圧より高ければCNT端子をハイレベルに設定して、昇圧回路202を停止させる事により主コンデンサ203が所定の電圧となる様に制御する。
【0143】
〔ステップ309〕AD1端子よりモニタしたメインコン電圧が発光可能な所定電圧以上であれば、充完LED243を点灯し、低ければ消灯する。
【0144】
〔ステップ310〕ストロボの状態に応じて図14B)の例に示す表示を行う。
【0145】
〔ステップ311〕一方タイマ1が所定値(SEタイマ移行時間)になった場合、すなわちワイヤレス情報を受信せず、発光処理も行われなかった場合は、CNT端子をハイレベル(ハイインピーダンス)に設定し、昇圧回路202の動作を停止する。
【0146】
〔ステップ312〕AVC端子をハイレベル(ハイインピーダンス)に設定し、アナログ回路の給電を停止する。
【0147】
〔ステップ313〕SEモードに移行した事を示す為に図13C)の表示を行う。また、充完表示のLED243および、調光確認表示のLED244を消灯する。
【0148】
〔ステップ314〕マイコンの動作クロックモードをロースピードに設定する。
【0149】
〔ステップ315〕SEモードの経過時間を計測する為に、タイマ1をリセットして再起動する。
【0150】
以上のステップ311からステップ314の処理で、ストロボはマイコン238および、受光回路256のみ給電された状態となり、なおかつマイコン238のクロックモードをロースピードモードにする事により、ストロボ全体は極端に消費電流の少ない状態となる。
【0151】
〔ステップ316〕他方、ストロボの動作がSEモードの時は、SEモードの経過時間を計測する為のタイマ(タイマ1)を監視し、該タイマが第2の所定値(SEモード終了時間)よりも小さい場合はステップ306に戻り、第2の所定値以上の場合はステップ317に分岐する。
【0152】
〔ステップ317〕SEモードに移行して、第2の所定時間の間発光制御信号を受信しない場合は電源オフ処理を行うためにまず受光部の給電をする為にPVC端子をハイレベル(ハイインピーダンス)状態に設定する。
【0153】
〔ステップ318〕表示LCD240を消灯する。
【0154】
〔ステップ319〕マイコン238の動作クロックを停止し、STOP状態となり電流の消費は遮断され、ストロボは動作を停止する。
【0155】
次に図17のフローチャートを使って、ストロボが発光制御信号を受信した時の処理を説明する。
【0156】
カメラ側のストロボが発光すると、その発光を検出して前述のように受光回路257から所定振幅のパルス信号が発生し、その立ち上がりエッジを検出して、スレーブ割込が発生し、以下の処理が行われる。
【0157】
〔ステップ401〕マイコンの動作スピードがハイスピード(通常動作状態)の場合はステップ405に分岐し、ロースピードの場合は(SEモード状態)の場合はステップ402に分岐する。
【0158】
〔ステップ402〕マイコンの動作スピードをハイスピードに設定する。
【0159】
〔ステップ403〕AVC端子をローレベルに設定してトランジスタ272をオン状態に設定し、前述のアナログ回路に給電を行う。
【0160】
〔ステップ404〕昇圧回路202の動作を許可する。また昇圧回路202を作動させる。
【0161】
〔ステップ405〕主コンデンサの電圧が発光可能な所定電圧以上であれば、前述の図15のタイミングチャートで説明した発光制御処理が行われる。
【0162】
〔ステップ406〕図16のフローチャートで説明した、ストロボの動作時間計測タイマであるタイマ1を0にリセットする。
【0163】
次に上記説明した内部タイマ1の動作とストロボのモードを図18のタイミングチャートに示す。同図において、A)はカメラ側ストロボの発光である事を除いて、図10と同一である。また、同図に於ける動作も、図10ではA)はマスターストロボのワイヤレス通信であったが、図18ではカメラ側ストロボの発光である点を除いて図10と同一であり、第1の実施形態と同様の動作を行うものである、説明を省略する。
【0164】
以上説明したように、本発明第2の実施形態のワイヤレスストロボにおいても、撮影者が連続して撮影を行うような場合は、常に昇圧手段が動作するので、マスターストロボの発光に対応したワイヤレス撮影が可能であり、撮影を一時休止した場合は、所定時間の経過後、CPUと受光部以外の回路の給電を停止すると共に、昇圧手段の動作を停止した低消費電流モード(SEモード)となるので、電池のむだな消耗を極力防ぐ事が可能となる。また、この状態でマスターストロボなどから、テスト発光等の指示を行うと、即座に各部の給電を再開するとともに昇圧回路の動作を開始するので、スレーブストロボの電源を入れ直す事を行わなくとも、撮影可能状態に復帰できる極めて操作性の高いワイヤレスストロボを実現できる。また、前記SE状態が所定時間続いた場合は、受光部の電源も遮断した電源オフ状態に遷移する事により、安全性の高いワイヤレススレーブストロボ装置を提供することができる。
