JP4005247B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや光磁気ディスクなどの記録媒体に対して、記録内容を光学的に取り扱う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(LD)、およびデジタルビデオディスク(DVD)などの光ディスクや、ミニディスク(MD)および磁気光学ディスク(MO)などの光磁気ディスクからの記録内容の読み出し、さらには、CD−R、CD−RW、およびDVD−RAMなどへの記録内容の書き込みなどの取り扱いは、光ピックアップなどを備える光ディスク装置で、光学的に行われている。光ディスク装置では、光ディスクや光磁気ディスクをターンテーブルに装着させて回転させ、光ピックアップに対するフォーカスサーボやトラッキングサーボの制御を行いながら、記録内容の読み出しや書き込みを行う。したがって、光ディスク装置が光ディスクや光磁気ディスクなどのディスク状記録媒体を取り扱う際には、ターンテーブルへの光ディスクなどの装填の有無を検知しておく必要がある。
【0003】
光ディスクの有無の検知には、光ピックアップを用いることもできる。たとえば特開平4−79032や特開平6−203467には、レンズを移動して光ピックアップのフォーカスを変化させながら、ディテクタの受光量に光ディスクの検出に対応する変化が有るか否かを調べ、変化が有れば光ディスクが装填されていると判断する先行技術が開示されている。これらの先行技術では、光ディスクの有無の検知をフォーカス調整の一環として行っている。
【0004】
は、光ピックアップのディテクタの受光面1を概略的に示す。受光面1は、4分割され、相互に対角位置にあるAとBとの2組の領域に分かれている。レンズを通って入射する光ディスクからの入射光2は、光ディスクの反射面、レンズおよび受光面1の位置関係に従って、図(a),(b),(c)に示すように形状が変化して受光面1上に結像する。光学系の焦点が合っている状態が図(c)である。
【0005】
は、フォーカスの変化に伴う受光面1のAおよびBにそれぞれ入射する反射光量に対応するディテクタ出力信号のレベル変化と、A+Bの反射光量和であるトータル信号のレベル変化とを示す。図(a)の状態ではAの信号レベルが大きく、図(b)の状態ではBの信号レベルが大きい。図(c)では信号レベルがA=Bとなり、A+Bのトータル信号レベルも最大となる。したがって、トータル信号のレベルがピークを示すような変化を行うか否かで、光ディスクの有無を判断することができる。
【0006】
前述の特開平4−79032では、AとBとの差であるフォーカスエラー信号のレベルがゼロになるゼロクロスを検出すれば、光ディスク有りと判断している。特開平6−203467では、フォーカスエラー信号レベルの変化の数を計数し、光ディスク表面の透明層と反射記録層とに対応するSカーブ波形を検出すれば、光ディスク有りと判断している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述のトータル信号がピークを示すか否かの判断は、フォーカスが外れているときのトータル信号のレベルよりも高く、フォーカスが合うときのトータル信号のレベルよりは低い基準レベルを設定しておくことで可能となる。前述のフォーカスエラー信号のゼロクロスやSカーブの検出も、ゼロクロスの前後にピークが有ることが前提となり、ピークの検出のためには基準レベルの設定や比較が必要となる。
【0008】
ピークの有無を基準レベルとの比較で判断する場合、例えば図12に一点鎖線で示すスライスレベルFOKLEVがトータル信号の基準レベルであれば、明瞭にピーク有りと判断することができる。しかしながら、たとえば温度変化などで、ディテクタやその出力を増幅する増幅器などのDCオフセットが大きくなる可能性がある。信号レベル中のDCオフセット成分が大きくなって、基準レベルとの相対的な関係が変化すると、たとえば図12に2点鎖線で示すように、常にトータル信号のレベルの方が基準レベルよりも大きくなってしまうおそれがある。このような状態では、光ディスクが装填されていなくても装填されているように検出してしまうことになる。実際に光ディスクが装填されていないにもかかわらず、装填されていると判断されてしまうので、光ディスク装置が誤動作を起こすおそれが生じる。
【0009】
本発明の目的は、ディテクタや増幅器のDCオフセットなどで信号レベルが変動しても、誤動作を起こすおそれが無い光ディスク装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学系を光軸に沿って掃引する際に、光学系から入射する光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えるか否かで、光ディスクの有無を判断する光ディスク装置において、
