JP4005314B2 - 格納シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバックの前傾に応じてシートクッションを前方へ移動させるシートクッション移動手段を有する格納シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
シートバック前傾させ、シートックション上へ積み重ねて、荷室を広げる格納シートが提案されている。
【0003】
この一例を図16を用いて説明する。
図16(a)において、フロアに設けられたプレート1の上部にはリクライニング機構3が設けられ、このリクライニング機構3を介してシートバック5が傾動可能に取り付けられている。
【0004】
また、シートクッション7の前部には、中間部がフロア側に回転可能に取り付けられた第1のリンク9の一方の回転端部が回転可能に取り付けられている。
尚、シートバック5の下方の両側部は、着座者の腰部の支持性向上のために、前方へ突出したサイドサポート部5aが形成され、シートクッション7は、着座者の大腿部に沿うように奥部から前部に向かって厚みが増す形状となっている。
【0005】
プレート1の近傍には、略「く」字形の第2のリンク11が回転可能に取り付けられ、この第2のリンク11の一方の回転端部と、第1のリンク9の他方の回転端部とは、連結リンク13で接続されている。
【0006】
また、第2のリンク11の他方の回転端部と、シートバック5の下端部とは第3のリンク15で接続されている。
次に、上記構成の作動を説明する。
【0007】
図16(a)に示すように、リクライニング機構3のロック状態を解除し、着座可能な使用状態にあるシートバック5を前傾させると、第3のリンク15,第2のリンク11,連結リンク13を介して第1のリンク9が回転し、シートクッション3が前方に移動した状態で、図16(b)に示すように、シートバック5がシートクッション3上に積み重ねられる格納位置となる。
【0008】
シートクッション7が前方へ移動することで、突出したシートバック5のサイドサイドサポート部5aがシートクッション7の奥部に当接し、高さ方向でコンパクトに格納できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の格納シートの場合、シートバック5とシートクッション7とは、第3のリンク15,第2のリンク11,連結リンク13,第1のリンク9とからなるリンク機構を介して、ダイレクトに接続されている。
【0010】
よって、シートバック5が使用状態にあるとき、リクライニング角度を調整するために、シートバック5を後傾させた場合、シートクッション7が後退し、シートバック5と干渉する場合がある。
【0011】
この干渉を防ぐために、シートクッション7の後部とシートバック5の下部との間に隙間を設ける構成とすると、着座感が悪くなると共に、シートの見栄えも悪くなる問題点がある。
【0012】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、シートバックを後傾させた場合でも、シートクッションと干渉せず、着座感が良好で、見栄えもよい格納シートを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートバックの前傾に応じてシートクッションを前方へ移動させるシートクッション移動手段を有する格納シートにおいて、前記シートバックは、前記シートクッション以外の箇所である第1の回転中心を中心に傾動可能に設けられ、前記シートクッション移動手段を、前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所に形成され、前後方向に延びるガイドと、該ガイドに移動可能に係合し、前記シートクッションに取り付けられるスライダと、前記シートクッションに一方の端部が、前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所である第2の回転中心に他方の端部がそれぞれ回転可能に取り付けられた格納リンクと、該格納リンクの他方の端部側の回転中心に設けられたピニオンと、該ピニオンが噛合するラックが形成され、前記シートバックの前傾に応じて直線移動され、前記ピニオン,該ピニオンを中心に回転する格納リンクを介して前記シートクッションを前方へ移動させるラックプレートと、で構成し、着座不可能な位置まで前記シートバックを前傾したときから、前記ラックプレートのラックが前記ピニオンと噛合するように構成したことを特徴とする格納シートである。
【0014】
