JP4005344B2 - 集合住宅用門扉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅用門扉、とくにコンクリート床に対する門柱の取付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、集合住宅の上層階の戸別の玄関に通じるポーチに、防犯及び装飾の目的で門扉を設置する要望が増えている。
1戸建て住宅における門扉の門柱は、地面に設けた穴の中に門柱のアンカーバーを貫通した下端部又はアンカプレートを固着した下端部を埋め込んで立設され、その門柱にヒンジを介して門扉を開閉自在に吊持している。門柱の地面に埋設される深さは、十分に大きく取ることができるので、門柱による門扉支持強度に問題が生じることはない。
【0003】
しかし、集合住宅においては、門柱が建物のコンクリート床などに立設されるが、床の厚さにより又は門柱の立設位置によっては床の埋設物の存在により、床に門柱の下端部を埋設するための穴を形成できない場合と、できる場合とがあり、穴が形成できる場合でも、十分な深さを確保できない場合が多い。
【0004】
従って、いずれの場合も、集合住宅用門扉を設置する時は、図9及び図10に例示するように、床Fに固定されるアンカープレート1に支柱2を立設し、その支柱2を門柱3の中空部に挿入して、門柱3の外側からねじ4を貫通し、支柱2のねじ孔にねじ込むことにより、門柱を取付けている。
図9は従来技術による門柱の露出納まりの取付け構造を示す要部の斜視図、図10は従来技術による門柱の埋め込み納まりの取付け構造を示す要部の斜視図である。
【0005】
そして、床に穴を設けることができない場合は、図9に示すように、支柱2を予め固着したアンカープレート1に設けてある孔に、床Fに植設した鬼ボルト5を貫通させて、そのアンカープレート1を床Fの上面に当接し、その鬼ボルトにナット6を締め付けて支柱2を立設し、その支柱2を門柱3の中空部に挿通して、ねじ4により門柱3を支柱2に固定している。このような取付け構造は露出納まりと称されている。
【0006】
これに対して、床に穴を設けることができる場合は、図10に示すように、床Fに所要深さの穴7を設け、支柱2を予め固着したアンカープレート1に設けてある孔に、穴7の底面に植設した鬼ボルト5を貫通させて、そのアンカープレート1を穴7の底面に当接し、その鬼ボルトにナット6を締め付けて支柱2を立設し、その穴7にモルタル8をその上面が床面と同一になるように充填して硬化させた後、その支柱2を門柱3の中空部に挿通して、ねじ4により門柱3を支柱2に固定している。このような取付け構造は埋め込み納まりと称されている。
床に植設した鬼ボルトにナットを締め付けることに代えて、アンカープレート1に設けてある孔に挿通したボルトを床Fの小孔に植設したボルト受けにねじ込むようにしたものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同一の門扉を設置する場合は、露出納まりと埋め込み納まりのいずれの場合にも、門柱の床面からの高さは同一であることが、ヒンジの門柱に対する取付位置を常に一定不変にすることができる点から要求される。その要求に応えるため、露出納まりと埋め込み納まりのいずれの場合にも門柱の下端部を床面とほぼ同一にすると、門柱の支柱に対する相対的位置関係は、露出納まりか埋め込み納まりかによって異ならざるを得ない。
【0008】
そのため、上記従来技術においては、露出納まりと埋め込み納まりのいずれであるかにより、門柱3のねじ4を貫通するための孔を設ける位置を変える必要があった。門柱3にねじ貫通孔を設ける位置を変えない場合は、支柱2にねじ孔を設ける位置を変える必要があった。従って、門柱又は支柱に対する加工位置の確認と加工に手間が掛かるばかりでなく、露出納まり用か埋め込み納まり用かを識別して管理する必要があるので、管理手間もかかるという問題があった。
【0009】
