JP4005923B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、浴槽などに設けられる排水栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に浴槽の排水口には排水栓が設けられている。排水栓には、該排水栓を駆動して排水口を開閉するためのワイヤが接続されている。ワイヤの先端には、このワイヤを長手方向に押し引きするための操作ボタンが接続されている。この操作ボタンを押すことによりワイヤが長手方向に移動して排水栓が排水口を開放し、もう一度、操作ボタンを押すことにより、ワイヤが逆方向に移動して排水栓が排水口を閉塞するようになっている。
【0003】
ここで、排水栓装置を構成する操作ボタンは、ハウジング(操作部)に移動可能に配置されており、このハウジングが浴槽の縁に形成された貫通孔に取り付けられるとともに、ワイヤの一部を覆う支持部材を浴槽の縁の下方から前記貫通孔にあてがい、縁の上方から貫通孔に挿入したハウジングを支持部材にねじ込んで接続される構造になっている。このように、排水栓装置では、支持部材とハウジングとの間に浴槽の縁を挟持するようにして、操作ボタンが浴槽に取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平13−329591号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、浴槽、浴室の種類等によっては、排水装置を浴槽の縁に組み付けない状態で搬送するようにしている。このため、現場でハウジングを支持部材にねじ込み、操作ボタンを浴槽の縁に取り付ける作業が必要となる。
【0006】
しかしながら、作業現場は浴室であり比較的狭い場所になるため、上記したねじ込み式では操作ボタンの取付作業を容易に行うことができないという問題がある。また、操作ボタンを強固に固定するためには、工具を用いてハウジングを支持部材にねじ込む必要があり、施工性が悪化する問題がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、操作部(ハウジング)を工具を用いず、容易かつ円滑に支持部材に取り付けることができる排水栓装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、水槽の排水口を開閉する排水栓装置であって、前記排水口に配置される排水栓と、前記水槽又はその近傍の構造物に取り付けられる可動部材を備えた操作部と、前記可動部材と前記排水栓との間を連絡し可動部材からの力を排水栓に伝達して該排水栓を変位させる伝達部材と、該伝達部材を長手方向に移動可能に支持する支持部材と、該支持部材を前記操作部に連結し前記伝達部材を前記可動部材に連絡状態に保持する保持機構とを備え、該保持機構が、前記支持部材又は前記操作部のいずれか一方に、長手方向に交差する方向に貫通して設けられた貫通孔と、前記支持部材と前記操作部とが連結位置に配されたときに前記貫通孔に対向して他方に設けられた凹部と、前記貫通孔を貫通して前記凹部に係合させられる固定部材とからなる排水栓装置を提供する。
【0008】
本発明の排水栓装置によれば、水槽又はその近傍に取り付けられた操作部に対し支持部材を連結位置に配すると、支持部材又は操作部の一方に長手方向に交差する方向に貫通して設けられた貫通孔と、他方に設けられた凹部とが、伝達部材の長手方向に交差する方向に対向するので、固定部材を貫通孔に挿入して凹部と係合させることにより、支持部材が操作部に対して長手方向に移動しないように連結される。すなわち保持機構の作動により、支持部材が操作部と連結される。このとき、支持部材が支持している伝達部材と操作部に設けられている可動部材とが連絡状態に保持されるので、操作者が可動部材を移動させるように力を加えると、その力が伝達部材に伝えられ伝達部材が長手方向に移動させられることにより、排水栓に伝達される。これにより、排水栓が変位させられ、排水口を開閉することになる。なお、伝達部材をワイヤ状に形成しておけば、伝達部材を曲げることにより力の伝達経路を比較的自由に選択することができる。
このように、本発明の排水栓装置によれば、貫通孔と凹部に固定部材を挿入するだけで、排水栓を駆動する伝達系が操作部に取り付けられる。したがって、比較的狭い設置スペースにおいても、容易に取付作業を行うことが可能となる。
