JP2001297465A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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JP2001297465A
JP2001297465A JP2000118511A JP2000118511A JP2001297465A JP 2001297465 A JP2001297465 A JP 2001297465A JP 2000118511 A JP2000118511 A JP 2000118511A JP 2000118511 A JP2000118511 A JP 2000118511A JP 2001297465 A JP2001297465 A JP 2001297465A
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laser light
wavelength
laser
recording
light source
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Toshio Morizumi
寿雄 森住
Satoshi Kumai
聡 熊井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光源の周囲温度が変化した場合であっ
ても、常に最適な状態で記録媒体に対する情報の書き込
みが行えるようにする。 【解決手段】 レーザ光源11から出射された記録用レ
ーザ光の波長を波長検出機構20により検出する。そし
て、制御部33が、波長検出機構20により検出された
記録用レーザ光の波長に応じて、レーザ光源11を駆動
するレーザ駆動部30の動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体に対して情報の書き込みを行う情報記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】外径寸法が約120mm、厚さが約1.
2mmの光ディスクを記録媒体として用い、この光ディ
スクの情報記録面に対物レンズで集光したレーザ光を照
射させることで情報の読み出し或いは書き込みを行うよ
うにしたCD(コンパクトディスク)システムが普及し
ている。
【0003】CDシステムは、当初、デジタルオーディ
オデータの記録再生システムとして開発されたものであ
るが、広く普及するに従って、用途に応じた様々なバリ
エーションへと展開されるに至っている。
【0004】特に、近年では、パーソナルコンピュータ
が情報処理手段として一般家庭にまで広く浸透してきた
こととあいまって、コンピュータで扱うデータを記録し
ておく記録媒体として、CD−ROM(Read Only Memo
ry)と呼ばれる再生専用光ディスクが広く普及してきて
いる。
【0005】また、このようなCD−ROMと再生互換
を保ちながら、データの記録が可能とされた光ディスク
として、CD−R(Recordable)のような追記型光ディ
スクや、CD−RW(Rewritable)のような書き換え可
能型光ディスクが開発され、実用化されるに至ってい
る。
【0006】これらCD−RやCD−RWに対して情報
の書き込みを行う光ディスク装置は、通常、実際に情報
の書き込みを行う前に、CD−RやCD−RWに設けら
れた試し書き領域を利用して試し書きを行い、アシンメ
トリ値が最適となるような最適レーザ出力を求めてか
ら、この最適レーザ出力で情報の書き込みを行うように
している。また、光ディスク装置は、情報の書き込みを
行っている間は、APC(Auto Power Control)により
レーザ出力の変動を補正して、常に一定のレーザ出力で
情報の書き込みが行えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アシンメト
リ値が最適となるような最適レーザ出力は、レーザ光の
波長にも依存するものである。そして、レーザ光の波長
は、当該レーザ光を出射するレーザ光源の周囲温度の変
化に対して温度係数(約0.2nm/℃)を有してお
り、レーザ光源の周囲温度が上昇するに従って、レーザ
光の波長は長い方にシフトするといわれている。
【0008】したがって、情報の書き込みを行っている
間にレーザ光源の周囲温度が変化した場合には、最適レ
ーザ出力が変化することになるが、これまでの光ディス
ク装置では、情報の書き込みが終了するまで、試し書き
の際に最適レーザ出力として求められたレーザ出力が維
持されるように、APCによりレーザ出力の制御を行う
ようにしていたので、レーザ光源の周囲温度の変化に追
従することができず、情報の書き込みを適切に行えない
場合があった。
【0009】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、レーザ光源の周囲温度が変
