JP4005849B2 - 部品固定具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を板状体に取り付けるための固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内に照明を設ける場合の照明器具の固定方法が数多く提案されている。例えば、照明用バルブを備えた照明組立体を、所定の形状に成形した部分にねじ込んで固定する方法が知られている。また、照明組立体に弾性のある爪を設け、これを取り付け位置に設けられた爪受けに係合させて取り付け固定する方法も知られている。さらにまた、ねじ止めなども用いられる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の、照明組立体をねじ込む方法においては、リード線にねじれが生じ、また振動等によりゆるみ、がたが生じたり、外れたりする可能性がある。
【0004】
爪をたわませて爪受けと係合し、固定する方法においては、爪と爪受けの寸法精度が確実な固定を行う上で重要である。しかし、爪受けを設ける部材が自動車の内装パネルのように大形の部品であると、これを精度よく製作するのが難しく、組み付けできなくなったり、組み付け後にがたが発生する可能性がある。また、爪など係合部分に応力が加わった状態で、照明用バルブにより加熱されると、応力が加わっている部分で変形が生じ、がたが生じたり、外れたりする可能性がある。
【0005】
ねじによる固定の場合、部品点数が多くなる。また、非結晶樹脂が取り付けの対象物となる場合には、この対象物に応力が加わった状態で、ねじに塗布されるさび止め用のオイルが接触し、これにより割れが発生する可能性がある。
【0006】
このように、従来の部品固定具は、それぞれ何らかの短所を有しているが、本発明は、ゆるみ、がた、外れなどが生じにくく、照明組立体を固定する場合にはリード線にねじれが生じない部品固定具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、本発明にかかる部品固定具は、貫通穴を有する板状体の、前記貫通穴の縁部分を、第1部材と第2部材とにそれぞれ設けられた狭持面で狭持して、前記板状体への部品の取り付けを行う固定具である。前記第1部材は、前記狭持面に略直交する軸を有する円筒内周面と、前記円筒内周面より内側に向けて突設された少なくとも一つの突起とを有し、一方、前記第2部材は、前記円筒内周面に対向し、その内側にはまる円柱外周面と、前記突起に対応して設けられ、これと係合することによって前記第1部材と当該第2部材の結合する溝を有している。
【0008】
前記第2部材の溝は、前記円柱外周面の端から、この端より離れる方向に延びる縦溝と、前記縦溝に連なり、前記円柱外周面周方向に延びる横溝と、を有しており、さらに前記横溝は、溝の深さが前記縦溝と接続する部分から離れるに従って浅くなり、前記突起の先端に当接してこの突起を外側に押し出す傾斜した底を少なくとも一部に有する傾斜区間と、前記傾斜区間の浅くなった底より段差状に深くなり、かつ前記押し出されてたわんだ突起が元に戻るのに十分な深さを有する係合区間と、を有している。
【0009】
前記第1部材で照明用バルブを保持し、前記第2部材を第1部材に対してねじって固定を行うようにすれば、取り付け時のリード線のねじれを防止することができる。前記突起は、取り付けられた状態では、十分な深さのある前記係合区間に位置することにより、応力をほとんど受けることがなく、変形が防止される。ここにおいて、十分な深さとは、突起先端が第2部材と接触しないか、わずかに接触するような状態をいい、係合区間において溝の底がない場合も含む。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。本実施形態は、自動車の車室内の照明に用いられるバルブを固定する部品固定具である。図1は、本実施形態の部品固定具の概略を示す分解斜視図であり、図2は、照明用バルブを組み付け、所定位置に取り付けた状態を示す断面図である。本実施形態の部品固定具は、照明用バルブ10を保持するハウジング12と、照明用バルブ10より発せられる光の配光を行うレンズ14の2つの部材からなる。このふたつの部材により、照明を設ける内装パネル16にあけられた取付け穴18の周縁部を挟み込んで固定具自身が固定される。
【0011】