また、従来の集合住宅用門扉においては、門柱の埋め込み深さが大きい戸建て住宅用門扉の場合と同様に、門扉ヒンジが門柱3にのみねじ止めされていたため、門柱の門扉支持強度が不十分になる恐れがあるので、その補強のため、支柱には、その長さ(高さ)が門柱の長さの半分から三分の二にも達するものが使用されていた。そのため、支柱が門扉の価格上昇の原因になっていた。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、解決しようとする課題は、露出納まりと埋め込み納まりのいずれの場合も、支柱と門柱に対する加工位置の変更を必要とせずに門柱の立設が容易にでき、しかも門柱の床面に対する取付け高さを常に同一にすることができ、かつ、縦置き納まりと横置き納まりのいずれにも用いることができる集合住宅用門扉を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、集合住宅の床にアンカープレートを介して立設した鋼製支柱を門柱の中空部に挿通し、その門柱に設けた孔からねじを前記支柱にねじ込んで前記門柱を前記支柱に固定し、その門柱に門扉のヒンジを取り付ける取付け構造を有する集合住宅用門扉において、(a)支柱を各壁の幅が等しいC型鋼又は角筒型とし、(b)支柱の少なくとも3面の壁にねじ孔を、上側には上下3段に、下側には上下2段に、上側及び下側においてそれぞれ上下方向に隣接するねじ孔の間隔が全て等しくなるように設け、(c)門柱には、その正面壁に上下一組の第1ねじ貫通孔を支柱の上側最上段のねじ 孔と下側上段のねじ孔との間隔と等しい間隔をもって設けるとともに、門柱の側面壁に上下一組の第2ねじ貫通孔を前記支柱の上下方向に隣接するねじ孔の間隔と等しい間隔をもって設けてなり、(d)支柱の各壁の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔又は支柱の各壁の上側中段のねじ孔と下側下段のねじ孔は、門柱の第1ねじ貫通孔から門柱固定用ねじをねじ込むために用いられ、(e)支柱の各壁の上側最上段のねじ孔と上側中段のねじ孔又は支柱の各壁の上側中段のねじ孔と上側下段のねじ孔は、門柱の第2ねじ貫通孔からヒンジ取付用ねじをねじ込むために用いられることを特徴としている。
【0012】
上記構成により、門扉を埋め込み納まりで設置する場合は、門柱の第1ねじ貫通孔から門柱固定用ねじを支柱の一つの壁の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔にねじ込み、門柱の第2ねじ貫通孔からヒンジ取付用ねじを支柱の他の壁の上側最上段のねじ孔と上側中段のねじ孔にねじ込めばよい。また、門扉を露出納まりで設置する場合は、門柱の第1ねじ貫通孔から門柱固定用ねじを支柱の一つの壁の上側中段のねじ孔と下側下段のねじ孔に門柱固定用ねじ孔にねじ込み、門柱の第2ねじ貫通孔からヒンジ取付用ねじを支柱の他の壁の上側中段のねじ孔と上側下段のねじ孔にねじ込めばよい。
支柱の左右に隣接する壁のいずれのねじ孔にヒンジ取付け用ねじをねじ込むかは、門柱が支柱に対して左右いずれの側に立設されるかにより選択される。
【0013】
支柱の各壁に設けられる上側3段のねじ孔と下側の2段のねじ孔は、いずれも配設パターンが同一であるので、同一の支柱を、設置される門扉に対する支柱の向きを縦置き納まりと横置き納まりのいずれにも使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による門柱取付け構造を採用した露出納まりの門扉の要部断面正面図であり、図2は同じく埋め込み納まりの門扉の要部断面正面図である。
本発明においては、同一の支柱2と同一の門柱3を用いて、図1に示すように露出納まりで門柱を立設することも、図2に示すように埋め込み納まりで門柱を立設することもできる。
図3は、このような門柱の立設を可能にするために用いられる支柱の斜視図、図4は本発明による門柱取付け構造の原理説明図である。
以下には、図9及び図10の従来技術の構成部材と同一又は相当の構成部材には同一の符号を用いる。
【0015】
本発明においては、第一の重要な構成要件として、図3に示すように、アンカプレート1に立設される支柱2は、各壁の幅が等しいC型鋼又は角筒型鋼で形成され、各壁に門柱を支柱に固定するねじをねじ込むための一組のねじ孔及びヒンジを支柱に固定するねじをねじ込むための一組のねじ孔が、露出納まり用と埋め込み納まり用に少なくとも上下2段設けてある。