前記シートクッション移動手段を、前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所に形成され、前後方向に延びるガイドと、該ガイドに移動可能に係合し、前記シートクッションに取り付けられるスライダと、前記シートクッションに一方の端部が、前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所に他方の端部がそれぞれ回転可能に取り付けられた格納リンクと、該格納リンクの他方の端部側の回転中心に設けられたピニオンと、該ピニオンが噛合するラックが形成され、前記シートバックの前傾に応じて直線移動され、前記ピニオン,該ピニオンを中心に回転する格納リンクを介して前記シートクッションを前方へ移動させるラックプレートと、で構成したことにより、シートバックを前傾すると、その前傾に応じてラックプレートが移動し、ラックプレートのラックに噛合するピニオン,ピニオンが設けられた格納リンクが回転し、シートクッションを前方へ移動させ、格納状態となる。
【0015】
この格納状態からシートバックを後傾させると、その後傾に応じてラックプレートが移動し、ラックプレートのラックに噛合するピニオン,ピニオンが設けられた格納リンクが先程とは逆方向に回転し、シートクッションを後方へ移動させ、着座可能な状態に復帰する。
【0016】
着座不可能な位置まで前記シートバックを前傾したときから、前記ラックプレートのラックが前記ピニオンと噛合するように構成したことにより、使用状態のシートバックを後傾させた場合でも、シートクッションと干渉しない。
【0017】
また、従来例のように、シートクッションの後部とシートバックの下部との間に隙間を設ける構成としなくてもよいので、着座感が良好で、シートの見栄えもよい。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の前記格納リンクの一方の端部の前記シートクッションへの取付位置と、前記スライダの前記シートクッションへの取付位置とは、前記スライダの前記シートクッションへの取付位置のほうが後方にあることを特徴とする格納シートである。
【0019】
前記スライダの前記シートクッションへの取付位置のほうが後方にあることにより、前記スライダが移動可能に係合するガイドを使用状態時でのシートクッションの下部に配設することができ、コンパクトとなり、また、見栄えもよくなる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、フロア側に固設され、前後方向に延びるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるスライド機構の前記アッパレール上に前記格納シートを設け、前記アッパレールが最後位置まで移動した時以外は、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ機構を設けたことを特徴とする格納シートである。
【0021】
フロア側に固設され、前後方向に延びるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるスライド機構の前記アッパレール上に前記格納シートを設け、前記アッパレールがまで移動した時以外は、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ機構を設けたことにより、前後のシート間のピッチが狭い場合でも、前部のシートと干渉することなくシートバックを格納できる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の前記ストッパ機構は、前記シートバックに設けられた突部と、前記突部に当接可能で、前記突部への当接時には、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ部材と、該ストッパ部材が前記シートバックの突部に当接可能な位置と、当接しない位置との間で前記ストッパ部材を移動可能に案内するガイド手段と、前記突部に当接可能な位置へ前記ストッパ部材を付勢する第1の付勢手段と、前記フロア側に設けられたブラケットと、前記アッパレールに設けられ、前記アッパレールが最後位置まで移動すると、前記ブラケットに押接されるレバーと、該レバーを前記ブラケットに当接する方向に付勢する第2の付勢手段と、前記レバーの動きを前記ストッパ部材へ伝達する伝達手段と、で構成したことを特徴とする格納シートである。
【0023】
アッパレールが最後位置まで移動すると、アッパレールのレバーがブラケットに当接し、第2の付勢手段の付勢力に抗して回転する。
このレバーの回転は、伝達手段を介してストッパ部材に伝えられ、ストッパ部材は、第1の付勢手段の付勢力に抗して移動し、シートバックの突部との当接が解除され、シートバックの前傾が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