ハウジング12は、略円筒形状であって、一端に照明用バルブ10を差し込むバルブ保持穴20が設けられた本体22と、穴20が設けられた端とは反対側の端の縁に設けられたフランジ24を有している。また、本体22の、フランジ24が設けられた端の、円筒内周面26の内側に、半径方向内側に向けて、2個の突起28が互いに対向する位置に設けられている。
【0012】
図3ないし図5は、レンズ14の詳細な構造を示す図であり、図3は平面図、図4は正面図、図5は図4に示すA−A線における断面図である。レンズ14は、照明用バルブ10の発する光を透過する材料で構成されており、円筒形状との筒部30と、この筒部30の端部に設けられた凸レンズ32を有している。凸レンズ32の直径は筒部30の外周面の直径より大きく、筒部30より外側に張り出してフランジ状になっている。図1および図2に示すように、ハウジング12のフランジ24と、凸レンズ32の、筒部30より外側に張り出した部分とにより、内装パネル16を狭持して照明を固定する。筒部30の凸レンズ32よりの外周面にはキー33が設けられ、内装パネル16には、このキー33に対応するキー溝35が取付け穴18の周上一カ所に設けられている。
【0013】
ハウジング12と凸レンズ32の結合について、更に詳細に説明する。レンズの筒部30の、ハウジング12の内周面26に対向する外周面34には、突起28に対応して溝36が設けられている。溝36は、突起28を受け入れるために図中上方の端部から、ここから離れる方向に延びる縦溝38を含む。縦溝38は、本実施形態においては、筒部30の軸線に平行に配置されている。溝36は、さらに縦溝38の下端から周方向に延びる横溝40が設けられている。横溝40の、縦溝38とつながる端とは反対側の端には、筒部30の内周面まで貫通する孔42が設けられ、後述するように、ハウジング12とレンズ14が組み付けられた状態では、ハウジング12の突起28は、この貫通する孔42と係合している。縦溝38と横溝40のつながる部分の角部の側壁は、カットされ面取り部44が形成されている。
【0014】
溝36の底は、縦溝38に関して突起28を受け入れられる、ほぼ一定の深さを有している。横溝40の底は、縦溝38から離れるに従って浅くなる斜面46を有しており、最も浅くなった位置から段差状に深い部分が形成されている。この部分は、前述の貫通した孔42に相当し、実際には底はない。
【0015】
図6は、ハウジング12とレンズ14の組み付けに関する説明図である。特に、図4に示すA−A線における筒部30および突起28との関係を示している。ハウジング12とレンズ14を軸方向に相対移動させると、突起28は、縦溝38に沿って横溝40が設けられた位置まで送られる。図6中、aで示される縦溝38に対応した位置においては、突起28の先端は縦溝38の底面に接触しないか、またはわずかに接触する程度となっている。よって、突起28は縦溝38中を容易に移動できる。突起28が横溝40の位置まで送られた状態で、ハウジング12とレンズ14を相対的に回転させると、突起28は横溝40内を移動する。このとき、横溝40の底面の斜面46により、突起28が、図中bで示すように外側に押し出される。さらに、ハウジング12とレンズ14を回転させると、突起28が斜面46の頂点を乗り越え、筒部30を貫通する孔42に、図中cで示すように落ち込む。この状態が、ハウジング12とレンズ14が組み付けられた状態である。ハウジング12の上端部のバルブ保持穴20に、照明用バルブ10を取り付けて、照明の取り付けが達成される。
【0016】
このように組み付け時において、照明用バルブ10を後から取り付けることにより、照明用バルブ10から延びるリード線48(図2参照)がねじられないようにすることができる。また、上記の実施形態においては、レンズ14にキー33を設け、レンズを内装パネル16に対して固定し、ハウジング12を回して組み付けを行うようにしたが、ハウジング12側にキーを設け、レンズを回すようにすれば、あらかじめハウジング12に照明用バルブ20を固定しておくことができる。また、リード線48が長くて、ねじりに強い場合には、ハウジング12とレンズ14のいずれを回すのかについて、特別な考慮をする必要はない。
【0017】
突起28は、孔42の位置にあるとき、その先端は他の部材と接触していない。このために、突起28およびその周囲に大きな応力が発生しておらず、照明用バルブ10の熱などで、ハウジング12やレンズ14の変形が防止される。また、応力環境下における割れも防止することができる。
【0018】
また、取り付け対象位置は、ハウジング12とレンズ14に挟まれるだけなので、取付け穴18などの寸法に高い精度が要求されない。また、ハウジング12とレンズ14は、概形も小さく、高い精度で作成することができ、組み付け後のがたつきなどを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の部品固定具の概略を示す分解斜視図である。