基準レベルを発生する基準レベル発生回路と、
入射光量を表す信号のレベルと基準レベル発生回路から発生される基準レベルとを比較し、比較結果を表す信号を導出する比較回路と、
光学系の掃引開始前に、比較回路からの信号によって、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるとき、基準レベル発生回路を制御して基準レベルを上昇させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えなくなってから、光学系の掃引を開始するように制御する第1制御回路とを含むことを特徴とする光ディスク装置である。
【0011】
本発明に従えば、第1制御回路は、比較回路からの比較結果を表す信号によって入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるときに、基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えないようになってから、光学系の掃引を開始させる。入射光量を表す信号のレベルが掃引開始時から基準レベルを超えることは無くなるので、たとえばDCオフセットなどが大きくなっても、基準レベルが適切に設定され、光ディスクの誤検出を防ぐことができる。
【0012】
また本発明は、前記入射光量を表す信号を増幅して前記比較回路に入力させ、増幅利得が変更可能な増幅回路を備え、
前記第1制御回路は、前記基準レベルを予め設定される上限まで上昇させても、入射光量を表す信号のレベルまで達しないとき、増幅回路の増幅利得を減少させてから、前記基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させる制御を、再度、行うことを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、第1制御回路は、DCオフセットなどで入射光量を表す信号のレベルが光学系の掃引開始前に基準レベルを超え、基準レベルを上昇させるだけでは、基準レベルが入射光量を表すレベルまで達しないときは、増幅回路の増幅利得を減少させる。増幅利得の低下によって、DCオフセット成分なども小さくなり、入射光量を表す信号のレベルがピークを除いて基準レベルを超えないように制御し、光ディスクの誤検出を一層確実に防ぐことができる。
【0014】
さらに本発明は、光学系を光軸に沿って掃引する際に、光学系から入射する光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えるか否かで、光ディスクの有無を判断する光ディスク装置において、
基準レベルを発生する基準レベル発生回路と、
入射光量を表す信号のレベルと基準レベル発生回路から発生される基準レベルとを比較し、比較結果を導出する比較回路と、
前記入射光量を表す信号を増幅して前記比較回路に入力させ、増幅利得が変更可能な増幅回路と、
光学系の掃引開始前に、比較回路からの信号によって、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるとき、増幅回路を制御して増幅利得を減少させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えなくなってから、光学系の掃引を開始するように制御する第2制御回路とを含むことを特徴とする光ディスク装置である。
【0015】
本発明に従えば、第2制御回路は、比較回路からの比較結果を表す信号によって入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるときに、増幅回路の増幅利得を減少させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えないようになってから、光学系の掃引を開始させる。入射光量を表す信号のレベルが掃引開始時から基準レベルを超えることは無くなるので、たとえばDCオフセットなどが大きくなっても、増幅利得が適切に設定され、光ディスクの誤検出を防ぐことができる。
【0016】
また本発明で、前記第2制御回路は、前記増幅利得を予め設定される上限まで上昇させても、基準レベルが入射光量を表す信号のレベルまで達しないとき、基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させてから、前記増幅回路の増幅利得を減少させる制御を、再度、行うことを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、第2制御回路は、DCオフセットなどで入射光量を表す信号のレベルが光学系の掃引開始前に基準レベルを超え、増幅利得を減少させるだけでは、基準レベルが入射光量を表すレベルまで達しないときは、基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させてから、再度増幅回路の増幅利得を減少させる。基準レベルの上昇によって、DCオフセット成分などがあっても、入射光量を表す信号のレベルがピークを除いて基準レベルを超えないように制御し、光ディスクの誤検出を一層確実に防ぐことができる。
