JP4005493B2 - 小型水上艇のトリム操作装置 - Google Patents

小型水上艇のトリム操作装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はジェット水を噴射するノズルの向きを上方または下方へスイングさせる小型水上艇のトリム操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小型水上艇のトリム操作装置には、ハンドルに設けた操作部を操作し、電動でノズルの方向を変えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−1987公報 (第3−6頁、図2)
【0004】
特許文献1を、図面を参照の上、詳しく説明する。
図9は従来の水上走行船のトリム操作装置の説明図である(特許文献1の図2を写したもの。)。
従来のトリム操作装置は、操舵ハンドル1の左端のグリップ11を握った状態から、回転レバー11aに左手を移動し、左手で回転レバー11aを所定の回転角度だけ回転させることで、トリム操作を行う。その後、回転レバー11aから左手を離しても、回転レバー11aは、所定の回転角度の位置で止まるので、グリップ11に左手を戻し、グリップ11を握り直すことができ、トリム操作装置は、運転が容易であるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図9のトリム操作装置では、トリム操作を行う際に、一旦、グリップ11から回転レバー11aへ左手を移動させて、親指で回転レバー11aを回転させる必要があり、左手のグリップ力が弱くなる。特に、操舵ハンドル1にしがみついて乗る小型水上艇では、ハードな運転のときには、操作し難く、操作性は決してよいとは言えない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、トリム操作の操作性の向上を図る小型水上艇のトリム操作装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1では、ステアリングハンドルに付設したトリム操作レバーを握ると、ジェット水を噴射するノズルを通常より上方または下方へスイングさせ、握りを解除すると、ノズルを通常の向きに戻すことのできる小型水上艇において、トリム操作レバーは、ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る上方レバーと、ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る下方レバーと、これらの上・下方レバーの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
トリム操作レバーを左グリップ側に設けた場合、トリム操作は、左手で左グリップを握った状態から左手の人差し指を上方レバーもしくは下方レバーに掛けることで行う。すなわち、親指以外の指でノズルの上下方向の向きを制御することができ、親指をグリップから離す必要がなく、トリム操作しつつ、親指と残りの指でグリップを強く握り続けることができる。
【0009】
請求項2では、ステアリングハンドルに付設したトリム操作ボタンを押すと、ジェット水を噴射するノズルを通常より上方または下方へスイングさせ、ボタンを解除すると、ノズルを通常の向きに戻すことのできる小型水上艇において、トリム操作ボタンは、ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押す上方ボタンと、ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押す下方ボタンと、これらの上・下方ボタンの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
トリム操作ボタンを左グリップ側に設けた場合、トリム操作は、左手で左グリップを握った状態から左手の人差し指で上方ボタンもしくは下方ボタンを押すことで行う。すなわち、親指以外の指でノズルの上下方向の向きを制御することができ、親指をグリップから離す必要がなく、トリム操作しつつ、親指と残りの指でグリップを強く握り続けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。「左」「右」は運転者から見た状態をいう。
図1は本発明に係る小型水上艇のトリム操作装置の概念図である。
トリム操作装置11は、トリム操作レバー12と、トリム操作レバー12によって駆動するトリム駆動手段13と、トリム駆動手段13によって作動するノズルとしてのステアリングノズル14と、からなる。
【0012】
トリム操作レバー12は、上方レバー16と、下方レバー17と、制御装置18とを有し、運転者が上方レバー16もしくは下方レバー17を握ると、その握りに対応した操作情報E(上操作情報Eu、下操作情報Ed)を制御装置18からトリム駆動手段13へ出力する。
【0013】
トリム駆動手段13は、電動機21と、電動機21の回転数を検出するセンサ22と、電動機21に連結した減速機23と、減速機23に取り付けたアーム部材24と、アーム部材24に連結した押し引きワイヤ25とからなり、制御装置18からの操作情報Eに基づいてステアリングノズル14の向きを上方向(矢印▲1▼の方向)または下方向(矢印▲2▼の方向)に変えると同時に、センサ22で間接的にステアリングノズル14の位置(角度)を検出し、そのステアリングノズル14の位置情報Bを制御装置18へ戻す。
次に、小型水上艇30のトリム操作装置11を具体的に説明する。
【0014】
