JP4005992B2 - 棒金用硬貨取出装置 - Google Patents

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本発明は、棒金(包装硬貨)の包装材から硬貨を取出す際に用いて好適な棒金用硬貨取出装置に関する。
一般に、多数の硬貨は、保管や取引等を円滑にするため、一定枚数を積層した状態で包装することが多い。このような包装硬貨は、棒金と呼ばれ、包装する際には、積層した硬貨をシート材で形成した包装材により包むとともに、両端部を内側にカール(湾曲)している。ところで、このような棒金の包装材は、容易に破れないように、ある程度の強度が確保されているため、硬貨を取り出す際に包装材を解くのが容易でなく、通常、棒金の中間位置にカッタにより切り込みを入れ、この切り込みから棒金を二つに折って開封するとともに、その開封した口からそれぞれ硬貨を取出しているのが実情である。
一方、このような手作業による開封方法に代えた棒金の解封硬貨分離装置も、特開平5−4633号公報で提案されている。この解封硬貨分離装置は、棒金搬送手段の投入口に棒金を投入し、この棒金を搬送手段の出口側に設けられた棒金保持手段で保持するとともに、この保持手段にて保持された棒金の施封材を施封材切断手段により長手方向に沿って切断する一方、この切断手段にて切断された施封材を施封材分離手段により引き抜いて硬貨を分離するものである。
特開平5−4633号
しかし、上述した従来の解封硬貨分離装置は、次のような問題点があった。
第一に、棒金の長手方向(軸方向)にカッタを移動させて施封材に対する切断を行うため、硬貨の周面、特に、全ての硬貨の周面をカッタにより傷付けてしまう虞れがあり、包装された物品(硬貨)を傷付けることなくそのまま取出すという基本的な開封取出機能に劣る。
第二に、多数の硬貨の上に載った施封材を上から押して切断するため、切断されない部分が生じやすいなど、施封材を確実に切断することができない。結局、エラーが発生しやすく、安定性及び信頼性に難がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した棒金用硬貨取出装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、棒金Uの包装材Wから硬貨C…を取出す棒金用硬貨取出装置1を構成するに際して、棒金Uを位置決めして固定する棒金固定手段M1と、カッタ部2を旋回させることにより棒金固定手段M1により固定した棒金Uにおける包装材Wの、最端位置の硬貨よりも外側の位置を周方向に沿って切断する包装切断手段M2と、棒金固定手段M1により固定された棒金Uの軸方向に変位し、包装材Wの内部に進入することにより、包装切断手段M2により切断された包装材Wの切断部位Wxから硬貨C…を排出させる押出棒部19rを有する押出機構19を設けた硬貨排出手段M3とを備えてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、棒金固定手段M1は、棒金Uの径方向両側をチャックするチャック位置Xa又はチャックを解除するチャック解除位置Xbに変位する一対のチャック部11p,11qを有するチャック機構11と、チャック部11p,11qによりチャックされた棒金Uの一端Usに当接して位置を規制する規制位置Xe又は規制を解除する規制解除位置Xfに変位するストッパ部12sを有するストッパ機構12と、チャック部11p,11qによりチャックされた棒金Uの他端Utに当接して位置決めを行う当接位置Xg又は当接を解除する当接解除位置Xhに変位するクランプ機構13とを備えて構成できる。また、クランプ機構13には、当接位置Xgで棒金Uの他端Utに位置する包装材Wをクランプするクランプ位置Xi又はクランプを解除するクランプ解除位置Xjに変位するクランプ部13p,13qを設けることができる。さらに、棒金固定手段M1には、少なくともチャック部11p,11qがチャック解除位置Xbにあるときに棒金Uを下方から支持する支持位置Xc又は支持を解除する支持解除位置Xdに変位するベース部14p,14qを有するベース機構14を設けることができる。
一方、包装切断手段M2は、棒金固定手段M1により固定された棒金Uに対して同軸上に配した回転体15rを有する回転機構15と、回転体15rの所定位置に支軸部16により回動自在に設けることにより、棒金Uの包装材Wに切込む切込位置Xk又は切込みを解除する切込解除位置Xmに変位するカッタ部2を有するカッタ機構17と、カッタ部2を切込位置Xk又は切込解除位置Xmに変位させるカッタ操作機構18を備えて構成できる。
