JP4006050B2 - 低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法 - Google Patents

低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、低分子量のホスホネート末端ポリマー(phosphonate−terminated polymer)の製造方法に関する。より詳細には、本発明は水性重合における連鎖移動剤としての亜燐酸の効果的な使用に関する。
【0002】
低分子量ポリカルボン酸ポリマーおよびそれらの塩は分散剤、スケール防止剤、洗浄剤添加剤、金属イオン封鎖剤などとして有用である。一般に50000以下の分子量が効果的な性能のために必要であり、しばしば10000以下の非常に低分子量のものが最も効果的である。重合反応においては、低分子量、とりわけ非常に小さな分子量のポリマーを製造するために連鎖移動剤を使用することが一般的である。亜燐酸及び次亜燐酸ならびにそれらの塩(一般的には亜燐酸ナトリウムおよび次亜燐酸ナトリウムである)が、連鎖移動剤としては特に好適であり、主に選択される。なぜなら、それらはいくつかの用途において優れた特性を示すホスホネートおよびホスフィネート(phosphinate)官能基をそれぞれ水溶性ポリマー分子中に導入するからである。本明細書において、「亜燐酸」の語は、それ以外のものを指すことが明瞭な場合を除き、亜燐酸およびそれらの誘導体、たとえばアルカリ塩、アルカリ土類金属塩(亜燐酸金属塩)のようなそれらの塩を包含する。
【0003】
亜燐酸を連鎖移動剤として使用する公知の方法における最も共通する問題は効率が悪いということである。多くの量がポリマーに導入されず、未反応のまま残留し、または燐酸または対応する塩のような他の化学種に転化してしまう。結論として、多量の亜燐酸が低分子量のポリマーを得るために必要とされる。亜燐酸は比較的高価であるので、亜燐酸が効果的に使用されない場合にはその使用は耐えがたいほどに高価なものとなる。
【0004】
効率の悪さから生ずる第2の欠点は、未反応の亜燐酸塩又は燐酸エステルのような酸化副生成物、塩の残基のようなものが反応生成物中に多量に存在することである。これらの塩は性能に寄与しないので、反応生成物の活性を希釈してしまう。濃縮されたクレースラリーを調製する場合のようないくつかの場合においては、これらの塩は分散工程の障害となる。
【0005】
低分子量のポリカルボン酸ポリマーは、ある種のオレフィン性モノマーと亜燐酸または亜燐酸誘導体とをフリーラジカル開始剤の存在下に反応させる公知の方法により製造することができる。所望のホスホネート末端ポリマーの収率は低いが、ポリマーは多量の亜燐酸残基と燐酸塩不純物を含む。たとえば複数のエステルのような亜燐酸の複数の誘導体が連鎖移動剤として使用された場合には、ポリマーを回収するためには別々に加水分解とストリッピング工程を行う必要がある。たとえば、ヨーロッパ特許出願EP360746Aは、ホスホネート末端基を有するコポリマーの製造方法であって、オレフィン性反応体と亜燐酸又はその誘導体、たとえばジアルキル亜燐酸エステルまたはアルキル金属塩、とをフリーラジカル開始剤の存在下に反応させる方法を開示する。この方法においてジアルキル亜燐酸エステルを出発物質として使用することは、非水性システムの使用および引き続く加水分解並びに精製を必要とするものである。
【0006】
次亜燐酸を使用するホスホネート末端コポリマーの調製方法が、米国特許第5376731号に開示されている。この方法は、オレフィン性反応体とモノアルキルホスフィネートを反応させて、ジアルキルホスフィネート中間体を形成し、ついで酸化してホスホネート末端ポリマーにするものである。次亜燐酸は最初にカルボニル化合物と反応し、モノアルキルホスフィネートを形成する。この方法はいくつかの分離工程を含み、中間体の単離などを必要とする。この方法はさらにホスフィネート末端ポリマーとホスホネート末端ポリマー製品、未反応次亜燐酸塩および塩素化物副生成物の混合物が製造されるという欠点も有する。
【0007】
米国特許第5386038号は、多量のフリーラジカル開始剤の存在下において亜燐酸ナトリウムを使用する、マレイン酸とアクリル酸とのホスホネート末端オリゴマーの製造を開示する。米国特許第4046707号は、ホスホネート末端基とホスフィネート末端基を含むコポリマーの製造方法であって、オレフィン性反応体と亜燐酸または次亜燐酸およびそれらの誘導体、たとえばジアルキル亜燐酸エステル、アルキル次亜燐酸エステル、ホスフィン酸およびアルキル金属塩のようなものをフリーラジカル開始剤の存在下に反応させる方法、すなわち亜燐酸を低分子量ポリアクリル酸を調製するために使用することを開示する。英国特許996737号は亜燐酸またはその塩の、繊維を製造するために有用な高分子量ポリマーを製造するために使用することを開示する。この方法において、反応混合物のpHは重合に先立ち4から5に調節される。米国特許第4621127号はカルボキシ含有ポリマーの調製方法であって、次亜燐酸塩や亜燐酸塩をはじめとする無機亜燐酸化合物を得られるポリマー溶液の色を改良するために使用することを開示する。
本発明はホスホネート末端ポリマーを製造するための従来技術における課題を解決することを目的とする。
【0008】
本発明の第1の態様は、不飽和カルボン酸モノマー(unsaturatedcarboxylic acid monomer)、不飽和非カルボン酸モノマー(unsaturated non−carboxylic monomer)、不飽和酸非含有モノマー(unsaturated acid−free monomer)の1以上から選択されるモノマーを、(a)水、(b)1以上の水溶性開始剤、および(c)亜燐酸またはその塩の存在下で重合させる低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法であって、前記不飽和カルボン酸モノマーが不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーを含み、75から100重量%の不飽和モノカルボン酸モノマーを、水と25から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応器に計り入れ、存在する不飽和カルボン酸モノマーの酸基の少なくとも30%当量を中和するのに十分な量のアルカリ中和剤が重合中に存在し、重合終了時における、固体反応体と水の合計重量に対する固体反応体の重量比率であるイン−プロセス固形分(in−process solids level)が少なくとも40%となるようにする前記の方法を提供する。