図2は本発明に係る小型水上艇の側面図であり、小型水上艇30は、ハル32と、このハル32の上に接合したデッキ33で構成した艇体31と、デッキ33の略中央に配置したステアリングハンドル34と、このステアリングハンドル34の後部に設けるとともに、デッキ33に載せたシート35と、ハル32の中央に取り付けた燃料タンク36およびエンジン37と、このエンジン37に接続したウォータージェット推進機38と、ウォータージェット推進機38の後方に設けたノズルとしてのステアリングノズル14と、ステアリングノズル14に接続したトリム駆動手段13と、トリム駆動手段13に情報を出力するためにステアリングハンドル34に付設したトリム操作レバー12と、を備える。
ウォータージェット推進機38は、ジェット水を噴射する。
【0015】
図3は本発明に係るステアリングノズルの断面図であり、トリム駆動手段13でステアリングノズル14を通常の向きに向けて保持したことを示す。
ステアリングノズル14は、ウォータージェット推進機38にリング部材41を上方向(矢印▲1▼の方向)または下方向(矢印▲2▼の方向)に揺動可能に取り付け、このリング部材41にノズル本体42を左右方向(矢印▲3▼の方向)に揺動可能に取り付けたもので、ジェット水の噴射向きを調整する。
【0016】
リング部材41は、リング本体43の左右(図の表裏)に第1受け部44,44(図に示していない)をウォータージェット推進機38に連結するように形成し、上下に第2受け部45,46をノズル本体42に連結するように形成した。θuはリング部材41とともにノズル本体42が通常より上方へスイングしたときのトリムスイング角、θdはリング部材41とともにノズル本体42が通常より下方へスイングしたときのトリムスイング角を示す。
【0017】
図4は本発明に係るトリム操作レバーの斜視図であり、トリム操作レバー12は、具体的には、ステアリングハンドル34に支持部材51を取り付け、この支持部材51に揺動可能に上方レバー16および下方レバー17をボルト52で取り付け、上方レバー16に当接するようにステアリングハンドル34に上方レバー検出器53を取り付け、下方レバー17に当接するようにステアリングハンドル34に下方レバー検出器54を取り付け、これらの上・下方レバー検出器53,54を制御装置18(図2参照)に接続し、上・下方レバー検出器53,54に操作カバー55を被せたものである。56は左グリップを示す。
【0018】
図5は本発明に係るトリム操作レバーの分解図であり、既に説明したトリム操作レバー12の上方レバー16および下方レバー17と、上方レバー16に当接する上方レバー検出器53と、下方レバー17に当接する下方レバー検出器54を示す。
【0019】
上方レバー検出器53は、検出部57を有し、上方レバー16の中央で検出部57を押すと、「ON」となり、信号を出力し、上方レバー16から指を離すと自動的にもとに戻るとともに「OFF」となる。このような上方レバー検出器53は、例えば、リミットスイッチ(マイクロスイッチを含む)などの検出器であり、また上方レバー16に接触して直接検出するアクチュエータ部(検出部57に相当)の構造は、望ましくはプランジャを選択する。
【0020】
下方レバー検出器54は、上方レバー検出器53と同じものである。
上方レバー16の指掛け長さはLuに設定した。
下方レバー17の指掛け長さはLdで、指掛け長さLdは上方レバー16の指掛け長さLuより距離Lfだけ長い。61は下方レバー17の延長部を示す。
【0021】
以上に述べた小型水上艇のトリム操作装置の作用を次に説明する。
図6は本発明に係るトリム操作装置の第1作用図で、小型水上艇の艇首の浮き上がりを押さえる場合のトリム操作レバー12の操作を示す。
運転者71が左手72で小型水上艇30の左グリップ56を握って運転し、この運転姿勢から艇首の浮き上がりを押さえるためのトリム操作をする場合、左手72の親指以外の指としての人差し指73で上方レバー16を矢印▲4▼の如く引き寄せると、親指74は左グリップ56から離れないので、トリム操作を行いながら、残りの3本の指と親指74で左グリップ56を矢印▲5▼の如く強く握り続けることができる。従って、トリム操作の操作性の向上を図ることができる。
【0022】
また、人差し指73で上方レバー16を矢印▲4▼の如く引き寄せると、上方レバー検出器53(図5参照)の検出部57が図に示していない上方レバー検出器内のばねに抗して後退(矢印▲6▼の方向)して検出器は「ON」となると同時に、図1に示す検出情報Suを制御装置18へ出力し、検出情報Suに基づいて制御装置18は上操作情報Euをトリム駆動手段13の電動機21へ出力するので、上操作情報Euに基づいて図3の電動機21は減速機23およびアーム部材24を介して押し引きワイヤ25を押す(矢印▲7▼の方向)ことで、ステアリングノズル14を矢印▲2▼の如くトリムスイング角θdだけ下方向に向けることができる。
【0023】
通常の状態に戻す操作は、図6の上方レバー16から人差し指73を離して握りを解除すると、上方レバー検出器内のばねで検出部57が前進(矢印▲6▼の逆方向)することで、上方レバー16は戻されるとともに、上方レバー検出器は「OFF」となる。その結果、制御装置は、図3の実線で示す如くトリム駆動手段13のアーム部材24を原点に戻すとともに、ステアリングノズル14を通常の向きに戻す。
【0024】
図7は本発明に係るトリム操作装置の第2作用図で、小型水上艇の艇首の沈み込みを押さえる場合のトリム操作レバー12の操作を示す。
運転者71が左手72で左グリップ56を握った運転姿勢から艇首の沈み込みを押さえるためのトリム操作をする場合、左手72の人差し指73(もしくは中指)で下方レバー17の延長部61を矢印aの如く引き寄せると、親指74は左グリップ56から離れないので、トリム操作を行いながら、親指74で左グリップ56を矢印▲5▼の如く強く握り続けることができる。従って、艇首の沈み込みを押さえるためのトリム操作を行う際にも、操作性の向上を図ることができる。