なお、水槽とは、例えば、浴槽や、洗面化粧台及び台所の流し台に設けられているものが適当である。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の排水栓装置において、前記支持部材に前記操作部を挿入させる略円筒状の挿入部が形成され、該挿入部に、前記貫通孔が形成され、前記操作部に、前記凹部が形成され、前記固定部材が、自由状態において前記挿入部の外径寸法より小さい幅寸法の切欠部を有する略C字型リング状の弾性体からなるとともに、その内径側に半径方向内方に突出する凸部を備え、前記固定部材が、前記挿入部に装着されたときに、前記凸部が前記貫通孔を貫通して内側の凹部に係合させられ、前記切欠部を広げるように弾性変形させられたときに、前記凸部と前記凹部との係合が解除されるように構成されている排水栓装置を提供する。
【0010】
本発明の排水栓装置によれば、固定部材を挿入部に装着すると、固定部材の内径側に配されている凸部は、貫通孔を貫通して挿入部の内面側に突出する。したがって、挿入部の内部に操作部を挿入状態に配し、操作部に設けられている凹部を貫通孔に一致させておくことにより、固定部材の凸部が凹部に係合して、操作部が挿入部内に挿入状態に保持されることになる。一方、固定部材は略C字型リング状の弾性体により構成されているので、切欠部の幅寸法を広げるように弾性変形させられることにより、挿入部の内面側における凸部の突出量を減少させることができ、凸部と凹部との係合が解除されることになる。
【0011】
すなわち、支持部材の挿入部に操作部を挿入し、挿入部に形成された貫通孔に操作部に形成された凹部を対向させた状態で、略C字型リング状の固定部材を挿入部の外面側方から差し込むように装着すると、切欠部の幅寸法が挿入部の外径寸法よりも小さく形成されているため、その差に応じた量だけ切欠部が一旦押し広げられた後に、弾性変形を復元させて挿入部に装着される。このように、固定部材の弾性を利用することにより、固定部材を工具を用いず、ワンタッチで挿入部に装着することができ、固定部材の装着が一層容易になる。さらに、固定部材を挿入部から取り外すときには、固定部材を押し広げて弾性変形させて凸部と凹部との係合を解除することにより、容易に固定部材を挿入部から引き抜くことができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の排水栓装置において、前記固定部材の凸部の厚さ方向の一端面に、厚さ方向に沿って漸次半径方向内方に向かう傾斜面が設けられている排水栓装置を提供する。
【0013】
本発明の排水栓装置によれば、支持部材の挿入部に予め固定部材を装着させた状態で挿入部に操作部を挿入する場合に、固定部材の凸部に設けた傾斜面を挿入口側に配置しておき、操作部の先端を傾斜面に押し当てることにより、その押圧力によって固定部材を押し広げる方向に弾性変形させることができる。そして、凸部の先端が操作部を通過させることができる程度まで固定部材が弾性変形させられた状態で、操作部が挿入部内の装着位置まで挿入させられ、貫通孔に凹部が一致した位置で、固定部材の弾性変形が復元することにより、凹部に凸部が係合し、支持部材に挿入部が装着されることになる。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の排水栓装置において、前記水槽が浴槽であり、前記可動部材が前記浴槽の縁に取り付けられている排水栓装置を提供する。
【0015】
本発明の排水栓装置によれば、操作部の支持部材への取付作業が容易かつ円滑になるため、浴槽の縁の周辺における比較的狭隘なスペースにおいても、簡易に排水栓装置を取り付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態に係る排水栓装置について、図面を参照して説明する。本実施形態の排水栓装置は、浴槽に設けられるタイプのものである。
【0017】
図1及び図2に示すように、排水栓装置10は、浴槽12の排水口(図示省略)に配置される排水栓14を備えている。この排水栓14は、浴槽12の排水口に嵌め込まれる排水栓本体部16を備えている。この排水栓本体部16には排水管(図示省略)を接続する第1の接続口20が形成されており、また後述のコイル部22が挿通されかつ保護部材24が接続される第2の接続口26が形成されている。また、排水栓本体部16には浴槽内部の水を排水管に導くための排水孔28が形成されている。この排水孔28には、毛髪やゴミなどを収集するストレナー30が配置されている。
【0018】