【図2】 本実施形態の組み付け状態を示す断面図である。
【図3】 レンズの平面図である。
【図4】 レンズの正面図である。
【図5】 レンズのA−A線断面を示す図である。
【図6】 ハウジングとレンズの組み付け過程の説明図である。
【符号の説明】
10 照明用バルブ、12 ハウジング(第1部材)、14 レンズ(第2部材)、16 内装パネル、22 本体、24 フランジ、26 内周面、28 突起、30 筒部、34 外周面、36 溝、38 縦溝、40 横溝、42 孔(係合位置)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品を板状体に取り付けるための固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内に照明を設ける場合の照明器具の固定方法が数多く提案されている。例えば、照明用バルブを備えた照明組立体を、所定の形状に成形した部分にねじ込んで固定する方法が知られている。また、照明組立体に弾性のある爪を設け、これを取り付け位置に設けられた爪受けに係合させて取り付け固定する方法も知られている。さらにまた、ねじ止めなども用いられる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の、照明組立体をねじ込む方法においては、リード線にねじれが生じ、また振動等によりゆるみ、がたが生じたり、外れたりする可能性がある。
【0004】
爪をたわませて爪受けと係合し、固定する方法においては、爪と爪受けの寸法精度が確実な固定を行う上で重要である。しかし、爪受けを設ける部材が自動車の内装パネルのように大形の部品であると、これを精度よく製作するのが難しく、組み付けできなくなったり、組み付け後にがたが発生する可能性がある。また、爪など係合部分に応力が加わった状態で、照明用バルブにより加熱されると、応力が加わっている部分で変形が生じ、がたが生じたり、外れたりする可能性がある。
【0005】
ねじによる固定の場合、部品点数が多くなる。また、非結晶樹脂が取り付けの対象物となる場合には、この対象物に応力が加わった状態で、ねじに塗布されるさび止め用のオイルが接触し、これにより割れが発生する可能性がある。
【0006】
このように、従来の部品固定具は、それぞれ何らかの短所を有しているが、本発明は、ゆるみ、がた、外れなどが生じにくく、照明組立体を固定する場合にはリード線にねじれが生じない部品固定具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、本発明にかかる部品固定具は、貫通穴を有する板状体の、前記貫通穴の縁部分を、第1部材と第2部材とにそれぞれ設けられた狭持面で狭持して、前記板状体への部品の取り付けを行う固定具である。前記第1部材は、前記狭持面に略直交する軸を有する円筒内周面と、前記円筒内周面より内側に向けて突設された少なくとも一つの突起とを有し、一方、前記第2部材は、前記円筒内周面に対向し、その内側にはまる円柱外周面と、前記突起に対応して設けられ、これと係合することによって前記第1部材と当該第2部材の結合する溝を有している。
【0008】
前記第2部材の溝は、前記円柱外周面の端から、この端より離れる方向に延びる縦溝と、前記縦溝に連なり、前記円柱外周面周方向に延びる横溝と、を有しており、さらに前記横溝は、溝の深さが前記縦溝と接続する部分から離れるに従って浅くなり、前記突起の先端に当接してこの突起を外側に押し出す傾斜した底を少なくとも一部に有する傾斜区間と、前記傾斜区間の浅くなった底より段差状に深くなり、かつ前記押し出されてたわんだ突起が元に戻るのに十分な深さを有する係合区間と、を有している。
【0009】
前記第1部材で照明用バルブを保持し、前記第2部材を第1部材に対してねじって固定を行うようにすれば、取り付け時のリード線のねじれを防止することができる。前記突起は、取り付けられた状態では、十分な深さのある前記係合区間に位置することにより、応力をほとんど受けることがなく、変形が防止される。ここにおいて、十分な深さとは、突起先端が第2部材と接触しないか、わずかに接触するような状態をいい、係合区間において溝の底がない場合も含む。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。本実施形態は、自動車の車室内の照明に用いられるバルブを固定する部品固定具である。図1は、本実施形態の部品固定具の概略を示す分解斜視図であり、図2は、照明用バルブを組み付け、所定位置に取り付けた状態を示す断面図である。本実施形態の部品固定具は、照明用バルブ10を保持するハウジング12と、照明用バルブ10より発せられる光の配光を行うレンズ14の2つの部材からなる。このふたつの部材により、照明を設ける内装パネル16にあけられた取付け穴18の周縁部を挟み込んで固定具自身が固定される。