【0018】
また本発明は、前記基準レベルを記憶する第1メモリ回路を備え、
前記第1または第2制御回路は、前記基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させる制御を行う際に、第1メモリ回路に記憶されている前回の判断時の基準レベルを初期値として制御することを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、第1または第2制御回路が基準レベルを上昇させる制御を行う際に、第1メモリ回路に記憶されている前回の動作時の基準レベルを初期値として用いるので、当該光ディスク装置のDCオフセット特性などの影響が加味されている状態から基準レベルを上昇させることができ、適切な基準レベルの設定を短時間で行うことが可能になる。
【0020】
また本発明は、前記増幅利得を記憶する第2メモリ回路を備え、
前記第2制御回路は、前記増幅回路の増幅利得を減少させる制御を行う際に、第2メモリ回路に記録されている前回の判断時の増幅利得を初期値として制御することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、第2制御回路が増幅回路の増幅利得を減少させる制御を行う際に、第2メモリ回路に記憶されている前回の動作時の増幅利得を初期値として用いるので、当該光ディスク装置のDCオフセット特性などの影響が加味されている状態から増幅利得を減少させることができ、適切な増幅利得の設定を短時間で行うことが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の第1形態としての光ディスク装置10の概略的な電気的構成を示す。受光面11へ結像する入射光12は、レーザ光源13から発生されるレーザ光を、ハーフミラー14で反射させ、レンズ15を通して照射する光に対する反射光である。4分割された受光面11を有するディテクタ、レーザ光源13、ハーフミラー14、およびレンズ15などは、光ピックアップ16に搭載される。光ピックアップ16には、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボのための機構が設けられている。
【0027】
光ピックアップ16によって、情報の光学的な再生や記録を行う対象となる光ディスク17は、ターンテーブル18に装填され、モータ19で回転駆動される。光ディスク17は、CDなどのように、記録媒体が直接ターンテーブル18上に装着される場合ばかりではなく、MDなどのように、ジャケットに入った状態で装着される場合もあるけれども、光ピックアップ16に対してはジャケットに設けられるシャッタが開くので、実質的には同等の状態となる。
【0028】
本実施形態としての光ディスク17の有無検出や各種サーボ制御は、制御回路20によって行われる。制御回路20は、マイクロコンピュータなどを含み、予め設定されているプログラムに従って制御動作を行う。
【0029】
光ディスク17が装填されるときの反射による入射光12が受光面11上に結像するときの検出光量に対応する信号は、A,Bに分けて増幅回路21,22でそれぞれ増幅される。ディテクタの受光面11は、フォトダイオードで構成され、検出光量に対応する電流値が増幅回路21,22で電圧値に変換されて増幅される。増幅回路21,22の増幅利得は、制御回路20によって制御可能である。増幅回路21,22でI−V変換されて増幅された信号は、加算回路23で加算されて、A+Bの入射光量を表すトータル信号が導出される。トータル信号の電圧レベルは、比較回路24で基準レベル発生回路25から発生される基準レベルFOKLEVの電圧と比較され、比較結果を表す/FOK信号が制御回路20に入力される。光ピックアップ16のサーボ制御のために、制御回路20からの出力信号は、駆動回路26で電力増幅されて光ピックアップ16のアクチュエータを駆動する。
【0030】
なお、「/」は、図面上では文字または文字列の上に引かれるバー記号を示し、負論理の信号、すなわち、ローレベルが真を表す論理値であることを示す。ただし、ハイレベルが真を表す正論理を用いることも同様に可能であり、これらの選択は設計的事項である。
【0031】