化した場合であっても、常に最適な状態で記録媒体に対
する情報の書き込みが行える情報記録装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録装
置は、記録すべき情報に応じて変調されたレーザ光を記
録媒体に照射させて、この記録媒体に情報を記録するも
のである。この情報記録装置は、記録媒体に照射させる
レーザ光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源を駆
動するレーザ駆動手段と、このレーザ駆動手段の動作を
制御する制御手段と、レーザ光源から出射されたレーザ
光の波長を検出する波長検出手段とを備えている。そし
て、この情報記録装置では、制御手段が、波長検出手段
により検出されるレーザ光の波長に応じて、レーザ駆動
手段の動作を制御するようにしている。
【0011】具体的には、制御手段は、例えば、波長検
出手段により検出されるレーザ光の波長が一定の値とな
るように、レーザ駆動手段の動作を制御する。また、制
御手段は、レーザ光源から出射されるレーザ光の出力
が、波長検出手段により検出されるレーザ光の波長に応
じた最適な値となるように、レーザ駆動手段の動作を制
御するようにしてもよい。また、制御手段は、レーザ光
源が、波長検出手段により検出されるレーザ光の波長に
応じた最適な波形のパルス信号で駆動されるように、レ
ーザ駆動手段の動作を制御するようにしてもよい。
【0012】本発明に係る情報記録装置では、以上のよ
うに、制御手段が、波長検出手段により検出されるレー
ザ光の波長に応じて、レーザ駆動手段の動作を制御する
ことによって、レーザ光源の周囲温度の変化に応じてこ
のレーザ光源から出射されるレーザ光の波長が変化した
場合でも、常に最適な状態で記録媒体に対する情報の書
き込みが行えることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。ここでは、CDフォーマット
を踏襲したCD−RやCD−RW等の光ディスクに対し
て情報の記録及び再生を行うように構成された光ディス
ク装置に本発明を適用した例について、具体的に説明す
る。
【0014】本発明を適用した光ディスク装置の一構成
例を図1に示す。この図1に示す光ディスク装置1は、
スピンドルモータ2を備えており、このスピンドルモー
タ2に記録媒体としての光ディスク100が装着される
ようになされている。
【0015】スピンドルモータ2は、スピンドルドライ
バ3により駆動され、装着された光ディスク100を、
例えば、約1.2m/secのCLV(Constant Linea
r Velocity:線速一定)にて回転操作する。
【0016】また、光ディスク装置1は、スピンドルモ
ータ2により回転操作される光ディスク100に対して
集束したレーザ光を照射し、また、光ディスク100に
て反射された戻り光を検出する光学ピックアップ10を
備えている。
【0017】この光学ピックアップ10は、例えば、波
長が約780nmのレーザ光を出射するレーザ光源11
と、このレーザ光源11から出射されたレーザ光を平行
光に変換するコリメータレンズ12と、このコリメータ
レンズ12により平行光に変換されたレーザ光の光路を
分岐するビームスプリッタ13と、ビームスプリッタ1
3を透過したレーザ光を集束して光ディスク100に照
射させる対物レンズ14と、光ディスク100にて反射
されビームスプリッタ13により反射された戻り光を集
束する集光レンズ15と、集光レンズ15により集束さ
れた戻り光を受光するフォトディテクタ16とを有して
いる。
【0018】また、この光学ピックアップ10には、レ
ーザ光源11から出射され光ディスク100に向かうレ
ーザ光の波長を検出するための波長検出機構20が設け
られている。この波長検出機構20は、例えば、レーザ
光源11から出射されコリメータレンズ12により平行
光に変換されたレーザ光の一部を反射して、その光路を
分岐する波長検出用ビームスプリッタ21と、波長検出
用ビームスプリッタ21により反射されたレーザ光の光
路上に配設された波長選択フィルタ22と、波長選択フ
ィルタ22を透過したレーザ光を集束する波長検出用集
光レンズ23と、波長検出用集光レンズ23により集束
されたレーザ光を受光する波長検出用フォトディテクタ
24とから構成される。
【0019】本発明を適用した光ディスク装置1では、
以上のように、光学ピックアップ10に波長検出機構2
0を設けることにより、レーザ光源11から出射された
レーザ光の波長が、レーザ光源11の周囲温度の変化等
に応じて変化したときに、その波長の変化を迅速に認識
し、その波長に応じて最適な状態で情報の記録が行える
ようになされているが、これについては詳細を後述す
る。なお、上述した波長検出機構20の構成はその一例
を例示したものに過ぎず、波長検出機構20は、レーザ
光源11から出射されたレーザ光の波長を精度良く検出
できるものであれば、どのような構成とされていてもよ
い。