【0011】
ハウジング12は、略円筒形状であって、一端に照明用バルブ10を差し込むバルブ保持穴20が設けられた本体22と、穴20が設けられた端とは反対側の端の縁に設けられたフランジ24を有している。また、本体22の、フランジ24が設けられた端の、円筒内周面26の内側に、半径方向内側に向けて、2個の突起28が互いに対向する位置に設けられている。
【0012】
図3ないし図5は、レンズ14の詳細な構造を示す図であり、図3は平面図、図4は正面図、図5は図4に示すA−A線における断面図である。レンズ14は、照明用バルブ10の発する光を透過する材料で構成されており、円筒形状との筒部30と、この筒部30の端部に設けられた凸レンズ32を有している。凸レンズ32の直径は筒部30の外周面の直径より大きく、筒部30より外側に張り出してフランジ状になっている。図1および図2に示すように、ハウジング12のフランジ24と、凸レンズ32の、筒部30より外側に張り出した部分とにより、内装パネル16を狭持して照明を固定する。筒部30の凸レンズ32よりの外周面にはキー33が設けられ、内装パネル16には、このキー33に対応するキー溝35が取付け穴18の周上一カ所に設けられている。
【0013】
ハウジング12と凸レンズ32の結合について、更に詳細に説明する。レンズの筒部30の、ハウジング12の内周面26に対向する外周面34には、突起28に対応して溝36が設けられている。溝36は、突起28を受け入れるために図中上方の端部から、ここから離れる方向に延びる縦溝38を含む。縦溝38は、本実施形態においては、筒部30の軸線に平行に配置されている。溝36は、さらに縦溝38の下端から周方向に延びる横溝40が設けられている。横溝40の、縦溝38とつながる端とは反対側の端には、筒部30の内周面まで貫通する孔42が設けられ、後述するように、ハウジング12とレンズ14が組み付けられた状態では、ハウジング12の突起28は、この貫通する孔42と係合している。縦溝38と横溝40のつながる部分の角部の側壁は、カットされ面取り部44が形成されている。
【0014】
溝36の底は、縦溝38に関して突起28を受け入れられる、ほぼ一定の深さを有している。横溝40の底は、縦溝38から離れるに従って浅くなる斜面46を有しており、最も浅くなった位置から段差状に深い部分が形成されている。この部分は、前述の貫通した孔42に相当し、実際には底はない。
【0015】
図6は、ハウジング12とレンズ14の組み付けに関する説明図である。特に、図4に示すA−A線における筒部30および突起28との関係を示している。ハウジング12とレンズ14を軸方向に相対移動させると、突起28は、縦溝38に沿って横溝40が設けられた位置まで送られる。図6中、aで示される縦溝38に対応した位置においては、突起28の先端は縦溝38の底面に接触しないか、またはわずかに接触する程度となっている。よって、突起28は縦溝38中を容易に移動できる。突起28が横溝40の位置まで送られた状態で、ハウジング12とレンズ14を相対的に回転させると、突起28は横溝40内を移動する。このとき、横溝40の底面の斜面46により、突起28が、図中bで示すように外側に押し出される。さらに、ハウジング12とレンズ14を回転させると、突起28が斜面46の頂点を乗り越え、筒部30を貫通する孔42に、図中cで示すように落ち込む。この状態が、ハウジング12とレンズ14が組み付けられた状態である。ハウジング12の上端部のバルブ保持穴20に、照明用バルブ10を取り付けて、照明の取り付けが達成される。
【0016】
このように組み付け時において、照明用バルブ10を後から取り付けることにより、照明用バルブ10から延びるリード線48(図2参照)がねじられないようにすることができる。また、上記の実施形態においては、レンズ14にキー33を設け、レンズを内装パネル16に対して固定し、ハウジング12を回して組み付けを行うようにしたが、ハウジング12側にキーを設け、レンズを回すようにすれば、あらかじめハウジング12に照明用バルブ20を固定しておくことができる。また、リード線48が長くて、ねじりに強い場合には、ハウジング12とレンズ14のいずれを回すのかについて、特別な考慮をする必要はない。