また、排水栓本体部16には排水孔28を閉塞又は開放する栓体18が配置されている。栓体18の裏面にはコイル部22と接続したメカボックスシャフト32が取り付けられている。このメカボックスシャフト32は、メカボックス34の内部に収納されており、栓体18が押し上げられて排水孔28を開放している状態では、メカボックスシャフト32に設けられた引掛部(図示省略)が外側に突出してメカボックス内部に形成された凹部(図示省略)に挿入されている。このため、栓体18の位置が固定される。一方、栓体18が排水孔28を開放している状態でコイル部22を介してメカボックスシャフト32を押圧すると、栓体18がさらに上方(図1中矢印A方向)に押し上げられるとともに、突起部が引っ込み突起部の凹部への挿入が解除される。これにより、栓体18が下方(図1中矢印B方向)に下がり、排水孔28が閉塞される。なお、突起部と凹部との係合は、従来から周知のロック機構が用いられている。
【0019】
図1及び図2に示すように、ワイヤ状のコイル部(伝達部材)22の他端は、ケーシング(支持部材)36に形成された第1の挿通口38を挿通し、ケーシング36の内部に収納されている動力伝達部材40に接続されている。また、第1の挿通口38には保護部材24の他端が接続されている。
動力伝達部材40は、棒状の支持部材42を備えている。この支持部材42がケーシング36に形成された第2の挿通口44を挿通してケーシング36の外部に突出し、ケーシング36の外部に配置されている操作ボタン(操作部)46の裏面と接続されている。
【0020】
一方、図2及び図3に示すように、ケーシング36の第2の挿通口44の近傍には操作ボタン46が嵌め込まれる嵌込部(挿入部)48が形成されている。この嵌込部48は、円筒状に形成された胴体部50と、胴体部50の操作ボタン側の端部に胴体部50の径方向外側に向けて突出して形成された突出部52とにより構成されている。
この胴体部50には2つの係合孔(貫通孔)54が形成されている。係合孔54の周方向の各端部には胴体部50の径方向外側に向かって延在した延在部56がそれぞれ形成されている。
【0021】
図2に示すように、前記嵌込部48には操作ボタン46が挿入されている。この操作ボタン46は、裏面に支持部材42が接続された円板状のボタン部(可動部材)58と、ボタン部58の外周を覆う押ボタンガイド60とにより構成されている。押ボタンガイド60の外周にはネジ溝が形成されており、この外周にはナット62が螺合している。また、押ボタンガイド60の下端近傍には凹部65が形成されており、この凹部65の下側には凹部65を構成し径方向外側に突出した突出片64が外周に沿って形成されている。ボタン部58は、押ボタンガイド60に対して支持部材42の軸方向(図2中矢印C方向)に移動するようになっている。
【0022】
一方、ケーシング36には、動力伝達部材40を作動させる駆動部材66がネジ止めされている。この駆動部材66にはモータ(図示省略)、モータのギアと噛み合う歯車列(図示省略)、歯車列と噛み合うピ二オン(図示省略)が基板上に設けられており、このモータの駆動力が複数の歯車を介してピ二オンに伝達される。また、ピ二オンにはラック(図示省略)が噛み合っており、ラックは支持部材42と接触している。また、ラックの上端部近傍と下端部近傍にはそれぞれマグネット(図示省略)が配置されている。さらに、基板上の上部及び下部には、上記マグネットの磁気を感知する磁気センサ(図示省略)がそれぞれ配置されている。なお、この磁気センサは後述の制御部(図示省略)と接続されている。このようにモータの駆動力が複数の歯車及びピ二オンに伝達され、ピ二オンからラックに伝達される。このときピ二オンの回転運動からラックの直線運動に変換され、このラックの直線運動により動力伝達部材40が上下に移動する。このとき、動力伝達部材40の位置制御は、所定の位置に配置された磁気センサが各マグネットの磁気を検出することにより行われる。
なお、駆動部材66は、図示しない制御部と電気的に接続されており、制御部に接続されたタッチパネル(図示省略)をONにすることにより、制御部から駆動命令が出力され、モータが作動するようになっている。
【0023】
また、図1及び図2に示すように、嵌込部48の胴体部50にはロック部材(固定部材)70が嵌められている。図4に示すように、ロック部材70は、胴体部50の外周にフィットする一対のロック部材本体(アーム)72と、各ロック部材本体72の一端と接続するベース部材74とにより構成されている。各ロック部材本体72の他端(先端部)には折曲部76がそれぞれ形成されており、この折曲部76を延在部56(図3参照)に対向させることにより、装着時の位置決めが行われる。
【0024】
また、図4に示すように、ロック部材本体72の先端部間には切欠部71が形成されており、両者の先端部が離間している。その離間距離(幅寸法)Tは、胴体部50の外径寸法よりも小さくなるように設定されている。