【0020】以上のような光学ピックアップ10では、
再生時には、レーザ光源11がレーザ駆動部30により
駆動され、このレーザ光源11から再生パワーのレーザ
光(以下、再生用レーザ光という。)が出射される。レ
ーザ光源11から出射された再生用レーザ光は、コリメ
ータレンズ12により平行光に変換された後、ビームス
プリッタ13を透過して対物レンズ14に入射する。対
物レンズ14は、例えば、開口数NAが0.50に設定
されており、この開口数に応じたパワーで再生用レーザ
光を集束する。そして、対物レンズ14により集束され
た再生用レーザ光がスピンドルモータ2により回転操作
される光ディスク100に照射され、この光ディスク1
00に形成されたピット列に沿って光スポットが形成さ
れることになる。
【0021】光ディスク100に照射された再生用レー
ザ光は、この光ディスク100にて反射されることにな
るが、このとき、光スポットが形成された箇所のピット
列の状態(ピットの有無やピット長)によってその反射
率が異なったものとなる。この反射率の違いはピット列
の状態、すなわち光ディスク100に書き込まれた情報
を反映したものであるので、光ディスク100にて反射
された戻り光は、信号成分を含んだものとなる。
【0022】この信号成分を含んだ戻り光は、対物レン
ズ14を透過した後にビームスプリッタ13により反射
され、集光レンズ15により集束されてフォトディテク
タ16に受光される。フォトディテクタ16は複数の受
光部を有し、これら複数の受光部により受光された戻り
光を光電変換及び電流電圧変換して、戻り光に応じた電
圧信号を生成する。そして、フォトディテクタ16によ
り生成された電圧信号は、RFアンプ部31に供給され
ることになる。
【0023】RFアンプ部31は、光学ピックアップ1
0のフォトディテクタ16から供給された電圧信号に基
づいて、再生信号(RF信号)や、フォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号等の制御信号を生成する。
このRFアンプ部31で生成された再生信号は信号処理
部32に供給され、制御信号は制御部33に供給され
る。
【0024】信号処理部32は、制御部33による制御
のもとで、RFアンプ部31から供給された再生信号に
対して波形修正等を行った後、2値化処理を行ってデジ
タルデータに変換する。そして、このデジタルデータに
対して、例えば、EFM(Eight to Fourteen Modulati
on)による復調処理や、CIRC(Cross InterleaveRee
d-Solomon Code)による誤り訂正処理等を行う。更に、
信号処理部32では、デスクランブル処理やECC(Er
ror Correcting Code)による誤り訂正処理等も行われ
る。
【0025】信号処理部32において以上のような処理
が行われたデジタルデータは、RAM等のバッファメモ
リに一時的に蓄えられた後に、再生データとして、外部
インターフェース34を介してホスト側のコンピュータ
等に供給される。
【0026】制御部33は、光ディスク装置1全体の動
作を制御するものであり、ROM等に格納されている動
作制御用プログラムを読み出して、この動作制御用プロ
グラムに基づき、光ディスク装置1全体の動作を制御す
る。
【0027】具体的には、制御部33は、動作制御用プ
ログラムに基づいて、スピンドルモータ2に装着された
光ディスク100が、例えば約1.2m/secのCL
Vで回転操作されるように、スピンドルドライバ3によ
る駆動を制御する。また、制御部33は、ホスト側のコ
ンピュータ等から外部インターフェース34を介して供
給される書き込み/読み出し命令や、RFアンプ部31
から供給される制御信号に応じて、アクセス機構35の
動作を制御し、光学ピックアップ10を所望の記録トラ
ックにアクセスさせる。また、制御部33は、RFアン
プ部31から供給される制御信号に応じて、2軸ドライ
バ36の動作を制御し、フォーカスサーボやトラッキン
グサーボを行う。
【0028】更に、制御部33は、記録時において、波
長検出機構20により検出されたレーザ光の波長、すな
わち、光学ピックアップ10のレーザ光源11から出射
され、光ディスク100に向かうレーザ光の波長に応じ
て、レーザ光源11を駆動するレーザ駆動部30の動作
を制御する。
【0029】以上のように構成される光ディスク装置1
では、記録時には、ホスト側のコンピュータ等から、書
き込み命令及び書き込むべきデータ(以下、記録データ
という。)が供給される。ホスト側のコンピュータ等か
らの書き込み命令は、外部インターフェース34を介し
て制御部33に供給される。また、記録データは、外部
インターフェース34を介して信号処理部32に供給さ
れることになる。
【0030】制御部33に書き込み命令が供給される
と、スピンドルドライバ3が制御部33の制御のもとで
スピンドルモータ2を駆動し、スピンドルモータ2に装