他方、硬貨排出手段M3には、押出機構19により排出された硬貨C…をガイドするシュータ21を設けることができる。また、棒金用硬貨取出装置1には、チャック解除位置Xbにある一対のチャック部11p,11q間に棒金Uを一つずつ投入する棒金供給手段M4を設けることができる。
このような構成を有する本発明に係る棒金用硬貨取出装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) カッタ部2を旋回させることによりセット位置Psに固定した棒金Uにおける包装材Wの軸方向所定位置Pcを周方向に沿って切断するため、硬貨Cを傷付けることなく取出すことができる。したがって、包装された物品(硬貨)を傷付けることなくそのまま取出すという基本的な開封取出機能を確実に確保できる。
(2) カッタ部2を包装材Wに対して突刺した状態で切断可能なため、包装材Wを確実に切断することができる。したがって、エラーが発生しにくく、安定性及び信頼性の高い装置を実現できる。
(3) 硬貨排出手段M3を、押出棒部19rを有する押出機構19を備えて構成し、さらに、好適な態様により、棒金固定手段M1を、チャック機構11,ストッパ機構12,クランプ機構13及びベース機構14を備えて構成し、また、包装切断手段M2を、回転機構15,カッタ機構17及びカッタ操作機構18を備えて構成すれば、硬貨排出手段M3をはじめ、棒金固定手段M1及び包装切断手段M2の各機能を、容易かつ確実に実現することができる。
(4) 好適な態様により、棒金用硬貨取出装置1に、チャック解除位置Xbにある一対のチャック部11p,11q間に棒金Uを一つずつ投入する棒金供給手段M4を設ければ、完全自動化を容易に実現できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る棒金用硬貨取出装置1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。
棒金用硬貨取出装置1は、大別して、棒金固定手段M1,包装切断手段M2,硬貨排出手段M3及び棒金供給手段M4を備える。なお、これら各手段M1,M2,M3及びM4は、不図示のハウジングに収容される。
棒金固定手段M1は、図2及び図3に示すように、チャック機構11,ストッパ機構12,クランプ機構13及びベース機構14を備えており、セット位置Psに棒金Uを位置決めして固定する機能を有する。チャック機構11は、セット位置Psの両側に配した一対のチャック部11p,11qを備え、各チャック部11p,11qは、駆動機構31及び連動機構32により、棒金Uの径方向へ左右対称に進退変位する。これにより、各チャック部11p,11qは、棒金Uの径方向両側をチャックする図2に仮想線で示すチャック位置Xa又はチャックを解除する図2に実線で示すチャック解除位置Xbに選択的に位置する。なお、33p,33qは、各チャック部11p,11qの径方向に貫通したガイドピンを有するガイドピン機構を示す。
また、ベース機構14は、各チャック部11p,11qの下段に配した一対のベース部14p,14qを備え、各ベース部14p,14qは、駆動機構35及び図示を省略した連動機構により、棒金Uの径方向へ左右対称に進退変位する。これにより、各ベース部14p,14qは、少なくともチャック部11p,11qがチャック解除位置Xbにあるときにベース部14pと14qが当接して棒金Uを下方から支持する図2に実線で示す支持位置Xc又はベース部14pと14qが離間して支持を解除する図2に仮想線で示す支持解除位置Xdに選択的に位置する。
さらに、ストッパ機構12は、チャック部11p,11qによりチャックされた棒金Uに対して、駆動機構41により、棒金Uの中心軸上を軸方向へ進退変位するストッパ部12sを有する。これにより、ストッパ部12sは、棒金Uの一端Usに当接して棒金Uの位置を規制する規制位置Xe(図3参照)又は規制を解除する規制解除位置Xf(図9参照)に選択的に位置する。この場合、ストッパ部12sは、先端は円錐状に形成して棒金Uの一端Usの中心部に当接させる。