最初に、主要部の平面図である図2及び図2の切断線A−Aの断面図である図3を用いて説明する。
【0025】
図において、フロア上には、一対のシートスライド機構50が並設されている。このシートスライド機構50は、図3に示すように、フロア側に固設されるロアレール51と、ロアレール51に移動可能係合するアッパレール53とからなっている。尚、55はロアレール51とアッパレール53の上下及び左右方向のガタをなくすと共に、アッパレール53を円滑に移動させる鋼球である。
【0026】
また、このシートスライド機構50には、アッパレール53の移動を禁止するロック機構(図示せず)が設けられ、このロック機構をロック解除することにより、アッパレール53はロアレール51に対して移動可能となる。
【0027】
これら2つのシートスライド機構50のアッパレール53の前部及び後部には、アッパレール53の移動方向と略直交する方向に延びるロアフレーム61,63が固着されている。
【0028】
ロアフレーム61,63上に、図4に示すようなシート70が、設けられている。
シート70はシートクッション71と、シートクッション71に対して傾動可能なシートバック73とからなっている。
【0029】
また、図2において、ロアフレーム61,63の間には、2つのシートパン81が配設され、ロアフレーム61に対してはブラケット83を介して、ロアフレーム63に対してはブラケット85を介してそれぞれ固着されている。
【0030】
さらに、ロアフレーム61,63の中間部を橋渡しするように、センタフレーム65が設けられている。
91はシートクッションフレームである。
【0031】
次に、図2の切断線B−Bの断面図である図5を用いて、説明する。
図において、センターフレーム65に対してリクライニング機構100を介してシートバック73が設けられている。
【0032】
リクライニング機構100は、センターフレーム65に取り付けられるロアアーム101と、ロアアーム101に対してヒンジピン103を中心に回転可能に設けられ、シートバック73のフレームに取り付けられるアッパアーム105とを有している。
【0033】
このリクライニング機構100のロック解除を行うことで、ヒンジピン103を中心にシートバック73は前後方向に傾動するようになっている。
ロアアーム101には、ピン104を用いて略三角形状のレバー107が回転可能に設けられている。
【0034】
一端部がピン109を用いてアッパアーム105に回転可能に取り付けられ、他端部がピン111を用いてレバー107に取り付けられるリンク113により、シートバック73の傾動は、レバー107へ伝達されるようになっている。
【0035】
そして、ピン115を用いてラックプレート121の一方の端部がレバー107に回転可能に取り付けられている。
センターフレーム65の前部には、ブラケット122が設けられ、このブラケット122にピン123を用いて格納リンク131の一方の端部が回転可能取り付けられている。
【0036】
格納リンク131の他方の端部は、クッションフレーム91に設けられたブラケット125にボルト127及びボルト127に螺合するナット128を用いて回転可能に取り付けられている。
【0037】
次に、図1の切断線C−Cの断面図である図7を用いて説明する。
図に示すように、格納リンク131のピン123が取り付けられる部分は、ラックプレート121側へ突出し、円周面上には、歯が刻設されたピニオン部131aがハーフブロー加工法で形成され、このピニオン部131aの中心にピン123が取り付けられている。
【0038】
さらに、ピニオン部131aとブラケット122との間には、ピン123に回転可能に係合するローラ137が設けられている。
一方、ラックプレート121は、図5において、ピニオン部131a以外の格納リンク131を取り除いた拡大図である図1、及び、ラックプレートの斜視図である図6に示すように、ラックプレート121の他方の端部側は、ラックプレート121の長手方向に延び、ピン123が挿通する穴133が形成されている。
【0039】
さらに、ラックプレート121の穴133の上辺は、格納リンク131のピニオン部131aが噛合するラックが形成されたラック形成部135と、ラック形成されていないラック非形成部136とで構成されている。
【0040】
図6に示すように、ラックプレート121の長手方向の中間部から先端部にかけて、格納リンク131の移動を妨げないように、センターフレーム65からより離れる方向に一段折り曲げられているが、穴133を介して上部側の折り曲げ量と、下部側の折り曲げ量とが異なっており、下部側の折り曲げ量が小さくなっている。