着された光ディスク100を例えば約1.2m/sec
のCLVにて回転操作させる。また、制御部33に書き
込み命令が供給されると、アクセス機構35が制御部3
3の制御のもとで光学ピックアップ10を光ディスク1
00の径方向に移動操作させて、光ディスク100の内
周側に設けられたPCA(Power Calibration Area)と
呼ばれる試し書き領域にアクセスさせる。
【0031】ここで、レーザ駆動部30が制御部33の
制御のもとで光学ピックアップ10のレーザ光源11を
駆動し、PCAにて試し書きを行う。制御部33は、こ
の試し書きにより、アシンメトリ値が最適となるような
最適レーザ出力を求め、この最適レーザ出力を記録パワ
ーとして設定する。
【0032】試し書きが終了すると、アクセス機構35
が制御部33の制御のもとで光学ピックアップ10を光
ディスク100の径方向に移動操作させて、光ディスク
100の所望の記録トラックにアクセスさせる。
【0033】一方、信号処理部32に供給された記録デ
ータは、信号処理部32において、光ディスク100に
対応したフォーマットに変換され、例えばCIRCによ
る誤り訂正符号化処理や、EFM変調処理等が行われ
る。そして、この記録データに応じた記録波形に、所定
の高周波パルス信号が重畳されてレーザ変調信号が生成
され、このレーザ変調信号がレーザ駆動部30に供給さ
れる。
【0034】レーザ駆動部30は、信号処理部32から
供給されるレーザ変調信号に応じて、光学ピックアップ
10のレーザ光源11を駆動する。これにより、レーザ
光源11から記録データに応じて変調された記録パワー
のレーザ光(以下、記録用レーザ光という。)が出射さ
れることになる。
【0035】レーザ光源11から出射された記録用レー
ザ光は、コリメータレンズ12により平行光に変換され
た後、波長検出機構20の波長検出用ビームスプリッタ
21に入射する。波長検出用ビームスプリッタ21は、
入射した記録用レーザ光の一部を反射し他の一部を透過
することで、記録用レーザ光の光路を分離する。
【0036】波長検出用ビームスプリッタ21を透過し
た記録用レーザ光は、ビームスプリッタ13を透過して
対物レンズ14に入射する。そして、この対物レンズ1
4により集束された記録用レーザ光が、スピンドルモー
タ2により回転操作される光ディスク100の所望の記
録トラックに照射される。このとき、記録用レーザ光
は、記録データに応じて変調されているので、光ディス
ク100には記録データに対応したピット列が形成され
ることになり、これにより、光ディスク100に情報が
書き込まれることになる。
【0037】一方、波長検出用ビームスプリッタ21に
より反射された記録用レーザ光は、波長選択フィルタ2
2に入射することになる。波長選択フィルタ22は、入
射する光の波長に応じてその透過率が異なるように設計
された光学フィルタであり、例えば、図2に示すような
特性を有している。すなわち、この波長選択フィルタ2
2は、例えば、波長が780nmのレーザ光に対して最
も高い透過率を示し、入射するレーザ光の波長が780
nmから離れるに従って、その透過率を低下させるよう
に構成されている。なお、波長選択フィルタ22として
は、入射する光の波長に応じてその反射率が異なる、例
えばダイクロミックミラー等の波長選択性反射型光学素
子や、入射する光の波長に応じて回折角が異なる波長選
択性回折型光学素子等を用いるようにしてもよい。
【0038】波長選択フィルタ22を透過した記録用レ
ーザ光は、波長検出用集光レンズ23により集束され、
波長検出用フォトディテクタ24に受光される。このと
き、波長検出用フォトディテクタ24により受光される
記録用レーザ光の光量は当該記録用レーザ光の波長に応
じて変化することとなり、記録用レーザ光の波長が78
0nmからずれると、その分だけ波長検出用フォトディ
テクタ24により受光される光量が減少することにな
る。すなわち、波長検出用フォトディテクタ24により
受光された記録用レーザ光の光量から、当該記録用レー
ザ光の波長を検出することができる。
【0039】波長検出用フォトディテクタ24は、受光
した記録用レーザ光を光電変換及び電流電圧変換して、
受光した記録用レーザ光の光量に応じた電圧信号、すな
わち、記録用レーザ光の波長に応じた電圧信号(以下、
波長検出信号という。)を生成する。
【0040】波長検出用フォトディテクタ24により生
成された波長検出信号は、制御部33に供給される。そ
して、制御部33は、波長検出用フォトディテクタ24
から供給された波長検出信号から、記録用レーザ光の波
長を認識し、この記録用レーザ光の波長に応じて、レー
ザ光源11を駆動するレーザ駆動部30の動作を制御す
る。
【0041】以上のように、記録用レーザ光の波長を検
出して、この記録用レーザ光の波長に応じてレーザ駆動
部30の動作を制御するのは、記録用レーザ光の最適レ
ーザ出力が、記録用レーザ光の波長に応じて変化するか
らである。すなわち、光ディスク装置1は、上述したよ