一方、クランプ機構13は、チャック部11p,11qによりチャックされた棒金Uに対して、駆動機構42により、棒金Uの軸方向へ進退変位する可動プレート43を有し、この可動プレート43により一対のクランプ部13p,13qを支持する。各クランプ部13pと13qは、駆動機構44及び図示を省略した連動機構により、棒金Uの径方向へ左右対称に変位する。これにより、各クランプ部13pと13qは、駆動機構42により軸方向へ前進し、棒金Uの他端Utに当接して棒金Uを位置決めする当接位置Xg(図3参照)又は軸方向に後退し、当該当接を解除する当接解除位置Xh(図7参照)に選択的に位置するとともに、当接位置Xgで棒金Uの他端Utに位置する包装材Wをクランプするクランプ位置Xi(図3参照)又はクランプを解除するクランプ解除位置Xj(図10参照)に選択的に位置する。
包装切断手段M2は、図1及び図3に示すように、回転機構15,カッタ機構17及びカッタ操作機構18を備える。回転機構15は、棒金固定手段M1により固定された棒金Uに対して同軸上に配した回転体15rを備えるとともに、この回転体15rを回転させる駆動機構53を備える。この場合、回転体15rは、図1に示すように、ドーナツ盤状に形成し、外周面にネジ部51を設ける。そして、図3に示す固定された支持シャーシ52に、図1に示す三つの小歯車52a,52b,52cを回動自在に設け、この小歯車52a,52b,52cにより回転体15rを支持するとともに、一つの小歯車52aを駆動機構53に接続する。これにより、駆動機構53により小歯車52aを回転させれば、回転体15rを回転させることができる。
カッタ機構17は、カッタ部2を備え、このカッタ部2の中間位置を、回転体15rの所定位置に支軸部16により回動自在に取付ける。この場合、カッタ部2には規制用円孔を形成し、この円孔内に、回転体15rに設けた規制ピン54を収容することにより、カッタ部2の回動範囲を規制可能にする。カッタ部2は、一端に空転ローラ55を備えるとともに、他端側にカッタブレード2cを備える。このカッタブレード2cは、取付位置を変更して包装材Wに切込む切込量を調整できる。これにより、カッタ部2は、棒金Uの包装材Wに切込む切込位置Xk(図1に示す実線位置)又は切込みを解除する切込解除位置Xm(図1に示す仮想線位置)に選択的に位置する。また、カッタブレード2cは、包装材Wの軸方向所定位置Pcに切込むように、その軸方向位置を設定する。この所定位置Pcは、図5に示すように、棒金Uの一端Usにおける包装材Wをリング状の被切断材Weに切断する位置であり、特に、最端位置の硬貨Cよりも稍外側の位置を設定し、硬貨Cに直接カッタブレード2cが当たらないように設定することが望ましい。
さらに、カッタ操作機構18は、カッタ部2と回転体15r間に架設してカッタ部2を切込位置Xk側へ付勢するスプリング56と、カッタ部2に対して、駆動機構58により進退変位するカッタ用カム部57を備える。これにより、カッタ用カム部57を図1に実線で示す係合解除位置Yaに変位させた際は、カッタ用カム部57に対する係合が解除され、カッタ部2は、スプリング56により切込位置Xkに位置するとともに、カッタ用カム部57を図1に仮想線で示す係合位置Ybに変位させた際は、カッタ用カム部57にローラ55が係合可能となり、ローラ55がカッタ用カム部57により押されることにより、カッタ部2は、支軸部16を支点に、図1中、反時計方向に回動変位し、カッタ部2は、切込解除位置Xmに変位する。なお、回転体15rの中心及びこの中心に対向する支持シャーシ52には開口部59を設け、図3に示すように、この開口部59に前述したストッパ部12sを挿通(貫通)させる。
硬貨排出手段M3は、図3に示すように、包装材Wの切断部位Wx(図5参照)から硬貨C…を排出させる押出機構19を備えるとともに、この押出機構19により排出された硬貨C…をガイドするシュータ21を備える。押出機構19は、棒金固定手段M1により固定された棒金Uの軸方向に変位し、包装材Wの内部に進入することにより、包装切断手段M2により切断された包装材Wの切断部位Wxから硬貨C…を排出する押出棒部19rと、この押出棒部19rを包装材Wの切断部位Wxから全ての硬貨C…を排出し切る前進位置Yc(図9参照)又は硬貨C…を排出させる前のホームポジションとなる後退位置Ydに進退変位させる駆動機構61を備える。