【0016】
図3のC型鋼を用いる支柱2の例では、中央の壁2fの上側部分にはその壁の中心線に対して対称の位置に2個ずつのねじ孔UH11,UH12,UH13が上下に等間隔をもって3段に設けられ、かつ、下側部分には壁の中心線上に1個ずつのねじ孔LH11,LH12が上側のねじ孔の上下間隔と等しい間隔をもって上下2段に設けられている。そして、上側のねじ孔のうち上段のねじ孔UH11と下側のねじ孔のうち上段のねじ孔LH11とで、埋め込み納まり用の一組の門柱固定用ねじ孔が構成され、上側のねじ孔のうち中段のねじ孔UH12と下側のねじ孔のうち下段のねじ孔LH12とで、露出納まり用のもう一組の門柱固定用ねじ孔が構成されている。
【0017】
図示の好ましい実施の形態においては、上側の下段のねじ孔UH13は、その上側のねじ孔UH11,UH12とともにヒンジ取付けに用いるために付加されたものである。すなわち、この場合は、上段のねじ孔UH11と中段のねじ孔UH12が、埋め込み納まり用の一組のヒンジ取付け用ねじ孔となり、中段のねじ孔UH12と下段のねじ孔UH13が、露出納まり用のもう一組のヒンジ取付け用ねじ孔となる。
【0018】
また、図示の好ましい実施の形態においては、支柱の左右の壁2s1 ,2s2 にも、中央のねじ孔UH11〜UH13,LH11,LH12と同一の配置パターンをもってねじ孔UH11〜UH13,LH11,LH12が設けられている。図3には左の壁2s2 のねじ孔は見えていない。
【0019】
本発明の第二の重要な構成要件として、図4に示すように、門柱3には、その門柱の下部の上側部分に前記支柱の下段の一組の門柱固定用ねじ孔UH12,LH12に対応する門柱固定用ねじ貫通孔UH21,LH21が設けられている。すなわち、上側のねじ貫通孔UH21は、支柱の上側の中段の門柱固定用ねじ孔UH12と等しい水平間隔をもって形成され、門柱3の下端部から下側のねじ孔LH21までの距離は、支柱2の下端部から下側の下段のねじ孔LH12までの距離と等しくされ、上下のねじ貫通孔UH21,LH21間の距離は支柱2の下段の一組のねじ孔UH12,LH12間距離と等しくされている。
【0020】
さらに、本発明の好ましい実施の形態においては、第三の重要な構成要件として、図4に示すように、門柱3の支柱に対する取付けのためのねじ貫通孔UH21,LH21が設けられている面と異なる面、通常はその隣の面にヒンジ固定用ねじを貫通する孔H31,H32が設けられている。このねじ貫通孔のうち、上側の孔H31は門柱の上側のねじ貫通孔UH21と等しい高さに設けてあり、上側の孔H31から下側の孔H32までの距離は、支柱の上段の孔と下段の孔、例えばUH11とUH12の間の距離と等しくされている。
図4において、FL1は露出納まりの場合の床面であり、FL2は埋め込み納まりの場合の床面である。
【0021】
上記の構成により、集合住宅のポーチの床に露出納まりの門扉を設置する場合は、図1及び図5に示すように、アンカープレート1を床Fの上面に当接した状態でボルト5を床に設けてあるボルト受け5aにねじ込むことにより支柱2が床に立設され、その支柱2を門柱3の中空部に挿入して、その門柱の下端面をアンカープレート1の上面に当接する。 この時の支柱2の各ねじ孔UH11,UH12,UH13,LH11,HL12と門柱3のねじ貫通孔UH21,LH21,H31,H32との位置関係は、図4の(a)と(b)に示す状態になり、ねじ貫通孔UH21,LH21はそれぞれ支柱2の一つの壁のねじ孔UH12,LH12と合致する。また、門柱のねじ貫通孔H31,H32は支柱の他の壁の下側のねじ孔UH12,UH13と合致する。従って、門柱のねじ貫通孔UH21,LH21からそれぞれ門柱固定用ねじS1を支柱の一つの壁のねじ孔UH12,LH12にねじ込むことにより、図5に示すように門柱3を露出納まりで取付けることができる。
【0022】