【0009】
本発明の第2の態様は、イン−プロセス固形分が50から70重量%であり、アルカリ中和剤が不飽和カルボン酸モノマーの酸基の50から100%当量を中和するのに十分な量で存在する上記の方法を提供する。
【0010】
本発明の方法では、たとえば低分子量のホモポリマー、コポリマー、およびターポリマーのような、1以上のモノマーの重合に際して連鎖移動剤として亜燐酸を使用する。好ましくは、1以上のモノマーの少なくとも20重量%は不飽和酸モノマーまたはそれらの水溶性塩である。不飽和酸モノマーの水溶性塩としては、たとえばそれらのナトリウムまたはカリウムのようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩、および置換アンモニウム塩があげられる。不飽和酸モノマーは、不飽和モノカルボン酸モノマーのようなモノアシッドでも不飽和ジカルボン酸モノマーのようなジアシッドでも、ポリアシッドでもよい。
【0011】
本明細書において「不飽和カルボン酸モノマー」とは、不飽和モノカルボン酸モノマー、不飽和ジカルボン酸モノマー、および任意の3以上のカルボン酸基を含む不飽和モノマー、すなわちポリアシッド、並びにそれらの水溶性塩をいう。本明細書において「不飽和モノカルボン酸モノマー」とは、1つのカルボン酸基を有する不飽和カルボン酸モノマー、およびそれらの水溶性塩をいう。好適な不飽和モノカルボン酸モノマーとしては、たとえばアクリル酸、オリゴマー性アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、およびビニル酢酸があげられる。
本明細書において「不飽和ジカルボン酸モノマー」とは、1分子当たり4から10個、好ましくは4から6個の炭素原子を含む不飽和ジカルボン酸モノマーおよびシスジカルボン酸の無水物、並びにそれらの水溶性塩をいう。本発明方法において好適な不飽和ジカルボン酸モノマーとしては、たとえばマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、α−メチレングルタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、シクロヘキセンジカルボン酸、シス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物(シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物としても知られる)、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、および2−メチル−1,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物があげられる。好ましい不飽和ジカルボン酸モノマーは、マレイン酸および無水マレイン酸である。
【0012】
好適な非カルボン酸モノマーとしては、たとえば、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(このモノマーはAMPSとも称されるが、これはこのモノマーのLubrizol社の登録商標である)、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ビニルホスホン酸、ホスホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、並びにそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩があげられる。好ましい不飽和非カルボン酸モノマーは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸である。
【0013】
さらに、本発明方法においては、共重合可能な1以上の不飽和酸非含有モノマーを使用することができる。好適な不飽和酸非含有モノマーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、およびイソブチルメタクリレートのようなアクリル酸またはメタクリル酸の(C1−C4)アルキルエステル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、およびヒドロキシプロピルメタクリレートのようなアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステルがあげられる。他の不飽和酸非含有モノマーとしては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、およびN,N−ジメチルアクリルアミドのようなアクリルアミドおよびアルキル置換アクリルアミドがあげられる。不飽和酸非含有モノマーのさらなる例としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、加水分解酢酸ビニルおよびスチレンがあげられる。
好ましくは、モノマーはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそれらの水溶性塩の1種以上から選択される。
【0014】
本発明の方法は、1以上の不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーから選択されるモノマーを20から100重量%、並びに1以上の不飽和酸非含有モノマーから選択されるモノマーを80から0重量%含むモノマーから水溶性ポリマーを調製するために特に有用である。本発明の方法は、1以上の不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーから選択されるモノマーを25から90重量%、並びに1以上の不飽和非カルボン酸モノマーから選択されるモノマーを75から10重量%含むモノマーからポリマーを調製するためにも有用である。
所望であれば、多エチレン性不飽和化合物(polyethylenically unsaturated compounds)を重合工程に加えることも可能である。多エチレン性不飽和化合物は架橋剤として作用し、より分子量の大きなポリマーを形成する。
【0015】
本発明方法において使用される連鎖移動剤または鎖長調節剤は亜燐酸または亜燐酸ナトリウムや亜燐酸アンモニウムのような亜燐酸塩である。亜燐酸はモノマー総重量の1から25重量%、好ましくは2から20重量%、より好ましくは5から20重量%、最も好ましくは5重量%よりも多く約15重量%までの量である。