【0041】
この下部側に前述したローラ137が当接し(図7参照)ている。
よって、ラックプレート121が、図1において矢印I方向に移動することにより、ラック形成部135のラックに噛合するピニオン部131aを有する格納リンク131は、ピン123を中心に反時計方向に回転することとなる。
【0042】
また、ラックプレート121の穴133の上部には、舌部121aが形成されている。
そして、図1の切断線D−Dの断面図である図8に示すように、舌部121aは、格納リンク131側に折り曲げられ、格納リンク131には舌部121aの下部に当接するピン139が形成されている。
【0043】
このピン139が舌部121aの下部に当接することで、着座時のガタ防止となっている。
また、図1の切断線E−Eでの断面図である図9に示すように、クッションフレーム91に設けられたブラケット125に対して格納リンク131を回転可能取り付けるボルト127と格納リンク131との間には、低摩擦材でなるワッシャ141が設けられている。
【0044】
次に、図2に示すように、シートパン81には、シートのスライド方向に延びるガイド穴81aが形成され、図10に示すように、シートクッション71の後部下面には、ガイド穴81aに移動可能に係合するスライダ151が取り付けられている。
【0045】
次に上記構成の作動を図11〜図13を用いて説明する。
図11は、着座可能な使用状態を示している。
図において、シートバック73はリクライニング機構100を操作することで、II及びIIIの範囲で傾動可能である。
【0046】
この時、IIの位置にあるシートバック73をIIIの位置まで前傾させると、リンク113,レバー107を介して実線位置にあるラックプレート121は二点鎖線位置まで前進する。
【0047】
この場合、格納リンク131のピニオン部131aはラックプレート121の穴133のラック非形成部136上にあり、回転せず、格納リンク131はその位置を保持している。
【0048】
また、この状態では、格納リンク131のピン139は、ラックプレート121の舌部121aに当接してる。
次に、シートバック73がさらに前傾し、着座可能な位置を過ぎると、前進するラックプレート121により、ラックプレート121の穴133のラック形成部135のラックが格納リンク131のピニオン部131aに噛合し、格納リンク131がピン123を中心に反時計方向に回転を始める。
【0049】
この時、ラックプレート121の舌部121aは格納リンク131のピン139より離れている。
この格納リンク131の回転により、図12に示すように、後部がシートパン81のガイド穴81aに係合しているシートクッション71は前進しつつ、その前縁部側が持ち上げられる。
【0050】
さらに、シートバック73が前傾し、回転する格納リンク131が垂直状態を越すと、シートクッション71は前進しつつ、前縁部側は下降し、図13に示す格納状態となる。
【0051】
この格納状態からシートバック73を後傾させると、その後傾に応じてラックプレート121が移動し、ラックプレート121のラック形成部135のラックに噛合する格納リンク131のピニオン部131aの回転によって回転する格納リンク131が先程とは逆方向に回転し、シートクッション71を後方へ移動させ、着座可能な状態に復帰する。
【0052】
尚、ラックプレート121の前進、後進移動は、単純な直線移動ではなく、多少の回転運動を含むが、図7に示すようにピン123に回転可能に係合するローラ137が穴133の下部側に当接しているので、ピニオン部131aとラック形成部135との噛合代が一定に保たれる。
【0053】
上記実施の形態例では、下記のような効果を得ることができる。
(1)格納リンク131のピニオン部131aが当接するラックプレート121の穴133の上辺に、ラックが形成されたラック形成部135と、ラックが形成されていないラック非形成部136とを形成したことにより、着座不可能な位置までシートバック73を前傾したときから、ラックプレート121のラック形成部135のラックが格納リンク131のピニオン部131aと噛合するように構成したことにより、使用状態のシートバック73を後傾させた場合でも、シートクッション71と干渉することがない。
【0054】
また、従来例のように、シートクッションの後部とシートバックの下部との間に隙間を設ける構成としなくてもよいので、着座感が良好で、シートの見栄えもよい。
【0055】
(2)スライダ151のシートクッション71への取付位置がシートクッション71の後方にあることにより、スライダ151が係合するガイドをシートクッション71の下部に設けられるシートパン81に形成することができ、コンパクトとなり、また、見栄えもよくなる。