また、図5の門柱3に門扉Gを吊持するための上下のヒンジ9U,9Lのうち、下側のヒンジ9Lの肘壺91を門柱3に固定するためのねじS2は、その肘壺91に貫通した後、門柱のねじ貫通孔H31,H32に貫通し、さらに、支柱2の他の壁のねじ孔UH12,UH13にねじ込むことにより、図1及び図5に示すように、そのヒンジ9L(の肘壺91)を門柱3と支柱2にしっかり固定することができると同時に、門柱3と支柱2とを強固に接続することができる。
なお、上側のヒンジ9U(の肘壺91)は、従来と同様に、門柱3のみに他のねじS2により固定される。こうして、上下のねじS2により固定された肘壺91に門扉Gに固定してある肘ピン92を回動自在に嵌入することにより、門扉Gの取付け施工が完了する。
【0023】
以上に対して、上記と同一の構成を有する門扉を埋め込み納まりで取付ける場合は、図6に示すように、床Fに設けられた所定の深さを有する穴7の底面に支柱2が接合されたアンカープレート1を当接し、ボルト5及びボルト受け5aによりアンカープレート1を固定したのち、その穴7にモルタル8を充填して、その上面を床面FLと同じくした状態で硬化させる点は、従来と異ならない。この場合、穴7の所定の深さは、支柱2の上側部分の上下に隣接するねじ孔の間の距離、例えばUH11,UH12間距離と等しい。
【0024】
次に、その立設された支柱2を門柱3の中空部に挿通し、その門柱の下端面をモルタル8の上面に当接させる。この時の、支柱の各ねじ孔UH11,UH12,UH13,LH11,HL12と門柱3のねじ貫通孔UH21,LH21,H31,H32との位置関係は、図4の(a)と(c)に示す状態になり、門柱3の上側のねじ貫通孔UH21は支柱の一つの壁の上側の上段のねじ孔UH11と合致し、門柱の下側のねじ貫通孔LH21は支柱の下側の上段のねじ孔LH11と合致する。従って、門柱の各ねじ貫通孔UH21,LH21からねじS1を貫通し、支柱2にねじ込むことにより、図6に示すように、門柱3を支柱2にしっかり固定することができる。
【0025】
また、この時、門柱3のねじ貫通孔H31,H32は支柱3の他の壁の上側2段のねじ孔UH11,UH12と合致するので、下側のヒンジ9Lの肘壺91に貫通したねじS2をそのねじ貫通孔H31,H32に貫通し、さらに支柱2のねじ孔UH11,UH12にねじ込むことにより、下側のヒンジ9Lの肘壺91をしっかり取付けることができるとともに、門柱3と支柱2とを強固に接続することができる。
上側のヒンジ9Uの取付け及びヒンジに対する門扉の吊持方法は、上述の場合と同様である。
【0026】
上記の実施の形態において、支柱2はC型鋼又は角筒型鋼で作られ、少なくとも3つの壁にねじ孔UH11,UH12,UH13,LH11,HL12が同一配設パターンで形成されているので、同一構造の2本の支柱を門扉通路の左右両側に、図7に示すようなアンカープレート1の長手方向が閉鎖状態の門扉の面に対して平行な横置き納まりと、図8に示すようなアンカープレート1の長手方向が閉鎖状態の門扉の面に対して直角な縦置き納まりのいずれの納まり状態にも設置することができる。
【0027】
本発明は、支柱の各壁にねじ孔を上記のように同一配設パターンで設けることに代えて、他の実施の形態として、一つの壁には門柱固定用ねじ孔UH11,UH12,UH13,LH11,HL12を、その壁の左右に隣接する壁にヒンジ固定用ねじ孔UH11,UH12,UH13のみを設けるようにしても良い。
また、図示の例では、支柱に2組のねじ孔を上下2段に設けたが、集合住宅の床に形成される穴の可能な深さに応じて、3組以上のねじ孔を上下に設けても良い。さらに、上側のねじ孔及び下側のねじ孔の数は任意である。なお、アンカープレート1を固定する方法は、上記のボルト5とボルト受け5aを用いるものに限らない。既知の他の技術を用いることもできる。