【0016】
不飽和酸モノマーの重合において亜燐酸を使用する目的は2つある。ひとつは実質的にすべてがホスホネート末端であるポリマー、すなわちホスフィネート基を含まないポリマーを提供することである。そのようなポリマーと、ホスフィノ(phosphino)末端またはホスホノ(phosphono)/ホスフィポリマーの、分散剤および水処理用途におけるスケール防止剤としての特性については後述される。第2の目的はホスホノ基の連鎖移動能力を使用して、調整された態様小さな分子量、たとえば10,000以下、好ましくは5,000以下の重量平均分子量のポリマーを与えるためである。
【0017】
ホスホノ/ホスフィノ末端基を有するポリマーを製造するために使用されていた従来方法においては、連鎖移動剤として次亜燐酸およびその誘導体を主として使用していた。次亜燐酸の連鎖移動剤としての効率は亜燐酸の連鎖移動剤としての効率よりも非常に大きいいので、連鎖移動剤としては次亜燐酸および次亜燐酸塩が広く使用されていた。しかし、次亜燐酸の使用は、得られるポリマーに主としてホスフィノ基またはホスフィノ基とホスホノ基との混在をもたらす。実質的にすべてがホスホノ基であるポリマーはこの方法では得ることができなかったのである。次亜燐酸の連鎖移動剤としての効率を改良し、ホスフィネート含有ポリマーを得るための方法が米国特許第5,077,361号および5,294,686号に開示されている。これらはそれぞれ50−90%、および64−98%の次亜燐酸の連鎖移動剤効率を示している。
上記の文献では次亜燐酸を使用してホスホラスを導入するための連鎖移動剤効率は50−98%とあるのに対し、米国特許4,046,707号は亜燐酸を使用した、見かけ上はホスホネート末端ポリアクリル酸を提供する方法を開示するが、ホスホラスの導入の効率はわずかに約20−25%にすぎない(カラム6−7、実施例HおよびI)。すなわち、種々の合成経路によるホスホネート末端ポリマーの調製方法が開示されているが、より効率のよい連鎖移動剤である次亜燐酸を使用しても所望のホスホネート末端ポリマーは得られず、これらのポリマーを調製するに際して亜燐酸の低い効率を解決する必要がある。
【0018】
連鎖移動剤として亜燐酸を使用した場合、イン−プロセス固形分は連鎖移動剤効率に大きな影響を与える。「イン−プロセス固形分」とは、重合終了時の反応容器内における、固形反応体およびポリマーのような固体物質に完全に転化する反応体の重量の、反応混合物の総重量、すなわち固体反応体と水の合計重量に対する比率をいう。重合終了時とは、すべてのモノマーおよび開始剤の供給が終わり、希釈水が後重合のために加えられる前の時点をいう。好ましくは、重合は40から70重量%、より好ましくは50から70重量%、最も好ましくは55から65重量%のイン−プロセス固形分で行われる。約70重量%よりも多いイン−プロセス固形分ではポリマー溶液の粘度が攪拌が困難なまでに上昇する。ポリマー溶液が十分に攪拌されない場合には、ゲルの形成または他の不純物の形成が観察される。イン−プロセス固形分を少なくとも約50重量%で重合を行うことにより亜燐酸連鎖移動剤である亜燐酸ナトリウムの、連鎖移動工程に関与してポリマー分子中にホスホネート末端基として導入される相対量が増加する。
【0019】
イン−プロセス固形分がポリマーの分子量に与える影響の例は表1に示される。重合条件はイン−プロセス固形分を変化させた以外は実施例4のものと同じである。すなわち、過硫酸塩開始剤1%、Fe促進剤6ppm、モノマーの10%の亜燐酸、イン−プロセス中和(in−process neutralization)は95%であった。イン−プロセス固形分量の増大が分子量を効果的に小さくすることは、ポリマーにホスホラスがより多く導入されていることを直接的に示すものである。
【0020】
【表1】
Figure 0004006050
【0021】
亜燐酸を連鎖移動剤として使用した場合には、モノマー混合物に含まれるすべての不飽和カルボン酸モノマーは、部分的に中和された形態で使用されることが好ましい。不飽和カルボン酸モノマーの塩が使用される場合には、重合の前にまたは重合中に中和することができる。不飽和カルボン酸モノマーが重合中に中和される場合には、中和溶液は他の供給物と別の流れとして一緒に供給してもよく、また1以上の他の供給物とともに供給することもできる。アルカリ性中和剤は任意の無機塩基または有機塩基であることができる。1以上の不飽和カルボン酸モノマーを部分的に中和するための好ましい塩基としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、およびトリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシドがあげられる。
【0022】
われわれは、連鎖移動剤として亜燐酸を使用した場合には、イン−プロセス中和の程度が、連鎖移動剤効率およびポリマー鎖へのホスホラスの導入の程度に大きな影響を及ぼすことを見いだした。任意のカルボン酸含有モノマーをイン−プロセス中和することにより改良された効率を得ることができる。本明細書において「イン−プロセス中和」とは、使用した不飽和カルボン酸モノマーからのカルボン酸基の、当量基準での、重合中における中和の相対的な程度をいう。使用する場合には、イン−プロセス中和剤は反応混合物のカルボン酸またはカルボン酸無水物モノマー含有量に基づいて、共供給物の30から100%当量、好ましくは40%当量より多く、より好ましくは50%当量より多く、最も好ましくは75%当量より多いアルカリ性中和剤を、不飽和カルボン酸モノマー、任意の不飽和非カルボン酸モノマー、または不飽和酸非含有モノマー、亜燐酸連鎖移動剤、水溶性開始剤、および水とともに反応器に供給することができる。
【0023】
イン−プロセス中和の程度のポリマー分子量への効果、および連鎖移動剤の利用の効果は表2に示される。重合条件はイン−プロセス中和の程度を変化させた以外は実施例1のものと同じである。すなわち、92℃、過硫酸塩開始剤1%、Fe促進剤6ppm、モノマーの10%の亜燐酸、イン−プロセス固形分は56%であった。ポリマーへのホスホラスの導入は、31P NMRより測定され、重量平均分子量に逆比例する。
【0024】
【表2】
Figure 0004006050
【0025】