【0165】
また、カスタムファンクションによる前記SEに移行する時間および、電源オフ状態に移行する時間の設定も第1の実施例と同一であるので、その表示図および説明は省略する。
【0166】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、ユーザーの手間を低減させつつも、昇圧回路や受光回路の無駄な電池の消費を低減させるストロボ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のストロボの電気的構成を示す電気回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態のストロボの外観図である。
【図3】本発明の第1実施形態における撮影例を示す図面である。
【図4】本発明の第1実施形態におけるストロボ装置の表示器でのの表示例を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態におけるワイヤレス通信を説明するタイミングチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態におけるワイヤレス通信コマンドを説明する図である。
【図7】本発明の第1実施形態におけるスレーブストロボの動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態におけるスレーブストロボのワイヤレス通信受信時の動作を説明するフローチャートである。
【図9】図8とともに本発明の第1実施形態におけるスレーブストロボのワイヤレス通信受信時の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態におけるスレーブストロボのモード推移を説明するタイミングチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態の表示例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施形態のストロボの電気的構成を示す電気回路ブロック図である。
【図13】本発明の第2実施形態のストロボの外観図である。
【図14】本発明の第2実施形態におけるストロボの表示回路での表示例を示す説明図である。
【図15】本発明の第2実施形態における発光動作を説明するタイミングチャートである。
【図16】本発明の第2実施形態におけるスレーブストロボの動作を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施形態におけるスレーブストロボのスレーブ発光時の動作を説明するフローチャートである。
【図18】本発明の第2実施形態におけるスレーブストロボのモード推移を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
19 キセノン管
238 ストロボマイコン
212 発光制御回路
256 フォトダイオード
240 液晶表示装置
257 受光回路
Claims (1)
- マスター送信装置からのワイヤレス信号を受信して、動作制御されるストロボ装置において、
電池電圧を昇圧するための昇圧回路と、
給電されることで前記ワイヤレス信号が受信可能となる受信回路と、
前記受信回路が前記ワイヤレス信号を受信することに応じてカウントがリセットされるタイマーと、
前記昇圧回路の昇圧動作と前記受信回路への給電動作を制御する制御回路を有し、
前記制御回路は、
前記タイマーが第1の時間に達するまでの間は、前記昇圧回路に昇圧させ、前記受信回路に給電する第1の状態とし、
前記タイマーが第1の時間に達してから第2の時間に達するまでの間は、前記昇圧回路に昇圧を禁止させ、前記受信回路に給電を行う第2の状態とし、
前記タイマーが第2の時間に達したら、前記昇圧回路に昇圧を禁止させ、前記受信回路への給電を停止する第3の状態とし、
前記受信回路が前記第2の状態にて前記ワイヤレス信号を受信すると、前記ワイヤレス信号を受信したことに応じて前記第1の状態に移行することを特徴とするストロボ装置。
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