棒金供給手段M4は、チャック解除位置Xbにある一対のチャック部11p,11q間に棒金Uを一つずつ自動で投入するものであり、図2に示すように、多数の棒金U…収容可能な傾斜したホッパー71と、このホッパー71の供給口から一つの棒金Uを受取る図2に実線で示す受取位置Ye又は受取った棒金Uをチャック部11p,11q間に落下投入する図2に仮想線で示す投入位置Yfに変位する投入ブロック72と、この投入ブロック72を受取位置Ye又は投入位置Yfに変位させる駆動機構73を備える。
次に、本実施形態に係る棒金用硬貨取出装置1の使用方法及び動作について、図1〜図3及び図5〜図10を参照しつつ図4に示すフローチャートに従って説明する。
なお、棒金用硬貨取出装置1にセットする棒金Uは、図5に示すように、一定枚数を積層した硬貨C…を一枚のシート材により包むとともに、両端部を内側にカール(湾曲)した包装材Wを有している。また、待機状態にある棒金用硬貨取出装置1は、投入ブロック72が受取位置Yeに、チャック部11p,11qがチャック解除位置Xbに、ベース部14p,14qが支持位置Xcに、押出棒部19rを後退位置Ydに、カッタ用カム部57を係合位置Ybに、ストッパ部12sは規制位置Xeに、クランプ部13p,13qは当接解除位置Xh及びクランプ解除位置Xjに、それぞれ変位している。
まず、図2に示すように、ホッパー71に多数の棒金U…を収容する。これにより、投入ブロック72には一つの棒金Uが収容される。不図示のスタートボタンをONすることにより、駆動機構73が作動制御され、投入ブロック72は、図2に実線で示す受取位置Yeから仮想線で示す投入位置Yfに変位する。この状態を図6に示す。これにより、ホッパー71から受取った一つの棒金Uは、チャック解除位置Xbにある一対のチャック部11p,11q間に落下投入される(ステップS1)。
そして、投入ブロック72が投入位置Yfに変位した後、所定時間が経過したなら、投入ブロック72は受取位置Yeに戻されるとともに、駆動機構31の作動制御により、チャック部11p,11qは、チャック位置Xaに変位して棒金Uをチャックする(ステップS2)。この状態を図7に示す。次いで、駆動機構42の作動制御により、可動プレート43が前進するとともに、クランプ部13pと13qが棒金Uの他端Utに当接して棒金Uを変位させる。これにより、棒金Uは、ストッパ部12s側に変位し、棒金Uの一端Usがストッパ部12sに当接したなら駆動機構42の動作を停止させる。図8における棒金Uの位置がこのときの位置を示している。これにより、棒金Uに対する位置決めが行われる(ステップS3)。なお、棒金Uの一端Usとストッパ部12sの当接は、ストッパ部12sに内蔵する検出スイッチ等により検出できる。
次いで、駆動機構44の作動制御により、クランプ部13p,13qは、クランプ位置Xiに変位する。クランプ部13p,13qは、それぞれピンの先端に係止爪を有しており、クランプ時には、径方向外方に変位することにより、棒金Uの他端Utにおける包装材Wのカール部分に係止し、棒金Uの包装材Wがクランプされる。この結果、棒金U(包装紙W)の軸方向変位及び周方向変位が完全に規制される(ステップS4)。この状態を図8に示す。
この後、駆動機構58が作動制御され、カッタ用カム部57は係合解除位置Yaに後退変位する(ステップS5)。これにより、カッタ部2とカッタ用カム部57の係合が解除され、カッタ部2は、支軸部16を支点に、図1中、時計方向に回動変位する。この結果、カッタ部2は、切込位置Xkに変位し、カッタブレード2cは、包装材Wにおける軸方向所定位置Pcに切込む。この所定位置Pcは、図5に示すように、棒金Uの一端Usにおける包装材Wをリング状の被切断材Weに切断する位置である。
そして、駆動機構53が作動制御され、回転体15rが回転する。これにより、回転体15rと一体にカッタ部2も回転し、包装材Wを切断する(ステップS6,S7)。この際、回転体15rは、2回転するように設定し、2回転したなら回転が停止する(ステップS8)。次いで、駆動機構58の作動制御により、カッタ用カム部57が前進して係合位置Ybに変位する(ステップS9)。これにより、カッタ部2とカッタ用カム部57が係合し、カッタ部2は、支軸部16を支点に、図1中、反時計方向に回動変位する。この結果、カッタ部2は、切込解除位置Xmに変位する。したがって、回転体15rが停止する位置は、ローラ部55がカッタ用カム部57に係合可能となる位置を選定する。なお、包装材Wの一端は、図9に示すようにリング状の被切断材Weとして切断されるため、この被切断材Weは、シュータ21を介して外部に排出される。