図2は、図1の光ピックアップ16の光学系であるレンズ15を光ディスク17に対して光軸に沿って移動させるレンズの掃引と、トータル信号レベルと、ピーク検出を表す/FOK信号との関係を、(a),(b),(c)でそれぞれ示す。レンズの掃引によるフォーカスの変化で、フォーカスが合う合焦点の位置で、トータル信号のレベルも最大となり、基準レベルであるFOKLEVを超えて、/FOK信号がローレベルに変化する。制御回路20は、/FOK信号がハイレベルからローレベルに遷移することを検知して、光ディスク17が装填されていると判断することができる。
【0032】
図3は、図1の制御回路20による光ディスク17の有無の判断手順を示す。ステップa0から手順を開始する。手順開始に際して、増幅回路21,22の増幅利得は、利得増加の余地を残すように設定する。ステップa1では、基準レベル発生回路25を制御して、基準レベルFOKLEVを設定する。設定される基準レベルFOKLEVは、たとえば設計上、最も適切と考えられる電圧とする。
【0033】
ステップa2では、比較回路24の比較結果を表す/FOK信号のレベルがハイレベル”H”であるか否かを判断する。本来、ハイレベルとなるべきところを、DCオフセットなどの影響でローレベルとなっているときは、ステップa3で基準レベルFOKLEV上昇させ、ステップa2での判断がハイレベルとなるまで繰り返す。光ピックアップ16に故障が生じていない限り、ピークになっていないトータル信号のバックグラウンドのレベルよりも基準レベルFOKLEVを高くすることができるように設計しておく。なお、本実施の形態では、/FOK信号をハイレベルにするために基準レベルFOKLEVを上昇させているが、増幅回路21,22の増幅利得を減少させてもよい。
【0034】
/FOK信号がハイレベルになれば、ステップa4で図2(a)に示すようなレンズ15の掃引を行う。ステップa5では、掃引中/FOK信号がローレベル”L”となったか否かを判断する。ローレベルになっていないと判断されるときは、ステップa6で増幅回路21,22の増幅利得であるI−Vアンプゲインが最大値MAXになっているか否かを判断する。最大値になっていなければ、ステップa7でゲインを上昇UPさせ、ステップa2に戻る。これによって、トータル信号の増幅度が不足してピークを検出することができない事態を避けることができる。なお、本実施の形態では、増幅回路21,22の増幅利得を上昇させているが、基準レベルFOKLEVを減少させてもよい。
【0035】
ステップa5で、掃引中/FOK信号がローレベルとなったと判断されるときは、ステップa8でディスク有りとして、光ディスク17が装填されていると判断する。ステップa6で、I−VアンプゲインMAXと判断されるときは、ステップa9でディスク無しとして、光ディスク17が装填されていないと判断する。
【0036】
図4は、図3の手順で、トータル信号に対する基準レベルを表すFOKLEV信号が上昇する状態と、/FOK信号の変化との関係を示す。図4(a)に実線で示すレンズの掃引前のトータル信号に対して、一点鎖線で示すようにFOKLEV信号のレベルが低ければ、図4(b)に示すように/FOK信号はローレベルとなる。掃引開始前に/FOK信号がローレベルになっているので、ローレベルへの変化でトータル信号のピークを検知することができない。図4(a)に二点鎖線で示すようにFOKLEV信号のレベルがトータル信号よりも高くなれば、/FOK信号はハイレベルになり、ローレベルへの変化でトータル信号のピークを検知することが可能になる。
【0037】
図5は、本発明の実施の第2形態として、図1の光ディスク装置10による光ディスクの有無判定の他の手順を示す。ステップb0〜ステップb2の各ステップの動作内容は図2のステップa0〜ステップa2の各ステップと同等である。また、ステップb4〜ステップb9の各ステップの動作内容は図2のステップa4〜ステップa9の各ステップと同等である。
【0038】
ステップb2で/FOK信号がハイレベルでないと判断されるとき、ステップb3で基準レベルFOKLEVが最大値MAXに等しくなっているか否かを判断する。基準レベル発生回路25は、電源電圧などの制約に基づき、発生する基準レベルFOKLEVの範囲に限界がある。ステップb3で基準レベルFOKLEVが最大値MAXに等しくないと判断されるときは、ステップb3nで基準レベルを上昇UPさせ、ステップb2に戻る。ステップb3nの動作は、図3のステップa3と同等である。ステップb3で基準レベルFOKLEVが最大値MAXまで達して等しくなっていると判断されるときは、ステップb3yで増幅回路21,22のI−Vアンプゲインを減少DOWNさせ、ステップb2に戻る。
【0039】