本発明のポリマーを製造するプロセスは水性プロセスであり、実質的に有機溶剤を含まないものであることができる。水は反応容器中に最初に導入することができ、また別な流れとして、反応混合物の1以上の他の成分の溶剤として、またそれらの方法の組み合わせとして供給することができる。好ましくは水の総量は最終のポリマー固形分が約50から約70重量%となるような量で選択される。
【0026】
任意の公知の水溶性開始剤が本発明の方法において好適な開始剤として使用される。好適な開始剤の1つは、過酸化水素、ある種のアルキルハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、過硫酸塩、パーエステル、パーカーボネート、ケトンパーオキサイド、およびアゾ開始剤のような熱開始剤である。好適なフリーラジカル開始剤の具体例としては、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、t−アミルハイドロパーオキサイド、およびメチルエチルケトンパーオキサイドがあげられる。水溶性フリーラジカル開始剤は、好ましくはモノマー総重量の0.5から20重量%、より好ましくは1から15重量%、最も好ましくは2から10重量%で使用される。
【0027】
水溶性のレドックス対(過酸化物と還元剤)も使用することができる。好適な還元剤としては、たとえば重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、イソアスコルビン酸、ソジウムホルムアルデヒド−スルホキシレート、およびヒドロキシルアミンがあげられ、たとえば上記の熱フリーラジカル開始剤のような好適な酸化剤とともに使用される。還元剤は典型的にはモノマー総重量の0.05から10重量%、好ましくは0.5から5重量%の量で使用される。
【0028】
1以上の水溶性金属塩を重合を促進し、重合中の分子量を調節するために使用することができる。銅、鉄、コバルト、マンガンの塩のような水溶性金属塩を、金属イオンとしてモノマー総重量の1から200ppm、より典型的には1から10ppmの量で使用することができる。好ましくは、金属促進剤は使用しない。使用する場合には、好ましい金属塩は銅塩および鉄塩であり、水性溶液中で銅イオンまたは鉄イオンを生成するすべての無機および有機化合物が包含される。好適な塩としては、硫酸鉛、硝酸塩、塩化物、酢酸塩およびグルコン酸塩があげられる。
【0029】
本発明の方法はコフィード(cofeed)法またはヒール(heel)法により行うことができる。ヒール法の組み合わせが好ましい。さらに、本発明方法は連続法でもバッチ法でも行うことができる。ヒール法は重合容器内に1以上の反応物のすべてを供給し、残りの反応体を一定時間で容器に計量または供給する方法である。コフィード法は、すべての反応体を一定時間で容器に計量または供給する方法である。ヒール法とコフィード法の組み合わせ法は、重合容器内に1以上の反応物の一部を供給し、1以上の反応体の残りを一定時間で容器に計量または供給する方法である。連続法においては、反応体の一部が加えられた後、たとえばほぼ30分後から反応容器内容物の一部を連続的に回収する。残余の反応体の添加は排出速度と同じ速度で続けられる。
【0030】
好ましくは、本発明の方法はヒール法とコフィード法の組み合わせ法により行われ、連鎖移動剤の一部が重合容器中に存在し、連鎖移動剤の残余および他の反応体は反応容器に計量投入される。好ましくは、亜燐酸のような連鎖移動剤の総量の50から100%が容器内に存在し、連鎖移動剤の残余および他の反応体は反応容器に計量投入される。たとえば金属塩促進剤のような任意成分も重合工程において使用される他の成分も同様に、反応容器内に存在してもよく、反応容器に計量投入されてもよく、またその組み合わせでもよい。好ましくは、75から100%、より好ましくは実質的にすべての不飽和酸モノマーまたはそれらの塩、および1以上の水溶性開始剤が反応容器に供給される。反応容器に供給される成分は別々の流れで供給されてもよいし、1以上の他の流れと組み合わされてもよい。開始剤および1以上のモノマーは別々の流れで供給されることが好ましい。
【0031】
流れは好ましくは一定速度で反応容器に供給される。供給は一般に所定時間にわたって行われ、好ましくは5分から5時間、より好ましくは30分から4時間、最も好ましくは1時間から3時間で行われる。所望であれば、供給流れをずらして1以上の流れを他の流れよりも先に開始したり終了させたりすることもできる。連鎖移動剤流れは1以上のモノマー流れと同時にまたはそれよりも先に開始することができる。好ましくは、連鎖移動剤流れは1以上のモノマー流れが完了すると同時に、またはそれよりも先に完了する。
【0032】
重合反応の温度は開始剤の選択と目的分子量により変化する。一般には、重合温度はシステムの沸点以下であり、たとえば60から約150℃である。高温で行う場合には加圧下で重合を行うこともできる。好ましくは重合温度は約80から120℃であり、最も好ましくは85から110℃である。
【0033】
ポリマー性ホスホラスが多く、無機亜燐酸化合物の量が少ないものが、塗料配合物用の分散剤、洗濯用洗剤および食器洗い機用洗浄剤の添加剤、鉱物分散剤、カオリンクレースラリー用分散剤、水処理および油製造用のスケール防止剤、分散剤、および腐食防止剤などの用途をはじめとする多くの最終用途においてより有用である。重合工程における亜燐酸は酸化副反応により生ずる燐酸および燐酸塩の混合物となる。NMR分析によれば、以下の成分を含むことが示された。
【0034】
【化1】
Figure 0004006050
【0035】
製造されたポリマー中に存在するこれらの種の比率は、使用された方法により変化する。実施例に示されるように、イン−プロセス固形分が少なくとも50%で行われた重合方法では、亜燐酸は連鎖移動剤としてより効果的に作用する。すなわち、このような方法ではよりコストの高い方法によることなく、ポリマーに導入されない無機化合物の量が減少し、ポリマーに導入される種が多くなる。本発明の方法により調製されたポリマーは、末端が実質的にホスホネート末端基であるポリマーである。
【0036】
ポリマー製品の分子量の調節と狭い分散性も連鎖移動剤の効率的な使用を示す。本発明の方法は末端基としてポリマーに導入されたホスホネート部分を含む低分子量の水溶性ポリマーを与える。低分子量とは、重量平均分子量20,000未満、好ましくは10,000未満、最も好ましくは5,000未満をいう。さらに、本発明の方法は狭い分散性を有するポリマーを与える。分散性は重量平均分子量と数平均分子量との比率である。分子量は4,500の重量平均分子量を有するポリアクリル酸を標準試料とした水性ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されたものをいう。