【0028】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、各壁の幅が等しいC型鋼又は角筒型鋼製の支柱の少なくとも3面の壁にねじ孔を、上側には上下3段に、下側には上下2段に、上側及び下側においてそれぞれ上下方向に隣接するねじ孔の間隔が全て等しくなるように設け、門柱には、その正面壁に上下一組の第1ねじ貫通孔を支柱の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔との間隔と等しい間隔をもって設けるとともに、門柱の側面壁に上下一組の第2ねじ貫通孔を前記支柱の上下方向に隣接するねじ孔の間隔と等しい間隔をもって設けてなり、支 柱の各壁の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔又は支柱の各壁の上側中段のねじ孔と下側下段のねじ孔は、門柱の第1ねじ貫通孔から門柱固定用ねじをねじ込むために用いられ、支柱の各壁の上側最上段のねじ孔と上側中段のねじ孔又は支柱の各壁の上側中段のねじ孔と上側下段のねじ孔は、門柱の第2ねじ貫通孔からヒンジ取付用ねじをねじ込むために用いられるように構成したので、第1に、支柱と門柱に対する加工位置の変更を必要とせずに門柱の立設が容易にでき、しかも門柱の床面に対する取付け高さを常に同一にすることができ、第2に、同一構成の支柱及び門柱を用いて、門扉を埋め込み納まりと露出納まりのいずれにも設置することができる。
【0029】
支柱の少なくとも3面に3段のねじ孔を設けてあるので、埋め込み納まりと露出納まり、縦置き納まりと横置き納まりのいずれの組合せにおいても、ヒンジの取付が可能である。
【0030】
また、支柱は各壁の幅が等しいC型鋼又は角筒型であり、少なくても3面のねじ孔配設パターンが同一であるので、同一構造の支柱を門扉通路の左右両側に接して用いることができ、かつ、縦置き納まりと横置き納まりのいずれにも用いることができ、さらに、加工性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による門柱取付け構造を採用した露出納まりの門扉の要部断面正面図。
【図2】 同じく埋め込み納まりの門扉の要部断面正面図。
【図3】 支柱の一例を示す斜視図。
【図4】 本発明による門柱取付け構造の原理説明図。
【図5】 図1のA1−A1線に沿った断面図。
【図6】 図2のA2−A2線に沿った断面図。
【図7】 図1のB1−B1線に沿った断面図。
【図8】 図2のB2−B2線に沿った断面図。
【図9】 従来技術による門柱の露出納まりの取付け構造を示す要部の斜視図。
【図10】 従来技術による門柱の埋め込み納まりの取付け構造を示す要部の斜視図。
【符号の説明】
FL コンクリート床
1 アンカープレート
2 支柱
UH11,UH12,UH13,LH11,HL12 ねじ孔
3 門柱
UH21,LH21,H31,H32 ねじ貫通孔
S1,S2 ねじ
5 ボルト
7 床の孔
8 モルタル
9U,9L ヒンジ
91 肘壺
92 肘ピン
G 門扉
Claims (1)
- 集合住宅の床にアンカープレートを介して立設した鋼製支柱を門柱の中空部に挿通し、その門柱に設けた孔からねじを前記支柱にねじ込んで前記門柱を前記支柱に固定し、その門柱に門扉のヒンジを取り付ける取付け構造を有する集合住宅用門扉において、
前記支柱を各壁の幅が等しいC型鋼又は角筒型とし、
前記支柱の少なくとも3面の壁にねじ孔を、上側には上下3段に、下側には上下2段に、上側及び下側においてそれぞれ上下方向に隣接するねじ孔の間隔が全て等しくなるように設け、
前記門柱には、その正面壁に上下一組の第1ねじ貫通孔を前記支柱の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔との間隔と等しい間隔をもって設けるとともに、前記門柱の側面壁に上下一組の第2ねじ貫通孔を前記支柱の上下方向に隣接するねじ孔の間隔と等しい間隔をもって設けてなり、
前記支柱の各壁の上側最上段のねじ孔と下側上段のねじ孔又は前記支柱の各壁の上側中段のねじ孔と下側下段のねじ孔は、前記門柱の第1ねじ貫通孔から門柱固定用ねじをねじ込むために用いられ、
前記支柱の各壁の上側最上段のねじ孔と上側中段のねじ孔又は前記支柱の各壁の上側中段のねじ孔と上側下段のねじ孔は、前記門柱の第2ねじ貫通孔からヒンジ取付用ねじをねじ込むために用いられること、
を特徴とする集合住宅用門扉。
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