本実施形態では、DCオフセット成分の増幅度が小さくなるので、トータル信号のバックグラウンドレベルが基準レベルFOKLEVよりも小さくなって、ステップb2の条件を満たす可能性が大きくなる。このため、一層確実に光ディスクの有無の判断を行う準備を整えることができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、/FOK信号がハイレベルになるまで基準レベルFOKLEVを上昇させ、基準レベルFOKLEVが最大値MAXになっても、/FOK信号がローレベルのときに、増幅回路21,22のI−Vアンプゲインを減少させているが、増幅回路21,22のI−Vアンプゲインを減少DOWNさせ、増幅回路21,22のI−Vアンプゲインが最小値になっても、/FOK信号がローレベルのときに、基準レベルFOKLEVを上昇UPさせるようにし、ステップb1に戻ったとき、増幅回路21,22のI−Vアンプゲインを初期値に設定するようにしてもよい。
【0041】
図6は、本発明の実施の第3形態としての光ディスク装置30の概略的な電気的構成を示す。本実施形態の光ディスク装置30で、図1の光ディスク装置10と対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。光ディスク装置30の制御回路31は、マイクロコンピュータなどを含み、メモリ回路32に、前回の光ディスク有無判断時に基準レベル発生回路25に設定された基準レベルFOKLEVを記憶しておく。メモリ回路32は、バックアップ電源を備えるRAMや不揮発性のフラッシュメモリなどの半導体記憶素子を用いて構成することができる。
【0042】
図7は、図6の実施形態での光ディスクの有無判断手順を示す。ステップc0およびステップc3〜ステップb9の各ステップの動作内容は図2のステップa0およびステップa3〜ステップa9の各ステップと同等である。ステップc1では、メモリ回路32に記憶されている前回の基準レベルFOKLEVを基準レベル発生回路25から発生するようにセットする。同一の光ディスク装置30を使用する以上、DCオフセットなどの発生状態は前回とあまり大きな違いはないはずであり、ステップc2で/FOK信号がハイレベルとなる可能性が大きくなって、ステップc4のレンズ掃引の開始までに要する時間を短縮することができる。短縮時間は、条件によっては数秒に及ぶこともあり得る。なお、前回の増幅回路21,22のI−Vアンプゲインを記憶しておき、増幅回路21,22のI−Vアンプゲインをセットするようにしてもよい。
【0048】
本発明の各実施形態は、DCオフセットなどの影響を受けてもディスクの誤検知を生じにくいので、温度などの環境変動が大きくなる可能性がある車載用のオーディオ装置やナビゲーション装置に含まれる光ディスク装置などに、特に好適に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えているときに、基準レベルを上昇、または増幅利得を減少させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えないような適切な状態になってから、光学系の掃引を開始させて、入射光量を表す信号のレベルのピークの有無で光ディスクの有無を判断することができる。たとえばDCオフセットなどが大きくなっても、基準レベルまたは増幅利得が適切に設定され、光ディスクの誤検出を防ぐことができる。
【0050】
また本発明によれば、制御回路は、DCオフセットなどで入射光量を表す信号のレベルが光学系の掃引開始前に基準レベルを超えているときは、基準レベルの上昇、および増幅回路の増幅利得を減少させるので、DCオフセット成分なども小さくなり、入射光量を表す信号のレベルがピークを除いて基準レベルを超えないように、基準レベルおよび増幅利得を適切に設定し、光ディスクの誤検出を一層確実に防ぐことができる。
【0051】
また本発明によれば、前回の動作時の基準レベルまたは/および増幅利得を初期値として用いて基準レベルの上昇または/および増幅利得の減少の制御を行うので、当該光ディスク装置のDCオフセット特性などの影響が既に加味されている状態から基準レベルを上昇または/および増幅利得を減少させることができ、基準レベルまたは/および増幅利得の設定を短時間適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の第1形態としての光ディスク装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の実施形態でのレンズの掃引と、トータル信号レベルと、ピーク検出を表すFOK信号との関係を示すグラフである。
【図3】 図1の実施形態での光ディスクの有無判断手順を示すフローチャートである。
【図4】 図1の実施形態でのトータル信号に対する基準レベルを表すFOKLEV信号の上昇と、FOK信号の変化との関係を示すグラフである。
【図5】 本発明の実施の第2形態として、図1の光ディスク装置10による他の光ディスクの有無判断手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の第3形態としてのディスク装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図7】 図6の実施形態での光ディスクの有無判断手順を示すフローチャートである。