【0056】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。
例えば、上記実施の形態例では、シート格納時にシートクッション71が前進するので、前後のシート間のピッチが狭い場合、前方のシートに前進するシートクッションが当たり、シートの格納ができない場合がある。
【0057】
これを防止するために、前後のシート間のピッチを確保した状態でなければ、格納できないようにするストッパ機構を設けることも有用である。このストッパ機構の一例を図14及び図15を用いて説明する。
【0058】
図14に示すように、シートスライド機構50のアッパレール53にブラケット201を設け、このブラケット201にピン203を用いてレバー205を取り付ける。
【0059】
一方、フロア側には、格納できる位置まで前後のシートの間のピッチが確保できるまでシートが下がったら、アッパレール53に設けたレバー205が当接する位置にストッパブラケット207を設ける。
【0060】
尚、ピン203には、レバー205をストッパブラケット207へ当接する方向に付勢するトーションスプリング(第2の付勢手段)209を設ける。
さらに、レバー205には、このレバー205の動きを伝達するケーブル211の一方の端部を掛止させる。
【0061】
次に、図15に示すように、リクライニング機構100には、そのヒンジピン103に嵌合する長穴(ガイド手段)221が中心部に形成されたストッパ部材223が設けられている。
【0062】
ストッパ部材223の上部には、リクライニング機構100のアッパアーム105に設けられたストッパ225の切り起こし部(突部)227に当接可能なストッパ面228が形成された突部229が形成されている。
【0063】
ロアアーム101には、ピン231を用いてレバー233が回転可能に取り付けられている。
このレバー233の一方の回転端部はストッパ部材223の下部にピン235を用いて回転可能に取り付けられ、他方の回転端部はケーブル211が掛止している、
さらに、ピン231には、レバー233を図において反時計方向に付勢するトーションスプリング(第1の付勢手段)237が設けられている。
【0064】
このトーションスプリング237の付勢力により、ストッパ部材223の突部229のストッパ面228がアッパアーム105のストッパ225の切り起こし部227に当接可能となるように持ち上げられ、シートバック73の着座不可能な位置への前傾を禁止している。
【0065】
そして、格納できる位置まで前後のシートの間のピッチが確保できるまでシートが下がったら、アッパレール53のレバー205がフロア側のストッパブラケット207に押接し、トーションスプリング209の付勢力に抗して回転する。このレバー205の回転により、ケーブル211が引かれ、リクライニング機構100のレバー233がトーションスプリング237の付勢力に抗して回転し、ストッパ部材223を引き下げる。
【0066】
このストッパ部材223の引き下げにより、その突部229のストッパ面228と、アッパアーム105のストッパ225の切り起こし部227との当接可能な状態が解除され、シートバック73は着座不可能な位置への前傾が可能となる。
【0067】
また、上記実施の形態例では、シートを前後方向にスライドさせるシートスライド機構を設けたが、無くてもよい。
さらに、上記実施の形態例では、シートクッション71の後部にスライダ151を、前部に格納リンク131を設けたが、逆に、シートクッション71の前部にスライダ151を、後部に格納リンク131を設けてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、着座不可能な位置まで前記シートバックを前傾したときから、前記ラックプレートのラックが前記ピニオンと噛合するように構成したことにより、使用状態のシートバックを後傾させた場合でも、シートクッションと干渉しない。
【0069】
また、従来例のように、シートクッションの後部とシートバックの下部との間に隙間を設ける構成としなくてもよいので、着座感が良好で、シートの見栄えもよい。
【0070】
請求項2記載の発明によれば、前記スライダの前記シートクッションへの取付位置のほうが後方にあることにより、前記スライダが移動可能に係合するガイドを使用状態時でのシートクッションの下部に配設することができ、コンパクトとなり、また、見栄えもよくなる。
【0071】