【0025】
また、下方レバー17を矢印aの如く引き寄せると、下方レバー検出器54(図5参照)の検出部57が図に示していない下方レバー検出器内のばねに抗して後退(矢印▲6▼の方向)すると同時に、図1に示す検出情報Sdを制御装置18へ出力し、検出情報Sdに基づいて制御装置18は下操作情報Edをトリム駆動手段13の電動機21へ出力するので、下操作情報Edに基づいて図3の電動機21は減速機23およびアーム部材24を介して押し引きワイヤ25を引く(矢印bの方向)ことで、ステアリングノズル14を矢印▲1▼の如くトリムスイング角θu(図3参照)だけ上方向に向けることができる。
【0026】
図4に示すように、トリム操作レバー12では、左グリップ56の近傍に上方・下方レバー16,17および上方・下方レバー検出器53(図5参照),54(図5参照)を設けた構造なので、構造は簡単なり、生産コストの削減を図ることができる。
【0027】
次に、本発明に係る小型水上艇のトリム操作装置の別実施の形態を示す。
図8(a),(b)は別実施の形態図であり、(a)はトリム操作ボタン81の平面図、(b)はトリム操作ボタン81の正面図である。上記図1、図3および図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
【0028】
(a)において、トリム操作ボタン81は、ステアリングノズル14(図3参照)を上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押す上方ボタン82と、ステアリングノズル14(図3参照)を下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押す下方ボタン83((b)参照)と、これらの上・下方ボタンの上・下操作情報Eu(図1参照),Ed(図1参照)に基づいてステアリングノズル14(図3参照)の上下方向の向きを制御する制御装置18(図1参照)と、を備えたことを特徴とする。
上方ボタン82は、例えば、押ボタンスイッチであり、指で押すと「ON」、指を離すと自動的にもとに戻るとともに「OFF」となる。
下方ボタン83は、上方ボタン82と同じものである。
【0029】
(b)において、運転姿勢から艇首の浮き上がりを押さえるためのトリム操作をする場合、左手72の人差し指73で上方ボタン82を矢印c((a)参照)の如く押すと、親指74は左グリップ56から離れないので、トリム操作を行いながら、親指74で左グリップ56を矢印▲5▼の如く強く握り続けることができる。従って、トリム操作の操作性の向上を図ることができる。
【0030】
トリム操作ボタン81の上方ボタン82を押して上操作情報Eu(図1参照)を出力する構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0031】
次に、運転姿勢から艇首の沈み込みを押さえるためのトリム操作をする場合、左手72の人差し指73で下方ボタン83を押すと、親指74は左グリップ56から離れないので、艇首の沈み込みを押さえるためのトリム操作を行いながら、親指74で左グリップ56を矢印▲5▼の如く強く握り続けることができる。従って、艇首の沈み込みを押さえるためのトリム操作を行う際にも、操作性の向上を図ることができる。
【0032】
トリム操作ボタン81の下方ボタン83を押して下操作情報Ed(図1参照)を出力する構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0033】
また、別実施の形態のトリム操作ボタン81では、トリム操作レバー12に比べて、上方・下方レバー16,17などの部品を省いて部品点数を少なくすることができ、より生産コストの削減を図ることができる。
【0034】
尚、本発明の実施の形態に示したトリム操作レバー12は、下方レバー17の1本を握る条件としたが、2本同時に握ることも可能である。例えば、上方・下方レバー16,17の2本を一緒に握ったときに、下方レバー17のみを握ったときの動作と同じ動作をするように制御装置18の条件(2個が「ON」であるか?)を設定すればよい。上方・下方レバー16,17の2本を一緒に握ると、より操作性の向上を図ることができる。
【0035】
ステアリングノズル14の上下方向のトリムスイング角はθuおよびθdのみ(例えば、θu=θd=25°)であるが、制御装置18の設定条件によって、トリムスイング角θu,θdをそれぞれ2段に切り換えるように設定することも可能である。例えば、ステアリングハンドル34に切り換えボタンを設け、切り換えボタンを「低」にするとトリムスイング角θu,θdは、θu=θd=10°となり、切り換えボタンを「高」にするとトリムスイング角θu,θdは、θu=θd=25°となる構成である。その結果、より性能の向上を図ることができる。
親指以外の指として人差し指73でトリム操作レバー12を操作したが、人差し指73以外の指で操作してもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、小型水上艇のステアリングハンドルに付設したトリム操作レバーは、ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る上方レバーと、ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る下方レバーと、これらの上・下方レバーの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたので、親指以外の指でノズルの上下方向の向きを制御することができ、親指をグリップから離す必要がなく、親指でグリップを強く握り続けることができる。その結果、トリム操作の操作性の向上を図ることができる。