【0017】
突起28は、孔42の位置にあるとき、その先端は他の部材と接触していない。このために、突起28およびその周囲に大きな応力が発生しておらず、照明用バルブ10の熱などで、ハウジング12やレンズ14の変形が防止される。また、応力環境下における割れも防止することができる。
【0018】
また、取り付け対象位置は、ハウジング12とレンズ14に挟まれるだけなので、取付け穴18などの寸法に高い精度が要求されない。また、ハウジング12とレンズ14は、概形も小さく、高い精度で作成することができ、組み付け後のがたつきなどを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の部品固定具の概略を示す分解斜視図である。
【図2】 本実施形態の組み付け状態を示す断面図である。
【図3】 レンズの平面図である。
【図4】 レンズの正面図である。
【図5】 レンズのA−A線断面を示す図である。
【図6】 ハウジングとレンズの組み付け過程の説明図である。
【符号の説明】
10 照明用バルブ、12 ハウジング(第1部材)、14 レンズ(第2部材)、16 内装パネル、22 本体、24 フランジ、26 内周面、28 突起、30 筒部、34 外周面、36 溝、38 縦溝、40 横溝、42 孔(係合位置)。
Claims (2)
- 貫通穴を有する板状体の、前記貫通穴の縁部分を、第1部材と第2部材とにそれぞれ設けられた狭持面で狭持して、前記板状体への部品の取り付けを行う固定具であって、
前記第1部材は、前記狭持面に略直交する軸を有する円筒内周面と、前記円筒内周面より内側に向けて突設された少なくとも一つの突起とを有し、
前記第2部材は、前記円筒内周面に対向し、その内側にはまる外周面と、この外周面に前記突起に対応して設けられ、この突起と係合することによって前記第1部材と当該第2部材が結合される、溝と、を有し、
前記溝は、前記外周面の端から、この端より離れる方向に延びる縦溝と、前記縦溝に連なり、前記外周面周方向に延びる横溝と、を有し、
前記横溝は、
溝の深さが前記縦溝と接続する部分から離れるに従って浅くなり、前記突起の先端に当接してこの突起を外側に押し出す傾斜した底を少なくとも一部に有する傾斜区間と、
前記傾斜区間の浅くなった底より段差状に深くなり、かつ前記押し出されてたわんだ突起が元に戻るのに十分な深さを有する係合区間と、
を有する、
部品固定具。 - 請求項1に記載の部品固定具において、前記第1部材は照明用バルブを保持するハウジングであり、前記第2部材は前記照明用バルブからの光を配光するレンズである、部品固定具。
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JP2002167431A JP4005849B2 (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 部品固定具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002167431A JP4005849B2 (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 部品固定具 |
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JP2004009915A JP2004009915A (ja) | 2004-01-15 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017195044A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | レシップホールディングス株式会社 | 灯具 |
CN107524876B (zh) * | 2016-06-20 | 2021-04-02 | 东莞市东坑合利美电子电器有限公司 | 逆止阀安装座的固定构造 |
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- 2002-06-07 JP JP2002167431A patent/JP4005849B2/ja not_active Expired - Fee Related
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