請求項3及び請求項4記載の発明によれば、フロア側に固設され、前後方向に延びるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるスライド機構の前記アッパレール上に前記格納シートを設け、前記アッパレールが最後位置まで移動した時以外は、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ機構を設けたことにより、前後のシート間のピッチが狭い場合でも、前部のシートと干渉することなくシートバックを格納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の要部を示す図であって、図5において、格納リンクを取り除いた拡大図である。
【図2】実施の形態例の主要部の平面図である。
【図3】図2の切断線A−Aの断面図である。
【図4】実施の形態例の格納シートの全体を説明する図である。
【図5】図2の切断線B−Bの断面図である。
【図6】図5のラックプレートの斜視図である
【図7】図1の切断線C−Cの断面図である。
【図8】図1の切断線D−Dの断面図である。
【図9】図1の切断線E−Eでの断面図である。
【図10】スライダを説明する図である。
【図11】実施の形態例の動作を説明する図である。
【図12】実施の形態例の動作を説明する図である。
【図13】実施の形態例の動作を説明する図である。
【図14】ストッパ機構のシートスライド側を説明する分解斜視図である。
【図15】ストッパ機構のリクライニング機構側を説明する図である。
【図16】従来の格納シートの構成図である。
【符号の説明】
71 シートクッション
100 リクライニング機構
121 ラックプレート
131 格納リンク
131a ピニオン部
135 ラック形成部
136 ラック非形成部

Claims (4)

  1. シートバックの前傾に応じてシートクッションを前方へ移動させるシートクッション移動手段を有する格納シートにおいて、
    前記シートバックは、前記シートクッション以外の箇所である第1の回転中心を中心に傾動可能に設けられ、
    前記シートクッション移動手段を、
    前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所に形成され、前後方向に延びるガイドと、
    該ガイドに移動可能に係合し、前記シートクッションに取り付けられるスライダと、
    前記シートクッションに一方の端部が、前記シートバック,前記シートクッション以外の箇所である第2の回転中心に他方の端部がそれぞれ回転可能に取り付けられた格納リンクと、
    該格納リンクの他方の端部側の回転中心に設けられたピニオンと、
    該ピニオンが噛合するラックが形成され、前記シートバックの前傾に応じて直線移動され、前記ピニオン,該ピニオンを中心に回転する格納リンクを介して前記シートクッションを前方へ移動させるラックプレートと、で構成し、
    着座不可能な位置まで前記シートバックを前傾したときから、前記ラックプレートのラックが前記ピニオンと噛合するように構成したことを特徴とする格納シート。
  2. 前記格納リンクの一方の端部の前記シートクッションへの取付位置と、
    前記スライダの前記シートクッションへの取付位置とは、
    前記スライダの前記シートクッションへの取付位置のほうが後方にあることを特徴とする請求項1記載の格納シート。
  3. フロア側に固設され、前後方向に延びるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合するアッパレールからなるスライド機構の前記アッパレール上に前記格納シートを設け、
    前記アッパレールが最後位置まで移動した時以外は、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の格納シート。
  4. 前記ストッパ機構は、
    前記シートバックに設けられた突部と、
    前記突部に当接可能で、前記突部への当接時には、前記シートバックの着座不可能な位置への前傾を禁止するストッパ部材と、
    該ストッパ部材が前記シートバックの突部に当接可能な位置と、当接しない位置との間で前記ストッパ部材を移動可能に案内するガイド手段と、
    前記突部に当接可能な位置へ前記ストッパ部材を付勢する第1の付勢手段と、
    前記フロア側に設けられたブラケットと、
    前記アッパレールに設けられ、前記アッパレールが最後位置まで移動すると、前記ブラケットに押接されるレバーと、
    該レバーを前記ブラケットに当接する方向に付勢する第2の付勢手段と、
    前記レバーの動きを前記ストッパ部材へ伝達する伝達手段と、
    で構成したことを特徴とする請求項3記載の格納シート。
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