また、図5に示すように、各ロック部材本体72の内側には、装着時に押ボタンガイド60の凹部65に挿入され突出片64の上面に接触する爪部(凸部)78が内側に向かって延びるようにしてそれぞれ形成されている。
一方、各ロック部材本体72の内側であって、かつ爪部78の下側には装着時に胴体部50の外側面と接触する内周面75が形成されている。この内周面75の径R(図4参照)は、自由状態において胴体部50の外径寸法よりも小さくなるように形成されている。
このように、上記ロック部材70は、全体として略C字型リング状に形成されており、かつ弾性変形可能となるように弾性体により構成されている。
【0025】
以上のように、本実施形態の排水栓装置10では、排水栓14が排水口28を開放した状態で、タッチパネルをONすることにより制御部によりモータに対して駆動命令が出力され、このモータの駆動力が複数の歯車及びピ二オンに伝達される。ピ二オンに伝達された駆動力は、これと噛み合うラックに伝達され、ラックが下方向(図2中矢印D方向)に移動する。これにより、動力伝達部材40及びコイル部22が下側に押し出され、コイル部22によりメカボックスシャフト32が上方(図1中矢印A方向)に押し出され栓体18が上昇する。栓体18の上昇により、引掛部が凹部から外れて(ロックが解除されて)、その後、栓体18が下降する。これにより排水孔28が閉塞される。その後、浴槽12の内部に水又は湯が注がれる。
【0026】
一方、浴槽内部の水又は湯を抜くときは、再度、タッチパネルを操作することにより、モータが駆動され、歯車列及びピ二オンが回転する。ピ二オンの回転によりラックが下方向に移動し、動力伝達部材40を下側に押し込む。動力伝達部材40の移動に伴い、コイル部22が押され、さらにメカボックスシャフト32が押圧される。これにより栓体18が上昇し、凹部に引掛部が挿入され、栓体18が位置決め固定される。この結果、排水孔28が開放される。
【0027】
なお、上記説明では、制御部による出力信号により駆動部材66を駆動させる形態を説明したが、直接、操作ボタン46のボタン部58を押し込んで、排水栓14の栓体18を上昇又は下降させ、排水孔28を開放又は閉塞させてもよい。
【0028】
また、本実施形態では、排水栓装置10を浴槽12の排水口に用いた形態を説明したが、これに限られるものではなく、台所に設けられている流し台の排水口に適用することもでき、さらに、洗面所の洗面器の排水口に適用することもできる。
【0029】
次に、本実施形態の排水栓装置10を浴槽12に取り付ける場合の作用及び効果について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の排水栓装置10においては、排水栓18が浴槽12の排水口に配置され、操作ボタン46が、浴槽12の縁11に取り付けられる。操作ボタン46は、ボタン部本体60を浴槽12の縁11に形成された貫通孔80に、上方から挿入した後に、縁12の下方からボタン部本体60の外面に形成されているネジ溝にナット62を締結することにより、浴槽12の縁11をナット62と押ボタンガイド60に形成された外周縁84との間に挟持するようにして、浴槽12の縁11に固定される。
また、駆動部材66が取り付けられたケーシング36及び保護部材24が浴槽12の縁11の下側に配置され、ケーシング36を操作ボタン46に近付けることにより、ケーシング36に形成された嵌込部48に、操作ボタン46が挿入される。このとき、押ボタンガイド60の突出片64の上面が、胴体部50に形成された係合孔54の下側の内周面と面一となるように、操作ボタン46が嵌込部48に挿入される。
【0030】
ここで、図3及び図6に示すように、操作ボタン46をケーシング36に固定するためにロック部材70が用いられる。すなわち、ロック部材70の折曲部76を胴体部50に形成された延在部56と対向させた状態で、そのままベース部材74を図3中矢印E方向(押ボタンガイド60の挿入方向に対して略垂直方向)に押し込んでいく。ロック部材本体72は、胴体部50の外周面に沿って嵌め込まれていくが、このときロック部材本体72は、胴体部50からの圧力により弾性変形してその先端部側から順に胴体部50の径方向外側(図3中矢印F方向側)に押し広げられていく。ロック部材本体72の先端部が胴体部50の中心線l上に位置するときに最も押し広げられ、胴体部50の中心線l上を過ぎると、胴体部50からロック部材本体72への圧力が減少していく。ロック部材70が胴体部50に完全に装着された状態では、ロック部材70の弾性変形は復元してロック部材本体72の内周面75が胴体部50の外周面と接触し、かつ両者の径の相違により内周面75には胴体部50の外周面から圧力が作用し、逆に胴体部50の外周面にもその反作用としての圧力が内周面75から作用している。このように、ロック部材70は、弾性変形して嵌込部48の胴体部50にワンタッチで装着される。