【図8】 フォーカスの変化とディテクタの4分割された受光面に結像する入射光の形状との関係を示す図である。
【図9】 フォーカスの変化と図8の受光面A,B毎の入射光量を表す信号レベルおよびトータル信号のレベル変化との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10,3 光ディスク装置
11 受光面
12 入射光
15 レンズ
16 光ピックアップ
17 光ディスク
20,3 制御回路
21,22 増幅回路
23 加算回路
24 比較回路
25 基準レベル発生回路
26 駆動回路
メモリ回

Claims (6)

  1. 光学系を光軸に沿って掃引する際に、光学系から入射する光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えるか否かで、光ディスクの有無を判断する光ディスク装置において、
    基準レベルを発生する基準レベル発生回路と、
    入射光量を表す信号のレベルと基準レベル発生回路から発生される基準レベルとを比較し、比較結果を表す信号を導出する比較回路と、
    光学系の掃引開始前に、比較回路からの信号によって、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるとき、基準レベル発生回路を制御して基準レベルを上昇させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えなくなってから、光学系の掃引を開始するように制御する第1制御回路とを含むことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記入射光量を表す信号を増幅して前記比較回路に入力させ、増幅利得が変更可能な増幅回路を備え、
    前記第1制御回路は、前記基準レベルを予め設定される上限まで上昇させても、入射光量を表す信号のレベルまで達しないとき、増幅回路の増幅利得を減少させてから、前記基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させる制御を、再度、行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 光学系を光軸に沿って掃引する際に、光学系から入射する光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えるか否かで、光ディスクの有無を判断する光ディスク装置において、
    基準レベルを発生する基準レベル発生回路と、
    入射光量を表す信号のレベルと基準レベル発生回路から発生される基準レベルとを比較し、比較結果を導出する比較回路と、
    前記入射光量を表す信号を増幅して前記比較回路に入力させ、増幅利得が変更可能な増幅回路と、
    光学系の掃引開始前に、比較回路からの信号によって、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えていると判断されるとき、増幅回路を制御して増幅利得を減少させ、入射光量を表す信号のレベルが基準レベルを超えなくなってから、光学系の掃引を開始するように制御する第2制御回路とを含むことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 前記第2制御回路は、前記増幅利得を予め設定される上限まで上昇させても、基準レベルが入射光量を表す信号のレベルまで達しないとき、基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させてから、前記増幅回路の増幅利得を減少させる制御を、再度、行うことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 前記基準レベルを記憶する第1メモリ回路を備え、
    前記第1または第2制御回路は、前記基準レベル発生回路から発生される基準レベルを上昇させる制御を行う際に、第1メモリ回路に記憶されている前回の判断時の基準レベルを初期値として制御することを特徴とする請求項1,2または4記載の光ディスク装置。
  6. 前記増幅利得を記憶する第2メモリ回路を備え、
    前記第2制御回路は、前記増幅回路の増幅利得を減少させる制御を行う際に、第2メモリ回路に記録されている前回の判断時の増幅利得を初期値として制御することを特徴とする請求項2,3または4記載の光ディスク装置。
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