本発明は以下の態様を包含する。
1)不飽和カルボン酸モノマー、不飽和非カルボン酸モノマー、不飽和酸非含有モノマーの1以上から選択されるモノマーを、(a)水、(b)1以上の水溶性開始剤、および(c)亜燐酸またはその塩の存在下で重合させることを含む低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法であって、前記不飽和カルボン酸モノマーが不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーを含み、75から100重量%の不飽和モノカルボン酸モノマーを、水と25から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応器に計り入れ、存在する不飽和カルボン酸モノマーの酸基の少なくとも30%当量を中和するのに十分な量のアルカリ中和剤が重合中に存在し、重合終了時における、固体反応体と水の合計重量に対する固体反応体の重量比率であるイン−プロセス固形分が少なくとも40%となるようにする前記の方法。
2)イン−プロセス固形分が50から70重量%である項1)記載の方法。
3)アルカリ中和剤が不飽和カルボン酸モノマーの酸基の50から100%当量を中和するのに十分な量で存在する項2)記載の方法。
4)亜燐酸がモノマー総重量の1から25重量%の量で存在する項1)記載の方法。
5)亜燐酸がモノマー総重量の5重量%よりも多く約15重量%までの量で存在する項1)記載の方法。
6)1以上の水溶性開始剤がモノマー総重量の0.5重量%から20重量%までの量で存在する項1)記載の方法。
7)不飽和カルボン酸モノマーまたはその塩が、水と50から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応器に計り入れられる項1)記載の方法。
8)不飽和モノカルボン酸モノマーが5分ないし5時間で重合反応器に計り入れられる項1)記載の方法。
9)モノマーが、1以上の不飽和モノおよびジカルボン酸モノマーから選択されたモノマーを20から100重量%、並びに1以上の不飽和酸非含有モノマーから選択されたモノマーを80から0重量%含む、項1)記載の方法。
10)モノマーが、1以上の不飽和モノおよびジカルボン酸モノマーから選択されたモノマーを25から90重量%、並びに1以上の不飽和非カルボン酸モノマーから選択されたモノマーを75から10重量%含む、項1)記載の方法。
11)低分子量ホスホネート末端ポリマーが10000未満の重量平均分子量を有する項1)記載の方法。
12)低分子量ポリマーが実質的にホスホネート末端基である末端基を有する項1)記載の方法。
13)アルカリ性中和剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、およびトリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシドの1以上から選択される、項1)記載の方法。
14)モノマーがアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそれらの水溶性塩の1以上から選択される、項1)記載の方法。
15)不飽和カルボン酸モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、マレイン酸、無水マレイン酸、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、3 ,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル−1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、2−メチル−1,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、シトラコン酸、並びにそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩の1以上から選択される、項1)記載の方法。
16)不飽和非カルボン酸モノマーが、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2−プロペン−1−スルホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホスホエチルメタクリレート、ビニルホスホン酸、スチレン−スルホン酸、ビニルスルホン酸、並びにそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩の1以上から選択される、項1)記載の方法。
17)不飽和酸非含有モノマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニルおよびスチレンの1以上から選択される、項1)記載の方法。
【0037】
本発明の方法により調製された、ホスホネート末端基を有するポリマーの特に興味ある用途としては、水処理および油製造用のスケール防止剤用途、特に硫酸バリウムの沈殿防止剤がある。表3は、硫酸バリウムの防止効果について、次亜燐酸を使用した従来技術により製造された比較用のポリマー添加剤(A)と、本発明の方法により調製されたポリマー(B)の結果を示す。試験方法は実施例12に記載されている。本発明の方法により調製されたポリマーは、同じ投与量で使用された場合に従来技術の方法により調製されたポリマーよりも硫酸金属塩スケールの形成を防止するためにはより効果的である。これはより大きな防止%で示される。
【0038】
【表3】
Figure 0004006050
【0039】
注1:FMC社からBellasol S40として販売されている市販サンプル、ジアルキルホスフィネートポリマーとモノアルキルホスフィネートポリマーの混合物
注2:本発明の方法により調製されたポリマー
【0040】
以下の実施例において本発明のいくつかの態様が示される。すべての比率、部、%は、特記のない限り重量基準である。使用されたすべての試薬は特記のない限り良好な市販グレードのものである。実施例および表中で使用される略号は以下の通りである。
AA=アクリル酸
MAL=マレイン酸
MAA=メタクリル酸
AMPS=2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