うに、実際の記録動作を行う前に光ディスク100のP
CAを利用して試し書きを行い、アシンメトリ値が最適
となる最適レーザ出力を求めるようにしているが、実際
の記録動作を行っている間に、レーザ光源11の周囲温
度等の変化により記録用レーザ光の波長が変化すると、
実際の最適レーザ出力が、試し書きにより得られた最適
レーザ出力からずれることになる。このように、実際の
最適レーザ出力が、試し書きにより得られた最適レーザ
出力からずれた場合に、試し書きにより得られた最適レ
ーザ出力で記録動作を続けていると、光ディスク100
に対する情報の記録を適切に行えない。
【0042】そこで、本発明を適用した光ディスク装置
1においては、光学ピックアップ10に波長検出機構2
0を設け、この波長検出機構20によりレーザ光源11
から出射される記録用レーザ光の波長を検出するように
している。そして、図3に示すように、制御部33が、
波長検出機構20により検出された記録用レーザ光の波
長に応じて、レーザ光源11を駆動するレーザ駆動部3
0の動作を制御するようにしている。
【0043】具体的には、例えば、レーザ駆動部30が
制御部33の制御のもとで、波長検出機構20により検
出される記録用レーザ光の波長が780nmで一定とな
るように、レーザ光源11の発振状態を調整する。すな
わち、レーザ光源11の周囲温度の変化等によって記録
用レーザ光の波長が変化した場合に、制御部33の制御
に応じてレーザ駆動部30がレーザ光源11の発振状態
を調整し、記録用レーザ光の波長の変化分を補正して、
記録用レーザ光の波長が780nmで一定となるように
する。このように、記録用レーザ光の波長が780nm
で一定となるようにすれば、試し書きにより得られた最
適レーザ出力で常に最適なアシンメトリ値を保ちなが
ら、適切な情報の記録が行えることとなる。
【0044】また、例えば、レーザ駆動部30が制御部
33の制御のもとで、波長検出機構20により検出され
る記録用レーザ光の波長に応じた最適なレーザ出力が得
られるように、レーザ光源11を駆動するようにしても
よい。すなわち、レーザ光源11の周囲温度の変化等に
よって記録用レーザ光の波長が変化した場合には、制御
部33の制御に応じてレーザ駆動部30がレーザ光源1
1に供給する駆動電流を調整し、レーザ光源11から出
射される記録用レーザ光の出力が、その波長に応じた最
適な出力となるようにする。このように、記録用レーザ
光の出力が波長に応じた最適な出力となるようにすれ
ば、記録用レーザ光の波長が変化した場合であっても、
常に最適なアシンメトリ値を保ちながら、適切な情報の
記録が行えることとなる。
【0045】また、例えば、レーザ駆動部30が制御部
33の制御のもとで、波長検出機構20により検出され
る記録用レーザ光の波長に応じた最適な波形のパルス信
号でレーザ光源11を駆動するようにしてもよい。
【0046】レーザ駆動部30は、上述したように、記
録データに応じた記録波形に所定の高周波パルス信号が
重畳されたレーザ変調信号に応じて、光学ピックアップ
10のレーザ光源11を駆動する。このように、記録デ
ータに応じた記録波形に所定の高周波パルス信号を重畳
するのは、光ディスク100に形成したピットの後端部
における熱の蓄積を抑えてピットの形状歪みを抑制する
ためである。このような記録手法は、記録ストラテジ技
術と呼ばれている。
【0047】例えば、CD−RWに対して情報の記録を
行う場合を例に挙げると、記録データに応じた記録波形
が図4(a)に示すような波形である場合、レーザ光源
11を駆動するためのレーザ変調信号は、記録ストラテ
ジにより、例えば図4(b)に示すような波形になる。
ここで、図4(b)に示すようなレーザ変調信号の波形
は、記録用レーザ光の波長に応じて、最適な波形が異な
ることになる。例えば、図4(b)中W1で示すファー
ストパルスの幅や、図4(b)中W2で示すクーリング
パルスの幅等は、記録用レーザ光の波長に応じて最適な
値が異なる。したがって、レーザ光源11の周囲温度の
変化等によって記録用レーザ光の波長が変化した場合に
は、制御部33が記録用レーザ光の波長の変化に応じて
レーザ変調信号の波形を修正し、レーザ駆動部30が記
録用レーザ光の波長に応じた最適な波形のレーザ変調信
号に応じてレーザ光源11を駆動するようにすれば、記
録用レーザ光の波長が変化した場合であっても、常に適
切な情報の記録が行えることになる。
【0048】以上のように、本発明を適用した光ディス
ク装置1においては、レーザ光源11から出射される記
録用レーザ光の波長を波長検出機構20により検出し、
制御部33が、波長検出機構20により検出された記録
用レーザ光の波長に応じて、レーザ光源11を駆動する
レーザ駆動部30の動作を制御するようにしているの
で、例えばレーザ光源11の周囲温度の変化等によっ
て、記録用レーザ光の波長が変化したときであっても、
常に適切な情報の記録が行えることになる。
【0049】なお、以上は、CDフォーマットを踏襲し