また、装着後において、ロック部材本体72の内周面75と胴体部50の外周面との間に圧力が作用しているため、ロック部材70の胴体部50からの脱落を防止することができる。このため、ロック部材70の装着状態を維持することができる。
【0031】
図2に示すように、ロック部材本体72が胴体部50の外周面上に装着されると、爪部78が係合孔54を貫通し突出片64の上面上を摺動するようにして、爪部78が押ボタンガイド60の挿入方向と交差する方向から凹部65に挿入される。このとき、爪部78の先端が突出片64の上面に位置している。このため、押ボタンガイド60にその挿入方向に沿って引張力が作用した場合でも、爪部78が突出片64に引っ掛かり爪部78が押ボタンガイド60の移動を阻止するため、押ボタンガイド60が嵌込部48から外れることを防止できる。これにより、排水栓装置10が浴槽12に取り付けられることになる。
【0032】
さらに簡易な取付方法としては、ロック部材70の爪部78に設けたテーパ面(傾斜面)82を利用する。このテーパ面82は、爪部78の厚さ方向の一端面に設けられ、該一端面から厚さ方向に沿って漸次半径方向内方に向かうように傾斜している。このテーパ面82は、ロック部材70がケーシング36に設けられた嵌込部48の胴体部50に装着されたときに、嵌込部48の開口方向に向けて配置されるようになっている。
【0033】
まず、上記と同様にして、操作ボタン46を浴槽12の縁11に形成された貫通孔80に固定しておく。一方、ケーシング36側では、ロック部材70を、その爪部78のテーパ面82が嵌込部48の開口方向に面するように胴体部50に予め装着しておく。これにより、ロック部材70は、その爪部78を嵌込部48の内径側に突出させた状態で、胴体部50に装着される。
【0034】
そして、この状態で、ケーシング36を浴槽12の縁部11の下方から押ボタンガイド60の下端に近接させ、嵌込部48内に押ボタンガイド60の下端を挿入する。嵌込部48内には、既にロック部材70の爪部78が突出しているので、押ボタンガイド60の下端は、爪部78のテーパ面82に当接する。
この状態からさらにケーシング36を押し上げると、その押圧力が押しボタンガイド60の下端からテーパ面82に作用し、爪部78どうしの間隔寸法が広げられるように、一対のロック部材本体72が弾性変形させられる。そして、この弾性変形の弾発力に抗して、さらにケーシング36を押し上げ続けると、爪部78間の間隔寸法が押ボタンガイド60の下端の突出片64が通過可能な寸法まで広げられる。その結果、爪部78が突出片64を乗り越えて凹部65内に係合されるので、ケーシング36が押ボタンガイド60に連結され、浴槽12の縁部11に固定されることになる。
【0035】
一方、操作ボタン46をケーシング36から取り外す場合には、ロック部材本体72を弾性変形させ外側(図3中矢印F方向)に広げることにより、爪部78が係合孔54から引抜かれ、この状態でベース部材74を引き抜くことにより、容易にロック部材70を胴体部50から取り外すことができる。そして、ロック部材70を取り外した後、操作ボタン46を嵌込部48から引き抜くことにより、容易に操作ボタン46をケーシング36から取り外すことができる。
【0036】
以上のように、本実施形態の排水栓装置10では、ロック部材70を弾性変形させて嵌込部48の胴体部50に装着するだけで、操作ボタン46をケーシング36に固定することができる。このとき、ロック部材70は、弾性変形をして胴体部50に装着されるので、ワンタッチで容易かつ円滑に装着することができる。このため、従来のように操作ボタンをケーシングにねじ込んで取り付けていた場合と比較して、操作ボタン46の固定作業が容易になるため、施工性が向上する。この結果、浴室など比較的狭い場所での操作ボタン46の固定作業が可能となる。さらに、ロック部材70を弾性変形させて胴体部50にワンタッチで装着するだけなので、操作ボタンの取付時に従来のような工具が不要となり、さらに施工性が向上する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した本発明の排水栓装置においては以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、貫通孔と凹部に固定部材を挿入するだけで、排水栓を駆動する伝達系が操作部に取り付けられる。