IPN=イン−プロセス中和(%)
IPS=イン−プロセス固形分(%)
Init=開始剤
PHA=亜燐酸(モノマーに基づく%)
EDTA=エチレンジアミン4酢酸
表4は以下の実施例における実験変数をまとめたものである。
【0041】
【表4】
Figure 0004006050
【0042】
実施例1 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水70.20g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2Oを3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液83.30g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持した。
ポリマー溶液はpH5.0、固形分50.9%、残留アクリル酸951ppm、重量平均分子量11,300、数平均分子量7,040であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして15モル%の亜燐酸が存在することを示した。
実施例1A ポリアクリル酸
イン−プロセス中和を30%とし、実施例1と同じ操作を行った。
【0043】
実施例2 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水50.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.65g、0.15重量%FeSO4・7H2Oを3.00gを加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液124.90g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで46.70gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH5.8、固形分51.5%、残留アクリル酸863ppm、重量平均分子量7,440、数平均分子量5,430であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして23モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0044】
実施例3 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水29.70g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.60g、0.15%FeSO4・7H2Oを3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液166.50g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで50.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH7.8、固形分50.5%、残留アクリル酸863ppm、重量平均分子量4,890、数平均分子量4,000であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして35モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0045】
実施例4 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水186.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2Oを3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液158.2g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH6.5、固形分41.1%、残留アクリル酸2.06%、重量平均分子量16,100、数平均分子量9,660であった。
【0046】
実施例4A ポリアクリル酸
イン−プロセス固形分を56%とした以外は実施例4と同じ操作を行った。
実施例4B ポリアクリル酸
イン−プロセス固形分を60%とした以外は実施例4と同じ操作を行った。
【0047】
実施例5 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水76.21g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2Oを3.00gを加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液158.20g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH6.7、固形分52.3%、残留アクリル酸3415ppm、重量平均分子量9,410、数平均分子量6,450であった。
【0048】
実施例6 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水35.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2Oを3.00gを加えた。98℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水溶液158.20g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで50.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH6.3、固形分50.9%、残留アクリル酸646ppm、重量平均分子量4,050、数平均分子量3,430であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして41モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0049】
実施例7 ポリアクリル酸