また、上方レバーに当接している上方レバー検出器と、上方レバーの握りを解除すると、上方レバーを戻すばねと、下方レバーに当接している下方レバー検出器と、下方レバーの握りを解除すると、下方レバーを戻すばねと、を備えているので、通常の状態に戻す操作は、上方レバー若しくは下方レバーから指を離して握りを解除すると、ステアリングノズルを通常の向きに戻すことができる。
【0037】
請求項2では、ステアリングハンドルに付設したトリム操作ボタンは、ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押すように小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されている上方ボタンと、ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押すように小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されている下方ボタンと、これらの上・下方ボタンの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたので、親指以外の指で左斜め前方へ向けて配置されているボタンを押すと、ノズルの上下方向の向きを制御することができ、親指をグリップから離す必要がなく、親指でグリップを強く握り続けることができる。その結果、トリム操作の操作性の向上を図ることができる。
また、親指以外の指で押すように小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されているとともに、押した指を離すと自動的にもとに戻る上方ボタンと、親指以外の指で押すように小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されているとともに、押した指を離すと自動的にもとに戻る下方ボタンと、を備えているので、通常の状態に戻す操作は、上方ボタン若しくは下方ボタンから指を離して解除すると、ステアリングノズルを通常の向きに戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型水上艇のトリム操作装置の概念図
【図2】本発明に係る小型水上艇の側面図
【図3】本発明に係るステアリングノズルの断面図
【図4】本発明に係るトリム操作レバーの斜視図
【図5】本発明に係るトリム操作レバーの分解図
【図6】本発明に係るトリム操作装置の第1作用図
【図7】本発明に係るトリム操作装置の第2作用図
【図8】別実施の形態図
【図9】従来の水上走行船のトリム操作装置の説明図
【符号の説明】
11…トリム操作装置、12…トリム操作レバー、14…ノズル(ステアリングノズル)、16…上方レバー、17…下方レバー、18…制御装置、30…小型水上艇、34…ステアリングハンドル、E…操作情報、Eu…上操作情報、Ed…下操作情報、74…親指、71…トリム操作ボタン、81…トリム操作ボタン、82…上方ボタン、83…下方ボタン、θd…下方へスイングしたときのトリムスイング角、θu…上方へスイングしたときのトリムスイング角。

Claims (2)

  1. ステアリングハンドルに付設したトリム操作レバーを握ると、ジェット水を噴射するノズルを通常より上方または下方へスイングさせ、前記握りを解除すると、前記ノズルを通常の向きに戻すことのできる小型水上艇において、
    前記トリム操作レバーは、前記ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る上方レバーと、該上方レバーに当接している上方レバー検出器と、上方レバーの握りを解除すると、上方レバーを戻すばねと、前記ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で握る下方レバーと、該下方レバーに当接している下方レバー検出器と、下方レバーの握りを解除すると、下方レバーを戻すばねと、前記上・下方レバー検出器が検出した前記上・下方レバーの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする小型水上艇のトリム操作装置。
  2. ステアリングハンドルに付設したトリム操作ボタンを押すと、ジェット水を噴射するノズルを通常より上方または下方へスイングさせ、前記ボタンを解除すると、前記ノズルを通常の向きに戻すことのできる小型水上艇において、
    前記トリム操作ボタンは、前記ノズルを上方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押すように前記小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されているとともに、押した指を離すと自動的にもとに戻る上方ボタンと、前記ノズルを下方へスイングさせるとともに、親指以外の指で押すように前記小型水上艇の左斜め前方へ向けて配置されているとともに、押した指を離すと自動的にもとに戻る下方ボタンと、これらの上・下方ボタンの操作情報に基づいてノズルの上下方向の向きを制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする小型水上艇のトリム操作装置。
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