たCD−RやCD−RW等の光ディスク100に対して
情報の記録及び再生を行うように構成された光ディスク
装置1に本発明を適用した例について説明したが、本発
明は、以上の例に限定されるものではなく、記録すべき
情報に応じて変調されたレーザ光を記録媒体に照射させ
て情報を記録するように構成されたあらゆる情報記録装
置に適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
記録装置によれば、レーザ光源から出射されるレーザ光
の波長を波長検出手段が検出し、波長検出手段により検
出されたレーザ光の波長に応じて、制御手段がレーザ駆
動手段の動作を制御するようにしているので、例えばレ
ーザ光源の周囲温度の変化等に応じてこのレーザ光源か
ら出射されるレーザ光の波長が変化した場合でも、常に
最適な状態で記録媒体に対する情報の書き込みを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置の一構成例を
示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク装置の波長検出機構が備える波
長選択フィルタの特性を示す図である。
【図3】記録用レーザ光の波長に応じてレーザ駆動部の
動作を制御する流れを説明する図である。
【図4】記録データに応じた記録波形とレーザ光源を駆
動するためのレーザ変調信号との関係を示す図であり、
(a)は記録データに応じた記録波形の一例を示し、
(b)は(a)の記録波形に対応したレーザ変調信号の
一例を示している。
【符号の説明】
1 光ディスク装置、 10 光学ピックアップ、 1
1 レーザ光源、 20 波長検出機構、 21 波長
検出用ビームスプリッタ、 22 波長選択フィルタ、
23 波長検出用集光レンズ、 24 波長検出用フ
ォトディテクタ、 30 レーザ駆動部、 33 制御
部、 100 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB04 CC01 DD03 DD05 EE02 KK04 KK06 5D119 AA23 BA01 BB03 DA01 FA05 HA47 HA63 JA70 KA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべき情報に応じて変調されたレー
    ザ光を記録媒体に照射させて、この記録媒体に情報を記
    録する情報記録装置において、 上記記録媒体に照射させるレーザ光を出射するレーザ光
    源と、 上記レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、 上記レーザ駆動手段の動作を制御する制御手段と、 上記レーザ光源から出射されたレーザ光の波長を検出す
    る波長検出手段とを備え、 上記制御手段は、上記波長検出手段により検出される上
    記レーザ光の波長に応じて、上記レーザ駆動手段の動作
    を制御することを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記波長検出手段によ
    り検出される上記レーザ光の波長が一定の値となるよう
    に、上記レーザ駆動手段の動作を制御することを特徴と
    する請求項1記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記レーザ光源から出
    射されるレーザ光の出力が、上記波長検出手段により検
    出される上記レーザ光の波長に応じた最適な値となるよ
    うに、上記レーザ駆動手段の動作を制御することを特徴
    とする請求項1記載の情報記録装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記レーザ光源が、上
    記波長検出手段により検出される上記レーザ光の波長に
    応じた最適な波形のパルス信号で駆動されるように、上
    記レーザ駆動手段の動作を制御することを特徴とする請
    求項1記載の情報記録装置。
  5. 【請求項5】 上記波長検出手段は、上記レーザ光源か
    ら出射されたレーザ光の光路上に配設された波長選択フ
    ィルタと、上記波長選択フィルタを透過したレーザ光の
    光路上に配設された受光手段とを備え、受光手段により
    受光されたレーザ光の光量を基にして、上記レーザ光源
    から出射されたレーザ光の波長を検出することを特徴と
    する請求項1記載の情報記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009072297A1 (ja) * 2007-12-06 2009-06-11 Panasonic Corporation 記録再生装置、記録再生方法および情報記録媒体

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