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水38.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.65gを加えた。98℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水溶液158.00g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで150.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH5.7、固形分41.2%、残留アクリル酸は検出できなかった、重量平均分子量2,860、数平均分子量2,460であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして72モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0050】
実施例8 ポリ(70AA/30MAA)
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水41.5g、亜燐酸(Aldrich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液14.65gを加えた。98℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水溶液150.50g、氷アクリル酸105.00gと氷メタクリル酸45.00gの混合物を別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで150.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH6.3、固形分40.8%、残留アクリル酸は検出できなかった、重量平均分子量4,340、数平均分子量3,420であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして48モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0051】
実施例9 ポリ(65AA/25MAL/10AMPS)
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水105.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)16.00g、マレイン酸50.00g、0.15%FeSO4・7H2Oを5.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液76.00gを加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、20.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム4.00g、氷アクリル酸130.00gと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のナトリウム塩の50%溶液の44.25gの混合物を別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで40.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH3.6、固形分50.2%、残留アクリル酸および残留マレイン酸は検出できなかった、重量平均分子量10,700、数平均分子量6,500であった。
【0052】
実施例10 ポリ(65AA/25MAL/10AMPS)
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水75.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)16.00g、マレイン酸50.00g、0.15%FeSO4・7H2Oを5.00g、水酸化ナトリウム50%水溶液76.00gを加えた。92℃に保持された上記の成分に、攪拌下、20.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム4.00g、水酸化ナトリウムの50%水溶液130g、氷アクリル酸130.00gと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のナトリウム塩の50%水溶液の44.25gの混合物を別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次いで45.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH7.0、固形分49.4%、残留アクリル酸は検出できなかった、残留マレイン酸80ppm、重量平均分子量4,340、数平均分子量3,400であった。
【0053】
実施例11 ポリAMPS
メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、およびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加えるための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フラスコに、脱イオン水20.00g、亜燐酸(Aldrich 99%)7.50g、水酸化ナトリウム50%水溶液7.30gを加えた。98℃に保持された上記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナトリウム3.00g、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のナトリウム塩の53.36%水溶液(pH=8.5)の281.30gを別々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度で20分保持し、次いで室温に冷却した。
ポリマー溶液はpH2.6、固形分50.3%、プロトンNMRで測定した結果、残留モノマーは検出できなかった、重量平均分子量3,290、数平均分子量2,900であった。
【0054】
実施例12 硫酸バリウム防止の試験方法
本発明の方法により調製されたポリマーについて、硫酸バリウムスケールの形成を防止する能力を評価した。硫酸バリウムの防止を測定するための試験方法は以下の工程から成る:(1)試験されるポリマーを含む試験溶液の調製、(2)試験溶液のインキュベーション、(3)試験溶液中で沈殿しなかったバリウムの量の測定。2つの試験溶液を比較する場合、より大きな硫酸バリウム防止%を示す試験溶液は、硫酸金属塩のスケール形成をより効果的に防止するスケール防止剤を含むこととなる。