次いで、駆動機構41の作動制御によりストッパ部12sが後退し、規制解除位置Xfに変位する(ステップS10)。また、駆動機構61の作動制御により、押出棒部19rは前進位置Ycまで前進する。これにより、押出棒部19rは、包装材Wの内部に進入し、包装材Wの切断部位Wxから硬貨C…を排出する。前進位置Ycは、包装材Wの切断部位Wxから全ての硬貨C…を排出し切る位置となるため、押出棒部19rが前進位置Ycまで前進することにより全ての硬貨C…が排出される(ステップS11,S12)。この状態を図9に示す。
そして、駆動機構44の作動制御により、クランプ部13p,13qがクランプ解除位置Xjに変位する(ステップS13)。これにより、クランプ部13p,13qによる包装材Wに対するクランプが解除される。この後、駆動機構42の作動制御により、可動プレート43が後退する(ステップS14)。これにより、クランプ部13pと13qは包装材Wの端部から離間する。次いで、駆動機構31の作動制御により、チャック部11p,11qがチャック解除位置Xbに変位するとともに、駆動機構35の作動制御により、ベース部14p,14qが支持解除位置Xdに変位する(ステップS15,S16)。これにより、棒金固定手段M1による包装材Wに対する係合が全て解除される。この状態を図10に示す。この結果、包装材Wは落下して排出される。この後、駆動機構35の作動制御により、ベース部14p,14qが支持位置Xcに変位する(ステップS17)。さらに、次の処理する棒金Uが残っていれば、同様の処理がステップS1から繰返されることになる(ステップS18,S1…)。
なお、このような一連の処理(作動制御)は、予め設定した処理プログラムに従ってシーケンス制御される。また、各駆動機構31,35,41,42,44,53,58,61,73は、それぞれ独立したアクチュエータ(駆動モータ,電磁プランジャ等)を内蔵する駆動機構として構成してもよいし、複数の駆動機構に共通のアクチュエータ(駆動モータ等)を利用して構成してもよい。例示の実施形態では、四つの駆動モータを利用して構成できる。
よって、このような本実施形態に係る棒金用硬貨取出装置1によれば、包装材Wから硬貨C…を取出すまでの全処理を自動で行うことができるため、煩わしい開封作業が不要となり利便性に優れるとともに、目的の硬貨C…を速やかに得ることができる。特に、カッタ部2を旋回させることによりセット位置Psに固定した棒金Uにおける包装材Wの軸方向所定位置Pcを周方向に沿って切断するため、硬貨Cを傷付けることなく取出すことができる。したがって、包装された物品(硬貨)を傷付けることなくそのまま取出すという基本的な開封取出機能を確実に確保できる。また、カッタ部2を包装材Wに対して突刺した状態で切断可能なため、包装材Wを確実に切断することができる。したがって、エラーが発生しにくく、安定性及び信頼性の高い装置を実現できる。しかも、棒金Uを固定した状態で包装材Wの切断及び硬貨C…の排出等の一連の処理を行うことができるため、硬貨C…を排出させる硬貨排出手段M3等の構成を簡略化できるなど、全体構成の単純化及びコストダウンを図ることができる。さらに、棒金固定手段M1を、チャック機構11,ストッパ機構12,クランプ機構13及びベース機構14を備えて構成し、包装切断手段M2を、回転機構15,カッタ機構17及びカッタ操作機構18を備えて構成し、硬貨排出手段M3を、押出棒部19rを有する押出機構19を備えて構成したため、棒金固定手段M1,包装切断手段M2及び硬貨排出手段M3を含む要部構成を、容易かつ確実に実施することができる。加えて、本実施形態に係る棒金用硬貨取出装置1では、チャック解除位置Xbにある一対のチャック部11p,11q間に棒金Uを一つずつ投入する棒金供給手段M4を設ければ、完全自動化を容易に実現できる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、棒金固定手段M1,包装切断手段M2,硬貨排出手段M3,棒金供給手段M4は、それぞれ各手段の機能と同一の機能を有する他の手段により置換することができる。また、棒金供給手段M4は必ずしも設けることを要せず、一つずつ手で投入することも可能である。さらに、クランプ機構13やベース機構14も必ずしも独立して設けることを要しない。例えば、ベース機構14のベース部14p,14qを、チャック機構11のチャック部11p,11qに一体に設け、チャック解除位置Xbを二位置に設定するなどにより、チャック機構11に兼用させることも可能である。