したがって、比較的狭い設置スペースにおいても、容易に取付作業を行うことが可能となる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、固定部材の弾性を利用することにより、固定部材を工具を用いず、ワンタッチで挿入部に装着することができ、固定部材の装着が一層容易になる。さらに、固定部材を挿入部から取り外すときには、固定部材を押し広げて弾性変形させて凸部と凹部との係合を解除することにより、容易に固定部材を挿入部から引き抜くことができる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、支持部材の操作部への取付作業をさらに簡易に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、支持部材の操作部への取付作業が容易かつ円滑になるため、比較的狭い浴室にある浴槽においても排水栓装置を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る排水栓装置の部分的な構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る排水栓装置を構成する駆動部材及び操作部材の部分的な断面図である。
【図3】 固定部材が接続部に装着される状態を示した作用図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る排水栓装置を構成する固定部材の平面図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る排水栓装置を構成する固定部材の断面図である。
【図6】 固定部材が接続部に装着された後の状態を示した平面図である。
【符号の説明】
10 排水栓装置
12 浴槽(水槽)
14 排水栓
16 排水栓本体
20 第1の接続口
22 コイル部(伝達部材)
24 保護部材
26 第2の接続口
28 排水口
32 メカボックスシャフト
34 メカボックス
36 ケーシング(支持部材)
38 第1の挿通口
40 動力伝達部材
42 支持部材
44 第2の挿通口
46 操作ボタン(操作部)
48 嵌込部
50 胴体部
52 突出部
54 係合孔(貫通孔)
56 延在部
58 ボタン部(可動部材)
60 押ボタンガイド
62 ナット
65 凹部
66 駆動部材
70 ロック部材(固定部材)
71 切欠部
72 ロック部材本体(アーム)
74 ベース部材
76 折曲部
78 爪部(凸部)

Claims (4)

  1. 水槽の排水口を開閉する排水栓装置であって、
    前記排水口に配置される排水栓と、前記水槽又はその近傍の構造物に取り付けられる可動部材を備えた操作部と、前記可動部材と前記排水栓との間を連絡し可動部材からの力を排水栓に伝達して該排水栓を変位させる伝達部材と、該伝達部材を長手方向に移動可能に支持する支持部材と、該支持部材を前記操作部に連結し前記伝達部材を前記可動部材に連絡状態に保持する保持機構とを備え、
    該保持機構が、前記支持部材又は前記操作部のいずれか一方に、長手方向に交差する方向に貫通して設けられた貫通孔と、前記支持部材と前記操作部とが連結位置に配されたときに前記貫通孔に対向して他方に設けられた凹部と、前記貫通孔を貫通して前記凹部に係合させられる固定部材とからなる排水栓装置。
  2. 前記支持部材に前記操作部を挿入させる略円筒状の挿入部が形成され、
    該挿入部に、前記貫通孔が形成され、
    前記操作部に、前記凹部が形成され、
    前記固定部材が、自由状態において前記挿入部の外径寸法より小さい幅寸法の切欠部を有する略C字型リング状の弾性体からなるとともに、その内径側に半径方向内方に突出する凸部を備え、
    前記固定部材が、前記挿入部に装着されたときに、前記凸部が前記貫通孔を貫通して内側の凹部に係合させられ、前記切欠部を広げるように弾性変形させられたときに、前記凸部と前記凹部との係合が解除されるように構成されている請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 前記固定部材の凸部の厚さ方向の一端面に、厚さ方向に沿って漸次半径方向内方に向かう傾斜面が設けられている請求項2に記載の排水栓装置。
  4. 前記水槽が浴槽であり、
    前記可動部材が、前記浴槽の縁に取り付けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の排水栓装置。
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