試験溶液は、バリウム含有溶液、硫酸塩含有溶液、緩衝溶液、および試験されるポリマーを含む防止剤溶液から調製される。防止剤溶液中のポリマー濃度は遊離酸形態(H)にあるポリマーのグラム数として示される。バリウム−および硫酸塩含有溶液を等量で混合したときの組成を表5に示す。バリウム含有溶液は382ミリグラム/リットルの塩化バリウムを含むが硫酸ナトリウムは含まない。一方、硫酸塩含有溶液は4,378ミリグラム/リットルの硫酸ナトリウムを含むが、塩化バリウムは含まない。
【0055】
【表5】
Figure 0004006050
【0056】
緩衝溶液と防止剤溶液の組成は以下の通りである。
Figure 0004006050
【0057】
バリウム含有溶液と硫酸塩含有溶液は0.45ミクロンのフィルターで濾過され、希塩酸によりpH=6.0に調節した。防止剤溶液は希塩酸または希水酸化ナトリウムによりpH=6.0に調節した。
試験されるポリマーを含む試験溶液(以下において「試験防止剤溶液」と呼ばれる)は、1ミリリットルの緩衝溶液、50ミリリットルの硫酸塩含有溶液、所望量(具体的な使用量に対応させ、試験溶液の総重量の24または32ppm)の防止剤溶液と50ミリリットルのバリウム含有溶液を混合して調製される。
【0058】
対照として、「防止剤を含まない試験溶液」、硫酸塩試験溶液およびバリウム試験溶液が調製された。「防止剤を含まない試験溶液」は、1ミリリットルの緩衝溶液、50ミリリットルの硫酸塩含有溶液、50ミリリットルのバリウム含有溶液、および試験防止剤溶液に加えられた防止剤溶液と同量の脱イオン水を混合して調製された。たとえば、総量で2.5ミリリットルの防止剤溶液が試験防止剤溶液に加えられた場合には、2.5ミリリットルの脱イオン水が「防止剤を含まない試験溶液」に加えられた。硫酸塩試験溶液は1ミリリットルの緩衝溶液、100ミリリットルの硫酸塩含有溶液、および試験防止剤溶液に加えられた防止剤溶液と同量の脱イオン水を混合して調製された。バリウム試験溶液は 1ミリリットルの緩衝溶液、100ミリリットルのバリウム含有溶液、および試験防止剤溶液に加えられた防止剤溶液と同量の脱イオン水を混合して調製された。
【0059】
試験防止剤溶液、防止剤を含まない試験溶液、硫酸塩試験溶液、およびバリウム試験溶液を、85℃で水浴中に置き、24時間ゆるやかに振とうした。24時間のインキュベーション後、試験溶液は同時に水浴から取り出され、それぞれの試験溶液について希釈試験溶液がバリウム含有量を分析するために調製された。希釈試験溶液は100ミリリットルのフラスコに以下の成分を記載した順番で加えることにより調製した。
(1)5ミリリットルのEDTA溶液
(2)30ミリリットルの脱イオン水
(3)インキュベートされた試験溶液の表面部分から採取した試料5−10g
(4)脱イオン水、総量を100ミリリットルとするための残量
EDTA溶液は1000gの溶液当たり100gのK2EDTA・2H2Oと残部の水から成っていた。EDTA溶液のpHはKOHペレットにより10.5に調節された。
希釈試験溶液についてApplied Research Laboratories Fisons社製のSpectra Span 7 DCPスペクトロメーターで、直流プラズマを使用してバリウムを測定した。非希釈試験溶液中のバリウム濃度をバリウムの測定値から計算した。硫酸バリウムの防止%は以下の式により求められた。
【0060】
硫酸バリウム防止%=
100×[Ba防止剤−Ba防止剤なし]/
[0.5×[Baバリウム−Ba硫酸塩]−Ba防止剤なし]
【0061】
式中、
「Ba防止剤」は試験防止剤溶液中のバリウム濃度
「Ba防止剤なし」は、防止剤を含まない試験溶液中のバリウム濃度
「Baバリウム」はバリウム試験溶液中のバリウム濃度
「Ba硫酸塩」は硫酸塩試験溶液中のバリウム濃度

Claims (10)

  1. 不飽和カルボン酸モノマー、カルボン酸モノマー以外の不飽和酸モノマー、および不飽和酸非含有モノマーの1以上から選択されるモノマーを、(a)水、(b)1以上の水溶性開始剤、および(c)亜燐酸またはその塩の存在下で重合させることを含む、2,860以上20,000未満の重量平均分子量を有する、低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法であって、前記不飽和カルボン酸モノマーが不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーの1以上から選択され、75から100重量%の不飽和モノカルボン酸モノマーを、水と25から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応器に計り入れ、存在する不飽和カルボン酸モノマーの酸基の少なくとも30%当量を中和するのに十分な量のアルカリ中和剤が重合中に存在し、重合終了時における、固体反応体と水の合計重量に対する固体反応体の重量比率であるイン−プロセス固形分が少なくとも40%となるようにする前記の方法。
  2. イン−プロセス固形分が50から70重量%である請求項1記載の方法。
  3. アルカリ中和剤が不飽和カルボン酸モノマーの酸基の50から100%当量を中和するのに十分な量で存在する請求項2記載の方法。
  4. 亜燐酸がモノマー総重量の1から25重量%の量で存在する請求項1記載の方法。
  5. 1以上の水溶性開始剤がモノマー総重量の0.5重量%から20重量%までの量で存在する請求項1記載の方法。
  6. 不飽和カルボン酸モノマーまたはその塩が、水と50から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応器に計り入れられる請求項1記載の方法。
  7. 不飽和モノカルボン酸モノマーが5分ないし5時間で重合反応器に計り入れられる請求項1記載の方法。
  8. モノマーが、1以上の不飽和モノおよびジカルボン酸モノマーから選択されたモノマーを20から100重量%、並びに1以上の不飽和酸非含有モノマーから選択されたモノマーを80から0重量%含む、請求項1記載の方法。
  9. 低分子量ホスホネート末端ポリマーが10000未満の重量平均分子量を有する請求項1記載の方法。
  10. 低分子量ポリマーがホスフィネート末端基を有しない請求項1記載の方法。
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