本発明の最良の実施形態に係る棒金用硬貨取出装置における包装切断手段の構成を抽出して示す正面図、 同棒金用硬貨取出装置における棒金固定手段及び棒金供給手段の構成を抽出して示す正面図、 同棒金用硬貨取出装置における棒金固定手段及び硬貨排出手段の構成を抽出して示す平面図、 同棒金用硬貨取出装置の使用方法及び動作の処理手順を順を追って示すフローチャート、 同棒金用硬貨取出装置に用いる棒金の説明図、 同棒金用硬貨取出装置の動作説明図、 同棒金用硬貨取出装置の他の動作説明図、 同棒金用硬貨取出装置の他の動作説明図、 同棒金用硬貨取出装置の他の動作説明図、 同棒金用硬貨取出装置の他の動作説明図、
符号の説明
1 棒金用硬貨取出装置
2 カッタ部
11 チャック機構
11p チャック部
11q チャック部
12 ストッパ機構
12s ストッパ部
13 クランプ機構
13p クランプ部
13q クランプ部
14 ベース機構
14p ベース部
14q ベース部
15 回転機構
15r 回転体
16 支軸部
17 カッタ機構
18 カッタ操作機構
19 押出機構
19r 押出棒部
21 シュータ
Xa チャック位置
Xb チャック解除位置
Xc 支持位置
Xd 支持解除位置
Xe 規制位置
Xf 規制解除位置
Xg 当接位置
Xh 当接解除位置
Xi クランプ位置
Xj クランプ解除位置
Xk 切込位置
Xm 切込解除位置
M1 棒金固定手段
M2 包装切断手段
M3 硬貨排出手段
M4 棒金供給手段
U 棒金
Us 棒金の一端
Ut 棒金の他端
W 包装材
Wx 切断部位
C… 硬貨

Claims (7)

  1. 棒金の包装材から硬貨を取出す棒金用硬貨取出装置において、棒金を位置決めして固定する棒金固定手段と、カッタ部を旋回させることにより前記棒金固定手段により固定した棒金における包装材の、最端位置の硬貨よりも外側の位置を周方向に沿って切断する包装切断手段と、前記棒金固定手段により固定された棒金の軸方向に変位し、包装材の内部に進入することにより、前記包装切断手段により切断された前記包装材の切断部位から硬貨を排出させる押出棒部を有する押出機構を設けた硬貨排出手段とを備えてなることを特徴とする棒金用硬貨取出装置。
  2. 前記棒金固定手段は、棒金の径方向両側をチャックするチャック位置又はチャックを解除するチャック解除位置に変位する一対のチャック部を有するチャック機構と、前記チャック部によりチャックされた棒金の一端に当接して位置を規制する規制位置又は規制を解除する規制解除位置に変位するストッパ部を有するストッパ機構と、前記チャック部によりチャックされた棒金の他端に当接して位置決めを行う当接位置又は当接を解除する当接解除位置に変位するクランプ機構とを備えることを特徴とする請求項1記載の棒金用硬貨取出装置。
  3. 前記クランプ機構は、前記当接位置で棒金の他端に位置する包装材をクランプするクランプ位置又はクランプを解除するクランプ解除位置に変位するクランプ部を備えることを特徴とする請求項2記載の棒金用硬貨取出装置。
  4. 前記棒金固定手段は、少なくとも前記チャック部がチャック解除位置にあるときに棒金を下方から支持する支持位置又は支持を解除する支持解除位置に変位するベース部を有するベース機構を備えることを特徴とする請求項2記載の棒金用硬貨取出装置。
  5. 前記包装切断手段は、前記棒金固定手段により固定された棒金に対して同軸上に配した回転体を有する回転機構と、前記回転体の所定位置に支軸部により回動自在に設けることにより、棒金の包装材に切込む切込位置又は切込みを解除する切込解除位置に変位するカッタ部を有するカッタ機構と、前記カッタ部を前記切込位置又は前記切込解除位置に変位させるカッタ操作機構を備えることを特徴とする請求項1記載の棒金用硬貨取出装置。
  6. 前記硬貨排出手段は、前記押出機構により排出された硬貨をガイドするシュータを備えることを特徴とする請求項1記載の棒金用硬貨取出装置。
  7. 前記チャック解除位置にある一対のチャック部間に棒金を一つずつ投入する棒金供給手段を備えることを特徴とする請求項2記載の棒金用硬貨取出装置。
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